JP2005192132A - ノイズ除去装置 - Google Patents

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    • H04B1/1669Reduction of noise by manipulation of the baseband composite stereophonic signal or the decoded left and right channels of the demodulated composite stereo signal

Abstract

【課題】 受信信号に混入したパルスノイズの除去精度を向上し得るノイズ除去装置を提供する。
【解決手段】 受信信号にパルスノイズが混入した入力信号Sinを入力し、パルスノイズの発生期間を検出して該発生期間に相当するホールド期間τを決定するホールド制御部3と、入力信号Sinに含まれているパイロット信号Spを抽出するパイロット信号抽出部4と、入力信号Sinに含まれているパイロット信号を除去して出力するパイロット信号除去部5と、入力信号Sinに含まれる主信号を抽出する主信号抽出部6と、主信号抽出部6から出力される主信号を有する信号S3をホールド期間τの間ホールドして出力するホールド回路7と、ホールド期間τにホールド回路7から出力される信号S4と、ホールド期間τ以外の期間にパイロット信号除去部5から出力される信号S2とに、パイロット信号Spを合成することにより、パルスノイズを除去した受信信号Soutを生成して出力する信号合成部10とを備えて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、受信機内で処理される信号に混入したノイズを除去するノイズ除去装置に関する。
一般に、受信機においては、ノイズを除去した受信信号に基づいて信号処理を行うことが技術的に重要である。
具体的事例を述べると、自動車に搭載される車載型のラジオ受信機にあっては、受信信号(例えば、IF信号等)に混入したイグニッションノイズを除去するノイズ除去装置が設けられ、イグニッションノイズを除去した受信信号に基づいて信号処理を行っている(例えば、特許文献を参照)。
図6(a)は、上記特許文献の図1に示されている従来のノイズ除去装置の概略構成を表したブロック図である。
同図(a)において、このノイズ除去装置(ノイズキャンセラ)は、ハイパスフィルタ18と、パルスノイズ検出回路22、ゲート制御回路24、ゲート回路28と、オペアンプで形成されたホールド回路16とを備えて構成されている。
同図(b)に示すような、イグニッションノイズ等のパルスノイズやホワイトノイズを含んだIF信号が入力信号として入力すると、ハイパスフィルタ18が入力信号から高周波雑音成分を取り出し、更にパルスノイズ検出回路22が該高周波雑音成分に基づいて入力信号を利得調整して出力する。
次に、ゲート制御回路24が、ノイズ検出回路22から出力される入力信号中のパルスノイズを所定の時定数で積分することによって、同図(c)に示すような積分波形の信号を生成し、所定の閾値THDより大きな振幅となる該積分波形信号の期間をホールド期間(ゲート期間)として検出する。
そして、ゲート回路28が、ゲート制御回路24からホールド期間(ゲート期間)である旨の指示を受けると、入力信号のホールド回路16への入力を禁止し、ホールド期間でないとき(ゲート制御信号非発生時)には、入力信号のホールド回路16への入力を許容することにより、同図(d)に示すように、ホールド期間に生じているパルスノイズを除去した出力信号(IF信号)をホールド回路16から出力させる。
特開平06−112853号公報
ところで、上記従来のノイズ除去装置では、例えば受信機の受信状況が悪化して入力信号に含まれる雑音成分が増加すると、図6(c)に示した積分波形信号の振幅が閾値THDに対して変化する。すなわち、閾値THDは固定値であり、雑音成分が増加すると積分波形信号の振幅は変化するので、閾値THDの積分波形信号に対するいわゆる比較ポイントが変化し、閾値THDより大きな振幅となる積分波形信号の期間(ホールド期間)も変化することとなる。このため、ホールドすべきIF信号の本来の信号成分をホールドせず、増加した雑音成分をホールドする事態が生じることとなり、図6(e)に例示するように、ホールドした該雑音成分が切欠き形状のノイズとなって、出力信号中に混入するという問題があった。
