JP2005196945A - 光情報記録媒体 - Google Patents

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Takashi Mikoshiba
尚 御子柴
Michihiro Shibata
路宏 柴田
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Abstract

【課題】1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、8倍速以上の高速記録においても高い反射率と高い変調度を実現する光、熱に対する堅牢性が高い光情報記録媒体を提供する。
【解決手段】 透明基板と色素を含有してなる記録層と反射層とを含むヒートモード追記型光情報記録媒体であって、該記録層の主成分が有機色素(好ましくはオキソノ−ル色素)であり、該記録媒体に、波長600〜700nmのレーザーで、線速度v(m/s)で記録したときの最適記録パワーが25mW以上であることを特徴とする光情報記録媒体。但し、最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
【数1】
Figure 2005196945

但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
【選択図】 選択図なし

Description

本発明は、高エネルギー密度のレーザ光を用いて情報の書き込み(記録)や読み取り(再生)が可能なヒートモード型の情報記録媒体及び情報記録方法に関するものである。特に本発明は、可視レーザ光を用いて情報を記録するのに適した追記型のデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD−R)のようなヒートモード型の情報記録媒体に関するものである。
従来から、レーザ光により一回限りの情報の記録が可能な情報記録媒体(光ディスク)が知られている。該情報記録媒体は、追記型CD(所謂CD−R)とも称され、従来のCDの作製に比べて少量のCDを手頃な価格でしかも迅速に提供できる利点を有しており、最近のパーソナルコンピュータの普及に伴ってその需要も増大している。CD−R型の情報記録媒体の代表的な構造は、透明な円盤状基板上に有機色素からなる記録層、金などの金属からなる反射層、更に樹脂製の保護層をこの順に積層したものである。
そして光ディスクへの情報の記録は、近赤外域のレーザ光(通常780nm付近の波長のレーザ光)を照射して記録層を局所的に発熱変形させることにより行われる。一方情報の読み取り(再生)は通常、記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ光を照射して、記録層が発熱変形された部位(記録部分)と変形されない部位(未記録部分)との反射率の違いを検出することにより行われている。
近年、記録密度のより高い情報記録媒体が求められている。記録密度を高めるには、照射されるレーザの光径を小さく絞ることが有効であり、また波長が短いレーザ光ほど小さく絞ることができるため、高密度化に有利であることが理論的に知られている。従って、従来から用いられている780nmより短波長のレーザ光を用いて記録再生を行うための光ディスクの開発が進められており、例えば、追記型デジタル・バーサタイル・ディスク(所謂DVD−R)と称される光ディスクが上市されている。この光ディスクは、トラックピッチがCD−Rの1.6μmより狭い0.8μmのプレグルーブが形成された直径120mmあるいは直径が80mmの透明な円盤状基板上に、色素からなる記録層、そして通常は該記録層の上に更に反射層および保護層を設けてなるディスクを二枚、あるいは該ディスクと略同じ寸法の円盤状保護基板とを該記録層を内側にして接着剤で貼り合わせた構造となるように製造されている。そしてDVD−Rは、可視レーザ光(通常600nm〜700nmの範囲の波長のレーザ光)を照射することにより、記録及び再生が行われ、CD−R型の光ディスクより高密度の記録が可能であるとされる。
DVD−R型の情報記録媒体は、従来のCD−R型に比べて数倍の情報量を記録することができるため、高い記録感度を有していることは勿論のこと、特に大量の情報を速やかに処理する必要から高速記録に対してもエラーの発生率が少ないことが望まれる。また色素からなる記録層は、一般に熱、あるいは光に対する経時的な安定性が低いため、長期間にわたって熱、あるいは光に対しても安定した性能を維持できる記録層の開発が望まれる。
特開昭63−209995号公報[特許文献1]には、オキソノール色素からなる記録層が基板上に設けられたCD−R型の情報記録媒体が開示されている。この色素化合物を用いることにより、長期間にわたり安定した記録再生特性を維持し得るとされている。そしてここには、分子内に塩の形でアンモニウムが導入されたオキソノール色素化合物が記載されている。また、特開2000−52658号公報[特許文献2]、特開2002-249674公報[特許文献3]には、高い耐光性と耐久性を示し、良好な記録特性の光情報記録媒体を提供するオキソノール色素化合物が記載されている。しかしこれには、オキソノール色素を含有する光情報記録媒体が、DVD−Rの規格での8倍速相当以上の高速での記録再生に特に優れた性能を示すことは記載されていない。
特開昭63−209995号公報 特開2000−52658号公報 特開2002-249674号公報
本発明の発明者は上記公報に記載されている種々のオキソノール色素化合物をDVD-R型光情報記録媒体に用いその性能について検討を行った。その結果、該色素化合物を記録層に含むDVD-R型光情報記録媒体は、等倍速乃至4倍速程度の低速記録において十分な性能を発揮するが、8倍速以上の高速記録時に特に優れた記録特性を示し、特に、アパレ−チャ−レシオの点で優れることが判明した、つまり、本発明の光情報記録媒体は、1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、同時に8倍速以上の高速記録においても良好な記録性能を示すことを見出し本発明を完成した。8倍速以上で記録されたディスクは、1〜4倍速程度の低速で記録されたディスクと比較して、顕著にデータの保存性(アーカイバルの耐光性、及び湿熱保存性)に優れることが判明した。
本発明の目的は、1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、8倍速以上の高速記録においても高い反射率と高い変調度を実現する。また、1−16倍速記録といった広い記録速度において十分低いジッタを達成する光情報記録媒体を提供することである。本発明の他の目的は、光、熱に対して堅牢性な光情報記録媒体を提供することである。
本発明の発明者による鋭意検討の結果、上記の目的は、下記の手段により得られることを見出した。
(1) 透明基板と色素を含有してなる記録層と反射層とを含むヒートモード追記型光情報記録媒体であって、該記録層の主成分が有機色素であり、該記録媒体に、波長600〜700nmのレーザーで、線速度v(m/s)で記録したときの最適記録パワーが25mW以上(好ましくは30mW以上、より好ましくは32mW以上、好ましくは60mW以下)であることを特徴とする光情報記録媒体。但し、最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
Figure 2005196945
