JP2005197213A - 常圧プラズマ処理装置のメンテナンス用装置 - Google Patents

常圧プラズマ処理装置のメンテナンス用装置 Download PDF

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守 日野
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Abstract

【課題】 常圧プラズマ処理装置の処理ヘッドのメンテナンス作業に要する作業者の労力
を軽減するとともに、パーティクルの発生を抑制する。
【解決手段】 基材の搬送ライン40上に設置された処理ヘッド11の下側にヘッド移動
機構60を設ける。ヘッド移動機構60は、処理ヘッド11を搬送ライン40と直交する
方向に水平スライド可能なガイドレール61と、このガイドレール61を上位置と下位置
の間で昇降させるガイド昇降手段62を有している。下位置のガイドレール61は、搬送
ライン上の正位置の処理ヘッド11より下に位置し、上位置のガイドレール61は、処理
ヘッド11を前記正位置より高く持ち上げる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば半導体基板となるべき基材を搬送する搬送ライン上に設置した常圧プラズマ処理工程用の処理ヘッドをメンテナンスするのに用いる装置に関する。
半導体基板を製造する場合、例えば、基材を搬送ラインに沿って流しながら洗浄や成膜等の種々の工程を順次行なう。その一工程として常圧プラズマ処理を採用する場合、搬送ライン上に常圧プラズマ処理装置の処理ヘッドを組み込むことになる。
例えば特許文献1には、搬送ラインの上方に処理ヘッドを設置した常圧プラズマ処理装置が記載されている。処理ヘッドには、高圧電極と接地電極が設けられている。これら電極の間に処理ガスが通されプラズマ化された後、ライン上の基材に吹付けられる。これによって、基材のプラズマ表面処理がなされる。
特許第3399887号公報
処理ヘッドは、電極間における放電やプラズマによって痛んだり汚れたりしやすいため、定期的に交換等のメンテナンスを行なう必要がある。
しかし、長さが数m、重さが数十kgにもなるような大型の処理ヘッド等の場合、これを搬送ラインから取り外したり持ち運んだりするのは非常に大変であり、人数も必要である。また、作業を搬送ライン上で行なうと、作業者の体や衣服からパーティクル(塵)が出て基材に付くおそれもある。クレーンを使った場合も同様にパーティクル発生等の問題がある。
発明者は、上記事情に鑑み、基材の搬送ラインに常圧プラズマ処理工程用の処理ヘッドを組み込む場合、該処理ヘッドのメンテナンスに供される装置構成をも一緒に組み込むことを着想し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、間に処理ガスを通す通路が形成された一対の電極を有して、基材の搬送ライン上に設置される処理ヘッドを備えた常圧プラズマ処理装置のメンテナンスに用いる装置であって、前記処理ヘッドを、前記搬送ライン上の正位置から離すように、及び離れた位置から前記正位置へ向かうように移動可能にするヘッド移動機構を備えたことを特徴とする。
これによって、処理ヘッドの交換等のメンテナンスを搬送ラインから離れた位置で簡易に行なうことができ、メンテナンス作業に要する作業者の労力を軽減できるとともに、パーティクルの発生を抑制または防止することができる。
前記ヘッド移動機構が、処理ヘッドを搬送ラインと交差する水平方向にスライドさせるスライド手段を有していることが望ましい。スライド手段は、例えば、前記スライド方向に延在されたスライドガイドを含み、処理ヘッドには、このスライドガイドに係合して案内されるスライダが設けられる。これによって、処理ヘッドを搬送ライン上から横にずらしたうえでメンテナンス作業を行なうことができ、パーティクルの発生を確実に抑制または防止することができる。前記交差方向は、好ましくは搬送ラインと直交する方向である。
前記スライドガイドは、前記スライド方向に延びるガイドレールであることが望ましい。ガイドレールには、溝または凸状の案内条が形成されており、この案内条に処理ヘッドのスライダが係合し案内されるのが好ましい。この処理ヘッドのスライダは、コロ(ボール)を含んでいてもよい。この態様では、ガイドレールによって処理ヘッドを搬送ライン方向に位置決めすることができる。また、ガイドレールに処理ヘッドの一方向へのスライドを規制するストッパを設けることにすれば、処理ヘッドを搬送ラインと交差する方向に位置決めし、正位置に確実に位置させることができる。
前記スライドガイドは、前記交差方向に間隔を置いて並べられた複数のコロ(ボール)を含んでいてもよい。処理ヘッドには、このコロによってスライドされるスライダが設けられる。
前記ヘッド移動機構が、処理ヘッドを昇降させるヘッド昇降手段を有していることが望ましい。このヘッド昇降手段は、前記正位置を下限として処理ヘッドを昇降させるものであることが、より望ましい。
これによって、処理ヘッドを搬送ライン上の正位置から上昇させ、メンテナンスを行なうことができる。
常圧プラズマ処理装置には、処理ヘッドを正位置に支持するヘッド支持部(ヘッド支持手段)が設けられているのが望ましい。このヘッド支持部による処理ヘッドの支持状態は、解除可能であるのが望ましい。処理ヘッドが、ヘッド支持部上に載置されて支持され、上方に持ち上げ可能、ないしは引き上げ可能であることがより望ましい。
前記ヘッド昇降手段が、昇降機構にて上下動される昇降体を有し、この昇降体が、中途より下の位置では前記正位置の処理ヘッドから離れ、前記中途より上の位置では前記処理ヘッドを正位置より高く位置させて前記ヘッド支持部に代わって支持することが望ましい。