本発明はこうした従来の問題点に鑑みてなされたものであり、ノイズ除去精度の向上を図り得るノイズ除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、受信信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、前記受信信号に混入した前記パルスノイズの発生期間を検出し、該発生期間に相当するホールド期間を決定するホールド制御手段と、前記受信信号に含まれているパイロット信号を抽出して出力するパイロット信号抽出手段と、前記受信信号に含まれているパイロット信号を除去して出力するパイロット信号除去手段と、前記受信信号に含まれる主信号を抽出して出力する主信号抽出手段と、前記主信号抽出手段から出力される前記主信号を有する信号を前記ホールド期間においてホールドして出力するホールド手段と、前記ホールド期間に前記ホールド手段から出力される信号と、前記ホールド期間以外の期間に前記パイロット信号除去手段から出力される信号とに、前記パイロット信号抽出手段で抽出されたパイロット信号を合成することにより、出力信号を生成する信号合成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノイズ除去装置であって、更に、前記ホールド期間において前記受信信号をホールドすることにより、前記パルスノイズを除去した信号を出力する他のホールド手段を備え、前記パイロット信号抽出手段は、前記他のホールド手段から出力される前記パルスノイズを除去した信号に含まれているパイロット信号を抽出することにより、前記受信信号に含まれているパイロット信号を抽出することを特徴とする。
本発明の好適な実施の形態として、車載型のラジオ受信機に設けられるノイズ除去装置について説明する。図1は、本実施形態のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。
図1において、このノイズ除去装置1は、ラジオ受信機内で生じる受信信号、より具体的には、検波器(図示略)から出力される検波信号(コンポジット信号)を入力信号Sinとして入力し、該検波信号に落雷ノイズやイグニッションノイズ等のパルス状のノイズ(以下「パルスノイズ」という)が混入すると、入力信号Sinからパルスノイズを除去することによって、パルスノイズを含まない検波信号を出力信号Soutとして出力する。
そして、ノイズ除去装置1は、入力信号Sinを入力するホールド回路2とホールド制御部3とパイロット信号除去部5及び主信号抽出部6と、パイロット信号抽出部4、ホールド回路7、信号合成部10とを備えて構成され、更に、信号合成部10は、切替え部8と、パルスノイズを除去した検波信号を出力信号Soutとして出力するパイロット信号注入部9を備えて構成されている。
ホールド回路2は、後述のホールド信号HLDによって指示されるホールド期間τにおいて入力信号Sinをホールドし、そのホールド処理した信号(以下「第1の検波信号」という)S1を出力する。
ホールド制御部3は、検波信号の周波数帯域よりも高い周波数域のノイズ(以下「高域ノイズ」という)を入力信号Sinから抽出し、該高域ノイズを平滑化することによって高域ノイズの量を表す平滑信号を生成する。そして、該平滑信号と入力信号Sinとの振幅を比較することによって、入力信号Sin中に含まれている平滑信号より大きな振幅となるパルスノイズを検出する。更に、検出したパルスノイズにおいて平滑信号より大きな振幅となる期間を、該パルスノイズの発生期間とし、該発生期間をホールド期間τとするホールド信号HLDを生成して出力する。
したがって、ホールド回路2は、ホールド信号HLDによって示されるホールド期間τにおいて入力信号Sinをホールドすることにより、パルスノイズを除去した第1の検波信号S1を出力する。
ここで、上述の受信機がステレオ放送を受信する受信機の場合、図2(a)に模式的に示すように、放送技術で規定されている19kHzのパイロット信号を有し且つ50Hzから53kHzまでの周波数帯域を有している検波信号が検波器から出力されることから、ホールド制御部3は、入力信号Sinに含まれている例えば53kHzより高い周波数域の成分を高域ノイズとして抽出し、該抽出した高域ノイズに基づいて上述の平滑信号を生成する。
パイロット信号抽出部4は、第1の検波信号S1に含まれている19kHzのパイロット信号Spを抽出して出力する。
パイロット信号除去部5は、入力信号Sinに含まれているパイロット信号を上述のパイロット信号Spに同期して除去することにより、パイロット信号を除去した信号(以下「第2の検波信号」という)S2を出力する。