但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
(2) 前記有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする(1)に記載の光情報記録媒体。
(3) 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする(2)に記載の光情報記録媒体。
一般式(1)
Figure 2005196945
式中、Za1及びZa2は各々独立に酸性核を形成する原子群を表わす。Ma1、Ma2、Ma3は各々独立に、置換または無置換のメチン基を表わす。kaは0から3までの整数を表わし、kaが2以上の時、複数存在するMa1、Ma2は同じでも異なってもよい。
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
(4) 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする(3)に記載の光情報記録媒体。
一般式(2)
Figure 2005196945
式中、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に水素原子または置換基を表す。R13、R18は、各々独立に、置換基を表す。
(5) 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の光情報記録媒体。
(6) 透明基板上に少なくとも有機色素を含む記録層および反射層を設けた光情報記録媒体に、線速度v(m/s)で波長600〜700nmのレーザーを最適記録パワーが25mW以上(好ましくは60mW以下)で記録することを特徴とする光情報記録方法。前記最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
Figure 2005196945
但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
(7) (6)に記載の光情報記録方法に用いられることを特徴とする光情報記録媒体。
(8) (7)に記載の光情報記録媒体に含まれる有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする(7)に記載の光情報記録媒体。
(9) 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする(8)に記載の光情報記録媒体。
一般式(1)
Figure 2005196945
式中、Za1及びZa2は各々独立に酸性核を形成する原子群を表わす。Ma1、Ma2、Ma3は各々独立に、置換または無置換のメチン基を表わす。kaは0から3までの整数を表わし、kaが2以上の時、複数存在するMa1、Ma2は同じでも異なってもよい。
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
(10) 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする(9)に記載の光情報記録媒体。
一般式(2)
Figure 2005196945
式中、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に水素原子または、置換基を表す。R13、R18は、各々独立に、置換基を表す。
(11)〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする(7)〜(10)のいずれかに記載の光情報記録媒体。
低速記録用比較色素に比べて、複素屈折率の実部nが大きく、虚部kは同程度もしくは小さな色素を提供することができる。低速〜高速に至るまで記録特性に優れた光情報記録媒体を提供することができる。
本発明の光情報記録媒体は、8倍速以上の高速記録時に特に優れた記録特性を示し、特に、アパレーチャーレシオの点で優れる。また、1〜4倍速程度の低速記録での良好な記録特性を維持しつつ、同時に8倍速以上の高速記録においても良好な記録性能を示す。
8倍速以上で記録されたディスクは、1〜4倍速程度の低速で記録されたディスクと比較して、顕著にデータの保存性(アーカイバルの耐光性、及び湿熱保存性)に優れる。特に、反射層に銀合金を使用するときに、良好な湿熱保存性が得られた。銀合金は、銀とNd、Cuの合金であることが好ましい。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の光情報記録媒体の記録層は、有機色素が主成分である。有機色素が記録層の成分の50質量%以上が好ましく、80質量%以上がより好ましく、90質量%以上が更に好ましく、95質量%以上が最も好ましい。
本発明の光情報記録媒体に使用する有機色素は、オキソノール色素が好ましい。オキソノール色素の具体例としては、F.M.Harmer著、Heterocyclic Compounds−Cyanine Dyes and Related Compounds、John&Wiley&Sons、New York、London、1964年刊に記載のものが挙げられる。
オキソノール色素の中でも、下記一般式(1)で表される構造ものが好ましい。 一般式(1)
Figure 2005196945
一般式(1)中、Za1及びZa2は各々独立に酸性核を形成する原子群を表わす。
Za1、Za2の具体例は、James 編、The Theory of the Photographic Process、第4版、マクミラン社、1977年、第198頁により定義される。具体的には、ピラゾール−5−オン、ピラゾリジン−3,5−ジオン、イミダゾリン−5−オン、ヒダントイン、2または4−チオヒダントイン、2−イミノオキサゾリジン−4−オン、2−オキサゾリン−5−オン、2−チオオキサゾリン−2,4−ジオン、イソローダニン、ローダニン、5,6員の炭素環(例えばインダン−1,3−ジオン)、チオフェン−3−オン、チオフェン−3−オン−1,1−ジオキシド、インドリン−2−オン、インドリン−3−オン、2−オキソインダゾリウム、5,7−ジオキソ−6,7−ジヒドロチアゾロ〔3,2-a 〕ピリミジン、3,4−ジヒドロイソキノリン−4−オン、1,3−ジオキサン−4,6−ジオン(例えば、メルドラム酸)、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、クマリンー2,4−ジオン、インダゾリン−2−オン、ピリド[1,2-a]ピリミジン−1,3−ジオン、ピラゾロ〔1,5-b〕キナゾロン、ピラゾロピリドン、3−ジシアノメチリデニル−3−フェニルプロピオニトリル、メルドラム酸などの核が挙げられ、好ましくは、ピラゾール−5−オン、バルビツール酸、2−チオバルビツール酸、1,3−ジオキサン−4,6−ジオンである。
