JP2005196075A - 色変換型カラーディスプレイおよび色変換型カラーディスプレイの制御方法 - Google Patents

色変換型カラーディスプレイおよび色変換型カラーディスプレイの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、必要以上に発光の輝度を上げることなく、表示面の輝度の高い多色有機ELディスプレイを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のカラー有機ELディスプレイは、第1電極、有機EL層、第2電極を少なくとも含む発光部と、色変換フィルタを組み合わせたものであり、前記色変換フィルタの表示単位としての画素が、赤、緑、青の3種の副画素および光透過性の第4の副画素を有し、これら4種の副画素の制御が、赤、緑、青の信号を線形結合演算により輝度Y、色度xおよび色度yに変換した各値に基づいて行われる。本発明は、このカラー有機ELディスプレイの制御方法を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高精細で高視認性の、耐環境性および生産性に優れた多色表示を可能とするカラー有機ELディスプレイおよび該カラー有機ELディスプレイの制御方法に関する。より詳細には、イメージセンサ、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、テレビ、ファクシミリ、オーディオ、カーナビゲーション、電機卓上計算機、電話機、携帯端末機並びに産業用の計器類などの表示用のカラー有機ELディスプレイ、特に色変換方式を用いたカラー有機ELディスプレイに関する。
従来の有機EL発光素子を用いたカラーディスプレイは、表示面にそれぞれ、赤、青、緑の発光部が設けられており、各々の発光の強度を変化させることによって、様々な色や明るさを表現している。この他には、時間的に赤、青、緑の発光を変えてそれぞれの強度を制御することによってフルカラーを呈色させるようなディスプレイも存在するが、発光色を時間によって変化させることは容易ではないので、一般には、空間的に分離することによってフルカラー化を実現する。
ところで、有機EL発光素子の発光の強度は、アプリケーションサイドからの要求と比較すると、いまだ十分とはいえない。また、発光の強度を上げると、点灯時間と共に有機EL発光素子の劣化も進み、発光強度が低下してゆくなどの現象が見られる。また、長時間の表示により、画面輝度の低下や、特定の画像を長時間表示したことによるパネルの部分的劣化(いわゆる焼き付き)といった現象により表示品質が劣化することは避けられない。
自己発光デバイスである有機EL発光素子を用いたディスプレイでは、素子の高輝度化を達成し、ディスプレイの表示品質を確保するには、パネル面での表示明るさを向上する必要がある。
液晶ディスプレイにおいて、画面輝度を高める例として、4つの副画素を設ける例が開示されている(特許文献1から3参照)が、この技術は高輝度のバックライトを用いることができる液晶ディスプレイに対する開示であり、動作原理の異なる(即ち自己発光型デバイスである)有機EL発光素子ではそのまま適用することができない。即ち、液晶ディスプレイで使用されるカラーフィルタは、単なる波長分離のためのフィルタであり、ディスプレイの明るさはバックライトの高輝度技術の開発により達成されている。このようなバックライトを用いる技術を適用できない有機ELディスプレイでは、ディスプレイの表示面で多色化を行うことや画面輝度を高めることが必須の要件となる。
特公平4−54207号公報 特開平10−10998号公報 特開2001−154636号公報 特開平5−134112号公報 特開平7−218717号公報 特開平7−306311号公報 特開平5−119306号公報 特開平7−104114号公報 特開平6−300910号公報 特開平7−128519号公報 特開平8−279394号公報 特開平9−330793号公報 特開平5−36475号公報 特開平9−330793号公報 特開平7−48424号公報 C.W.Tang、S.A.VanSlyke、Appl.Phys. Lett.,51,913(1987) 月刊素子1997年、3巻、7号 公開技報2001−6083
上述のような現状を鑑みれば、有機EL発光素子を用いたカラーディスプレイの発光ポテンシャルの向上が求められている。この発光ポテンシャルの向上は、単に輝度の向上のみではなく、様々なトレードオフと共にディスプレイ全体の種々の性能の向上に寄与する。
従って、本発明は、必要以上に発光の輝度を上げることなく、ディスプレイの焼き付きなどの問題の起こりにくい、表示面の輝度の高いカラー有機ELディスプレイを提供することを目的とする。
本発明の第1は、4種の副画素を有し、その副画素を特定の制御下で駆動するカラー有機ELディスプレイに関する。具体的には、本発明のカラー有機ELディスプレイは、第1電極、有機EL層、第2電極を少なくとも含む発光部と、色変換フィルタを組み合わせたものであり、前記色変換フィルタの表示単位としての画素が、赤、緑、青(以下、R、G、Bとも称する)の3種の副画素および光透過性の第4の副画素を有し、これら4種の副画素の制御が、赤、緑、青の信号を線形結合演算により輝度Y、色度xおよび色度yに変換した各値に基づいて行われる。
特に本発明では、前記4種の副画素の制御が、赤、緑および青に対しては、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて行われ、第4の副画素に対しては、輝度Yの値に基づいて行われるか、または、赤、緑および青の信号のうちの最小の信号の値と、最大の信号の値の比に基づいて行われる。特に、第4の副画素の制御は、下式(1)または式(2)に基づいて行われることが好ましい。
W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
ただし、R、G、Bは、赤、緑、青の各入力信号の強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときの赤、緑、青の各副画素に対する輝度比を表し、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbが規格化されている。
W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
本発明の第2は、4種の副画素を有する、カラー有機ELディスプレイの制御方法に関する。具体的には、第1電極、有機EL層、第2電極を少なくとも含む発光部と、色変換フィルタを組み合わせて、多色の画像を表示させるカラー有機ELディスプレイの制御方法であって、前記色変換フィルタの表示単位としての画素が、赤、緑、青の3種の副画素および光透過性の第4の副画素を有し、これら4種の副画素が、赤、緑、青の信号を線形結合演算により輝度Y、色度xおよび色度yに変換した各値に基づいて制御されることを特徴とするカラー有機ELディスプレイの制御方法である。
本発明では、前記4種の副画素のうち、赤、緑および青は、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて制御され、第4の副画素は、輝度Yの値に基づいて制御されるか、または、第4の副画素は、赤、緑および青の信号のうちの最小の信号の値と、最大の信号の値の比に基づいて制御される。特に、第4の副画素がは、下式(1)または(2)に基づいて制御されることが好ましい。
W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
ただし、R、G、Bは、赤、緑、青の各入力信号強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときの赤、緑、青の各副画素に対する輝度比を表し、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbが規格化されている。
W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
本発明のカラー有機ELディスプレイでは、輝度の大幅な向上が図れる。また、本発明のカラー有機ELディスプレイの制御方法は、4つの副画素を有するカラー有機ELディスプレイの輝度を大幅に向上することができる。
本発明は、4種の副画素を有し、その副画素を特定の制御下で駆動するカラー有機ELディスプレイに関し、さらに本発明は、4種の副画素を有するカラー有機ELディスプレイの制御方法に関する。
液晶ディスプレイにおいては、画面輝度を高める例として、4つの副画素を設ける例が開示されている(特許文献1〜3参照)。液晶ディスプレイでは、白色のバックライト、液晶、およびカラーフィルタ(以下、光学フィルタとも称する)により原色を得て、多色表示を行う。このように液晶ディスプレイでは、カラーフィルタにより原色を得ることが特徴であるが、白色のバックライトを用いる液晶ディスプレイの手法を、自己発光型デバイスである色変換方式のカラー有機ELディスプレイへそのまま適用することはできない。これは、色変換方式のカラー有機ELディスプレイで使用されている色変換層と液晶ディスプレイで使用されている光学フィルタの差異に基づく。光学フィルタは、これを通過する光に対して各々の波長で光強度を0〜100%の範囲で調製(吸収)する。従って、光学フィルタを通った光は、光学フィルタに入射した光の一部分に過ぎず、光の進行方向や、偏光度、偏光方向などは変化しない。これに対し、色変換層は、これに入射した光を、色変換層に含まれる蛍光色素などが一端吸収し、異なる波長の光として放出する。従って、色変換層には、放出される光の光源(蛍光色素など)が存在する。このように、色変換層は光の出発点となるため、光の進行方向や偏光などは、色変換層へ入射する光の性質を保存しない。色変換層から放出される光は、波長、進行方向、偏光などの全ての性質が入射光とは異なることとなる。このように色変換層は、光学フィルタではなく、光−光のエネルギー変換装置というべきものである。
