JP2005193699A - 運転支援表示装置 - Google Patents

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【課題】車両の進行方向に応じた好適な映像を自動表示することができると共に、運転者の意図に応じて表示する映像を変更することのできる運転支援表示装置を提供する。
【解決手段】車両前方の映像を撮像する前方撮像部2と、車両後方の映像を撮像する後方撮像部1とを有し、車両の進行方向に応じて、各撮像部1,2で撮像された映像を切り換えて表示する運転支援表示装置において、車両の進行方向を検出するシフトレバーポジションスイッチ3と、該シフトレバーポジションスイッチ3による検出結果に応じて、前方撮像部2で撮像された映像、または後方撮像部1で撮像された映像の表示を切り換える表示切換制御部5と、表示切換制御部5より出力される映像を表示する表示部6と、表示切換制御部5による映像表示の切り換えを無効とするキャンセルスイッチ4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両を駐車する等において、車両の前進、或いは後退を切り換える際に、運転操作を支援する運転支援表示装置に関する。
従来より用いられているリアビュー機能付きカーナビゲーションシステムでは、通常走行時には、表示画面をオフとするか或いは地図等を表示している。そして、シフトレバーを後退ポジションに入れると、この操作が検出され、表示画面が車両後方の映像を撮像するリアビューカメラの映像に切り換えられる。その後、シフトレバーを前進、或いはニュートラルに戻すと、表示画面が元の状態に戻される。
更に、特開2001−106004号公報(特許文献1)に記載された技術では、タイマにより、シフトレバーを前進、またはニュートラルに戻した時点から、一定時間遅れて表示画面を元の表示に戻すように制御することにより、例えば、車両を後退させた後、若干距離前進して車両の位置を調整し、その後再度後退させるというような状況下(例えば、1回で所定の駐車スペースに車両を入れることができず、車両を切り返す必要がある場合)において、このような運転支援装置の利便性が有効となる。
特開2001−106004号公報
ここで、車両後方の状況を撮像し画面に表示するリアビュー機能に加え、車両前方の寸止め、或いは障害物のすり抜けをサポートするために、車両前方の状況を撮像し、画面に表示するフロントビュー機能を実現する場合には、リアビュー(後方映像)とフロントビュー(前方映像)を画面上に同時に表示するか、或いは交互に切り替えて表示する必要がある。
通常、車両に搭載されるようなサイズのディスプレイの場合には、画面を分割して2つの映像を同時に表示したのでは映像が小さすぎて見にくい。よって、これらの画面は車両の進行方向に応じて切り換える必要がある。
まずは、単純にシフトレバーの位置(前進・後退)のみを判断基準に切り替える方法が考えられる。
上述した特許文献1において指摘されているように、後退駐車時に切り返しが必要な場合に、画面の切り替わりが多くて紛らわしい、シフトを前進に入れて切り返す間は車両後方の映像が確認できないのでどれだけ前進する必要があるか分からない、などの問題がある。しかし、車両前方の映像を表示するビューが加わったことにより、後退しながら車両前方のビューが見たいといった、このような単純なシステムでは解決できない状況も生まれる。
例えば、車両前方の映像として、車両前端位置から左右の映像を撮像し、見通しの悪い交差点などで死角を排除するフロントプレビューがあるとする。この映像は、並列駐車の際に、左右の車と自車の前端をそろえて並列駐車するためにも利用できるが、車両が後退中は車両後方の映像が表示されてしまうのでドライバーはフロントプレビューを確認することができない。
また、他の状況として、車両が前方に存在する障害物に接触せずにその障害物の周りをすり抜けて前進できるかどうかの判断を、自車両の予想軌跡をガイドラインとしてオーバーレイ表示した画面により支援するフロントすり抜けビューを表示できるシステムの場合には、例えば縦列駐車されている状態から車両を発進させる場合に、車両をどの位置まで後退させれば、前方の車両を回避して発進させることができるかを、フロントすり抜けビューで確認しながら後退できると便利である。
しかし、このような場合も、シフトをリバースにいれると同時に自動的に車両後方の映像を表示する画面に切り替わってしまったのでは、有効に利用することができない。
ここで、特許文献1に記載された技術のように、タイマにより画面の切換えをシフトレバーの操作に対し遅らせる方法について考えてみる。このような方式にはいくつかの問題がある。
タイマにより、もうすぐ画面が切り替わってしまうのではないか、と考える運転者は、画面が切り替わる前に切り返し操作を終了させたいと思うため、焦って運転することになり、これを防止するためには、タイマの時間を長く設定する必要がある。