Ma1、Ma2、Ma3は各々独立に、置換または無置換のメチン基を表わす。Ma1 、Ma2、Ma3を置換する置換基は、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアルコキシ基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアリールオキシ基、置換または無置換のヘテロ環基、ハロゲン原子、カルボキシル基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、シアノ基、置換または無置換のアシル基、置換または無置換のカルバモイル基、アミノ基、置換アミノ基、スルホ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、置換または無置換のスルホニルアミノ基、置換または無置換のアミノカルボニルアミノ基、置換または無置換のアルキルスルホニル基、置換または無置換のアリールスルホニル基、置換または無置換のスルフィニル基および置換または無置換のスルファモイル基を表す。置換基として好ましくは、置換または無置換の炭素数1〜20のアルキル基、置換または無置換の炭素数2〜20のヘテロ環基、置換または無置換の炭素数1〜20のアルコキシ基、置換または無置換の炭素数6〜20のアリール基、ハロゲン原子であり、更に好ましくは、置換または無置換の炭素数1〜10のアルキル基、置換または無置換の炭素数1〜10のアルコキシ基、置換または無置換の炭素数2〜10ヘテロ環基、ハロゲン原子が好ましく、最も好ましくは無置換の炭素数1〜5のアルキル基、無置換の炭素数1〜5のアルコキシ基、置換または無置換の炭素数2〜6のヘテロ環基およびハロゲン原子である。
Ma1、Ma2、Ma3は、好ましくは、無置換のメチン基、または無置換の炭素数
1〜5のアルキル基、無置換の炭素数1〜5のアルコキシ基、置換または無置換の炭素数2〜6のヘテロ環基およびハロゲン原子で置換されたメチン基である。
kaは0から3までの整数を表わし、より好ましくは1から2の整数を表す。kaが2以上の時、複数存在するMa1、Ma2は同じでも異なってもよい。
Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
ある化合物が陽イオン、陰イオンであるか、あるいは正味のイオン電荷を有するか否かは、その化合物の置換基に依存する。一般式(1)においてQで表されるイオンは、対する色素分子の電荷に応じて、陽イオンを表す場合と、陰イオンを表す場合があり、また、色素分子が無電荷の場合には、Qは存在しない。Qとして表されるイオンには特に制限は無く、無機化合物よりなるイオンであっても、有機化合物よりなるイオンであっても構わない。また、Qとして表されるイオンの電荷は1価であっても多価であっても構わない。Qとして表される陽イオンとしては、例えばナトリウムイオン、カリウムイオンのような金属イオン、4級アンモニウムイオン、オキソニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン、セレノニウムイオン、ヨードニウムイオンなどのオニウムイオンが挙げられる。一方、Qとして表される陰イオンとしては、例えば塩化物イオン、臭化物イオン、フッ化物イオンのようなハロゲン陰イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオンなどのヘテロポリ酸イオン、琥珀酸イオン、マレイン酸イオン、フマル酸イオン、芳香族ジスルホン酸イオンのような有機多価陰イオン、四フッ化ホウ酸イオン、六フッ化リン酸イオンが挙げられる。
Qで表される陽イオンとして好ましくは、オニウムイオンであり、更に好ましくは4級アンモニウムイオンである。4級アンモニウムイオンの中でも特に好ましくは、特開2000−52658号公報の一般式(I−4)で表される4,4’−ビピリジニウム陽イオンおよび特開2002−59652号公報に開示されている4,4’−ビピリジニウム陽イオンである。
一般式(1)で表される色素の中でも、Qで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であるものが好ましい。
一般式(2)
Figure 2005196945
式中、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に水素原子または、置換基を表す。R13、R18は、各々独立に、置換基を表す。置換基は、ハロゲン原子、アルキル基(シクロアルキル基、ビシクロアルキル基を含む)、アルケニル基(シクロアルケニル基、ビシクロアルケニル基を含む)、アルキニル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ、アミノ基(アニリノ基を含む)、アシルアミノ基、アミノカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルファモイルアミノ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、スルファモイル基、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基、アルキル及びアリールスルホニル基、アシル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、アリール及びヘテロ環アゾ基、イミド基、ホスフィノ基、ホスフィニル基、ホスフィニルオキシ基、ホスフィニルアミノ基、シリル基が例として挙げられる。
更に詳しくは、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に、ハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アルキル基〔直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルキル基を表す。それらは、アルキル基(好ましくは炭素数1から30のアルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、t−ブチル、n−オクチル、エイコシル、2−クロロエチル、2−シアノエチル、2―エチルヘキシル)、シクロアルキル基(好ましくは、炭素数3から30の置換または無置換のシクロアルキル基、例えば、シクロヘキシル、シクロペンチル、4−n−ドデシルシクロヘキシル)、ビシクロアルキル基(好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルキル基、つまり、炭素数5から30のビシクロアルカンから水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[1,2,2]ヘプタン−2−イル、ビシクロ[2,2,2]オクタン−3−イル)、更に環構造が多いトリシクロ構造なども包含するものである。以下に説明する置換基の中のアルキル基(例えばアルキルチオ基のアルキル基)もこのような概念のアルキル基を表す。]、アルケニル基[直鎖、分岐、環状の置換もしくは無置換のアルケニル基を表す。それらは、アルケニル基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のアルケニル基、例えば、ビニル、アリル、プレニル、ゲラニル、オレイル)、シクロアルケニル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシクロアルケニル基、つまり、炭素数3から30のシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、2−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル)、ビシクロアルケニル基(置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、好ましくは、炭素数5から30の置換もしくは無置換のビシクロアルケニル基、つまり二重結合を一個持つビシクロアルケンの水素原子を一個取り去った一価の基である。