液晶ディスプレイで使用されるカラーフィルタは、単なる波長分離のためのフィルタであり、ディスプレイの明るさはバックライトの高輝度技術の開発により達成されている。従って、ディスプレイの表示面での多色化や、高輝度化の要請は低い。
さらに、4つまたはそれ以上の副画素を設ける場合にはいくつかの問題点がある。例えば、特許文献1に記載の例では、輝度を高めるために、R、G、B3原色の副画素の他に、主に輝度を受け持つ4つ目の副画素(白フィルタ)を画素中に配置する。この白フィルタの副画素には輝度信号を与えるが、この特許文献の方法では、画素の色度が入力信号と大きくかけ離れてしまう。これは、4つの副画素を持つディスプレイでは4つの独立した信号を扱わなければならないため、通常のカラーディスプレイの入力信号であるR、G、Bないしはコンポーネント信号またはコンポジット信号などの3つ以下の独立した信号しか含んでいないような、簡単なデコード作業で得られる信号、または直接入力信号で制御が可能な場合と同列に論じることができないからである。即ち、4種類の副画素を持つディスプレイでは、4元3連立方程式を説かなければならず、この解は1つに確定しないため、パラメータを与えなければならない。これは、パラメータ間に関係式を導入することになる。
上述のような4つの副画素を用いて、4つ目の副画素が、主に輝度を受け持つようにすることが考えられる。4つ目の副画素に輝度のみを受け持たせることが可能であれば、理想的であるが、現実のカラーディスプレイでは、輝度を与える際に、必ず一定の発光色を伴う。従って、主に輝度を受け持つ副画素は可能な限り他の副画素に対して余計な影響を与えず、しかもディスプレイ全体として性能の向上を図れるような駆動方法が要求される。
本発明は、4つの副画素を持つカラー有機ELディスプレイと、このようなディスプレイの性能を、全体として向上させることができる駆動方法を提供する。
本発明では、カラー有機ELディスプレイはボトムエミッション型、トップエミッション型のいずれの方式であってもよく、色変換フィルタを有機EL発光素子上に積層したものまたは色変換フィルタと有機EL発光素子を貼り合わせたものなど種々の形態のものである。また、カラー有機ELディスプレイは、パッシブマトリックス型でもTFT型であってもよい。
具体的には、例えば、図1(a)および図2(a)〜(c)のカラー有機ELディスプレイを挙げることができる。図1(a)はボトムエミッション方式で積層型のパッシブマトリックス型カラー有機ELディスプレイ10(第1の実施形態)であり、図2(a)はトップエミッション方式で積層型のパッシブマトリックス型カラー有機ELディスプレイ20(第2の実施形態)であり、図2(b)はトップエミッション方式で貼り合わせ型のパッシブマトリックス型カラー有機ELディスプレイ30(第3の実施形態)であり、図2(c)はTFT型カラー有機ELディスプレイ40(第4の実施形態)である。なお、図1(b)は、図1(a)のカラー有機ELディスプレイを基板102側から見た図である。図1および図2において、カラー有機ELディスプレイは、複雑化を避けるため一画素として表したが、もちろん複数画素からなるカラー有機ELディスプレイであってもよい。
第1の実施形態のカラー有機ELディスプレイ10は、透明な支持基板102上に設けられたブラックマトリックス108、色変換フィルタ層110R、110G、110Bおよび高光透過性層110Wを有する。これらの層は、平坦化層112およびパッシベーション層114により被覆される。なお、図1(a)では、平坦化層とパッシベーション層の2層を設ける例を示したが、本発明では、平坦化の機能と、色変換フィルタの各要素を密閉し、外部の有害なガスや水分などから、色変換フィルタ層、高光透過性層、ブラックマトリックスなどを保護する機能(保護機能)を合わせ持つ、オーバーコート層としてもよい。パッシベーション層(またはオーバーコート層)上には、発光部が設けられる。発光部はストライプ状に形成された透明な第1電極104と、有機EL層116と、第1電極と垂直なストライプパターンの第2電極106から構成される。図1(a)では示していないが、第1の実施形態のカラー有機ELディスプレイは、封止基板および外周封止層などにより封止される。
第1の実施形態のカラー有機ELディスプレイは、1画素中に、R、G、Bの各副画素(110R、110G、110B)に加え、第4の副画素110Wを有する。図1(a)および図1(b)に示されるように、本発明のカラー有機ELディスプレイは、ブラックマトリックス108に設けられた4つの開口部(開口部1〜4)に相当する部位に、R、G、Bの各色変換層(110R、110G、110B)と高光透過性膜(110W)の4つの層を有する。高光透過性膜110Wは、開口部1〜4のいずれの位置に設けてもよいが、高光透過性膜110Wは輝度が高いため、図1(b)に示されるような開口部3の位置か、または、開口部2の位置に設けることが好ましい。また、各副画素は図1(b)に示されるように1画素中に並列に均等に分布するように設けることが好ましい。
第2の実施形態のカラー有機ELディスプレイ20は、図2(a)に示されるトップエミッション型のパッシブマトリックス型のものである。本実施形態のカラー有機ELディスプレイは、支持基板102上にストライプ状に形成された第1電極104と、有機EL層116と、第1電極と垂直なストライプパターンの第2電極106とを有し、これらはパッシベーション層114aで被覆されている。本実施形態では、有機EL層で発光された光を効率よく利用するため、支持基板上に反射膜(図示せず)を設けてもよい。
パッシベーション層上には、ブラックマトリックス108、色変換フィルタ層110R、110G、110Bおよび高光透過性層110Wが配設される。これらの層は、平坦化層112およびパッシベーション層114により被覆される。なお、本実施形態でも、平坦化層とパッシベーション層の2層を設ける例を示したが、第1の実施形態と同様に本実施形態でも平坦化の機能と、色変換フィルタの各要素を密閉し、外部の有害なガスや水分などから、色変換フィルタ層、高光透過性層、ブラックマトリックスなどを保護する機能(保護機能)を合わせ持つオーバーコート層としてもよい。図2(a)では示していないが、第2の実施形態のカラー有機ELディスプレイは、封止基板および外周封止層などにより封止される。
図2(a)のカラー有機ELディスプレイにおいても、高光透過性層は図1(a)に示すカラー有機ELディスプレイと同様の構造上の特徴を有する。
第3の実施形態のカラー有機ELディスプレイは、貼り合わせ型であり、このタイプにはパッシブマトリックス型およびTFT型を包含する。
第3の実施形態では、有機EL発光素子と色変換フィルタをそれぞれ作成し、これらを貼り合わせた構造を有する。
有機EL発光素子は、パッシブマトリックス型の場合、支持基板102上にストライプ状に形成された第1電極104と、有機EL層116と、第1電極と垂直なストライプパターンの第2電極106が配設され、これらはパッシベーション層114aで被覆されている。また、TFT型の場合、カラー有機ELディスプレイは、支持基板102上にTFT122を有し、この上に平坦化層112aがある。平坦化層上には、第1電極104、有機EL層116および第2電極106が配設されている。第2電極106上には、パッシベーション層114aが設けられている。
一方、色変換フィルタは、透明基板118上に、例えばブラックマトリックス108、色変換フィルタ層110R、110G、110B、および高光透過性層110Wを有する。これらの層は平坦化層112b、およびパッシベーション層114bで被覆されている。有機EL発光素子と色変換フィルタは、UV硬化接着剤などの外周封止層120により封止されている。
図2(b)および(c)のカラー有機ELディスプレイにおいても、高光透過性層は図1(a)に示すカラー有機ELディスプレイと同様の構造上の特徴を有する。
以下に本発明の有機EL発光素子の各要素について説明する。なお、以下の説明では、図1または図2に示されていない任意要素についても説明する。
まず、本発明のカラー有機EL発光素子の色変換フィルタを説明する。色変換フィルタの各色変換フィルタ層は、それぞれ、赤、緑および青の染料または顔料からなる赤色変換フィルタ層、緑色変換フィルタ層および青色変換フィルタ層と、高光透過性層である。
以下に本発明の色変換フィルタの各要素について説明する。
1.色変換フィルタ
本明細書において、色変換フィルタ層は、カラーフィルタ層、蛍光変換層、およびカラーフィルタ層と蛍光変換層との積層体の総称である。蛍光変換層は、有機EL層で発光される近紫外領域ないし可視領域の光、特に青色ないし青緑色領域の光を吸収して異なる波長の可視光を蛍光として発光するものである。フルカラー表示を可能にするためには、少なくとも青色(B)領域、緑色(G)領域および赤色(R)領域の光を放出する独立した色変換フィルタ層が設けられる。R、G、Bそれぞれの蛍光変換層は、少なくとも有機蛍光色素とマトリクス樹脂とを含む。本発明の色変換フィルタは、R、G、Bの各色変換フィルタ層に加え、高光透過性層を含む。
