JP2005187553A - ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005187553A
JP2005187553A JP2003428587A JP2003428587A JP2005187553A JP 2005187553 A JP2005187553 A JP 2005187553A JP 2003428587 A JP2003428587 A JP 2003428587A JP 2003428587 A JP2003428587 A JP 2003428587A JP 2005187553 A JP2005187553 A JP 2005187553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyamide
weight
resin
heat stabilizer
organic heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003428587A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4480391B2 (ja
Inventor
Norio Sakata
範夫 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Chemicals Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Chemicals Corp filed Critical Asahi Kasei Chemicals Corp
Priority to JP2003428587A priority Critical patent/JP4480391B2/ja
Publication of JP2005187553A publication Critical patent/JP2005187553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4480391B2 publication Critical patent/JP4480391B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

【課題】 従来のポリアミド66樹脂ペレットに比べ、各種成形により得られる成形品の色調や、靭性等の機械物性に優れるポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法を提供するものである。
【解決手段】 ポリアミド66樹脂と、ポリアミド66樹脂100重量部に対し、0.01〜1.0重量部の、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤を含有し、該有機熱安定剤がペレット内部に存在しかつペレット表面に付着しているポリアミド66樹脂ペレットおよび該ペレットの製造方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、様々な機械工業部品、電気電子部品などの産業用材料として好適な、熱安定性や靭性に優れたポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法に関するものである。
ポリアミド樹脂は、種々の熱履歴を受けた場合、熱劣化及び酸化劣化が起こり、黄色度が増加したり、分子量が変化したり、靭性や耐久性等の機械物性が低下する。種々の熱履歴とは、重合、溶融混練、成形加工(射出、押出、ブロー、紡糸、フィルム等)あるいは高温環境での使用等である。該熱履歴での劣化の程度を減少させるために、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミン、有機リン化合物等の有機熱安定剤をポリアミド樹脂に配合する方法は良く知られ、またよく用いられる。
有機熱安定剤を含有するポリアミド樹脂組成物としては、例えば特許文献1には(a )ナイロンベース樹脂及び(b)(i)ヒンダードフェノール系酸化防止剤、(ii)ホスファイト化合物、(iii)ヒンダードアミン光安定剤を含むナイロン成形組成物が開示されている。該文献における各種添加剤の配合方法は、ヘンシェルミキサー等でドライブレンドし溶融混練してペレット化する方法が開示されている。
特許文献2にはポリアミド系樹脂に対して、特定の有機環状リン化合物と特定のフェノール化合物を添加してなるポリアミド系樹脂組成物が開示されている。該文献における添加剤の配合方法は、樹脂粉末あるいはペレットと添加剤粉末をドライブレンドする方法、樹脂粉末あるいはペレットに添加剤の溶液あるいは溶融液をスプレーする方法が開示されている。
本発明者らの検討によれば、前記文献1に従い周知の熱安定剤を組み合わせペレット内部のみに存在した場合は、成形加工や高温環境の使用等での劣化を防止する効果が低いことが分かった。また、文献2に従いペレット表面にのみに付着した場合は、付着量のばらつきにより品質が不安定になる問題を生じやすく、また熱安定性を高めるために数千ppmの有機熱安定剤を付着させるとその分散が不均一となり物性の低下を生じやすいことがわかった。
一方、製法を改良することにより、ポリアミド樹脂の熱安定性を改良する試みも実施されている。例えば文献3には、ポリアミド6の原料にヒンダードアミンを配合して重合したポリアミド6樹脂が開示されている。更に文献4には、テレフタル酸を含むジカルボン酸とヘキサメチレンジアミンとからなる特定のポリアミド原料に次亜リン酸塩とを配合し重合しオリゴマーを調整した後に、該オリゴマーと有機リン化合物の一種であるテトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンジフォスフォナイトとを配合し溶融重合する製造方法が開示されている。該次亜リン酸金属塩には次亜リン酸カルシウム等の難溶性無機リン化合物が含まれている。