例えば、ビシクロ[2,2,1]ヘプト−2−エン−1−イル、ビシクロ[2,2,2]オクト−2−エン−4−イル)を包含するものである。]、アルキニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換または無置換のアルキニル基、例えば、エチニル、プロパルギル、トリメチルシリルエチニル)、アリール基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリール基、例えばフェニル、p−トリル、ナフチル、m−クロロフェニル、o−ヘキサデカノイルアミノフェニル)、ヘテロ環基(好ましくは5または6員の置換もしくは無置換の、芳香族もしくは非芳香族のヘテロ環化合物から一個の水素原子を取り除いた一価の基であり、更に好ましくは、炭素数3から30の5もしくは6員の芳香族のヘテロ環基である。例えば、2−フリル、2−チエニル、2−ピリミジニル、2−ベンゾチアゾリル)、シアノ基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルコキシ基、例えば、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ、n−オクチルオキシ、2−メトキシエトキシ)、アリールオキシ基(好ましくは、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールオキシ基、例えば、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、4−t−ブチルフェノキシ、3−ニトロフェノキシ、2−テトラデカノイルアミノフェノキシ)、シリルオキシ基(好ましくは、炭素数3から20のシリルオキシ基、例えば、トリメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ)、ヘテロ環オキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のヘテロ環オキシ基、1−フェニルテトラゾールー5−オキシ、2−テトラヒドロピラニルオキシ)、アシルオキシ基(好ましくはホルミルオキシ基、炭素数2から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルオキシ基、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、ピバロイルオキシ、ステアロイルオキシ、ベンゾイルオキシ、p−メトキシフェニルカルボニルオキシ)、カルバモイルオキシ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ基、例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N,N−ジエチルカルバモイルオキシ、モルホリノカルボニルオキシ、N,N−ジ−n−オクチルアミノカルボニルオキシ、N−n−オクチルカルバモイルオキシ)、アルコキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルオキシ基、例えばメトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−オクチルカルボニルオキシ)、アリールオキシカルボニルオキシ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルオキシ基、例えば、フェノキシカルボニルオキシ、p−メトキシフェノキシカルボニルオキシ、p−n−ヘキサデシルオキシフェノキシカルボニルオキシ)、アミノ基(好ましくは、アミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールアミノ基、例えば、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、アニリノ、N-メチル−アニリノ、ジフェニルアミノ)、アシルアミノ基(好ましくは、ホルミルアミノ基、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニルアミノ基、例えば、ホルミルアミノ、アセチルアミノ、ピバロイルアミノ、ラウロイルアミノ、ベンゾイルアミノ、3,4,5−トリ−n−オクチルオキシフェニルカルボニルアミノ)、アミノカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアミノカルボニルアミノ、例えば、カルバモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノカルボニルアミノ、N,N−ジエチルアミノカルボニルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ)、アルコキシカルボニルアミノ基(好ましくは炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニルアミノ基、例えば、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、t−ブトキシカルボニルアミノ、n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ、N−メチルーメトキシカルボニルアミノ)、アリールオキシカルボニルアミノ基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニルアミノ基、例えば、フェノキシカルボニルアミノ、p-クロロフェノキシカルボニルアミノ、m-n−オクチルオキシフェノキシカルボニルアミノ)、スルファモイルアミノ基(好ましくは、炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイルアミノ基、例えば、スルファモイルアミノ、N,N−ジメチルアミノスルホニルアミノ、N−n−オクチルアミノスルホニルアミノ)、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基(好ましくは炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルスルホニルアミノ、炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールスルホニルアミノ、例えば、メチルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、2,3,5−トリクロロフェニルスルホニルアミノ、p−メチルフェニルスルホニルアミノ)、メルカプト基、アルキルチオ基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチルチオ、n−ヘキサデシルチオ)、アリールチオ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールチオ、例えば、フェニルチオ、p−クロロフェニルチオ、m−メトキシフェニルチオ)、ヘテロ環チオ基(好ましくは炭素数2から30の置換または無置換のヘテロ環チオ基、例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ、1−フェニルテトラゾール−5−イルチオ)、スルファモイル基(好ましくは炭素数0から30の置換もしくは無置換のスルファモイル基、例えば、N−エチルスルファモイル、N−(3−ドデシルオキシプロピル)スルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−アセチルスルファモイル、N−ベンゾイルスルファモイル、N−(N’−フェニルカルバモイル)スルファモイル)、スルホ基、アルキル及びアリールスルフィニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルフィニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルフィニル基、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、フェニルスルフィニル、p−メチルフェニルスルフィニル)、アルキル及びアリールスルホニル基(好ましくは、炭素数1から30の置換または無置換のアルキルスルホニル基、6から30の置換または無置換のアリールスルホニル基、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、フェニルスルホニル、p−メチルフェニルスルホニル)、アシル基(好ましくはホルミル基、炭素数2から30の置換または無置換のアルキルカルボニル基、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールカルボニル基、炭素数4から30の置換もしくは無置換の炭素原子でカルボニル基と結合しているヘテロ環カルボニル基、例えば、アセチル、ピバロイル、2−クロロアセチル、ステアロイル、ベンゾイル、p−n−オクチルオキシフェニルカルボニル、2―ピリジルカルボニル、2―フリルカルボニル)、アリールオキシカルボニル基(好ましくは、炭素数7から30の置換もしくは無置換のアリールオキシカルボニル基、例えば、フェノキシカルボニル、o−クロロフェノキシカルボニル、m−ニトロフェノキシカルボニル、p−t−ブチルフェノキシカルボニル)、アルコキシカルボニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、n−オクタデシルオキシカルボニル)、カルバモイル基(好ましくは、炭素数1から30の置換もしくは無置換のカルバモイル、例えば、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジ−n−オクチルカルバモイル、N−(メチルスルホニル)カルバモイル)、アリール及びヘテロ環アゾ基(好ましくは炭素数6から30の置換もしくは無置換のアリールアゾ基、炭素数3から30の置換もしくは無置換のヘテロ環アゾ基、例えば、フェニルアゾ、p−クロロフェニルアゾ、5−エチルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イルアゾ)、イミド基(好ましくは、N−スクシンイミド、N−フタルイミド)、ホスフィノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィノ基、例えば、ジメチルホスフィノ、ジフェニルホスフィノ、メチルフェノキシホスフィノ)、ホスフィニル基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニル基、例えば、ホスフィニル、ジオクチルオキシホスフィニル、ジエトキシホスフィニル)、ホスフィニルオキシ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルオキシ基、例えば、ジフェノキシホスフィニルオキシ、ジオクチルオキシホスフィニルオキシ)、ホスフィニルアミノ基(好ましくは、炭素数2から30の置換もしくは無置換のホスフィニルアミノ基、例えば、ジメトキシホスフィニルアミノ、ジメチルアミノホスフィニルアミノ)、シリル基(好ましくは、炭素数3から30の置換もしくは無置換のシリル基、例えば、トリメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、フェニルジメチルシリル)を表わす。
上記の官能基の中で、水素原子を有するものは、これを取り去り更に上記の基で置換されていても良い。そのような官能基の例としては、アルキルカルボニルアミノスルホニル基、アリールカルボニルアミノスルホニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基が挙げられる。その例としては、メチルスルホニルアミノカルボニル、p−メチルフェニルスルホニルアミノカルボニル、アセチルアミノスルホニル、ベンゾイルアミノスルホニル基が挙げられる。
11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は好ましくは、全て水素原子である。R13、R18はそれぞれ独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基が好ましい。その中でも、置換または無置換のアリール基がより好ましい。更には、置換アリール基が好ましい。R13、R18が置換アリール基である場合の置換基は、ヒドロキシル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルキル基、ハロゲン原子が好ましい。
本発明に用いるオキソノール色素の最も好ましい構造は、以下の一般式(3)で表される構造である。
一般式(3)
Figure 2005196945
一般式(3)中、R1、R2、R3、R4は、各々独立に、置換または無置換のアルキル基、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のヘテロ環基を表す。 R1とR2、R3とR4は、互いに結合して、環構造を形成しても良い。
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30は、各々独立に、水素原子または、置換基をあらわす。R21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30のうち、隣接する2つの置換基が、互いに結合し、環構造を形成しても良い。
置換基の例は、前述の一般式(2)のR11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20で述べたものを挙げることができる。
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30は、各々独立に、水素原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ハロゲン原子、置換または無置換のアリール基、置換または無置換のアルキル基が好ましい。
21、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、R30の好ましい例は、R23、R28がヒドロキシル基で、かつ、R22、R27が置換または無置換のフェニル基であり、より好ましい例は更にその他が水素原子であるものである。
以下に、本発明の一般式(1)((3)を含む)で表される化合物の好ましい具体例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005196945
Figure 2005196945
Figure 2005196945
