JP2008308063A - ナビゲーション装置、並びに、表示制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の駐車時など前進と後進を繰り返す場合に、バックカメラの画像を継続的に表示する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、バックカメラを備える車両に搭載される。表示装置は、バックカメラ画像及び地図画像を表示可能である。車両の位置に基づいて、当該車両が特定場所に位置するか否かが検出される。特定場所とは、車両の前進、後進が繰り返される場所であり、経路探索時の目的地や経由地、自宅や登録場所、駐車場などが含まれる。また、ギア位置に基づいて車両が後進状態にあることが検出される。そして、車両が特定場所に位置し、かつ、後進状態にある場合には、ギア位置に拘わらず、表示装置にバックカメラ画像が継続的に表示される。
【選択図】図3
【解決手段】ナビゲーション装置は、バックカメラを備える車両に搭載される。表示装置は、バックカメラ画像及び地図画像を表示可能である。車両の位置に基づいて、当該車両が特定場所に位置するか否かが検出される。特定場所とは、車両の前進、後進が繰り返される場所であり、経路探索時の目的地や経由地、自宅や登録場所、駐車場などが含まれる。また、ギア位置に基づいて車両が後進状態にあることが検出される。そして、車両が特定場所に位置し、かつ、後進状態にある場合には、ギア位置に拘わらず、表示装置にバックカメラ画像が継続的に表示される。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両の駐車時にバックカメラの画像を表示する表示制御手法に関する。
車両の後部に取り付けられたバックカメラからの画像を入力し、運転席近傍のモニタに表示することができるカーナビゲーション装置が知られている。この種のカーナビゲーション装置では、車両のギアがバック(後進)ギアに入れられたことを検出し、バックカメラの画像を表示する。従って、例えば駐車時に車両の前進、後進を繰り返すときには、カーナビゲーション装置の表示画面には、運転者のギア操作に応じて地図画像とバックカメラ画像が頻繁に切り換えられて表示されることになる。よって、運転者は、バックカメラの画像を見たままの状態(姿勢)で駐車や車庫入れの操作ができない。また、画像が頻繁に切り替わると、新たな画像の表示が安定するまで、時間待ちの必要も生じる。
なお、特許文献1には、運転者が車両後方側を向いたときに、通常は後部座席者が見る位置に設けたリアモニタ上にバックカメラの映像を表示する手法が記載されている。
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、車両の駐車時など前進と後進を繰り返す場合に、バックカメラの画像を継続的に表示することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、車両に搭載されるナビゲーション装置であって、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段と、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段と、前記車両に搭載されたバックカメラと、前記バックカメラの画像及び地図画像を表示する表示装置と、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置を有するナビゲーション装置の表示制御方法であって、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出工程と、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出工程と、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御工程と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置及びコンピュータを有するナビゲーション装置の表示制御プログラムであって、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段、及び、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の好適な実施形態では、車両に搭載されるナビゲーション装置は、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段と、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段と、前記車両に搭載されたバックカメラと、前記バックカメラの画像及び地図画像を表示する表示装置と、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段と、を備える。
上記のナビゲーション装置は、バックカメラを備える車両に搭載される。バックカメラの撮影画像は表示装置に表示可能である。また、表示装置には地図画像も表示可能である。車両の位置に基づいて、当該車両が特定場所に位置するか否かが検出される。特定場所とは、車両の前進、後進が繰り返される場所であり、具体的には駐車場などが含まれる。また、例えばギア位置に基づいて、車両が後進状態にあることが検出される。そして、車両が特定場所に位置し、かつ、後進状態になった以降は、表示装置にバックカメラ画像が継続的に表示される。これにより、駐車場などの特定場所で車両が駐車などのために前進、後進を繰り返すときには、表示装置にはバックカメラ画像のみが継続して表示される。
上記のナビゲーション装置の一態様では、前記表示制御手段は、前記車両が前進状態で所定距離走行するまでは、バックカメラの画像を継続表示する。これにより、駐車操作が完了し、車両が通常走行を開始したと判断される場合には、バックカメラ画像の継続表示を解除する。
上記のナビゲーション装置の好適な例は、目的地までの案内経路を探索する経路探索手段を備え、前記特定場所は、案内経路上の目的地及び経由地である。他の好適な例では、ナビゲーション装置は地理上の駐車場の位置データを含む地図データを記憶する記憶部を備え、前記特定場所は、駐車場の位置である。
上記のナビゲーション装置の他の一態様は、ユーザの選択により、バックカメラ画像のみを表示する第1のモード、地図画像のみを表示する第2のモード、及び、車両のギア位置に従ってバックカメラ画像と地図画像とを切り換える第3のモードのいずれかを設定するモード設定手段を備え、前記表示制御手段は、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態にある場合には、ユーザの選択によって設定されたモードに従って画像を表示する。この態様では、車両が特定場所で後進状態にある場合に、地図画像又はバックカメラ画像の一方を固定表示するか、ギア位置に応じて両者を切り換えるかをユーザが設定することができる。
本発明の他の実施形態では、バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置を有するナビゲーション装置の表示制御方法は、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出工程と、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出工程と、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御工程と、を備える。この方法によれば、駐車場などの特定場所で車両が駐車などのために前進、後進を繰り返すときには、表示装置にはバックカメラ画像のみが継続して表示される。
本発明の他の実施形態では、バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置及びコンピュータを有するナビゲーション装置の表示制御プログラムは、前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段、前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段、及び、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段、として前記コンピュータを機能させる。ナビゲーション装置上でこのプログラムを実行することにより、駐車場などの特定場所で車両が駐車などのために前進、後進を繰り返すときには、表示装置にはバックカメラ画像のみが継続して表示される。なお、このプログラムは記憶媒体に記憶して取り扱うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
[ナビゲーション装置]
図1に、ナビゲーション装置100の構成を示す。図1に示すように、ナビゲーション装置100は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、入力装置60及びバックカメラ65を備える。
図1に、ナビゲーション装置100の構成を示す。図1に示すように、ナビゲーション装置100は、自立測位装置10、GPS受信機18、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、通信装置38、表示ユニット40、音声出力ユニット50、入力装置60及びバックカメラ65を備える。
自立測位装置10は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13を備える。加速度センサ11は、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサ12は、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサ13は、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
GPS受信機18は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波19を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU22、ROM23及びRAM24を含んでおり、ナビゲーション装置100全体の制御を行う。
インタフェース21は、加速度センサ11、角速度センサ12及び距離センサ13並びにGPS受信機18とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、通信用インタフェース37、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図データや施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報、その他の情報を受信する。
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図データを読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図データを、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDなどのディスク33、若しくはRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
バックカメラ65は車両の後部に車両後方に向けて設けられ、車両後方の画像を撮影する。バックカメラ65の画像は、通常は車両のギア位置と連動してディスプレイ44に表示される。即ちギアがバックギアに入れられると、バックカメラ65の画像がディスプレイ44に表示される。なお、バックカメラ画像の表示制御は本発明の特徴部分であり、後に詳しく説明する。
[機能構成]
図2は、ナビゲーション装置100の構成要素のうち、本発明の表示制御に関連のある構成要素のブロック図を示す。図示のように、ナビゲーション装置100は、主として表示モード設定部101と、表示制御部102と、現在位置検出部103と、特定場所記憶部104と、ギア位置検出部105とを備える。
図2は、ナビゲーション装置100の構成要素のうち、本発明の表示制御に関連のある構成要素のブロック図を示す。図示のように、ナビゲーション装置100は、主として表示モード設定部101と、表示制御部102と、現在位置検出部103と、特定場所記憶部104と、ギア位置検出部105とを備える。
表示モード設定部101は、入力装置60に対するユーザの操作入力に応じて、ユーザが選択した表示モードを設定する。設定された表示モードの情報は表示制御部102へ送られる。
現在位置検出部103は、自立測位装置10及びGPS18からの信号に基づいて、車両の現在位置を検出する。検出された現在位置は表示制御部102へ送られる。
特定場所記憶部104はデータ記憶ユニット36により構成され、車両の前進/後進が繰り返される場所を特定場所として記憶している。具体的には、特定場所は、案内経路の目的地及び経由地(立ち寄り地)、ナビゲーション装置に対して登録してある自宅や登録地などを含む。案内経路の目的地とは、経路探索機能においてユーザが設定した目的地及び経由地である。また、自宅はナビゲーション装置に登録してある自宅の場所であり、登録地とは、ユーザが比較的頻繁に訪れる場所としてナビゲーション装置に登録してある場所である。さらに、特定場所は、地理上の駐車場を含んでもよい。駐車場では、車両を駐車するために前進/後進を繰り返すことが多い。通常、地図データには駐車場のデータが含まれているので、特定場所として駐車場を含めておけば、初めて訪れる駐車場でも本発明の表示制御を利用することが可能となる。
ギア位置検出部105は車両のギアの状態を電気的に検出する装置であり、例えば車両のバックランプの配線などを利用してバックギア状態を検出する。検出信号は表示制御部102に入力される。なお、本実施例では、複数のギアのうち、バック(後進:R)ギアのみが検出できればよい。
表示制御部102は、上記のように表示モード設定部101、現在位置検出部103、特定場所記憶部104及びギア位置検出部105に接続されており、各要素から出力信号を受け取る。また、表示制御部102はバックカメラ65からバックカメラ画像が入力されるとともに、表示画像をディスプレイ44に供給して表示する。
表示モード設定部101、表示制御部102、現在位置検出部103は、図1に示すシステムコントローラ20のCPU22が予め用意されたプログラムを実行することにより構成される。特定場所記憶部104は図1に示すデータ記憶ユニット36により構成される。
なお、上記の構成において、表示制御部102、現在位置検出部103及び特定場所記憶部104は本発明における位置検出手段として機能し、ギア位置検出部105は後進状態検出手段として機能し、表示モード設定部101はモード設定手段として機能する。また、CPU22が経路探索プログラムを実行することにより、経路探索手段が実現される。
[表示制御]
以下、本発明の表示制御の実施例を説明する。
以下、本発明の表示制御の実施例を説明する。
(第1実施例)
まず、表示制御の第1実施例について説明する。通常、バックカメラ画像の表示は車両のギア位置と連動している。よって、バックギア状態ではバックカメラ画像がディスプレイ44に表示され、それ以外の状態では地図画像がディスプレイ44に表示される。しかし、駐車時などに前進/後退を繰り返すときには、地図画像とバックカメラ画像が繰り返し切り換えられることになり、ユーザが利用しにくい場合がある。そこで、第1実施例では、駐車場など、前進/後退が繰り返されると予想される特定場所においては、一旦ギアがバックギアに入ったら、駐車などが終了するまではバックカメラ画像のみを継続的に表示するモードを用意する。
まず、表示制御の第1実施例について説明する。通常、バックカメラ画像の表示は車両のギア位置と連動している。よって、バックギア状態ではバックカメラ画像がディスプレイ44に表示され、それ以外の状態では地図画像がディスプレイ44に表示される。しかし、駐車時などに前進/後退を繰り返すときには、地図画像とバックカメラ画像が繰り返し切り換えられることになり、ユーザが利用しにくい場合がある。そこで、第1実施例では、駐車場など、前進/後退が繰り返されると予想される特定場所においては、一旦ギアがバックギアに入ったら、駐車などが終了するまではバックカメラ画像のみを継続的に表示するモードを用意する。
図3(a)は、特定場所においてナビゲーション装置を起動したとき(通常は、特定場所で一旦エンジンをオフにし、再度エンジンをオンとした時)に表示される起動画面の例である。図示のように、ディスプレイ44の表示画面111には、3つの選択ボタン112〜114及びメッセージ115が表示される。ここでは、選択ボタン112〜114は、3つの表示モードA〜Cのいずれかの選択をユーザに促すものである。モードAは、特定場所ではバックカメラ画像のみを表示するモードであり、上述した本発明の機能がオンとされた状態である。モードBは、特定場所では地図画像のみを表示するモードである。モードCは、特定場所であるか否かを問わず、ギアに応じて表示画像を切り換えるモードであり、上述した本発明の機能がオフとされた状態である。メッセージ115は、起動画面に表示されるものであり、上記モードA〜Cの変更が可能であることをユーザに告知する。
図3(b)は、車両が特定場所に位置するときの表示画面例であり、通常は地図画面又はバックカメラ画面となっている。表示画面111には地図画像又はバックカメラ画像のいずれかが表示される。この場合も同様に、モードA〜Cの選択ボタン112〜114が表示される。ユーザは、選択ボタン112〜114を押すことにより、モードを変更することができる。
次に、ユーザが表示モードを設定、変更する際の処理について説明する。図4は、表示モード設定処理のフローチャートである。この処理は、ユーザの選択に従って上記A〜Cの表示モードを設定する処理であり、主として図2に示す表示モード設定部101により実行される。
まず、表示モード設定部101は、図3(a)又は3(b)に例示するような、起動画面、地図画面又はバックカメラ画面を表示する(ステップS101)。また、その画面が起動画面である場合には(ステップS102;Yes)、メッセージ115を表示する(ステップS103)。さらに、表示モード設定部101は、各選択ボタン112〜114を表示する(ステップS104)。ユーザによりいずれかの選択ボタンが押された場合(ステップS105;Yes)、選択されたボタンに対応する表示モードに設定が変更される(ステップS107)。一方、選択ボタンが押されない場合(ステップS105;No)、現在設定されている表示モードを維持する(ステップS106)。なお、ステップS105でいずれの選択ボタンも押されない場合、表示モード設定部101は選択ボタン112〜114の表示を継続し、ユーザがいつでも表示モードを変更できるようにしてもよいし、所定時間の経過後に選択ボタン112〜114の表示を終了してもよい。
次に、車両が特定場所付近に到着したときの表示制御について説明する。図5は、第1実施例による表示制御処理のフローチャートである。この処理は、主として表示制御部102により実行される。
まず、表示制御部102は、ギア位置検出部105からの出力信号に基づいて、ギアがバックギアに入っているか否かを判定する(ステップS201)。バックギアでない場合(ステップS201;No)、処理は終了する。一方、ギアがバックギアである場合(ステップS201;Yes)、表示制御部102は表示モード設定部101からの信号に基づいて、現在設定されている表示モードがモードCであるか否かを判定する(ステップS202)。設定モードがモードCである場合(ステップS202;Yes)、表示制御部102は、ギア位置に従って表示を切り換える(ステップS208)。即ち、ギアがバックギアに入っている間はバックカメラ画像をディスプレイ44に表示し、バックギアに入っていないときは地図画像をディスプレイ44に表示する。
現在の設定モードがモードCでない場合(ステップS202;No)、表示制御部102は、車両の現在位置が、予め決められた特定場所であるか否かを判定する(ステップS203)。特定場所でない場合(ステップS203;No)、処理はステップS208へ進み、モードCの場合と同様に、ギア位置に従って画像が表示される。即ち、ギアがバックギアに入っている間のみバックカメラ画像が表示される。
一方、特定場所である場合(ステップS203;Yes)、表示制御部102は、設定モードがモードAであるかモードBであるかを判別する(ステップS204)。設定モードがモードAである場合、表示制御部102はバックカメラ画像のみを表示する(ステップS205)。一方、設定モードがモードBである場合、表示制御部102は地図画像のみを表示する(ステップS206)。
次に、表示制御部102は、現在位置検出部103からの出力に基づいて、車両が所定距離走行したか否かを判定する(ステップS207)。ここで、「所定距離」は、駐車操作中ではなく、通常の走行状態に入ったことを検出するためのものであり、例えば10m程度に設定される。車両が所定距離走行した場合(ステップS207;Yes)、駐車操作は終了したと判断し、表示制御部102は、通常の状態、即ちギアがバックギアに入っているときのみバックカメラ画像が表示されるようにする(ステップS208)。一方、車両が所定距離走行したことが検出されない場合(ステップS207;No)、処理はステップS204へ戻る。こうして、車両が所定距離走行したことが検出されるまでの間は、ユーザの設定に従って、モードA又はモードBでディスプレイ44上に画像が表示される。
なお、上記の例では、ステップS207において、車両が所定距離走行したときに駐車操作が終了したと判定しているが、その代わりに又はそれに加えて、車両のエンジンがオフにされたときに駐車操作が終了したと判定してもよい。また、表示制御部102は、ギア位置検出部105からの信号に基づいて、車両のギアが前進、バック、前進と変更されている間は駐車操作中であると判断し、そのような変化が無くなったときに駐車操作が終了したと判断してもよい。
また、上記の例では、表示モードA〜Cのうちユーザが選択した表示モードで表示が制御されるが、その代わりに、デフォルト設定として表示モードAを設定し、一度ギアがバックギアに入ったときには、その後は所定の解除条件が具備されるまでは表示モードAを継続するようにしてもよい。ここで、所定の解除条件とは、例えば車両が所定距離走行したこと、所定時間が経過したこと、エンジンがオフとされたこと、などを含む。
以上説明したように、本実施例では、車両の駐車操作など、前進、後進、前進が繰り返されると予想される特定場所においては、ギアがバックギアに入ると、その後ギア位置が変わったとしても、しばらくの間バックカメラ画像の表示を継続する。よって、駐車操作中にディスプレイ44の表示画像が頻繁に切り換えられることが無いので、ディスプレイ44を見ながら駐車操作を実行することができる。具体的には、例えば自宅での車庫入れ時に子供や飼い犬などが車庫にいる場合、車庫入れ操作中にギアを前進に入れているときでも車両後方の状態から目を離したくないということがある。そのような場合、ディスプレイの表示画面に常に車両後方のバックカメラ画像が表示されているので、車両後方の状態から目を離さずに車庫入れを続けることができる。また、画像の切り換えが生じないので、画像が安定するまで時間待ちする必要もない。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、ユーザの表示モード設定に従ってバックカメラ画像の表示制御を実行する。図6は、第2実施例における表示画面例を示す。図6(a)はナビゲーション装置の起動画面の例であり、ディスプレイ44の表示画面121には、3つのモードD〜Fの選択ボタン122〜124と、メッセージ125とが表示される。モードDは、ギアが一度バックギアに入ったら、所定の解除条件が具備されるまではバックカメラ画像のみを表示するモードである。モードEは、ギアが一度バックギアに入ったら、所定の解除条件が具備されるまでは地図画像のみを表示するモードである。モードFは、ギア位置に応じて地図画像とバックカメラ画像とを切り換えるモードである。即ち、ギアがバックギアに入っている間はバックカメラ画像を表示し、それ以外の場合は地図画像を表示する。なお、モードD及びEにおける所定の解除条件は、第1実施例と同様に、例えば車両が所定距離走行したこと、所定時間が経過したこと、車両のエンジンがオフとされたこと、などとすることができる。
次に、第2実施例について説明する。第2実施例では、ユーザの表示モード設定に従ってバックカメラ画像の表示制御を実行する。図6は、第2実施例における表示画面例を示す。図6(a)はナビゲーション装置の起動画面の例であり、ディスプレイ44の表示画面121には、3つのモードD〜Fの選択ボタン122〜124と、メッセージ125とが表示される。モードDは、ギアが一度バックギアに入ったら、所定の解除条件が具備されるまではバックカメラ画像のみを表示するモードである。モードEは、ギアが一度バックギアに入ったら、所定の解除条件が具備されるまでは地図画像のみを表示するモードである。モードFは、ギア位置に応じて地図画像とバックカメラ画像とを切り換えるモードである。即ち、ギアがバックギアに入っている間はバックカメラ画像を表示し、それ以外の場合は地図画像を表示する。なお、モードD及びEにおける所定の解除条件は、第1実施例と同様に、例えば車両が所定距離走行したこと、所定時間が経過したこと、車両のエンジンがオフとされたこと、などとすることができる。
図6(b)は、通常の走行時に表示される地図画面、又は、ギアがバックに入ったときに表示されるバックカメラ画面の例であり、いずれの場合にも3つの表示モードD〜Fの選択ボタン122〜124が表示される。
また、上記のように、起動画面、地図画面及びバックカメラ画面以外の状態でも、ユーザは機能設定メニューなどから、表示モードを選択することができる。図7(a)は機能設定メニュー画面の例であり、ディスプレイ44には複数の機能がリスト表示されている。図7(a)の表示において、「バックカメラ映像表示機能」を選択すると、図7(b)の画面が現れ、ユーザは表示モードD〜Fのいずれかを選択することができる。こうして、各種の表示状態において、表示モードの設定、変更が可能である。
なお、表示モードの設定処理は、基本的に図4に示す第1実施例の場合と同様であるので、説明を省略する。
次に、第2実施例による表示制御処理について説明する。図8は第2実施例による表示制御処理のフローチャートである。この処理は、主として図2に示す表示制御部102により実行される。
まず、通常の走行時などにおいて、表示制御部102は、ギア位置検出部105からの出力信号に基づいて、ギアがバックギアに入ったか否かを判定する(ステップS301)。ギアがバックギアに入っていない場合(ステップS301;No)、処理は終了する。一方、ギアがバックギアに入っている場合(ステップS301;Yes)、表示制御部102は現在の設定モードがモードFであるか否かを判定する(ステップS302)。設定モードがモードFである場合(ステップS302;Yes)、表示制御部102は、ギア位置に従って表示を切り換える(ステップS304)。即ち、ギアがバックギアに入っている間はバックカメラ画像をディスプレイ44に表示し、バックギアに入っていないときは地図画像をディスプレイ44に表示する。
現在の設定モードがモードFでない場合(ステップS302;No)、表示制御部102は、現在の設定モードがモードDであるか否かを判定する(ステップS303)。設定モードがモードDである場合(ステップS303;Yes)、表示制御部102はバックカメラ画像のみを表示する(ステップS305)。一方、設定モードがモードDでない場合(ステップS303;No)、設定モードはモードEであるので、表示制御部102は地図画像のみを表示する(ステップS306)。
次に、表示制御部102は、所定の解除条件が具備されたか否かを判定する(ステップS307)。解除条件が具備された場合(ステップS307;Yes)、処理は終了する。一方、解除条件が具備されない場合(ステップS307;No)、処理はステップS301へ戻り、ステップS301〜S306を繰り返す。よって、ギアがバックギア以外に変更されるか、所定の解除条件が具備されるまで、ユーザが選択した表示モードで表示が行われる。なお、図8の表示制御処理が終了した後は、通常はギア位置に応じて画像が表示されることになる。
以上説明したように、第2実施例では、ユーザの設定に応じて、車両の後進時の表示画像を制御することができる。
[変形例]
上記の実施例では、ユーザが指定した表示モードでの表示制御を終了する際の解除条件として、車両が所定距離走行したこと、所定時間が経過したこと、車両のエンジンがオフとされたこと、などを挙げているが、これらは例示に過ぎない。また、実際には、これら複数の解除条件の全てを設定してもよいし、いずれかのみを設定してもよい。さらには、機能設定メニューなどにおいて、どの条件を有効にするかをユーザが設定可能としてもよい。
上記の実施例では、ユーザが指定した表示モードでの表示制御を終了する際の解除条件として、車両が所定距離走行したこと、所定時間が経過したこと、車両のエンジンがオフとされたこと、などを挙げているが、これらは例示に過ぎない。また、実際には、これら複数の解除条件の全てを設定してもよいし、いずれかのみを設定してもよい。さらには、機能設定メニューなどにおいて、どの条件を有効にするかをユーザが設定可能としてもよい。
上記の各実施例では、それぞれ3つの表示モードを挙げているが、本発明の適用はこれには限定されない。例えば、バックカメラ画像のみを表示するモードのみを用意し、ギアがバックに入ったときに表示画面上に「駐車ボタン」を表示することとしてもよい。この場合、駐車時にユーザが駐車ボタンを押すと、その後はギアの位置に拘わらずバックカメラ画像のみが表示される。そして、例えばエンジンオフ、取り消しボタンの操作などの所定の解除条件が具備されるまではバックカメラ画像のみが表示される。
