JP2005193976A - 圧縮袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】1工程で製造可能なことにより、製造コストが低減でき、手で脱気する際でも抵抗が小さいことにより取り扱いやすく、設計の自由度が高い圧縮袋を提供することを課題とする。
【解決手段】柔軟性を有する樹脂製の前面シート11と、後面シート12とを備え、これらのシート11,12間に物品収納部2と、物品収納部2に存在する空気を脱気するための空気通路3とが形成された圧縮袋1であり、物品収納部2と空気通路3との間には、空気の通過が可能であって、物品収納部2に配位された収納物の通過が不可能な連通部31が設けられたものであり、前面シート11には、空気通路3と圧縮袋1の外部とが連通する脱気口32が設けられ、後面シート12の空気通路側3の面であり、上記の脱気口32に対向する位置には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート33が設けられたことを特徴とする圧縮袋を提供する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、内部に物品を収納し、袋内を脱気して使用するための圧縮袋に関するものである。
従来から、柔軟性を有する樹脂製のシートの所要箇所をヒートシールなどによって接着し、シートに囲まれた空間である物品収納部102,202を形成した袋体である、圧縮袋101,201が広く用いられている。
この圧縮袋101,201には、物品収納部102,202に物品Mを出し入れするための開口部103,203が設けられている。また、この開口部103,203には、開口部103,203を密閉状態とするためのチャックなどの閉鎖手段104,204が設けられている。
特開平9−309544号公報 米国特許第6116781号明細書
この圧縮袋の実施の形態としては、種々のものが存在しているが、大きく分けると、下記の2種の圧縮袋が存在する。
まず、日本国における特許文献1に記載のものがある。これを簡単に図示したものが、図6に示すような逆止弁105を有する圧縮袋101である。この圧縮袋101に用いられる逆止弁105は、この例では、物品収納部102の空間と圧縮袋101の外部とが連続するように、柔軟性を有する樹脂製のシートを扁平な筒状とした外筒部107と、図6(B)に示すように、外筒部107の内部に設けられた、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる弁体シート106とを備える。
上記の弁体シート106は、物品収納部102から圧縮袋101の外部への気流F1を許容し、逆方向の気流F2を遮断するものであって、この逆止弁105により、物品収納部102の脱気状態が保たれる。
この圧縮袋101は、物品収納部102に物品Mを収納した後、開閉手段104を閉じた状態で、逆止弁105を介して物品収納部102の空気を袋外に排出した後、脱気状態を維持することができる。
これは、例えば衣類や毛布など、物品M自体が空気を含んで体積が大きくなる物に対して特に有効であり、物品M自体が含む空気を圧縮袋101の外部に排出できるため、物品Mを収納した状態の圧縮袋101をコンパクトにして収納できる。そのため、この圧縮袋101は、衣類などの保管袋や旅行用の整理袋として適している。
しかし、この逆止弁105は、物品収納部102を構成する袋シート102a,102bとは別に製造され、後に物品収納部102を形成する際に組み込まれるものであるから、逆止弁105を製造する工程と物品収納部102に組み込む工程とをそれぞれ要し、圧縮袋101の製造工程が複雑なものとなっており、また、このために特別な製造装置を用いなければならないなどの理由により、製造コストが上昇する要因にもなっている。
また、逆止弁105を、上記のように圧縮袋101に組み込む際には、図6(B)に示すようなヒートシール108がなされ、物品収納部102を構成する袋シート102a,102bと逆止弁105の外筒部107とが接着される。このヒートシール108は、袋シート102a,102bの間に逆止弁105を挟み込んだ状態で、袋シート102a,102bの両側から熱した金型でプレスし、逆止弁105を横断するようにして形成される。
よってこの際、逆止弁105の外筒部107と弁体シート106が一緒にヒートシールされてしまうことを防止するために、例えば、弁体シート106において、外筒部107の内面と対向する側の面106aには、この面106aがヒートシールの際の熱で溶融することを防止するための塗料106bが塗布されている。しかし、このように塗料を塗布した場合でも、ヒートシールの際の熱の影響で、塗料の塗布されていない外筒部107の内面が溶融し、実際には外筒部107と弁体シート106とが軽くヒートシールされた状態となってしまう(軽いヒートシール109)。この軽いヒートシール109は、弱い外力で外れる程度のものではあるが、圧縮袋101を初めて使用する際において、この軽いヒートシール109が外れることで外筒部107と弁体シート106とが離れて逆止弁105が開放されるまでの間、物品収納部102の内部圧力が高くなるために、脱気の際の抵抗が大きく、非常に時間がかかるという欠点があり、場合によっては、物品収納部102の袋シート102a,102bが破裂してしまう恐れもあった。これらは、物品収納部102を手で押圧して脱気する際において、特に顕著な問題であった。
