JP2005196945A - 光情報記録媒体 - Google Patents
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
Abstract
【解決手段】 透明基板と色素を含有してなる記録層と反射層とを含むヒートモード追記型光情報記録媒体であって、該記録層の主成分が有機色素(好ましくはオキソノ−ル色素)であり、該記録媒体に、波長600〜700nmのレーザーで、線速度v(m/s)で記録したときの最適記録パワーが25mW以上であることを特徴とする光情報記録媒体。但し、最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
【数1】
但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
【選択図】 選択図なし
Description
そして光ディスクへの情報の記録は、近赤外域のレーザ光(通常780nm付近の波長のレーザ光)を照射して記録層を局所的に発熱変形させることにより行われる。一方情報の読み取り(再生)は通常、記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ光を照射して、記録層が発熱変形された部位(記録部分)と変形されない部位(未記録部分)との反射率の違いを検出することにより行われている。
本発明の目的は、1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、8倍速以上の高速記録においても高い反射率と高い変調度を実現する。また、1−16倍速記録といった広い記録速度において十分低いジッタを達成する光情報記録媒体を提供することである。本発明の他の目的は、光、熱に対して堅牢性な光情報記録媒体を提供することである。
(2) 前記有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする(1)に記載の光情報記録媒体。
(3) 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする(2)に記載の光情報記録媒体。
一般式(1)
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
(4) 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする(3)に記載の光情報記録媒体。
一般式(2)
(5) 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の光情報記録媒体。
(6) 透明基板上に少なくとも有機色素を含む記録層および反射層を設けた光情報記録媒体に、線速度v(m/s)で波長600〜700nmのレーザーを最適記録パワーが25mW以上(好ましくは60mW以下)で記録することを特徴とする光情報記録方法。前記最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
(7) (6)に記載の光情報記録方法に用いられることを特徴とする光情報記録媒体。
(8) (7)に記載の光情報記録媒体に含まれる有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする(7)に記載の光情報記録媒体。
(9) 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする(8)に記載の光情報記録媒体。
一般式(1)
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
(10) 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする(9)に記載の光情報記録媒体。
一般式(2)
(11)〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする(7)〜(10)のいずれかに記載の光情報記録媒体。
本発明の光情報記録媒体は、8倍速以上の高速記録時に特に優れた記録特性を示し、特に、アパレーチャーレシオの点で優れる。また、1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、同時に8倍速以上の高速記録においても良好な記録性能を示す。
8倍速以上で記録されたディスクは、1〜4倍速程度の低速で記録されたディスクと比較して、顕著にデータの保存性(アーカイバルの耐光性、及び湿熱保存性)に優れる。特に、反射層に銀合金を使用するときに、良好な湿熱保存性が得られた。銀合金は、銀とNd、Cuの合金であることが好ましい。
本発明の光情報記録媒体に使用する有機色素は、オキソノール色素が好ましい。オキソノール色素の具体例としては、F.M.Harmer著、Heterocyclic Compounds−Cyanine Dyes and Related Compounds、John&Wiley&Sons、New York、London、1964年刊に記載のものが挙げられる。
オキソノール色素の中でも、下記一般式(1)で表される構造ものが好ましい。 一般式(1)
Za1、Za2の具体例は、James 編、The Theory of the Photographic Process、第4版、マクミラン社、1977年、第198頁により定義される。具体的には、ピラゾール−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、イミダゾリン−5−オン、ヒダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イミノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5−オン、2−チオオキサゾリン−2,4−ジオン、イソローダニン、ローダニン、5,6員の炭素環(例えばインダン−1,3−ジオン)、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、インドリン−2−オン、インドリン−3−オン、2−オキソインダゾリウム、5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロチアゾロ〔3,2-a 〕ピリミジン、3,4−ジヒドロイソキノリン−4−オン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(例えば、メルドラム酸)、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオン、インダゾリン−2−オン、ピリド[1,2-a]ピリミジン−1,3−ジオン、ピラゾロ〔1,5-b〕キナゾロン、ピラゾロピリドン、3−ジシアノメチリデニル−3−フェニルプロピオニトリル、メルドラム酸などの核が挙げられ、好ましくは、ピラゾール−5−オン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、1,3−ジオキサン−4,6−ジオンである。
Ma1、Ma2、Ma3は、好ましくは、無置換のメチン基、または無置換の炭素数
1〜5のアルキル基、無置換の炭素数1〜5のアルコキシ基、置換または無置換の炭素数2〜6のヘテロ環基およびハロゲン原子で置換されたメチン基である。
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
ある化合物が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味のイオン電荷を有するか否かは、その化合物の置換基に依存する。一般式(1)においてQで表されるイオンは、対する色素分子の電荷に応じて、陽イオンを表す場合と、陰イオンを表す場合があり、また、色素分子が無電荷の場合には、Qは存在しない。Qとして表されるイオンには特に制限は無く、無機化合物よりなるイオンであっても、有機化合物よりなるイオンであっても構わない。また、Qとして表されるイオンの電荷は1価であっても多価であっても構わない。Qとして表される陽イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオンのような金属イオン、4級アンモニウムイオン、オキソニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン、セレノニウムイオン、ヨードニウムイオンなどのオニウムイオンが挙げられる。一方、Qとして表される陰イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオンのようなハロゲン陰イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオンなどのヘテロポリ酸イオン、琥珀酸イオン、マレイン酸イオン、フマル酸イオン、芳香族ジスルホン酸イオンのような有機多価陰イオン、四フッ化ホウ酸イオン、六フッ化リン酸イオンが挙げられる。
一般式(2)