また、リアビュー表示と画面のオフ、或いはリアビュー表示とナビゲーション画面を切り換える場合には、タイマにより切り替わりが遅延されても不便を感じない可能性があるが、リアビューとフロントビューを切り換える場合は、シフトレバーを後退から前進へあるいは前進から後退へ切り替えて「早く次の画面を確認したい」という場合でも、運転者がタイマの時間が過ぎて画面が切り替わるまで待つ必要が生じ、タイマをなるべく短く設定することに結びつく。これは、先に述べた「タイマをなるべく長く設定する」という条件と矛盾してしまう。
このように、シフトレバーの状態に応じて単純に画面を切り換える場合、或いはタイマを用いたて切り換える場合の、どちらにもそれぞれ問題がある。これを解決するために、完全に手動操作で画面を切り替えるようなシステムとした場合には、運転者の負担が増加し、より一層不便になることは言うまでもない。
この発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、車両の進行方向に応じた好適な映像を自動表示することができると共に、運転者の意図に応じて表示する映像を変更することのできる運転支援表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、車両周辺の第1の映像を撮像する第1の撮像手段と、車両周辺の第2の映像を撮像する第2の撮像手段とを有し、車両の進行方向に応じて、前記第1の撮像手段で撮像された映像と前記第2の撮像手段で撮像された映像とを切り換えて表示する運転支援表示装置において、車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、前記進行方向検出手段による検出結果に応じて、前記第1の撮像手段で撮像された映像、または前記第2の撮像手段で撮像された映像の表示を切り換える表示切換制御手段と、前記表示切換制御手段より出力される映像を表示する表示手段と、前記表示切換制御手段による前記映像表示の切り換えを無効とするキャンセル手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る運転支援表示装置では、進行方向検出手段による検出結果に応じて、第1の撮像手段で撮像された映像と第2の撮像手段で撮像された映像を切り換えて、表示手段に表示するようにしているので、運転者は運転者状況に適した映像を見ることができ、更に、キャンセルスイッチにより、表示切換制御手段による映像の切り換えを無効とすることができるので、第1の撮像手段にて撮像された映像、或いは第2の撮像手段にて撮像された映像を任意に選択して表示させることができ、車庫入れ時等の運転操作を円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る運転支援表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この運転支援表示装置は、自車両の後方映像を撮像する後方撮像部(第2の撮像手段)1と、自車両の前方を撮像する前方撮像部(第1の撮像手段)2と、シフトレバーの状態を検出するシフトレバーポジションスイッチ(進行方向検出手段)3と、該シフトレバーポジションスイッチ3の検出信号に応じて、後方撮像部1で撮像された後方映像(第2の映像)、或いは前方撮像部2で撮像された前方映像(第1の映像)の表示を切り換える表示切換制御部(表示切換制御手段)5を備えている。
更に、表示切換制御部5で選択された映像(前方映像、或いは後方映像)を画面表示する表示部(表示手段)6と、表示切換制御部5による、表示映像の切り換え操作を無効にするためのキャンセルスイッチ(キャンセル手段)4を備えている。
キャンセルスイッチ4は、運転者の手との接触を検出するスイッチであり、接触状態から非接触状態に状態が変化したとき、或いは接触状態が継続している間、或いは非接触状態から接触状態に状態が変化したときに、キャンセル信号を出力する。また、該キャンセルスイッチ4は、シフトレバーの近傍に備えられている。
なお、キャンセルスイッチ4として、該キャンセルスイッチ4が操作されている時間だけ、キャンセル信号を出力するタイプのものを用いることができる。また、キャンセルスイッチ4が操作された後、所定時間(例えば、2分間)継続してキャンセル信号を出力するタイプのものを用いることも可能である。
次に、上述のように構成された本実施形態に係る運転支援表示装置の作用について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、表示切換制御部5は、ステップS1にて、車両の進行方向の変化の有無を検出する。即ち、表示切換制御部5は、シフトレバーポジションスイッチ3による検出信号に基づき、後退ポジションから前進ポジション、或いはこれとは反対に、前進ポジションから後退ポジションにシフトポジションが変化した場合にYESと判断し、このような変化が検出されない場合にはNOと判断する。そして、NOと判断された場合には、ステップS1の処理に戻り、YESと判断された場合には、ステップS2の処理に移行する。
