JP2005194039A - ペーパ搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の駆動ローラを用いて搬送系を構成しても、プリントペーパを精度高く直線的に搬送し得るペーパ搬送装置を構成する
【解決手段】 駆動ローラ31と圧着ローラ32とで搬送ローラ部を構成し、この搬送ローラ部を複数並列的に配置することにより、複数の搬送ローラ部でプリントペーパを搬送するよう構成すると共に、複数の駆動ローラ31の直径を予め設定された管理寸法範囲内の値に設定し、この管理寸法範囲に対応して設定された制御パラメータに基づいて電動モータM2を駆動するよう構成した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、駆動回転自在な駆動ローラと、この駆動ローラに圧着して従動回転する従動ローラとで搬送ローラ部を構成し、単一の軸芯上に前記駆動ローラの軸芯を一致させる位置関係で複数の搬送ローラ部を配置して搬送ローラユニットを構成し、この搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部のうちの1つでプリントペーパを搬送する単独搬送モードと、搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部でプリントペーパを搬送する同期搬送モードとの何れかのモードでプリントペーパを搬送するよう構成されているペーパ搬送装置に関する。
上記のように構成されたペーパ搬送装置に関連する技術として特許文献1に示すものが存在する。この特許文献1では、駆動ローラは単一であるが、複数のニップローラ(本発明の従動ローラ)を備えた搬送ローラを備えている。具体的に説明すると、駆動ローラは全幅に亘る1本の回転軸に対して複数のロールが取り付けられ、4つのニップローラは回転軸に対して複数のロールが取り付けられ、夫々のニップローラは印画紙(本発明のプリントペーパ)をニップする位置とニップを解除する位置とに切り換え自在に構成されている。この搬送ローラ対は3つの搬送レーンにおいて印画紙を搬送でき、しかも、全幅サイズの印画紙を搬送する形態、あるいは、幅が狭いサイズ印画紙を搬送する形態を選択でいきるよう構成され、このように印画紙を搬送する際には、印画紙に搬送力を作用させない領域のニップローラのニップを解除するよう構成されている。
特開2003‐241321号公報 (段落番号〔0043〕〜〔0097〕、図6、図12)
特許文献1に記載された技術について考えると、駆動ローラが単一であるものでは、幅広のプリントペーパを搬送できるよう構成する場合には、軸芯方向の寸法が大きくなるので駆動ローラの撓みを無視できなくなる。前記特許文献1では、このような不都合を解消する目的からも複数のニップローラを備えている。また、幅広のプリントペーパの全幅を確実に圧着して搬送力を作用させる目的から前述したように駆動ローラと従動ローラとで成る搬送ローラ部を並列的に配置した搬送ローラユニットも望まれている。このように駆動ローラと従動ローラとで構成される搬送ローラ部を複数備えて搬送ローラユニットを構成した場合には、搬送するプリントペーパの幅に対応して、そのプリントペーパを圧着する領域の駆動ローラのみを駆動することで搬送が実現するので、特許文献1のように従動ローラをニップ位置とニップを解除する位置とに切換えるための操作系を必要としない良好な面が現れる。
しかしながら、複数の搬送ローラ部を備えた搬送ユニットで、複数の搬送ローラ部に亘る幅広のプリントペーパを搬送する際の搬送形態を考えるに、夫々の搬送ローラ部を等しい回転速度で駆動した場合でも、搬送ローラ部夫々の駆動ローラの直径に大きい誤差がある場合には、駆動ローラの直径が小さい側に向かう斜め方向にプリントペーパを送ることになり改善の余地があった。
このような不都合を解消するためには駆動ローラの直径の値の許容範囲を極めて小さくすることが必要となる。しかし、許容範囲を極めて小さい値に設定した場合には、製造時に許容範囲を外れたものが多くなり、駆動ローラの製造時の歩留まりの点で改善の余地があり、また、加工精度を高めるために特別の加工工程を採用した場合には、加工に手間や時間が掛かりコストの面で改善の余地がある。
本発明の目的は、複数の駆動ローラを用いても、プリントペーパを精度高く直線的に搬送し得るペーパ搬送装置を合理的に構成する点にある。