一般にポリアミド樹脂を成形品に加工しまたその加工品を使用する工程には、重合(原料〜プレポリマー〜高分子量化)工程、加工(溶融混練、各種成形)工程、使用環境等の各工程で熱履歴を受ける。従って各工程での熱履歴を抑制するためには、各工程に好適な熱安定化処方を施す必要がある。本発明者らの検討によれば、ポリアミド6に代表される有機熱安定剤と相溶性が高いラクタムを原料とする場合と、ポリアミド66に代表される有機熱安定剤と相溶性の極めて低いジカルボン酸とジアミンの混合物あるいは塩を原料とする場合とでは、該好適な熱安定化処方が異なることがわかった。また、ポリアミド66の重合工程の劣化は重合後期の高分子量化工程で起こりやすいことがわかった。従って、例えば文献3の従来技術に従って、ポリアミド66原料であるアジピン酸とヘキサメチレンジアミンとの塩あるいは混合物の水溶液にヒンダードアミン等の有機熱安定剤を配合しても、有機系熱安定剤と相溶しないため得られるポリアミド66の熱安定性が十分改良できないばかりか、ポリアミド66の重合に不具合を生じる。また文献1、2の従来技術に従って、有機系熱安定剤をポリアミド66ペレットに配合しても該ペレットを製造する重合工程特に重合後期に熱劣化が起こりやすいため、たとえ得られたペレットに各種有機熱安定剤を処方してもその熱安定性効果は十分とはいえない。また文献4に従いポリアミド66原料水溶液に次亜リン酸ナトリウムを配合しかつ重合工程初期のオリゴマーに有機リン化合物を配合しても、その改良効果は十分とはいえない。
特開平3−181561号公報 特開平3−97755号公報 特開平10−183480号公報 特開平3−43417号公報
本発明は、様々な機械工業部品、電気電子部品などの産業用材料として好適な、熱安定性や靭性に優れたポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法を提供するものである。より詳細には、従来のポリアミド66樹脂ペレットに比べ、ポリアミド66樹脂ペレットを用いて各種成形により得られる成形品の色調や、靭性等の機械物性に優れるポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法を提供するものである。
本発明者らは、上記本発明課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定量のヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤をペレット内部に存在させかつペレット表面に付着させたポリアミド66樹脂ペレットによって上記問題を解決できることを見出した。特に、ポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.02〜10重量%の段階で有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合して分散させ内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させる製造方法を用いることによって改良効果がより顕著であることを見出した。更にはポリアミド66に可溶性次亜リン酸金属塩や可溶性アルミン酸金属塩を含有させることによりその改良効果はより高まることを見出し本発明に到った。
すなわち、本発明は、
(1)ポリアミド66樹脂と、ポリアミド66樹脂100重量部に対し、0.01〜1.0重量部の、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤を含有し、該有機熱安定剤がペレット内部に存在しかつペレット表面に付着していることを特徴とするポリアミド66樹脂ペレット、
(2)ポリアミド66樹脂が、100重量部のポリアミド66に対し、0.0001〜0.1重量部の、リン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物を含有することを特徴とする上記1に記載のポリアミド66樹脂ペレット、
(3)ポリアミド66樹脂が、100重量部のポリアミド66に対し、0.0001〜0.1重量部の、リン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物及び0.0001〜0.1重量部の可溶性アルミン酸金属塩とを含有することを特徴とする上記2に記載のポリアミド66樹脂ペレット、
(4)可溶性無機リン化合物が次亜リン酸ナトリウムであることを特徴とする上記2又は3に記載のポリアミド66樹脂ペレット、
(5)可溶性アルミン酸金属塩がアルミン酸ナトリウムであることを特徴とする上記3又は4に記載のポリアミド66樹脂ペレット、
