JP5835267B2 - バックステー構造 - Google Patents

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本発明は、コークス炉のような炉の炉壁を支持するバックステー構造に関するものである。
従来の室炉式コークス炉は、主構造として、石炭を乾留する炭化室、燃料ガスを燃焼させる燃焼室、燃料ガスおよび燃焼空気を予熱する蓄熱室からなる。そして、蓄熱室の上に炭化室と燃焼室が交互に配置され、全体で炉体を形成している。この炉体の前面および後面には、図12に示すように、蓄熱室1上部の炉壁レンガ2を押さえるためにヘッドプレート3やフラッシュプレート4などの炉体金物が設置され、それをバックステー5が保持し、さらにこのバックステー5を炉頂部に配置したクロスタイロッド6、炉下部に配置したアンカーボルト7で締め付けることにより炉体8を保持している。なお、図12では炉体の前面側部について図示してあり、後面側部については前面側部と同様の構造のため図示を省略している。
しかしながら、操業を続けていくうちに、バックステーが少しずつ変形して炉体を十分に保持できない部分が生じ、炉壁レンガの目地切れやガスシールの損傷が発生する。その結果、石炭の乾留で発生する乾留ガスがこうした隙間から漏れ、それに着火して火炎が発生すると、図13に示すように、火炎に炙られたバックステー5がくの字状に変形して外側に大きく張り出すといった致命的な損傷を生じる。この発生メカニズムは、バックステー5の火炎に炙られた部分が局所的に塑性化することによって剛性が低下し、また、熱膨張によって伸びようとするものの上下の端部拘束によって妨げられ、軸圧縮力が発生して外側に張り出すというものである。
このような場合には従来、揚重機に備わるブームを伸ばし、ブームの先端に取り付けた縛着治具で既存のバックステーを保持しつつ、不良部分を人力によるガス切断などで切り出し、切り出した部分を揚重機で吊り下げて撤去した後、代わりに新しいバックステー用鋼材を揚重機で吊り下げて切断箇所に組み込み、溶接などによって接合するようにしていた。
これに対して、特許文献1では、コークス炉のプラットフォーム上を移動可能な親台車上に、コークス炉の炉長方向に前後進自在で、バックステーの固定手段を取り付けた子台車が載置されたバックステー交換装置が提案されている。このバックステー交換装置を用いれば、揚重機の配置ができない状況でも、バックステーの交換作業を容易に行なうことができる。
特開2001−11466号公報
ところで、上記の特許文献1のバックステー交換装置を用いたとしても、バックステーの不良部分を人力によるガス切断などで切り出し、切り出した部分を撤去した後、新しいバックステー用鋼材を切断箇所に組み込んで溶接などによって接合する必要がある。この場合には、不良部分の調査、部分的に交換するための新しいバックステーの設計および製作、施工作業など多くの作業手間と費用を必要とし、また、施工作業の期間中は、操業に制限が生じるなどの問題が発生する。しかしながら、そもそも火炎に炙られてもバックステーが外側に張り出し変形しなければ、バックステーの交換に関わる作業手間や費用が掛からないので合理的である。このため、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステーの張り出し変形を抑制するための技術が求められていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こる張り出し変形を抑制するバックステー構造を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るバックステー構造は、コークス炉の炉壁に沿って設置されるバックステー構造であって、前記バックステーは、その外側面の一部に設置したタイロッド定着板を介してタイロッドにより前記炉壁に固定され、前記バックステーと前記炉壁との間、前記バックステーと前記タイロッド定着板との間のそれぞれに、前記バックステーの延在方向への熱膨張による変形を許容しつつ支圧力を伝達するベアリング部材を設けたことを特徴とする。
また、本発明に係る他のバックステー構造は、上述した発明において、前記ベアリング部材を、薄板で構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のバックステー構造は、上述した発明において、前記ベアリング部材を、薄板状のドライベアリングを2枚重ねたもので構成したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のバックステー構造は、上述した発明において、前記炉壁と前記薄板との間、前記タイロッド定着板と前記薄板との間の少なくとも一方に熱間潤滑材を塗布または充填したことを特徴とする。
また、本発明に係る他のバックステー構造は、上述した発明において、前記炉壁に沿って隣接して設置した前記バックステーを複数の横つなぎ材で繋いだことを特徴とする。