一方、別の形態の圧縮袋201としては、図7に示すような、特許文献2に関するものが存在する。これは、2枚の対向する袋シート202a,202bの間に中間シート206を挟みこんで、袋シート202a,202bと中間シート206との間を脱気用の空気通路205を形成したものである。この空気通路205は、袋シート202a,202bと中間シート206とが密着することにより閉鎖される。
この圧縮袋201では、上記の空気通路205が当初から一体に形成されるものであって、上記の圧縮袋101と異なり1工程で製造可能な利点がある。また、上記のように別体の逆止弁105を組み込む際に発生する、軽いヒートシール109が形成されるという問題も起こらない。
しかし、この圧縮袋201においては、脱気した後において、袋シート202a,202bと中間シート206とが大気圧によって密着することにより空気通路205を閉鎖するものである。そのため、空気通路205を確実に閉鎖するためには、空気通路205にある程度の長さが必要となるため、例えば、袋シート202a,202bの辺に沿うように空気通路を形成するなど、圧縮袋201の設計に制限を受けることがあった。
本願発明はこのことに鑑み、1工程で製造可能なことにより、製造コストが低減でき、手で脱気する際でも抵抗が小さいことにより取り扱いやすく、設計の自由度が高い圧縮袋を提供することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート11と、前面シート11と同形の後面シート12とを備え、これらのシート11,12間に物品収納部2と、物品収納部2に存在する空気を脱気するための空気通路3とが形成された圧縮袋1において、上記の物品収納部2と空気通路3との間には、空気の通過が可能であって、物品収納部2に配位された物品Mの通過が不可能な連通部31が設けられ、前面シート11には、空気通路3と圧縮袋1の外部とが連通する脱気口32が設けられたものであり、後面シート12の空気通路側3の面であり、上記の脱気口32に対向する位置には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート33が設けられ、この中間シート33が脱気口32を塞ぐことが可能であることを特徴とする圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート11と、前面シート11と同形の後面シート12とを備え、これらのシート11,12間に物品収納部2が形成された圧縮袋において、上記の前面シート11と後面シート12との間を接着することにより、物品収納部2に存在する空気を脱気するための空気通路3が形成されたものであり、この空気通路3には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート33が設けられ、この中間シート33の、後面シート12に対向する側の面については、周囲の辺33a,33b,33c,33dのすべてが後面シート12に対して接着されたものであり、上記の後面シート12に対向する側の面における、接着された部分以外においては、後面シート12に対して離反が可能とされたものであり、中間シート33の、前面シート11に対向する側の面については、脱気時の気流が前面シート11と中間シート33との間を通過可能なように、少なくとも周囲の辺33a,33b,33c,33dの一部が前面シート11に対して接着されないものであり、前面シート11の空気通路3の部分には、空気通路3と圧縮袋1の外部とが連通する脱気口32が形成されたものであることを特徴とする圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート11と、前面シート11と同形の後面シート12とを備え、これらのシート11,12間に物品収納部2が形成された圧縮袋において、上記の前面シート11と後面シート12との間を接着することにより、物品収納部2に存在する空気を脱気するための空気通路3が形成されたものであり、この空気通路3には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート33が設けられ、この中間シート33の、後面シート12に対向する側の面については、物品収納部2に存在する空気の一部が、後面シート12と中間シート33との間に導かれて滞留することが可能なように、少なくとも周囲の辺33a,33b,33c,33dの一部が後面シート12に対して接着されず、後面シート12に対して離反が可能とされたものであり、中間シート33の、前面シート11に対向する側の面については、脱気時の気流が前面シート11と中間シート33との間を通過可能なように、