これによって、プラズマ処理時には、処理ヘッドの下方に昇降体を離し、基板の搬送スペース及び処理スペースを確保することができるとともに、メンテナンス時には、昇降体を上昇させて処理ヘッドを正位置から上昇させ、取り出すことができる。
前記昇降体が、前記スライドガイドを含んでいることが望ましい。或いは、前記スライドガイドが、ヘッド移動機構のガイド昇降手段によって昇降されるようになっていることが望ましい。これによって、処理ヘッドを正位置から上昇させたうえで、水平スライドさせることができる。この構成は、正位置からそのまま水平スライドさせると搬送ライン等の他の構造部材と干渉する場合に効果的である。前記スライドガイドは、上位置と下位置(下限位置)との間で昇降され、下位置のスライドガイドは、前記正位置の処理ヘッドより下に位置し、上位置のスライドガイドは、処理ヘッドを正位置より上に位置させることにより前記ヘッド支持部に代わって支持するとともに、処理ヘッドを水平スライド可能に支持するのが望ましい。このガイド昇降手段は、スライドガイドを介して処理ヘッドを昇降させ、前記ヘッド昇降手段として提供される。
処理ヘッドとスライドガイドは、互いに別体であるのに限らず、固定一体化されていてもよい。若しくは、分離可能に連結固定されていてもよい。処理ヘッドを上昇させた後、処理ヘッドとスライドガイドの連結を解き、処理ヘッドをスライドガイドに沿って水平スライドさせるようになっていてもよい。
前記搬送ラインは、例えばローラコンベアにて構成されている。
この場合、前記中途より下位置の昇降体が、前記ローラコンベアのシャフト又はローラを避けて、少なくともローラの上端部より下に位置されることが望ましい。これによって、プラズマ処理の際、昇降体がローラコンベアによる基材搬送の邪魔にならないようにすることができる。また、前記昇降体が、前記ローラコンベアのシャフトに被さるとともに、前記ローラを通すローラ透孔が形成されていることが望ましい。これによって、シャフトをプラズマによる損傷から保護できるとともに、ローラの上端部をローラ透孔から突出させ、基材を確実に搬送することができる。
さらに、前記昇降体のスライドガイドが、前記ローラコンベアの隣り合うシャフトの間に対応して配置されていることが望ましい。これによって、スライドガイドをローラコンベアシャフト間の間隙を介して出し入れでき、プラズマ処理時にはスライドガイドをコンベア内またはコンベアの下方に収容でき、メンテナンス時には、コンベアから上に突出させ処理ヘッドを上昇させることができる。
また、前記スライドガイドが、前記ローラコンベアのシャフトを挟むように一対設けられているのが望ましい。これによって、処理ヘッドを安定的に支持しながら上昇させスライドさせることができる。前記一対のスライドガイド間のシャフトは、好ましくは処理ヘッドの正位置に対応しいおり、より好ましくは処理ヘッドのプラズマ吹出し口の真下に位置している。前記一対のスライドガイド間のシャフトは、1本に限られず、複数本でもよい。
前記一対のスライドガイド間のシャフトに設けられたローラは、耐プラズマ性の良好なセラミックにて構成されていることが望ましい。
更に、これら一対のスライドガイドどうしが、前記シャフトの上側を覆う連結部材(覆い部材)によって連結されているが望ましい。これによって、スライドガイドの剛性を向上できるとともに、処理ヘッドからのプラズマが前記1のシャフトに当たるのを防ぐことができ、該シャフトの損傷を防止することができる。前記連結部材は、前記シャフトのローラ間に設けられており、隣り合う連結部材どうし間の隙間が、ローラを通すローラ透孔として提供されるのが望ましい。
前記ヘッド昇降手段が、前記処理ヘッドに着脱可能に接続された昇降体と、この昇降体ひいては処理ヘッドを昇降させる昇降機構を有し、前記昇降体が下限位置に位置されることにより、前記処理ヘッドが正位置に支持されるようになっていてもよい。
これによって、ヘッド昇降手段を、処理ヘッドを正位置に支持するヘッド支持手段として提供できる。このヘッド移動機構は、処理ヘッドを正位置とそれより上方へ離間した上昇位置との間で昇降させるだけで、水平スライドさせるようにはなっていなくてもよい。
前記昇降機構が、搬送ラインの下側に配置され、その上端部に前記昇降体が搬送ラインより上に突出可能に設けられていてもよい。これにより、処理ヘッドが、下から押し上げられるようにして上昇される。この構造は、搬送ラインの下側にヘッド昇降手段の設置スペースが有る場合に適している。昇降機構が搬送ラインの下側に収容できるので、装置構成をコンパクトにできる。搬送ラインがローラコンベアにて構成される場合、昇降機構は、垂直な伸縮シリンダ等にて構成され、隣り合うコンベアシャフト間に配置されているのが望ましい。これによって、メンテナンス時に、昇降機構ひいては昇降体をローラコンベアと干渉することなく上方に確実に突出させることができる。
前記昇降機構が、正位置の処理ヘッドより上側に配置され、その下端部に前記昇降体が設けられていてもよい。これにより、処理ヘッドが、上から引き上げられるようにして上昇される。この構造は、搬送ラインの下側にヘッド昇降手段の設置スペースが無い場合や、他の物を設置するスペースとして確保したい場合、搬送ラインの上側にヘッド昇降手段の設置スペースが有る場合に適している。
前記昇降機構が、搬送ラインの両サイド(搬送方向と直交する方向の両側部)に配置され、この両サイド間に前記昇降体を架け渡して支持していてもよい。前記昇降機構が、搬送ラインから上方に延び、前記昇降体が、搬送ラインを下限として昇降されるようになっていてもよい。これによって、搬送ラインの下側にスペースがあまり無くてもヘッド昇降手段を確実に設置でき、或いは、搬送ラインの下側を他の物を設置するスペースとして利用することもできる。
