JP2005199647A - フォトプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】色合いを低下させることなく印画時間を短縮したフォトプリンタを提供する。また、イエロー画像定着用ランプ、マゼンタ画像定着用ランプの寿命の低下も抑えたフォトプリンタを提供する
【解決手段】フォトプリンタ1は、ロール紙1にイエロー画像を形成し、イエロー用ランプ14を点灯させて露光し、イエロー画像を定着する。ここで、イエロー用ランプ14を消灯しない。次にマゼンダ画像を形成し、マゼンダ用ランプ13を点灯させて、マゼンダ用ランプ13およびイエロー用ランプ14で露光し、マゼンダ画像を定着する。マゼンダ用ランプ13およびイエロー用ランプ14を消灯する。最後にシアン画像を形成し、ロール紙をカットして排紙する。
【選択図】 図6
【解決手段】フォトプリンタ1は、ロール紙1にイエロー画像を形成し、イエロー用ランプ14を点灯させて露光し、イエロー画像を定着する。ここで、イエロー用ランプ14を消灯しない。次にマゼンダ画像を形成し、マゼンダ用ランプ13を点灯させて、マゼンダ用ランプ13およびイエロー用ランプ14で露光し、マゼンダ画像を定着する。マゼンダ用ランプ13およびイエロー用ランプ14を消灯する。最後にシアン画像を形成し、ロール紙をカットして排紙する。
【選択図】 図6
Description
この発明は、イエロー、マゼンタ、シアンの感熱発色層が形成されたロール紙やカット紙にカラー画像を印刷するフォトプリンタに関する。
従来、イエロー、マゼンタ、シアンの感熱発色層が形成されたロール紙やカット紙にカラー画像を印刷するフォトプリンタがあった。従来のロール紙にカラー画像を印刷する一般的なフォトプリンタは、サーマルヘッド、マゼンタ画像用定着ランプ、イエロー画像定着用ランプをロール紙の搬送路に配置している。ロール紙に対するカラー画像の印刷は、
(1)ロール紙を画像形成開始位置まで排紙側に繰り出し、
(2)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第1の温度(マゼンタ、およびシアンの完熱発色層が発色しない温度)にして、イエローの感熱発色層に画像を形成し、
(3)ロール紙をイエロー画像の定着開始位置まで排紙側に繰り出し、
(4)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、イエロー画像定着用ランプで露光し、(2)で形成したイエロー画像を定着し、
(5)ロール紙を画像形成開始位置まで排紙側に繰り出し、
(6)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第1の温度よりも高温の第2の温度(シアンの感熱発色層が発色しない温度)にして、マゼンタの感熱発色層に画像を形成し、
(7)ロール紙をマゼンタ画像の定着終了位置まで排紙側に繰り出しながら(6)で形成したマゼンタ画像をマゼンタ画像定着用ランプで露光し、このマゼンタ画像を定着し、
(8)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第2の温度よりも高温の第3の温度にして、シアンの感熱発色層に画像を形成し、
(9)上記ロール紙を排紙側に繰り出し、今回カラー画像を印刷した部分をロール紙から切り離して排紙し、
(10)ロール紙を給紙側に引き戻す、
という、上記(1)〜(10)の工程からなる。
(1)ロール紙を画像形成開始位置まで排紙側に繰り出し、
(2)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第1の温度(マゼンタ、およびシアンの完熱発色層が発色しない温度)にして、イエローの感熱発色層に画像を形成し、
(3)ロール紙をイエロー画像の定着開始位置まで排紙側に繰り出し、
(4)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、イエロー画像定着用ランプで露光し、(2)で形成したイエロー画像を定着し、
(5)ロール紙を画像形成開始位置まで排紙側に繰り出し、
(6)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第1の温度よりも高温の第2の温度(シアンの感熱発色層が発色しない温度)にして、マゼンタの感熱発色層に画像を形成し、
(7)ロール紙をマゼンタ画像の定着終了位置まで排紙側に繰り出しながら(6)で形成したマゼンタ画像をマゼンタ画像定着用ランプで露光し、このマゼンタ画像を定着し、
(8)ロール紙を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッドによる感熱温度を第2の温度よりも高温の第3の温度にして、シアンの感熱発色層に画像を形成し、
