JP2005190195A - マイクロコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 制御システムにおける制御の高精度化に伴い、アナログ信号の短周期のサンプリングやオーバーサンプリングなど多様なパターンのA/D変換を実行する必要がある場合においても、CPUの周辺モジュール制御に関わる負荷を減らすこと。
【解決手段】 マイクロコントローラ1は、タイマユニット4が、A/D変換器5に対してA/D変換処理属性の異なる複数のA/D変換処理パターンに対応した複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkを生成及び出力してA/D変換を開始、実行させることが可能であり、A/D変換のトリガ信号であるA/D変換要求信号ADREQtの出力周期、出力回数、モード、カウンタ選択、イネーブル等の属性は、タイマユニット4に内蔵の制御レジスタにより設定できるように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種機器の制御を行うマイクロコントローラに関し、特にタイマユニットからアナログ/デジタル(以下、A/Dと称する)変換器を起動する機能を有するマイクロコントローラに関するものである。
集積回路技術の発展に伴い、中央演算処理装置(以下、CPUと称する)と、メモリと、タイマユニット、A/D変換器、ダイレクトメモリアクセス(以下、DMAと称する)転送装置などの周辺モジュールとを一つのチップに備えたマイクロコントローラが、各種機器を制御する半導体装置として広く使用されるようになってきている。
このようなマイクロコントローラにおいては、CPUが逐一これら周辺モジュールを制御するのではなく、周辺モジュールが制御レジスタを備える構成でCPUが制御レジスタに設定を行うことにより周辺モジュールを動作させる。このように周辺モジュールをCPUと独立して動作させることによりCPUの負荷を減らし、結果としてマイクロコントローラ全体の性能を向上させることができる。
例えば、本発明の対象となる要素であるタイマユニットとA/D変換器についてみてみると、非特許文献1によれば、シングルチップ・マイコンにおけるA/D変換の制御として、CPUや外部端子以外に、タイマユニットにより周期的にA/D変換起動信号を生成できるように構成されている。タイマユニットの備える制御レジスタ(「インターバル・インタラプト・リクエスト・レジスタ(ITVRR)」)によりその設定が可能となっている。
また、特許文献1に記載の技術においては、A/D変換器のコントローラから生成されるパルス信号に同期して、予め設定したパルス番号に対応するA/D入力チャネルについてA/D変換されるように構成されている。A/D入力チャネルごとに異なる変換周期でA/D変換ができる旨が記載されている。
特開2002−314418号公報 「日立SuperH RISC engine SH-2E SH7055F-ZTAT ハードウェアマニュアル」,株式会社日立製作所,平成12年11月,第4版,p.328
上記非特許文献1や特許文献1などの従来技術によれば、CPUとは独立して周辺モジュールを動作させることでCPUの負荷を軽減し、結果としてマイクロコントローラ全体の性能を向上させることが可能である。
しかしながら、上記非特許文献1のタイマユニットは、A/D入力チャネルごとに、異なる属性のA/D変換起動信号によりA/D変換器を起動できるように考慮すると更に種々の用途に活用しやすいものとなる。
また、特許文献1記載の技術では、A/D変換処理における変換周期を基準クロックの倍数となる値にしか設定できず、また例えば外部入力をトリガとした非同期のA/D変換要求には対応できないなどの限界があり、更なるA/D変換処理のフレキシビリティ向上を要求されるシステムには適さない可能性がある。
例えば、自動車エンジン制御システムでは、機能の多様化や高性能化が求められており、CPUの処理速度を向上させてより多くのタスクを実行させるようになってきている。A/D変換処理に関しても、アナログ信号の短周期のサンプリングや、オーバーサンプリング、エンジン回転に同期した種々のタイミングでのサンプリングなど、多様なパターンのA/D変換を実行する必要があるが、これらの制御をCPUが実行するとCPUの負荷は大幅に増えてしまう。
本発明は、以上のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、タイマユニット、A/D変換器、DMA転送装置などの周辺モジュールを備え、タイマユニットがA/D変換器を起動する機能を有し、上記のような多様なパターンのA/D変換の必要に対応してアナログ入力チャネルごとに種々のパターンのA/D変換を行うことができ、かつCPUの周辺モジュール制御の負荷を減らすことができるマイクロコントローラを提供することである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)前記課題を解決するために、本発明のマイクロコントローラは、CPUと、メモリと、タイマユニットと、A/D変換器と、DMA転送装置とを備え、A/D変換器は複数のアナログ入力チャネルからいずれか一つを選択してA/D変換する機能を有し、DMA転送装置はA/D変換の結果データをメモリへDMA転送する機能を有するマイクロコントローラであって、タイマユニットは、A/D変換器を起動する機能として、A/D変換処理の属性(A/D変換周期等)の指定で定まる複数のA/D変換処理パターンにそれぞれ対応した複数種類のA/D変換要求信号(ADREQt0−ADREQtk)を生成してA/D変換器に対し出力してこれをトリガ信号としてA/D変換を開始、実行させる機能を有することを特徴とする。タイマユニットが同一のA/D変換器に対して上記複数種類のA/D変換要求信号を出力可能な構成となっており、A/D変換器側は、上記複数種類のA/D変換要求信号をトリガ信号として入力してA/D変換を行う。上記構成により、アナログ入力の特性に応じた複数のパターンのA/D変換処理をタイマユニットから起動、開始させる。