走行体と、前記ヘッド移動機構のスライドガイドに継ぎ足されて前記処理ヘッドをスライド可能に搭載可能なガイド付き台とを有する運搬台車を、更に備えることが望ましい。
これによって、処理ヘッドを運搬台車に移し変えて運搬でき、作業の一層の容易化を図ることができる。
前記運搬台車には、前記ガイド付き台を昇降させる台昇降手段が設けられていることが望ましい。
これによって、運搬台車のガイドをヘッド移動機構のスライドガイドの高さに確実に合わせて、処理ヘッドの移し変えを行なうことができる。
本発明の常圧プラズマ処理装置によるプラズマ処理は、大気圧近傍の圧力(略常圧)で行なわれる。本発明における大気圧近傍の圧力(略常圧)とは、1.333×104〜10.664×104Paの範囲を言う。特に9.331×104〜10.397×104Paの範囲は、圧力調整が容易で装置構成が簡便になり、好ましい。
また、プラズマ処理の内容は特に限定がなく、洗浄、成膜、エッチング、アッシング、表面改質等の種々のプラズマ処理に適用可能である。
電極間での放電の形態には、特に限定がなく、グロー放電、誘電体バリア放電、コロナ放電、沿面放電等の種々の放電形態が適用可能である。
本発明は、処理ヘッドの交換等のメンテナンスを搬送ラインから離れた位置で簡易に行なうことができ、メンテナンス作業に要する作業者の労力を軽減できるとともに、パーティクルの発生を抑制または防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図3は、表面処理システムを示したものである。表面処理システムは、大面積のガラス基材W(図3)を被処理物とし、これを図1の紙面と直交する左右方向に延びる搬送ライン40によって搬送しながら、例えば半導体製造のための各種の表面処理を順次施して行くものである。搬送ライン40は、ローラコンベアにて構成されている。周知の通り、ローラコンベアのシャフト41は、前後に延び、その両端部が架台50に回転可能に支持されている。このコンベアシャフト41が左右に間隔を置いて多数本(図では一部のみ図示)並べられている。各コンベアシャフト41に複数のローラ42が設けられている。通常、ローラ42は、樹脂にて出来ている。但し、後記常圧プラズマ処理装置10の処理ヘッド11の真下に位置するローラ42は、耐プラズマ性の良好なセラミックにて出来ている。
搬送ライン40の中間部には、常圧プラズマ処理装置10が設けられている。常圧プラズマ処理装置10は、上記表面処理の一工程としての洗浄や成膜等のプラズマ処理を略常圧下で行なうものである。常圧プラズマ処理装置10は、ローラコンベア40の上側に設置された処理ヘッド11と、図3に示す処理ガス源2と、電源3を備えている。
処理ヘッド11は、前後に長く延びている。その長さは、例えば約2mであり、重さは、約70kgである。処理ヘッド11は、前後細長のガス整流部12と前後細長の放電処理部30を上下に重ねることによって構成されている。
図示は省略するが、ガス整流部12の内部には、チャンバーや小孔(またはスリット)からなる整流路が設けられている。この整流路の上流端に、図3に示すガス供給管2aを介して処理ガス源2が接続されている。処理ガス源2には、処理目的に応じた処理ガスが貯えられている。この処理ガスが、ガス供給管2aを経て整流部12に送られ、整流路によって前後に均一化されるようになっている。
図1及び図3に示すように、処理ヘッド11の放電処理部30は、一対の電極31と、これら電極31を収容保持するホルダ32とを有している。各電極31は、前後に長く延びている。一対の電極31は、左右に対向配置されている。少なくとも一方の電極の対向面には、固体誘電体層が形成されている。これら一対の電極31の間にスリット状の通路30aが形成されている。電極間通路30aは、電極31の全長にわたって前後(図3の紙面と直交する方向)に延びている。この通路30aに前記ガス整流部12からの処理ガスが均一に導入されるようになっている。
一方の電極31は、給電線3aを介して電界印加電源3に接続され、他方の電極31は、接地線3bを介して接地されている。電源3は、例えばパルス状の電圧を供給する。これによって、電極間通路30aにパルス電界が印加されてグロー放電が起き、処理ガスがプラズマ化されるようになっている。
放電処理部30の底部には、絶縁樹脂からなる底板33が設けられている。この底板33が、電極31の下面に被さっている。底板33には、スリット状の吹出し口30bが形成されている。吹出し口30bは、図3の紙面と直交する前後方向に延び、電極間通路30aの全長にわたって連なっている。電極間通路30aでプラズマ化された処理ガスは、吹出し口30bから下方へ均一に吹出されるようになっている。これによって、処理ヘッド11の下方に通されたガラス基材Wがプラズマ処理される。
なお、絶縁樹脂製底板33の下面には、電界遮蔽用(放電防止用)の薄い金属板34が設けられている。
処理ヘッド11の設置構造について説明する。
図1に示すように、放電処理部30の左右両端の底部には、板状の被支持部35がそれぞれ設けられている。これら被支持部35が、架台50のヘッド支持板55(ヘッド支持部)に載せられ支持されている。これによって、処理ヘッド11が、搬送ライン40上の正位置に設置されている。
被支持部35とヘッド支持板55とは、ボルトやピン等の簡易着脱可能な連結手段にて連結することにしてもよい。
本発明の主要構成を説明する。
表面処理システムには、常圧プラズマ処理装置10の処理ヘッド11のためのメンテナンス用装置が設けられている。メンテナンス用装置は、処理ヘッド11の真下のコンベア40より下側に設けられたヘッド移動機構60と、図6に示す運搬台車70を含んでいる。
ヘッド移動機構60は、2本のガイドレール(スライドガイド)61と、ヘッド昇降装置(ヘッド昇降手段)62とを有している。