更に詳しくは、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基〔直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数1から30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2―エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3から30の置換または無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。]、アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。それらは、アルケニル基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含するものである。]、アルキニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換または無置換のアルキニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル)、アリール基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾールー5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールアミノ基、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p-クロロフェノキシカルボニルアミノ、m-n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールチオ、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキル及びアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2―ピリジルカルボニル、2―フリルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイル、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、アリール及びヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル、ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、シリル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシリル基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)を表わす。
上記の官能基の中で、水素原子を有するものは、これを取り去り更に上記の基で置換されていても良い。そのような官能基の例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。その例としては、メチルスルホニルアミノカルボニル、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、ベンゾイルアミノスルホニル基が挙げられる。
一般式(3)
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30は、各々独立に、水素原子または、置換基をあらわす。R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30のうち、隣接する2つの置換基が、互いに結合し、環構造を形成しても良い。
置換基の例は、前述の一般式(2)のR11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20で述べたものを挙げることができる。
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30は、各々独立に、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルキル基が好ましい。
R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30の好ましい例は、R23、R28がヒドロキシル基で、かつ、R22、R27が置換または無置換のフェニル基であり、より好ましい例は更にその他が水素原子であるものである。
前記オキソノール色素は、スピンコートで飛散した液や色素を回収し、再溶解して塗布液として用いる、所謂色素リサイクルが可能である。この場合、色素濃度を合わせるために、HPLCや分光光度計を用いることが好ましい。
本発明に用いる色素は、熱分解温度が100℃〜350℃の範囲にあるものが好ましい。更には、150℃〜300℃の範囲にあるものが好ましい。更には、200℃から300℃の範囲にあるものが好ましい。
本発明に用いる色素のアモルファス膜の光学特性上、複素屈折率の係数n(実部:屈性率)、k(虚部:消衰係数)が、好ましくは、2.0≦n≦3.0、0.005≦k≦0.30である。更に好ましくは、2.1≦n≦2.7、 0.01≦k≦0.15である。最も好ましくは、2.15≦n≦2.50、 0.03≦k≦0.10である。
本発明の光情報記録媒体をCD−Rに適用する場合には、トラックピッチ1.4〜1.8μmのプレグルーブが形成された厚さ1.2±0.2mmの透明な円盤状基板上に、前記一般式(1)(好ましくは(3))で示される色素化合物を含む記録層、光反射層および保護層をこの順に有する構成であることが好ましい。また、DVD−Rに適用する場合には以下の二つの態様であることが好ましい。
データの転送速度は、80Mbps以上が好ましく、更には、110Mbpsが好ましく、更には、130Mbps以上が好ましい。最も好ましくは、170Mbps以上である。
本発明の情報記録媒体は、例えば、以下に述べるような材料及び方法を用いて製造することができる。
基板(保護基板も含む)は、従来の情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。基板材料としては、例えば、ガラス;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよびポリエステル等を挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
記録層には、更に耐光性を向上させるための種々の褪色防止剤を含有することができる。褪色防止剤の代表例としては、特開平3−224793号公報に記載の一般式(III)、(IV)もしくは(V)で表される金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩や特開平2−300287号公報や特開平2−300288号公報に示されているニトロソ化合物、特開平10−151861号公報に示されているTCNQ誘導体などを挙げることができる。
[光記録媒体の作成]
射出成形にて、ポリカーボネート樹脂を、スパイラル状のグルーブ(深さ130nm、幅310nm、トラックピッチ0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板に成形した。
本発明の化合物(3)1.25gを2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール100mlに溶解した塗布液を調製し、この塗布液を、スピンコート法により上記基板のグルーブが形成面上に塗布し、色素層を形成した。
次に、それぞれの色素塗布面上に銀をスパッタして膜厚約150nmの反射層を形成した後、紫外線硬化樹脂(ダイキュアクリアSD640 大日本インキ化学工業製)を接着剤として用いて0.6mm厚のダミー基板と貼り合わせてディスクを作成した。
(比較例1)
色素化合物(3)の代わりに下記の比較化合物(1)を用いた以外は、実施例1と全く同様な方法でディスクを作成した。
DDU1000およびマルチシグナルジェネレータ(パルステック社製。レーザー波長=660nm、開口率=0.60)を用いて、線速度をDVD−Rの標準線速度である3.5m/sから、35m/sまで変えて、8−16変調信号を記録した。
使用した記録ストラテジは、表1に示したものを用いた。
Claims (11)
- 前記有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
- 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報記録媒体。
- 請求項6に記載の光情報記録方法に用いられることを特徴とする光情報記録媒体。
- 請求項7に記載の光情報記録媒体に含まれる有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする請求項7に記載の光情報記録媒体。
- 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の光情報記録媒体。
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WO2015198782A1 (ja) * | 2014-06-25 | 2015-12-30 | ソニー株式会社 | 赤外光カットフィルタ、固体撮像素子及び撮像装置 |
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