1)R、G、B色変換フィルタ層
本発明では、有機蛍光色素として、少なくとも赤色領域の蛍光を発する蛍光色素の一種類以上が用いられ、緑色領域の蛍光を発する蛍光色素の一種以上と組み合わせることが好ましい。これは以下の理由による。有機EL層が発光源である場合、青色ないし青緑色領域の光を発光するものが得やすいが、これを単なる赤色フィルタに通して赤色領域の光に変更しようとすると、元々赤色領域の波長の光が少ないため、極めて暗い出力光になってしまう。従って、十分な強度の出力を持った赤色領域の光を得るためには、発光体としての有機EL層からの光を蛍光色素によって一旦吸収させ、赤色領域の光に変換させることが必要となる。このように、赤色領域の光は、発光体からの光を蛍光色素によって赤色領域の光に変換させることにより、十分な強度の出力が可能となる。
一方、緑色領域の光は、赤色領域の光と同様に、発光体からの光を別の蛍光色素によって緑色領域の光に変換させて出力させてもよいし、または、発光体の発光が緑色領域の光を十分に含むならば、この発光体からの光を単に緑色フィルタを通して出力してもよい。
また、青色領域の光に関しては、発光源からの光(例えば有機EL層からの光)を単なる青色フィルタに通して出力させることが可能である。
(有機蛍光色素)
本発明において、有機蛍光色素は、有機EL層のような発光体から発せられる近紫外領域ないし可視領域の光、特には青色ないし青緑色領域の光を吸収して、該発光体とは異なる波長の可視光を発するものであれば特に限定されない。
有機EL層から発せられる青色から青緑色領域の光を吸収して、赤色領域の蛍光を発する蛍光色素には、例えば以下のような有機蛍光色素がある。すなわち、ローダミンB、ローダミン6G、ローダミン3B、ローダミン101、ローダミン110、スルホローダミン、べ一シックバイオレット11、べーシックレッド2などのローダミン系色素、シアニン系色素、1−エチル−2−[4−(p−ジメチルアミノフェニル)−13−ブタジエニル]−ピリジウム−パークロレート(ピリジン1)などのピリジン系色素、あるいはオキサジン系色素などである。さらに、各種染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料など)も所望の蛍光を発することができれば使用することができる。
有機EL層から発せられる青色ないし青緑色領域の光を吸収して、緑色領域の蛍光を発する蛍光色素には、例えば以下のような有機蛍光色素がある。すなわち、3−(2−ベンゾチアゾリル)−7−ジエチルアミノクマリン(クマリン6)、3−(2’−ベンゾイミダゾリル)−7−N,N−ジエチルアミノクマリン(クマリン7)、3−(2’−N−メチルベンゾイミダゾリル)−7−N,N−ジエチルアミノクマリン(クマリン30)、2,3,5,6−1H,4H−テトラヒドロ−8−トリフルオロメチルキノリジン(9,9a,1−gh)クマリン(クマリン153)などのクマリン系色素、または、クマリン色素系染料であるべーシックイエロー51、さらにはソルベントイエロー11、ソルベントイエロー116などのナフタルイミド系色素などである。さらに、各種染料(直接染料、酸性染料、塩基性染料、分散染料など)も所望の蛍光を発することができれば使用することができる。
なお、本発明に用いることができる有機蛍光色素を、ポリメタクリル酸エステル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、アルキッド樹脂、芳香族スルホンアミド樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂およびこれらの樹脂混合物などに予め練り込んで顔料化して、有機蛍光顔料としてもよい。また、これらの有機蛍光色素や有機蛍光顔料(本明細書中で、前記2つを合わせて有機蛍光色素と総称する)は単独で用いてもよく、蛍光の色相を調整するために二種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明に用いる有機蛍光色素は、色変換フィルタ層に対して、この変換フィルタ層の重量を基準として0.01〜5重量%、より好ましくは0.1〜2重量%の量で含有される。有機蛍光色素の含有量が0.01重量%未満の場合には、十分な波長変換を行うことができず、その含有量が5%を越える場合には、濃度消光等の効果により色変換効率の低下が起こる。
2)高光透過性層
高光透過性層は、有機EL層から発せられた光を高効率で透過できる材料を使用する。本発明ではフォトレジスト材料のような光重合性樹脂や、後述するマトリックス樹脂の欄で説明する材料を使用することができる。
本発明では、色変換フィルタ層および高光透過性層の大きさ、ピッチなどは、特に制限されない。カラー有機ELディスプレイの目的に合わせて適宜選択すればよい。例えば、後述する実施例に記載のピクセルのピッチ、サブピクセルのサイズを採用することができるが、例えば、R、G、Bの各ピクセルに対して、好ましくは面積が1/4から4倍となるように実施例記載のサブピクセルのサイズを変化させることができる。本発明では、R、G、Bの色変換フィルタ層と高光透過性層は、同じ大きさであることが好ましいが、必要に応じて、これらの大きさを異なるようにしてもよい。また、色変換フィルタ層、高光透過性層の膜厚は適宜選択することができ、特に制限はないが、例えば10μmとすることができる。特に高透過性層の膜厚は、色変換フィルタ層の膜厚に対して±3μmの範囲に入ることが好ましい。
3)マトリックス樹脂
次に、本発明の色変換フィルタ層に用いられるマトリックス樹脂について説明する。マトリックス樹脂は、光硬化性樹脂または光熱併用型の硬化性樹脂からなる。これを、光および/または熱処理して、ラジカル種やイオン種を発生させて重合または架橋させ、樹脂を不溶不融化させて、色変換フィルタ層等を形成する。
光硬化性または光熱併用型の硬化性樹脂には、(1)アクロイル基やメタクロイル基を複数有するアクリル系多官能モノマーおよびオリゴマー、(2)ポリビニル桂皮酸エステル、(3)鎖状または環状オレフィン、(4)エポキシ基を有するモノマーなどが含まれる。また、光硬化性樹脂または光熱併用型の硬化性樹脂は、色変換フィルタ層として硬化されない状態では、有機溶媒またはアルカリ溶液に可溶であることが好ましい。
これらの硬化性樹脂は、例えば以下のような組成物として使用され、基板上に塗布された後、パターンニングされる。例えば、(1)の硬化性樹脂は、光または熱重合開始剤と混合され、この組成物を塗布した後、光または熱処理して、光ラジカルや熱ラジカルを発生させて重合させる。また、(2)の硬化性樹脂は、増感剤と混合され、この組成物を塗布した後、光または熱処理により二量化させて架橋する。(3)の硬化性樹脂は、ビスアジドと混合され、この組成物を塗布した後、光または熱処理によりナイトレンを発生させ、オレフィンと架橋させる。(4)の硬化剤は、光酸発生剤と混合され、この組成物を塗布した後、光または熱処理により、酸(カチオン)を発生させて重合させる。本発明では、特に(1)の光硬化性または光熱併用型硬化性樹脂からなる組成物が高精細でパターンニングが可能であり、耐溶剤性、耐熱性等の信頼性の面でも好ましい。
4)ブラックマトリックス
ブラックマトリックスは、可視光をよく吸収し、発光部および色変換フィルタ層へ悪影響を与えないものであれば特に限定されない。本発明では、黒色の無機層、黒色顔料または黒色染料を樹脂に分散した層等によりブラックマトリックスを形成することが好ましい。例えば、黒色の無機層としては、クロム膜(酸化クロム/クロム積層膜)などを挙げることができる。また、黒色顔料または黒色染料を樹脂に分散した層としては、例えば、カーボンブラック、フタロシアニン、キナクリドン等の顔料または染料をポリイミドなどの樹脂に分散したもの、カラーレジストなどが挙げられる。これらのブラックマトリックスは、スパッタ法、CVD法、真空蒸着等のドライプロセス、スピンコート法のようなウエットプロセスにより形成することができ、フォトリソグラフィー法等によりパターンニングすることができる。
本発明では、ブラックマトリックスの光反射率は、40%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは10%以下である。これ以上の反射率であると、外部からの入射光を反射し、コントラストを低下させる原因となる。本発明では、上記クロム膜(数十%)、および顔料分散樹脂層(10%以下)が好ましい光反射率を有するが、クロム膜よりも顔料分散樹脂層の方が低い反射率を有するため好ましい。ただし、無機層は、材料により電気伝導性を持たせることが可能であり、透明電極の補助電極としての機能を持たせることができる場合があるので、ブラックマトリックスの材料は、色変換フィルタの用途に応じて適宜選択すればよい。
ブラックマトリックスは、好ましくは0.5〜2.0μmの厚さを有する。
5)オーバーコート層(112、112b、114、114b)
本発明に用いることができるオーバーコート層は、色変換フィルタの各要素を密閉し、外部の有害なガスや水分などから、色変換フィルタ層、高光透過性層、ブラックマトリックスなどを保護する機能を有する。本発明の色変換フィルタでは、オーバーコート層は任意要素であるが、上記機能を発揮するため、オーバーコート層を設けることが好ましい。オーバーコート層の材料は、色変換フィルタ層や高光透過性層へ悪影響を与えないものであれば特に限定されない。また、本発明において、図2(a)に示されるように、色変換フィルタを発光部上に設ける場合、オーバーコート層は第1電極、有機EL層、第2電極、パッシベーション層などへ悪影響を与えないことも必要である。