図1及び図2に示すように、ヘッド昇降装置62は、ガイドレール61のための昇降機構62Xを有している。この昇降機構62Xは、駆動源のモータ63と、2つの昇降ジャッキ64と、4つの支持シリンダ65を含んでいる。モータ63は、処理ヘッド11の真下に配された架台50の裏板56にボルト締めにて連結され支持されている。昇降ジャッキ64と支持シリンダ65は、処理ヘッド11の真下のコンベアシャフト41からずれて配置されるとともに、それぞれ垂直に延び、中間部が、架台50の裏板56にボルト締めにて連結され支持されている。2つの昇降ジャッキ64は、伝動シャフト66を介して連結され、1つのモータ63の駆動によって同時かつ均等に上下に伸縮するようになっている。支持シリンダ65は、後記ガイドレール61の昇降に追随して伸縮するようになっている。4つの支持シリンダ65は、2本のガイドレール61の両端部に対応する位置に配置されている。
なお、図1の符号67は、昇降時の安全用のブレーキレバーである。
ヘッド移動機構60のガイドレール61は、前後に延びている。ガイドレール61の両端部は、支持シリンダ65の上端部に連結されている。また、ガイドレール61は、昇降ジャッキ64の上端部に連結されている。これによって、ガイドレール61は、昇降ジャッキ64と支持シリンダ65にて水平に支持されるとともに、昇降ジャッキ64の伸縮によって水平姿勢を維持しながら昇降可能になっている。平常時のガイドレール61は、コンベア40と略同じ高さの下限位置(下位置)に位置されている。この下限位置のガイドレール61よりコンベアローラ42の上端部が上に突出している。
図4及び図5に示すように、ガイドレール61は、架台50の上端部(コンベアシャフト41の支持壁)より高い「上位置」まで上昇することができるようになっている。
図2及び図3に示すように、2本のガイドレール61は、左右に離れて平行に配置され、処理ヘッド11の真下のコンベアシャフト41およびローラ42を左右から挟んでいる。言い換えると、各ガイドレール61は、コンベアシャフト41およびローラ42を避けて配置されている。ガイドレール61のローラ42に対応する部分の側面は、ローラ42の周縁に沿う曲面状に凹んでいる。2本のガイドレール61の上端部どうしの間には、板状の連結部材69が架け渡されている。連結部材69は、真下のコンベアシャフト42の略全長にわたってその上側を覆うとともに、該シャフト42の長手方向に離間配置されたローラ42ごとに分割されている。隣り合う連結部材69どうしの間に、ローラ42の上端部を通すローラ透孔69aが形成されている。
なお、連結部材69をシャフト42ないしはレール61の略全長に及ぶ長尺の一体物に形成するとともに、これにローラ42の上側部を通すローラ透孔を形成するように構成してもよい。
ガイドレール61と連結部材69によって「昇降体」が構成されている。
各ガイドレール61の上面には凹溝61a(溝状の案内条)が形成されている。凹溝61aは、ガイドレール61の略全長にわたって延びている。図2に示すように、凹溝61aの長手方向の一端部(図2において左)は、ガイドレール61の一端面の近傍で途切れる一方、他端部(同図において右)は、ガイドレール61の他端部の段差面に達している。
前記処理ヘッド11には、ガイドレール61と協働して「スライド手段」を構成するスライダが設けられている。すなわち、図1および図3に示すように、処理ヘッド11の前後一対の被支持部35には、スライダ36がそれぞれ設けられている。各被支持部35には、2つのスライダ36が左右に離れて設けられている。これらスライダ36は、ガイドレール61の凹溝61aの真上に対向配置されている。図3に示すように、スライダ36の下面には、ボール37(コロ)が回転可能に設けられている。
図4および図5に示すように、昇降装置62によってガイドレール61を上昇させると、凹溝61aにスライダ36が嵌り込むとともに、ボール37が凹溝61aの底に接地するようになっている。この状態でスライダ36が凹溝61aに沿って前後方向に水平スライド可能になっている。凹溝61aの一端部は、その側のスライダ36の外側への移動を規制するストッパとなる。また、後述するように、処理ヘッド11の前後方向への位置決め手段とすることもできる。
次に、処理ヘッド用メンテナンス用装置の運搬台車70について説明する。
運搬台車70は、車輪72(走行体)及び手押しフレーム73付きのベース板71と、このベース板71上にX字状のリンク機構からなる台昇降手段74を介して設けられた昇降台75とを備えている。
昇降台75の上面には、ガイドレール76が設けられている。ガイドレール76は、前記ヘッド移動機構60のガイドレール61と実質的に同一構造をなしている。すなわち、ガイドレール76の上面には、凹溝76a(溝状の案内条)が形成されている。また、図6において紙面の手前側と奥側に重なるようにして、2本のガイドレール76が、前記ガイドレール61と同一間隔で並べられている。
上記のように構成されたメンテナンス用装置の使用方法を説明する。
処理ヘッド11のメンテナンスの際は、支持板55と処理ヘッド11とのボルト等による連結を解除する。そして、ヘッド移動機構60のモータ63を駆動して昇降ジャッキ64を伸ばし、ガイドレール61を上昇させて行く。図4および図5に示すように、ガイドレール61が、下限位置から僅かに上昇した中途の高さに位置した時、ガイドレール61の凹溝61aに処理ヘッド11の両端部のスライダ36が嵌り込み、ボール37が凹溝61aの底に突き当たる。ガイドレール61がこの中途位置から更に上昇することによって、処理ヘッド11が、それまでの支持板55に代わってガイドレール61に支持されることになる。この支持状態で、ガイドレール61が処理ヘッド11と一緒に上昇し、処理ヘッド11が押し上げられる。これによって、処理ヘッド11を、架台50の上端部(コンベアシャフト41の支持壁)より高く位置させることができる。この結果、処理ヘッド11を架台50と干渉することなく水平スライド可能にすることができる。
この上昇操作は、ヘッド移動機構60の昇降装置62によって行なわれるので、作業者による力仕事は必要としない。また、昇降装置62は、遠隔で操作可能であるので、作業者からのパーティクルを心配する必要もない。
なお、処理ヘッド11だけでなくその下のガイドレール61についても架台50の上端部より上に位置されるまで上昇される。
昇降機構62Xを構成する昇降ジャッキ64及び支持シリンダ65の上端部は、ローラコンベア40の隣り合うシャフト41どうしの間を通してコンベア40の上へ突出することができる。
次に、図6に示すように、運搬台車70のガイドレール76の高さをヘッド移動機構60のガイドレール61と同じになるように調節する。これによって、該ガイドレール76の先端部を架台50と干渉することなくガイドレール61の右端部に突き当てることができる。これによって、ガイドレール61,76どうしが一直線に繋がる。
この運搬台車70の操作は、搬送ライン40の横から行なわれるので、パーティクルの発生を十分に抑制または防止することができる。
続いて、処理ヘッド11をガイドレール61,76に沿って一方向(図6において右)へスライドさせる。このスライド操作は、作業者一人で簡単に行なうことができる。また、搬送ラインの側方で押したり引いたりすればよく、搬送ラインの上方に身を乗り出す必要がないので、パーティクルの発生を十分に抑制または防止することができる。
こうして、処理ヘッド11を運搬台車70のガイドレール76上に簡単に移し変えることができ、運搬台車70によってその場から簡単に運び去ることができる。そして、該処理ヘッド11の電極31等の構成部材を取り替えたり、汚れを落としたりする。或いは、処理ヘッドごと、別の新しいものに交換する。このメンテナンス済みまたは新たな処理ヘッド11を運搬台車70に積み、前記搬送ライン40の側方まで運搬する。
そして、運搬台車70のガイドレール76を再びヘッド移動機構60のガイドレール61に繋げる。その後、処理ヘッド11を運搬台車70のガイドレール76上からヘッド移動機構60のガイドレール61上に水平スライドさせる。これにより、処理ヘッド11のスライダ36がガイドレール61の凹溝61aに嵌り込み、処理ヘッド11の左右方向の位置決めがなされる。そして、処理ヘッド11のスライダ36をガイドレール61の凹溝61aの一端部(図2において左)に突き当てる。これによって、処理ヘッド11の前後方向の位置決めがなされる。次いで、昇降装置62によってガイドレール76ひいては処理ヘッド11を下降させる。これによって、処理ヘッド11を搬送ライン40上の正位置に正確に位置決めして設置することができる。
一対のガイドレール61の上端部どうしが、それらの間のコンベアシャフト41の上側を覆うシャフト69によって連結されているので、ガイドレール61の剛性を向上できるとともに、処理ヘッド11からのプラズマが前記シャフト69に当たらないようにすることができ、該シャフト69の損傷を防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の実施形態と同様の構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を適宜省略する。
図7は、本発明の第2実施形態を示したものである。この実施形態では、常圧プラズマ処理装置10の処理ヘッド11が3つ(複数)設けられている。これら処理ヘッド11は、搬送ライン40による基材搬送方向(左右方向)に沿って近接して並べられている。これら処理ヘッド11どうしの間隔は、コンベアシャフト41の間隔と等しくなっている。そして、各処理ヘッド11の吹出し口30bの真下にコンベアシャフト41が位置されている。これら真下のコンベアシャフト41に設けられたローラ42は、耐プラズマ性の良好なセラミックにて構成されている。
各処理ヘッド11の下方に、それぞれ2本のガイドレール61がローラ42を両側から挟むようにして配置されている。これらガイドレール61を昇降させるジャッキ64は、互いに伝動シャフト66にて連結されるとともにモータ63に連結されている。
図7の仮想線に示すように、モータ63を駆動することにより、複数のジャッキ64を上へ同時かつ均等に伸長させ、6本のガイドレール61ひいては3つの処理ヘッド11を互いに水平を維持しながら上昇させることができる。そうして、これら3つの処理ヘッド11をスライドさせて図示しない運搬台車に移し変え、運搬することができる。
図8は、本発明の第3実施形態を示したものである。この実施形態のヘッド移動機構60のガイドレール61には、凹溝61aに代えてコロ68が長手方向に沿って短間隔置きに多数設けられている。同様に、運搬台車70のガイドレール76には、凹溝76aに代えてコロ77が長手方向に沿って短間隔置きに多数設けられている。
処理ヘッド11の両端部には、上記コロ68,77上をスライドするスライダ38が設けられている。これによって、処理ヘッド11が、ガイドレール61,76に沿って水平移動されるようになっている。
なお、図示は省略するが、処理ヘッド11を搬送ライン40上の正位置にセットさせた状態では、スライダ38が、「被支持板」としてヘッド支持板55上に載置され、支持されることになる。
図9および図10は、本発明の第4実施形態を示したものである。この実施形態では、ヘッド移動機構が、処理ヘッド11の上方に設けられている。
詳述すると、第4実施形態の架台50には、搬送ライン40の下側の台座51上に、上架部52が立設されている。この上架部52にヘッド移動機構を兼ねたヘッド懸架支持部80が設けられている。ヘッド懸架支持部80は、上架部52の上端部から突出するように設けられたメインフレーム80Fと、このフレーム80Fに設けられたヘッド昇降装置81(ヘッド昇降手段)とを備えている。