主信号抽出部6は、15kHzのカットオフ周波数を有するバンドパスフィルタと、19kHzのパイロット信号をより確実に除去するためのバンドエリミネーションフィルタとを組み合わせたフィルタ等によって形成されており、図2(a)に示した検波信号のうち、入力信号Sinに含まれている15kHz以下の主信号((L+R)信号)を通過させ、19kHzのパイロット信号と15kHzを超える高域成分を高域ノイズとして除去することにより、ノイズを大幅に低減し且つ主信号を主成分とする第3の検波信号S3を出力する。
ホールド回路7は、ホールド信号HLDによって指示されるホールド期間τの間、第3の検波信号S3をホールドし、第4の検波信号S4として出力する。
切替え部8は、第2の検波信号S2と第4の検波信号S4を入力し、ホールド信号HLDに従って、一方の検波信号を第5の検波信号S5として出力する2入力1出力型のアナログマルチプレクサ等で形成されている。そして、ホールド期間τの間は、ホールド回路7からの第4の検波信号S4を第5の検波信号S5として出力し、ホールド期間τ以外の期間では、パイロット信号除去部5からの第2の検波信号S2を第5の検波信号S5として出力する。
パイロット信号注入部9は、第5の検波信号S5とパイロット信号Spとを合成することにより、パルスノイズを除去した検波信号を生成(再生)し、出力信号Soutとして出力する。
次に、かかる構成を有するノイズ除去装置1の一連の動作を説明する。
例えば受信機に対し受信状況が悪化した状態において、受信機からノイズが多く且つイグニッションノイズ等のパルスノイズが混入した検波信号が出力されると、該検波信号を入力信号Sinとして入力することとなる。
そして、ホールド制御部3が入力信号Sinに含まれている高域ノイズに基づいて平滑信号を生成し、該平滑信号の振幅より大きな振幅となるパルスノイズの発生期間を検出し、該発生期間をホールド期間τとするホールド信号HLDを出力する。これにより、ホールド回路2がホールド期間τの間、入力信号Sinをホールドして、パルスノイズの発生した直前における検波信号の成分を保持することにより、パルスノイズを除去した第1の検波信号S1を出力する。
更に、パイロット信号抽出部4が第1の検波信号S1中に含まれている19kHzのパイロット信号Spを抽出して出力すると共に、パイロット信号除去部5がパイロット信号Spに基づいて入力信号Sin中のパイロット信号を除去することにより、パイロット信号を有しない第2の検波信号S2を切替え部8へ供給する。
一方、主信号抽出部6とホールド回路7は、ホールド回路2とパイロット信号抽出部4及びパイロット信号除去部5の動作と平行して動作する。
まず、主信号抽出部6が、入力信号Sinに含まれている15kHz以上の高域ノイズと19kHzのパイロット信号の通過を禁止することにより、15kHz以下の主信号を有する第3の検波信号S3を出力する。
次に、ホールド回路7がホールド信号HLDの指示に従って、ホールド期間τの間、第3の検波信号S3をホールドすることによって第3の検波信号S3に含まれているパルスノイズを除去し、該パルスノイズを除去した第4の検波信号S4を切替え部8へ供給する。
すなわち、入力信号Sinに混入しているパルスノイズが15kHz以下のノイズ成分を有している場合には、主信号抽出部6から出力される第3の検波信号S3にも、15kHz以下のノイズ成分が混入したままとなる。そこで、ホールド回路7がホールド期間τの間、第3の検波信号S3をホールドすることによって15kHz以下のノイズ成分を除去し、パルスノイズを含まない第4の検波信号S4を出力する。
次に、切替え回路8が、ホールド信号HLDによりホールド期間τが指示されると、そのホールド期間τの間、第4の検波信号S4をパイロット信号注入部9へ出力し、ホールド期間τ以外の期間では、第2の検波信号S2をパイロット信号注入部9へ出力する。
したがって、図2(b)に模式的に表したタイムチャートにて示すように、ホールド期間τの間では、第4の検波信号S4におけるパルスノイズの除去されている第1の部分WA、ホールド期間τ以外の期間では、第2の検波信号S2におけるホールド期間τ以外の第2の部分WBが切替え部8から出力されることにより、これら第1,第2の部分WA,WBが時間的に連続した第5の検波信号S5がパイロット信号注入部9へ供給される。
更に、第2の検波信号S2内にパルスノイズが混入していた場合でも、切替え部8が第4の検波信号S4の第1の部分WA(すなわち、パルスノイズの除去されている部分WA)をホールド期間τにおいて出力するため、パルスノイズの除去された第5の検波信号S5がパイロット信号注入部9に供給される。