本発明によれば、コークス炉の炉壁に沿って設置されるバックステー構造であって、前記バックステーは、その外側面の一部に設置したタイロッド定着板を介してタイロッドにより前記炉壁に固定され、前記バックステーと前記炉壁との間、前記バックステーと前記タイロッド定着板との間のそれぞれに、前記バックステーの延在方向への熱膨張による変形を許容しつつ支圧力を伝達するベアリング部材を設けたので、熱膨張によるバックステーの伸びを延在方向に逃がすことができる。これにより、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステーの外側への張り出し変形を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係るバックステー構造の実施の形態を示す図であり、(a)は側面の部分断面図、(b)は正面図である。 図2は、図1のA−A断面図(一般部に薄板を適用)である。 図3は、図1のB−B断面図(クロスタイロッド定着部に薄板を適用)である。 図4は、図1のA−A断面図(一般部にドライベアリングを適用)である。 図5は、図1のB−B断面図(クロスタイロッド定着部にドライベアリングを適用)である。 図6は、図1のA−A断面図(一般部に熱間潤滑材を適用)である。 図7は、図1のB−B断面図(クロスタイロッド定着部に熱間潤滑材を適用)である。 図8は、本発明によるバックステーの張り出し変形量を最小限に抑えるメカニズムを説明する図である。 図9は、解析モデルを示す図である。 図10は、解析による変形モード(変形倍率20倍)を示す図であり、(a)は上端をピン固定とした場合、(b)は上端をスライド自在とした場合である。 図11は、本発明に係るバックステー構造の他の実施の形態を示す図であり、(a)は横つなぎ材を筋交い状に配置した図、(b)は横つなぎ材をジグザグ状に配置した図である。 図12は、従来の室炉式コークス炉の側面の部分断面図である。 図13は、火炎に炙られたバックステーのくの字変形の模式図である。
以下に、本発明に係るバックステー構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では室炉式コークス炉の炉壁に沿って設置されるバックステーの場合を例にとり説明する。また、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1について説明する。
図1に示すように、室炉式コークス炉の蓄熱室10上部の炉壁レンガ12の側面にはヘッドプレート14およびフラッシュプレート16が設置されており、フラッシュプレート16はH形鋼(鋼材)からなる柱状の2本のバックステー18により保持されている。バックステー18は炉上部に配置されるクロスタイロッド定着板20(タイロッド定着板)を介してクロスタイロッド22(タイロッド)により天井レンガ24に締め付け固定されるとともに、炉下部に配置されるアンカーボルト26によって炉体28に締め付け固定されている。ここで、炉上部のバックステー18のフランジにはクロスタイロッド22を通すための切り欠き部30が設けてあり、クロスタイロッド定着板20はバックステー18の外側フランジ外面18aに配置される。
本実施形態1に係るバックステー構造100は、バックステー18が延在する一般部におけるバックステー18とフラッシュプレート16との間、炉上部のクロスタイロッド定着部におけるバックステー18とクロスタイロッド定着板20との間のそれぞれに、ベアリング部材32を設けたものである。ベアリング部材32は、バックステー18の上方向(延在方向)への熱膨張による変形を許容しつつ支圧力を伝達するものであり、本実施形態1では薄板で構成してある。この具体的な構成について図2、図3を参照しながら説明する。
図2に示すように、バックステー18が延在する一般部においては、フラッシュプレート16とバックステー18の炉壁側フランジ外面18bとの間にベアリング部材32としての薄板34が設置されており、バックステー18が熱膨張した際に、バックステー18は薄板34により支圧力が伝達されたまま、熱膨張による上方向への伸張変形(スライド変形)が可能な状態になっている。ここで、薄板34としては、例えば、耐食性や耐熱性の高いステンレス鋼を用いることが可能である。また、薄板34の厚さは1〜6mm程度とすることが好ましく、熱膨張の観点から長さ30〜50cm程度に分割し、適宜間隔をあけて配置するのが望ましい。薄板34の設置範囲としては、図1ではバックステー全体にわたって設置した例を示したが、これに限るものではなく、一般に火炎の発生は炉上部で生じる場合が多いので、バックステー18の上部など一部だけに設置してもよい。
図3に示すように、クロスタイロッド定着部においては、天井レンガ24の側面24aとバックステー18の炉壁側フランジ外面18bとの間、および、バックステー18の外側フランジ外面18aとクロスタイロッド定着板20との間にベアリング部材32としての薄板34が設置されている。このため、バックステー18が熱膨張した際に、バックステー18はそれぞれの薄板34により支圧力が伝達されたまま、熱膨張による上方向への伸張変形(スライド変形)が可能な状態になっている。ここで、図1および図3に示されるクロスタイロッド定着部の切り欠き部30は、バックステー18の各フランジ18a、18bに設けるものであるが、切り欠き部30の上下方向の長さは、バックステー18の熱膨張による上方向への伸張変形を阻害しないように、余裕を見込んだ長さ(例えば50mm程度)に設定するのが望ましい。また、バックステー18の上部にドライメーンなどの他の設備を設置している場合には、バックステー18の所定長さ(例えば50mm程度)の伸張変形に追従できるようにしておくのが好ましい。なお、炉下部のアンカーボルト26については、従来構造と同様に固定としておくのが好ましい。