ステップS2では、キャンセルスイッチ4による操作信号が出力されているかどうかの判断を行う。そして、キャンセルスイッチ4が押され、操作信号が出力されている場合、即ち、ステップS2でYESの場合には、次のステップに移行せず、待機状態とする。
他方、キャンセルスイッチ4の検出信号が出力されなくなった場合、即ち、ステップS2でNOの場合には、車両の進行方向に応じて、表示部6に表示する映像を切り換える。即ち、シフトレバーが前進ポジションに入れられた場合には、前方映像を表示し、後退ポジションに入れられた場合には、後方映像を表示する。その後、ステップS1の処理に戻る。
ここで、上述した処理を、図3に示す並列駐車の場合、及び図4に示す縦列駐車の場合を例に挙げて説明する。
まず、車両を並列駐車する際の初期状態としては、シフトレバーポジションが前進ポジションに入れられているので、表示切換制御部5では前方映像が選択され、図3(a)に示すように、表示部6には、車両前方の右側、及び左側の映像が分割表示される。
次いで、並列駐車時において、図3(b)に示すように、駐車スペースP1に対して、車体をある程度の角度を持った状態で停止させ、その後、シフトレバーを後退ポジションに入れると、シフトレバーポジションスイッチ3の出力信号が変化し、表示切換制御部5では、自車両Vの進行方向が切り換えられたことが検出される。
この状態で、キャンセルスイッチ4が操作されていなければ、表示切換制御部5では、表示部6に表示する映像を、前方画像から後方画像へと切り換える。その結果、運転者は、表示部6を見ることにより、自車両V後方の映像を認識することができるので、自車両V後方の状況を確認しながら、所望の駐車スペースP1内に車両を駐車させることができる。
また、自車両Vを駐車スペースP1に向けて後退させる過程で、切り返しを行う必要が発生した場合には、運転者は、一旦シフトレバーを前進ポジションに切り換える。この際、シフトレバーポジションが変更されるので、表示切換制御部5では、表示画面を後方映像から前方映像へと切り換える。
この際、もし後方映像を見続けたいのであれば、運転者は、キャンセルスイッチ4を操作することにより、画面の切り換えをキャンセルすることができる。例えば、前進時に後方映像を見ながら、どの程度前進させれば駐車スペースP1内に正しく車両を進入させることができるか、を判断する場合等に有効である。
その後、図3(c)に示すように、自車両Vが駐車スペースP1に向けて、真っ直ぐに後退する段階となり、シフトレバーが後退ポジションとなった時点で、表示部6の表示画面は、後方映像となる。また、キャンセルスイッチ4を操作することにより、前方映像を表示させることも可能となる。
ここで、後方映像は、車両が後方障害物と接触しないように監視するために役立たせることができ、他方、前方映像は、車両前端部が駐車スペースP1内に収まったかどうかを判断するために用いることができる。従って、運転者は所望する映像を任意に選択して表示させることができる。
次に、図4を参照しながら、車両を縦列駐車させる際の動作について説明する。なお、本実施形態では、前方撮像部2で撮像された前方映像上に、自車両Vの予想軌跡Lをオーバレイ表示したフロントすり抜けビュー画面を表示する機能を有する装置の場合を例に挙げて説明する。
まず、図4(a)に示すように、縦列駐車を行う際の駐車スペースP2の斜め前方に車両を停止させる。このとき、表示部6には、前方映像が表示された状態となっている。
次いで、駐車スペースP2に向けて車両を後退させるべくシフトレバーを後退ポジションに入れると、車両の進行方向が変化したことがシフトレバーポジションスイッチ3にて検出され、この検出信号を受けて、表示切換制御部5は、表示部6に表示する映像を前方映像から後方映像に切り換える。
従って、運転者は、車両の後方を確認しながら、容易に駐車スペースP2内に向けて、車両を後退させることができる。
また、車両を駐車スペースP2に向けて後退させる過程で、切り返しが必要になった場合には、運転者はシフトレバーを前進ポジションにシフトさせる。このとき、シフトレバーポジションスイッチ3にて、車両の進行方向が変わったことが検出されるので、表示切換制御部5では、前方映像、即ち、図4(c)に示すように、フロントすり抜けビューによる予想軌跡Lがオーバレイ表示された前方映像を表示する。
ここで、キャンセルスイッチ4を操作することにより、後方映像を表示させ続けることもできる。これは、後方映像を見ながら、どの程度車両を前進させれば駐車スペースP2内に正しく車両を進入させることができるかを判断する上で有用となる。つまり、運転者の好みに応じて、前方映像、或いは後方映像を選択して表示させることができる。
その後、再度シフトレバーを後退ポジションに入れると、表示部6の画面は、後方映像に切り換えられることになり、運転者は、この映像を見ながら、自車両Vを確実に所望の駐車スペースP2内へ駐車させることができる。