本発明の特徴は、駆動回転自在な駆動ローラと、この駆動ローラに圧着して従動回転する従動ローラとで搬送ローラ部を構成し、単一の軸芯上に前記駆動ローラの軸芯を一致させる位置関係で複数の搬送ローラ部を配置して搬送ローラユニットを構成し、この搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部のうちの1つでプリントペーパを搬送する単独搬送モードと、搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部でプリントペーパを搬送する同期搬送モードとの何れかのモードでプリントペーパを搬送するよう構成されているペーパ搬送装置において、
前記搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部の駆動ローラを駆動する電動モータを搬送ローラ部夫々に対応して備え、前記夫々の電動モータを駆動するモータ制御手段を備えると共に、前記各搬送ローラ部の駆動ローラの直径が予め設定された管理寸法範囲内の値に設定され、前記モータ制御手段は、前記管理寸法範囲に対応して予め設定された制御パラメータに基づいて前記電動モータを駆動するよう構成した点にある。
この構成により、駆動ローラの直径が予め設定された管理寸法範囲内の値のものであれば、その管理寸法範囲に対応した制御パラメータに基づいて夫々の駆動ローラに対応した電動モータを駆動することにより、夫々の搬送ローラ部で等しい速度でプリントペーパを搬送し得るものとなる。その結果、複数の駆動ローラを用いたものでありながら、同期搬送モードでプリントペーパを搬送する場合にもプリントペーパを精度高く直線的に搬送し得るペーパ搬送装置が合理的に構成されたのである。
本発明は、前記管理寸法範囲が複数形成され、この複数の管理寸法範囲に対応して前記制御パラメータが設定され、前記モータ制御手段は、前記複数の制御パラメータの何れか1つを指定することにより、その制御パラメータに対応した量だけ前記電動モータを駆動するよう制御形態が設定されると共に、前記制御パラメータは、管理寸法範囲で管理する駆動ローラの直径に拘わらずプリントペーパの搬送量を目標値に維持する値に設定しても良い。
この構成により、駆動ローラの製造時には、例えば、直径の値の許容範囲(公差)を比較的大きい値に設定して製造された駆動ローラの外径寸法にバラツキを生ずる場合でも、この許容範囲に含まれる駆動ローラの直径を計測し、その駆動ローラが複数の管理寸法範囲の何れに属するかを判別しておき、搬送装置を組み立てる際には同じ管理寸法範囲に含まれる複数の駆動ローラを用いることにより、夫々の搬送ローラ部でのプリントペーパの搬送量に差を作り出すことがなく、しかも、管理寸法範囲に対応した制御パラメータに基づいて制御を行うことにより、プリントペーパの搬送量を目標値に維持できるものとなり、また、このペーパ搬送装置から他の搬送系に対するプリントペーパの受け渡しも円滑に行える。
本発明は、前記搬送ローラユニットとして、プリントペーパに対する画像形成部より搬送方向の上流側に配置され、この搬送ローラユニットより搬送方向の上流側にペーパ供給部が配置され、このペーパ供給部は、ロール状で複数種の幅のプリントペーパを収納するよう構成され、前記モータ制御手段は、ペーパ供給部から供給されるペーパの幅に基づいて、前記単独搬送モード、又は、前記同時搬送モードでペーパの搬送を行うよう制御形態を設定しても良い。
この構成により、ペーパ供給部から供給されるプリントペーパの幅に対応して単独搬送モードと同時搬送モードとの何れかのモードで搬送ローラユニットを駆動して、プリントペーパを画像形成部に搬送することにより、適正な量だけ直線的にプリントペーパを搬送して、そのプリントペーパに画像を形成し得るものとなる。
本発明は、前記画像形成部にインクジェット型のプリントヘッドを配置し、この画像形成部より搬送方向での下流側にプリントペーパを切断するカッターを配置しても良い。
この構成により、プリントペーパに対してインクジェット型のプリントヘッドで画像を形成することが可能となり、また、このように画像が形成されたプリントペーパをカッターにより必要とするサイズに切断することも可能となる。
本発明は、前記駆動ローラとして、金属材の外周面にセラミックコーティングを施して構成し、前記従動ローラは金属材で成る芯材の外周面に柔軟な樹脂を被覆しても良い。