なお、バックステー18は、炉体を保持するのに十分な強度と剛性を確保するという理由から、鋼材を用いるのが好ましい。用いる鋼材の材質は、SS材、SM材、SN材など一般的な物でよい。これら材質の、H形鋼、溝形鋼、山形鋼などの形鋼、フラットバー、ビルトHなどの溶接材、鋳物等を、そのまま又は加工することにより用いることができる。
このように、本実施形態によれば、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステーの張り出し変形を抑制することができるので、バックステーの不良部分を交換する必要がなくなる。したがって、従来バックステーを交換する際に必要となっていた不良部分の調整、新しいバックステー設計、製作、施工に要する作業手間と費用を削減でき、さらに、その間の操業停止による機会損失をなくすことができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。
本実施形態2に係るバックステー構造200は、上記の実施形態1のベアリング部材32を、薄板34の代わりに、薄板状のドライベアリングを2枚重ねたもので構成したものである。
この場合、図4に示すように、一般部においては、フラッシュプレート16とバックステー18の炉壁側フランジ外面18bとの間に薄板状のドライベアリング36を2枚重ねて設置する。また、図5に示すように、クロスタイロッド定着部においては、天井レンガ24の側面24aとバックステー18の炉壁側フランジ外面18bとの間、および、バックステー18の外側フランジ外面18aとクロスタイロッド定着板20との間に薄板状のドライベアリング36を2枚重ねて設置する。設置した2枚のドライベアリング36間でスライド可能とすることで、バックステー18の熱膨張による伸張変形(スライド変形)の際のスライド面の滑り性能が格段に向上する。このため、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステー18の張り出し変形をより一層抑制することができる。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3について説明する。
本実施形態3に係るバックステー構造300は、上記の実施形態1において、一般部のフラッシュプレート16と薄板34との間、クロスタイロッド定着部のクロスタイロッド定着板20と薄板34との間の少なくとも一方に熱間潤滑材を塗布または充填したものである。
この場合、例えば図6に示すように、一般部においては、フラッシュプレート16と薄板34との間に熱間潤滑材38を塗布または充填して設置する。また、図7に示すように、クロスタイロッド定着部においては、天井レンガ24の側面24aと薄板34との間、および、クロスタイロッド定着板20と薄板34との間に熱間潤滑材38を塗布または充填して設置する。こうすることで、バックステー18の熱膨張による伸張変形(スライド変形)の際のスライド面の滑り性能をさらに向上することができる。このため、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステー18の張り出し変形をより一層抑制することができる。ここで、熱間潤滑材38としては、高温下において潤滑性を発揮する軟質金属、耐熱性の高い二硫化モリブデンなどを配合した、800℃程度までの高温下でも使用できる高温用ベントングリースなどを用いることができる。
次に、本発明によるバックステーの張り出し変形量を最小限に抑えるメカニズムを図8を参照しながら説明する。
本発明では、バックステー18の火炎に炙られた部分が熱膨張により伸びようとする場合に、バックステー18とフラッシュプレート16との間、バックステー18と天井レンガ24の側面24aとの間、バックステー18とクロスタイロッド定着板20との間にそれぞれ設けたベアリング部材32によってバックステー18は円滑に上方向にスライド変形可能な状態になっている。したがって、熱膨張によるバックステー18の伸びを上方に逃がすことができる。これにより、バックステー18の外側への張り出し変形量を最小限に抑えることができる。
ここで、ベアリング部材32として薄板34を採用するとともに、この薄板34とフラッシュプレート16との間、薄板34と天井レンガ側面24aとの間、薄板34とクロスタイロッド定着板20との間に熱間潤滑材38(図6および図7を参照)をそれぞれ塗布または充填した場合には、各間のスライド面の摩擦力が小さくなるため、バックステー18の上方向へのスライド変形がより一層スムーズになる。
次に、本発明による効果および効果が発揮される好適な条件を確認するために行った解析について説明する。この解析モデルを図9に示す。この解析では、バックステー1本をシェル要素、レンガ(炉壁)の一部をソリッド要素でモデル化した簡易モデルを用い、ヘッドプレート、フラッシュプレートは省略した。また、バックステーとレンガとの境界部に、接触時に支圧力のみを伝達するインターフェイス要素を用いた。
バックステーについては、H400×150×14×28で高さ9300mmのSS400製H形鋼とし、鋼材の応力−ひずみ関係については、下記の参考文献1で提案されたものを用いた。レンガについては、ヤング率:2011N/mm、ポアソン比0.23の仮定値を用いた。