(9)上記ロール紙を排紙側に繰り出し、今回カラー画像を印刷した部分をロール紙から切り離して排紙し、
(10)ロール紙を給紙側に引き戻す、
という、上記(1)〜(10)の工程からなる。
上記画像形成開始位置は今回カラー画像を印刷する画像形成領域の後端がサーマルヘッドよりも排紙側に位置するように設定されており、イエロー画像の定着開始位置は今回カラー画像を印刷する画像形成領域の後端がイエロー画像定着用ランプの露光領域よりも排紙側に位置するように設定されており、マゼンタ画像の定着終了位置は今回カラー画像を印刷する画像形成領域の後端がマゼンタ画像定着用ランプの露光領域に位置するように設定されている。
このフォトプリンタは上記(1)〜(10)の工程を行うため1枚の画像を印刷する時間が長いという問題があった。また、イエロー感熱発層とマゼンタ感熱発色層に対して画像形成前にイエロー画像定着用ランプで露光する直前定着を行った後に、サーマルヘッドでカラー感熱記録紙を加熱してイエロー感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、シアン感熱発色層に対して一括して画像記録して、その後に、イエロー画像定着ランプとマゼンタ画像定着ランプを同時に点灯させて露光することで画像を印刷する時間を短縮したフォトプリンタが特許文献1で提案されている。
特開平11−138877
しかしながら、特許文献1の装置は、上記直前定着を行っているが、イエロー感熱発色層、マゼンタ感熱発色層、シアン感熱発色層に対して一括して画像記録するのでイエロー感熱発色層は、マゼンタ画像及びシアン画像の影響を受け、またマゼンタ感熱発色層はシアン画像の影響を受けるので、色合いが悪くなるという問題があった。
この発明の目的は、色合いを低下させることなく印画時間を短縮したフォトプリンタを提供することにある。
また、この発明は、イエロー画像定着用ランプ、マゼンタ画像定着用ランプの寿命の低下も抑えたフォトプリンタを提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を備えている。
(1)この発明は、イエロー、マゼンタ、およびシアンの感熱発色層が形成された用紙を、上流側から印画部、マゼンタ画像定着ランプ、イエロー画像定着ランプをこの順に配置した搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により前記用紙を画像形成開始位置まで繰り出した後に、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のイエローの感熱発色層にイエローの画像を印画するイエロー画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙をイエロー画像定着開始位置まで繰り出した後、この用紙を引き戻しながら、前記イエロー画像印画手段が印画したイエロー画像を点灯させた前記イエロー画像定着ランプで露光して定着するイエロー画像定着手段と、
前記イエロー画像定着手段によるイエロー画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を前記画像形成開始位置まで繰り出し、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のマゼンタの感熱発色層にマゼンタの画像を印画するマゼンタ画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙を繰り出しながら、前記マゼンタ画像印画手段が印画した
マゼンタ画像を点灯させた前記マゼンタ画像定着ランプで露光して定着するマゼンタ画像定着手段と、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のシアンの感熱発色層にシアン画像を印画するシアン画像印画手段と、
を備えたフォトプリンタにおいて、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着の際に、前記イエロー画像定着ランプも点灯していることを特徴とする。
(1)この発明は、イエロー、マゼンタ、およびシアンの感熱発色層が形成された用紙を、上流側から印画部、マゼンタ画像定着ランプ、イエロー画像定着ランプをこの順に配置した搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により前記用紙を画像形成開始位置まで繰り出した後に、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のイエローの感熱発色層にイエローの画像を印画するイエロー画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙をイエロー画像定着開始位置まで繰り出した後、この用紙を引き戻しながら、前記イエロー画像印画手段が印画したイエロー画像を点灯させた前記イエロー画像定着ランプで露光して定着するイエロー画像定着手段と、