Figure 2005196945
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一般的なオキソノール色素は、該当する活性メチレン化合物とメチン源(メチン染料にメチン基を導入するために用いられる化合物)との縮合反応によって合成することができる。この種の化合物についての詳細は、特公昭39−22069号、同43−3504号、同52−38056号、同54−38129号、同55−10059号、同58−35544号、特開昭49−99620号、同52−92716号、同59−16834号、同63−316853号、同64−40827号各公報、ならびに英国特許第1133986号、米国特許第3247127号、同4042397号、同4181225号、同5213956号、同5260179号各明細書を参照することができる。特開昭63−209995号、特開平10−309871号、特開2002−249674号にも記載されている。
前記オキソノール色素は、スピンコートで飛散した液や色素を回収し、再溶解して塗布液として用いる、所謂色素リサイクルが可能である。この場合、色素濃度を合わせるために、HPLCや分光光度計を用いることが好ましい。
本発明に係わる上記一般式(1)及び(3)で示される色素化合物は、単独で用いてもよく、あるいは二種以上を併用してもよい。また本発明に係わる色素化合物とこれ以外の色素化合物とを併用してもよい。併用する色素は、アゾ色素(金属イオンとの錯体化したものを含む)、ピロメテン色素、シアニン色素等が例として挙げられる。
本発明に用いる色素は、熱分解温度が100℃〜350℃の範囲にあるものが好ましい。更には、150℃〜300℃の範囲にあるものが好ましい。更には、200℃から300℃の範囲にあるものが好ましい。
本発明に用いる色素のアモルファス膜の光学特性上、複素屈折率の係数n(実部:屈性率)、k(虚部:消衰係数)が、好ましくは、2.0≦n≦3.0、0.005≦k≦0.30である。更に好ましくは、2.1≦n≦2.7、 0.01≦k≦0.15である。最も好ましくは、2.15≦n≦2.50、 0.03≦k≦0.10である。
本発明の情報記録媒体は、前記一般式(1)及び(3)で示される色素化合物を記録層として有し、前記の条件下で、特定の最適記録パワーを有するものであれば特に制限はないが、好ましくは、基板上に少なくとも有機色素を含有する記録層、光反射層をこの順に積層して、設けた光情報記録媒体であって、前記の条件下で、特定の最適記録パワーを有するものである。
本発明の光情報記録媒体をCD−Rに適用する場合には、トラックピッチ1.4〜1.8μmのプレグルーブが形成された厚さ1.2±0.2mmの透明な円盤状基板上に、前記一般式(1)(好ましくは(3))で示される色素化合物を含む記録層、光反射層および保護層をこの順に有する構成であることが好ましい。また、DVD−Rに適用する場合には以下の二つの態様であることが好ましい。
〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板上に、前記一般式(1)で示される色素化合物を含む記録層および光反射層が設けられてなる二枚の積層体が、それぞれ記録層が内側となるように接合され、厚さ1.2±0.2mmとなるに構成された光情報記録媒体。
〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板上に、前記一般式(1)で示される色素化合物を含む記録層および光反射層が設けられてなる積層体と、該積層体の円盤状基板と同じ形状の透明な円盤状保護基板とを、記録層が内側となるように接合され、厚さ1.2±0.2mmとなるよに構成された光情報記録媒体。なお、上記DVD−R型光情報記録媒体においては、光反射層の上には更に保護層を設けた構成とすることもできる。
本発明の光情報記録媒体は、8倍速以上の高速記録再生用媒体として使用されることが好ましい。更には、10倍速以上の高速記録再生用媒体として使用されることが好ましい。更には、12倍速以上の高速記録再生用媒体として使用されることが好ましい。最も好ましくは16倍速以上の高速記録再生用媒体として使用されることが好ましい。
データの転送速度は、80Mbps以上が好ましく、更には、110Mbpsが好ましく、更には、130Mbps以上が好ましい。最も好ましくは、170Mbps以上である。
本発明の情報記録媒体は、例えば、以下に述べるような材料及び方法を用いて製造することができる。
基板(保護基板も含む)は、従来の情報記録媒体の基板として用いられている各種の材料から任意に選択することができる。基板材料としては、例えば、ガラス;ポリカーボネート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよびポリエステル等を挙げることができ、所望によりそれらを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状としてまたは剛性のある基板として使うことができる。上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格などの点からポリカーボネートが好ましい。
記録層が設けられる側の基板表面には、平面性の改善および接着力の向上および記録層の変質防止などの目的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカップリング剤などの表面改質剤をあげることができる。下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して塗布液を調製したのち、この塗布液をスピンコート、ディップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法により基板表面に塗布することにより形成することができる。
また、基板(または下塗層)上には、トラッキング用溝またはアドレス信号等の情報を表す凹凸(プレグルーブ)が形成されている。このプレグルーブは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成形あるいは押出成形する際に直接基板上に前記のトラックピッチで形成されることが好ましい。また、プレグルーブの形成を、プレグルーブ層を設けることにより行ってもよい。プレグルーブ層の材料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、トリエステルおよびテトラエステルのうち少なくとも一種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤との混合物を用いることができる。プレグルーブ層の形成は、例えば、まず精密に作られた母型(スタンパー)上に上記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤からなる混合液を塗布し、さらにこの塗布液層上に基板を載せたのち、基板または母型を介して紫外線を照射することにより塗布層を硬化させて基板と塗布層とを固着させる。次いで、基板を母型から剥離することにより得ることができる。
基板上(又は下塗層)のプレグルーブが形成されているその表面上には、前記の有機色素、好ましくは本発明に係る前記一般式(1)で示される色素化合物を含む記録層が設けられる。
