JP2005189298A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005189298A
JP2005189298A JP2003427505A JP2003427505A JP2005189298A JP 2005189298 A JP2005189298 A JP 2005189298A JP 2003427505 A JP2003427505 A JP 2003427505A JP 2003427505 A JP2003427505 A JP 2003427505A JP 2005189298 A JP2005189298 A JP 2005189298A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
data
optical system
manipulator
objective lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003427505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4525073B2 (ja
Inventor
Mikio Osaki
幹夫 大崎
Ichiro Sase
一郎 佐瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2003427505A priority Critical patent/JP4525073B2/ja
Publication of JP2005189298A publication Critical patent/JP2005189298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525073B2 publication Critical patent/JP4525073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】 操作針の交換や再設定の後に、観察光学系の観察視野内へ操作針の針先端の移動を容易に行える顕微鏡装置を提供すること。
【解決手段】 標本を観察する観察光学系を備えた顕微鏡5と、前記標本に対して刺激を与え、又は前記標本の状態変化を検出するための操作針23を制御する制御手段と、前記観察光学系の光軸と異なる光軸を有する検出光学系を有する検出手段25とを備え、前記制御手段は、前記検出光学系の視野内に入れられた前記操作針23の第1位置データと、前記観察光学系の視野内に入れられた前記操作針23の第2位置データとから、それらの相関データを求め、前記相関データに基づき、前記操作針23を制御する顕微鏡装置A。
【選択図】 図1

Description

本発明は、顕微鏡下で微細操作するマニピュレータを有する顕微鏡装置に関する。
従来、マニピュレータに取り付けられた操作針(例えば、標本(試料)に対して刺激を与えたり、又は標本の状態変化を信号検出する電極針など)やインジェクションは、針先端が非常に細く繊細であり、そのような操作針などをマニピュレータに取り付け、その針先端を顕微鏡の視野内(例えば、電気生理で一般に使われる40倍の対物レンズ下の目視観察での視野は500μm程度、カメラ観察での視野は150μm程度)へ導入することは非常に困難である。さらに電気生理実験の場合は、対象となる試料が対物レンズ近傍に設置されており、操作針を実際に設置する際には、それらの試料に操作針先端が不用意に接触することがないように慎重に全ての操作を進めなければならない。このため、観察視野内で操作針のXYZ方向の動きを電動制御できるマニピュレータ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平10−206749号公報
しかしながら、対物レンズの観察視野内での操作針の操作は視野を観察しながら上述の電動制御マニピュレータで高精度に行われるものの、電気生理実験等における始めの操作針の設置や途中で操作針を交換した際、操作針をマニピュレータヘの取り付け位置から試料近傍(観察視野内)へ移動する作業は人手により目視で行われている。このような方法は煩雑かつ難しい作業であり、使用者の熟練を要し、時には操作針の破損および不注意な操作による試料の損傷を引き起こすという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、操作針の交換や再設定の後に、観察光学系の観察視野内へ操作針の針先端の移動を容易に行える顕微鏡装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、標本を観察する観察光学系を備えた顕微鏡と、前記標本に対して刺激を与え、又は前記標本の状態変化を検出するための操作針を制御する制御手段と、前記観察光学系の光軸と異なる光軸を有する検出光学系を有する検出手段とを備え、前記制御手段は、前記検出光学系の視野内に入れられた前記操作針の第1位置データと、前記観察光学系の視野内に入れられた前記操作針の第2位置データとから、それらの相関データを求め、前記相関データに基づき、前記操作針を制御することを特徴とする顕微鏡装置を提供する。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記検出光学系は、前記観察光学系より低倍率であることが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記制御手段は、前記操作針を操作するマニュピレータを有し、前記第1位置データ及び前記第2位置データは、前記マニュピレータの座標データであることが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置は、前記操作針が新たな操作針に交換された際に、前記新たな操作針を前記検出手段の前記検出光学系視野内に入れると、前記制御手段は、前記新たな操作針の位置データとして第3位置データを取得し、前記第3位置データ及び前記相関データに基づき、前記新たな操作針を前記顕微鏡の前記観察光学系の前記第2位置に駆動制御できることが好ましい。