(6)ポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とするポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(7)ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部の、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物を配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とする上記6に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(8)ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部の、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物及び0.001〜0.1重量部の可溶性アルミン酸金属塩とを配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とする上記7に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(9)可溶性無機リン化合物が次亜リン酸ナトリウムであることを特徴とする上記7又は8に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(10)可溶性アルミン酸金属塩がアルミン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項8又は9に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(11)有機熱安定剤の配合量が、100重量部のポリアミド66に対して0.01〜1.0重量部であることを特徴とする上記6から10のいずれか1項に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法、
(12)上記6から11のいずれか1項に記載の製造方法で得られるポリアミド66樹脂ペレットを用いて得られる成形品、
である。
様々な機械工業部品、電気電子部品などの産業用材料として好適な、熱安定性や靭性に優れたポリアミド66樹脂ペレットを提供することができる。より詳細には、高温での成形、繰り返しの溶融工程、長時間の熱滞留において、黄色度の増加の抑制、熱分解が抑制されかつ靭性等の機械物性に優れるポリアミド66樹脂ペレットを提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリアミド66は、主鎖中にアミド結合(−NHCO−)を有するヘキサメチレン単位とアジピン酸単位とから成る重合体である。本発明のポリアミド66は、本発明の目的を損なわない程度でポリアミド66(ヘキサメチレン単位、アジピン酸単位)以外のアミノ酸単位、ラクタム単位、あるいはジアミン単位および/またはジカルボン酸単位を含有した共重合ポリアミド66であってもかまわない。該共重合ポリアミド66は重合体中に少なくともモル比にして約75%以上のポリアミド66の構造単位を有することが好ましい。
本発明のポリアミド66樹脂の分子量は、本発明の課題を達成するという観点から、ASTM D789に準じて求まる相対粘度(RV)が25〜350が好ましく、35〜300がより好ましい。相対粘度(RV)は溶媒として90%ギ酸を用いて、3gサンプル/30mlギ酸の濃度で、25℃の温度条件下で行う。上記範囲内であれば本発明の目的の改良効果を十分に奏することができる。

本発明の有機熱安定剤は、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物からなる群から選ばれる少なくともひとつの化合物であり、ポリアミド66原料の水溶液には可溶でない化合物である。
本発明のヒンダードフェノール化合物は特に制限されないが、例えばトリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4‘−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2−チオビス(4−メチル−6−1−ブチルフェノール)、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンジルフォスファスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4、6−トリス(3,5−ジ−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルスルホン酸エチルカルシウム、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2‘−メチレンビス−(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4‘−チオビス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、オクチル化ジフェニルアミン、2,4−ビス[(オクチルチオ)メチル]−O−クレゾール、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス[3,3‘−ビス−(4’−ヒドロキシ−3‘−T−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、1,3,5−トリス(3’,5‘−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンジル)−sec−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)トリオン、d−α−トコフェロールなどあるいはこれらの混合物を用いることができる。
本発明のヒンダードアミン化合物は特に制限されないが、例えばコハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、メチル(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−[3−(3.5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]−4−[3−(3,5−t−ブチル−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどあるいはこれらの混合物を用いることができる。