記録層には、更に耐光性を向上させるための種々の褪色防止剤を含有することができる。褪色防止剤の代表例としては、特開平3−224793号公報に記載の一般式(III)、(IV)もしくは(V)で表される金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩や特開平2−300287号公報や特開平2−300288号公報に示されているニトロソ化合物、特開平10−151861号公報に示されているTCNQ誘導体などを挙げることができる。
記録層の形成は、本発明に係る色素、更に所望によりクエンチャー、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗布して塗膜を形成したのち乾燥することにより行うことができる。色素記録層形成用の塗布液の溶剤としては、酢酸ブチル、乳酸エチル、セロソルブアセテートなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エタノ−ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テトラフロロプロパノールなどのフッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレンングリコールモノエチルエーテル、プロピレンングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることができる。上記溶剤は使用する化合物の溶解性を考慮して単独または二種以上組み合わせて用いることができる。塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤滑剤などの各種の添加剤を目的に応じて添加してもよい。
結合剤の例としては、例えばゼラチン、セルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂;ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高分子を挙げることができる。記録層の材料として結合剤を併用する場合に、結合剤の使用量は、色素に対して一般に0.01〜50倍量(質量比)の範囲にあり、好ましくは0.1〜5倍量(質量比)の範囲にある。このようにして調製される塗布液の色素濃度は一般に0.01〜10質量%の範囲にあり、好ましくは0.1〜5質量%の範囲にある。
塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げることができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録層の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあり、好ましくは50〜300nmの範囲にある。
上記記録層の上に、情報の再生時における反射率の向上の目的で、反射層が設けられる。反射層の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Alおよびステンレス鋼であり、特に好ましいものはAgである。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組み合わせで、または合金として用いてもよい。反射層は、例えば上記反射性物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティングすることにより記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は一般には10〜300nmの範囲にあり、好ましくは50〜200nmの範囲である。
反射層の上には、記録層などを物理的および化学的に保護する目的で保護層が設けられていてもよい。この保護層は、基盤の記録層が設けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよい。保護層に用いられる材料としては、例えば、SiO、SiO2 、MgF2 、SnO2 、Si34 などの無機物質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の有機物質を挙げることができる。保護層は、たとえばプラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着層を反射層上及び/または基板上にラミネートすることにより形成することができる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法により設けられてもよい。また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これらの適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥することによっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場合には、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布し、UV光を照射して硬化させることによっても形成することができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1〜100μmの範囲にある。以上の工程により、基板上に記録層、及び反射層、そして所望により保護層を設けた積層体を作製することができる。上記のようにして二枚の積層体を作製し、これらを、各々の記録層が内側となるように接着剤で貼り合わせることにより、二つの記録層を持つDVD−R型の情報記録媒体を製造することができる。また得られた積層体と、該積層体の基板と略同じ寸法の円盤状保護基板とを、その記録層が内側となるように接着剤で貼り合わせることにより、片側のみに記録層を持つDVD−R型の情報記録媒体を製造することができる。
本発明の情報記録方法は、上記情報記録媒体を用いて、例えば、次のように行われる。まず、情報記録媒体を定線速度または定角速度にて回転させながら、基板側から半導体レーザー光などの記録用のレーザー光を照射する。この光の照射により、記録層と反射層との界面に空洞を形成(空洞の形成は、記録層または反射層の変形、あるいは両層の変形を伴って形成される)するか、基板が肉盛り変形する、あるいは記録層に変色、会合状態の変化等により屈折率が変化することにより情報が記録されると考えられる。記録光としては、CD−R型として770〜790nm、DVD−R型として600nm〜700nm(好ましくは620〜680nm、更に好ましくは、630〜660nm)の範囲の発振波長を有する半導体レーザービームが用いられる。上記のように記録された情報の再生は、情報記録媒体を上記と同一の定線速度で回転させながら記録時と同じ波長を持つ半導体レーザー光を基板側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
[実施例]
次に光情報記録媒体としての実施例を示す。
[光記録媒体の作成]
射出成形にて、ポリカーボネート樹脂を、スパイラル状のグルーブ(深さ130nm、幅310nm、トラックピッチ0.74μm)を有する厚さ0.6mm、直径120mmの基板に成形した。
本発明の化合物(3)1.25gを2,2,3,3−テトラフルオロプロパノール100mlに溶解した塗布液を調製し、この塗布液を、スピンコート法により上記基板のグルーブが形成面上に塗布し、色素層を形成した。