また、本発明は、標本を観察する、倍率の異なる複数の観察光学系を備えた顕微鏡と、前記標本に対して刺激を与え、又は前記標本の状態変化を検出するための操作針を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、相対的に低倍率の前記観察光学系の視野内に入られた前記操作針の第1位置データと、他の前記観察光学系の視野内に入れられた前記操作針の第2位置データとから、それらの相関データを求め、前記相関データに基づき、前記操作針を制御することを特徴とする顕微鏡装置を提供する。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記制御手段は、相対的に低倍率の前記観察光学系と他の前記観察光学系との光軸ズレを検出し、ズレデータとして記憶し、前記ズレデータに基づき、前記相関データによる駆動制御を補正することが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記制御手段は、前記複数の観察光学系毎に、所定のターゲットに合焦動作をさせることで、前記光軸のズレデータを算出することが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記制御手段は、前記操作針を操作する前記マニュピレータを有し、前記ズレデータをマニュピレータの座標に変換し、その変換データに基づき、前記操作針を駆動することが好ましい。
また、本発明の顕微鏡装置では、前記制御手段は、前記操作針の移動軌跡を記憶し、前記移動軌跡に基づいて前記操作針の移動を制御することが好ましい。
本発明によれば、操作針の交換や再設定の後に、観察光学系の観察視野内へ操作針の針先端の移動を容易に行える顕微鏡装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に関し図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第1実施の形態に係る顕微鏡装置の概略構成図である。図2は、第1実施の形態の顕微鏡装置の制御ブロックの模式図である。図3は、第1実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャートの内、初期設定作業のフローチャートを示し、図4は、操作針交換後の位置決め手順を示すフローチャートを示し、図5は、標本位置を変更する際の操作針の位置決め手順を示すフローチャートをそれぞれ示す。図6は、本発明の第2実施の形態に係る顕微鏡装置の概略構成図である。図7は、第2実施の形態の顕微鏡装置の制御ブロックの模式図である。図8は、第2実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャートである。
(第1実施の形態)
(顕微鏡装置Aの構成)
図1、図2において、ステージ1に固定された顕微鏡XYステージ3に顕微鏡5が載置され、ステージ1に複数の支柱7によって支持された標本ステージ9が設けられている。標本ステージ9には不図示の標本が載置され、顕微鏡5の照明光学系11で照明され、高倍の対物レンズ13(以後、対物レンズと記す)で標本からの光が集光されて、顕微鏡5の観察光学系を介して接眼レンズ15で観察される。
標本の観察位置の変更は顕微鏡XYステージ3を用いて顕微鏡5をXY面内で移動させて行う。顕微鏡XYステージ3にはX方向位置検出エンコーダ4X及びY方向位置検出エンコーダ4Yで構成された観察位置検出手段4が設けられており、顕微鏡XYステージ3のXY座標を検出することによって、標本の観察位置座標(顕微鏡5の座標系に相当する)(X、Y)としている。標本の観察位置のZ座標は、焦準レバー17による対物レンズ13の上下動をZ方向位置検出エンコーダ4Zで構成された観察位置検出手段4で検出する。これで、標本の観察位置の座標データ(X、Y、Z)が検出され、座標データが顕微鏡制御装置19(パーソナルコンピュータPC等、以後PCと記す)のメモリに登録される。
標本ステージ9上で顕微鏡5の近傍には、マニュピレータ21が配設されており、マニュピレータ21には操作針23が固定されている。マニュピレータ21の座標系は、マニュピレータ21に配置されたX’方向、Y’方向及びZ’方向の位置検出エンコーダから構成されるマニュピレータ座標検出手段22で検出される。マニュピレータ21に固定されている操作針23の針先端が座標データ(X’、Y’、Z’)としてPC19のメモリに登録される。
また、標本ステージ9上でマニュピレータ21の近傍には、マニュピレータ21に固定されている操作針23の針先端を検出する針先端位置検出手段25が配置されている。針先端位置検出手段25は低倍の撮像レンズと撮像素子(例えば、CCDカメラ等)を用いたカメラ(以下、低倍のカメラ25と記す)であり、開口数が0.2以上、視野数が1.5mm以上のレンズを用いることが、対物レンズ13の観察視野内のセット位置に操作針23の針先端を高精度に位置決めするために望ましい。
対物レンズ13の視野内のセット位置の座標データと操作針23の針先端の座標データと、低倍のカメラ25の視野内のセット位置とをPC19を介して相対的に関連付け、この結果、操作針23の針先端は、低倍のカメラ25の視野内のセット位置にセットされた後、PC19の制御手段を介してマニュピレータ21で駆動され、対物レンズ13の視野内のセット位置に位置決めされる。このようにして顕微鏡装置Aが構成されている。
マニュピレータ21は、以下、説明する初期設定作業後にはPC19内に設けられた制御手段によって制御されて、操作針23の針先端が低倍のカメラ25の視野内のセット位置から対物レンズ13の観察視野内のセット位置へ移動されて、観察標本の所定位置に設定される。なお、セット位置は、視野中心近傍であり、実験動作に入るために適した観察位置とする。
(初期設定作業)
本第1実施の形態に係る顕微鏡装置Aの操作針23の針先端の位置決め手順について図3から図5に示すPC19のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず、顕微鏡5の座標系(X、Y、Z)のホームポジションが初期設定される(S1)。
図3に示すように、顕微鏡5の対物レンズ13の焦点合わせが行われる。これはカバーガラスに載せられたポリスチレンなどの数μmの直径を持つビーズが、対物レンズ13の視野中心で合焦されることで行われる。
操作者は、対物レンズ13の視野中心位置にビーズを移動し(光学系内の写真撮影用の十字線などを利用)、焦準レバー17とXYステージ3とを操作してビーズに合焦させる。この時、顕微鏡XYステージ3および対物レンズ13の上下動に設けられている観察位置検出手段4(4X、4Y、4Z)は、検出された座標データ(X0、Y0、Z0)をPC19に伝達し、PC19はこの座標データ(X0、Y0、Z0)をホームポジションデータとしてメモリへ登録する。なお、顕微鏡XYステージ3および対物レンズ13を動かす焦準レバー17は電動でも手動でも良い。
次に、対物レンズ13の視野内における操作針23の針先端位置と、低倍のカメラ25の視野内における操作針23の針先端位置との相対位置関係をマニュピレータ21の座標系(X’、Y’、Z’)により決める初期設定作業について説明する。