(2)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(1)のマイクロコントローラにおいて、タイマユニットは、複数種類のA/D変換要求信号の生成及び出力のための制御情報(トリガ制御情報)の設定を格納する制御レジスタ(トリガ制御レジスタ)を有し、制御レジスタに、A/D変換要求信号ごとの出力周期(トリガ周期)、出力回数(トリガ発生回数)を設定するフィールドを有し、制御レジスタの設定に基づきA/D変換要求信号の生成及び出力を行うことを特徴とする。上記制御情報(トリガ制御情報)によってA/D変換処理の属性が指定される。上記出力周期によってA/D変換周期が指定される。また上記出力回数によって、連続して行うA/D変換回数が指定される。
(3)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(2)のマイクロコントローラにおいて、A/D変換器は、A/D変換制御情報の設定を格納する変換制御レジスタに、アナログ入力チャネルごとのA/D変換開始要因(上記A/D変換要求信号の選択)を設定するフィールドを有し、タイマユニットからA/D変換要求信号が入力されると、変換制御レジスタにおける設定に基づき、入力されたA/D変換要求信号をA/D変換開始要因とするアナログ入力チャネルについてA/D変換を開始することを特徴とする。これにより、各アナログ入力チャネルにおいて、A/D変換開始要因の設定に基づいてA/D変換要求信号が選択され、指定の属性でのA/D変換処理が実行される。
(4)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(3)のマイクロコントローラにおいて、A/D変換器は、A/D変換が終了するごとにDMA転送装置に対し転送要求信号(DREQ)を出力してA/D変換の結果データをメモリへ転送させ、また変換制御レジスタに、CPU割り込み生成単位となるA/D変換回数を設定するフィールドを有し、メモリへのA/D変換の結果データの転送回数が変換制御レジスタに設定されたA/D変換回数に達した時点でDMA転送装置によりCPUへの割り込みを生成させること(CPU割り込み信号(INTD)の出力)を特徴とする。A/D変換器におけるA/D変換結果データがDMA転送装置によりメモリ(RAM)へ転送されるので、CPUはA/D変換器の起動及びA/D変換結果データ転送のための短周期タスクを行う必要はない。CPUは、上記割り込みを受けるまでは所定のタスクを実行しつつ、上記割り込みを受けるとA/D変換結果データを用いたタスクを実行する。
(5)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(2)のマイクロコントローラにおいて、タイマユニットの制御レジスタは、前記タイマユニットが備えるカウンタのいずれかを選択するフィールド(カウンタセレクト)と、所定のA/D変換処理パターンに対応したA/D変換要求信号の生成及び出力のモード(トリガモード)を選択するフィールドと、A/D変換要求信号の出力を許可/禁止するステータスを設定するフィールド(トリガイネーブル)とを有し、タイマユニットは、制御レジスタの設定に基づき選択されたカウンタ、モード、及びステータスにおいてA/D変換要求信号の生成及び出力を行うことを特徴とする。
(6)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(5)のマイクロコントローラにおいて、タイマユニットにおけるA/D変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、制御レジスタにおける出力周期の設定値をnとすると、選択されたカウンタのnビット目が0から1に変化するごとにA/D変換要求信号を出力するモードであることを特徴とする。
(7)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(5)のマイクロコントローラにおいて、タイマユニットにおけるA/D変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、制御レジスタにおける出力周期の設定値をT、選択されたカウンタのインクリメントあるいはデクリメント周期をΔtとすると、T×Δtの周期ごとにA/D変換要求信号を出力するモードであることを特徴とする。
(8)また、本発明のマイクロコントローラは、前記(5)のマイクロコントローラにおいて、タイマユニットにおけるA/D変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、制御レジスタの第1の出力周期の設定値をn、第2の出力周期の設定値をT、出力回数の設定値をN、選択されたカウンタのインクリメントあるいはデクリメント周期をΔtとすると、2n×Δtの周期ごとに、T×Δtの時間間隔でN回連続でA/D変換要求信号を出力するモードであることを特徴とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明のマイクロコントローラによれば、タイマユニットの制御レジスタへの設定に基づきアナログ入力チャネルごとに種々のパターンのA/D変換を行うことができ、かつCPUの周辺モジュール制御に関わる負荷を大幅に低減することができる。これにより、今後の制御システムにおける制御の高精度化に伴い、アナログ信号の短周期のサンプリングや、オーバーサンプリング、エンジン回転に同期した種々のタイミングでのサンプリングなど、多様なA/D変換処理を必要とされる各種用途に適用することのできるマイクロコントローラを提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下の実施の形態は、本発明のマイクロコントローラを、自動車エンジン制御を行う自動車用電子制御装置として適用する例を想定している。
図1は、本発明の実施の形態におけるマイクロコントローラ1の構成を示すブロック図である。マイクロコントローラ1は、CPU2、メモリ3、タイマユニット4、A/D変換器5、DMA転送装置7、およびバスブリッジ8を備えた半導体装置である。CPU2、メモリ3、DMA転送装置7はシステムバス6に接続され、タイマユニット4、A/D変換器5、DMA転送装置7は周辺バス9に接続され、システムバス6と周辺バス9はバスブリッジ8によって接続されている。マイクロコントローラ1は、CPU2やメモリ3の周辺モジュールとしてタイマユニット4、A/D変換器5、DMA転送装置7を有している。
システムバス6は、CPU2とDMA転送装置7がメモリ3に短時間でアクセスできるよう高速にしており、周辺バス9は、多数の周辺モジュールを接続するためにシステムバス6よりも低速にしている。なお、周辺バス9とシステムバス6が同じ速度の構成であっても構わない。また、システムバス6や周辺バス9の代わりにスイッチ回路を用いて接続してもよい。