前記イエロー画像定着手段によるイエロー画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を前記画像形成開始位置まで繰り出し、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のマゼンタの感熱発色層にマゼンタの画像を印画するマゼンタ画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙を繰り出しながら、前記マゼンタ画像印画手段が印画した
マゼンタ画像を点灯させた前記マゼンタ画像定着ランプで露光して定着するマゼンタ画像定着手段と、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のシアンの感熱発色層にシアン画像を印画するシアン画像印画手段と、
を備えたフォトプリンタにおいて、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着の際に、前記イエロー画像定着ランプも点灯していることを特徴とする。
この構成では、マゼンタ画像定着の際に、イエロー画像定着ランプも点灯している。イエロー画像定着ランプは、マゼンタ画像を定着させるのに最適な波長で発光しない。しかし露光すると、その効果は大きくはないがマゼンダ画像の定着に寄与するので、マゼンタ画像の定着の際における、用紙の搬送速度を上げることができる。これにより、マゼンタ画像の定着に要する時間の短縮が図れ、結果的にカラー画像の印刷時間を短縮できる。
(2)この発明は、前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着が完了するまで、前記イエロー画像定着手段がイエロー画像の定着の際に点灯させた前記イエロー画像定着ランプの点灯状態を保持する点灯状態保持手段を備えることを特徴とする。
(2)この発明は、前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着が完了するまで、前記イエロー画像定着手段がイエロー画像の定着の際に点灯させた前記イエロー画像定着ランプの点灯状態を保持する点灯状態保持手段を備えることを特徴とする。
この構成では、マゼンタ画像の定着が完了するまでイエロー画像の定着の際に点灯させたイエロー画像定着ランプの点灯状態を保持するので、各ランプの点灯、消灯の回数が増加しない。このため、各ランプにおける点灯時にかかる負荷が従来の装置と同じであり、ランプの寿命の低下を抑えることができる。
この発明によれば、色合いを低下させることなくカラー画像の印刷時間を短縮できる。また、各ランプの点灯、消灯の回数を増加させないので、各ランプの寿命の低下を抑えることができる。
図1は、この発明の実施形態であるフォトプリンタの構成を示す図である。フォトプリンタ1は、本体の動作を制御する制御部2と、印刷するカラー画像の入力を受け付ける印刷画像入力部3と、本体にセットされているロール紙を搬送する搬送部4と、本体にセットされているロール紙にカラー画像を印刷する印刷部5と、を備えている。印刷画像入力部3は、パーソナルコンピュータ等の外部機器から送られてきた画像を印刷画像として受け付ける構成であってもよいし、セットされたメモリカード等の記録媒体に記憶されている画像を印刷画像として読み出す構成であってもよい。搬送部4は、ロール紙を排紙側、および給紙側の両方向に搬送できる。
図2は、この実施形態のフォトプリンタにおける印刷部を示す図である。図2において、11は給紙部にセットされたロール紙である。ロール紙11は、イエロー、マゼンタ、シアンの感熱発色層が形成された、所謂TAペーパである。12はロール紙11のイエロー、マゼンタ、シアンの感熱発色層毎に感熱温度を変えて感熱記録を行うサーマルヘッド、13はマゼンタの感熱発色層に形成された画像を定着させるマゼンタ用定着ランプ(この発明で言うマゼンダ画像定着ランプ)、14はイエローの感熱発色層に形成された画像を定着させるイエロー用定着ランプ(この発明で言うイエロー画像定着ランプ)である。
図示していないプラテンローラがロール紙11を挟んでサーマルヘッド12に対向配置されている。マゼンタ用定着ランプ13、イエロー用定着ランプ14は、それぞれ下面および側面を囲むリフレクタ13a、14aに収納されている。15はシャッタであり、一方のリフレクタ13a、14aの上面全体を覆う大きさである。シャッタ15は、リフレクタ14aの上面全体を覆う位置と、リフレクタ13a、14aの上面を覆わないサーマルヘッド12側の位置(点線の位置)と、の間で、ロール紙11の搬送方向に移動自在に取り付けられている。シャッタ15を移動させる機構部については図示を省略している。16は、ロール紙11をカットするカッタである。カッタ16は、ロール紙11の幅方向(紙面に対して垂直方向)に移動し、ロール紙11をカットする。17、18は、排紙ローラである。
