JP2013129687A - コークス炉の基礎構造および施工方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底版4と、底版4に立設される複数の柱5と、柱5によって支持される炉床盤6とを含み、炉床盤6上に炉体2が設けられるコークス炉1の基礎構造3は、複数の柱5のうち基礎構造3の端部に位置する柱5と底版4との間に設けられる剛すべり支承部7を有する。基礎構造3は、剛すべり支承部7が設けられる柱5と底版4とを連結する補強部材8をさらに有してもよく、この場合、補強部材8は炉床盤6が熱膨張した状態で設置される。
【選択図】図1
Description
まず、図1および図2を参照して、本発明の一実施形態に係るコークス炉の基礎構造について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコークス炉の基礎構造の断面図である。図2は、図1のコークス炉の基礎構造の断面図である。なお、図1のA−A線に沿って見た図が図2にあたり、図2のB−B線に沿って見た図が図1にあたる。
ここで、剛すべり支承部7について、さらに説明する。剛すべり支承部7では、略水平方向の滑動面7a,7bによって、柱5から底版4に垂直方向の荷重が伝達される一方で、底版4に対する柱5の水平方向の変位が許容される。例えば、滑動面7aはステンレス鋼(SUS)で形成され、滑動面7bはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)で形成される。なお、SUSまたはPTFEのいずれかで滑動面7a,7bの両方を形成してもよいし、また滑動面7a,7bは支承部の滑動面に用いられうる他の材質で形成されてもよい。剛すべり支承部7は、図示されているように平坦な形状を有する1組の滑動面7a,7bを含んでもよいし、後述するように、形状が平坦ではない滑動面、および複数の滑動面を含んでもよい。
続いて、補強部材である耐震壁8について、さらに説明する。耐震壁8が設けられない場合、剛すべり支承部7では、柱5にかかる水平方向の荷重は、滑動面7a,7bにおける摩擦力によって負担される。つまり、剛すべり支承部7が設けられる場合、柱5にかかる水平方向の荷重に対する耐荷重性は、柱5が底版4に剛結される場合に比べて低下する。通常の状態では柱5には主として垂直方向の荷重が作用するため特に問題はないが、例えば地震が発生した場合には、水平方向にも大きな荷重が作用する。そこで、基礎構造3では、剛すべり支承部7に加えて補強部材として耐震壁8を設け、底版4と柱5とを連結することで、水平方向の耐荷重性を補強している。なお、水平方向の耐荷重性は基礎構造3の全体として現れるものであるため、図示された例のように剛すべり支承部7は設けられるが耐震壁8は設けられない箇所があってもよく、また剛すべり支承部7は設けられないが耐震壁8は設けられる箇所があってもよい。
次に、図3および図4を参照して、本発明の実施形態に係る剛すべり支承部の他の構成例について説明する。図3は、剛すべり支承部の他の第1の構成例を示す図である。図4は、剛すべり支承部の他の第2の構成例を示す図である。
図3には、第1の構成例に係る剛すべり支承部17が示されている。剛すべり支承部17には、1組の滑動面17a,17bが設けられる。図示された例では、滑動面17aはSUSで形成されており、滑動面17bはPTFEで形成されている。滑動面17a,17bは、図示されているように、炉団長方向について断面が山型になった形状を有する。この形状は、炉団長方向に形成された傾斜によって、滑動面17a,17bにおける炉団長方向の滑動を炉長方向に比べて抑制する形状である。上述のように、剛すべり支承部は、主に炉長方向への柱5の変位を許容するために設けられるものであるため、剛すべり支承部17では上記のような構造によって炉団長方向の滑動を抑制し、地震時などの水平荷重に対する耐荷重性を向上させている。
図4には、第2の構成例に係る剛すべり支承部27が示されている。剛すべり支承部27には、上下方向に配列される2組の滑動面27a,27bおよび滑動面27c,27dが設けられる。上側の滑動面27a,27bは、いずれもSUSで形成されている。一方、滑動面27cはSUSで形成されており、滑動面27dはPTFEで形成されている。また、滑動面27c,27dは、図示されているように、炉団長方向について断面が凹凸になった形状を有する。この形状は、炉団長方向にはすべり面の両面が噛合していることで、炉団長方向の滑動を実質的に拘束する形状である。
2 炉体
3 基礎構造
4 底版
5 柱
6 炉床盤
7,17,27 剛すべり支承部
8 耐震壁
Claims (7)
- 底版と、前記底版に立設される複数の柱と、前記柱によって支持される炉床盤とを含み、前記炉床盤上に炉体が設けられるコークス炉の基礎構造であって、
前記柱のうち前記基礎構造の端部に位置する柱と前記底版との間に剛すべり支承部を設けたことを特徴とするコークス炉の基礎構造。 - 前記剛すべり支承部が設けられる柱と前記底版とを連結する補強部材をさらに備え、
前記補強部材は、前記炉床盤が熱膨張した状態で設置されることを特徴とする、請求項1に記載のコークス炉の基礎構造。 - 前記剛すべり支承部は、前記柱と前記底版との間の水平方向の変位を許容する滑動面を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のコークス炉の基礎構造。
- 前記剛すべり支承部は、前記コークス炉の炉長方向と炉団長方向との間で滑りやすさが異なる第1の滑動面を有することを特徴とする、請求項3に記載のコークス炉の基礎構造。
- 前記第1の滑動面は、前記炉団長方向の滑りを抑制する形状を有することを特徴とする、請求項4に記載のコークス炉の基礎構造。
- 前記剛すべり支承部は、前記第1の滑動面とともに上下方向に配列され、前記炉長方向および前記炉団長方向の滑りやすさのうち少なくとも一方が前記第1の滑動面とは異なる第2の滑動面をさらに有することを特徴とする、請求項4または5に記載のコークス炉の基礎構造。
- 底版と、前記底版に立設される複数の柱と、前記柱によって支持される炉床盤とを含み、前記炉床盤上に炉体が設けられるコークス炉の基礎構造の施工方法であって、
前記複数の柱のうち前記基礎構造の端部に位置する柱と前記底版との間に剛すべり支承部を設け、
前記炉床盤が前記炉体で発生する熱によって膨張した後に、前記剛すべり支承部が設けられる柱と前記底版とを補強部材によって連結することを特徴とする施工方法。
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