CPU2は、マイクロコントローラ1の主要な制御を行うプロセッサであり、システムバス6を経由してメモリ3にアクセスし、また、システムバス6とバスブリッジ8と周辺バス9とを経由してタイマユニット4、A/D変換器5、DMA転送装置7などの周辺モジュールにアクセスする。CPU2は、タイマユニット4やA/D変換器5に対してA/D変換処理の制御のための設定を行う。
メモリ3は、演算処理プログラムやデータを格納するRAMなどの記憶手段であり、CPU2によって読み出しと書き込みの動作が行われ、また、DMA転送装置7によってデータ特にA/D変換結果データの書き込みが行われる。
タイマユニット4は、入力パルス信号のインプットキャプチャやコンペアマッチによるPWM(パルス幅変調)信号出力などを実行するモジュールである。タイマユニット4は、A/D変換器5を起動してA/D変換を開始、実行させる機能を持つ。特に本実施の形態におけるタイマユニット4は、CPU2によるタイマユニット4に内蔵の制御レジスタへの設定に基づいてA/D変換処理属性の異なる複数のA/D変換処理パターンにそれぞれ対応した複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkを生成しA/D変換器5に対してトリガ信号として出力する機能を持つ。A/D変換器5側はこれをA/D変換のトリガ信号として入力してA/D変換を開始、実行する。A/D変換要求信号ADREQtの出力周期、出力回数等の属性は、タイマユニット4の制御レジスタにより設定できるように構成されている。
A/D変換器5は、複数のアナログ入力チャネルAN0−ANnにおいて外部から入力されるアナログ信号を選択しこれをA/D変換して変換結果のデジタルデータを格納する装置である。A/D変換器5は、複数種類のA/D変換要求信号ADREQをトリガ信号として受け付ける構成を有し、A/D変換要求信号ADREQによりA/D変換器5が起動されA/D変換を開始、実行する。A/D変換要求信号ADREQのうち、特にタイマユニット4をA/D変換起動、開始の要因とするA/D変換要求信号をADREQtとしている。A/D変換器5は、A/D変換のトリガ信号としてタイマユニット4からの複数のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkを直接に入力する構成である。またA/D変換器5は、A/D変換終了ごとにDMA転送要求信号DREQをDMA転送装置7に対して出力する機能、及び所定タイミングでCPU割り込み要求信号INTDREQをDMA転送装置7に対して出力する機能を持つ。
DMA転送装置7は、A/D変換器5がA/D変換終了時に出力するDMA転送要求信号DREQを受信するとA/D変換結果データをA/D変換器5の変換結果レジスタ53からメモリ3にDMA転送する機能を持つ。また、DMA転送装置7は、メモリ3への必要なA/D変換結果データの転送動作が終了した時点でCPU2に対しCPU割り込み信号INTDを生成する機能を持つ。
図2は、マイクロコントローラ1におけるA/D変換器5の構成を示すブロック図である。A/D変換器5は、変換制御レジスタ51、変換結果レジスタ53、要求選択回路54、変換制御回路55、マルチプレクサ(MUX)56、A/D変換回路57、インタフェース回路(I/F)58、外部端子である複数のアナログ入力チャネルAN0−ANnを有している。変換制御レジスタ51、変換結果レジスタ53はそれぞれ内部バス59を介してインタフェース回路58に接続されている。インタフェース回路58は周辺バス9に接続されている。
マルチプレクサ56は、複数のアナログ入力チャネルAN0−ANnのうち変換制御回路55が指定したチャネルを選択してA/D変換回路57に出力する。A/D変換回路57は、変換制御回路55から指示されたタイミングで、マルチプレクサ56が選択したアナログ入力チャネルのアナログ値をデジタル値に変換して変換結果レジスタ53に出力する。複数のアナログ入力チャネルAN0−ANnに関しスキャン動作つまりアナログ入力チャネルを順次選択しながらA/D変換が行われる。
インタフェース回路58は、周辺バス9と内部バス59を接続しており、CPU2とDMA転送装置7は、インタフェース回路58を経由して変換制御レジスタ51や変換結果レジスタ53にアクセスできる。
変換制御レジスタ51は、CPU2からの書き込みや読み出しが可能であり、変換制御回路55でのA/D変換制御を行うためのA/D変換制御情報が設定される。変換制御レジスタ51は、CPU2からA/D変換の起動を指示する書き込みが行われたり、またA/D変換の状態を表示したりするレジスタである。
変換結果レジスタ53は、A/D変換回路57によるA/D変換の結果のデジタルデータを格納するためのレジスタである。変換結果レジスタ53に格納されたA/D変換結果データは、DMA転送装置7によりメモリ3へDMA転送処理される。
要求選択回路54は、複数のA/D変換要求信号ADREQのアービトレーションを行う回路である。要求選択回路54は、タイマユニット4からのA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtk、CPU2が変換制御レジスタ51にA/D変換開始を示す所定値を書き込むことによって発生するA/D変換要求信号ADREQr、外部端子からのA/D変換要求ADREQeの内から一つのA/D変換要求信号を選択して変換制御回路55に出力する。複数のA/D変換要求信号が同時に発生した場合には、変換制御レジスタ51に設定された優先順位に従ってA/D変換要求信号ADREQを選択する。
本実施の形態の場合、A/D変換起動、開始の要因となる内のタイマユニット4を要因とするA/D変換要求信号ADREQtが、A/D変換処理の属性の異なる複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkで構成されているが、他の要因のA/D変換要求信号ADREQrやADREQeについても上記ADREQtと同様にA/D変換処理の属性の異なる複数種類のA/D変換要求信号を備える構成としてもよい。