この初期設定作業により、低倍のカメラ25の視野内のセット位置の操作針23の針先端位置(視野中心位置にセットされることが多い)と、高倍(例えば、40倍)の対物レンズ13により観察される観察視野内のセット位置の操作針23の針先端位置(視野中心にセットされることが多い)の相関関係が事前にPC19のメモリに登録される。
具体的には、操作者はマニュピレータ21を操作して、操作針23の針先端を低倍のカメラ25の視野内の所定のセット位置に移動し、この時のマニュピレータ21の座標データがPC19に登録される。また対物レンズ13の視野内の所定のセット位置に移動し、この時のマニュピレータ21の座標データがPC19に登録される。これら2つの座標データにより、低倍のカメラ25の視野内のセット位置と対物レンズ13の視野内のセット位置との相関関係がPC19により決められる。
更に具体的に説明する。操作者は、操作針23の針先端を対物レンズ13の視野内のセット位置にマニピュレータ21を使って移動し、操作針23の針先端に焦点が合うようにマニピュレータ21をX’Y’Z’それぞれの方向に移動する(S2)。
この時、マニュピレータ座標検出手段22は、検出されたマニピュレータ21の座標データ(X’0、Y’0、Z’0)をPC19に伝達し、PC19はこれをメモリへ登録する(S3)。なお、登録の方法は、手動のスイッチでも良いし、あるいは、対物レンズ13の視野内のセット位置にセットされた操作針23の針先端の座標を検出するための自動焦点装置があれば、その合焦信号に基づいて行っても良い。
次に、操作者は操作針23の針先端を低倍のカメラ25の視野内のセット位置にマニピュレータ21を使って移動させ、操作針23の針先端に低倍のカメラ25の焦点が合うようにマニュピレータ21を駆動する(S4)。
この時、マニュピレータ座標検出手段22は、検出されたマニュピレータ21の座標データ(X’1、Y’1、Z’1)をPC19に伝達し、PC19はこれをメモリへ登録する(S5)。なお、登録の方法は、手動のスイッチでも良いし、あるいは低倍のカメラ25に自動焦点装置があれば、その合焦信号に基づいて行っても良い。
以上の2つのマニュピレータ21の座標データを用いて、操作針23の針先端の移動量がPC19で算出される。
低倍のカメラ25の視野内のセット位置から対物レンズ13の視野内のセット位置までの針先端の移動量データは、マニュピレータ21の各座標の差分データ、
δX’=X’1−X’0、
δY’=Y’1−Y’0、
δZ’=Z’1−Z’0、
としてそれぞれ演算され、移動量データ(δX’、δY’、δZ’)としてPC19のメモリに登録される(S6)。以上で初期設定作業を終了する。
これで、低倍のカメラ25の視野内のセット位置に操作針23の針先端をセットすれば、PC19の制御手段によってマニュピレータ21が駆動され、操作針23の針先端が対物レンズ13の視野内のセット位置に自動的にセットされる。
(操作針23の交換作業後の針先端の位置決め)
次に、操作針23を別の操作針に交換した後、あるいは誤って操作針23を破損して新たな操作針23に交換した際の針先端の位置決めに関して、図4のPC19のフローチャートを参照しつつ説明する。
操作者は、新たな操作針23の針先端を対物レンズ13の視野内のセット位置に移動する際は、上述の初期設定作業を終了しているので、低倍のカメラ25の視野内のセット位置にマニュピレータ21により操作針23をセットすれば、後述のように自動的に対物レンズ13の視野内のセット位置に操作針23の針先端をセットすることができる。
具体的に、操作者は、新たな操作針23をマニュピレータ21に固定した後(S11)、マニュピレータ21をPC19の制御手段を介して駆動し、低倍のカメラ25の視野内のセット位置に操作針23の針先端を移動し、針先端に合焦させる。
この時、マニュピレータ座標検出手段22は、検出したマニュピレータ21の座標データ(X’2、Y’2、Z’2)をPC19に伝達し、PC19は、この座標データをメモリに登録する(S12)。なお、登録の方法は前述と同様である。
次に、PC19は、座標データ(X’2、Y’2、Z’2)と前述の座標データ(X’1、Y’1、Z’1)との差分データ(δX’1、δY’1、δZ’1)、
δX’1=X’2−X’1、
δY’1=Y’2−Y’1、
δZ’1=Z’2−Z’1、
を算出する(S13)。
そして、この差分データ(δX’1、δY’1、δZ’1)を用いて、操作針23の針先端の新しい移動量(δX’2,δY’2、δZ’2)が、
δX’2=δX’+δX’1、
δY’2=δY’+δY’1、
δZ’2=δZ’+δZ’1、
により算出され、マニュピレータ21の新しい駆動データとしてPC19のメモリに登録される(S14)。
次に、新しい移動量データが、
δX’2=δY’2=δZ’2=0
となるようにPC19の制御手段を介してマニュピレータ21を駆動する(S15)。
この結果、交換した新たな操作針23の針先端が対物レンズ13の視野内の初期設定したセット位置の座標データ(X’0、Y’0、Z’0)に位置決めされる。
このように本第1実施の形態では、操作針23を新しい針に交換した際に、操作者が、低倍のカメラ25の視野内のセット位置に操作針23の針先端をセットすれば、PC19の制御手段を介して自動的にマニュピレータ21を駆動して、高倍の対物レンズ13の視野内のセット位置(操作針23の交換前にセットした位置)に操作針23の針先端を容易に位置決めすることが可能となる。
この際、マニピュレータ21は制御PC19よってマニピュレータ21の駆動が制御され針先端の移動がおこなわれるため、目視によって針先端位置を確認しながら対物レンズ13の視野内のセット位置へセットする作業は不要である。
(観察位置を変えた際の針先端の位置決め)
次に、操作者が、操作針23の針先端を標本から外し、新しい観察位置に対物レンズ13の視野中心位置を変えた後で、再び操作針23の針先端を対物レンズ13の視野内のセット位置に配置する手順について図5に示すPC19のフローチャートを参照しつつ説明する。
観察位置を変える際は、操作者の指示によりPC19はマニュピレータ21に指令を出して、操作針23の針先端を標本から外し一時退避場所に針先端を移動する(S21)。
次に、操作者は、顕微鏡XYステージ3および焦準ハンドル17を操作して標本に対する対物レンズ13の視野中心位置と焦点位置を変える。この時、顕微鏡XYステージ3および対物レンズ13の上下動に設けられた観察位置検出手段4(検出エンコーダ4X、4Y、4Z)は、検出された座標データ(X1、Y1,Z1)をPC19に伝達する。PC19はこの座標データをメモリに登録する(S22)。