次に、パイロット信号注入部9が、第5の検波信号S5とパイロット信号Spとを合成することにより、19kHzのパイロット信号を有する検波信号を生成し、出力信号Soutとして出力する。
以上説明したように、本実施形態のノイズ除去装置1によれば、パルスノイズが発生した期間すなわちホールド期間τでは、該パルスノイズを除去した第4の検波信号S4を切替え部8を介してパイロット信号注入部9へ供給し、パルスノイズが発生していない期間すなわちホールド期間τ以外の期間では、第2の検波信号S2を切替え部8を介してパイロット信号注入部9へ供給するので、パイロット信号注入部9が第5の検波信号S5とパイロット信号Spとを合成することにより、パルスノイズを除去した出力信号(検波信号)Soutを生成して出力することができる。
更に、主信号抽出回路6が入力信号Sin中の主信号を抽出する際、15kHz以上の高域ノイズを除去するので、ホールド回路7は、ホールド期間τにおいて、高域ノイズを含まない第3の検波信号S3をホールドすることになる。このため、ホールド回路7は、第3の検波信号S3に含まれている主信号を必ずホールドすることとなり、従来のようなノイズ成分(雑音成分)をホールドしないので、図2(b)に示した第1の部分WA内にノイズ成分が混入しない。その結果、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した第4の検波信号S4を切替え部8に供給することができ、ひいては、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した検波信号を出力信号Soutとして、パイロット信号注入部9から出力することが可能となっている。
このように、本実施形態のノイズ除去装置1は、パルスノイズを除去する他、ホールド回路7がパルスノイズを除去する際にノイズ成分をホールドしない構成となっていることから、ノイズ除去精度の向上を図ることが可能である。
なお、図1に示したノイズ除去装置1は、パイロット信号抽出部4が、ホールド回路2から出力される第1の検波信号S1中に含まれているパイロット信号を抽出することにより、そのパイロット信号Spを出力する構成となっている。しかし、かかる構成に限定されるものではなく、パイロット信号抽出部4が、入力信号Sinに含まれているパイロット信号を抽出し、上述のパイロット信号Spとして出力する構成としてもよい。かかる構成によれば、ホールド回路2を省略することが可能となり、簡素な構成を有するノイズ除去装置1を実現することが可能である。
また、車載型のラジオ受信機に設けられるノイズ除去装置について説明したが、本実施形態のノイズ除去装置は、車載型のラジオ受信機に限らず、携帯型のラジオ受信機や、室内等で使用されるいわゆる卓上型のラジオ受信機その他のラジオ受信機に広く適用することが可能である。
また、本実施形態のノイズ除去装置は、自動車から発生されるイグニッションノイズや落雷ノイズ等のパルスノイズの除去のみならず、例えば電車の駆動モータから発生される電磁気ノイズ等のパルスノイズを除去することも可能である。
次に、上述の実施形態に係るより詳細な実施例のノイズ除去装置を図3乃至図5を参照して説明する。なお、図3は、本実施例のノイズ除去装置の構成を表したブロック図、図4及び図5は、本ノイズ除去装置内で生じる各信号の波形を表した波形図である。また、図3において図1と同一又は相当する部分を同一符号で示しており、図4及び図5はオシロスコープの画面上に表示された波形をトレースして描いたものである。
図3において、このノイズ除去装置1の構成を、図1に示したノイズ除去装置と対比して説明すると、検波器から供給される入力信号Sinを入力するホールド制御部3は、ハイパスフィルタ3aと、絶対値回路3b、ローパスフィルタ3c、減算器3d、波形整形回路3e及びホールド期間制御部3fを備えて構成されている。
ハイパスフィルタ3aは、受信機がステレオ放送を受信する受信機である場合に、カットオフ周波数が約53kHzに設定されており、約53kHzより高い周波数域の高域ノイズを通過させて絶対値回路3bに供給する。
絶対値回路3bは、高域ノイズの負極性成分を正極性成分に変換することにより、正極性のみの高域ノイズを生成してローパスフィルタ3cと減算器3dに供給する。
ローパスフィルタ3cは、上記正極性のみの高域ノイズを平滑化することによって平滑信号を生成し、減算器3dに供給する。
