JP2005196022A - 磁気カートリッジ用のセキュリティーシール - Google Patents

磁気カートリッジ用のセキュリティーシール Download PDF

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Takahiro Ishioroshi
高洋 石下
Nobutaka Kimoto
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Abstract

【課題】 鋭利な刃物で破断させた場合に、既に破断されていることを使用者が容易に視認できるセキュリティーシールを提供する。
【解決手段】 セキュリティーシール14は、磁気カートリッジDを収容する収容体10の本体11と、本体11に開閉自在に設けられた蓋部12との境界線11eに跨るように貼り付けられるセキュリティーシール14であって、シール基材14aと、境界線11e上に位置し、複数のスリット15a,15bからなるミシン部15とを備え、ミシン部15が、境界線11eに対して傾斜するスリット15a,15b同士を交わるように組み合せた形状である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、磁気カセットカートリッジの収納体を封緘するセキュリティーシールに関する。
従来、コンピュータのデータバックアップ用の記録媒体としては、磁気テープを巻装した単一のリールを長方体形状の筐体に収容して構成された磁気テープカートリッジや、磁気ディスクを筐体に回転可能に収容して構成されたディスクカートリッジ(以下、総称して磁気カートリッジという。)が用いられている。
これら磁気カートリッジは、外部から衝撃が加わることや磁気テープや磁気ディスクに塵埃が付着することを避けるため、搬送や保管の際には専用の収納体に収められている。
磁気カートリッジの収納体には、工場から出荷されてから使用されるまでに磁気カートリッジが一度も使用されていないことを示すための封緘として機能するセキュリティーシールが貼り付けられている(例えば、特許文献1など)。
特開2002−347875号公報
ところで、磁気カートリッジの収納体に貼り付けられたシールは、鋭利な刃物などで切断して開封された場合には、その切れ目が細くなるため、使用者が視認することができないことがあった。すると、使用者が開封されたことを確認することが困難であるため、開封されていない磁気カートリッジの収納体と区別がつき難くなり、この結果、使用者が誤って開封されていない磁気カートリッジとして取り扱うことによって既に磁気情報の書き込みが行われた磁気カートリッジをバックアップ用として使用してしまうことが懸念されている。
このように、従来のセキュリティーシールは、鋭利な刃物で破断されることで、使用者が既に開封されたものであることを示す封緘としての機能が低下してしまう点で改善の余地があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、鋭利な刃物で破断させた場合に、既に破断されていることを使用者が容易に視認できるセキュリティーシールを提供することにある。
本発明の上記目的は、磁気カートリッジを収容する収容体の本体と、本体に開閉自在に設けられた蓋部との境界線に跨るように貼り付けられるセキュリティーシールであって、シール基材と、境界線上に位置し、複数のスリットからなるミシン部とを備え、ミシン部が、境界線に対して傾斜するスリット同士を交わるように組み合せた形状であることを特徴とするセキュリティーシールによって達成される。
本発明のセキュリティーシールは、蓋部を開けることで、蓋部と本体との境界線に跨るように貼り付けられたセキュリティーシールのミシン部が略境界線上で破断される構成であり、収容体が既に開けられたことを利用者に視覚的に認識させるといった封緘として機能する。シール基材に設けられたミシン部が傾斜する向きが異なるスリット同士を交わるように組み合せた形状であると、鋭利な刃物でシール基材における略境界線上に切断線を加えた場合には、この切断線と交わるスリットとによって区画されたシール片が、シール基材から剥がれ落ちる、又は、捲れ上がるようになる。このため、利用者がシール片によって、既に開封された収容体であるか否かを容易に視認することができるようになる。
さらに、上記のセキュリティーシールを用いて封緘した磁気カートリッジの収容体は、セキュリティーシールが鋭利な刃物で破談されても使用者に容易に視認することができる。
本発明によれば、鋭利な刃物で破断させた場合に、既に破断されていることを使用者が容易に視認できるセキュリティーシールを提供できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明にかかるセキュリティーシールを用いた磁気カートリッジの収容体の一実施形態を示す図である。図2は、磁気カートリッジの収容体の蓋部を開放した状態を示す図である。
図1に示すように磁気カートリッジDを収容する収容体10は、本体11と、本体11にヒンジ部13を介して開閉可能に連結された蓋部12を有するものである。
本体11は、方形平板状の底板11aと、該底板11aにおいて蓋部12側の周縁部に立設された背板11bと、底板11aの両側縁部にそれぞれ立設された側板11cとを有している。
蓋部12は、本体11の底板11aと同じ形状の方形平板状の上板12aと、この上板12aの一辺には、本体11の背板11bと同じ形状である前板12bが立設されている。蓋部12を閉じた状態において、これら底板11aと、背板11bと、両方の側板11cと、蓋部12の上板12a及び前板12bとによって、磁気カートリッジDが収容される空間が構成される。
蓋部12は、前板12bが設けられた端縁部と反対側の端縁部には薄肉に形成されたヒンジ部13が設けられ、このヒンジ部13によって本体11の背板11bの上端部に連結されている。こうして、蓋部12は、本体11に対して図中矢印W方向に開閉可能な構成である。
また、蓋部12の両側縁部12cには、側壁12dがそれぞれ立設されている。蓋部12を閉じた状態で、両側縁部12cが本体11の側板11cの上端部に当接するとともに、側壁12dの外側面が側板11cの内側面と当接するように構成されている。蓋部12の前板12bの上端部と本体11の底板11aのそれぞれに互いに係合可能な凹凸を設け、蓋部12を閉じた際に、嵌め合う構成としてもよい。
図3は、図1に示す磁気カートリッジの収納体におけるX部分の拡大図である。図1及び図3に示すように、セキュリティーシールが蓋部12の開閉側端部とヒンジ部側端部との間の側縁部12cに跨るようにセキュリティーシール14が貼り付けられている。
セキュリティーシール14には、蓋部12を開ける際に図中矢印O方向に切り離されて、セキュリティーシール14を二分するミシン部15が設けられている。セキュリティーシール14は、上記ミシン部15が蓋部12の上板12aと本体11の側板11cとの境界線11eに重なる位置するように貼り付けられている。
図4は、本実施形態にかかるセキュリティーシールを平面視した状態を示す図である。 図4に示すように、セキュリティーシール14は、シール基材14aと、シール基材14aに切り込まれた複数のスリット15a,15bからなるミシン部15とを備えている。
シール基材14aにおいて、本体11に貼り付ける側の面には図示しない接着剤が塗布されている。なお、シール基材としては、例えば、粘着紙やアルミニウム箔を貼合した粘着紙を用いることができる。接着剤としては、例えば、アクリル系溶剤型粘着剤やアクリル酸エステル共重合体などを用いることができる。
本実施形態において、ミシン部15は、2つの互いに交差するスリット15a,15bを境界線の方向(図4の水平方向)に並べたものである。具体的には、図4に示すように、シール基材14aを正面視した状態で、左上から右下に向って切り込まれたスリット15aが複数(図4では5つ)設けられ、且つ、これらスリット15aのそれぞれと交わるように左下から右上に向って切り込まれたスリット15bが複数(図4では5つ)設けられている。
シール基材14aには、スリット15aに対してスリット15bが略垂直に交わるように切り込まれているが、スリット15aとスリット15bとが交差する角度は特に限定されない。また、スリット15a,15bは、少なくとも一部で交差する範囲で、それぞれの切り込みの長さや幅寸法が異なっていてもよい。
このように、セキュリティーシール14は、収納体10の蓋部12を開けることで、蓋部12と本体11との境界線11eに跨るように貼り付けられたセキュリティーシール14のミシン部15が、スリット15a,15bによって略境界線上で破断する構成である。こうして、セキュリティーシール14は、収容体10が既に開けられたことを利用者に視覚的に認識させる封緘として機能する。
また、セキュリティーシール14は、シール基材14aに設けられたミシン部15が、境界線11eに対して傾斜する向きが異なるスリット15a同士を交わるように組み合せた形状である。
ここで、鋭利な刃物等でシール基材の略境界線上において切断線を加える場合を考える。図5は、図4に示すセキュリティーシールのシール基材に切断線を加えた状態を説明する図である。
図5に示すように、図3に示す蓋部12の側縁部12cと本体11の側板11cとの境界線上にセキュリティーシール14を切断するため、シール基材14aの幅方向に切断線Lを加えると、この切断線Lが互いに交わるスリット15aとスリット15bとの両方と交わる。すると、切断線Lとこれらスリット15a,15bとによって区画された部位であるシール片dが生じる。シール片dは周縁が全て切断されシール基材と分断された状態であるため、切断線Lを加えたときの刃との摩擦によってシール基材14aから剥がれ落ちた状態、又は、捲れ上がりシール基材14a表面から突出した状態となる。このため、セキュリティーシール14は、鋭利な刃物で境界線上に沿うように切断されても、利用者がシール片dによって、既に開封された収容体10であることが容易に視認することができるようになる。したがって、本発明にかかるセキュリティーシール14は、スリット15a,15bによって良好な開封性と視認性を確保することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良などが可能である。
例えば、上記実施形態においてスリット15aとスリット15bとの各交点がシール基材14aの幅方向においてほぼ一直線上に並んでいるが、これら交点の位置を幅方向に対してシール基材14aの長さ方向にそれぞれずらしてもよい。切断線Lが全ての交点上を通る場合にはシール片dが区画されにくくなるが、上記のようにスリット15a,15bの交点をずらすことで、シール片dが区画されやすくなるため好ましい。
本発明にかかるセキュリティーシールを用いた磁気カートリッジの収容体の一実施形態を示す図である。 図1に示す磁気カートリッジの収容体の蓋部を開放した状態を示す図である。 図1に示す磁気カートリッジの収納体におけるX部分の拡大図である。 本実施形態にかかるセキュリティーシールを平面視した状態を示す図である。 図4に示すセキュリティーシールのシール基材に切断線を加えた状態を説明する図である。
符号の説明
10 (磁気カートリッジの)収納体
11 本体
12 蓋部
14 セキュリティーシール
15 ミシン部
15a,15b スリット

Claims (2)

  1. 磁気カートリッジを収容する収容体の本体と、前記本体に開閉自在に設けられた蓋部との境界線に跨るように貼り付けられるセキュリティーシールであって、
    シール基材と、前記境界線上に位置し、複数のスリットからなるミシン部とを備え、前記ミシン部が、前記境界線に対して傾斜するスリット同士を交わるように組み合せた形状であることを特徴とするセキュリティーシール。
  2. 上記請求項1に記載のセキュリティーシールを用いて前記本体を封緘したことを特徴とする磁気カートリッジの収容体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010042817A (ja) * 2008-08-08 2010-02-25 Kao Corp バージンシール
JP2011501338A (ja) * 2007-10-22 2011-01-06 フリースケール セミコンダクター インコーポレイテッド 動的に調整可能な読み出しマージンを有する集積回路メモリ及びその方法

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