本発明の有機リン化合物は特に制限されないが、例えば、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンフォスフォナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイト、2,2−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、ジフェニルイソデシルフォスファイト、フェニルジイソデシルフォスファイト、4,4−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)フォスファイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス(オクタデシルホスファイト)、サイクリックネオペンタンテトライルビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニル・フェニル)ホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジフォスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレン−10−オキサイド、10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナントレンなどあるいはこれらの混合物を用いることができる。
これら有機熱安定剤の中でも好ましいものは、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンフォスフォナイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイトを挙げることができる。
上記有機熱安定剤の含有量は、ポリアミド66樹脂の100重量部に対し、0.01〜1.0重量部であり、好ましくは0.05〜0.5重量部であり、最も好ましくは0.1〜0.35重量部である。含有量が0.01重量部未満の場合は色調等の熱安定性の改良効果が十分でなく、また1.0重量部を超える場合には、靭性等の機械物性の低下を引き起こしやすくなるため注意を要する。
本発明の有機熱安定剤はポリアミド66樹脂ペレットの内部に存在し、かつペレット表面に付着している。このことにより、内部に存在したのみのペレットと比較して、成形加工や高温環境の使用等での劣化を防止することが可能である。またペレット表面にのみ付着した場合は、付着量のばらつきにより品質が不安定になる問題を生じやすい。また熱安定性を高めるために数千ppmの有機熱安定剤を付着させた場合、その分散が不均一となり物性の低下を生じやすい。従って本発明の有機熱安定剤が内部に存在しかつ表面に付着させたペレットにより、品質の安定性を高めかつ分散性の悪化を防ぐことも可能となる。本発明の表面に付着している添加剤の有無は、ペレット表面を走査型電子顕微鏡(SEM)で確認することができる。該添加剤が有機熱安定剤か否か、有機熱安定剤の場合の同定および定量は、ペレット表面をクロロホルム及び熱メタノールの溶媒で洗浄し、洗浄前後の重量測定、前記溶媒に可溶な成分および不溶な成分を赤外吸収スペクトル(IR)、GC/MS、SEM/EDXで測定することができる。またペレット内部に存在する有機熱安定剤は、前記ペレット表面をクロロホルム及び熱メタノールの溶媒で洗浄した後のペレットを、凍結粉砕、乾燥、クロロホルム/メタノール混合溶媒でのソックスレー抽出の手順で操作を行い、得られた抽出物を、GC/MS、IR、SEM/EDXで測定することにより同定および定量することができる。
その効果をより高めるという観点から、内部に存在する有機熱安定剤の量とペレット表面に付着する有機熱安定剤の量(内部に存在する有機熱安定剤の量/ペレット表面に付着する有機熱安定剤の量)は、重量比にして1/10〜10/1、好ましくは1/2〜7/1、最も好ましくは1/1〜5/1である。
本発明においては、ポリアミド66に可溶性無機リン化合物や可溶性アルミン酸金属塩などの可溶性熱安定剤を含有することができる。該可溶性無機リン化合物や可溶性アルミン酸金属塩の可溶性とは、ポリアミド66原料水溶液に配合した場合、目視において析出物が観測されないことをいう。
上記可溶性無機リン化合物は、(1)リン酸類、亜リン酸類および次亜リン酸類並びに(2)リン酸金属塩類、亜リン酸金属塩類および次亜リン酸金属塩類からなる群から選ばれた可溶性リン酸化合物、可溶性亜リン酸化合物および/または可溶性次亜リン酸化合物である。
該(1)のリン酸類、亜リン酸類および次亜リン酸類とは、例えばリン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピロ亜リン酸、二亜リン酸などを挙げることができる。
該(2)のリン酸金属塩類、亜リン酸金属塩類および次亜リン酸金属塩類とは、上記(1)のリン化合物と周期律表第1族金属との塩を挙げることができる。好ましい可溶性無機リン化合物は、リン酸ナトリウム、亜リン酸ナトリウムおよび次亜リン酸ナトリウムから選ばれる少なくとも一種のものである。より好ましくは亜リン酸ナトリウム、次亜リン酸ナトリウムあるいはその混合物であり、最も好ましくは次亜リン酸ナトリウム(NaH2 PO2 )、その水和物(NaH2 PO2 ・nH2 O)あるいはその混合物である。可溶性無機リン化合物の含有量は、100重量部のポリアミド66に対し、好ましくは0.0001〜0.1重量部、より好ましくは0.0005〜0.05重量部、最も好ましくは0.001〜0.01重量部である。上記範囲で可溶性無機リン化合物を含有させることにより、本発明の目的をより顕著に達成できる傾向にある。