減算器3dは、上述の平滑信号と絶対値回路3bからの正極性のみの高域ノイズとの減算をすることにより、正極性のみの高域ノイズのうち平滑信号の振幅より大きな振幅となる部分を差分信号として波形整形回路3eに供給する。
波形整形回路3eは、上述の差分信号を波形整形することにより、矩形波状の2値信号を生成してホールド期間制御回路3fへ供給する。
ホールド期間制御回路3fは、実験的に解析された落雷ノイズや自動車から発生するイグニッションノイズ等のパルスノイズの発生期間に相当する時間幅の矩形波を発生するデジタルローパスフィルタ回路等を備えて構成されており、上述の2値信号をローパスフィルタリングすることによって、パルスノイズの発生期間に近似した期間において論理“H”となるホールド信号HLDを生成して出力する。すなわち、上述の論理“H”となる期間をホールド期間τとするホールド信号HLDが出力される。
バンドパスフィルタ4は、図1に示したパイロット信号抽出部4に相当し、19kHzを中心とする狭帯域通過型のバンドパスフィルタで形成されることにより、ホールド回路2から供給される第1の検波信号S1中に含まれている19kHzのパイロット信号Spを抽出して出力する。
減算器5は、図1に示したパイロット除去部5に相当している。そして、入力信号Sinからパイロット信号Spを減算することにより、パイロット信号を除去した第2の検波信号S2を出力する。
次に、ローパスフィルタ6は、図1に示した主信号抽出部6に相当し、カットオフ周波数が15kHzに決められたローパスフィルタで形成されている。
そして、ローパスフィルタ6は、入力信号Sinに含まれている15kHz以下の主信号((R+L)信号)を通過させ、15kHz以上の高域ノイズの通過を禁止することにより、主信号を主成分とする第3の検波信号S3を出力する。
図1に示した切替え部8は、図3において模式的に示すように、ホールド信号HLDに従って切り替え動作する2入力1出力型のアナログマルチプレクサ回路8で形成されており、一方の入力接点aに減算器5の出力端子、他方の入力接点bにホールド回路7の出力端子が接続されている。
そして、アナログマルチプレクサ回路8は、ホールド期間τ以外の期間では、入力接点a側への切り替え動作をすることによって、第2の検波信号S2を第5の検波信号S5として加算器9側へ出力し、ホールド期間制御回路3fから供給されるホールド信号HLDによってホールド期間τが指示されると、該ホールド期間τの間、入力接点b側に切り替え動作することで、第4の検波信号S4を第5の検波信号S5として加算器9側へ出力する。
加算器9は、図1に示したパイロット信号注入部9に相当し、バンドパルフィルタ4から供給されるパイロット信号Spと第5の検波信号S5とを加算することによってパイロット信号を有する検波信号を生成(再生)し、該検波信号を出力信号Soutとして出力する。
そして、アナログマルチプレクサ回路8と加算器9によって、図1に示した信号合成部10が構成されている。
次に、図4及び図5を参照して、かかる構成を有する本実施例のノイズ除去装置1の動作を説明する。
なお、ノイズ除去装置1の特徴を分かり易く説明するために、説明の便宜上、パイロット信号のみが変調されて到来してきた放送電波に基づいて検波された検出信号が検波器から出力され、更にノイズ成分の増加する実用感度付近での検波信号にイグニッションノイズ等のパルスノイズNzが混入したものとして説明する。
図4(a)は、この実用感度付近においてパルスノイズNzが混入した検波信号(入力信号)Sinが入力した場合の波形例を示している。
この入力信号Sinが入力すると、ホールド制御回路3fが、同図(b)に示すような矩形波状のホールド信号HLDをパルスノイズNzの発生期間に応じて出力し、ホールド回路2がホールド信号HLDによって指示されるホールド期間τにおいて入力信号Sinをホールドすることにより、同図(c)に示すようなパルスノズNzを除去した第1の検波信号S1を出力する。引き続き、バンドパスフィルタ4が第1の検波信号S1に含まれている19kHzのパイロット信号を抽出し、同図(d)に示すようなパイロット信号Spを出力する。
更に、減算器5が、同図(a)に示した入力信号Sinと同図(d)に示したパイロット信号Spとの減算処理を行うことにより、同図(e)に示すような第2の検波信号S2を出力する。
一方、ローパスフィルタ6では、入力信号Sin中に含まれている15kHz以上の高域ノイズとパイロット信号との除去が行われ、図5(a)に示すような第3の検波信号S3がホールド回路7に供給される。ここで、15kHz以下のノイズ成分を有するパルスノイズNzが検波信号に混入していると、図5(a)に示すように、第3の検波信号S3は、積分波形のパルスノイズNzを含んだ信号となってホールド回路7に供給されることとなる。