また、オーバーコート層は、平坦性を有することも好ましい。
本発明のオーバーコート層層は、例えば、可視域における透明性が高く(400〜800nmの範囲で透過率50%以上)、Tgが100℃以上であり、表面硬度が鉛筆硬度で2H以上である層である。本発明の平坦化層に使用できる材料は、基板上に表面が平坦となるように塗膜を形成でき、色変換フィルタ層の機能を低下させない材料であればよい。例えば、イミド変性シリコーン樹脂(特許文献4〜6)等、無機金属化合物(TiO、Al、SiO等)をアクリル樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂等の中に分散したもの(特許文献7、8)等、紫外線硬化型樹脂としてのエポキシ変性アクリレート樹脂(特許文献15))、アクリレートモノマー/オリゴマー/ポリマーの反応性ビニル基を有する樹脂、レジスト樹脂(特許文献9〜12)等、無機化合物のゾル−ゲル法を用いることができる材料(非特許文献2に記載のもの、特許文献11)等、フッ素系樹脂(特許文献13、14)等の光硬化型樹脂および/または熱硬化型樹脂がある。
また、本発明では、上述のように発光部が水分やアルカリ等に弱い場合、オーバーコート層には、これを保護する機能を付与することが必要である。従って、オーバーコート層には、電気絶縁性を有し、ガス、水分、アルカリ、有機溶剤等に対するバリア性を有し、可視域における透明性が高く(400〜800nmの範囲で透過率50%以上)、電極の成膜に耐えうる硬度として、好ましくは2H以上の膜硬度を有する材料を用いることができる。例えば、SiO、SiN、SiN、AlO、TiO、TaO、ZnO等の無機酸化物、無機窒化物等が使用できる。なお、これらの材料は、本発明のオーバーコート層の表面の平坦性を損なうことなく、層を形成することができる。
上述のオーバーコート層は単層であっても、または、複数の層が積層された積層体でもよい。また、複数層からなる場合、各層は同じ材料でも異なる材料でもよいが、バリアー性を向上させるためには、異なる材料を用いることが好ましい。
オーバーコート層の膜厚などの諸条件は、表示性能、特に視野角特性に及ぼす影響を考慮して、当業者により適宜選択される。例えば、オーバーコート層の厚さと、有機EL発光素子の画素の最小幅との関係を開示する文献(非特許文献3)に従って膜厚などを求めることができる。本発明では、オーバーコート層の厚さは、例えば3から20μm、好ましくは5から15μmである。
なお、オーバーコート層に色変換フィルタの各要素を密閉し、外部の有害なガスや水分などから、色変換フィルタ層、ブラックマトリックスなどを保護する機能(保護機能)と平坦化の機能を合わせ持つようにしてもよいが、平坦化の機能と保護機能を別々の層として持たせてもよい。例えば、平坦化の機能を有する層を平坦化層とし、保護機能を有する層をパッシベーション層として別々に設けてもよい。図1および図2では、オーバーコート層が複数層(平坦化層112、112bとパッシベーション層114、114b)からなる場合を示した(この場合の具体的な材料は後述する平坦化層およびパッシベーション層の説明を参照)。
6)基板
図2(b)および(c)に示されるような、貼り合わせ型のカラー有機ELディスプレイの場合、色変換フィルタには基板が含まれる。この基板には、ガラスやプラスチックなどからなる絶縁性基板、または、半導電性や導電性基板に絶縁性の薄膜を形成した基板を用いることができる。あるいはまた、ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂またはポリイミド樹脂などから形成される可撓性フィルムを基板として用いてもよい。
次に、有機EL発光素子の各構成要素について説明する。
(I)第1電極、有機EL層および第2電極
本発明のカラー有機ELディスプレイは、一対の電極の間に少なくとも有機発光層を挟持し、必要に応じ、正孔注入層や電子注入層などを導入した構造を有する。即ち、本発明の有機EL発光素子は、第1電極と、正孔注入層、有機発光層、電子輸送層などを含む有機EL層と第2電極とを少なくとも含む。具体的には、下記のような層構造を有する。
(1)陽極/有機発光層/陰極
(2)陽極/正孔注入層/有機発光層/陰極
(3)陽極/有機発光層/電子輸送層/陰極
(4)陽極/正孔注入層/有機発光層/電子輸送層/陰極
(5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/陰極
(6)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
上記の層構造において、陽極および陰極の少なくとも一方は、有機EL層の発する光の波長域において透明であることが望ましい。この透明な電極を通して光が放出される。
なお、本明細書において、第1電極および第2電極に挟持された有機層(有機発光層、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および/または電子注入層)の部分を有機EL層と称する。また、本明細書において、第1電極、有機EL層、および第2電極を併せて発光部と称する。
(i)電極
本発明では、以下に示す第1電極および第2電極を用いることができる。
イ)第1電極104
第1電極104は、支持基板102上に形成される。第1電極104は、有機発光層に対して効率よく電子または正孔を注入することができるものである。第1電極は、陽極または陰極として用いることができるが、本発明では陽極として用いることが好ましい。
第1電極を陽極として用いる場合、正孔の注入を効率よく行うために、仕事関数が大きい材料が用いられる。図1(a)に示されるようなボトムエミッション型の場合、第1電極は透明である。この場合の第1電極としては、ITO、IZOなどの導電性金属酸化物を用いることができる。
ITOなどの電極は、抵抗率が10−4Ω・cm代であり、金属と比較して1桁以上の抵抗率が高い。そこで、ITOなどの導電性金属酸化物を用いる場合、その下に抵抗率の低いメタル電極を補助電極として用いることが好ましい。このメタル電極は、導電性金属酸化物より抵抗率の低く、所望の形状にパターン形成できるものであれば特に限定されず、金属全般を使用することができる。好ましい材料としては、Al,Ag,Mo,Wなどを挙げることができる。
一方、トップエミッション型の場合、第1電極は必ずしも透明である必要はないが、上述のようなITO、IZOなどの導電性金属酸化物を電極材料として用いることができる。この場合にも、上記メタル電極を補助電極として用いることができる。このメタル金属は、補助電極として機能すると共に反射性金属層としても機能する。従って、このようなメタル電極を用いると、有機EL層で発光される光を色変換フィルタ側に反射して光の有効利用を図ることが可能となる。また、トップエミッション型の場合、第1電極は反射機能を持った第1電極とすることもできる。具体的には、IZOなどの代わりに反射率の高いNiやCrを紫外線処理して、仕事関数をIZOなどと同等にする。このようにすることにより正孔の注入ができ、所定の反射性金属を陽極として用いることができる。
第1電極を陰極として用いる場合、トップエミッション方式では、仕事関数が小さい材料であるリチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属、またはこれらのフッ化物等からなる電子注入性の金属、その他の金属との合金や化合物が用いられる。また、反射率の高いメタル電極(Al,Ag,Mo,Wなど)を用いてもよく、その場合には反射による有機発光層の光を有効に利用することができる。
ロ)第2電極(106)
第2電極は、有機発光層に対して効率よく電子または正孔を注入することができるものである。
図1(a)に示されるようなボトムエミッション型の場合には、第2電極は必ずしも透明である必要はないが、トップエミッション方式である本発明の場合、第2電極は有機発光層の発光波長域において透明であることが求められる。例えば、第2電極は、波長400〜800nmの光に対して50%以上、好ましくは90%以上の透過率を有することが好ましい。
ボトムエミッション型において、第2電極を陰極として用いる場合には、仕事関数の小さい材料を用いることができる。例えば、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属、またはこれらのフッ化物等からなる電子注入性の金属、その他の金属との合金や化合物などの材料の極薄膜(10nm以下)を用いることができる。また、Al、Mg/Agのような材料を用いることもできる。
トップエミッション方式において第2電極を陰極として用いる場合、有機発光層の発する光の波長域において透明であることが必要とされる。従って、この場合にはITOまたはIZOのような透明導電性材料を用いることが好ましい。また、第2電極の材料には、電子を効率よく注入するために仕事関数が小さいことが求められる。上記の仕事関数の小さいことと透明であることの2つの特性を両立するために、本発明において第2電極は透明電極層と仕事関数の小さい材料からなる層(これは、有機EL層中の電子注入層に相当する。)との複数層からなっていてもよい。一般に、仕事関数の小さい材料は、透明性が低いので、このようにすることは有効である。例えば、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウムなどのアルカリ土類金属、またはこれらのフッ化物等からなる電子注入性の金属、その他の金属との合金や化合物などの材料の極薄膜(10nm以下)を用いることができる。また、Al、Mg/Agのような材料を用いることもできる。