少なくとも周囲の辺33a,33b,33c,33dの一部が前面シート11に対して接着されないものであり、前面シート11の空気通路3の部分には、空気通路3と圧縮袋1の外部とが連通する脱気口32が形成されたものであることを特徴とする圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、中間シート33の、前面シート11に対向する側の面よりも、後面シート12に対向する側の面の方が、より密着しにくい特性を有することを特徴とする、請求項2または3に記載の圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項5に記載の発明は、前面シート11及び後面シート12における一辺1cと他辺1dとの間が長手方向となるように空気通路3が形成されたものであり、中間シート33の、空気通路3の長手方向に沿う側の辺33a,33bの寸法が、上記の前面シート11及び後面シート12における一辺1cと他辺1dとの間の寸法に一致するものであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項6に記載の発明は、上記の脱気口32を覆うようにして、粘着性を有するシール用の小片であるシール部材34が前面シート11に設けられたことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の圧縮袋を提供する。
また、本願の請求項7に記載の発明は、前面シート11と後面シート12との間に、物品収納部2に物品Mを出し入れするための開口部21が設けられたものであり、この開口部21には、開口部21を気密状態で閉じるための閉鎖手段22が設けられたことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の圧縮袋を提供する。
本願発明は、下記の優れた効果を有するものである。
まず、前面シート11に、空気通路3と圧縮袋1の外部とが連通する脱気口32が設けられ、後面シート12の空気通路側3の面であって、上記の脱気口32に対向する位置には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート33が設けられたことにより、従来のように、逆止弁を、物品収納部を構成するシートとは別に製造し、後に物品収納部を形成する際に組み込むという、複雑な製造工程が不要であるため、1工程で製造可能なことであり、製造コストを低減することが可能である。
また、従来のように空気通路自体を閉鎖するものではなく、中間シート33が脱気口32を塞ぐものであるため、例えば空気通路側3において、脱気口32より離れた部分にヒートシールなどによって記号や文字等を設けることができるなど、空気通路3を自由に設計できる利点を有する。
また、手で脱気する際でも抵抗が小さいことにより取り扱いやすいものとできる。
以下、本願発明の実施形態の一例として、まず第1実施例における圧縮袋1をとりあげて説明する。
なお、本願発明の説明における前後や上下左右の表現は、説明のために便宜上名づけたものであって、本願発明を、この説明通りのものに限定して解釈すべきではない。
第1実施例における圧縮袋1は、図1及び図2に示すように、縦長の長方形である前面シート11と後面シート12、そして、横長の長方形であって前面シート11と後面シート12よりも小さな中間シート33を用いる。具体的には、図1(A)及び図2に示すように、前面シート11と後面シート12の短辺1a,1bの寸法と、中間シート33の長辺33a,33bの寸法とが一致するように形成されている。なお、中間シート33の短辺33c,33dの寸法は、後述するように、空気通路3の上下寸法よりも小さく形成されている。中間シート33は、後述するように、前面シートに設けられた脱気口32を塞ぐためのものであるため、中間シート33の寸法は上記のものに限られるものではなく、例えば図3に示すように、長辺33a,33bの寸法を、前面シート11と後面シート12の短辺1a,1bの寸法よりも小さく形成しても良い。
前面シート11、後面シート12、中間シート33には、柔軟性を有する樹脂製のシートが用いられ、この樹脂製のシートは複数の樹脂フィルム、例えばポリエチレンフィルムを接着して積層したものや、ポリエチレンフィルムとナイロンフィルムを接着して積層したものなどが例示できる。なお、ポリエチレンフィルムはヒートシール性を有するが、ナイロンフィルムはヒートシール性を有さないため、後述のようにヒートシールを行う際には、樹脂製のシートにおけるポリエチレンフィルム同士を対向させて行う。
上記の前面シート11と後面シート12の所定箇所をヒートシールにより接着する。なお、接着はヒートシールに限られるものではなく、接着剤によるものなど、種々の方法が採用できる。第1実施例の場合、具体的には、図1(A)に示すように、前面シート11と後面シート12における左右側辺1c,1dと底辺1bをヒートシールして、周囲シール13を形成する。また、底辺1bから所定距離おいた位置において、底辺1bと平行にヒートシールして区画シール14を形成する。なお、この区画シール14を境として上側が物品収納部2、下側が空気通路3となる。この物品収納部2と空気通路3との位置関係は、図1や図2に示したものに限定されるものではなく、空気通路3を左右側辺1c,1dと平行になるように設けても良いし、物品収納部2を横断して空気通路3を設けても良い。