この構成により、駆動ローラとして、外力が作用した際にも外径寸法が変化し難い金属材を用いているので搬送時の速度管理が容易となり、この駆動ローラの外周面にセラミックコーティングを施しているので耐磨耗性が向上する。また、従動ローラとして、芯材の外周面に柔軟な樹脂を被覆することにより、撓みを抑制しながら、プリントペーパに対するグリップ力を高くして確実な搬送を行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように筐体10の下部に2つマガジン収容部A、A(ペーパ供給部の一例)を形成し、筐体10の上部にプリントペーパPに画像をプリントするプリント部B(画像形成部の一例)を形成し、筐体10の側部にインク貯留部Cを形成し、筐体10の上面部には比較的小さいサイズのプリントペーパPが横送りベルト11を介して送り出される仕分け部12と、大きいサイズのプリントペーパPを受け止めるラック板13とを備えてインクジェット型の写真プリント装置が構成されている。
前記2つマガジン収容部A、Aは、前壁体15と一体的なスライド作動によって開閉自在なドロワー16を備え、このドロワー16に対してペーパマガジンMに保持されたロール状のプリントペーパPを収容するよう構成されている。前記プリント部Bは、透明な樹脂板で成る窓部17Aを形成した開閉自在な壁体17を備え、この壁体17の内部にプリントペーパPに対してインクを吹き付けて画像をプリントするプリントヘッドHを備えている。前記インク貯留部Cは、縦向き姿勢の軸芯周りで揺動開閉自在な壁体18の内部に対して色相が異なる複数のインクカートリッジ19を挿抜する形態で交換できるように構成されている。この複数のインクカートリッジ19は、ブラック(K)、ライトブラック(LK)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)のインクを封入している。
図3に示すように、プリントペーパPに画像データのプリントを行う際には、2つのマガジン収容部A、Aの何れか一方に収容したロール状のプリントペーパPを前搬送機構F1で前記プリント部Bに供給し、このプリント部Bのプリント搬送機構F2において副走査方向に搬送し、プリントヘッドHを主走査方向に作動させることによってインクを吹き付ける形態で画像データのプリントを行い、このようにプリントされたプリントペーパPを後搬送機構F3のカッター38でプリントサイズに切断した後、スイッチバック機構F4においてスイッチバックさせ、このスイッチバック機構F4から排出搬送機構F5によって筐体上面の前記横送りベルト11又はラック板13に送り出すよう構成されている。
具体的に説明すると、前記前搬送機構F1は、前記ペーパマガジンMに保持された状態で前記マガジン収容部Aに収容されたロール状のプリントペーパPに回転力を作用させる支持ローラ21と、ペーパマガジンMからプリントペーパPを搬送する圧着型の供給ローラ22と、プリントペーパPを案内するガイド体23とを備えている。図面には示していないが支持ローラ21と供給ローラ22とはマガジン収容部A毎に備えた供給搬送用の前搬送モータM1(図6を参照)で駆動される。また、前記ペーパマガジンMにはマガジンMの種類を識別するコードプレート(図示せず)を備え、マガジン収容部Aにはコードプレートの識別情報を取得するよう光学式や無線式等のコードセンサを備えており、マガジン収容部Aに収容されたマガジンMの種類をコードセンサから取得できるよう構成されている。
前記プリント部Bは、前記プリントヘッドHを主走査方向に沿う姿勢で配置されたガイドレール25に沿ってプリントヘッドHを往復作動させる駆動ベルト26を備え、このプリントヘッドHでプリント可能な位置にプリントペーパを吸着保持する吸着プレート27を備え、この吸着プレート27の上流側に第1搬送ローラユニットU1を備え、吸着プレート27の下流側に第2搬送ローラユニットU2を備えている。前記吸着プレート27は多数の貫通孔が形成され、この吸着プレート27の下側の空気を排出してプリントペーパPに負圧を作用させるよう吸着プレート27の下側に負圧ケース28と、この負圧ケース28の内部の空気を排出するファン29とを備えている。
前記第1搬送ローラユニットU1が本発明のペーパ搬送装置の一例であり、この第1搬送ローラユニットU1は、図4に示すように、回転自在な駆動ローラ31と、この駆動ローラ31に圧着して回転する複数の従動ローラ32とで成る搬送ローラ部を、単一の軸芯X上に駆動ローラ31の軸芯を一致させる位置関係で(主走査方向に並列する位置関係で)一対並設して構成されている。また、前記従動ローラ32は、ブラケット33に対して遊転支承され、このブラケット33に備えたバネ34からの付勢力によって駆動ローラ31に対して圧着するよう構成されている。
