JP5978171B2 - コークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置 - Google Patents
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Description
一般にコークス炉は、図5に示すように、石炭を乾留する炭化室2、燃料ガスを燃焼させる燃焼室1、燃焼排ガスの余熱を利用して燃料ガスや燃焼用空気を予め加熱する蓄熱室(図示せず)で構成され、燃焼室1と炭化室2は横方向に交互に配置される。つまり図6に示すように、互いに隣接する炭化室2を隔離する耐火煉瓦の煉瓦3の内部に燃焼室1が形成される。
そこで、燃焼室1の煉瓦を適宜補修しなければならないが、コークス炉の燃焼室1と炭化室2を全て停止して補修を行なうのはコークスの生産に支障を来す。したがって、コークス炉を操業しながら煉瓦3を補修する技術が種々検討されている。
特許文献2には、図4に示すように、燃焼室の天井に設けられた覗き孔4に天井吊り金物5を設置し、その天井吊り金物5で燃焼室の天井に炉内ビーム6を固定し、さらに炉内ビーム6に沿って移動可能な走行装置7から吊り下げた吊り装置8を用いて炉内に補修用の煉瓦を搬入する技術が開示されている。したがって、炉外で成形したブロック積み煉瓦9を、この技術で炉内に搬入すれば、効率良く煉瓦の補修を行なうことができる。
すなわち本発明は、コークス炉の燃焼室を内蔵する煉瓦を補修するために炉外で成形したブロック積み煉瓦をコークス炉内に搬入する煉瓦運搬装置であって、煉瓦の両側に位置する炭化室の天井にそれぞれ固定される合計2本の炉内ビームと、炉内ビームに沿って移動可能にそれぞれ装着される合計2台の走行装置と、走行装置から吊り下げられてブロック積み煉瓦を挟持する1個の吊り装置と、を有するコークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置である。
図2に示すように、吊り装置8はブロック積み煉瓦9の側面に沿って押圧部材18を有し、押圧部材18の内側にゴム19を配設して、そのゴム19をボルト17でブロック積み煉瓦9に押圧することが好ましい。ゴム19の摩擦力で、ブロック積み煉瓦9の滑落を防止しながら、ブロック積み煉瓦9の側面を挟持して吊り上げることが可能となり、吊り装置8の全高を減少することができる。
また図2には、炉内ビーム6に連結して炉外に延長するための炉外ビーム11を示す。図2に示す炉外ビーム11は、折り畳み式であり、炭化室の開口部の上面に設けたウインチ13でワイヤ14を送り出すことによって炉外ビーム11を図2に示す作業姿勢に保つことができる。一方、ウインチ13でワイヤ14を巻き上げれば、炉外ビーム11を直立させて待機姿勢に保つことができる。
図1に示すように、燃焼室の煉瓦3を下から42段まで解体した後、炉外で成形したブロック積み煉瓦9を本発明の煉瓦運搬装置を用いて、炉内に搬入した。吊り装置8は、押圧部材18の内側にゴム19を配設して、そのゴム19を押し付けてブロック積み煉瓦9を挟持する型式のものを使用した。煉瓦3の最上層3段(=45段−42段)の煉瓦は、崩落を防止するために、天井吊り金物5で固定した。炉外ビーム11は、図2に示すような折り畳み式を採用した。これを発明例とする。
発明例では、炉内ビームと吊り装置は干渉せず、高い位置まで吊り装置を上昇させることができるので、炉内でブロック積み煉瓦を積み上げて、下から39段まで補修することができた。上層部の残り3段(=42段−39段)は人力で煉瓦を積み上げて補修した。
したがって発明例では、人力で煉瓦を積み上げる補修作業を大幅に削減し、従来例の1/4(=3/12)とすることができた。
2 炭化室
3 煉瓦
3a 補修すべき煉瓦
4 覗き孔
5 天井吊り金物
6 炉内ビーム
7 走行装置
8 吊り装置
9 ブロック積み煉瓦
10 支持柱
11 炉外ビーム
12 装炭口
13 ウインチ
14 ワイヤ
15 台車
16 固定脚
17 ボルト
18 押圧部材
19 ゴム
20 ジャッキボルト
Claims (4)
- コークス炉の燃焼室を内蔵する煉瓦を補修するために炉外で成形したブロック積み煉瓦を前記コークス炉内に搬入する煉瓦運搬装置であって、前記煉瓦の両側に位置する炭化室の天井にそれぞれ固定される合計2本の炉内ビームと、該炉内ビームに沿って移動可能にそれぞれ装着される合計2台の走行装置と、該走行装置から吊り下げられて前記ブロック積み煉瓦を挟持する1個の吊り装置と、を有することを特徴とするコークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置。
- 前記炭化室の天井に設けられた装炭口に設置される固定金具で前記炉内ビームを固定することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置。
- 前記炭化室内の前記炉内ビームの最奥端に支持柱を取り付け、該支持柱の下端を前記炭化室の床面に固定することを特徴とする請求項1または2に記載のコークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置。
- 前記吊り装置が、前記ブロック積み煉瓦の側面に沿って押圧部材を有し、該押圧部材の内側にゴムを配設して、前記押圧部材をボルトで前記ブロック積み煉瓦に押圧することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコークス炉の燃焼室煉瓦補修用の煉瓦運搬装置。
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