これらの仕事関数の小さい材料を用いることにより効率のよい電子注入を可能とし、さらに極薄膜とすることによりこれら材料による透明性低下を最低限とすることが可能となる。この極薄膜の上には、ITOまたはIZOなどの透明導電膜を形成する。上記の極薄膜は補助電極として機能し、第2電極全体の抵抗値を減少させ有機発光層に対して充分な電流を供給することを可能にする。
第2電極を陽極として用いる場合、正孔注入効率を高めるために仕事関数の大きな材料を用いる必要がある。本発明では、ITOまたはIZOのような導電性材料を用いることができる。
トップエミッション方式の場合、有機EL層からの発光が第2電極を通過するために透明性の高い材料を用いる必要がある。従って、この場合にはITOまたはIZOのような透明導電性材料を用いることが好ましい。
ハ)有機発光層(116)
有機EL層の各層の材料は、公知のものが使用できる。青色から青緑色の発光を得るためには、有機発光層中に、例えばベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、べンゾオキサゾール系などの蛍光増白剤、金属キレート化オキソニウム化合物、スチリルベンゼン系化合物、芳香族ジメチリディン系化合物などが好ましく使用される。電子注入層としては、上記電極の欄で説明した仕事関数の小さな材料を使用することができる。また、電子輸送層としては、金属錯体系(Alq3)とオキサジアゾール、トリアゾール系化合物等を用いることができる。また、正孔注入層としては、芳香族アミン化合物、スターバースト型アミンや、ベンジジン型アミンの多量体および銅フタロシアニン(CuPc)などを用いることができる。正孔輸送層としては、スターバースト型アミン、芳香族ジアミンなどを用いることができる。
上記第1電極、第2電極および有機発光層の各層の厚さは、従来通りである。
(ii)反射膜
反射膜は、トップエミッション型の場合、発光部から発せられた光のうち第1電極側に向かう光を、反射膜を設けることにより反対の方向に効率よく反射させるものである。本発明で使用されうる反射膜は、特に限定されるものではなく、有機EL層からの光を所望の方向に効率よく反射させることが可能であればよい。例えば光を反射する金属または合金からなるものが挙げられる。
トップエミッション方式の場合、支持基板上に設けられる反射膜は、有機EL層の下地層にもなるため平坦性に優れたアモルファス膜とすることが好ましい。アモルファス膜を形成するのに好適な金属および合金としては、CrB、CrP、またはNiPなどが挙げられる。
反射膜は、ガラスまたはプラスチックなどの支持基板の上面または裏面(背面)に設けることができる。また、第1電極の形状に合わせてパターン化された反射膜を支持基板上に設けてもよい。さらに、支持基板の代りに絶縁層を介して、光を反射する金属または合金からなる基板を用いることにより、基板と反射膜とを兼ねてもよい。反射膜の膜厚などのパラメータは従来の通りであり、当業者により適切に選択されうる。なお、導電性金属を反射膜として用いる場合には、反射膜上に絶縁性の薄膜を形成する。絶縁性の薄膜の材料には、以下に説明するパッシベーション層やオーバーコート層で説明する無機酸化物膜、無機窒化物膜、有機材料などを用いることができる。
(iii)TFT(122)
TFTは、アクティブマトリクス駆動を行う場合に設けられる。TFTは、支持基板102上にマトリックス状に配置され、各画素に対応した第1電極104にソース電極またはドレイン電極が接続される。好ましくは、TFTは、ゲート電極をゲート絶縁膜の下に設けたボトムゲートタイプで、能動層として多結晶シリコン膜を用いた構造である。
TFTのドレイン電極およびゲート電極に対する配線部、並びにTFT自身の構造は、所望される耐圧性、オフ電流特性、オン電流特性を達成するように、当該技術において知られている方法により作成することができる。また、トップエミッション方式を用いる本発明の有機ELディスプレイにおいてはTFT部分を光が通過しないので、開口率を増加させるためにTFTを小さくする必要がなく、TFT設計の自由度を高くすることができるので、上記の特性を達成するために有利である。
(iv)支持基板(102)
支持基板102として、ガラスやプラスチックなどからなる絶縁性基板、または、半導電性や導電性基板に絶縁性の薄膜を形成した基板を用いることができる。あるいはまた、ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂またはポリイミド樹脂などから形成される可撓性フィルムを、支持基板102として用いてもよい。
本発明では、ボトムエミッション方式の場合、支持基板102は透明であることが必要である。また、トップエミッション方式の場合、支持基板102は、少なくとも基板と上述の反射膜から構成されていてもよい。この基板として上記の材料をそのまま使用できる。また、支持基板の代わりに絶縁層を介して、光を反射する金属または合金からなる基板を用いることもできる。絶縁層の材料には、後述するパッシベーション層や平坦化層で説明する無機酸化物膜、無機窒化物膜、有機材料等を用いることができる。
支持基板の膜厚などのパラメータは従来の通りであり、当業者により適切に選択されうる。
(v)平坦化層(112、112a)
TFT型の場合、平坦化層112aを、TFT122の上部に形成することが好ましい。平坦化層は、TFTのソース電極またはドレイン電極と第1電極104との接続およびその他の回路の接続に必要な部分以外に設けられ、基板表面を平坦化して引き続く層の高精細なパターン形成を容易にする。平坦化層は、当該技術に知られている任意の材料により形成することができる。好ましくは、SiO、SiN、SiN、AlO、TiO、TaO、ZnO等の無機酸化物または窒化物、あるいはポリイミドまたはアクリル樹脂から形成される。
(vi)パッシベーション層(114、114a)
本発明の有機EL発光素子では、第2電極以下の各層を覆うパッシベーション層114aを設けることが好ましい。パッシベーション層は、外部環境からの酸素、低分子成分および水分の透過を防止し、それらによる有機EL層の機能低下を防止することに有効である。パッシベーション層は、任意選択の層であるが、上記目的のために設けることが好ましい。パッシベーション層は、有機EL層の発光を外部へと透過させるために、その発光波長域において透明であることが好ましい。
これらの要請を満たすために、パッシベーション層は、可視域における透明性が高く(400〜800nmの範囲で透過率50%以上)、電気絶縁性を有し、水分、酸素および低分子成分に対するバリア性を有し、好ましくは鉛筆硬度2H以上の膜硬度を有する材料で形成される。例えば、SiO、SiN、SiN、AlO、TiO、TaO、ZnO等の無機酸化物、無機窒化物等の材料を使用できる。
また、パッシベーション層として種々のポリマー材料を用いることができる。イミド変性シリコーン樹脂(特許文献4〜6)等、無機金属化合物(TiO、Al、SiO等)をアクリル、ポリイミド、シリコーン樹脂等の中に分散した材料(特許文献7、8)等、アクリレートモノマー/オリゴマー/ポリマーの反応性ビニル基を有した樹脂、レジスト樹脂(特許文献9〜12)等、フッ素系樹脂(特許文献13、14)等、または高い熱伝導率を有するメソゲン構造を有するエポキシ樹脂などの光硬化性樹脂および/または熱硬化性樹脂を挙げることができる。
上述のパッシベーション層は、単層であっても、複数の層が積層されたものであってもよい。パッシベーション層の厚さ(複数の層の積層物である場合は全厚)は、0.1〜10μmであることが好ましい。
(vii)絶縁膜
本発明のカラー有機ELディスプレイでは、第1電極と第2電極の間に絶縁膜(図示せず)を配設することができる。絶縁膜により素子の発光部位を制御し、消費電力を押さえることができる。例えばパッシブマトリックス型で、絶縁層を設けない場合、色変換フィルタ層の側面だけでなく、ブラックマトリックスの部分でも発光が起こる。この部分で発光した光は、色変換フィルタ層や外部へ到達できない。従って、カラー有機ELディスプレイとして有効に活用することができないため、カラー有機ELディスプレイの消費電力を増大させる原因になる。
絶縁膜の材料としては、発光部の駆動電圧に対し、十分な絶縁耐性を有し、且つ、発光部へ悪影響を及ぼさないものであればよい。例えば、無機酸化物膜または無機窒化物膜を用いることができる。このような無機酸化物膜または無機窒化物膜には、例えば、窒化ケイ素、酸化チタン、酸化タンタル、窒化アルミニウム等がある。また、フォトレジスト等の有機材料を用いることもできる。フォトレジスト材料を用いれば、フォトリソグラフィ法によりパターンニングが可能であるので、微細な形状の加工が容易にでき、好ましい。
絶縁膜の膜厚などのパラメータは従来の通りであり、当業者により適切に選択されうる。例えば、膜厚は、200〜400nm、好ましくは250〜350nmである。
次に、外周封止層、封止用基板および充填剤層について説明する。これらは、本発明の有機EL発光素子の気密性を保つために必要に応じて設けられるものである。
(viii)外周封止層120
外周封止層は、封止用基板と、発光部(第1電極、有機EL層、第2電極)を設けた支持基板を接着すると共に、内部の各構成要素を外部環境の酸素、水分などから保護する機能を有する。外周封止層は、例えば紫外線硬化型樹脂から形成することができる。