PC19は、上記座標データ(X1,Y1,Z1)と前述の初期設定作業時の顕微鏡5のホームポジションの座標データ(X0、Y0、Z0)との差分データ(δX、δY、δZ)、
δX=X1−X0、
δY=Y1−Y0、
δZ=Z1−Z0、
をそれぞれ算出して、これをPC19のメモリに登録する(S23)。
顕微鏡5のXYZ軸とマニュピレータ21のX’Y’Z’軸が一致していない場合には、下記のデータ変換が必要となる。顕微鏡5の観察位置座標軸の単位ベクトルUmicroscope(i、i、i)とマニュピレータ21の位置座標軸の単位ベクトルUmanipulator(i’、i’、i’)との変換パラメータデータA(予め検出記憶していた)を用いて(Aは行列となる場合が多い)、
manipulator(i’、i’、i’)=A×Umicroscope(i、i、i
が算出され、これをPC19のメモリに登録する。このような座標変換を用いることで、座標軸上の任意のベクトル(この場合Eとす)の変化分も
ΔE’×Umanipulator(i’、i’、i’)=ΔE×〔A×Umicroscope(i、i、i)〕
として移動量を補正することが可能となる。
それぞれの座標軸変換を行った上で、マニュピレータ21の移動量データ(ΔX’、ΔY’,ΔZ’)を、前述のマニュピレータ21の座標データ(X’0、Y’0、Z’0)に差分データとして与え、新たな移動量データ(ΔX’、ΔY’、ΔZ’)が、
ΔX’=X’0+ΔX’、
ΔY’=Y’0+ΔY’、
ΔZ’=Z’0+ΔZ’、
で算出され、PC19のメモリに登録される(S24)。
次に、マニュピレータ21がPC19の制御手段により、
ΔX’=ΔY’=ΔZ’=0
となるように駆動される。
この結果、操作針23の針先端が対物レンズ13の視野内のセット位置座標データ(X1,Y1,Z1)に再び位置決めされる(S25)。
このように本第1実施の形態では、操作針23の針先端を標本から外し、標本の観察位置を変えた時も、観察位置検出手段4で検出された顕微鏡5の観察位置座標データ(X,Y、Z)の変化がPC19に伝達される。これにより新たな移動量データがPC19で算出されて、PC19の制御手段を介してマニピュレータ21が駆動され、操作針23の針先端を対物レンズ13の視野内のセット位置に位置決めすることが可能となる。この場合も、操作針23の交換時と同様に、目視によって針先端位置を確認しながら対物レンズ13の視野内のセット位置に針先端を合わせる作業等は不要である。
上述の説明では、低倍のカメラ25を用いた操作針23の針先端の検出は、手動の場合について説明したが、低倍のカメラ25からの画像を画像処理手段により処理することで検出することも可能である。
具体的には、画像コントラスト法による計算値を比較しながら操作針23を保持するマニピュレータ21を移動し、この移動量をマニュピレータ座標検出手段22で検出することによって針先端位置設定の自動化が可能である。
また、画像処理手段により針先端の画像コントラスト検出を行うことにより、操作針23の針先端を視野内のセット位置(視野中心位置が望ましい)に導くことに関しても自動化が可能である。これにより、低倍のカメラ25の視野内においてレンズの焦点深度内(例えば、12.5μm程度)および視野中心位置の10%程度内(例えば、φ150μm内)へ操作針23の針先端を導くことが可能となる。
また、針先端位置の低倍のカメラ25の視野内のセット位置からのズレ量を、画像処理手段により検出してPC19にズレ量データとして登録し、前述の座標処理の際の補正データとして用いることによって、操作針23の針先端が低倍のカメラ25の視野内のセット位置に対してズレていても対物レンズ13の視野内のセット位置に針先端を持ってくることが可能となる。これにより、針先端を低倍のカメラ25の視野内の焦点深度内に配置することのみで、容易に対物レンズ13の視野内のセット位置に針先端を配置することが可能となる。
また、顕微鏡5に撮像装置を設け、対物レンズ13の視野像を画像処理し針先端位置を検出しPC19の制御手段で処理することで、前述の初期設定作業時の操作針23の針先端検出をほぼ自動で行うことが可能となる。
また、多くの実験では、対物レンズ13として水浸式の対物レンズ(例えば、40倍)を利用しているため、繊細でゆっくりとした試料への接近が必要となったり、標本の周辺には別の操作針等が配置されたり、あるいは操作針への配線等があったりするため、これらを避けながら針先端を標本に位置決めする必要がある。
このような時、本第1実施の形態では、低倍のカメラ25で針先端位置を検出した後、高倍の対物レンズ13の視野内のセット位置に針先端位置を位置決めする時のマニピュレータ21の移動軌跡をPC19に登録しておくことによって、低速で障害物を避けながら操作針23の針先端を対物レンズ13の視野内のセット位置に位置決めすることが可能となる。
また、対物レンズの切替えや観察位置の変更の際に、操作針23を退避位置に退避させ、再度観察位置に配置する動作が必要となる。「高倍対物レンズ13の視野内のセット位置→退避位置→高倍対物レンズ13の視野内のセット位置」(退避位置は事前登録しておくものとする)のマニピュレータ21の動作軌跡を記憶しておくことによって、対物レンズ13の切替えや観察位置の変更の際に、高速で針先端を標本にセットすることが可能となる。
これらは、マニピュレータ21の位置座標と移動速度情報とをPC19に登録しておき、必要に応じて再生することによって、マニピュレータ21の移動軌跡が再現されることによって可能となる。
なお、マニピュレータ21の移動軌跡を再現する際に、より安全性を確保するため移動軌跡のそれぞれの動作を分割し、分割した動作毎に操作者が指定しながらゆっくりと動作を進めてゆくという方法(例えば、コンピュータのキーストロークによるステップバイステップ方法)も可能である。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態に係る顕微鏡装置について説明する。第1実施の形態と同様の構成には同じ符号を付し説明する。
(顕微鏡装置Bの構成)
図6、図7において、ステージ1に固定された顕微鏡XYステージ3に顕微鏡5が載置され、ステージ1に複数の支柱7によって支持された標本ステージ9が設けられている。標本ステージ9には不図示の標本が載置され、顕微鏡5の照明光学系11で照明され、低倍の対物レンズ14、または高倍の対物レンズ16で標本からの光が集光されて、顕微鏡5の観察光学系を介して接眼レンズ15およびカメラ35(CCDカメラ等)により不図示のモニタで観察される。