上記A/D変換要求信号ADREQのいずれかによりA/D変換器5が起動されると、変換制御回路55は、変換制御レジスタ51の設定に基づき、入力されたA/D変換要求信号ADREQに対応する変換対象アナログ入力チャネルを選択し、そのアナログ入力についてのA/D変換を実行し、A/D変換結果データを変換結果レジスタ53の所定アドレスに格納するように、マルチプレクサ56、A/D変換回路57、及び変換結果レジスタ53を制御する。
また、変換制御回路55は、選択されたアナログ入力チャネルにおけるA/D変換単位動作が終了すると、DMA転送装置7に対しDMA転送要求信号DREQを出力する。これにより、変換結果レジスタ53におけるA/D変換結果データがDMA転送装置7によりメモリ3にDMA転送される。さらに、あるアナログ入力チャネルのA/D変換結果データの転送回数が、設定されている所定回数に達すると、変換制御回路55はDMA転送装置7に対しCPU割り込み要求信号INTDREQを出力し、これによりDMA転送装置7にCPU割り込み信号INTDを生成させる。
図3は、マイクロコントローラ1のA/D変換器5における変換制御レジスタ51の形式の一構成例を示した図である。本例では、変換制御レジスタ51は、各アナログ入力チャネルAN0−ANnについてそれぞれの変換制御情報のエントリを持つ構成であり、各エントリは、変換開始要因フィールド511、変換回数フィールド512を有する。アナログ入力チャネルごとのエントリを持つレジスタ形式により、アナログ入力チャネルごとに異なる属性でのA/D変換処理を行わせることができる。
変換制御レジスタ51において、変換開始要因フィールド511は、対応するアナログ入力についてのA/D変換の開始の要因を指定する情報を設定するフィールドである。つまりA/D変換開始要因として複数種類存在するA/D変換要求信号ADREQの内のいずれの入力をトリガとして対応するアナログ入力チャネルのA/D変換を開始するかを設定するフィールドである。本実施の形態では、A/D変換開始要因に対応するA/D変換要求信号ADREQとして、ADREQt0−ADREQtk(タイマユニット4からの複数種類のA/D変換要求信号)、ADREQr(CPU2からの変換制御レジスタ51への書き込みに基づくA/D変換要求信号)、ADREQe(外部端子を通じて入力されるA/D変換要求信号)を有する。これらA/D変換要求信号ADREQがA/D変換のトリガ信号としてA/D変換器5へ入力されると、変換制御レジスタ51の設定に基づいて対応するアナログ入力チャネルにおけるA/D変換が開始される。
例えば、あるアナログ入力チャネルの変換開始要因として、タイマユニット4からの複数のA/D変換要求信号ADREQtの内のいずれか例えばADREQt0を示す値が変換制御レジスタ51の変換開始要因フィールド511に設定される。変換制御レジスタ51におけるあるアナログ入力チャネル例えばAN0とAN2についてのエントリにおいて、その変換開始要因フィールド511の設定値がADREQt0を示す値である場合、A/D変換器5は、タイマユニット4からA/D変換要求信号ADREQt0が入力されると、上記設定に基づきアナログ入力チャネルAN0及びAN2についてのA/D変換を実行する。
変換制御レジスタ51において、変換回数フィールド512は、そのアナログ入力チャネルについて何回A/D変換した後にDMA転送装置7にCPU割り込み要求信号INTDREQを出力するか、すなわちDMA転送によりメモリ3に何回分のA/D変換結果データが転送及びストアされた後にDMA転送装置7がCPU割り込み信号INTDを生成するか、CPU割り込み生成単位を設定するフィールドである。例えばこの変換回数フィールド512に“4”と設定すれば、メモリ3の所定領域に該当アナログ入力チャネルのA/D変換結果データが4個ストアされるごとに、CPU2は、DMA転送装置7から転送終了を示す割り込みであるCPU割り込み信号INTDを受け、これをもとに過去の4個のA/D変換結果データを用いてフィルタ演算処理などの所定の処理を実行する。
図4は、マイクロコントローラ1におけるタイマユニット4の構成を示すブロック図である。タイマユニット4は、プリスケーラ61、複数のカウンタ62、トリガ制御レジスタ63、トリガ生成回路64、タイマユニットチャネル制御回路65、インタフェース回路(I/F)66、内部バス67、外部端子である複数のタイマユニット入出力チャネルTI0−TInを有している。トリガ制御レジスタ63とタイマユニットチャネル制御回路65は、それぞれ内部バス67を介してインタフェース回路66に接続されている。
プリスケーラ61は、基準となるクロック信号CLKを入力して分周を行い、この分周されたクロック信号により複数のカウンタ62がインクリメントまたはデクリメントされる。また図示していない制御レジスタにより複数のカウンタ62のそれぞれの分周比を設定することができる。
トリガ制御レジスタ63は、周辺バス9及び内部バス67を介してCPU2からの書き込みや読み出しが可能であり、CPU2から、A/D変換器5の起動のためのトリガ信号つまりA/D変換要求信号ADREQtの生成及び出力のための制御情報の設定が行われる。この制御情報をトリガ制御情報と呼ぶことにする。また、トリガ制御レジスタ63は、トリガ生成回路64の状態を表示する。CPU2は、タイマユニット4を変換起動、開始の要因とした所定のパターンのA/D変換処理を実行させたい場合に、トリガ制御レジスタ63におけるトリガ制御情報として、目的とするA/D変換処理の属性を指定する情報、代表的にはA/D変換周期やA/D変換回数などに対応するトリガ信号の出力周期や出力回数などの情報を設定する。
トリガ生成回路64は、カウンタ62を用いて、トリガ制御レジスタ63に設定されたトリガ制御情報に基づき、適切なタイミングでA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkを生成してA/D変換器5に対して出力し、また、図示していないDMA転送装置起動信号を生成及び出力する。
タイマユニットチャネル制御回路65は、カウンタ62を用いて、入力パルス信号のインプットキャプチャや、コンペアマッチによるPWM(パルス幅変調)信号出力などを行う。
インタフェース回路66は、周辺バス9と内部バス67を接続しており、CPU2とDMA転送装置7は、インタフェース回路66を経由してトリガ制御レジスタ63やタイマユニットチャネル制御回路65にアクセスできる。
次に、マイクロコントローラ1のタイマユニット4におけるA/D変換要求信号ADREQt(ADREQt0−ADREQtk)の生成方法について、図5〜図9を参照して詳細に説明する。