図3に示すように軸芯Xに沿う方向視において前記従動ローラ32を複数備えているが、この従動ローラ32は駆動ローラ31に対応して1つだけ備えるものであって良く、この従動ローラ32を軸芯Xに沿う方向で複数のローラに分割したものであっても良い。
図4に示すように、第1搬送ローラユニットU1の駆動ローラ31は直径が30mm程度のアルミニウム等の金属材の外周面にセラミックコーティングを施して構成され、従動ローラ32は金属材で成る芯材32Aの外周面に柔軟な樹脂32Bを被覆して構成されている。また、夫々の搬送ローラ部の駆動ローラ31はステッピングモータ型のプリント搬送モータM2(電動モータの一例)からタイミングベルトVを介して伝えられる回転駆動力によって駆動される。
図面には示していないが、第2搬送ローラユニットU2は、単一の駆動ローラ31と、この駆動ローラ31に圧着して回転する複数の従動ローラ32とを備えており、この第2搬送ローラユニットU2のプリントペーパーPに対する圧着力を、第1搬送ローラユニットU1の圧着力より少し弱く設定すると共に、この第2搬送ローラユニットU2の搬送速度を第1搬送ローラユニットU1の搬送速度より僅かに早く設定することにより、プリントペーパPに弛みを発生させずに適度の緊張力をプリントペーパPに作用させた状態で搬送できるように構成している。
このように第1搬送ローラユニットU1を左右一対の搬送ローラ部で構成した理由は以下の通りである。つまり、幅広のプリントペーパPを搬送するために、例えば、ペーパ幅に対応した長寸の駆動ローラ31を用いた場合には駆動ローラ31の撓みによって圧着不良に陥ることが多く、このような起因する圧着不良を解消するために左右一対の搬送ローラ部を用いている。また、上側のマガジン収容部Aに対して並列的に収容した2つのプリントペーパP、Pのうちの一方からのプリントペーパPだけを搬送する際に一方の搬送ローラ部だけを駆動してプリントペーパPを搬送する制御形態を実現するために左右一対の搬送ローラ部を用いている。尚、下側のマガジン収容部Aからの幅広のプリントペーパPを搬送する際には一対の搬送ローラ部を同期駆動してプリントペーパPを搬送する。
図3及び図6に示すように、前記後搬送機構F3は、搬送経路の下側に形成されたループ形成空間を覆う位置に配置されたガイド板36と、このガイド板36を介して送られたプリントペーパPを搬送する圧着型の中間ローラ37と、プリントペーパPを切断するカッター38と、圧着型の排出ローラ39と、カッター38の切断位置の上流側に配置した切断センサ40とを備えている。前記カッター38は固定刃38Aと可動刃38Bと、可動刃38Bを駆動するカッターモータ38Mとを備えて構成され、前記ガイド板36は姿勢を切り換える切換モータM36を備えて構成され、中間ローラ37と排出モータ39とは、夫々を駆動する後搬送モータM3を備えている。
そして、この後搬送機構F3で長尺のプリントペーパPを搬送する際には、プリントペーパPの先端側を中間ローラ37に受け渡した後に、この中間ローラ37による搬送を停止し、ガイド板36を図3において実線で示す如く端部を下方に向かわせる開放姿勢に揺動させることによりプリントペーパPが垂れ下がる形態でループを作り出し、小さいサイズのプリントペーパPを搬送する際には、ガイド板36を図3において仮想線で示す如く水平姿勢に維持した状態で搬送が行われる。また、前記切断センサ40によってプリントペーパPに形成された切断マーク(図示せず)を検出した際には、この検出に基づいてカッターモータ38Mを作動させてプリントペーパPを切断する作動が行われる。
前記スイッチバック機構F4は、プリントペーパPを圧着して搬送する一対の圧着型の反転ローラ43と、この反転ローラ43を正逆両方向に駆動する反転部搬送モータM4と、この一対の反転ローラ43をローラの軸芯周りで90度回転させる反転モータM43とを備えている。そして、このスイッチバック機構F4では、前記排出ローラ39を介して先端側から送り込まれるプリントペーパPを反転ローラ43で更に搬送して後端側位置まで搬送した後、図3に矢印で示すように、反転ローラ43を水平軸芯周りで90度回転させた後、反転ローラ43を逆転させることにより、プリントペーパPを後端側から排出搬送機構F5に送り出す作動を行う。