標本の観察位置の変更は顕微鏡XYステージ3を用いて顕微鏡5をXY面内で移動させて行う。顕微鏡XYステージ3にはX方向位置検出エンコーダ4X及びY方向位置検出エンコーダ4Yで構成された観察位置検出手段4が設けられており、顕微鏡XYステージ3のXY座標を検出することによって、標本の観察位置座標(顕微鏡5の座標系に相当する)(X、Y)としている。標本の観察位置のZ座標は、焦準レバー17による低倍の対物レンズ14(例えば、4倍の開口数0.2)、または高倍の対物レンズ16(例えば、40倍、開口数0.8)の上下動をZ方向位置検出エンコーダ4Zで構成された観察位置検出手段4で検出する。これで、標本の観察位置の座標データ(X、Y、Z)が検出され、座標データがPC19のメモリに登録される。
標本ステージ9上で顕微鏡5の近傍には、マニュピレータ21が配設されており、マニュピレータ21には操作針23が固定されている。マニュピレータ21の座標系は、マニュピレータ21に配置されたX’方向、Y’方向、及びZ’方向の位置検出エンコーダから構成されるマニュピレータ座標検出手段22で検出される。マニュピレータ21に固定されている操作針23の針先端が座標データ(X’、Y’、Z’)としてPC19のメモリに登録される。
後述するように、高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置の座標データ(X(0),Y(0),Z(0))と低倍の対物レンズ14の視野内のセット位置の座標データ(X(1)、Y(1)、Z(1))と操作針23の針先端の座標データ(X’、Y’、Z’)とがPC19を介して相対的に関連付けられている。この結果、操作針23の針先端は、低倍の対物レンズ14の視野内のセット位置にセットされた後、一時退避され、高倍の対物レンズ16に切替えられた後、PC19の制御手段を介してマニュピレータ21で駆動され、高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置に位置決めされる。このようにして顕微鏡装置Bが構成されている。
次に、本第2実施の形態に係る顕微鏡装置Bの操作針23の針先端位置決め手順について図8に示すPC19のフローチャートを参照しつつ説明する。
初期設定作業として、操作者は、低倍の対物レンズ14と高倍の対物レンズ16のそれぞれにより観察される視野内のセット位置の相対関係をPC19のメモリに登録する。
具体的には、操作者は、カバーガラスに載せられたポリスチレンなどの数μmの直径を持つビーズを微分干渉観察もしくは蛍光観察により低倍の対物レンズ14と高倍の対物レンズ16とにより観察する(ビーズに合焦する)ことで行う。
操作者は、高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置にビーズが来るように顕微鏡XYステージ3を移動し(光学系内の写真撮影用の十字線などを利用)、焦準ハンドル17によって高倍の対物レンズ16を上下動して合焦状態にする。この時、PC19はカメラ35の画像処理回路からの画像処理信号に応じて、あるいは外部指令信号に応じて、顕微鏡5の位置座標を顕微鏡XYステージ3及び高倍の対物レンズ16の上下動に設けられている観察位置検出手段4(4X、4Y、4Z)から座標データ(X(0)、Y(0)、Z(0))を受け取りPC19のメモリに登録する(S31)。
次に、操作者は、低倍の対物レンズ14に切替え、上述と同様にして視野内のセット位置にビーズが来るように顕微鏡XYステージ3を移動し、焦準ハンドル17によって低倍の対物レンズ14を上下動して合焦状態にする。PC19はカメラ35の画像処理回路からの画像処理信号に応じて、あるいは外部指令信号に応じて、観察位置検出手段4から座標データ(X(1)、Y(1)、Z(1))を受け取りPC19のメモリへ登録する(S32)。
なお、この際に顕微鏡XYステージ3および低倍の対物レンズ14、または高倍の対物レンズ16の上下動は、電動XYステージおよび電動上下動装置を利用するが、手動のXYステージおよび手動の上下動装置を利用しても良い。
続いて、PC19は、メモリに登録した低倍の対物レンズ14と高倍の対物レンズ16の座標データの差分データ(ΔX(1)、ΔY(1)、ΔZ(1))、
ΔX(1)=X(1)−X(0)、
ΔY(1)=Y(1)−Y(0)、
ΔZ(1)=Z(1)−Z(0)、
を算出しPC19のメモリに登録する(S33)。なお、複数の高倍の対物レンズがある場合には、それぞれ低倍の対物レンズ14との差分データをメモリに登録する。
以上が顕微鏡装置側の座標データ(X、Y、Z)の初期設定作業である。即ち、低倍の体物レンズ14と高倍の対物レンズ16との光軸ズレをオフセット値としてPC19のメモリに登録する。
また、一般的には、顕微鏡装置Bの対物レンズの取り付け公差などにより低倍の対物レンズ14と高倍の対物レンズ16の焦点位置が若干異なることや視野中心がズレルことがあるが、上述の座標データを用いPC19で差分データを算出することによりズレを相殺することが可能である。
次に、操作針23の針先端が標本にセットされる際のマニピュレータ21の操作について説明する。
初めて操作針23をマニピュレータ21に取り付け、低倍の対物レンズ14または高倍の対物レンズ16の下に設置する際、操作者は、操作針23をまず低倍の対物レンズ14の視野内の所定のセット位置に導き針先端位置を合焦状態にする。この時、マニュピレータ21の位置(即ち操作針23のセット位置)の座標データは、マニュピレータ21の座標系の座標データ(X’1、Y’1、Z’1)として、PC19のメモリに登録される(S34)。
低倍の対物レンズ14を用い顕微鏡5に公知のCCDカメラを取り付けた場合、CCD素子サイズを6mm角と仮定すると試料面上での観察視野は低倍(例えば、4倍)の対物レンズ14では、1.5mm角程度に相当することとなる。この程度の範囲であれば、マニピュレータ21を手動で操作し、肉眼で観察しながら上記領域へ操作針23の針先端を誘導することは比較的簡単に行える。
また、低倍の対物レンズ14の作動距離は15.5mmにもおよぶため、操作針23の針先端が対物レンズ13に接触してしまうようなこともなく容易にマニピュレータ21を用いた作業を行うことが可能である。また、低倍の対物レンズ14の視野内に設置された操作針23の針先端をCCDの画像処理手段により低倍の対物レンズ14の焦点深度内へ配置することも可能である。
また、画像コントラスト法による計算値を比較しながら操作針23を保持するマニピュレータ21をPC19に設けられた制御手段を介して移動させることで自動化が可能である。さらに、画像処理により針先端のエッジ部分の線分検出を行うことにより、操作針23の針先端を視野の中央部に導くことに関しても自動化が可能である。これにより、低倍の対物レンズ14の視野内において焦点深度内(12.5μm程度)および視野中心の10%程度の範囲内(φ150μm内)へ操作針23の針先端を導くことができる。