前面シート11と後面シート12の上辺1aはヒートシールされず、開口部21となる。この開口部21を通して、物品収納部2に物品Mを出し入れする。なお、開口部21には閉鎖手段22が設けられ、開口部21を気密状態で閉じることができる。第1実施例において、この閉鎖手段22は、図1(B)に示すように、前面シート11の側に凸部を備え、後面シート12の側に凹部を備え、この凸部と凹部とを嵌め合わせることによって開口部21を閉鎖できるチャックとされているが、閉鎖手段22はこれに限定されるものではなく、種々のものが利用できる。
なお、上記の区画シール14は、一部が途切れたものとされていて、この途切れた部分が連通部31となる。この連通部31は、後述する物品収納部2と空気通路3とを連通させる部分であり、空気の通過は可能であって、物品収納部2に配位された物品Mの通過が不可能なものとされている。従来の圧縮袋では、空気通路自体を閉じるものであったため、この連通部31の寸法をあまり大きくできず、脱気の際に空気が空気通路に流れにくいという問題点があったが、本願発明においては、スムーズに脱気可能な寸法に連通部31を自由に設計できるためにそのような問題はない。
また、空気通路3の部分において、前面シート11と後面シート12とに挟まれるようにして、後述のように中間シート33が設けられる。
前面シート11の空気通路3の部分には脱気口32が設けられている。この脱気口32は、前面シート11と中間シート33とが密着することによって塞がれる。本願発明においては、従来の逆止弁のように、空気通路3自体を閉じるものではないため、例えば空気通路側3において、脱気口32より離れた部分にヒートシールなどによって記号や文字等を設けることができるなど、空気通路3を自由に設計でき、また、手で脱気する際でも抵抗が小さいものとできる。
また、空気通路を長く形成する必要もなく、脱気口32の周囲のみを空気通路としても十分に機能を果たすことができる。
上記のように本願発明は、空気通路3自体を閉じるものではないため、空気通路3において脱気口32を設ける位置は特に限定されないが、第1実施例においては、図1に示すように、空気通路3の左端部に設けられた連通部31とは反対側の右端部に設けられている。よって、物品収納部2の空気を脱気する際においては、物品収納部2の空気が、連通部31から空気通路3に入り、空気通路3を通過して、脱気口32から外部に放出される。
脱気口32は、第1実施例においては、図1(A)に示すように円形の小孔が3つ横並びに設けられている。この脱気口32の小孔の大きさについては、中間シート33と前面シート11とが密着することにより塞がれるため、より小さなものが望ましい。具体的には、円形の小孔を形成する場合、直径を5mm以下に形成することが望ましい。ただし、脱気口32が小さい場合、脱気作業に時間を要するという問題が発生するため、脱気口32の形成にあたっては、小孔の大きさと数量を袋寸法とのバランスに留意して、圧縮袋1の使用者が快適に脱気作業を行える程度のものとする。この第1実施例においては、円形の小孔を形成したが、多角形やスリット状の孔、また、メッシュを有する比較的大きな孔を形成しても良く、種々に変更し得る。また、図1や図2に示すように、脱気口32を覆うようにして、例えば粘着性を有するシール用の小片であり、前面シート11に対して着脱可能なシール部材34を、前面シート11に設けておき、圧縮袋1の脱気後に脱気口32をシール部材34で塞ぎ、脱気口32から空気通路3への空気の逆流をより確実に防止できるようにしても良い。
ここで従来の、図6に示すように逆止弁105を有する圧縮袋101や、米国特許第6,116,781号の発明に関する圧縮袋に対して、本願発明のようにシール部材を取り付けて空気通路を閉鎖しようとする場合、シール部材を巻き込むようにして貼り付ける必要があるが、本願発明の圧縮袋1においては、前面シート11に設けられた脱気口32を覆うようにして塞ぐだけで良いので、取り付けが大変容易である。
中間シート33は、後面シート12に対向する側の面(後方面)については、周囲の辺33a,33b,33c,33dのすべてが後面シート12に対してヒートシールにより接着されたものである。そして、上記の後方面における、ヒートシールされた部分以外においては、後面シート12に対して離反が可能となっている。つまり、中間シート33が後面シート12に対して浮き上がり、前面シート11に対して密着することにより、脱気口32を塞ぐことができる。