前排出搬送機構F5は、プリントペーパPを搬送する複数の圧着型の排出ローラ44を備えると共に、この排出ローラ44で搬送されるプリントペーパPを横送りベルト11とラック板13との何れかに送り出す経路切り換え機構(図示せず)を備え、排出ローラ44は、排出搬送モータM5によって駆動される。
この写真プリント装置では、マガジン収容部A、Aに収容されたロール状のプリントペーパを前記第1搬送ローラユニットU1によってプリント部Bに供給し、前記インクジェット型のプリントヘッドHによってプリントを行った後に第2搬送ローラユニットU2によって送り出す搬送形態となるので、第1搬送ローラユニットU1によってプリントペーパPを副走査方向に沿って精度良く直線的に搬送する構成が採用されている。
第1搬送ローラユニットU1は、駆動ローラ31と従動ローラ32とで成る搬送ローラ部を一対、主走査方向に並列する位置関係で配置しているので、図5(a)に示すように、一方の駆動ローラ31の直径DLと、他方の駆動ローラ31の直径DRとが等しいものでは、夫々の駆動ローラ31を同時に等速で駆動して幅広のプリントペーパPを搬送する際(同期搬送モード)において、プリントペーパPを直線的に(軸芯Xと直交する方向に)搬送するものとなる。しかしながら、一方の駆動ローラ31の直径DLが、他方の駆動ローラ31の直径DRより大きいものでは、夫々の駆動ローラ31を同時に等速で駆動して幅広のプリントペーパPを搬送する際(同期搬送モード)には、図5(b)に示すように、プリントペーパPを小径の駆動ローラ31の方向に向けて傾斜する姿勢で搬送することとなり改善を必要とするものであった。このように搬送時にプリントペーパPが傾斜姿勢となる場合には、一方の駆動ローラ31を交換することや、左右のプリント搬送モータM2の駆動速度に差を設定する等、調整に手間と時間が掛かるものであった。
また、この写真プリント装置では、プリントペーパPに対して画像をプリントする際には、プリントペーパPの搬送を停止した状態でプリントヘッドHを主走査方向に作動させながらインクの吹き付けにより画像のプリントを行い、この1ラインのプリントが完了した後には、第1搬送ローラユニットU1の作動によってプリントペーパPを副走査方向に向けてプリントヘッドHでの1ライン分のプリント幅に対応した量だけ搬送して停止させ、この停止の後にプリントヘッドHを副走査方向に作動させてインクの吹き付けにより画像のプリントを行う作動を繰り返して行うものであるため、第1搬送ローラユニットU1での搬送量に誤差がある場合には、副走査方向に圧縮、または、伸張した画像がプリントされるものとなり、このような不都合の解消を必要とするものであった。
この写真プリント装置では、これらの不都合を解消するため、第1搬送ローラユニットU1を構成する駆動ローラ31として、その直径Dが予め設定された管理寸法範囲に含まれるものを用い、その管理寸法範囲に対応してプリント搬送モータM2を制御するよう構成されている(詳細は後述する)。
図8に示すように、プリントペーパPの搬送を制御するためにマイクロプロセッサを有する制御装置50(モータ制御手段の一例)を備えている。この制御装置50は、プリントペーパPを搬送する経路上の各所においてプリントペーパPの先端位置や存否を検出する複数の非接触型のセンサを備えて成るセンシングシステムSからの検出信号、前記切断センサ40からの検出信号、オーダデータに含まれるプリントサイズのデータ、テーブルデータとしてセットされたパラメータ保存部51からの制御パラメータ夫々が入力する信号系が形成されると共に、前記複数のモータを制御する出力系が形成されている。尚、前記パラメータ保存部51はEEPROM等の不揮発性メモリやハードディスク等で構成されている。
この制御装置50は、プリントサイズデータに基づいて、上下のマガジン収容部A、Aの何れのプリントペーパPを使用するのか判断し、この判断結果に基づいて前搬送機構F1を制御し、そのプリントペーパPをプリント部Bに供給する制御を実行する。プリント部Bにおいてはプリント搬送機構F2を制御すると同時にプリントヘッドHによってプリントペーパPに対して画像のプリントを行う制御を実行し、このプリントの後にはプリントペーパPを後搬送機構F3においてプリントサイズに切断し、プリントサイズに切断されたプリントペーパPをスイッチバック機構F4でスイッチバックさせた後に、排出搬送機構F5から横送りベルト11又はラック板13上に送り出す制御を行うものである。このようにプリントペーパPを搬送する際には、プリントペーパPの幅が狭い場合には第1搬送ローラユニットU1を構成する搬送ローラ部の1つでプリントペーパPを搬送する単独搬送モードでの搬送を実行し、また、プリントペーパPの幅が広い場合には第1搬送ローラユニットU1の一対の搬送ローラ部を同期駆動してプリントペーパPを搬送する同期搬送モードの搬送を実行するよう構成されている。