図示していないプラテンローラがロール紙11を挟んでサーマルヘッド12に対向配置されている。マゼンタ用定着ランプ13、イエロー用定着ランプ14は、それぞれ下面および側面を囲むリフレクタ13a、14aに収納されている。15はシャッタであり、一方のリフレクタ13a、14aの上面全体を覆う大きさである。シャッタ15は、リフレクタ14aの上面全体を覆う位置と、リフレクタ13a、14aの上面を覆わないサーマルヘッド12側の位置(点線の位置)と、の間で、ロール紙11の搬送方向に移動自在に取り付けられている。シャッタ15を移動させる機構部については図示を省略している。16は、ロール紙11をカットするカッタである。カッタ16は、ロール紙11の幅方向(紙面に対して垂直方向)に移動し、ロール紙11をカットする。17、18は、排紙ローラである。
なお、図2においては、ロール紙11を搬送する搬送ローラについては図示を省略しているが、上述のように搬送部4はロール紙11を排紙側、および給紙側の両方向に搬送できるように配置されている。
次に、この実施形態にかかるフォトプリンタ1における入力されたカラー画像の印刷に
かかる動作について説明する。
かかる動作について説明する。
フォトプリンタ1は、カラー画像の印刷を行っていない待機時、図3(A)に示すようにロール紙11が巻き取られた状態である。フォトプリンタ1は、入力された1枚のカラー画像について印刷の要求があると、ロール紙11を画像形成位置まで繰り出し、ロール紙11の搬送を停止する(図3(B)参照)。この画像形成位置は、今回カラー画像を印刷するロール紙11の印刷領域後端部がサーマルヘッド12よりも排紙側に位置するところに設定されている。
次に、フォトプリンタ1は、ロール紙11を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッド12による感熱温度をイエローの感熱発色層に画像を形成する第1の温度(マゼンタ、およびシアンの感熱発色層が発色しない温度)にして、ロール紙11にイエロー画像を形成する(図3(C)参照)。フォトプリンタ1は、イエロー画像の形成が完了すると、ロール紙11の搬送を停止し(図4(A)参照)、その後ロール紙11を排紙側に繰り出す(図4(B)参照)。そして、ロール紙11をイエロー画像の定着開始位置まで繰り出すと、ロール紙11の搬送を停止する(図4(C)参照)。このイエロー画像の定着開始位置は、今回カラー画像を印刷するロール紙11の印刷領域後端部がイエロー用定着ランプ14の露光領域よりも排紙側に位置するところに設定されている。また、このとき、シャッタ15はイエロー用定着ランプ14が収納されたリフレクタ14aの上面全体を覆っている。
フォトプリンタ1は、イエロー用定着ランプ14を点灯させ、ロール紙11を給紙側に引き戻す。ロール紙11における印刷領域後端部が、シャッタ15の排紙側の端部に達すると、シャッタ15がロール紙11とともに給紙側に移動する(図5(A)参照)。これにより、ロール紙11における今回イエロー画像が形成された領域がイエロー用定着ランプ14により露光され、イエロー画像が定着される。シャッタ15は、マゼンタ用定着ランプ13が収納されたリフレクタ13aの上面全体を覆った状態に達すると、その位置で停止させてもよいし、リフレクタ13a、14aを覆わない位置まで移動させてから停止させてもよい。フォトプリンタ1は、ロール紙1における今回イエロー画像が形成された全領域をイエロー用定着ランプ14で露光すると、ロール紙11の給紙側への搬送を停止する。ここで、イエロー用定着ランプ14は点灯したままにしておく(図5(B)参照)。
このとき、ロール紙11の先端部が、イエロー用定着ランプ14の露光領域よりも給紙側に位置したときに、ロール紙11の搬送を停止するのが好ましい。その理由は、カラー画像の印刷において、ロール紙11を搬送する距離を抑え、カラー画像の印刷にかかる時間を短縮できるからである。
次に、フォトプリンタ1は、ロール紙11を画像形成位置まで繰り出し、ロール紙11の搬送を停止する(図5(C)参照)。このとき、シャッタ15はイエロー用定着ランプ14によりロール紙11が露光されないようロール紙11の先端と共に排紙側に移動させる。このため、ロール紙11を排紙側に繰り出す直前に、シャッタ15の位置を、リフレクタ13aの上面全体を覆った位置にする必要がある。上記イエロー画像の定着時にシャッタ15をリフレクタ13aの上面全体を覆った位置で停止させておけばイエロー画像の定着終了後にシャッタを移動させる必要がない。したがってイエロー画像の定着時にはシャッタ15をリフレクタ13aの上面全体を覆った位置で停止させるのが好ましい。