図5は、タイマユニット4におけるトリガ制御レジスタ63の形式の一構成例を示す図である。本構成例では、トリガ制御レジスタ63は、複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkに関して、各A/D変換要求信号ADREQtごとのトリガ制御情報のエントリを有する。各トリガ制御情報のエントリは、トリガモードフィールド631、カウンタセレクトフィールド632、第1トリガ周期フィールド633、第2トリガ周期フィールド634、トリガ発生回数フィールド635、及びトリガイネーブルフィールド636を有している。
このトリガ制御レジスタ63の構成例では、トリガ制御レジスタ63の設定により、異なるパターンのA/D変換処理に対応した複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkについて、各A/D変換処理の属性を設定することができる。
トリガ制御レジスタ63におけるトリガモードフィールド631は、所定のA/D変換処理パターンに対応したA/D変換要求信号ADREQtの生成及び出力のモード(これを以下、トリガモードと称する)すなわち所定のA/D変換処理モードを選択するフィールドである。トリガモードは、A/D変換処理属性の指定によって定まるA/D変換処理パターンのうち、特定のA/D変換処理パターンを指定するためのものである。
カウンタセレクトフィールド632は、複数のカウンタ62の中から適当なインクリメントあるいはデクリメント周期を持つカウンタを選択するためのフィールドである。選択されたカウンタをベースとした周期でA/D変換要求信号ADREQtが出力されることとなる。
第1トリガ周期フィールド633、第2トリガ周期フィールド634は、それぞれ、トリガ信号すなわちA/D変換要求信号ADREQtの生成及び出力の周期を設定するフィールドである。ここで設定される周期は、A/D変換器5におけるA/D変換周期に対応する。
トリガ発生回数フィールド635は、トリガ信号すなわちA/D変換要求信号ADREQtを連続して生成及び出力する回数を設定するフィールドである。ここで設定される回数は、A/D変換器5における連続したA/D変換回数に対応する。第1トリガ周期フィールド633または第2トリガ周期フィールド634で設定された周期、トリガ発生回数フィールド635で設定されたトリガ発生回数に従ってトリガ信号が生成及び出力される。
トリガイネーブルフィールド636は、トリガ信号すなわちA/D変換要求信号ADREQtの出力を許可(イネーブル)または禁止(ディセーブル)するステータスを設定するためのフィールドである。禁止のステータスの場合はトリガ信号が出力されない。
複数種類のA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkの各々について生成及び出力の属性すなわちA/D変換処理属性の設定を異なるものにすることで、異なるA/D変換処理パターンを定義できる。
次に、図6を参照して、上記トリガモードについて説明する。図6は、タイマユニット4のトリガ制御レジスタ63における、所定のA/D変換処理パターンに対応するトリガモードの形式の例について示す図である。本実施の形態では、トリガモードとして特に「MODE0」,「MODE1」,「MODE2」の三種類を設けているが、所定のトリガ制御情報の形式とすることでさらに種類を増やすことも可能である。図6では、各トリガモードについて、トリガ制御情報のエントリにおいて有効となるフィールドを特別に示している(斜線部分:有効フィールド)。なお有効フィールド以外にデータを書き込んでもその設定は動作に何ら影響を与えない。
まず、トリガモード「MODE0」(トリガモードフィールド631の設定値:0)は、カウンタセレクトフィールド632により選択したカウンタの特定のビットが0から1に変化するごとにトリガ信号(ADREQt)を生成及び出力するモードである。このビット位置を第1トリガ周期フィールド633に書き込む。第2トリガ周期フィールド634とトリガ発生回数フィールド635は無効である。トリガイネーブルフィールド636にはトリガ信号出力の許可/禁止を必要に応じて設定する。
図7は、トリガモード「MODE0」における設定例(図7(a))とこれに対応するトリガ信号出力の様子を示す図(図7(b))である。図7(a)に示すように、あるA/D変換要求信号ADREQtxについてのトリガ制御情報のエントリにおいて、トリガモードフィールド631にトリガモード「MODE0」を示す0が設定される。カウンタセレクトフィールド632により、インクリメント周期がΔtのカウンタNがセレクトされる。第1トリガ周期フィールド633に書き込まれた値がnの場合は、CPU2がトリガイネーブルフィールド636に1(許可)を書き込んだ後、カウンタNのnビット目が0から1に変化した時にトリガ信号つまり対応するA/D変換要求信号ADREQtx(図7(b)におけるADREQ)が出力され、これ以降、2n×Δtの時間間隔で繰り返しA/D変換要求信号(ADREQ)が出力される。A/D変換器5側は、これらトリガ信号(ADREQ)の入力に基づき、変換対象のアナログ入力チャネルについてA/D変換を実行する。トリガモード「MODE0」では、連続的にトリガ信号出力周期を設定することはできない。
これに対して、トリガモード「MODE1」(トリガモードフィールド631の設定値:1)は、カウンタセレクトフィールド632により選択したカウンタNのインクリメント周期を最小として任意の周期を設定することができる。設定したい周期を、カウンタNのインクリメント周期Δtで割った値をTとして第2トリガ周期フィールド634に書き込む。第1トリガ周期フィールド633とトリガ発生回数フィールド635は無効である。トリガイネーブルフィールド636にはトリガ信号出力の許可/禁止を必要に応じて設定する。
図8は、トリガモード「MODE1」における設定例(図8(a))とこれに対応するトリガ信号出力の様子を示す図(図8(b)、(c))である。図8(a)に示すように、あるA/D変換要求信号ADREQtxについてのトリガ制御情報のエントリにおいて、カウンタセレクトフィールド632により、インクリメント周期がΔtのカウンタNがセレクトされる。CPU2がトリガイネーブルフィールド636に1(許可)を書き込んだ直後にA/D変換要求信号ADREQtx(図8(b)におけるADREQ)が出力され、第2トリガ周期フィールド634に書き込まれた値がTの場合は、これ以降、T×Δtの時間間隔でA/D変換要求信号(ADREQ)が出力される。A/D変換器5側は、これらトリガ信号(ADREQ)の入力に基づき、変換対象のアナログ入力チャネルについてA/D変換を実行する。