次に、それぞれの色素塗布面上に銀をスパッタして膜厚約150nmの反射層を形成した後、紫外線硬化樹脂(ダイキュアクリアSD640 大日本インキ化学工業製)を接着剤として用いて0.6mm厚のダミー基板と貼り合わせてディスクを作成した。
(比較例1)
色素化合物(3)の代わりに下記の比較化合物(1)を用いた以外は、実施例1と全く同様な方法でディスクを作成した。
比較化合物(1)
Figure 2005196945
[光記録媒体の評価]
DDU1000およびマルチシグナルジェネレータ(パルステック社製。レーザー波長=660nm、開口率=0.60)を用いて、線速度をDVD−Rの標準線速度である3.5m/sから、35m/sまで変えて、8−16変調信号を記録した。
使用した記録ストラテジは、表1に示したものを用いた。
Figure 2005196945
このときの、最適記録パワーとジッタの測定結果を(表2)に示す。
Figure 2005196945
実施例1は比較例1より1倍速、8倍速、10倍速ともにジッタが低く、反射率も高い。比較例1では、AR(アパレ−チャ−レシオ)が8X、10Xのような高速記録になるとジッタが急激に悪化する。また、実施例1では最適記録パワーがB記録ストラテジで、34.7となるのに対し、比較例1ではA記録ストラテジ付近でジッタが最小となり、最適記録パワーは8.6以下の値をとると推定される。
色素化合物(3)の代わりに下記表3に記載の色素化合物4、5、7、10、13、19、20、27、32、3と34の併用、比較化合物(1)を用いた以外は、実施例1と全く同様な方法でディスク試料202〜212を作成した。実施例1と全く同様に記録再生性能を評価した。1Xから10Xまで優れた記録再生特性を示した。線速度35.0m/sで記録したときの結果を表3に示した。本発明の色素は、比較化合物と比較して、反射率が高く、ジッタが低く、十分な変調度が得られることがわかる。
Figure 2005196945
更に、12倍速及び16倍速相当で、3T及び14Tの単一周波信号を記録したところ、1倍速〜10倍速と同等のC/N比、変調度、ジッタが得られた。これは、少なくとも10〜16倍速相当、もしくはこれ以上の記録速度でも、良好な特性が得られることを示している。

Claims (11)

  1. 透明基板と色素を含有する記録層と反射層とを含むヒートモード追記型光情報記録媒体であって、該記録層の主成分が有機色素であり、該記録媒体に、波長600〜700nmのレーザーで、線速度v(m/s)で記録したときの最適記録パワーが25mW以上であることを特徴とする光情報記録媒体。但し、最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
    Figure 2005196945
    但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
  2. 前記有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録媒体。
  3. 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする請求項2に記載の光情報記録媒体。
    一般式(1)
    Figure 2005196945
    式中、Za1及びZa2は各々独立に酸性核を形成する原子群を表わす。Ma1、Ma2、Ma3は各々独立に、置換または無置換のメチン基を表わす。kaは0から3までの整数を表わし、kaが2以上の時、複数存在するMa1、Ma2は同じでも異なってもよい。
    Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
  4. 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする請求項3に記載の光情報記録媒体。
    一般式(2)
    Figure 2005196945
    式中、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に水素原子または、置換基を表す。R13、R18は、各々独立に、置換基を表す。
  5. 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光情報記録媒体。
  6. 透明基板上に少なくとも有機色素を含む記録層および反射層を設けた光情報記録媒体に、線速度v(m/s)で波長600〜700nmのレーザーを最適記録パワーが25mW以上で記録することを特徴とする光情報記録方法。前記最適記録パワーは8−16変調信号を記録したときに、ジッタが最小となる記録パワー(Po)であり、該Poは下記で表される。
    Figure 2005196945
    但し、P1は線速度3.5(m/s)で記録したときの最適記録パワーである。
  7. 請求項6に記載の光情報記録方法に用いられることを特徴とする光情報記録媒体。
  8. 請求項7に記載の光情報記録媒体に含まれる有機色素がオキソノール色素であることを特徴とする請求項7に記載の光情報記録媒体。
  9. 前記オキソノール色素が下記一般式(1)で表される構造であることを特徴とする請求項8に記載の光情報記録媒体。
    一般式(1)
    Figure 2005196945
    式中、Za1及びZa2は各々独立に酸性核を形成する原子群を表わす。Ma1、Ma2、Ma3は各々独立に、置換または無置換のメチン基を表わす。kaは0から3までの整数を表わし、kaが2以上の時、複数存在するMa1、Ma2は同じでも異なってもよい。
    Qは電荷を中和するイオンを表わし、yは電荷の中和に必要な数を表わす。
  10. 前記オキソノール色素のQで表されるイオンが下記一般式(2)で表される構造であることを特徴とする請求項9に記載の光情報記録媒体。
    一般式(2)
    Figure 2005196945
    式中、R11、R12、R14、R15、R16、R17、R19、R20は、各々独立に水素原子または、置換基を表す。R13、R18は、各々独立に、置換基を表す。
  11. 〔1〕トラックピッチ0.6〜0.9μmのプレグルーブが形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基板の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる二枚の積層体を、それぞれの記録側が内向きに接合して厚さが1.2±0.2mmとなるか、または〔2〕トラックピッチ0.6〜0.9μm のプレグルーブから形成された、直径が120±3mmもしくは直径が80±3mmで、厚みが0.6±0.1mmの透明な円盤状基盤の該プレグルーブが設けられた側の表面に色素を含有する記録層が設けられてなる積層体と円盤状保護板とを、記録層が内側となるように接合した厚さが1.2±0.2mmとなる、ことを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の光情報記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015198782A1 (ja) * 2014-06-25 2015-12-30 ソニー株式会社 赤外光カットフィルタ、固体撮像素子及び撮像装置

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