封止用基板と支持基板とのアライメントが完了したならば、紫外線を照射して、紫外線硬化型樹脂を硬化させればよい。
また、外周封止層に用いる前記紫外線硬化型樹脂は、直径5〜50μm、好ましくは直径5〜20μmのガラスビーズ、シリカビーズなどを含ませることができる。これらのビーズ類は、封止用基板と色変換フィルタとの貼り合わせにおいて、基板間距離(基板と封止用基板との間の距離)を規定すると共に、接着のために印加される圧力を負担する。
なお、内部空間に充填剤を封入する場合には、外周封止層の一部に孔を設けて外周封止層を硬化させ、この孔から充填剤を注入した後、この孔を塞げばよい。
(ix)封止用基板
封止用基板は、本発明のカラー有機ELディスプレイを封止し、外部の水分や有害なガスなどを透過させないものであれば特に限定されない。また、膜厚等も従来の通りである。例えば、色変換フィルタの透明基板と同じ材料や、従来の封止用の基板をそのまま使用することができる。
(x)充填剤層
充填剤層は、カラー有機ELディスプレイ内の内部空間を充填して、素子の密閉性を高めるためのものである。
充填剤層を形成するための充填剤は、発光部、色変換フィルタ層などの特性に悪影響を及ぼさない不活性液体または不活性なゲルであればよい。また、充填剤は、内部空間に注入した後にゲル化する液体であってもよい。本発明で使用しうるこのタイプの充填剤の例は、シリコーン樹脂、フッ素系不活性液体、またはフッ素系オイルなどを含む。充填剤の所要量は、当業者によって容易に決定されうる。
図1(a)や図2(a)に示すタイプのカラー有機ELディスプレイでは、封止用基板、外周封止層および充填剤層は、例えば紫外線硬化樹脂または熱光併用型硬化樹脂などの樹脂を、発光部または色変換フィルタ上に均一に塗布し、これを硬化することで一体に形成してもよい。
次に、本発明のカラー有機ELディスプレイの駆動方法について図3を参照して説明する。
本発明のカラー有機ELディスプレイの駆動回路300の概略を図3に示す。この駆動回路は、データ表示用ドライバIC304、走査用ドライバIC306、信号制御回路(コントローラ)308およびフレームメモリー310から構成される。
画像信号は、信号制御回路308に入力され、必要に応じてフレームメモリー310に格納される。信号制御回路では、走査用ドライバICへ送られ、走査電極を制御するための信号と、R、G、Bの各副画素および高光透過性層からなる副画素(W副画素とも称する)の各々に出力される出力信号が画像信号から演算される。本発明では、画像信号のR、G、Bの入力信号に基づいて各副画素の出力信号が演算される。具体的には、入力されるR、G、Bの各信号の値を、それぞれ線形結合演算により、輝度Y、色度xおよび色度yに変換する。これらの値に所定の演算を施して各副画素を制御するための信号を出力する。制御の一例として、R、GおよびBの各副画素は、線形結合演算により得られた輝度Y、色度xおよび色度yに比例係数を乗じた演算により出力信号を得、W副画素は、輝度Yの値に基づいて制御する方法を挙げることができる。特にW副画素は、以下の式(1)に従った演算を行うことにより出力信号を得ることが好ましい。
W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
ただし、R、G、Bは、R、G、Bの各入力信号強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときのR、G、Bの各副画素に対する輝度比を表す。また、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbを規格化しておく。
また、別の制御方法として、例えば、R、GおよびBの各副画素は、線形結合演算により得られた輝度Y、色度xおよび色度yに比例係数を乗じた演算により出力信号を得、W副画素は、R、G、Bの信号のうちの最小の信号値と最大の信号値の比に基づいて制御する方法を挙げることができる。特にW副画素は、以下の式(2)に従った演算を行うことにより出力信号を得ることが好ましい。
W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)はR、G、Bの入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)はR、G、Bの入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
このように、本発明では、上記式(1)による演算のように、W副画素をR、G、Bの各信号の輝度Yによって制御すること、または、上記式(2)による演算のように、W副画素をR、G、Bの各信号のうちの最小の信号値と最大の信号値との比によって制御することが好ましい。
データ用表示ドライバICからの出力は、有機ELパネル302のR(赤)、G(緑)、B(青)およびW(第4の副画素)の各副画素に個別に接続されており、信号制御回路からのこのドライバICへの入力(各副画素の対応した、信号制御回路からの出力信号)に応じて有機ELパネルへ信号を出力する。この信号の有機ELパネルへの入力は、信号強度または検討時間の制御で行うことができる。一方、走査ドライバIC306は、逐次走査電極を選択し、これと同期したデータ用表示ドライバICからの出力信号とにより2次元の画像を表示することができる。
信号制御回路において演算されるR、G、BおよびWの信号の値は、R、G、Bの各信号をデジタル変換した後、デジタル処理により求めてもよいし、R、G、Bの各信号をアナログ値のままで演算を行ってR、G、BおよびWの各信号値を求め、この値をデジタル値に変換した後、またはアナログ値のままでデータ表示用ドライバICに出力してもよい。本発明では、制御回路の実現の容易性およびコストの点から、R、G、Bの各信号をデジタル変換した後、デジタル処理によりR、G、BおよびWの信号の値を求めることが好ましい。
次に本発明のカラー有機ELディスプレイの製造方法について説明する。
第1の実施形態は、図1(a)のボトムエミッション方式で積層型のパッシブマトリックス型カラー有機ELディスプレイである。以下の説明では、第1電極104が陽極であり、第2電極106が陰極である場合を例に取る。この製造方法では、透明な支持基板102上に、ブラックマトリックス108をパターン形成し、色変換フィルタ110をまず形成する。
具体的な製造方法は、例えば黒色の無機層、黒色顔料または黒色染料を樹脂に分散した層等を、例えばコーニング社製のガラスのような透明基板上に、スパッタ法、CVD法、真空蒸着等のドライプロセス、スピンコート法のようなウエットプロセスにより形成することができ、フォトリソグラフィー法等によりパターンニングしてブラックマトリックス108を形成することができる。本発明では、図1(b)に示されるように、R、G、Bの各色の色変換フィルタ層に加え、高光透過性層を設けるため、この層に対応する開口部を、R、G、Bの各色の色変換フィルタ層の形成手順と同様の手順で形成する。
次に、染料または顔料を含有したマトリックス樹脂を、ブラックマトリックス108を設けた透明基板102上にスピンコート法などを用いて塗布し、フォトリソグラフィー法などによりパターンニングを行うことにより色変換フィルタ層110を形成する。より具体的には、例えば、マトリックス樹脂は、光硬化性樹脂または光熱併用型の硬化性樹脂からなるので、これを光および/または熱処理して、ラジカル種やイオン種を発生させることができる。従って、樹脂を塗布した後、光および/または熱処理により樹脂を必要なパターンのみ重合または架橋させて硬化させる。次いで、未硬化の部分を除去して、色変換フィルタ層を形成する。このような成膜の条件は、従来通りである。ただし、本発明では、R、G、Bの各色の色変換フィルタ層に加え、高光透過性層110Wを形成する。高光透過性層は、高光透過性の光硬化性樹脂をスピンコート法などで塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターンニングを行うことで形成できる。高光透過性層は、図1(b)に示される開口部のいずれに形成してもよいが、開口部2または開口部3に設けることが好ましい。
本発明では、続いて平坦化層112、パッシベーション層114を形成する。平坦化層の形成方法は、例えば、上記の色変換フィルタ層および高光透過性層上に、平滑化層を形成するための材料を、スピンコート法等で塗布し、オーブンのような加熱手段でベーキングすることが含まれる。
また、有機EL発光素子の発光部が水分やアルカリ等に弱いことがある。そのような場合、色変換フィルタの各要素を密閉し、保護するためのパッシベーション層114を設けることが好ましい。パッシベーション層は、スパッタ法などで成膜することができる。平坦化層およびパッシベーション層の材料、膜厚、成膜などの諸条件は従来の通りである。
次に、第1電極104、有機EL層116および第2電極106の作製について説明する。
パッシベーション層の上面にスパッタ法などにより透明な第1電極(陽極)104を全面成膜する。この第1電極上にレジスト剤を塗布した後、フォトリソグラフィー法などによりパターンニングを行い、R、G、Bそれぞれの色の発光部および高光透過性層の発光部の位置する部分に、ストライプパターンからなる第1電極(陽極)を形成することができる。
次に、第1電極上に有機EL層116を形成する。有機EL層116は、抵抗加熱蒸着装置などを用いて、例えば正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子注入層を、真空を破らずに順次成膜すればよい。