ヘッド昇降装置81は、昇降機構81Xと、この昇降機構81Xの下端部に設けられたヘッドフレーム19(昇降体、ヘッド支持部)とを有していている。昇降機構81Xについて説明すると、メインフレーム80Fの天板には、駆動源のモータ82が垂設されている。また、フレーム80Fの両側には、一対のリードスクリューシャフト83がそれぞれ軸線を垂直に向けて配置されている。リードスクリューシャフト83は、伝動ベルト等の伝動手段84を介してモータ82に連結され、自らの軸線周りに回転駆動されるようになっている。リードスクリューシャフト83には、昇降ナット85が螺合されている。昇降ナット85は、リードスクリューシャフト83の回転に伴って該シャフト83に沿って昇降される。
また、フレーム80Fの四隅には、垂直をなすガイドシャフト86がそれぞれ設けられている。各ガイドシャフト86にスライド筒87が昇降自在に取り付けられている。スライド筒87と昇降ナット85とは、水平なクロスビーム88によって連ねられている。クロスビーム88から一対の懸架シャフト89が垂下されている。これによって、リードスクリューシャフト83の回転により昇降ナット85が昇降する時、これと一体にクロスビーム88とスライド筒87が昇降し、懸架シャフト89が昇降するようになっている。
各懸架シャフト89の下端部に、ヘッドフレーム19が配置されている。ヘッドフレーム19の底部には、板状のベース19aが設けられている。(なお、図9において、ヘッドフレーム19は、ベース19aのみ図示してある。)このベース19aに懸架シャフト89の下端部が連結固定されている。ヘッドフレーム19に、3つ(複数)の処理ヘッド11が着脱可能に連結支持されている。懸架シャフト89が昇降することにより、これと一体をなすヘッドフレーム19が昇降され、ひいては処理ヘッド11が昇降されることになる。図9および図10において、実線は、これら一体昇降部材85〜89,19が下限(下位置)に位置された状態を示し、仮想線は、一体昇降部材85〜89,19が上限(上位置)に位置された状態を示す。
一体昇降部材85〜89,19が下限に位置された状態のとき、処理ヘッド11は、搬送ライン40上の「正位置」に位置される。これによって、ヘッド懸架支持部80は、処理ヘッド11のメンテナンスのための移動機構としてだけでなく、処理ヘッド11を正位置に支持する「ヘッド支持手段」としての機能をも有している。
一体昇降部材85〜89,19を上位置に位置された状態で、処理ヘッド11の交換等のメンテナンスが行なわれる。
なお、第4実施形態の架台50下部の台座51には、排気ダクト20が設けられている。排気ダクト20の吸気口は、搬送ライン40の下側に配置されている。これによって、ダウンフロー(下降気流)を形成することができ、パーティクルが発生したとしても十分に除去することができる。
図11は、本発明の第5実施形態を示したものである。この実施形態では、第1実施形態と同様に、常圧プラズマ処理装置10の長手方向の両端部に架台50が設置され、この架台50にローラコンベア40のシャフト41の両端部が支持されている。両側の架台50の上部には、支持板55がそれぞれ設けられている。図14に示すように、この支持板55の中央部に、処理ヘッド11の両端部の被支持部35が引っ掛けられるようにして載せられている。これによって、処理ヘッド11が、ローラコンベア40上の正位置に支持されている。
第5実施形態のヘッド昇降装置90(ヘッド昇降手段)について説明する。このヘッド昇降装置90では、昇降機構91が、搬送ライン40の両サイド(搬送ラインと直交する方向の両側部)に配置され、この搬送ライン40から上方へ延びている。
詳述すると、図11〜図13に示すように、コンベア40を挟んで両側の各支持板55には、昇降機構91の一対のガイドシャフト92が垂直に立設されるとともに、1本のリードスクリューシャフト93が垂直かつ自らの軸線まわりに回転可能に立設されている。
図11、図13、図14に示すように、コンベア40の両サイドのリードスクリューシャフト93,93のうち、一方のサイドのリードスクリューシャフト93の上端部は、天板94に設けたギアボックス95Aに回転力を伝達可能に連結されている。このギアボックス95Aには、操作ハンドル97が設けられている。図11に示すように、他方のサイドのリードスクリューシャフト93の上端部は、もう1つのギアボックス95Bに回転力を伝達可能に連結されている。このギアボックス95Bは、伝動シャフト96を介して上記ハンドル97付きギアボックス95Aに回転力を伝達可能に連結されている。これにより、ハンドル97の回転力が、ギアボックス95Aを介して一方のサイドのリードスクリューシャフト93に伝達されるとともに、伝動シャフト96及びギアボックス95Bを介して他方のサイドのリードスクリューシャフト93に伝達される。これによって、両サイドのリードスクリューシャフト93,93が同期回転されるようになっている。勿論、手動の操作ハンドル97に代えてモータ等の駆動源を用いることにしてもよい。
図11及び図12に示すように、コンベア40を挟んで両サイドのシャフト92,93間に昇降体100が水平に架け渡されている。昇降体100は、処理ヘッド11と同方向に延びる一対のガイドレール101,101と、これらガイドレール101の両端部にそれぞれ設けられた台板102と、ガイドレール101,101の間に設けられたカバー103とを有している。