そして、ロール紙11を給紙側に引き戻しながら、サーマルヘッド12による感熱温度をマゼンタの感熱発色層に画像形成する第2の温度(シアンの感熱発色層が発色しない温度)にして、ロール紙11にマゼンタ画像を形成する。この時シャッタ15はロール紙11がイエロー用定着ランプ14により露光されないように、リフレクタ14aの上面全体を覆った位置に停止させている。その後、ロール紙11の先端がシャッタ15の排紙側の先端に達すると(図6(A)参照)、用紙と共に給紙側に移動する。第2の温度は、第1の温度よりも高温である。フォトプリンタ1は、マゼンタ画像の形成が完了すると、ロール紙11の搬送を停止する(図6(B)参照)。このマゼンタ画像の形成の間に、シャッタ15は、リフレクタ13a、リフレクタ14a上面を覆わないサーマルヘッド12側の位置に移動している。この後、マゼンタ用定着ランプ13を点灯させ、ロール紙11を排紙側に繰り出す。このとき、シャッタ15は移動させないで、リフレクタ13a、14aの上面を覆わない位置で停止させている。このため、今回マゼンタ画像を形成した領域は、マゼンタ用定着ランプ13およびイエロー用定着ランプ14により露光され、マゼンタ画像が定着される(図6(C)参照)。イエロー用定着ランプ14は、イエロー画像定着時に点灯された状態が保持されている。イエロー用定着ランプ14は、マゼンタ画像を定着させるのに、最適な波長で発光しない。しかし、その効果は大きくはないがマゼンタ画像の定着に寄与する。
フォトプリンタ1は、印刷領域後端部がシャッタ15の排紙側の端部に達すると印刷領域後端部とシャッタ15の排紙側の端部とを略一致させた状態で排紙側へ移動する。(図7(A)参照)。そして、印刷領域後端部がイエロー用ランプ14aの露光領域に達すると、マゼンタ用定着ランプ13を消灯する(図7(B)参照)。このとき、ロール紙11の排紙側への搬送、およびシャッタ15の排紙側への移動は停止されない。さらに印刷領域後端部がイエロー用定着ランプ14の露光領域よりも、排紙側に達すると(図7(C))、イエロー用定着ランプ14を消灯する。
このように、マゼンタ画像定着においては従来のように今回のマゼンタ画像の形成領域の後端がマゼンタ用定着ランプ13の露光領域に達したときに停止させて一定時間露光するような方法でなく、一定の速度で搬送するだけでよいので制御が簡単である。また、マゼンタ画像については、イエロー、マゼンタ両方のランプで露光して定着させているのでマゼンタ用定着ランプ13のみで露光して定着させる従来の装置よりも用紙の搬送速度を上げることができる。また、マゼンタ画像の定着が完了するまでイエロー画像の定着の際に点灯させたイエロー画像定着ランプの点灯状態を保持するので、ランプの点灯、消灯の回数は従来のものと同じである。
フォトプリンタ1は、マゼンタ画像の定着後ロール紙11を給紙側の引き戻しながら、サーマルヘッド12による感熱温度をシアンの感熱発色層に画像形成する第3の温度にして、ロール紙11にシアン画像を形成する(図7(D)参照)。第3の温度は、第2の温度よりも高温である。フォトプリンタ1は、シアン画像の形成が完了すると、ロール紙11の搬送を停止する。そして、ロール紙11を排紙側に繰り出し、印刷領域後端部が、カッタ16によるカット位置よりも排紙側に位置すると、ロール紙11の搬送を停止し(図8(A)参照)、カッタ16をロール紙11の幅方向に移動させて、今回カラー画像を印刷した領域をロール紙11から切り離す(図8(B)参照)。ここで切り離された部分は、排紙ローラ17、18により排紙される。その後、フォトプリンタ11は、ロール紙1を給紙側に引き戻し(図8(C)参照)、図3(A)に示す状態までロール紙11を引き戻すと、本動作を終了する。
以上のようにこの実施形態のフォトプリンタはマゼンタ画像の定着時における用紙の搬送速度を従来の装置よりも高速にでき、その結果カラー画像の印刷時間を短縮できる。また、イエロー用定着ランプ14、およびマゼンダ用定着ランプ13の点灯、消灯の回数は従来の装置と同じである。従って、ランプ点灯時にかかる負荷の増大がなく、ランプの寿命の低下を抑えることができる。イエロー画像形成、イエロー画像定着、マゼンダ画像形成、マゼンダ画像定着、シアン画像形成とこの順に行って、カラー画像を印刷するので色合いの低下も生じない。
なお、上記実施形態においては、ロール紙にカラー画像を印刷するフォトプリンタを例にして本願発明を説明したが、カット紙にカラー画像を印刷するフォトプリンタでも本願発明を適用できる。
1−フォトプリンタ
2−印刷部
3−印刷画像入力部
4−搬送部
5−印刷部
11−ロール紙
12−サーマルヘッド
13−マゼンタ用定着ランプ
14−イエロー用定着ランプ
15−シャッタ
16−カッタ
2−印刷部
3−印刷画像入力部
4−搬送部
5−印刷部
11−ロール紙
12−サーマルヘッド
13−マゼンタ用定着ランプ
14−イエロー用定着ランプ
15−シャッタ
16−カッタ
Claims (4)