この後、第1電極のラインと垂直なストライプパターンが得られるマスクを用いて第2電極(陰極)106を、真空を破らずに形成する。
次に、第2の実施形態のカラー有機ELディスプレイの製造方法を説明する。第2の実施形態は、図2(a)に示されるトップエミッション方式で積層型のカラー有機ELディスプレイ20の製造方法である。
第2の実施形態では、支持基板102上に第1電極104、有機EL層116、第2電極106、パッシベーション層114aを設けて有機EL発光素子を形成し、さらにその上に色変換フィルタを形成すればよい。有機EL発光素子は、支持基板102上に第1の実施形態で説明した手順に従い第1電極、有機EL層および第2電極を形成すればよい。この第2電極を形成した後に、パッシベーション層114aをさらに形成する。パッシベーション層の形成は、上述の通りである。
次いで、このパッシベーション層上に、スピンコート法およびフォトリソグラフ法を併用して、ブラックマトリックス108、色変換フィルタ層および高光透過性層を形成する。ブラックマトリックス、色変換フィルタおよび高光透過性層の形成は、第1の実施形態で説明した方法を適用すればよい。本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、ブラックマトリックスには4つの開口部を設け、この開口部のいずれか1つの位置に高光透過性層を形成する。
次に、第3の実施形態のカラー有機ELディスプレイの製造方法を説明する。第3の実施形態は、図2(b)および図2(c)に示されるトップエミッション方式で貼り合わせ型のカラー有機ELディスプレイ30、40の製造方法である。本実施形態は、パッシブマトリックス型(図2(b))およびTFT型(図2(c))の両カラー有機ELディスプレイを包含する。
第3の実施形態では、パッシブマトリックス型の場合、支持基板102上に第1電極104、有機EL層116および第2電極106を作製する。また、TFT型の場合、支持基板102上にTFT122を形成し、平坦化層112aを形成し、この上に第1電極104、有機EL層116および第2電極106を形成する。支持基板上または平坦化層上に有機EL層116を設ける手順は、高光透過性層に対応する電極を設ける以外は従来の方法と同様である。
第2電極106を設けた後、パッシベーション層114aを従来の手順に従って設ける。
次に、透明基板118上に、例えばブラックマトリックス108、色変換フィルタ層110R、110R、110B、および高光透過性層110Wをスピンコート法およびフォトリソグラフ法を併用して形成し、次いで平坦化層112b、およびパッシベーション層114bを形成して色変換フィルタを作製する。次いで、上述のように形成された有機EL発光素子と色変換フィルタを、UV硬化接着剤などの外周封止層120を用いて接着し、封止すればよい。
以上のようにして、各カラー有機ELディスプレイを製造するが、上記製造方法は例示であり、従来から公知の各種構成要素を付加することができ、また、種々の公知の手法を併用してカラー有機ELディスプレイを製造することができる。
図1に示すカラー有機ELディスプレイを例に取り、実施例によりさらに具体的に本発明を説明する。以下に各要素の製造工程を示す。
(実施例1)
[ブラックマトリックス108の作製]
ガラス基板の一表面の全面にスピンコート法により、ブラックマスク塗液(CK8400L、富士フイルムARCH社製)を塗布し、80℃で加熱乾燥した。この後、フォトリソグラフィ法を用いて、図1(b)に示すような4つの開口部を有するパターンを得た。図1(b)では、各サブピクセルはブラックマトリックスの各開口部に相当する。得られたパターンは、330μmピッチで、サブピクセルサイズは80μm×300μmである。
[青色変換膜110Bの作製]
透明性光重合性樹脂固形分100重量部に対して、青色染料として構造式(1)で示される色素2重量部を添加し、さらに第2の色素(Lambda Physik社製 HDITCI)を1重量部添加した、透明性光重合性樹脂(新日鐵化学(株)製、259PAP5)を塗液として用いた。ガラス基板上に、この塗液をスピンコート法により塗布し、80℃で加熱乾燥した。この後、フォトリソグラフィ法によりパターンニングを行い、青色変換膜を形成した。青色変換膜のエリアの大きさは80μm×300μmである。
Figure 2005196075
[緑色変換膜110Gの作製]
蛍光色素としてクマリン6(0.7重量部)を、溶剤としてのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)120重量部へ溶解した。これに、光重合性樹脂「V259PA/P5(新日鐵化学(株)製)100重量部を加えて溶解し、塗布液を得た。この塗布液を、青色変換膜を形成済みの透明基板上にスピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターンを形成した。緑色変換膜のエリアの大きさは80μm×300μmである。
[高透過率膜110Wの作製]
溶剤としてのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)120重量部に光重合性樹脂「V259PA/P5(新日鐵化学(株)製)100重量部を加えて溶解し、塗布液を得た。この塗布液を、青色および緑色変換膜を形成済みの透明基板上にスピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターンを形成した。高透過率膜のエリアの大きさは80μm×300μmである。
[赤色変換膜110Rの作製]
蛍光色素としてクマリン6(0.7重量部)、ローダミン6G(0.3重量部)、およびベーシックバイオレット11(0.3重量部)を、溶剤としてのプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)120重量部へ溶解した。これに、光重合性樹脂「V259PA/P5(新日鐵化学(株)製)100重量部を加えて溶解し、塗布液を得た。この塗布液を、青色変換膜、緑色変換膜および高透過率膜を形成済みの透明基板上にスピンコート法を用いて塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターンを形成した。赤色変換膜のエリアの大きさは80μm×300μmである。
[平滑化層112の作製]
シリコン系のハードコート剤(KP845、信越化学工業製)をスピンコート法で塗布し、その後130℃のオーブンでベーキングすることにより0.5μmの厚さの平滑化層を得た。
[第1電極104の作製]
透明電極(ITO)をスパッタ法で、平滑化層を形成した基板上に全面成膜した。ITO上にレジスト剤(OFPR−800、東京応化製)を塗布した後、フォトリソグラフィ法によりパターンニングを行い、各色変換膜上にライン状の透明電極104を形成した。
[有機EL層116および第2電極106の作製]
第1電極を形成した基板を抵抗加熱蒸着装置内に装着し、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子注入層を、真空を破らずに順次成膜した。成膜に際して、真空槽の内圧を1×10−4Paまで減圧した。正孔注入層は、銅フタロシアニン(CuPc)を100nm積層した。正孔輸送層は、4,4’−ビス[N−(1−ナフチル)−N−フェニルアミン]ビフェニル(α−NPD)を20nm積層した。有機発光層は、4,4’−ビス(2,2’−ジフェニルビニル)ビフェニル(DPVBi)を30nm積層した。電子注入層は、アルミキレート(Alq)を20nm積層した。
この後、第1電極(ITO)のラインと垂直に幅30μm、330μmピッチのストライプパターンが得られるマスクを用いて、厚さ200nmのMg/Ag(10:1の重量比)層からなる第2電極106を、真空を破らずに形成した。
[封止]
グローブボックス内において、乾燥窒素雰囲気下(酸素および水分濃度共に10ppm以下)、封止ガラスとUV硬化接着剤を用いて、上述のように作製した基板を封止した。
[ドライバICの実装と接続]
ドライバICをフレキシブルプリント基板上に実装した後、有機ELパネルと異方性導電性フィルム(ACF)を用いて接続した。さらに、画像入力用コントロール回路の実装されたプリント基板上へコネクタを用いて接続した。
[駆動回路]
本実施例のカラー有機ELディスプレイの駆動回路300の概略を、図3を参照して説明する。この駆動回路は、データ表示用ドライバIC304、走査用ドライバIC306、信号制御回路(コントローラ)308およびフレームメモリー310から構成される。データ用表示ドライバICの出力は、個別にR(赤)、G(緑)、B(青)およびW(第4の副画素)の各副画素に接続されており、ドライバICへの入力に応じてドライバICから有機ELパネルへ入力を行い、走査ドライバIC306によって逐次走査線を操作することにより2次元の画像を表示することができる。
本実施例では、R、G、Bの各副画素に対しては、R、G、Bの入力信号に比例してR、G、Bの出力信号が作成されるように信号制御回路308を設定した。この信号に基づいてデータ用表示ドライバICから表示用の信号が出力される。高光透過性層の副画素に対しては、信号制御回路308で、R、G、Bの入力信号および有機ELパネルのR、G、B副画素の輝度比(Lr、Lg、Lb)(これは、白色を点灯させようとしたときのR、G、Bの各副画素に対する輝度比である。)からW副画素の出力信号Wを下式(1)のように算出した。
W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