次に、ホールド回路7が、ホールド信号HLDの指示に従って、第3の検波信号S3をホールドすることにより、上述の積分波形のパルスノイズNzが発生する直前の信号成分をホールド期間τの間に保持することにより、図5(b)に示すような、パルスノイズNzを除去した第4の検波信号S4を出力する。
ここで、図5(b)を見れば分かるとおり、ホールド期間τにおいて殆どノイズ成分が混入していない第4の検波信号S4がホールド回路7から出力される。
したがって、図5(b)の波形は、仮に主信号を含んでいない検波信号が入力信号Sinとして入力した場合を想定したものであるが、実際に主信号を含んだ検波信号が入力信号Sinとして入力した場合では、ローパスフィルタ6から出力される第3の検波信号に含まれている主信号が必ずホールド期間τの間保持されることになり、ノイズ成分の混入しない第4の検波信号S4が出力されることとなる。
このように、主信号を有する入力信号Sinをローパスフィルタ6に通してから、ホールド回路7でホールドすることにより、ホールド期間τにおいてノイズの混入しない第4の検波信号S4を生成することを可能にしている。
次に、アナログマルチプレクサ8が、ホールド信号HLDによりホールド期間τが指示されると、そのホールド期間τの間、第4の検波信号S4を加算器9へ出力し、ホールド期間τ以外の期間では、第2の検波信号S2を加算器9へ出力する。
次に、加算器9が、第5の検波信号S5とパイロット信号Spとを加算することにより、19kHzのパイロット信号を有する検波信号を生成(再生)し、出力信号Soutとして出力する。
以上説明したように、本実施形態のノイズ除去装置1によれば、パルスノイズNzが発生したホールド期間τでは、パルスノイズを除去した第4の検波信号S4をアナログマルチプレクサ8を介して加算器9へ供給し、ホールド期間τ以外の期間では、第2の検波信号S2をアナログマルチプレクサ8を介して加算器9へ供給するので、加算器9が第5の検波信号S5とパイロット信号Spとを加算することにより、パルスノイズを除去した出力信号(検波信号)Soutを生成して出力することができる。
更に、ローパスフィルタ6が入力信号Sin中の高域ノイズを予め除去して、そのノイズの低減化が図られた第3の検波信号S3について、ホールド回路7がホールド期間τにおいてパルスノイズを除去するためのホールド処理を行っている。
このため、ホールド回路7が上述のホールド処理を行うと、主信号を必ずホールドすることとなり、従来のようなノイズ成分(雑音成分)をホールドしないので、ノイズ成分を低減した第4の検波信号S4を生成することができる。
その結果、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した第4の検波信号S4をアナログマルチプレクサ8に供給することができ、ひいては、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した検波信号を出力信号Soutとして、加算器9から出力することが可能となっている。
また、本実施例のノイズ除去装置1では、上述したようにローパスフィルタ6のカットオフ周波数が15kHzであるため、図2(a)に示したモノラルの音声信号を再生することが可能な主信号((R+L)信号)を有する第3の検波信号S3が、ローパスフィルタ6から出力される。
このため、ホールド期間τ以外の期間においては、第2の検波信号S2に含まれているステレオ音声信号を再生することが可能な(R+L)信号と(R−L)信号がアナログマルチプレクサ8を介して加算器9に供給されるのに対し、ホールド期間τでは、第4の検波信号S4に含まれている(R+L)信号がアナログマルチプレクサ8を介して加算器9に供給される。
したがって、いわゆるモノラル再生を行うための主信号と、ステレオ再生を行うための主信号及び副信号とが時間的に連続して交互に入れ替わるような検波信号が出力信号Soutとして出力される。
しかし、モノラル再生行うための(R+L)信号は、極めて短時間のホールド期間τにおいて出力信号Sout内に生じるので、該出力信号Soutに基づいてマトリクス回路(図示略)がステレオ再生を行っても、聴覚的に影響を与えることのないステレオ音声信号を再生することが可能である。
また、ローパスフィルタ6のカットオフ周波数を15kHzにしたことで、第3の検波信号S3に混入する高域ノイズを大幅に除去することができ、このため、ホールド回路7が上述のホールド処理を行うと、主信号を必ずホールドすることとなる。