[参考文献1] 日本建築学会、鋼構造耐火設計指針、pp.15−17、1999年
図10に、変形モード(変形倍率20倍)を比較した解析結果を示す。ここで、図10(a)は従来の構造を模擬したものであり、上端をピン固定としてバックステーの上端を拘束して上方にスライドしないようにした場合である。また、図10(b)は本発明を模擬したものであり、上端をスライド自在(開放端)としてバックステーが上方にスライドできるようにした場合である。なお、この解析では、上端から2500mmの位置に、700℃で上下幅400mmの火炎が生じたものと仮定した。
従来の構造を模擬した図10(a)の場合には、熱膨張と高温時の剛性低下によってバックステーが67.3mm外側に張り出すのに対し、本発明を模擬した図10(b)の場合には、バックステーが上方に15.6mmスライドすることによって、外側への張り出し変形量を小さくすることができることがわかる。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4について説明する。
図11に示すように、本実施形態4に係るバックステー構造400、401は、上記の実施形態1〜3において、炉壁のフラッシュプレート16に沿って隣接して設置したバックステー18を複数の横つなぎ材40で繋いで拘束したものである。ここで、図11(a)は横つなぎ材40を筋交い状に複数配置したバックステー構造400を示しており、図11(b)は横つなぎ材40をジグザグ状に配置したバックステー構造401を示している。
横つなぎ材40としては、溝形鋼、山形鋼、H形鋼、フラットバーなどの鋼材を用いることができ、溶接やボルト接合などによりバックステー18に接合する。横つなぎ材40は、バックステー全体に設置してもよいが、火炎の発生は上部で生じる場合が多いので、バックステー18の上部など一部だけに設置してもよい。これにより、バックステー18が火炎に炙られて局部的な塑性化が生じた場合でも、横つなぎ材40により、塑性化した部位の剛性低下を周辺の弾性域で補うことができる。したがって、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステー18の張り出し変形をより一層抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、コークス炉の炉壁に沿って設置されるバックステー構造であって、前記バックステーは、その外側面の一部に設置したタイロッド定着板を介してタイロッドにより前記炉壁に固定され、前記バックステーと前記炉壁との間、前記バックステーと前記タイロッド定着板との間のそれぞれに、前記バックステーの延在方向への熱膨張による変形を許容しつつ支圧力を伝達するベアリング部材を設けたので、熱膨張によるバックステーの伸びを延在方向に逃がすことができる。これにより、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステーの外側への張り出し変形を抑制することができる。
以上のように、本発明に係るバックステー構造は、コークス炉のような炉壁を支持するバックステーに有用であり、特に、火炎の熱などによる熱膨張に起因して起こるバックステーの張り出し変形を抑制するのに適している。
10、1 蓄熱室
12 炉壁レンガ
14 ヘッドプレート
16 フラッシュプレート
18 バックステー
18a バックステーの外側フランジ外面
18b バックステーの炉壁側フランジ外面
20 クロスタイロッド定着板(タイロッド定着板)
22 クロスタイロッド(タイロッド)
24 天井レンガ
24a 天井レンガの側面
26 アンカーボルト
28、8 炉体
30 切り欠き部
32 ベアリング部材
34 薄板(ベアリング部材)
36 ドライベアリング
38 熱間潤滑材
40 横つなぎ材
100、200、300、400、401 バックステー構造

Claims (5)

  1. コークス炉の炉壁に沿って設置されるバックステー構造であって、
    前記バックステーは、その外側面の一部に設置したタイロッド定着板を介してタイロッドにより前記炉壁に固定され、
    前記バックステーと前記炉壁との間、前記バックステーと前記タイロッド定着板との間のそれぞれに、前記バックステーの延在方向への熱膨張による変形を許容しつつ支圧力を伝達するベアリング部材を設けたことを特徴とするバックステー構造。
  2. 前記ベアリング部材を、薄板で構成したことを特徴とする請求項1に記載のバックステー構造。
  3. 前記ベアリング部材を、薄板状のドライベアリングを2枚重ねたもので構成したことを特徴とする請求項1に記載のバックステー構造。
  4. 前記炉壁と前記薄板との間、前記タイロッド定着板と前記薄板との間の少なくとも一方に熱間潤滑材を塗布または充填したことを特徴とする請求項2に記載のバックステー構造。
  5. 前記炉壁に沿って隣接して設置した前記バックステーを複数の横つなぎ材で繋いだことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のバックステー構造。
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