この状態で(自動もしくは手動にて)対物レンズを切り替える場合、針先端を保護するため、操作者はマニピュレータ21を操作して操作針23を退避位置に退避する(S35)。
そして低倍の対物レンズ14を高倍の対物レンズ16に切り替えた後、操作者は、PC19に指令することでマニュピレータ21により操作針23を退避前に登録した座標データ(X’1,Y’1,Z’1)の位置へセットする。そのセット動作の際に、PC19は、低倍の対物レンズ14と高倍の対物レンズ16との差分データ(ΔX(1)、ΔY(1)、ΔZ(1))を、
ΔX(1)=ΔY(1)=ΔZ(1)=0
とすべく、差分データ(ΔX(1)、ΔY(1)、ΔZ(1))をマニュピレータ座標系(ΔX’(1)、ΔY’(1)、ΔZ’(1))に変換することで、この差分データ(ΔX’(1)、ΔY’(1)、ΔZ’(1))が、
ΔX’(1)=ΔY’(1)=ΔZ’(1)=0
となるようにマニュピレータ21を駆動し、操作針23の針先端を高倍の対物レンズ16の視野内の所定のセット位置に位置決めする(S36)。
また、マニピュレータ21の自動操作で操作針23の針先端を視野内のセット位置へ移動させる際に、標本周辺装置への接触が心配される場合は、差分データ(ΔX’(1)、ΔY’(1)、ΔZ’(1))を数値表示した不図示のモニタを操作者が観察しながら差分データの表示値が(0、0、0)になるまでマニピュレータ21を手動操作(例えば、PC19のキーボード操作によって)するという方法を用いても良い。
上記の操作により、操作者は「高倍の対物レンズ16を用いた観察において操作針23の針先端を観察視野内に配置する」という状態を容易に達成することが可能となる。また、接眼レンズ15を通した観察もしくはCCDカメラ35による観察状態において、操作者はより実験に適した位置へ操作針23の針先端の誘導が可能となる。この状態でPC19はマニピュレータ21の座標データ(Xs、Ys、Zs)をPC19のメモリに登録する(S36)。
また、高倍の対物レンズ16に切替え後は、実験に使用する生細胞を選択し針先端を近づける必要があるため、操作者が設定を解除するまでは、高倍の対物レンズ16と操作針23の針先端の相対位置は変化させずに、高倍の対物レンズ16を上下させた場合に操作針23も共に移動するように設定する。
これは、操作者が高倍の対物レンズ16に切替え後、さらに最適な測定対象細胞の探索などを始める場合に有効である。そのような操作の際にも、PC19は前述のマニピュレータ21の登録座標データ(Xs,Ys、Zs)は維持しておき、顕微鏡XYステージ3もしくは対物レンズ14の上下動によるZ座標の変化と同調して、マニピュレータ21の座標を変化させることで標本とマニピュレータ21との相対座標を検出することができる。
また、操作針23を交換する場合には、前述の第1実施の形態と同様に、低倍の対物レンズ14の視野内に操作針23の針先端を設定し、PC19はその時のマニュピレータ21の座標データを読み込むことで操作針23を交換前の座標データとの差分データを算出する。この差分データに基づき、PC19は低倍の対物レンズ14から高倍の対物レンズ16に交換されても、高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置に操作針23の針先端をマニュピレータ21により導くことができる(S37)。
また、多くの実験では、高倍の対物レンズ16として水浸式の対物レンズ(例えば、40倍)を利用しているため、繊細でゆっくりとした試料への接近が必要となったり、標本の周辺には別の操作針等が配置されたり、あるいは操作針への配線等があったりするため、これらを避けながら針先端を標本に位置決めする必要がある。
このような場合、低倍の対物レンズ14で針先端を検出した後、高倍の対物レンズ16の視野中内のセット位置に針先端を位置決めする際のマニピュレータ21の移動軌跡をPC19に登録しておくことによって、PC19は低速で障害物を避けながら操作針23の針先端を安全に観察位置に位置決めすることが可能となる。
また、低倍の対物レンズ14または高倍の対物レンズ16の切替えや観察位置の変更の際に、操作針23を退避位置に退避させ、再度観察位置に配置する動作が必要となる。この際、「低倍の対物レンズ14の視野内のセット位置→退避位置→高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置」(退避位置は事前登録しておくものとする)のマニピュレータ21の動作軌跡を登録しておくことによって、PC19は、低倍の対物レンズ14または高倍の対物レンズ16の切替えや観察位置の変更の際に、高速に針先端を観察位置にセットすることが可能となる。
これらは、マニピュレータ21の位置座標と移動速度情報とをPC19に登録しておき、必要に応じてPC19から再生することにより、マニピュレータ21の移動軌跡を再現することが可能となる。
なお、マニピュレータ21の移動軌跡を再生する際に、より安全性を確保するため移動軌跡のそれぞれの動作を分割し、分割した動作毎に操作者が指定しながらゆっくりと動作を進めてゆくという方法(例えば、コンピュータのキーストロークに対してステップバイステップ)も可能である。
このように、本第2実施の形態では、操作針23の交換等の際に、低倍の対物レンズ14を用いて操作針23の針先端を検出することで、高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置に針先端を容易にセットすることが可能となり、目視による針先端を確認しながら高倍の対物レンズ16の視野内のセット位置に針先端を合わせる作業が不要となる。
なお、上述の実施の形態は例に過ぎず、上述の構成や形状に限定されるものではなく、本発明の範囲内において適宜修正、変更が可能である。
本発明の第1実施の形態に係る顕微鏡装置の概略構成図である。 第1実施の形態の顕微鏡装置の制御ブロックの模式図である。 第1実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャートの内、初期設定作業のフローチャート。 第1実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャートの内、操作針交換後の位置決め手順を示すフローチャート。 第1実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャートの内、標本位置を変更する際の操作針の位置決め手順を示すフローチャート。 本発明の第2実施の形態に係る顕微鏡装置の概略構成図である。 第2実施の形態の顕微鏡装置の制御ブロックの模式図である。 第2実施の形態にかかる顕微鏡装置の操作針の位置決め手順を示すフローチャート。