一方、中間シート33の前面シート11に対向する側の面(前方面)については、脱気時の気流が前面シート11と中間シート33との間を通過可能なように、少なくとも周囲の辺33a,33b,33c,33dのうちの一部が前面シート11に対してヒートシールされないものであり、第1実施例においては、上辺33aがヒートシールされていない。また第1実施例においては、図1(A)に示すように、区画シール14と中間シート33の上辺33aとの位置が一致していないが、区画シール14と中間シート33の上辺33aとが一致するようにしても良い。
なお、中間シート33の左辺33cと右辺33dについては、前方面と後方面共に、前面シート11と後面シート12の左辺1cと右辺1dと一体となるようにヒートシールされている。
ここで、中間シート33の、前面シート11に対向する側の面よりも、後面シート12に対向する側の面の方が、より密着しにくい特性を有するものとすることにより、中間シート33が後面シート12に対して浮き上がりやすいものとしても良い。例えば、後面シート12に対向する側の面に梨地仕上げなどによって凹凸を形成したり、塗料を塗布したりすることによって、密着しにくい特性を有するものとできる。また、前面シート11に対向する側の面は、平面とすることにより、密着しにくい特性を有するものとできる。
また、中間シート33として、前面シート11や後面シート12に比べて厚いシートや、撓みにくいシートを用いても良い。これにより、後述のように、大気圧により前面シート11が中間シート33に引き寄せられ、前面シート11と中間シート33とが密着した際において、中間シート33が撓みにくいため、脱気口32を確実に塞ぐことができる。
また、図4に示すように、後面シート12と中間シート33との間に台座シート38を配位することにより、中間シート33を台座シート38の厚み分かさ上げしても良い。これにより、後面シート12と中間シート33との距離を、この台座シート38の厚みの分だけ小さくすることができるため、中間シート33が脱気口32に接近しやすく、脱気口32を確実に塞ぐことができる。
上記の構造によって、脱気を行う際において、物品収納部2−連通部31−空気通路33−脱気口32の経路により、物品収納部2に存在する空気を圧縮袋1の外部へと排出することができる。一方、チャック22の閉鎖により物品収納部2を閉じた際においては、大気圧により前面シート11が中間シート33に引き寄せられるようにして、前面シート11と中間シート33とが密着し、脱気口32が塞がれた状態を維持するため、圧縮袋1の外部に存在する空気が空気通路3へと逆流することを防止できる。
なお、この第1実施例においては、空気通路3における、脱気時に脱気口32の上流側となる部分(図1(A)における図示左方)に、前面シート11と中間シート33とがヒートシールによって接着された部分シール37が設けられている。なお、この例では部分シール37において、後面シート11と中間シート33もヒートシールされているが、このヒートシールは特に必要なものではない。この部分シール37は、脱気口32の周囲の前面シート11が撓むことにより、脱気口32が開いて空気が逆流することを防止する作用をなすものである。
ここで、中間シート33は、上記のように、周囲の辺33a,33b,33c,33dのすべてが後面シート12に対して接着されて一体となっていることから、中間シート33自体を省略して、後面シート12で直接脱気口32を塞ぐことも考えられる。しかし、圧縮袋1をこのような構造とすると、後面シート12に撓みなどが生じた際に、後面シート12により塞がれていた脱気口32が容易に開いて、空気が空気通路3に逆流してしまう恐れがある。これに対し、本願発明のように、後面シート12とは別に中間シート33を設けることにより、後面シート12に生じた撓みなどが直接中間シート33に伝わることがないため、上記のような空気の逆流が起こりにくいものとなっている。
上記においては、後面シート12と中間シート33とが別々のシートからなるものについて説明したが、これに限られず、後面シート12と中間シート33を一体のものとしても良い。例えば、後面シート12を構成する複数の樹脂フィルムにおいて、空気通路3の部分において、接着剤を塗布しないことなどにより、各樹脂フィルムを接着せず、この接着されなかった一方側のフィルムを後面シート12の機能を果たすものとし、他方側のフィルムを弁体フィルム33の機能を果たすものとして用いても良い。
次に、本願発明の実施形態の他の一例として、第2実施例における圧縮袋1をとりあげて説明する。なお、この第2実施例における圧縮袋1について、上記の第1実施例と同様の機能を有する部分については、同一の記号を用いて説明する。
図4に示した第2実施例においても、空気通路3に中間シート33を設ける点については第1実施例と共通している。しかし、この第2実施例は第1実施例のように、中間シート33の底辺33bについて、後面シート12に完全にヒートシールされているのではなく、断続的なヒートシールが施されている。具体的に、この第2実施例の圧縮袋1は、図4に示すように、比較的短い寸法に形成された第1部分シール35aと、比較的長い寸法に形成された第2部分シール35bとを有するものである。
