JP6296080B2 - コークス炉レンガブロックの施工装置およびコークス炉レンガブロックの施工方法 - Google Patents
コークス炉レンガブロックの施工装置およびコークス炉レンガブロックの施工方法 Download PDFInfo
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Description
そこで、特許文献1や、特許文献2などでは、予め大型レンガやレンガブロックを炉外で製作し、これを炉内に取り込む施工方法を採用すると共に、この大型レンガやレンガブロックをハンドリングする装置に関し、大型レンガやレンガブロックの両側面を挟み込む機構、すなわち把持装置を開示している。
本発明に従うコークス炉レンガブロックの施工装置(1)の主な形態例を、図1、3、8および9に示す。
上記把持板は、レンガブロックの両側面を挟み込んで保持するためのものである。したがって、本発明の施工装置は、該把持板を少なくとも1対備えている。前記把持板の材質、寸法、形状等は特に限定されず、レンガブロックを把持できるものであれば任意の物を用いることができる。
本発明の一実施形態における施工装置は、把持板の開閉機構を備えている。前記開閉機構としては、特に限定されることなく、把持板を開閉できるものであれば任意のものを用いることができる。前記開閉機構として使用できる機構としては、例えば、エアージャッキ、油圧ジャッキ、ボルトジャッキ等が挙げられる。
本発明の他の実施形態における施工装置は、把持力調整治具を備えている。前記把持力調整治具としては、レンガブロックを把持する力を調整できるものであれば任意のものを用いることができるが、例えば、把持板をその把持面に垂直な方向に進退自在に支持する把持板支持手段と、把持板をレンガブロックの方向へ付勢し、かつその付勢力を調整可能である付勢手段とを備える把持力調整手段を用いることができる。前記付勢手段としては、例えば、軸方向が把持板の把持面に垂直な方向となるように支持されたボルト等を用いることができる。前記ボルトの先端を把持板の把持面と反対側の面に押し当てた状態で該ボルトを回転させて前進させることにより把持板をレンガブロック方向へ付勢することができ、かつ、ボルトを回転させてその位置を変えることにより付勢力を調整することができる。
本発明の施工装置は、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具(4)を具備していることが最大の特徴である。この押さえ具は、吊り上げ時や運搬時にレンガブロックが滑落するのを防止するものであるが、本発明における押さえ具は、特に、静止摩擦が切れてレンガブロックが滑り始める、言わば「初動」を防止するために備えるものである。よって、押さえ具でレンガブロックの全重量を支える必要はない。
しかしながら、前述したように、コークス炉のレンガブロックを据付ける場所は狭く、従来の固縛治具等は使用することができない。さらに、レンガブロックの下端部は、ダボという凸部があるため、レンガブロックの下端部全体を、例えばフォークリフトの爪のような長いもので保持することはできない。
また、他の実施形態においては、前記押さえ具を、前記把持板とは別体である押さえ具支持部によって支持することもできる。図8、9は、押さえ具を、前記把持板とは別体である押さえ具支持部によって支持した場合の例である。図8、9に示した例では、押さえ具支持部はアーム部の下端に設けられており、該押さえ具支持部に押さえ具が設けられている。このように押さえ具支持部を用いることによって、把持板の形状や配置と、押さえ具の配置を、制約を受けること無くそれぞれ独立に設定可能となる。なお、押さえ具支持部を使用する場合も、押さえ具は、押さえ具支持部1つに対して、少なくとも1個設けることが好ましく、押さえ具支持部の寸法等に応じて、1つの押さえ具支持部に複数の押さえ具を設けることもできる。
次に、本発明の施工装置を用いたレンガブロックの施工方法について説明する。
まず、図8に示した施工装置を用いて、下段レンガブロック(11)の上に上段レンガブロック(7)を施工する方法を図5に示す。まず、接合面(図6に示す下段レンガブロックの上面)にモルタルを塗布する。次に、上段レンガブロックに把持装置を設置し、開閉機構で所定の把持力に調整して把持したうえで、天井クレーン等の吊装置(図示せず)を用いて、把持装置で把持した上段レンガブロックを運搬する。この際、押さえ具を、レンガブロックの下端部を保持するように設置するため、従来技術で問題となったレンガブロックのすべりや滑落を効果的に防止することができる。
まず、接合面(図6に示す下段レンガブロックの上面)にモルタルを塗布する。次に、上段レンガブロックに把持装置を設置し、把持力調整治具で把持板とレンガブロックの間隔を調整し、所定の把持力に調整して把持したうえで、吊装置(図示せず)により、把持装置で把持した上段レンガブロックを運搬する。この際、押さえ具は、レンガブロックの下端部を保持するように設置されるため、従来技術で問題となった、レンガブロックのすべりや滑落を防止できるのは上述したとおりである。