A/D変換要求信号ADREQtの生成及び出力のモードとしてトリガモードを上記「MODE0」あるいは「MODE1」に設定することにより、A/D変換器5は、タイマユニット4のトリガ制御レジスタ63に設定された周期でアナログ入力チャネルへの入力センサ信号をサンプリング(A/D変換)することができる。
CPU2がトリガイネーブルフィールド636をクリアすると(設定値:0)、該当のA/D変換要求信号ADRERQtは出力されなくなるため、トリガイネーブルの設定により対象アナログ入力チャネルのA/D変換時間幅を限定して、ある任意の期間内に、所望の周期で入力信号のサンプリングを行う処理も可能である(図8(c)参照)。例えば自動車エンジン制御の場合、エンジンのピストンが特定区間に位置している間に、エンジンのノッキングを検出するセンサの信号を連続的にサンプリングし、このデータを用いて制御を行うことが可能となる。
一方、トリガモード「MODE2」(トリガモードフィールド631の設定値:2)は、トリガモード「MODE0」と「MODE1」の特徴を併せたモードであり、トリガ制御情報のエントリにおけるフィールドが全て有効になる。
図9は、トリガモード「MODE2」における設定例(図9(a))とこれに対応するトリガ信号出力の様子を示す図(図9(b))である。図9(a)に示すように、あるA/D変換要求信号ADREQtxについてのトリガ制御情報のエントリにおいて、カウンタセレクトフィールド632により、インクリメント周期がΔtのカウンタNがセレクトされる。トリガ発生回数フィールド635により、第2トリガ周期での連続的なトリガ信号発生の回数が設定される。本設定例では、対応するA/D変換要求信号ADREQtx(図9(b)におけるADREQ)が、2n×Δtの周期ごとに、T×Δtの時間間隔で、トリガ発生回数フィールド635で設定した回数である4回連続出力される処理となる。最初のA/D変換要求信号出力は、CPU2がトリガイネーブルフィールド636に1(許可)を書き込んだ後、カウンタNのnビット目が0から1に変化した時になされる。
トリガモード「MODE2」に設定することにより例えば、A/D変換器5は、周期的に入力センサ信号をオーバーサンプリングA/D変換処理することができる。また、そのオーバーサンプリング比もトリガ発生回数フィールド635で任意に設定できる。なお、通常はオーバーサンプリング比を2のべき乗とする場合が多いので、オーバーサンプリング比を2mと表し、トリガ発生回数フィールド635にはmを設定する形式とすれば、トリガ制御レジスタ63のビット数を削減することができる。
なお、本実施の形態のマイクロコントローラ1では、上記のように特定のA/D変換処理パターンに応するA/D変換要求信号の生成及び出力のモードであるトリガモード「MODE0」、「MODE1」、「MODE2」を明示的に設けてこれを指定してA/D変換処理を行わせる構成としたが、特定のモードを明示的に設けない構成も可能であり、タイマユニット4のトリガ制御レジスタ63に必要なトリガ制御情報(A/D変換処理属性)の設定を行うことにより所望のA/D変換処理パターンに対応したA/D変換要求信号でA/D変換処理を行わせることができる。
図10および図11に、本マイクロコントローラ1における複数のアナログ入力チャネルについてのA/D変換処理の実行例について示す。図10は、A/D変換処理の制御情報の設定例として、アナログ入力チャネルAN0,AN1,AN2の三つの入力についての変換制御レジスタ51における変換制御情報の設定例(図10(a))と、トリガ制御レジスタ63における二種類のA/D変換処理に対応したA/D変換要求信号ADREQt0,ADREQt1についてのトリガ制御情報の設定例(図10(b))とを示す図である。また図11は、図10に示すA/D変換処理の制御情報の設定例に対応したA/D変換処理の実行の様子を時間軸上で示す図である。
図10(a)において、A/D変換器5の変換制御レジスタ51に、アナログ入力チャネルAN0,AN1,AN2についての各エントリで、各入力チャネルに対応する変換開始要因と変換回数が設定されている。この設定例では、アナログ入力AN0及びAN2については、変換開始要因としてA/D変換要求信号ADREQt1を示す1が設定されており、アナログ入力AN1については、変換開始要因としてA/D変換要求信号ADREQt0を示す0が設定されている。これにより、アナログ入力AN0及びAN2は、A/D変換要求信号ADREQt1の入力によりA/D変換が実行される。またアナログ入力AN1は、A/D変換要求信号ADREQt0の入力によりA/D変換が実行される。
A/D変換要求信号ADREQt0,ADREQt1の生成及び出力のパターンは、タイマユニット4のトリガ制御レジスタ63におけるトリガ制御情報のエントリの設定により規定されている。本例では、A/D変換要求信号ADREQt0に対応するA/D変換処理においては、トリガモード「MODE0」での処理を行う設定であり、そのトリガ信号出力周期つまりA/D変換周期T0は2n×Δtとなる。また、A/D変換要求信号ADREQt1に対応するA/D変換処理においては、トリガモード「MODE1」で処理を行う設定であり、そのトリガ信号出力周期つまりA/D変換周期T1はT×Δtとなる。いずれのA/D変換処理におけるトリガ信号もカウンタNをベースとして出力される。
このA/D変換処理例では、二種類のA/D変換処理を同時に実行している。アナログ入力AN1についての変換周期T0=2n×ΔtでのA/D変換の処理と、アナログ入力AN0及びAN2についてのそれぞれ変換周期T1=T×ΔtでのA/D変換の処理とが同時に実行されている。図中、斜線三角形はトリガ信号としてA/D変換要求信号ADREQt0の入力に対応するA/D変換を示し、また白三角形はトリガ信号としてA/D変換要求信号ADREQt1の入力に対応するA/D変換を示す。アナログ入力AN0とAN2については、A/D変換要求信号ADREQt1がA/D変換器5に入力された時に変換制御レジスタ51の設定によってA/D変換対象アナログ入力チャネルとして選択され、ここではアナログ入力番号の小さい順にAN0,AN2の順でスキャンされA/D変換が行われる様子を示している。