また、この第2実施例においては、空気通路3の中央に脱気口32が設けられており、その左右上方に、2箇所の連通部31が設けられている。上記の断続的なヒートシールにおける第2部分シール35bは、脱気口32の下方に設けられており、脱気口32の周囲の前面シート11が撓むことにより、脱気口32が開いて空気が逆流することを防止する作用をなすものである。よって脱気口32が、図4に示したように、複数の小孔からなる場合や、横長のスリット状の場合、脱気口32の左右両端の寸法よりも長くなるように、第2部分シール35bを形成する。また、第1部分シール35aは、中間シート3が底辺33bからめくれ上がってカールしたりすることのないように形成されるものであって、他に中間シート3のめくれ上がりを防止する手段を講じた場合においては省略しても良い。
そして、第1部分シール35aと第2部分シール35bとの間の空間を介して、中間シート33の、後面シート12に対向する側の面と後面シート12との間の空気保持空間36に、物品収納部2に存在する空気を導くことができる。この空気保持空間36は、中間シート33の上辺33aが完全に後面シート12に対してヒートシールされているため、底辺33bの側のみが開口した袋状とされている。よって、脱気時などにおいて物品収納部2から空気通路3に導かれた空気の一部Fは、この空気保持空間36に導かれて滞留する。このようにして、第2実施例における中間シート33は、後面シート12との間に空気を含むものとなるため、第1実施例における中間シート33よりも、更に後面シート12に対して浮き上がりやすくなっており、前面シート11と中間シート33とが密着し、脱気口32をより確実に塞ぐことができる。
なお、この第2実施例においても、上記の第1実施例と同様、図5(A)(B)に破線で示したように、後面シート12と中間シート33との間に台座シート38を配位することにより、中間シート33を台座シート38の厚み分かさ上げしても良い。これにより、後面シート12と中間シート33との距離を、この台座シート38の厚みの分だけ小さくすることができるため、中間シート33が脱気口32に接近しやすく、脱気口32を確実に塞ぐことができる。
また、この第2実施例では、上記のように、空気保持空間36に物品収納部2に存在する空気を導くため、台座シート32として通気性を有するシートを用いることが望ましく、熱可塑性樹脂繊維からなる不織布などが例示できる。
上記の第2実施例においては、第1実施例と同じく、中間シート33を1枚のシートをそのまま用いたものとしたが、例えば、図5に示すように、上辺33aにおいて中間シート33を折り返し、V形に形成しても良い。このような形態の中間シート33を用いることにより、中間シート33の前面部分33eが脱気口32を塞ぐ役割を有し、後面部分33fは空気保持空間36を前後方向に二分する役割を有するものとできる。これにより、後面シート12に撓みが発生しても、この撓みが中間シート33の前面部分33eに伝わることがほとんどなく、脱気口32を確実に塞いだ状態を維持できる。
本願発明の第1実施例における圧縮袋を示し、図1(A)は平面図であり、図1(B)は図1(A)のA−A断面図である。 本願発明の第1実施例における圧縮袋の構成を示す分解斜視図である。 本願発明の第1実施例において、中間シートの形態を変更した圧縮袋の平面図である。 本願発明の第1実施例において、後面シートと中間シートとの間に台座シートを付加した圧縮袋の平面図である。 本願発明の第2実施例における圧縮袋を示し、図5(A)は要部を拡大した平面図であり、図5(B)は図5(A)のB−B断面図である。 本願発明の第2実施例において、中間シートの形態を変更した圧縮袋の構成を示す分解斜視図である。 図7(A)は、従来の実施形態の一例における圧縮袋を示す平面図であり、図7(B)は図7(A)のC−C矢視の端面図である。 従来の実施形態の他の一例における圧縮袋の構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
1 圧縮袋
2 物品収納部
3 空気通路
11 前面シート
12 後面シート
31 連通部
32 脱気口
33 中間シート

Claims (7)

  1. 柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート(11)と、前面シート(11)と同形の後面シート(12)とを備え、これらのシート(11,12)間に物品収納部(2)と、物品収納部(2)に存在する空気を脱気するための空気通路(3)とが形成された圧縮袋(1)において、
    上記の物品収納部(2)と空気通路(3)との間には、空気の通過が可能であって、物品収納部(2)に配位された物品の通過が不可能な連通部(31)が設けられ、
    前面シート(11)には、空気通路(3)と圧縮袋(1)の外部とが連通する脱気口(32)が設けられたものであり、
    後面シート(12)の空気通路側(3)の面であり、上記の脱気口(32)に対向する位置には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート(33)が設けられ、この中間シート(33)が脱気口(32)を塞ぐことが可能であることを特徴とする圧縮袋。