まず、接合面(図6に示す下段レンガブロックの上面)にモルタルを塗布する。次に、上段レンガブロックに把持装置を設置し、開閉機構で所定の把持力に調整して把持したうえで、吊装置(図示せず)により、把持装置で把持した上段レンガブロックを運搬する。この際、図11に示すように押さえ具水平方向に回転(旋回)させることにより、押さえ具がレンガブロックの下端部を保持するように設置されるため、従来技術で問題となった、レンガブロックのすべりや滑落を防止できる。
2 把持板
3 把持板の開閉機構
4 押さえ具
5 アーム部
6 ピン
7 上段レンガブロック
8 押さえ具支持部
9 把持力調整治具
10 アーム部の支持部
11 下段レンガブロック
12 テーパー型押さえ具
13 挿通孔
14 把持板支持部材
Claims (14)
- レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の開閉機構と、該把持板と該開閉機構とを連結するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具の厚みを、レンガブロック同士を接合する際の目地厚とすることを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の開閉機構と、該把持板と該開閉機構とを連結するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具がテーパー形状を有することを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の開閉機構と、該把持板と該開閉機構とを連結するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具が、水平方向に回転可能に支持されていることを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の把持力調整治具と、該把持板を保持するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具の厚みを、レンガブロック同士を接合する際の目地厚とすることを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の把持力調整治具と、該把持板を保持するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具がテーパー形状を有することを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - レンガブロックの両側面を挟み込む把持板と、該把持板の把持力調整治具と、該把持板を保持するアーム部と、レンガブロックの下端部を保持するための押さえ具とを備え、
前記押さえ具が、水平方向に回転可能に支持されていることを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工装置。 - 前記押さえ具が、前記把持板によって支持されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置。
- 前記押さえ具が、前記把持板とは別体である押さえ具支持部によって支持されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置。
- 前記押さえ具の厚みを、レンガブロック同士を接合する際の目地厚とすることを特徴とする、請求項2、3、5、および6のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置。
- 前記押さえ具がテーパー形状を有することを特徴とする、請求項3または6に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置を用いるコークス炉レンガブロックの施工方法であって、
前記押さえ具を、レンガブロック同士を接合する目地部のモルタルがレンガブロックの自重を保持できる強度まで固まった後に、該押さえ具を目地部から抜くことを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工方法。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置を用いるコークス炉レンガブロックの施工方法であって、
前記押さえ具を、レンガブロック同士を接合する目地部のモルタルが硬化した後も抜かずに残置することを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工方法。 - 請求項1〜10のいずれか一項に記載のコークス炉レンガブロックの施工装置を用いるコークス炉レンガブロックの施工方法であって、
前記押さえ具を、レンガブロック同士を接合する目地部に打ち込むことによって目地厚を調整することを特徴とする、コークス炉レンガブロックの施工方法。 - 前記押さえ具を、レンガブロック同士を接合する目地部に打ち込むことによって目地厚を調整することを特徴とする請求項11または12に記載のコークス炉レンガブロックの施工方法。
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