可溶性アルミン酸金属塩は、下記一般式で示される。
(M2 O)X (Al2 3 Y
(式中、X+Y=1であり、かつMは周期律表1族金属である。)
上記一般式中のアルミニウム(Al)と周期律表第1族金属Mとのモル比Y/Xの値は、好ましくは0.35≦Y/X≦1.25であり、より好ましくは0.35≦Y/X<1.00であり、更に好ましくは0.5≦Y/X≦0.87である。また本発明においては、上記一般式中のMの主たる成分がナトリウムであるアルミン酸ナトリウムが好ましい。可溶性アルミン酸金属塩の含有量は、100重量部のポリアミド66に対し、好ましくは0.0001〜0.1重量部、より好ましくは0.0005〜0.05重量部、最も好ましくは0.001〜0.01重量部である。上記範囲で可溶性アルミン酸金属塩を含有させることにより、本発明の目的をより顕著に達成できる傾向にある。
本発明においては、前記可溶性無機リン化合物と可溶性アルミン酸金属塩とを併用することもできる。併用することにより本発明の目的を更により顕著に達成できる傾向にある。
本発明においては、本発明の目的を損なわない範囲で上記可溶性無機リン化合物や可溶性アルミン酸金属塩以外に、ポリアミド66に含有することができる周知の可溶性化合物、例えば周期律表第1族金属の水酸化物、酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、アルコキシド、水酸化物あるいは酢酸銅やヨウ化銅などの銅化合物、更にはヨウ化カリウムや臭化カリウムなどのハロゲン金属塩を含有させてもかまわない。
本発明の製造方法は、水分が0.2〜10重量%のポリアミド66に、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させる方法である。該有機熱安定剤は前記と同様である。有機熱安定剤を配合する方法は、水分率が0.2〜10重量%、好ましくは0.25〜5重量%であるポリアミド66に溶融混練法を用いて配合しても良いし、重合工程の溶融ポリアミドに注入し配合してもかまわない。これらの方法を組み合わせてもかまわない。溶融混練を行う装置は、周知の装置であれば特に限定されない。例えば単軸あるいは2軸押出機、バンバリーミキサーおよびミキシングロール等の溶融混練機が好ましく用いられる。また、重合工程においてその水分率が0.2〜10重量%の段階で有機熱安定剤を配合する方法は、例えばギアポンプ、プランジャーポンプ等のフィードポンプを使用して、有機熱安定剤の溶融物を重合過程にある溶融ポリアミド中に注入配合する。重合工程における有機熱安定剤の溶融は、該融点〜350℃の温度範囲で加熱し溶融物とする。好ましくは融点〜融点より50℃高い温度範囲である。また、窒素等の不活性ガス雰囲気で溶融するのが好ましい。水分率が0.2〜10重量%の範囲を外れたポリアミド66に配合すると、熱安定剤としての効果が十分でないばかりか溶融混練の生産性や重合の安定性が低くなるので注意を要する。
また、ペレット表面に付着させる方法は、周知の方法であれば特に限定されない。例えばポリエチレングリコール等のオイルを利用して付着する方法、有機熱安定剤を溶融噴霧し直接付着させる方法、あるいは脂肪酸、エステル化合物、アミド化合物等の低融点の固体化合物を利用して付着させる方法等を用いることができる。付着させる装置としては、タンブラー、ヘンシェル、プロシェアミキサー、ナウターミキサー、フロージェットミキサー等周知の装置を用いることができる。また、ニューマー等を用いて付着させてもかまわない。本発明の効果をより顕著に達成するという観点から、内部に存在させる有機熱安定剤の量とペレット表面に付着させる有機熱安定剤の量は、重量比にして1/10〜10/1、好ましくは1/2〜7/1、最も好ましくは1/1〜5/1である。
これらの方法のうち好ましい製造方法は、ポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分率が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させる方法である。重合工程で注入する方法が、溶融混練法より熱やせん断を受けにくいため得られるポリアミド樹脂66ペレットの熱劣化は抑制される傾向にある。またこの方法により得られるポリアミド66樹脂ペレットは、熱劣化が起こりやすい重合後期に有機熱安定剤を配合することにより重合工程の劣化を抑制し、かつペレット表面に有機熱安定剤を付着させることにより、その後の成形加工や高温環境での使用等の熱履歴やせん断に高い熱安定性を示す。
またポリアミド66原料やオリゴマーの水溶液に可溶性熱安定剤を配合することにより、その熱安定性はより高まる。すなわち、より好ましい製造方法は、ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部のリン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物を配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させる方法である。更に最も好ましい製造方法は、ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部の亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物及び0.001〜0.1重量部の可溶性アルミン酸金属塩とを配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させる方法である。