また、後退ポジションに入れるときに、キャンセルスイッチ4を操作することにより、表示部6に表示する映像を、前方映像のままとすることもできる。例えば、図4(c)に示すように、前方映像として、フロントすり抜けビュー画面上の、自車両Vの予想軌跡Lと前方車両との位置関係を見ながら自車両Vを後退させる場合には、このようなキャンセル操作が有効となる。
こうして、キャンセルスイッチ4を操作するか否かにより、表示部6に表示する映像をシフトレバーに連動して変化させるかどうかを選択することができるので、駐車時における周囲の状況、或いは運転者の好みに応じた適切な表示切り換えを行うことができるのである。
次に、縦列駐車された車両を発進させる場合について説明する。縦列駐車された車両を発進させる場合には、自車両Vと前方障害物(図4(b)の例では前方車両)との間に、車両を旋回させるために十分な空間が必要であり、この空間を確保するために車両を後退させなければならない場合がある。
ここで、シフトレバーを後退ポジションにシフトすると、車両の進行方向が変わったことが検出される。このとき、キャンセルスイッチ4が操作されている場合には、表示部6には、前方映像としてフロントすり抜けビューが表示される。従って、運転者は、前方障害物(前方車両)との車間距離が、自車両Vがすり抜けるために必要な距離分確保されているかどうかを確認しながら、自車両Vを後退させることができ、車両発進時の車間距離を容易に確保することができるようになる。
このようにして、本実施形態に係る運転支援表示装置では、シフトレバーが前進ポジションに入れられたときには、表示部6に前方映像を表示し、後退ポジションに入れられた場合には、後方映像を表示するので、運転者は、運転状況に合った映像を視認することができ、車両前進時、及び後退時の運転操作を円滑に行うことができる。また、キャンセルスイッチ4を操作することにより、映像の切り換えをキャンセルすることができるので、例えば、並列駐車時に、自車両Vを後退させながら前方停止位置を確認する場合や、縦列駐車時に、自車両Vを後退させながら、自車両Vの予想軌跡Lと前方車両との位置関係を確認する場合に極めて有効となる。
即ち、本発明では、進行方向検出手段による検出結果に応じて、第1の撮像手段で撮像された映像と第2の撮像手段で撮像された映像を切り換えて、表示手段に表示するようにしているので、運転者は運転者状況に適した映像を見ることができ、更に、キャンセル手段により、表示切換制御手段による映像の切り換えを無効とすることができるので、第1の撮像手段にて撮像された映像、或いは第2の撮像手段にて撮像された映像を任意に選択して表示させることができ、車庫入れ時等の運転操作を円滑に行うことができる。
また、キャンセルスイッチ4を、運転者が操作している間だけ、キャンセル信号を出力して、映像の切り換えを無効とする構成とすることにより、運転者は、映像の切り換えをキャンセルしたいときに、キャンセルスイッチ4を操作すれば良いので、操作性を向上させることができる。
更に、キャンセルスイッチ4を、シフトレバーの近傍に設けることにより、シフトレバーの操作と同時にキャンセルスイッチ4を操作することができ、無駄な動作を省略することができる。
また、キャンセルスイッチ4として、例えば、シフトレバーに搭載された運転者の手との接触を検出するスイッチとし、運転者の手の接触が非接触状態から接触状態に変化したとき、或いは、接触状態が継続している間、或いは接触状態から非接触状態に変化したときのいずれかのときに、映像の切り換えをキャンセルする構成とすることにより、一連の運転者操作の流れの中で、キャンセル操作を行うことができるようになり、操作性をより一層向上させることができる。
従って、例えば縦列駐車の際に、切り返しが必要で、その切り返しの過程で若干自車両Vを前進する間も車両後方の映像を見て、どれだけ前進する必要があるかを画面上で確認したいような場合に、運転者は、シフトレバーを後退ポジションから前進ポジションへ入れた後、そのままシフトレバーを握っているだけで自車両V後方の映像は表示されつづけ、ドライバーは特別な操作は一切しないで済む。
次に、上述した実施形態の変形例について説明する。図5は、該変形例に係る運転支援表示装置の処理手順を示すフローチャートである。この例では、図2に示したフローチャートのステップS2が、ステップS12に変更された点で、相違している。
即ち、この変形例では、キャンセルスイッチ4が操作された場合には、この操作が2分間(所定時間)有効とされる。つまり、運転者が、一旦キャンセルスイッチ4を操作した場合には、その後2分間この操作が有効となり、シフトレバーポジションスイッチ3による検出信号により、車両の進行方向が変化したと判断された場合であっても、表示部6に表示する映像を変更しない。
これにより、運転者は、同一映像(後方映像、或いは前方映像)を継続して見続けたい場合には、何度もキャンセルスイッチ4を操作する必要がなくなり、操作性を向上させることができる。また、上記の所定時間は2分に限定されるものではなく、運転者の好みに応じて適宜設定することができるものである。