符号の説明
1 ステージ
3 顕微鏡XYステージ
4 観察位置検出手段
5 顕微鏡
7 支柱
9 標本ステージ
11 照明光学系
13 対物レンズ
14 低倍の対物レンズ
16 高倍の対物レンズ
15 接眼レンズ
17 焦準レバー
19 PC
21 マニピュレータ
22 マニュピレータ座標検出手段
23 操作針
25、35 カメラ

Claims (9)

  1. 標本を観察する観察光学系を備えた顕微鏡と、
    前記標本に対して刺激を与え、又は前記標本の状態変化を検出するための操作針を制御する制御手段と、
    前記観察光学系の光軸と異なる光軸を有する検出光学系を有する検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記検出光学系の視野内に入れられた前記操作針の第1位置データと、前記観察光学系の視野内に入れられた前記操作針の第2位置データとから、それらの相関データを求め、前記相関データに基づき、前記操作針を制御することを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記検出光学系は、前記観察光学系より低倍率であることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記制御手段は、前記操作針を操作するマニュピレータを有し、
    前記第1位置データ及び前記第2位置データは、前記マニュピレータの座標データであることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記操作針が新たな操作針に交換された際に、前記新たな操作針を前記検出手段の前記検出光学系視野内に入れると、前記制御手段は、前記新たな操作針の位置データとして第3位置データを取得し、前記第3位置データ及び前記相関データに基づき、前記新たな操作針を前記顕微鏡の前記観察光学系の前記第2位置に駆動制御できることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
  5. 標本を観察する、倍率の異なる複数の観察光学系を備えた顕微鏡と、
    前記標本に対して刺激を与え、又は前記標本の状態変化を検出するための操作針を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、相対的に低倍率の前記観察光学系の視野内に入られた前記操作針の第1位置データと、他の前記観察光学系の視野内に入れられた前記操作針の第2位置データとから、それらの相関データを求め、前記相関データに基づき、前記操作針を制御することを特徴とする顕微鏡装置。
  6. 前記制御手段は、相対的に低倍率の前記観察光学系と他の前記観察光学系との光軸ズレを検出し、ズレデータとして記憶し、前記ズレデータに基づき、前記相関データによる駆動制御を補正することを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡装置。
  7. 前記制御手段は、前記複数の観察光学系毎に、所定のターゲットに合焦動作をさせることで、前記光軸のズレデータを算出することを特徴とする請求項5または6に記載の顕微鏡装置。
  8. 前記制御手段は、前記操作針を操作するマニュピレータを有し、前記ズレデータを前記マニュピレータの座標に変換し、その変換データに基づき、前記操作針を駆動することを特徴とする請求項5または6または7に記載の顕微鏡装置。
  9. 前記制御手段は、前記操作針の移動軌跡を記憶し、前記移動軌跡に基づいて前記操作針の移動を制御することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の顕微鏡装置。
JP2003427505A 2003-12-24 2003-12-24 顕微鏡装置 Expired - Fee Related JP4525073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427505A JP4525073B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 顕微鏡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003427505A JP4525073B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 顕微鏡装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005189298A true JP2005189298A (ja) 2005-07-14
JP4525073B2 JP4525073B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=34786761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003427505A Expired - Fee Related JP4525073B2 (ja) 2003-12-24 2003-12-24 顕微鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525073B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207986A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Haruo Takabayashi 標的対象物の自動探索回収装置
JP2011013416A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Nsk Ltd マニピュレーションシステム及びマニピュレーションシステム駆動方法
JP2011067889A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ihi Corp キャリブレーション装置及びキャリブレーション方法
JP2011145645A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Ihi Corp 顕微鏡装置及び標本撮影方法