A/D変換器5に対しトリガ信号として異なるA/D変換要求信号ADREQが同時に入力された場合は、要求選択回路54がアービトレーションを行う。タイマユニット4からのA/D変換要求信号ADREQt0−ADREQtkに関しては、例えば、番号が小さいA/D変換要求信号ほど変換実行の優先順位が高くなるように設定しておくなどの方法がある。
図11に示すように、A/D変換器5における個々のA/D変換の終了ごとに、A/D変換器5がDMA転送装置7に対し、対応するアナログ入力チャネルに対応したDMA転送要求信号DREQを送信する。これにより、対応するアナログ入力チャネルにおけるA/D変換結果データがDMA転送装置7によってメモリ3にDMA転送される。図中の曲線矢印は、A/D変換結果データのメモリ3へのDMA転送処理を表す。また、アナログ入力AN1については、変換制御レジスタ51での変換回数フィールド512における指定の変換回数(つまり転送終了を示すCPU割り込みの生成単位)である4回のA/D変換が終了し、メモリ3への転送が終了した時点で、A/D変換器5がDMA転送装置7に対しCPU割り込み要求信号INTDREQを送信し、これを受けてDMA転送装置7はCPU2に対しCPU割り込み信号INTDを生成する。図中の白直線矢印は、DMA転送装置7がCPU割り込み信号INTDを生成する処理を表す。
同様に、アナログ入力AN0,AN2については、指定の変換回数である2回のA/D変換が終了すると、DMA転送装置7がCPU2に対しCPU割り込み信号INTDを生成することとなる。CPU2は、このCPU割り込み信号INTDを受けて、DMA転送装置7内に設けられた図示していないINTDREQ要因フラグを見ることにより、どのアナログ入力チャネルのA/D変換結果データがメモリ3に転送されたのかを知る。そしてCPU2は、メモリ3にアクセスし、過去の指定変換回数(上記処理例では2回または4回)分のA/D変換データを用いて各種フィルタ演算などの所定の処理を実行する。
本発明の実施の形態のマイクロコントローラ1による動作及び効果について、図12のタイムチャートを参照して説明する。図12は、本発明の実施の形態のマイクロコントローラ1により、タイマユニット4を起動要因として、あるアナログ入力チャネルに入力された信号について一定周期でA/D変換(サンプリング)し、4回分のサンプリングデータをもとにCPU2がフィルタ演算処理を実行する場合の動作を示すタイムチャートである。
タイマユニット4は、予めトリガ制御レジスタ63に設定されたトリガ信号出力周期でA/D変換要求信号ADREQtを生成してA/D変換器5に出力し、これをトリガ信号としてA/D変換が実行される(図12、斜線部)。A/D変換器5は、一回のA/D変換ごとにDMA転送装置7にDMA転送要求信号DREQを出力し、これによりDMA転送装置7がA/D変換結果データをメモリ3にDMA転送する(図12、横線部)。変換制御レジスタ51における指定の変換回数である4回分のサンプリングデータ(A/D変換結果データ)のメモリ3へのDMA転送が終了した時点で、初めてCPU2は転送終了割り込み(CPU割り込み信号INTD)をDMA転送装置7から受ける。
以上の処理動作の間、CPU2は、タイマユニット4、A/D変換器5、DMA転送装置7などの周辺モジュールの設定処理を一切行う必要がない。このため、上記A/D変換結果データを使用しない制御タスクAの実行に専念することができる。上記A/D変換結果データを使用する制御タスクBは、DMA転送装置7からの転送終了割り込み(CPU割り込み信号INTD)により起動される。
これに対して、A/D変換器の周期的な起動をCPUから行う従来のマイクロコントローラの構成では、上記のようなA/D変換結果データをメモリへ収集するためにA/D変換器の起動およびデータ転送を行う短周期のタスクが必要であり、この短周期タスクを実行している間は上記制御タスクAのようなA/D変換結果データを使用しないタスクも中断されてしまう。
以上の構成から、本発明の実施の形態によるマイクロコントローラ1において、タイマユニット4を起動要因としてアナログ入力チャネルごとに多様なパターンのA/D変換処理を実行でき、かつCPU2の周辺モジュール制御に関わる負荷を大幅に低減することができる。この効果は、例えば今後の自動車制御システムにおいて高精度な制御のためにアナログ信号を数10〜数100μsオーダーの周期でサンプリングする場合や、エンジン回転に同期した種々のタイミングでサンプリングする場合など、高度なA/D変換処理を要求される場合において顕著に現れると考えられる。さらに、A/D変換結果データの取得のためのA/D変換器の起動およびデータ転送を行う短周期のタスクを無くすことができるため、OSのタスク構成を簡単にして効率良く処理を行うことができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明のマイクロコントローラは、自動車エンジン制御システムなどのA/D変換処理を行う各種システムに利用可能である。
本発明の実施の形態におけるマイクロコントローラの構成を示すブロック図である。 マイクロコントローラにおけるA/D変換器の構成を示すブロック図である。 マイクロコントローラのA/D変換器における変換制御レジスタの形式の一構成例を示す図である。 マイクロコントローラにおけるタイマユニットの構成を示すブロック図である。 マイクロコントローラのタイマユニットにおけるトリガ制御レジスタの形式の一構成例を示す図である。 所定のA/D変換処理パターンに対応するトリガモードの形式の例について示す図である。 (a),(b)は、トリガモード「MODE0」における設定例と、これに対応するA/D変換要求信号の出力パターンを示した図である。 (a)〜(c)は、トリガモード「MODE1」における設定例と、これに対応するA/D変換要求信号の出力パターンを示した図である。 (a),(b)は、トリガモード「MODE2」における設定例と、これに対応するA/D変換要求信号の出力パターンを示した図である。 (a),(b)は、複数のアナログ入力チャネルについてA/D変換処理する場合の制御情報の設定例を示す図である。 図10に示す制御情報の設定例に対応するA/D変換処理の実行の様子を示した図である。 本発明の実施の形態のマイクロコントローラによる動作及び効果について示すタイムチャートである。
符号の説明