ただし、R、G、Bは、R、G、Bの各入力信号強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときのR、G、Bの各副画素に対する輝度比を表す。また、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbを規格化しておく。
また、信号制御回路308は、R、G、Bの入力信号および有機ELパネルのR、G、B副画素の輝度比(Lr、Lg、Lb)をパラメータとして予め保持している。
R、G、BおよびW副画素の出力信号に基づいてデータ用表示ドライバICから表示用の信号が出力されが、この信号の有機ELパネルへの入力は、信号強度または検討時間の制御で行うことができる。
(実施例2)
実施例1と同様のカラー有機ELディスプレイを作成した。また、駆動方法は、W副画素の出力信号を下式(2)により算出した以外、実施例1と同様とした。
W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)はR、G、Bの入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)はR、G、Bの入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
(比較例)
図4に示すカラー有機ELディスプレイ400を作成した。このディスプレイは、透明な支持基板上に、ブラックマトリックス108、色変換フィルタ層110R、110G、110Bが設けられ、平坦化層112、パッシベーション層114がこれらの層を被覆している。パッシベーション層上には、第1電極104、有機EL層116および第2電極106が形成されている。このカラー有機ELディスプレイは、図示しない封止基板および外周封止層で封止されている。
本比較例のカラー有機ELディスプレイは、上記実施例1と同様の材料および手順を用いて作製することができる。ただし、実施例1で高光透過性層を形成するための手順は除外した。
本比較例では、R、G、Bの各副画素に対してデータ表示用ドライバICから所望の出力信号を供給できるように構成した。本比較例では、R、G、Bの入力信号に比例してR、G、Bの出力信号が作成されるように信号制御回路308を設定した。
(評価)
線順次走査ドライバに接続して、パッシブマトリックス型カラー有機ELディスプレイとして点灯した際に、副画素の全てを最大に点灯した場合のパネルの輝度を各実施例と比較例で比較した。結果を表1に示す。表1中の白色、赤、緑、青は、カラー有機ELディスプレイをそれぞれの色に点灯した場合を表している。表1には、各色でカラー有機ELディスプレイを点灯した場合の輝度、色度xおよび色度yをそれぞれ表した。実施例1および2では、白色に点灯した場合、比較例に比べ輝度が2倍であった。
Figure 2005196075
表1に示されるように、実施例1および実施例2の両方で、比較例と比べて白色の輝度が2倍に向上した。また、赤、緑、青では、実施例1で、比較例に比べて輝度が約2倍に向上したが、実施例2では比較例と同じ輝度であった。
一方、色度に関しては、実施例1において比較例よりも若干の変化が見られたが、実施例2では、比較例と同じであった。
(実施例3〜8)
図2(a)〜(c)に記載の本発明のカラー有機ELディスプレイについても実施例1および2と同様にW副画素の出力信号を算出して、輝度および色度を測定した。
結果は上記と同様であり、輝度の向上が確認できた。
以上のように、本発明のカラー有機ELディスプレイは、本発明の駆動方法で駆動することにより輝度の大幅な向上を図ることができる。
本発明の有機ELディスプレイの一実施形態を表す図であり、(a)は概略断面図であり、(b)は、概略底面図である。 (a)から(c)は、本発明の有機ELディスプレイの別の実施形態を表す図である。 本発明の有機ELディスプレイの駆動回路の概略図である。 従来の有機ELディスプレイを表す図であり、(a)は概略断面図であり、(b)は、概略底面図である。
符号の説明
10、20、30、40 カラー有機ELディスプレイ
102 支持基板
104 第1電極
106 第2電極
108 ブラックマトリックス
110R、110G、110B 色変換フィルタ層
110W 高光透過性層
112、112a、112b 平坦化層
114、114a、114b パッシベーション層
116 有機EL層
118 透明基板
120 外周封止層
122 TFT
300 駆動回路
302 有機ELパネル
304 データドライバIC
306 走査ドライバIC
308 信号制御回路(コントローラ)
310 フレームメモリー
400 従来のカラー有機ELディスプレイ

Claims (10)

  1. 第1電極、有機EL層、第2電極を少なくとも含む発光部と、色変換フィルタを組み合わせて、多色の画像を表示させるカラー有機ELディスプレイにおいて、前記色変換フィルタの表示単位としての画素が、赤、緑、青の3種の副画素および光透過性の第4の副画素を有し、これら4種の副画素の制御は、赤、緑、青の信号を線形結合演算により輝度Y、色度xおよび色度yに変換した値に基づいて行われることを特徴とするカラー有機ELディスプレイ。
  2. 前記4種の副画素の制御が、赤、緑および青に対しては、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて行われ、第4の副画素に対しては、輝度Yの値に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載のカラー有機ELディスプレイ。
  3. 前記輝度Yの値に基づく第4の副画素の制御が、下式(1)に基づいて行われることを特徴とする請求項2に記載のカラー有機ELディスプレイ。
    W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
    ただし、R、G、Bは、赤、緑、青の各入力信号強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときの赤、緑、青の各副画素に対する輝度比を表し、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbが規格化されている。
  4. 前記4種の副画素の制御が、赤、緑および青に対しては、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて行われ、第4の副画素に対しては、赤、緑および青の信号のうちの最小の信号の値と、最大の信号の値の比に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記載のカラー有機ELディスプレイ。
  5. 前記輝度Yの値に基づく第4の副画素の制御が、下式(2)に基づいて行われることを特徴とする請求項4に記載のカラー有機ELディスプレイ。
    W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
    ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
  6. 第1電極、有機EL層、第2電極を少なくとも含む発光部と、色変換フィルタを組み合わせて、多色の画像を表示させるカラー有機ELディスプレイの制御方法であって、前記色変換フィルタの表示単位としての画素が、赤、緑、青の3種の副画素および光透過性の第4の副画素を有し、これら4種の副画素が、赤、緑、青の信号を線形結合演算により輝度Y、色度xおよび色度yに変換した各値に基づいて制御されることを特徴とするカラー有機ELディスプレイの制御方法。
  7. 前記4種の副画素のうち、赤、緑および青は、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて制御され、第4の副画素は、輝度Yの値に基づいて制御されることを特徴とする請求項6に記載のカラー有機ELディスプレイの制御方法。
  8. 前記第4の副画素が、下式(1)に基づいて制御されることを特徴とする請求項7に記載のカラー有機ELディスプレイの制御方法。
    W=R・Lr+G・Lg+B・Lb (1)
    ただし、R、G、Bは、赤、緑、青の各入力信号強度を表し、Lr、Lg、Lbは、白色を点灯させようとしたときの赤、緑、青の各副画素に対する輝度比を表し、W信号の最大設定値をWmaxとしたとき、Wmax=Lr+Lg+Lbとなるように、Lr、Lg、Lbが規格化されている。
  9. 前記4種の副画素のうち、赤、緑および青は、前記輝度Y、色度xおよび色度yに比例した値に基づいて制御され、第4の副画素は、赤、緑および青の信号のうちの最小の信号の値と、最大の信号の値の比に基づいて制御されることを特徴とする請求項6に記載のカラー有機ELディスプレイの制御方法。
  10. 前記第4の副画素が、下式(2)に基づいて制御されることを特徴とする請求項9に記載のカラー有機ELディスプレイの制御方法。
    W=WMax・Min(R,G,B)/Max(R,G,B) (2)
    ただし、WMaxはW信号の最大設定値を表し、Min(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最小のものを選択する関数であり、Max(R,G,B)は赤、緑、青の入力信号のうち最大のものを選択する関数である。
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