本発明の製造方法のポリアミド66原料あるいはそのオリゴマーは、ヘキサメチレンとアジピン酸との塩、その混合物あるいはそれらのオリゴマーである。ポリアミド原料は約40〜60重量%の水溶液で用いることが好ましい。ポリアミド66原料には、ポリアミド66以外のポリミド原料例えば重合可能なアミノ酸、重合可能なラクタム、あるいは重合可能な他のジアミンやジカルボン酸を配合することができる。該ポリアミド66以外のポリアミド原料の配合量は、ポリアミド66原料がモル比にして約75%以上となる範囲で配合することが好ましい。また分子量調節あるいは耐熱水性向上のために周知の化合物を配合することができる。該化合物はモノカルボン酸またはモノアミンが好ましい。その他、無水フタル酸などの酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコール類などを挙げることができる。
本発明の製造方法の可溶性無機リン化合物は前記と同様である。可溶性無機リン化合物の配合量は、100重量部のポリアミド66原料に対し、好ましくは0.0001〜0.1重量部、より好ましくは0.0005〜0.05重量部、最も好ましくは0.001〜0.01重量部である。上記範囲で可溶性無機リン化合物を配合するにより、本発明の目的をより顕著に達成できる傾向にある。
本発明の製造方法の可溶性アルミン酸金属塩は前記と同様である。可溶性アルミン酸金属塩の配合量は、ポリアミド66原料100重量部に対し、好ましくは0.0001〜0.1重量部、より好ましくは0.0005〜0.05重量部、最も好ましくは0.001〜0.01重量部である。上記範囲で可溶性アルミン酸金属塩を配合することにより、本発明の目的をより顕著に達成できる傾向にある。
前記ポリアミド66の重合方法は周知の方法を用いることができる。例えば熱溶融法、ポリアミド66の融点以下の温度で行う固相法、ジカルボン酸ハライド成分とジアミン成分を用いた溶液法などを用いることができる。これらの方法は必要に応じて組み合わせてもかまわない。中でも熱溶融法が最も効率的である。また、重合形態としては、バッチ式でも連続式でもかまわない。また、重合装置も特に制限されるものではなく、公知の装置例えば、連続型の反応器、オートクレーブ型の反応器、タンブラー型反応器、ニーダーなどの押出機型反応器などを用いることができる。
本発明のポリアミド66樹脂ペレットには、ポリアミドに慣用的に用いられる周知の添加剤例えば顔料及び染料、難燃剤、潤滑剤、蛍光漂白剤、可塑化剤、その他の有機酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、核剤、強化剤を配合することができる。また、ポリアミド66以外のポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂やゴム等のその他の樹脂も配合することもできる。
本発明のポリアミド66樹脂ペレットは、高温での成形、繰り返しの溶融工程、長時間の熱滞留において、黄色度の増加の抑制、熱分解が抑制されかつ靭性等の機械物性に優れるため、多くの成形用途(自動車部品、工業用途部品、電子部品、ギア等)や押出用途(チューブ、棒、フィラメント、フィルム、ブロー等)において有用である。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に制限されるものではない。なお、以下の実施例、比較例において記載した物性評価は、以下のように行った。
(1)分子量(RV)
溶媒として90%蟻酸を用いて、3gサンプル/30ml蟻酸の濃度で、25℃の温度条件下で行った。ペレットおよび成形品を測定した。
(2)成形品の黄色度
射出成形機(日精樹脂(株)製PS−40E)を用いて、シリンダー温度320℃、金型温度80℃に設定し、射出8秒、冷却13秒の射出成形条件で1mm厚みの平板を成形した。該平板を5枚重ねて、日本電色社製色差計ND−300Aを用い、反射測定でb値を測定し黄色度を評価した。b値が大きいほど黄色度が大きいことを示す。
(3)薄肉成形品での引張物性(靭性)
射出成形機(日精樹脂(株)製PS−40E)を用いて、シリンダー温度320℃、金型温度80℃に設定し、射出8秒、冷却13秒の射出成形条件で2mm厚みの評価用試験片を得たのち、ASTM D638に準じて引張強度及び引張伸度の測定を行った。
(4)熱分解によるガス成分量(重量%)
10mgの試料をTG−DTA装置(理学電機(株)製、Thermo Plus2 TG8120)にセットし、炉内に窒素を30ml/分で流通させる窒素雰囲気で測定した。温度条件は、100℃/分で室温から280℃まで昇温し、280℃で60分間保持した。加熱前の重量(W0 )と280℃で60分保持した後の重量(W1 )を測定し、下記式から熱分解によるガス成分の量(重量%)を求めた。
熱分解によるガス成分の量(重量%)=(W0 −W1 )×100/W0
(5)水分率(重量%)
測定サンプル約0.7gを水分気化装置(三菱化学社製VA−06型)を用いて、185℃の温度条件下、カールフィッシャー法により測定した。
なお、実施例、比較例、表に示す配合した有機熱安定剤の略号の意味はそれぞれ次の通りである。
・有機熱安定剤A(融点約160℃):N,N‘−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 TMIrganox1098)
・有機熱安定剤B(融点約120℃):ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6,−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}](チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 TMCHIMASSORB 944FD)
