JP2005200370A - 一酸化窒素産生促進剤およびその利用 - Google Patents
一酸化窒素産生促進剤およびその利用 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】有効成分としてリゾホスファチジン酸及び/又はその塩、或いはホスファチジン酸及び/又はその塩からなる一酸化窒素産生促進剤。また、有効成分としてリゾホスファチジン酸及び/又はその塩、或いはホスファチジン酸及び/又はその塩を含有する一酸化窒素産生促進剤。さらに、前記一酸化窒素産生促進剤を含有した皮膚外用剤。
【選択図】「なし」
Description
Current Drug Targets. Inflammation and Allergy、2002年3月、第1巻、第1号、p53−63 Journal of Histochemistry & Cytochemistry、2002年2月、第50巻、第2号、p125−133
(実施例1)
正常ヒト表皮角化細胞を、牛脳下垂体抽出物含有KG2培地(クラボウ)を用いて粗な細胞密度にて培養した。但しフェノールレッド無添加の培地とした。この培地で24時間培養した後に、リゾホスファチジン酸ナトリウムおよびホスファチジン酸ナトリウムを下記表1に示すように添加量を変えて添加し、さらに24時間培養した。その後の培養上清中の二酸化窒素を測定することにより、一酸化窒素の産生量を求めた。二酸化窒素はGriess法を用いて測定した。培養細胞の総蛋白質量をBCA法により測定して単位蛋白質量当たりの一酸化窒素生成量をnMで表した。なお、陽性対照としてはカルシウムイオノフォアを用いた。
(実施例2)
正常ヒト表皮角化細胞を、10%牛胎児血清含有ダルベッコ型変法MEM培地およびHam’S F12培地の混合培地を用いて粗な細胞密度にて培養した。この培地で24時間培養した後に、リゾホスファチジン酸ナトリウムおよびホスファチジン酸ナトリウムを下記表1に示すように添加量を変えて添加し、さらに24時間培養した。培養後の細胞よりRNAを抽出し、逆転写キット(Gibco製)を用いてcDNAを作成し、フィラグリンおよびセラミド合成律速酵素であるセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)に対するPCRに供した(RT-PCR)。PCRにより得られた産物を1%アガロースゲルにて電気泳動後に定量し、SPTおよびフィラグリンの発現量の指標とした。SPTおよびフィラグリンの発現量変化は、リゾホスファチジン酸ナトリウム未処理細胞由来のSPTに対する相対値にて表した。
(実施例3)
正常ヒト線維芽細胞を、5%牛胎児血清含有ダルベッコ型変法MEM培地にて培養した。この培地で24時間培養した後に、リゾホスファチジン酸ナトリウムおよびホスファチジン酸ナトリウムを下記表1に示すように添加量を変えて0.5%牛胎児血清含有ダルベッコ型変法MEM培地に添加し、さらに48時間培養した。その後の培養上清中のI型コラーゲン量をELISA法により実際に定量することにより、I型コラーゲンの産生量を求めた。培養細胞の総蛋白質量をBCA法により測定して単位蛋白質量当たりのI型コラーゲン産生量をng/mg proteinで表した。なお、陽性対照としてはアスコルビン酸リン酸マグネシウム塩を用いた。
(実施例4)
正常ヒト表皮角化細胞を、10%牛胎児血清含有ダルベッコ型変法MEM培地およびHam’S F12培地の混合培地を用いて粗な細胞密度にて培養した。この培地で24時間培養した後に、NOC 12(一酸化窒素供与体)を下記表3に示すように添加量を変えて添加し、さらに24時間培養した。培養後の細胞よりRNAを抽出し、逆転写キット(Gibco製)を用いてcDNAを作成し、フィラグリンおよびセラミド合成律速酵素であるセリンパルミトイルトランスフェラーゼ(SPT)に対するPCRに供した(RT−PCR)。PCRにより得られた産物を1%アガロースゲルにて電気泳動後に定量し、SPTおよびフィラグリンの発現量の指標とした。SPTおよびフィラグリンの発現量変化は、NOC 12未処理細胞由来のSPTに対する相対値にて表した。
(A)
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.0%
精製水素添加大豆リン脂質 0.5%
ステアリン酸 0.5%
ベヘニルアルコール 1.5%
パルミチン酸セチル 1.0%
α-オレフィンオリゴマー 6.0%
2−エチルヘキサン酸セチル 6.0%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 6.0%
グリセリン 5.0%
プロピルパラベン 0.2%
(B)
リゾホスファチジン酸カリウム 0.1%
メチルパラベン 0.2%
精製水 56%
(C)
カルボキシビニルポリマー 0.1%
精製水 9.9%
(D)
水酸化ナトリウム 0.04%
精製水 4.96%
調製法
A、Bをそれぞれビーカーに秤取し、80℃に加温、混合する。80℃を保持し、Aをホモミキサーで撹拌しながらBを徐々に添加する。添加終了後、パドルミキサーで撹拌しながら冷却し、C、Dを順次加え、35℃で調製を終了する。
(A)
モノステアリン酸グリセリル 1.0%
モノミリスチン酸デカグリセリル 2.0%
デカオレイン酸デカグリセリル 0.5%
ステアリン酸 3.0%
ベヘニルアルコール 2.0%
精製水素添加大豆リン脂質 0.5%