図13に示すように、昇降体100の台板102には、スライドシリンダ104と昇降ナット105が設けられている。スライドシリンダ104にガイドシャフト92が摺動可能に挿通されるとともに、昇降ナット105にリードスクリューシャフト93が挿通・螺合されている。これによって、前記操作ハンドル97にてリードスクリューシャフト93を回転させると、昇降ナット105が昇降され、ひいては、昇降体100の全体が昇降されるようになっている。図14に示すように、昇降体100の下限位置においては、昇降ナット105がリードスクリューシャフト93の下端部の軸受93Bに当たって係止される。これによって、昇降体100の下限位置への位置決めがなされるようになっている。この昇降体100の下限位置は、ローラコンベア40と略同じ高さに配置されている。したがって、昇降体100は、ローラコンベア40の高さを下限として昇降される。
図14に示すように、昇降体100が下限位置のとき、一対のガイドレール101及びそれらの間のカバー103は、上記正位置の処理ヘッド11より下側に離れて配置され、ローラコンベア40とほぼ同じ高さに位置されている。具体的には、コンベアシャフト41の僅かに上側に位置されるようになっている。一対のガイドレール101は、処理ヘッド11のちょうど真下のコンベアシャフト41を両側から挟んでいる。各ガイドレール101は、この真下のコンベアシャフト41とその隣のコンベアシャフト41の間に配置されている。
一対のガイドレール101間のカバー103は、第1実施形態の連結部材69(図3)と同じ機能を果たしている。すなわち、カバー103は、上記真下のコンベアシャフト41の上側に被さり、処理ヘッド11と当該コンベアシャフト41とを隔てている。これによって、処理ヘッド11からのプラズマにより真下のコンベアシャフト41が損傷を受けるのを防止することができる。図12に示すように、カバー103には、ローラ透孔103aが形成されている。昇降体100が下限位置のとき、このローラ透孔103aからコンベアシャフト41のローラ42の上端部が突出されるようになっている。これによって、基材Wを昇降体100から少し浮かし、処理ヘッド11と昇降体100の間に通すようにして搬送でき、基材Wのプラズマ処理を円滑に行なうことができる。
処理ヘッド11のメンテナンスの際は、操作ハンドル97を回すことにより、昇降体100を上昇させる。すると、図15及び図16に示すように、昇降体100が下限位置から少し上昇した中途の高さで、処理ヘッド11の両端部に設けたスライダ39のコロ39aが、ガイドレール101の凹溝に陥入し、溝底に当接する。これによって、この中途位置から上側では、昇降体100が、処理ヘッド11を架台50の支持部55に代わって支持し、処理ヘッド11と一緒に上昇することになる。そして、ガイドレール101ひいては処理ヘッド11を、架台50等と干渉しない高さに位置させることができる。
次いで、運搬台車70を運んで来て、そのガイドレール76を昇降体100のガイドレール101に繋ぐ。この運搬台車70には、ガイドレール76の外側部にコロ77が更に設けられている。処理ヘッド11を運搬台車70の方向にスライドさせると、処理ヘッド11のコロ39aが、昇降体100のガイドレール101から運搬台車70のガイドレール76に移るとともに、処理ヘッド11のスライダ39が運搬台車70のコロ77の上に載る。これによって、処理ヘッド11を運搬台車70上に簡単に移し変えることができ、所定のメンテナンス場所へ運搬することができる。
この第5実施形態では、昇降機構91がローラコンベア40の両サイドに上方へ延びるように配置され、昇降体100がローラコンベア40を下限として昇降するようになっているので、第4実施形態と同様に、ローラコンベア40の下側にあまりスペースが無くてもよく、或いは、ローラコンベア40の下側を他の物の設置スペースに利用することもできる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変を行なうことができる。
例えば、常圧プラズマ処理装置の処理ヘッドは、1つ又は3つに限られず、2つでもよく、4つ以上でもよい。
1つの処理ヘッドに対し、ガイドレール61は、2本に限られず、1本でもよく、3本以上でもよい。
処理ヘッド11を正位置の高さで水平スライドさせても架台等と干渉しない場合には、上昇させることなく、そのまま水平スライドさせるようにしてもよい。
第1〜第3、第5実施形態においても、正位置の処理ヘッド11が下限位置のガイドレールに支持されることにより、ヘッド移動機構が、処理ヘッド11を正位置に支持するヘッド支持手段を兼ねていてもよい。
ガイドレールには、凹溝すなわち凹状の案内条に代えて、凸状の案内条を形成してもよい。
プラズマ処理時やヘッド昇降手段による昇降時は、処理ヘッドとスライドガイドを連結固定しておき、上昇位置において、連結を解除して処理ヘッドを水平スライドできるようにしてもよい。第5実施形態のスライドシリンダ104や昇降ナット105に処理ヘッド11を直接連結固定することにしてもよい。
本発明の第1実施形態に係る表面処理システムにおける常圧プラズマ処理装置の処理ヘッド設置部分を、ガイドレールを下位置に位置させた状態(処理ヘッドを正位置に位置させた状態)で示す側面図である。 前記処理ヘッド設置部分の平面図である。 前記処理ヘッドを拡大して示す常圧プラズマ処理装置の正面図である。 図1において、ガイドレールを上位置に位置させた状態(処理ヘッドを正位置より上に位置させた状態)の側面図である。 図3において、ガイドレールを上位置に位置させた状態(処理ヘッドを正位置より上に位置させた状態)の正面図である。 処理ヘッドを運搬台車に移し変えた状態の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る表面処理システムにおける常圧プラズマ処理装置の処理ヘッド設置部分の正面図である。 本発明の第3実施形態を、処理ヘッドを運搬台車に移し変えた状態で示す側面図である。 本発明の第4実施形態に係る表面処理システムにおける常圧プラズマ処理装置の処理ヘッド設置部分の側面図である。 図9の正面図である。 本発明の第5実施形態に係る表面処理システムにおける常圧プラズマ処理装置を、処理ヘッドを正位置に位置させ、昇降体を下位置に位置させた状態で示す側面図である。 図11の昇降体の平面図である。 図11の装置の正面図である。 図11の装置の端部を拡大して示す側面図である。 図13において、昇降体を少し上昇させ、処理ヘッドのスライダに突き当てた状態を示す正面図である。 図15の側面図である。 昇降体ひいては処理ヘッドを上昇位置に位置させた状態を示す正面図である。 図17の側面図である。 第5実施形態の運搬台車の処理ヘッド設置部分の正面図である。