  2. 柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート(11)と、前面シート(11)と同形の後面シート(12)とを備え、これらのシート(11,12)間に物品収納部(2)が形成された圧縮袋において、
    上記の前面シート(11)と後面シート(12)との間を接着することにより、物品収納部(2)に存在する空気を脱気するための空気通路(3)が形成されたものであり、
    この空気通路(3)には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート(33)が設けられ、
    この中間シート(33)の、後面シート(12)に対向する側の面については、周囲の辺(33a,33b,33c,33d)のすべてが後面シート(12)に対して接着されたものであり、上記の後面シート(12)に対向する側の面における、接着された部分以外においては、後面シート(12)に対して離反が可能とされたものであり、
    中間シート(33)の、前面シート(11)に対向する側の面については、脱気時の気流が前面シート(11)と中間シート(33)との間を通過可能なように、少なくとも周囲の辺(33a,33b,33c,33d)の一部が前面シート(11)に対して接着されないものであり、
    前面シート(11)の空気通路(3)の部分には、空気通路(3)と圧縮袋(1)の外部とが連通する脱気口(32)が形成されたものであることを特徴とする圧縮袋。
  3. 柔軟性を有する樹脂製のシートであって、対向する前面シート(11)と、前面シート(11)と同形の後面シート(12)とを備え、これらのシート(11,12)間に物品収納部(2)が形成された圧縮袋において、
    上記の前面シート(11)と後面シート(12)との間を接着することにより、物品収納部(2)に存在する空気を脱気するための空気通路(3)が形成されたものであり、
    この空気通路(3)には、柔軟性を有する樹脂製のシートからなる中間シート(33)が設けられ、
    この中間シート(33)の、後面シート(12)に対向する側の面については、物品収納部(2)に存在する空気の一部が、後面シート(12)と中間シート(33)との間に導かれて滞留することが可能なように、少なくとも周囲の辺(33a,33b,33c,33d)の一部が後面シート(12)に対して接着されず、後面シート(12)に対して離反が可能とされたものであり、
    中間シート(33)の、前面シート(11)に対向する側の面については、脱気時の気流が前面シート(11)と中間シート(33)との間を通過可能なように、少なくとも周囲の辺(33a,33b,33c,33d)の一部が前面シート(11)に対して接着されないものであり、
    前面シート(11)の空気通路(3)の部分には、空気通路(3)と圧縮袋(1)の外部とが連通する脱気口(32)が形成されたものであることを特徴とする圧縮袋。
  4. 中間シート(33)の、前面シート(11)に対向する側の面よりも、後面シート(12)に対向する側の面の方が、より密着しにくい特性を有することを特徴とする、請求項2または3に記載の圧縮袋。
  5. 前面シート(11)及び後面シート(12)における一辺(1c)と他辺(1d)との間が長手方向となるように空気通路(3)が形成されたものであり、中間シート(33)の、空気通路(3)の長手方向に沿う側の辺(33a,33b)の寸法が、上記の前面シート(11)及び後面シート(12)における一辺(1c)と他辺(1d)との間の寸法に一致するものであることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の圧縮袋。
  6. 上記の脱気口(32)を覆うようにして、粘着性を有するシール用の小片であるシール部材(34)が前面シート(11)に設けられたことを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の圧縮袋。
  7. 前面シート(11)と後面シート(12)との間に、物品収納部(2)に物品(M)を出し入れするための開口部(21)が設けられたものであり、この開口部(21)には、開口部(21)を気密状態で閉じるための閉鎖手段(22)が設けられたことを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の圧縮袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008038330A1 (fr) * 2006-09-25 2008-04-03 Osamu Kawai Sac étanche
JP2012231975A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Livedo Corporation 包装袋および包装体

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