このようにして、本実施形態に係る変形例では、キャンセルスイッチ4が操作されてから所定時間経過するまでの間は、表示する映像の変化をキャンセルすることができるので、例えば、駐車が終了するまでの間一つの映像を見続けたい場合等には、何度もキャンセルスイッチ4を操作する必要がなくなり、操作性を向上させることができる。
以上、本発明の運転支援表示装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上述した実施形態では、第1の撮像手段として、車両の前方映像を撮像する前方撮像部2を用い、第2の撮像手段として、車両の後方映像を撮像する後方撮像部1を用いる例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、車両の側方映像を撮像し、必要に応じて表示する映像を側方映像から前方映像、或いは後方映像に切り換えるように構成することも可能である。
車両を所定の駐車スペース内に駐車する際の、運転操作支援装置として極めて有用である。
本発明の一実施形態に係る運転支援表示装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る運転支援表示装置の処理動作を示すフローチャートである。 自車両を並列駐車する際の動作を示す説明図であり、(a)は前方映像、(b)は切り返し時の操作、(c)は直進後退時の操作を示す。 自車両を縦列駐車する際の動作を示す説明図であり、(a)は切り返し時の操作、(b)は駐車後発信する際の操作、(c)は自車両の予想軌跡を含む前方映像を示す。 本実施形態の変形例に係る運転支援表示装置の処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 後方撮像部(第2の撮像手段)
2 前方撮像部(第1の撮像手段)
3 シフトレバーポジションスイッチ(進行方向検出手段)
4 キャンセルスイッチ(キャンセル手段)
5 表示切換制御部(表示切換制御手段)
6 表示部(表示手段)
P1,P2 駐車スペース
L 予想軌跡
V 自車両

Claims (6)

  1. 車両周辺の第1の映像を撮像する第1の撮像手段と、車両周辺の第2の映像を撮像する第2の撮像手段とを有し、車両の進行方向に応じて、前記第1の撮像手段で撮像された映像と前記第2の撮像手段で撮像された映像とを切り換えて表示する運転支援表示装置において、
    車両の進行方向を検出する進行方向検出手段と、
    前記進行方向検出手段による検出結果に応じて、前記第1の撮像手段で撮像された映像、または前記第2の撮像手段で撮像された映像の表示を切り換える表示切換制御手段と、
    前記表示切換制御手段より出力される映像を表示する表示手段と、
    前記表示切換制御手段による前記映像表示の切り換えを無効とするキャンセル手段と、
    を備えたことを特徴とする運転支援表示装置。
  2. 前記第1の撮像手段は、車両の前方映像を撮像する前方撮像手段であり、前記第2の撮像手段は、車両の後方の映像を撮像する後方撮像手段であり、前記表示切換制御手段は、前記進行方向検出手段により、車両が前進していることが検出された際には、前記第1の撮像手段により撮像された映像を表示し、車両が後退していることが検出された際には、前記第2の撮像手段により撮像された映像を表示することを特徴とする請求項1に記載の運転支援表示装置。
  3. 前記表示切換制御手段は、前記キャンセル手段の操作信号が入力されている間だけ、前記映像表示の切り換えを無効とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の運転支援表示装置。
  4. 前記表示切換制御手段は、前記キャンセル手段の操作信号が入力された後、所定時間が経過するまでの間だけ、前記映像表示の切り換えを無効とすることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の運転支援表示装置。
  5. 前記進行方向検出手段は、車両に搭載されるシフトレバーに取り付けられるシフトレバーポジションスイッチであり、前記キャンセル手段は、前記シフトレバーの近傍に設けられることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の運転支援表示装置。
  6. 前記キャンセル手段は、車両の運転者の手による接触を検出するスイッチであり、該キャンセル手段が、接触状態から非接触状態に変化したとき、或いは接触状態が継続されている間、或いは非接触状態から接触状態に変化したときに、前記映像の切り換えを無効とする信号を出力することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の運転支援表示装置。
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