符号の説明
W ガラス基材
10 常圧プラズマ処理装置
11 処理ヘッド
19 ヘッドフレーム(ヘッド支持部)
31 電極
36,38 スライダ
40 搬送ラインを構成するローラコンベア
41 コンベアシャフト
42 ローラ
55 ヘッド支持板(ヘッド支持部、ヘッド支持手段)
60 ヘッド移動機構
61 ガイドレール(スライドガイド、昇降体)
61a 凹溝(案内条)
62 ヘッド昇降装置(ヘッド昇降手段、ガイド昇降装置、ガイド昇降手段)
62X 昇降機構
68 コロ(スライドガイド)
69 連結部材
69a ローラ透孔
70 運搬台車
72 車輪(走行体)
74 台昇降手段
75 昇降台(ガイド付き台)
76 ガイドレール
80 ヘッド懸架支持部(ヘッド移動機構)
81 ヘッド昇降装置(ヘッド昇降手段)
81X 昇降機構
90 ヘッド昇降装置(ヘッド昇降手段)
91 昇降機構
100 昇降体
101 ガイドレール
103 カバー
103a ローラ透孔

Claims (16)

  1. 間に処理ガスを通す通路が形成された一対の電極を有して、基材の搬送ライン上に設置される処理ヘッドを備えた常圧プラズマ処理装置のメンテナンスに用いる装置であって、
    前記処理ヘッドを、前記搬送ライン上の正位置から離すように、及び離れた位置から前記正位置へ向かうように移動可能にするヘッド移動機構を備えたことを特徴とする常圧プラズマ処理装置のメンテナンス用装置。
  2. 前記ヘッド移動機構が、処理ヘッドを搬送ラインと交差する水平方向にスライドさせるスライドガイドを有していることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス用装置。
  3. 前記ヘッド移動機構が、処理ヘッドを、前記正位置を下限として昇降させるヘッド昇降手段を有していることを特徴とする請求項1に記載のメンテナンス用装置。
  4. 常圧プラズマ処理装置には前記処理ヘッドを正位置に支持するヘッド支持部が設けられており、
    前記ヘッド昇降手段が、昇降機構にて上下動される昇降体を有し、この昇降体が、中途より下の位置では前記正位置の処理ヘッドから離れ、前記中途より上の位置では前記処理ヘッドを正位置より高く位置させて前記ヘッド支持部に代わって支持することを特徴とする請求項3に記載のメンテナンス用装置。
  5. 前記昇降体が、処理ヘッドを搬送ラインと交差する水平方向にスライドさせるスライドガイドを含んでいることを特徴とする請求項4に記載のメンテナンス用装置。
  6. 前記スライドガイドが、前記スライド方向へ延びるガイドレールであることを特徴とする請求項2又は5に記載のメンテナンス用装置。
  7. 前記スライドガイドが、前記スライド方向に間隔を置いて並べられた複数のコロを含むことを特徴とする請求項2又は5に記載のメンテナンス用装置。
  8. 前記搬送ラインが、ローラコンベアにて構成されており、
    前記昇降体が、前記ローラコンベアのシャフトに被さるとともに、前記ローラを通すローラ透孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のメンテナンス用装置。
  9. 前記搬送ラインが、ローラコンベアにて構成されており、
    前記スライドガイドが、前記ローラコンベアのシャフトを挟むように一対設けられ、これら一対のスライドガイドどうしが、前記シャフトの上側を覆う連結部材によって連結されていることを特徴とする請求項5に記載のメンテナンス用装置。
  10. 前記ヘッド昇降手段が、前記処理ヘッドに接続された昇降体と、この昇降体ひいては処理ヘッドを昇降させる昇降機構を有し、前記昇降体が下限位置に位置されることにより、前記処理ヘッドが正位置に支持されることを特徴とする請求項3に記載のメンテナンス用装置。
  11. 前記昇降機構が、搬送ラインの下側に配置され、その上端部に前記昇降体が搬送ラインより上に突出可能に設けられていることを特徴とする請求項4又は10に記載のメンテナンス用装置。
  12. 前記昇降機構が、正位置の処理ヘッドより上側に配置され、その下端部に前記昇降体が設けられていることを特徴とする請求項4又は10に記載のメンテナンス用装置。
  13. 前記昇降機構が、搬送ラインの両サイドに配置され、この両サイド間に前記昇降体を架け渡して支持していることを特徴とする請求項4又は10に記載のメンテナンス用装置。
  14. 前記昇降機構が、搬送ラインから上方に延び、前記昇降体が、搬送ラインを下限として昇降されることを特徴とする請求項4、10、13に記載のメンテナンス用装置。
  15. 走行体と、前記ヘッド移動機構のスライドガイドに継ぎ足されて前記処理ヘッドをスライド可能に搭載可能なガイド付き台とを有する運搬台車を、更に備えたことを特徴とする請求項2、5〜7、9の何れかに記載のメンテナンス用装置。
  16. 前記運搬台車には、前記ガイド付き台を昇降させる台昇降手段が設けられていることを特徴とする請求項15に記載のメンテナンス用装置。
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