- イエロー、マゼンタ、およびシアンの感熱発色層が形成されたロール紙を、上流側から印画部、マゼンタ画像定着ランプ、イエロー画像定着ランプをこの順に配置した搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により前記ロール紙を画像形成開始位置まで繰り出した後に、このロール紙を引き戻しながら、前記印画部で前記ロール紙を加熱して、このロール紙のイエローの感熱発色層にイエローの画像を印画するイエロー画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙をイエロー画像定着開始位置まで繰り出した後、この用紙を引き戻しながら、前記イエロー画像印画手段が印画したイエロー画像を点灯させた前記イエロー画像定着ランプで露光して定着するイエロー画像定着手段と、
前記イエロー画像定着手段によるイエロー画像の定着後に、前記搬送手段により前記ロール紙を前記画像形成開始位置まで繰り出し、このロール紙を引き戻しながら、前記印画部で前記ロール紙を加熱して、このロール紙のマゼンタの感熱発色層にマゼンタの画像を印画するマゼンタ画像印画手段と、
前記搬送手段により前記ロール紙を繰り出しながら、前記マゼンタ画像印画手段が印画したマゼンタ画像を点灯させた前記マゼンタ画像定着ランプで露光して定着するマゼンタ画像定着手段と、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着後に、前記搬送手段により前記ロール紙を引き戻しながら、前記印画部で前記ロール紙を加熱して、このロール紙のシアンの感熱発色層にシアン画像を印画するシアン画像印画手段と、を備えたフォトプリンタにおいて、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着が完了するまで、前記イエロー画像定着手段がイエロー画像の定着の際に点灯させた前記イエロー画像定着ランプの点灯状態を保持する点灯状態保持手段を備えたフォトプリンタ。 - イエロー、マゼンタ、およびシアンの感熱発色層が形成された用紙を、上流側から印画部、マゼンタ画像定着ランプ、イエロー画像定着ランプをこの順に配置した搬送路に沿って搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により前記用紙を画像形成開始位置まで繰り出した後に、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のイエローの感熱発色層にイエローの画像を印画するイエロー画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙をイエロー画像定着開始位置まで繰り出した後、この用紙を引き戻しながら、前記イエロー画像印画手段が印画したイエロー画像を点灯させた前記イエロー画像定着ランプで露光して定着するイエロー画像定着手段と、
前記イエロー画像定着手段によるイエロー画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を前記画像形成開始位置まで繰り出し、この用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を過熱して、この用紙のマゼンタの感熱発色層にマゼンタの画像を印画するマゼンタ画像印画手段と、
前記搬送手段により前記用紙を繰り出しながら、前記マゼンタ画像印画手段が印画したマゼンタ画像を点灯させた前記マゼンタ画像定着ランプで露光して定着するマゼンタ画像定着手段と、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着後に、前記搬送手段により前記用紙を引き戻しながら、前記印画部で前記用紙を加熱して、この用紙のシアンの感熱発色層にシアン画像を印画するシアン画像印画手段と、
を備えたフォトプリンタにおいて、
前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着の際に、前記イエロー画像定着ランプも点灯しているフォトプリンタ。 - 前記マゼンタ画像定着手段によるマゼンタ画像の定着が完了するまで、前記イエロー画像定着手段がイエロー画像の定着の際に点灯させた前記イエロー画像定着ランプの点灯状態を保持する点灯状態保持手段を備えた請求項2に記載のフォトプリンタ。
- 前記用紙は、ロール紙である請求項2、または3に記載のフォトプリンタ。
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JP2004010552A Withdrawn JP2005199647A (ja) | 2004-01-19 | 2004-01-19 | フォトプリンタ |
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