CN114152610A (zh) * 2021-11-02 2022-03-08 桂林优利特医疗电子有限公司 一种基于可视化目标标记的玻片细胞扫描方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628114A (ja) * 1985-07-05 1987-01-16 Yoji Umetani マイクロマニピユレ−タにおける微小操作子の顕微鏡視野下への移動装置
JPS6398620A (ja) * 1986-10-16 1988-04-30 Shimadzu Corp マイクロマニピユレ−タにおける微小器具の自動位置決め装置
JPH0256516A (ja) * 1988-08-23 1990-02-26 Hitachi Ltd 顕微鏡画像の視野内自動位置決め装置
JPH06313850A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡の像ズレ補正装置
JP2000035319A (ja) * 1999-05-31 2000-02-02 Olympus Optical Co Ltd 外観検査装置
JP2000056235A (ja) * 1998-08-12 2000-02-25 Olympus Optical Co Ltd 検査顕微鏡システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS628114A (ja) * 1985-07-05 1987-01-16 Yoji Umetani マイクロマニピユレ−タにおける微小操作子の顕微鏡視野下への移動装置
JPS6398620A (ja) * 1986-10-16 1988-04-30 Shimadzu Corp マイクロマニピユレ−タにおける微小器具の自動位置決め装置
JPH0256516A (ja) * 1988-08-23 1990-02-26 Hitachi Ltd 顕微鏡画像の視野内自動位置決め装置
JPH06313850A (ja) * 1993-04-28 1994-11-08 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡の像ズレ補正装置
JP2000056235A (ja) * 1998-08-12 2000-02-25 Olympus Optical Co Ltd 検査顕微鏡システム
JP2000035319A (ja) * 1999-05-31 2000-02-02 Olympus Optical Co Ltd 外観検査装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005207986A (ja) * 2004-01-26 2005-08-04 Haruo Takabayashi 標的対象物の自動探索回収装置
JP4578814B2 (ja) * 2004-01-26 2010-11-10 晴夫 高林 標的対象物の自動探索回収装置
JP2011013416A (ja) * 2009-07-01 2011-01-20 Nsk Ltd マニピュレーションシステム及びマニピュレーションシステム駆動方法
JP2011067889A (ja) * 2009-09-25 2011-04-07 Ihi Corp キャリブレーション装置及びキャリブレーション方法
JP2011145645A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Ihi Corp 顕微鏡装置及び標本撮影方法
CN114152610A (zh) * 2021-11-02 2022-03-08 桂林优利特医疗电子有限公司 一种基于可视化目标标记的玻片细胞扫描方法
CN114152610B (zh) * 2021-11-02 2023-06-27 桂林优利特医疗电子有限公司 一种基于可视化目标标记的玻片细胞扫描方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4525073B2 (ja) 2010-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4970869B2 (ja) 観察装置および観察方法
JP5525953B2 (ja) 寸法測定装置、寸法測定方法及び寸法測定装置用のプログラム
WO2002052393A1 (en) Positioning an item in three dimensions via a graphical representation
CN106525622B (zh) 硬度测试设备和硬度测试方法
US8887311B1 (en) Scanning probe microscope
US9885858B2 (en) Surgical microscopy system and method for operating the same
US9582088B2 (en) Microscope
JP2010004805A (ja) 細胞操作観察装置
JP2018128532A (ja) 顕微鏡
JP4525073B2 (ja) 顕微鏡装置
JP4332905B2 (ja) 顕微鏡システム
JP5099688B2 (ja) 液状材料塗布装置およびそれを用いた欠陥修正装置
JP2000035319A (ja) 外観検査装置
JP4477181B2 (ja) 顕微鏡装置
JP4551164B2 (ja) 測定装置
JP2004294311A (ja) 画像測定装置
JP4635492B2 (ja) 顕微鏡装置
JP4979464B2 (ja) 顕微鏡装置、該制御プログラム、及び該制御方法
JP2007052972A (ja) 荷電粒子線装置システム
EP1972982B1 (en) Microscope equipped with automatic focusing mechanism and method of adjusting the same
JP6169330B2 (ja) パターン描画装置およびパターン描画方法
JP6641177B2 (ja) 顕微鏡システム、顕微鏡システムの制御方法およびプログラム
JP3137634U (ja) マクロミクロナビゲーションシステム
JP2016219659A (ja) 画像検査装置及び画像検査方法
JP2023032674A (ja) 顕微鏡補助装置及びその制御方法とプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100511

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100524

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees