JP2005189230A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スキャン分離テストによって、2つの回路ブロック間の信号経路をテストすることができるLSIを提供する。
【解決方法】 各信号経路の途中に設けられたスキャン分離回路30は、回路ブロック10Aからの信号SAと保持信号S33を切り替えて信号S31として回路ブロック10Bに出力するセレクタ31と、この信号S31と外部からの信号Sinまたは前段の信号S33の内のいずれか一方を選択するセレクタ32を有している。更に、セレクタ32の出力側にはFF33が接続され、このFF33で保持された保持信号S33が、セレクタ31と後段のスキャン分離回路へ与えられる。テスト時に、信号SAはセレクタ31,32を介してFF33に保持されるので、回路ブロック10A,10B間の信号経路がテストできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スキャンテスト機能を備えた半導体集積回路に関するものである。
特開2002−296323号公報 特開平6−102316号公報 特開2000−310671号公報 特開2003−344504号公報
複雑な機能を備えた大規模な半導体集積回路(以下、「LSI」という)では、製造時における製品の選別テストのために、予めテスト回路(スキャンパスとスキャンパス・レジスタ)を組み込んだLSIが一般的に用いられる。
図2は、1本のスキャンパス・レジスタを備えたLSIの概略の構成図である。
このLSIは、入力端子から入力データDI1 〜DIx が与えられて、中間信号SA1 〜SAm を出力する入力側の組合わせ回路1A、中間信号S21 〜S2m が与えられて中間信号SB1 〜SBn を出力する中間の組合わせ回路1B、及び中間信号S31 〜S3n が与えられて出力端子に出力データDO1 〜DOy を出力する出力側の組合わせ回路1Cを有している。また、組合わせ回路1Aと組合わせ回路1Bの間のm本の信号線は、それぞれスキャンパス・レジスタ(SPR)2-1〜2-mを介して接続され、組合わせ回路1Bと組合わせ回路1Cの間のn本の信号線は、それぞれスキャンパス・レジスタ3-1〜3-nを介して接続されている。
各スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nは、いずれも同一の構成で、第1及び第2の信号を選択するセレクタと、このセレクタで選択された信号をクロック信号に従って保持出力するフリップ・フロップ(以下、「FF」という)で構成されている。
スキャンパス・レジスタ2-1は、セレクタの第1の入力側に、組合わせ回路1Aから中間信号SA1 が与えられるようになっている。また、スキャンパス・レジスタ2-1のセレクタの第2の入力側は、スキャン入力端子に接続されて信号Sinが与えられるようになっている。更に、このスキャンパス・レジスタ2-1のFFから出力される信号が、中間信号S21 として組合わせ回路1Bに与えられると共に、スキャンパスを介して後段のスキャンパス・レジスタ2-2のセレクタの第2の入力側に与えられるようになっている。
以下、スキャンパス・レジスタ2-i(但し、i=2〜m)のセレクタの第1の入力側に、組合わせ回路1Aから中間信号SAi が与えられ、このセレクタの第2の入力側には、前段のスキャンパス・レジスタ2-(i-1)のFFから出力される中間信号S2i-1 が与えられるようになっている。
また、スキャンパス・レジスタ3-1は、セレクタの第1の入力側に、組合わせ回路1Bの中間信号SB1 が与えられ、このセレクタの第2の入力側には、スキャンパス・レジスタ2- mのFFから中間信号S2m が与えられるようになっている。以下、スキャンパス・レジスタ3-j(但し、j=2〜n)のセレクタの第1の入力側に、組合わせ回路1Bから中間信号SBj が与えられ、このセレクタの第2の入力側には、スキャンパス・レジスタ3-(j-1)のFFから出力される中間信号S2j-1 が与えられるようになっている。
そして、スキャンパス・レジスタ3-nのFFの出力側は、スキャン出力端子に接続されて信号Sout が出力されるようになっている。
このようなスキャンパス・レジスタを備えたLSIでは、予め組み込まれたスキャンパス・レジスタを用いて、次のような手順で製造テストが行われる。
(1) シリアル入力動作
図示しない制御信号によって、スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのセレクタをすべて第2の入力側に切り替える。これにより、すべてのスキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nが縦続接続され、m+n段のシフトレジスタが構成される。ここで、各スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのFFに共通のクロック信号を与えると共に、このクロック信号に同期してスキャン入力端子からテストパターンの信号Sinを直列に入力する。これにより、各スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nにテストパターンが保持される。
(2) パラレル動作
シリアル入力で保持されたテストパターンは、組合わせ回路1B,1Cにテスト信号として与えられる。一方、組合わせ回路1Aには、入力端子から入力データDI1 〜DIx としてテストパターンが並列に与えられる。そして、各組合わせ回路1A,1B,1Cの出力側には、入力されたテストパターンに応じた信号が並列に出力される。
この時、スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのセレクタをすべて第1の入力側に切り替えられており、それぞれ対応するスキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのFFの入力側に与えられる。次に、各FFに共通のクロック信号を与えることにより、組合わせ回路1A,1Bから並列に出力された信号が、対応するFFに保持される。一方、組合わせ回路1Cの出力信号は、出力データDO1 〜DOy として出力端子から並列に出力される。
(3) シリアル出力動作
組合わせ回路1A,1Bから並列に出力された信号が、対応するFFに保持された後、スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのセレクタを再び第2の入力側に切り替え、m+n段のシフトレジスタを構成する。そして、各スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのFFに共通のクロック信号を与える。これにより、各スキャンパス・レジスタ2-1〜2-m,3-1〜3-nのFFに保持されていたデータが、クロック信号に同期してスキャン出力端子から直列に出力される。
(4) 比較判定動作
各組合わせ回路1A,1B,1Cの回路構成情報に基づいて、予め設定されたテストパターンに対応して出力されるべき出力データの期待値と、実際にシリアル出力動作によって直列に出力されたデータ、及び(2)の出力データDO1 〜DOy とを比較する。実際に出力されたデータが期待値と一致すれば、そのテストパターンに対する機能は正常と判定する。テスト対象の機能に応じて複数のテストパターンを準備しておき、すべてのテストパターンに対して期待値通りのデータが得られれば、このLSIは正常と判定する。
このようなテスト回路を用いて機能試験を行うには、予め各組合わせ回路1A,1B,1Cに関して、ネットリスト等の具体的な回路構成情報を使用し、各種の機能試験に対応したテストパターンとその期待値を準備しておく必要がある。
しかしながら、例えばA社が他のB社のライセンスを受けて、特定の組合わせ回路を組み込んだLSIを製造する場合、その特定の組合わせ回路に対応する具体的な回路構成情報が得られない場合がある。このような場合、特定の組合わせ回路と、その他の組合わせ回路を分離してテストするために、スキャン分離ブロックが設けられる。
図3は、従来のスキャン分離ブロックを備えたLSIの概略の構成図である。
このLSIは、回路ブロック10A,10Bと、これらの間を接続する各信号SA1〜SAn毎に設けられた複数のスキャン分離回路20-1〜20-nで構成されるスキャン分離ブロックを有している。各スキャン分離回路20-1〜20-nは、いずれも同一の構成で、3個のセレクタ21,22,23と1個のFF24で構成されている。
例えば、スキャン分離回路20-1では、回路ブロック10Aからの信号SA1 が、セレクタ21,22の入力端子Aに与えられ、このセレクタ21の出力端子から回路ブロック10Bに対する信号S21 が出力されるようになっている。セレクタ22の出力端子は、セレクタ23の入力端子Bに接続され、このセレクタ23の入力端子Aには、図示しないスキャン入力端子からの直列信号Sinが与えられるようになっている。セレクタ23の出力端子は、FF24の入力端子Dに接続されている。FF24の出力端子は、セレクタ21,22の入力端子Bに接続されると共に、次段のスキャン分離回路20-2のセレクタ23の入力端子Aに、直列信号として与えられるようになっている。
また、最終段のスキャン分離回路20-nにおけるFF24の出力端子は、セレクタ21,22の入力端子Bに接続されると共に、スキャン出力端子から直列信号Sout として出力されるようになっている。
このようなスキャン分離ブロックを備えたLSIでは、各セレクタ21を入力端子A側に設定する通常動作のほか、次のような製造テストが行われる。
(1) 回路ブロック10Aのテスト
回路ブロック10Aの図示しない入力側に、前述のような並列の入力端子またはスキャンパス・レジスタからテストパターンを与える。また、各スキャン分離回路20-1〜20-nのセレクタ22,23を、それぞれ入力端子A、入力端子B側に切り替える。これにより、回路ブロック10Aから出力される信号SA1〜SAnは、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24の入力端子Dに与えられる。この状態で、各FF24に共通のクロック信号を与えることにより、回路ブロック10Aから並列に出力された信号SA1〜SAnが、対応するFF24に保持される。
次に、各スキャン分離回路20-1〜20-nのセレクタ23を、入力端子A側に切り替える。これにより、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24が縦続接続されて、n段のシフトレジスタが構成される。そして、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24に、共通のクロック信号を与える。これにより、各FF24に保持されていたデータが、クロック信号に同期してスキャン出力端子から直列信号Sout として出力される。
テストパターンに対応して回路ブロック10Aから出力される出力データの期待値と、実際に直列信号Sout として出力されたデータとを比較し、この回路ブロック10Aの機能が正常か否かを判定する。
(2) 回路ブロック10Bのテスト
各スキャン分離回路20-1〜20-nのセレクタ23を、入力端子A側に切り替える。これにより、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24が縦続接続されて、n段のシフトレジスタが構成される。そして、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24に、共通のクロック信号を与えると共に、このクロック信号に同期してスキャン入力端子からテストパターンの直列信号Sinを入力する。これにより、各スキャン分離回路20-1〜20-nのFF24にテストパターンが保持される。
次に、スキャン分離回路20-1〜20-nのセレクタ21,22,23を、入力端子B側に切り替える。これにより、各FF24に保持されたテストパターンが、回路ブロック10Bの入力側に並列に与えられる。
与えられたテストパターンに応じて、回路ブロック10Bの図示しない出力側から並列に出力される信号は、前述のような並列の出力端子またはスキャンパス・レジスタによって読み出される。そして、テストパターンに対応して回路ブロック10Bから出力される出力データの期待値と、実際に出力されたデータとを比較し、この回路ブロック10Bの機能が正常か否かを判定する。
しかしながら、従来のスキャン分離回路20を備えたLSIにおける回路ブロック10A,10Bのテストでは、各スキャン分離回路20のセレクタ21の入力端子Aを通る信号経路のテストが行われない。このため、回路ブロック10A,10Bのテストで、スキャン分離回路20のセレクタ21の入力端子Aを通る信号経路の不良を発見することができず、テストで正常と判定されて実際の装置に組み込んだ後で、正常に動作しない場合が発生するという課題があった。
更に、各スキャン分離ブロック20内のFFと回路ブロック10A,10B内のFF間においてクロックスキューが発生する場合は、ホールド対策が必要となり、場合によってはスキャン分離回路20における通常動作時の信号経路にホールド対策用のバッファ等が挿入され、通常動作時の消費電力の増大及び速度低下が発生してしまうという課題があった。
本発明は、第1の回路ブロック及び第2の回路ブロックと、通常動作時には前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの間で信号の受け渡しを行い、テスト動作時には該第1の回路ブロックと該第2の回路ブロックを切り分けるスキャン分離ブロックとを備えた半導体集積回路において、前記スキャン分離ブロックは、クロックに同期して信号を保持する第1の保持回路と、前記第1の回路ブロックから出力される信号と前記第1の保持回路から出力される第1のテスト信号の一方を選択する第1のセレクタとを有し、該第1のセレクタが前記第2の回路ブロックと該第1の保持回路の間に接続され、かつ該第1のセレクタの出力が該第1の保持回路に入力されている第1のスキャン分離回路を備えたことを特徴としている。
本発明のLSIは、セレクタで選択されて他方の回路ブロックへ出力される信号を保持する保持回路を有するスキャン分離回路を備えているので、一方の回路ブロックから他方の回路ブロックへの信号経路を、スキャンテストによってテストすることができるという効果がある。
回路ブロックA,B間を接続する各信号線の途中に、通常動作時には該回路ブロックA,B間を接続し、テスト動作時にはこれらの回路ブロックA,Bを切り分けてテストを行うスキャン分離回路を、次のように構成する。
即ち、スキャン分離回路には、回路ブロックA,Bの一方から出力される信号とテスト用の保持信号との内のいずれか一方を選択して他方の回路ブロックに与える第1セレクタと、外部入力端子から与えられるテスト信号または前段のスキャン分離回路の保持信号とこの第1セレクタから出力される信号との内のいずれか一方を選択して出力する第2セレクタを備える。更に、このスキャン分離回路に、クロック信号に応じて第2セレクタの出力信号を保持して保持信号として第1セレクタに与えると共に、この保持信号を後段のスキャン分離回路の第2セレクタまたは外部出力端子に出力する保持回路を設ける。
図1は、本発明の実施例1を示すスキャン分離ブロックを備えたLSIの概略の構成図
である。
このLSIは、回路ブロック10A,10Bと、これらの間を接続するスキャン分離ブロックを有している。このスキャン分離ブロックは、回路ブロック10Aから回路ブロック10Bへ出力される各信号SA1〜SAm毎に設けられた複数のスキャン分離回路30-1〜30-mと、回路ブロック10Bから回路ブロック10Aへ出力される各信号SB1〜SBn毎に設けられた複数のスキャン分離回路40-1〜40-nで構成されている。
各スキャン分離回路30-1〜30-mは、いずれも同一の構成で、2個のセレクタ31,32と1個のFF33で構成されている。
例えば、スキャン分離回路30-1では、回路ブロック10Aからの信号SA1 が、セレクタ31の入力端子Aに与えられ、このセレクタ31の出力端子から回路ブロック10Bに対する信号S31 が出力されるようになっている。更に、信号S31 は、セレクタ32の入力端子Bに与えられ、このセレクタ32の入力端子Aには、スキャン入力端子から直列信号SAinが与えられるようになっている。セレクタ32の出力端子は、FF33の入力端子Dに接続されている。FF33の出力端子は、セレクタ31の入力端子Bに接続されると共に、次段のスキャン分離回路30-2のセレクタ32の入力端子Aに、直列信号として与えられるようになっている。
また、最終段のスキャン分離回路30-mにおけるFF33の出力端子は、セレクタ31の入力端子Bに接続されると共に、スキャン出力端子に接続されて直列信号SAout が出力されるようになっている。
各スキャン分離回路40-1〜40-nも、スキャン分離回路30と同様の回路構成であり、2個のセレクタ41,42と1個のFF43で構成されている。これらのスキャン分離回路40-1〜40-nも、スキャン分離回路30-1〜30-mと同様に縦続接続され、初段のスキャン分離回路40-1にはスキャン入力端子からの直列信号SBinが与えられ、最終段のスキャン分離回路40-nは、スキャン出力端子に接続されて直列信号SBout が出力されるようになっている。
次に、このようなスキャン分離ブロックを備えたLSIの動作を説明する。
(1) 通常動作
各スキャン分離回路30-1〜30-mのセレクタ31と各スキャン分離回路40-1〜40-nのセレクタ41を、入力端子A側に切り替える。これにより、回路ブロック10Aから出力された信号SA1〜SAmは、それぞれスキャン分離回路30-1〜30-mのセレクタ31を通して、回路ブロック10Bへ信号S31 〜S3m として与えられる。また、回路ブロック10Bから出力された信号SB1〜SBnは、それぞれスキャン分離回路40-1〜40-nのセレクタ41を通して、回路ブロック10Aへ信号S41 〜S4n として与えられる。
(2) 回路ブロック10Aのテスト
回路ブロック10Aの図示しない入力側に、テストパターンを与える。
また、各スキャン分離回路40-1〜40-nのセレクタ42を、入力端子A側に切り替える。これにより、各スキャン分離回路40-1〜40-nのFF43が縦続接続されて、n段のシフトレジスタが構成される。そして、各スキャン分離回路40-1〜40-nのFF43に、共通のクロック信号CKBを与えると共に、このクロック信号CKBに同期してスキャン入力端子からテストパターンの直列信号SBinを入力する。これにより、各スキャン分離回路40-1〜40-nのFF43にテストパターンが保持される。
次に、スキャン分離回路40-1〜40-nのセレクタ41,42を、入力端子B側に切り替える。これにより、各FF43に保持されたテストパターンが、セレクタ41を介して回路ブロック10Aに並列に与えられる。
これにより、回路ブロック10Aでは、すべての入力側に与えられた信号に基づいた動作が行われ、信号SA1〜SAmが出力されると共に、図示しない出力端子から出力信号が出力される。
この後、各スキャン分離回路30-1〜30-mのセレクタ31,32を、それぞれ入力端子A、入力端子B側に切り替える。これにより、回路ブロック10Aから出力される信号SA1〜SAmは、各スキャン分離回路30-1〜30-mのセレクタ31,32を介してFF33の入力端子Dに与えられる。この状態で、各FF33に共通のクロック信号CKAを与えることにより、回路ブロック10Aから並列に出力された信号SA1〜SAmが、対応するスキャン分離回路30-1〜30-mのFF33に保持される。
次に、各スキャン分離回路30-1〜30-mのセレクタ32を、入力端子A側に切り替える。各スキャン分離回路30-1〜30-mのFF33は、縦続に接続されてm段のシフトレジスタが構成される。ここで、各スキャン分離回路30-1〜30-mのFF33に、共通のクロック信号CKAを与える。これにより、各FF33に保持されていたデータが、クロック信号CKAに同期して直列信号SAout としてスキャン出力端子から出力される。
テストパターンに対応して回路ブロック10Aから出力されるべき出力データの期待値と、実際に直列信号SAout として出力されたデータを比較し、この回路ブロック10Aの機能が正常か否かを判定する。
(3) 回路ブロック10Bのテスト
回路ブロック10Bは、回路ブロック10Aと対称的な構成となっている。従って、(2)とは逆に、スキャン分離回路30-1〜30-mから直列信号SAinとしてテストパターンを回路ブロック10Bに入力し、出力される信号SB1〜SBnをスキャン分離回路40-1〜40-nで直列信号SBout として読み出すことにより、この回路ブロック10Bの機能が正常か否かを判定することができる。
以上のように、この実施例1の各スキャン分離回路30-i(40-j)は、回路ブロック10A(10B)から出力される信号SAi (SBj )とテスト用の信号を切り替えて回路ブロック10B(10A)に与えるセレクタ31(41)と、このセレクタ31(41)の出力信号をテスト用の直列信号と切り替えるセレクタ32(42)と、このセレクタ32(42)から出力される信号を保持して前記セレクタ31(41)に与えると共に、テスト用の直列信号として出力するFF33(43)を有している。これにより、回路ブロック10A,10Bのテストにおいて、すべての信号経路を通過する信号をテストすることが可能になり、信号経路のテスト漏れのために装置へ実装した後でLSIの異常が判明するおそれが少ないという利点がある。
更に、このスキャン分離回路30,40は、図3のスキャン分離回路20に比べてセレクタが1つ少ないので、パターン面積を約10%程度減少させることができるという利点がある。
なお、このような構成のスキャン分離回路30,40は、テストパターンの一部をマスクして回路ブロックへ並列に出力するような拡張機能を有するスキャン分離回路にも同様に適用可能である。
図4(a),(b)は、本発明の実施例2を示すテスト回路の説明図であり、同図(a)は回路構成図、及び同図(b)は同図(a)における各動作モードでの制御部60の入力信号と出力信号の関係を示す対応表である。このテスト回路は、図4(a)に示すように、回路ブロック間の信号に対応して設けられるスキャン分離回路50と、複数のスキャン分離回路50に対して共通の制御信号を与えるための制御部60とで構成されている。
スキャン分離回路50は、セレクタ51、ラッチ52,54、及びFF53で構成されている。セレクタ51は、選択信号SEL1,SEL2,SEL3に従って、第3のテスト信号が与えられるスキャン入力端子SI、前段の回路ブロックから信号が与えられる入力端子D、またはラッチ54の出力側を選択して、選択した信号を出力端子Qに出力するものである。セレクタ51の出力側は、更に、ラッチ52の入力側に接続され、このラッチ52の出力側はFF53の入力側に接続されている。FF53の出力側はラッチ54の入力側に接続され、このラッチ54の出力側が、前記セレクタ51と共に、スキャン出力端子SOに接続されている。
制御部60は、モード信号MOD、スキャン制御信号SCN、キャプチャ信号CAP及びクロック信号CLKに従って、スキャン分離回路50のセレクタ51を制御するための選択信号SEL1〜SEL3、ラッチ52,54を制御するための信号LA1,LA2、及びFF53のクロック端子に与える信号FF1を生成するものである。
ラッチ52は信号LA1が“H”のときに入力側の信号を保持してそのまま出力し、信号LA1が“L”になったときには、入力側の信号に拘らず、保持した信号を出力するものである。ラッチ54は、ラッチ52とは逆に、制御端子に与えられる信号LA2が“L”のときに入力側の信号を保持してそのまま出力し、信号LA2が“H”になったときには、入力側の信号に拘らず、保持した信号を出力するように構成されている。一方、FF53は信号FF1の“L”から“H”への立上がりのタイミングで入力側の信号を保持して出力するものである。
モード信号MODは通常動作と試験動作の動作モードを切り替えるもので、通常動作のときは“L”、試験動作のときは“H”を指定するようになっている。またスキャン制御信号SCNは、試験動作時に直列に入出力動作をするか、並列に入出力動作をするかを制御するものであり、直列の場合に“H”に設定するようになっている。キャプチャ信号CAPは、回路ブロックに対して試験パターンを出力するか、回路ブロックからのデータを取り込むかを制御するもので、データを取り込む場合に“H”に設定するようになっている。
制御部60は、図4(b)に示すように、通常動作モードを設定するためにモード信号MODを“L”にすると、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNのレベルに拘らず、選択信号SEL2を出力すると共に、信号LA1,LA2,FF1にそれぞれ、“L”,“H”,“L”を出力する。
試験動作モードはモード信号MODを“H”にすることによって設定されるが、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNの組み合わせにより、シリアル入力動作、パラレル出力動作、パラレル入力動作及びシリアル出力動作の4種類の動作が指定される。
シリアル入力動作は、キャプチャ信号CAPを“L”、スキャン制御信号SCNを“H”に設定することによって指定され、選択信号SEL1が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
パラレル出力動作は、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNを“L”に設定することによって指定され、選択信号SEL3が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
パラレル入力動作は、キャプチャ信号CAPを“H”、スキャン制御信号SCNを“L”に設定することによって指定され、選択信号SEL2が出力されると共に、信号LA1,LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
シリアル出力動作は、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNを“H”に設定することによって指定され、選択信号SEL1が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
図5は、図4のテスト回路を備えたLSIの構成図である。
このLSIは、図の中央部に示した回路ブロックAと、図の左右に分割して示した回路ブロックBを分離してスキャンテストするために、この回路ブロックA,B間を接続する各信号に対してテスト回路を挿入したものである。
回路ブロックBから回路ブロックAへ与えられる複数の信号経路に対応して挿入された複数のスキャン分離回路50には、共通の制御部60から制御信号が与えられ、これらのスキャン分離回路50と制御部60によって、テスト回路群Iが構成されている。スキャン分離回路50のスキャン出力端子SOは、次段のスキャン分離回路50のスキャン入力端子SIに接続され、初段のスキャン分離回路50のスキャン入力端子SIに供給されるテストパターンを転送できるようになっている。
同様に、回路ブロックAから回路ブロックBへ与えられる信号経路に挿入された複数のスキャン分離回路50には、共通の制御部60から制御信号が与えられ、これらのスキャン分離回路50と制御部60によって、テスト回路群IIが構成されている。なお、回路ブロックA,Bは、それぞれ図2のLSIと同様に、スキャンパス・レジスタを備えた回路構成となっている。
図6(a),(b)は、図4の試験時の動作を示すタイミングチャートである。以下、図5及び図6を参照しつつ、図4の動作を説明する。なお、ここでは、回路ブロックAを試験対象として説明する。
(1) 通常動作
通常動作時には、テスト回路群I,IIの各制御部60,60に与えるモード信号MODを“L”にすると、図4(b)に示すように、選択信号SEL2が出力され、各スキャン分離回路50,50のセレクタ51では、入力端子Dが選択される。これにより、ブロックBから入力端子Dに与えられた入力信号が、出力端子QからブロックAに出力される。また、信号LA1,LA2,FF1は、それぞれ“L”,“H”,“L”に固定され、ラッチ52,54とFF53の動作は停止される。これにより、テスト回路は、回路ブロックA,B間の信号転送に影響を与えない。
(2) シリアル入力動作
シリアル入力動作では、テスト回路群Iのスキャン分離回路50に対して、直列にテストパターンを入力させ、各スキャン分離回路50のFF53にテストパターンを格納する。
図4(b)に示すように、キャプチャ信号CAPを“L”、スキャン制御信号SCNを“H”に設定することにより、制御部60から、選択信号SEL1が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
これにより、図6(a)のシリアル入力期間に示すように、ラッチ52はセレクタ51から出力される信号をそのまま通過させ、このラッチ52から出力された信号S52をFF53がクロック信号CLKの立上がりによって取り込み、更に、このFF53から出力された信号S53が、ラッチ54によって1/2クロック分遅延させられる。なお、図6(a),(b)のタイミングチャートにおいて、信号LA1,LA2の太線はスルー状態、細線はホールド状態、信号FF1の上向きの矢印はデータの取り込みを示している。
このような動作により、スキャン分離回路50のスキャン入力端子SIに供給されたテストパターンは、セレクタ51とラッチ52を経由してFF53に格納される。更に、ラッチ54によって、FF53から出力される信号S53が1/2クロック分遅延され、スキャン出力端子SOから出力される。次段のスキャン分離回路50でも同様の動作が行われる。このように、スキャン出力端子SOから出力するテストパターンを1/2クロック分遅延させることにより、次段のスキャン分離回路に対するホールド違反を防ぐことができる。
このような動作と同時に、回路ブロックAでは、スキャンパス・レジスタをスキャンモードに設定し、直列にテストパターンを入力してこの回路ブロックA内のすべてのFFにテストパターンを格納する。
(3) パラレル出力動作
パラレル出力動作では、直列入力動作でテスト回路群Iの各スキャン分離回路50のFF53に格納したテストパターンを、回路ブロックAに並列に供給する。
図4(b)に示すように、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNを“L”に設定すると、制御部60から、選択信号SEL3が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
これにより、図6(a)のパラレル出力期間に示すように、ラッチ52はセレクタ51から出力される信号をそのまま通過させ、このラッチ52から出力された信号S52をFF53がクロック信号CLKの立上がりによって取り込み、更に、このFF53から出力された信号S53が、ラッチ54によって1/2クロック分遅延させられる。
このような動作により、各スキャン分離回路50に格納されているテストパターンが、ラッチ54によって1/2クロック分遅延されて、セレクタ51を経由して出力端子Qに出力され、回路ブロックAの入力端子にテストパターンとして並列に供給される。
回路ブロックAでは、スキャンパス・レジスタを通常動作モードに設定し、テスト回路群Iの各スキャン分離回路50から並列に供給されるテストパターンを、クロック信号の立上がりで、この回路ブロックA内のFFに取り込む。このように、各スキャン分離回路50のスキャン出力端子SOから出力するテストパターンを1/2クロック分遅延させることにより、回路ブロックA内のFFに取り込む際のホールド違反を防ぐことができる。なお、この動作では、回路ブロックAの入力端子から組合わせ回路を通り、FFまでの経路に対するテストが可能になる。
これと同時に、シリアル入力動作で回路ブロックA内のFFに格納されたテストパターンを各FFから出力させて組合わせ回路に与え、この組合わせ回路の出力信号を対応するFFに格納する。これにより、回路ブロックA内において、FF間の組合わせ回路をテストすることが可能になる。
(4) パラレル入力動作
パラレル入力動作では、回路ブロックAから並列に出力される信号を、テスト回路群IIのスキャン分離回路50のFF53に取り込む。なお、このパラレル入力動作は、テスト回路群Iの並列出力動作と同時に行われる。
図4(b)に示すように、キャプチャ信号CAPを“H”、スキャン制御信号SCNを“L”に設定すると、制御部60から、選択信号SEL2が出力されると共に、信号LA1,LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
これにより、図6(b)中のパラレル入力期間に示すように、ラッチ52はセレクタ51から出力される信号をクロック信号CLKが“L”の期間にホールドし、このラッチ52から出力された信号S52がクロック信号CLKの立上がりによってFF53に取り込まれる。更に、FF53から出力された信号S53は、ラッチ54によって1/2クロック分遅延されて出力される。
このような動作により、回路ブロックAから出力された信号は、スキャン分離回路50の入力端子Dに入力され、セレクタ51を経由してラッチ52に格納され、更にこのラッチ52から出力される信号S52がFF53に格納される。図6のタイミングチャートに示すように、回路ブロックAとスキャン分離回路50内のFF53の間でクロックスキューが発生している場合、このスキャン分離回路50におけるFF53へのデータ取り込み(クロック信号CLKの立上がりエッジ)前に回路ブロックAから出力される信号が変化して、ホールド違反が発生するおそれがある。しかし、このスキャン分離回路50では、ラッチ52によりスキャン分離回路50内のFF53が取り込む1/2クロック分前に、回路ブロックAからの信号をホールドさせるようにしているので、この信号経路でのホールド違反を防ぐことができる。なお、この動作では、回路ブロックAのFFから組合わせ回路を通り、出力端子までの経路に対するテストが可能になる。
(5) シリアル出力動作
シリアル出力動作では、テスト回路群IIのスキャン分離回路50のFF53に格納されたデータを直列に出力する。
図4(b)に示すように、キャプチャ信号CAPとスキャン制御信号SCNを“H”に設定すると、制御部60から、選択信号SEL1が出力されると共に、信号LA1は“H”となる。また、信号LA2,FF1にはクロック信号CLKが出力される。
これにより、図6(b)のシリアル出力期間に示すように、ラッチ52はセレクタ51から出力される信号をそのまま通過させ、このラッチ52から出力された信号S52がクロック信号CLKの立上がりでFF53に取り込まれる。更に、FF53から出力された信号S53は、ラッチ54によって1/2クロック分遅延させられる。
このような動作により、テスト回路群IIのスキャン分離回路50のFF53に格納されたデータは、ラッチ54によって1/2クロック分遅延されてスキャン出力端子SOに出力される。次段のスキャン分離回路50でも同様の動作が行われる。このように、スキャン出力端子SOから出力する信号を1/2クロック分遅延させることにより、次段のスキャン分離回路に対するホールド違反を防ぐことができる。
このような動作と同時に、回路ブロックAでは、スキャンパス・レジスタをスキャンモードに設定し、パラレル出力動作によってこの回路ブロックA内のFFに格納されたデータを直列に出力させる。
(6) 期待値照合
シリアル出力動作によって出力されたデータと期待値との照合を行い、組合わせ回路の動作を検証する。出力データが期待値と一致すれば組合わせ回路は正常、不一致の場合は組合わせ回路に異状があると判定される。
以上の説明では、回路ブロックAを試験対象として説明したが、回路ブロックBを試験する場合は、テスト回路群I,IIの役割を交替させれば良い。
以上のように、この実施例2のテスト回路は、回路ブロック間の分離を行うためのFF53の前後にラッチ52,54を設け、セレクタ51とこれらを制御する制御部60を用いている。これにより、テスト対象の回路ブロック内のFFと、このテスト回路内のFF53の間において、クロックスキューが発生する場合においても、実施例1と同様の効果に加えて、次のような効果が得られる。
(a) テストパターンをテスト回路内のFF53に直列に順次格納する際、このFF53から出力される信号S53をラッチ54によって1/2クロック分遅延させることにより、FF53から次段のテスト回路内のFF53間でのスキャン経路に対するホールド違反を回避できる。
(b) FF53に格納されたテストパターンをテスト対象の回路ブロックに供給する際、ラッチ54によって1/2クロック分遅延させることにより、テスト回路から回路ブロックまでのデータ経路に対するホールド違反を回避できる。
(c) テスト対象の回路ブロックから出力される信号をテスト回路内のFF53に取り込む際、ラッチ52によって回路ブロックから出力される信号を1/2クロック前にホールドすることにより、回路ブロックからテスト回路までのデータ経路に対するホールド違反を回避できる。
更に、通常動作時においては、テスト回路に設けたFF53とラッチ52,54は停止状態であるので、消費電力を低減することができる。
また、従来、クロックスキューの合わせ込みは、LSIのレイアウト工程で行われており、レイアウトの結果に基づいてホールド対策を行わなければならない。レイアウトツールなどによってホールド対策を行う場合、通常動作時の経路に対してホールド対策用の素子が挿入られることがあり、通常動作時の消費電力が増大すると共に、速度低下が発生することがあった。この実施例では、レイアウトツールによるホールド対策を必要としないので、レイアウト工程を短縮することができると共に、通常動作時の消費電力及び速度の面でも効果がある。
なお、ラッチ52、54とFF53は、リセット機能を有していないが、同期または非同期のリセット機能を追加することにより、初期状態を設定することができる。
図7(a),(b)は、本発明の実施例3を示すスキャン分離回路の構成図であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
図7(a)のスキャン分離回路50Aは、図4のスキャン分離回路50からラッチ52を削除したものであり、図7(a)のスキャン分離回路50Bは、ラッチ54を削除したものである。
これらのスキャン分離回路50A,50Bは、例えば、図5のLSIにおいて、回路ブロックとテスト回路群I,IIとの間にクロックスキューの問題が無い場合に使用されるものである。回路ブロックBとテスト回路群Iの間にクロックスキューの問題が無ければ、テスト回路群Iのスキャン分離回路として図7(a)のスキャン分離回路50Aを使用し、テスト回路群IIと回路ブロックBの間にクロックスキューの問題が無ければ、テスト回路群IIのスキャン分離回路として図7(b)のスキャン分離回路50Bを使用する。
これらのスキャン分離回路50A,50Bの動作は、基本的に実施例2と同様であり、その相違は以下の通りである。
(1) スキャン分離回路50A
パラレル入力動作において、回路ブロックBから並列に出力される信号を、テスト回路群Iのスキャン分離回路50Aに取り込む際、ラッチを介さずにクロック信号CLKと同じタイミングの信号FF2の立上がりでFF53に取り込む。これは、回路ブロックBとテスト回路群Iの間にクロックスキューの問題が無いことを前提としているため、可能となる。
(2) スキャン分離回路50B
パラレル出力動作において、テスト回路群IIのスキャン分離回路50Bに格納しているテストパターンを、回路ブロックBに並列に与える際、ラッチを介さずにクロック信号CLKと同じタイミングの信号FF2で動作するFF53から直接出力する。これは、回路ブロックBとテスト回路群IIの間にクロックスキューの問題が無いことを前提としているため、可能となる。
なお、スキャン分離回路50A,50Bを縦続接続したテスト回路群I,IIでは、これらの各テスト回路群I,II内でクロックスキューの合わせ込みが可能であるので、ホールド対策用のラッチを削除することができる。
以上のように、この実施例3のスキャン分離回路50A,50Bは、クロックスキューの問題が無い箇所に使用する場合に、ホールド対策用のラッチを削除しているので、テスト回路群の面積を削減することができる。
図8は、本発明の実施例4を示すテスト回路の構成図であり、図4中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
このテスト回路は、回路ブロック間の信号に対応して設けられるスキャン分離回路50Xと、複数のスキャン分離回路50Xに対して共通の制御信号を与えるための制御部60Xとで構成されている。
スキャン分離回路50Xは、図4と同様のセレクタ51、ラッチ52及びFF53と、このFF53の出力側に接続されたリセット機能付きのラッチ54Xと、セレクタ51の出力信号とFF53の出力信号の排他的論理和を反転して出力するEXNORゲート55と、これらのEXNORゲート55とラッチ54Xの出力信号の論理積をとって、検出端子DETに出力するANDゲート56で構成されている。
また、制御部60Xは、図4と同様のモード信号MOD、スキャン制御信号SCN、キャプチャ信号CAP及びクロック信号CLKに加えて、制御信号WE1,WE2と、リセット信号RSTが与えられ、スキャン分離回路50Xのセレクタ51を制御するための選択信号SEL1〜SEL3、ラッチ52を制御するための信号LA1、FF53のクロック端子に与える信号FF1、及びラッチ54Xを制御するための信号LA2,L2RSTを生成するものである。
制御信号WE1は、入力端子Dに与えられた信号をラッチ54Xに格納するときに使用するもので、制御信号WE2は、入力端子Dに与えられた信号をFF53に格納するときに使用するものである。
図9は、図8の試験時の動作を示すタイミングチャートである。以下、この図9を参照しつつ、図8の動作を説明する。
まず、制御部60Xに与えるリセット信号RSTをアクティブ(“H”)とすることにより、この制御部60Xからラッチ54Xに対する信号LARがアクティブにされ、ラッチ54Xの保持内容はリセットされて“L”となる。
次に、制御信号WE1をアクティブにすることにより、スキャン分離回路50Xの入力端子Dに与えられている信号が、セレクタ51、ラッチ52及びFF53を経由して、ラッチ54Xに格納される。
更に、制御信号WE2をアクティブにすることにより、スキャン分離回路50Xの入力端子Dに与えられている信号が、セレクタ51及びラッチ52を経由して、FF53に格納される。この時、ラッチ54Xに格納されているデータの書き換えは行われない。
ラッチ54Xに格納されたデータは、回路ブロック間を通過する信号の検出を行うか否かの制御に使用される。ラッチ54Xに“H”のデータが格納されていれば、回路ブロック間を通過する信号の検出を行う。リセット時は、ラッチ54Xがクリアされているので
、検出は行われない。
FF53に格納されたデータは、回路ブロック間を通過するデータの比較に使用される。FF53に予め任意のデータを格納しておくことにより、回路ブロック間を通過するデータを検出することが可能になる。
例えば、図5のLSIのテスト回路群I,IIとして図8のテスト回路を使用し、通常動作時に回路ブロックA,B間を通過する信号に対して検出する箇所を任意に設定し、検出対象とする信号に設けられたテスト回路の検出機能を有効にするため、制御信号WE1を使用してラッチ54Xに“H”を格納する。
次に、検出対象に設定したテスト回路に対して、データ比較を行うため、制御信号WE2を使用してFF53に比較データを格納する。これにより、通常動作時に回路ブロックA,B間を通過する信号が、FF53に設定されたデータと一致した場合、検出端子DETから“H”の検出信号が出力される。
検出信号は、回路ブロックの動作を一時停止させて、その時の回路ブロックの状態確認を行う場合とうに使用することができる。また、データバス等の複数の信号に対して任意のパターンを検出する場合には、各テスト回路からの検出信号の論理積を取ることにより、検出することができる。
以上のように、この実施例4では、通常動作時に回路ブロック間を通過する信号が予め設定した信号に一致した時に検出信号を出力するためのEXNOR55や検出端子DETを有している。これにより、通常動作時にも、テスト回路を有効活用することが可能である。
本発明の実施例1を示すスキャン分離ブロックを備えたLSIの概略の構成図である。 1本のスキャンパス・レジスタを備えたLSIの概略の構成図である。 従来のスキャン分離ブロックを備えたLSIの概略の構成図である。 本発明の実施例2を示すテスト回路の説明図である。 図4のテスト回路を備えたLSIの構成図である。 図4の試験時の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施例3を示すスキャン分離回路の構成図である。 本発明の実施例4を示すテスト回路の構成図である。 図8の試験時の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10A,10B,A,B 回路ブロック
30,40,50,50A,50B,50X スキャン分離回路
31,32,51 セレクタ
33,53 FF(フリップ・フロップ)
52,54 ラッチ
55 EXNORゲート
56 ANDゲート
60,60X 制御部

Claims (7)

  1. 第1の回路ブロック及び第2の回路ブロックと、通常動作時には前記第1の回路ブロックと前記第2の回路ブロックとの間で信号の受け渡しを行い、テスト動作時には該第1の回路ブロックと該第2の回路ブロックを切り分けるスキャン分離ブロックとを備えた半導体集積回路であって、
    前記スキャン分離ブロックは、クロックに同期して信号を保持する第1の保持回路と、前記第1の回路ブロックから出力される信号と前記第1の保持回路から出力される第1のテスト信号の一方を選択する第1のセレクタとを有し、該第1のセレクタが前記第2の回路ブロックと該第1の保持回路の間に接続され、かつ該第1のセレクタの出力が該第1の保持回路に入力されている第1のスキャン分離回路を備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. クロックに同期して信号を保持する第2の保持回路と、前記第2の回路ブロックから出力される信号と前記第2の保持回路から出力される第2のテスト信号の一方を選択する第2のセレクタとを有し、該第2のセレクタが前記第1の回路ブロックと前記第2の保持回路の間に接続され、かつ該第2のセレクタの出力が該第2の保持回路に入力されている第2のスキャン分離回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1のスキャン分離回路と前記第2のスキャン分離回路は多段に接続され、前段の第1のスキャン分離回路の第1のテスト信号または第2のスキャン分離回路の第2のテスト信号が、次段の第1のスキャン分離回路または第2のスキャン分離回路に入力されることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1のスキャン分離回路と前記第2のスキャン分離回路は、前記第1のセレクタまたは前記第2のセレクタの出力と前段から出力される第1のテスト信号または第2のテスト信号を選択して前記第1の保持回路または前記第2の保持回路に出力する第3のセレクタを備えたことを特徴とする請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1のセレクタは、更に第3のテスト信号を入力とし、該第3のテスト信号、前記第1の回路から出力される信号、及び前記第1の保持回路から出力される前記第1のテスト信号の内の1つを選択して出力することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路。
  6. 前記第1のテスト信号は、入力した信号を1/2周期遅延させて出力する第3の保持回路を介して第1のセレクタに入力されることを特徴とする請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 第1のセレクタ、前記第1の保持回路、及び第3の保持回路は、制御部によって制御されていることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路。
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