また、ディスプレイ44の表示画面上に、現在の表示モードを示す表示、又は、本発明によるバックカメラ画像継続表示モード中であることを示す表示を行うこととしてもよい。例えば、この表示は、自車マークの形状、色などを変化させることにより示してもよい。また、表示画面上に、現在表示されている画像がバックカメラ画像である場合には「バックカメラ画像」などの文字を表示してユーザに告知することとしてもよい。
10 自立測位装置
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
60 入力装置
65 バックカメラ
100 ナビゲーション装置
101 表示モード設定部
102 表示制御部
103 現在位置検出部
104 特定場所記憶部
105 ギア位置検出部
18 GPS受信機
20 システムコントローラ
22 CPU
36 データ記憶ユニット
40 表示ユニット
60 入力装置
65 バックカメラ
100 ナビゲーション装置
101 表示モード設定部
102 表示制御部
103 現在位置検出部
104 特定場所記憶部
105 ギア位置検出部
Claims (8)
- 車両に搭載されるナビゲーション装置であって、
前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段と、
前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段と、
前記車両に搭載されたバックカメラと、
前記バックカメラの画像及び地図画像を表示する表示装置と、
前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 前記表示制御手段は、前記車両が前進状態で所定距離走行するまでは、バックカメラの画像を継続表示することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
- 目的地までの案内経路を探索する経路探索手段を備え、
前記特定場所は、案内経路上の目的地及び経由地であることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。 - 地理上の駐車場の位置データを含む地図データを記憶する記憶部を備え、
前記特定場所は、駐車場の位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。 - ユーザの選択により、バックカメラ画像のみを表示する第1のモード、地図画像のみを表示する第2のモード、及び、車両のギア位置に従ってバックカメラ画像と地図画像とを切り換える第3のモードのいずれかを設定するモード設定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態にある場合には、ユーザの選択によって設定されたモードに従って画像を表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。 - バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置を有するナビゲーション装置の表示制御方法であって、
前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出工程と、
前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出工程と、
前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御工程と、を備えることを特徴とする表示制御方法。 - バックカメラを有する車両に搭載され、表示装置及びコンピュータを有するナビゲーション装置の表示制御プログラムであって、
前記車両が特定場所に位置することを検出する位置検出手段、
前記車両が後進状態にあることを検出する後進状態検出手段、及び、
前記車両が特定場所に位置し、かつ、前記車両が後進状態になった以降は、前記表示装置に前記バックカメラの画像を継続的に表示させる表示制御手段、として前記コンピュータを機能させることを特徴とする表示制御プログラム。 - 請求項7に記載の表示制御プログラムを記憶したことを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
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JP2007158509A JP2008308063A (ja) | 2007-06-15 | 2007-06-15 | ナビゲーション装置、並びに、表示制御方法及びプログラム |
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