1…マイクロコントローラ、2…CPU、3…メモリ、4…タイマユニット、5…A/D変換器、6…システムバス、7…DMA転送装置、8…バスブリッジ、9…周辺バス、51…変換制御レジスタ、53…変換結果レジスタ、54…要求選択回路、55…変換制御回路、56…マルチプレクサ、57…A/D変換回路、58…インタフェース回路、59…内部バス、61…プリスケーラ、62…カウンタ、63…トリガ制御レジスタ、64…トリガ生成回路、65…タイマユニットチャネル制御回路、66…インタフェース回路、67…内部バス、511…変換開始要因フィールド、512…変換回数フィールド、631…トリガモードフィールド、632…カウンタセレクトフィールド、633…第1トリガ周期フィールド、634…第2トリガ周期フィールド、635…トリガ発生回数フィールド、636…トリガイネーブルフィールド。

Claims (8)

  1. 中央演算処理装置と、メモリと、タイマユニットと、アナログ/デジタル変換器と、ダイレクトメモリアクセス転送装置とを備え、前記アナログ/デジタル変換器は複数のアナログ入力チャネルからいずれか一つを選択してアナログ/デジタル変換する機能を有し、前記ダイレクトメモリアクセス転送装置は前記アナログ/デジタル変換の結果データを前記メモリへダイレクトメモリアクセス転送する機能を有するマイクロコントローラであって、
    前記タイマユニットは、前記A/D変換器を起動する機能として、複数のアナログ/デジタル変換処理パターンに対応した複数種類のアナログ/デジタル変換要求信号を生成して前記アナログ/デジタル変換器に対し出力してアナログ/デジタル変換を開始させる機能を有することを特徴とするマイクロコントローラ。
  2. 請求項1記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記タイマユニットは、前記複数種類のアナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力のための制御情報の設定を格納する制御レジスタを有し、前記制御レジスタに、前記アナログ/デジタル変換要求信号ごとの出力周期、出力回数を設定するフィールドを有し、前記制御レジスタの設定に基づき前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力を行うことを特徴とするマイクロコントローラ。
  3. 請求項2記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記アナログ/デジタル変換器は、アナログ/デジタル変換制御情報の設定を格納する変換制御レジスタに、前記アナログ入力チャネルごとのアナログ/デジタル変換開始要因を設定するフィールドを有し、前記タイマユニットから前記アナログ/デジタル変換要求信号が入力されると、前記変換制御レジスタの設定に基づき、前記入力されたアナログ/デジタル変換要求信号をアナログ/デジタル変換開始要因とするアナログ入力チャネルについてアナログ/デジタル変換を開始することを特徴とするマイクロコントローラ。
  4. 請求項3記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記アナログ/デジタル変換器は、アナログ/デジタル変換が終了するごとに前記ダイレクトメモリアクセス転送装置に対し転送要求信号を出力して前記アナログ/デジタル変換の結果データを前記メモリへ転送させ、また前記変換制御レジスタに、CPU割り込み生成単位となるアナログ/デジタル変換回数を設定するフィールドを有し、前記メモリへの前記アナログ/デジタル変換の結果データの転送回数が前記変換制御レジスタに設定されたアナログ/デジタル変換回数に達した時点で前記ダイレクトメモリアクセス転送装置により前記CPUへの割り込みを生成させることを特徴とするマイクロコントローラ。
  5. 請求項2記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記タイマユニットの制御レジスタは、前記タイマユニットが備えるカウンタのいずれかを選択するフィールドと、所定のアナログ/デジタル変換処理パターンに対応した前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力のモードを選択するフィールドと、前記アナログ/デジタル変換要求信号の出力を許可/禁止するステータスを設定するフィールドとを有し、
    前記タイマユニットは、前記制御レジスタの設定に基づき選択されたカウンタ、モード、及びステータスにおいて前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力を行うことを特徴とするマイクロコントローラ。
  6. 請求項5記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記タイマユニットにおける前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、前記制御レジスタにおける出力周期の設定値をnとすると、前記選択されたカウンタのnビット目が0から1に変化するごとにアナログ/デジタル変換要求信号を出力するモードであることを特徴とするマイクロコントローラ。
  7. 請求項5記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記タイマユニットにおける前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、前記制御レジスタにおける出力周期の設定値をT、前記選択されたカウンタのインクリメントあるいはデクリメント周期をΔtとすると、T×Δtの周期ごとにアナログ/デジタル変換要求信号を出力するモードであることを特徴とするマイクロコントローラ。
  8. 請求項5記載のマイクロコントローラにおいて、
    前記タイマユニットにおける前記アナログ/デジタル変換要求信号の生成及び出力のモードの一つは、前記制御レジスタにおける第1の出力周期の設定値をn、第2の出力周期の設定値をT、前記出力回数の設定値をN、前記選択されたカウンタのインクリメントあるいはデクリメント周期をΔtとすると、2n×Δtの周期ごとに、T×Δtの時間間隔でN回連続でアナログ/デジタル変換要求信号を出力するモードであることを特徴とするマイクロコントローラ。

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