前記駆動ローラ31の直径Dとして、図7に示すように、管理寸法範囲が−0.02<D≦−0.01とする分類1、管理寸法範囲が−0.01<D≦0とする分類2、管理寸法範囲が0<D≦+0.01とする分類3、管理寸法範囲が+0.01<D≦+0.02とする分類4夫々の4種が設定され、この4種の分類に対応して前記制御パラメータが4種設定されている。この写真プリント装置では、前記第1搬送ローラユニットU1を構成する一対の駆動ローラ31と、第2搬送ローラユニットU2を構成する駆動ローラ31との全てが、前記4種の管理寸法範囲何れか1つの分類に含まれる直径Dのものを使用している。そして、前記制御パラメータ51は、分類1〜4に対応して、この順序でプリント搬送モータM2の駆動速度を高めるよう4種の係数として設定されている。
このように4種の管理寸法範囲を設定しているので、この写真プリント装置を製造する際には、4種の管理寸法範囲を含んだ許容範囲(公差)に駆動ローラ31の直径Dの値が含まれるように製造すれば良く、また、設定前記4種の管理寸法範囲の1種に含まれる精度の2つの駆動ローラ31を用いて第1搬送ローラユニットU1を組立てることになる。そして、その管理寸法範囲の分類に対応するパラメータ保存部51に保存された4種の制御パラメータ(K)のうちの1つを指定する処理を行う、又は、パラメータ保存部51に保存された4種の制御パラメータ(K)から管理寸法範囲に対応したものを抽出して保存する等の処理が行われる。
第1搬送ローラユニットU1を組立て、制御パラメータ(K)を設定することにより、第1搬送ローラユニットU1の一対の駆動ローラ31とを同時に駆動してプリントペーパPを搬送する際には、図8のフローチャートに示すように、制御パラメータ(K)を取得した後、前記プリント搬送モータM2を駆動するための制御パルス数(Pc)を取得し、この制御パルス(Pc)に対して制御パラメータ(K)を乗ずる演算を行うことにより、出力パルス数(Px)を取得し、このように取得した出力パルス数(Px)の駆動信号を前記プリント搬送モータM2に対して出力する制御が実行されるのである(#01〜#04ステップ)。
この制御を行うことにより、第1搬送ローラユニットU1を構成する一対の駆動ローラ31を同時に駆動する場合でも、単独で駆動する場合でも、必要とする量だけプリントペーパPを搬送して良好な画質の画像のプリントを実現するばかりでなく、第1搬送ローラユニットU1を構成する一対の駆動ローラ31を同時に駆動する場合でも、プリントペーパPを直線的に搬送して適正な構図の画像のプリントを実現するのである。
このように本発明によると、写真プリント装置を組み立てる際には、予め製造された複数の駆動ローラ31の中から、予め設定された4種の管理寸法範囲のうちの1種に含まれるものだけを抽出して用いることになるので、例えば、多数の写真プリント装置を製造ライン上で組み立てる場合でも、駆動ローラ31を4種の管理寸法範囲の何れに含まれるものであるかを予め抽出しておくだけで済み、組立に手間が掛かるものではなく、しかも、その管理寸法範囲に対応する制御パラメータ(K)を設定しておくだけで、複数の制御パラメータ(K)が管理寸法範囲毎の駆動ローラ31の直径Dの誤差を吸収するものとなり、複数の駆動ローラ31の搬送速度を写真プリント装置に設定された量、あるいは、設定された速度でプリントペーパPを適正に搬送して良好な画質の画像のプリントを実現し、また、幅広のプリントペーパPでもプリントペーパPに対して画像を適正な姿勢でプリントできるものになったのである。
〔別実施の形態〕
本発明は、上記した実施の形態以外に以下のように構成しても良い。
(イ)搬送ローラ部を3つ以上備えて搬送ローラユニットを構成する。このように3つ以上の搬送ローラ部を備える場合でも、搬送ローラ部夫々を構成する駆動ローラとして同じ管理寸法範囲に含まれるものを用いることになる。
(ロ)管理寸法範囲を5種以上設定することや、3種以下に設定する。特に管理寸法範囲を比較的狭く設定した場合でも、管理寸法範囲を5種以上設定した場合には駆動ローラの製造時の許容される全体的な管理寸法範囲を大きくできるものとなり、駆動ローラの製造が容易になるばかりでなく、歩留まりも向上する。
(ハ)プリント部BにおいてプリントペーパPを搬送する電動モータ(プリント搬送モータM2)としてステッピング型の電動モータを用いていたが、直流モータと、この直流モータの回転量を計測してデジタル信号として制御装置にフィードバックするロータリエンコーダ等の回転量センサとを組み合わせて用いることも可能である。このようにプリントペーパPの搬送系を構成した場合には、モータ制御手段(制御装置50)は、回転量センサからのフィードバック信号に基づいて電動モータの回転量を精度高く制御することが可能となる。
(ニ)本発明のペーパ搬送装置をインクジェット型の写真プリント装置の他に、昇華型の写真プリント装置に用いることや、銀塩式の印画紙を搬送するものに用いることも可能である。
写真プリント装置の全体斜視図 マガジン収容部等を開放した写真プリント装置の全体斜視図 ペーパ搬送系を示す模式図 搬送ローラユニットを示す模式図 搬送ローラユニットでのペーパの搬送形態を示す図 制御系のブロック回路図 管理寸法範囲と分類とを一覧化した図 搬送制御ルーチンのフローチャート
符号の説明
31 駆動ローラ
32 従動ローラ
38 カッター
50 モータ制御手段
K 制御パラメータ
M2 電動モータ
P プリントペーパ
U1 搬送ローラユニット
X 軸芯

Claims (5)

  1. 駆動回転自在な駆動ローラと、この駆動ローラに圧着して従動回転する従動ローラとで搬送ローラ部を構成し、単一の軸芯上に前記駆動ローラの軸芯を一致させる位置関係で複数の搬送ローラ部を配置して搬送ローラユニットを構成し、この搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部のうちの1つでプリントペーパを搬送する単独搬送モードと、搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部でプリントペーパを搬送する同期搬送モードとの何れかのモードでプリントペーパを搬送するよう構成されているペーパ搬送装置であって、
    前記搬送ローラユニットを構成する複数の搬送ローラ部の駆動ローラを駆動する電動モータを搬送ローラ部夫々に対応して備え、前記夫々の電動モータを駆動するモータ制御手段を備えると共に、
    前記各搬送ローラ部の駆動ローラの直径が予め設定された管理寸法範囲内の値に設定され、前記モータ制御手段は、前記管理寸法範囲に対応して予め設定された制御パラメータに基づいて前記電動モータを駆動するよう構成されているペーパ搬送装置。
  2. 前記管理寸法範囲が複数形成され、この複数の管理寸法範囲に対応して前記制御パラメータが設定され、前記モータ制御手段は、前記複数の制御パラメータの何れか1つを指定することにより、その制御パラメータに対応した量だけ前記電動モータを駆動するよう制御形態が設定されると共に、前記制御パラメータは、管理寸法範囲で管理する駆動ローラの直径に拘わらずプリントペーパの搬送量を目標値に維持する値に設定されている請求項1記載のペーパ搬送装置。
  3. 前記搬送ローラユニットは、プリントペーパに対する画像形成部より搬送方向の上流側に配置され、この搬送ローラユニットより搬送方向の上流側にペーパ供給部が配置され、このペーパ供給部は、ロール状で複数種の幅のプリントペーパを収納するよう構成され、前記モータ制御手段は、ペーパ供給部から供給されるペーパの幅に基づいて、前記単独搬送モード、又は、前記同時搬送モードでペーパの搬送を行うよう制御形態が設定されている請求項1又は2記載のペーパ搬送装置。
  4. 前記画像形成部にインクジェット型のプリントヘッドを配置し、この画像形成部より搬送方向での下流側にプリントペーパを切断するカッターを配置してある請求項3記載のペーパ搬送装置。
  5. 前記駆動ローラは金属材の外周面にセラミックコーティングを施して構成され、前記従動ローラは金属材で成る芯材の外周面に柔軟な樹脂を被覆して構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のペーパ搬送装置。
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