ヘキサメチルテトラコサン 2.0%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0%
メチルポリシロキサン 2.0%
グリチルレチン酸ステアリル 0.1%
プロピルパラベン 0.2%
(B)
カルボキシビニルポリマー(2%水溶液) 5.0%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
グリセリン 2.0%
リゾホスファチジン酸L-アルギニン 0.1%
メチルパラベン 0.2%
精製水 64.4%
(C)
L−アルギニン 0.2%
精製水 4.8%
調製法
A、B、Cを80℃に加熱溶解し、BをAに加え、直ちにCも加えホモミキサー5000rpm、10分間撹拌乳化する。 次いで通常撹拌で冷却し、35℃まで撹拌し、放置脱泡後、容器に充填する。
(A)
ペンタステアリン酸デカグリセリル 1.0%
ステアリン酸 3.5%
ベヘニルアルコール 2.5%
パルミチン酸セチル 3.0%
ヘキサメチルテトラコサン 8.0%
マカデミアナッツ油 8.0%
メチルポリシロキサン 0.2%
ホスファチジン酸 0.5%
γ−オリザノール 1.0%
プロピルパラベン 0.1%
(B)
1,3−ブチレングリコール 3.0%
グリセリン 3.0%
L-アルギニン 0.2%
精製水 66%
調製法
Aを80℃に加熱溶解し、撹拌して均一化した。この均一化したAを50℃まで冷却し、5000rpmの高速撹拌下、50℃で加熱均一化したBを徐々に添加して水中油型乳化組成物を得た。
(A)
モノステアリン酸グリセリル 2.0%
POE(80)硬化ヒマシ油 3.0%
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 2.0%
パルミチン酸セチル 2.0%
ヘキサメチルテトラコサン 5.0%
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 5.0%
マカデミアナッツ油 2.0%
メチルポリシロキサン 1.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05%
プロピルパラベン 0.1%
(B)
グリセリン 5.0%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
ホスファチジン酸トリエタノールアミン 1.0%
ポリエチレングリコール1500 1.0%
エデト酸二ナトリウム 0.05%
メチルパラベン 0.2%
精製水 63.5%
調製法
A、Bを80℃に加熱溶解し、AにBを加え、攪拌乳化する。攪拌冷却を続け、35℃まで攪拌し、放置脱泡後、容器に充填する。
(A)
モノステアリン酸グリセリル 2.0%
POE(80)硬化ヒマシ油 3.0%
ステアリン酸 2.0%
ステアリルアルコール 2.0%
パルミチン酸セチル 2.0%
ヘキサメチルテトラコサン 5.0%
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 5.0%
マカデミアナッツ油 2.0%
メチルポリシロキサン 1.0%
酢酸トコフェロール 0.1%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05%
プロピルパラベン 0.1%
(B)
グリセリン 5.0%
1,3−ブチレングリコール 5.0%
リゾホスファチジン酸 1.0%
ポリエチレングリコール1500 1.0%
エデト酸二ナトリウム 0.05%
L−アルギニン 0.2%
メチルパラベン 0.2%
精製水 63.3%
調製法
A、Bを80℃に加熱溶解し、AにBを加え、攪拌乳化する。攪拌冷却を続け、35℃まで攪拌し、放置脱泡後、容器に充填する。
Claims (7)
- リゾホスファチジン酸及び/又はその塩からなる一酸化窒素産生促進剤。
- リゾホスファチジン酸及び/又はその塩を有効成分として含有する一酸化窒素産生促進剤。
- ホスファチジン酸及び/又はその塩からなる一酸化窒素産生促進剤。
- ホスファチジン酸及び/又はその塩を有効成分として含有する一酸化窒素産生促進剤。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の一酸化窒素産生促進剤を含有した、表皮角化調整用皮膚外用剤。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の一酸化窒素産生促進剤を含有した、表皮保湿機能改善用皮膚外用剤。
- 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の一酸化窒素産生促進剤を含有した、抗老化用皮膚外用剤。
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---|---|---|---|
JP2004009465A JP2005200370A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 一酸化窒素産生促進剤およびその利用 |
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JP2004009465A JP2005200370A (ja) | 2004-01-16 | 2004-01-16 | 一酸化窒素産生促進剤およびその利用 |
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