その結果、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した第4の検波信号S4をアナログマルチプレクサ8に供給することができ、ひいては、ノイズの低減及びパルスノイズの除去を実現した検波信号を出力信号Soutとして、加算器9から出力することが可能となっている。
発明の実施形態に係るノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 図1に示したノイズ除去装置の特性を説明するための図である。 実施例のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 図3に示したノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。 更に、図3に示したノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。 従来のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。
符号の説明
1…ノイズ除去装置
2,7…ホールド回路
3…ホールド制御部
4…パイロット信号抽出部
5…パイロット信号除去部
6…主信号抽出部
8…切替え部
9…パイロット信号注入部
10…信号合成部

Claims (6)

  1. 受信信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、
    前記受信信号に混入した前記パルスノイズの発生期間を検出し、該発生期間に相当するホールド期間を決定するホールド制御手段と、
    前記受信信号に含まれているパイロット信号を抽出して出力するパイロット信号抽出手段と、
    前記受信信号に含まれているパイロット信号を除去して出力するパイロット信号除去手段と、
    前記受信信号に含まれる主信号を抽出して出力する主信号抽出手段と、
    前記主信号抽出手段から出力される前記主信号を有する信号を前記ホールド期間においてホールドして出力するホールド手段と、
    前記ホールド期間に前記ホールド手段から出力される信号と、前記ホールド期間以外の期間に前記パイロット信号除去手段から出力される信号とに、前記パイロット信号抽出手段で抽出されたパイロット信号を合成することにより、出力信号を生成する信号合成手段と、
    を備えることを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 更に、前記ホールド期間において前記受信信号をホールドすることにより、前記パルスノイズを除去した信号を出力する他のホールド手段を備え、
    前記パイロット信号抽出手段は、前記他のホールド手段から出力される前記パルスノイズを除去した信号に含まれているパイロット信号を抽出することにより、前記受信信号に含まれているパイロット信号を抽出することを特徴とする請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記主信号抽出手段は、前記主信号を通過させるフィルタで形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記パイロット信号抽出手段は、前記パイロット信号を通過させる狭帯域の通過帯域を有するフィルタで形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のノイズ除去装置。
  5. 前記信号合成手段は、
    前記ホールド期間に前記ホールド手段から出力される信号を選択し、前記ホールド期間以外の期間に前記パイロット信号除去手段から出力される信号を選択して出力する切替え手段と、
    前記切替え手段から出力される信号に、前記パイロット信号抽出手段で抽出されたパイロット信号を合成するパイロット信号注入手段とを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のノイズ除去装置。
  6. 前記パイロット信号注入手段は、前記切替え手段から出力される信号と、前記パイロット信号抽出手段で抽出されたパイロット信号とを加算する加算器で形成されていることを特徴とする請求項5に記載のノイズ除去装置。
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