・有機熱安定剤C(融点約185℃):トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製 TMIrgafos168)
[製造例1]
ポリアミド66原料(ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩)を含有する50重量%水溶液を用いた。該水溶液を約3000Kg/hrの速度で濃縮層/反応器に注入し、約90%まで濃縮した。次いでフラッシャーに排出し、圧力をゆっくり大気圧まで降圧した。次の容器に移送し、約280℃の温度、約500torrの減圧下で保持した。次いで、溶融ポリアミド66は排出ラインで移送され、押出されてストランドとなり、冷却、カッティングされペレットとされた。該連続法の重合において、排出ラインにプランジャーポンプを連結し、加熱溶融した有機熱安定剤Aを100重量部のポリアミド66に対して0.2重量部注入した。この注入段階でのポリアミド66の相対粘度(RV)は48、水分率は約0.9重量%であった。得られたペレットを水分率0.10重量%まで乾燥し、相対粘度(RV)が50の有機熱安定剤Aがペレット内部に存在するポリアミド66樹脂ペレット(A)を得た。
[製造例2]
有機熱安定剤Aの代わりに有機熱安定剤Bを用いる以外は製造例1と同様にして実施し、有機熱安定剤Bがペレット内部に存在するポリアミド66樹脂ペレット(B)を得た。
[製造例3]
有機熱安定剤Aの代わりに有機熱安定剤Cを用いる以外は製造例1と同様にして実施し、有機熱安定剤Cがペレット内部に存在するポリアミド66樹脂ペレット(C)を得た。
[製造例4]
ポリアミド66原料(ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩)を含有する50重量%水溶液に、100重量部のポリアミド66に対し0.01重量部に相当する量の次亜リン酸ナトリウムを配合した。以後の操作は製造例1と同様にして実施し、可溶性無機リン化合物を含有しかつ有機熱安定剤Aがペレット内部に存在するポリアミド66樹脂ペレット(D)を得た。
[製造例5]
ポリアミド66原料(ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩)を含有する50重量%水溶液に、100重量部のポリアミド66に対し0.01重量部に相当する量の次亜リン酸ナトリウムと0.02重量部に相当する量のアルミン酸ナトリウム(Y/X=0.59)とを配合した。以後の操作は製造例1と同様にして実施し、可溶性無機リン化合物と可溶性アルミン酸金属塩とを含有しかつ有機熱安定剤Aがペレット内部に存在するポリアミド66樹脂ペレット(E)を得た。
[製造例6]
有機熱安定剤Aを配合せず製造例1と同様にして実施し、ポリアミド66樹脂ペレット(F)を得た。
[実施例1]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)100重量部に対して、有機熱安定剤Aを0.1重量部、ポリエチレングリコールを0.03重量部を配合し、ブレンダーで攪拌して有機熱安定剤Aがペレット表面に付着したポリアミド66樹脂ペレットを得た。このペレットの上記物性評価結果を表1に示す。
[比較例1]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)の代わりに、製造例6のポリアミド66樹脂ペレット(F)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの上記物性評価結果を表1に示す。
[比較例2]
製造例2のポリアミド66樹脂ペレット(C)を用いて上記物性評価を行った。その評価結果を表1に示す。
[実施例2]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)の代わりに、製造例2のポリアミド66樹脂ペレット(B)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの上記物性評価結果を表1に示す。
[実施例3]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)の代わりに、製造例3のポリアミド66樹脂ペレット(C)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの上記物性評価結果を表1に示す。
[実施例4]
製造例3のポリアミド66樹脂ペレット(C )100重量部に対して、有機熱安定剤Bを0.1重量部、ポリエチレングリコールを0.03重量部を配合し、ブレンダーで攪拌して有機熱安定剤Cがペレット表面に付着したポリアミド66樹脂ペレットを得た。このペレットの上記物性評価結果を表1に示す。
[実施例5]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)の代わりに、製造例4のポリアミド66樹脂ペレット(D)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの上記物性評価結果を表2に示す。
[実施例6]
製造例1のポリアミド66樹脂ペレット(A)の代わりに、製造例5のポリアミド66樹脂ペレット(E)を用いる以外は実施例1と同様に実施した。得られたペレットの上記物性評価結果を表2に示す。
[比較例3]
製造例6で得られたポリアミド66樹脂ペレット(F)100重量部に対して、有機熱安定剤Aを0.15重量部、有機熱安定剤Cを0.15重量部、ポリエチレングリコールを0.03重量部を配合し、ブレンダーで攪拌して有機熱安定剤AとBがペレット表面に付着したポリアミド66樹脂ペレットを得た。このペレットの上記物性評価結果を表2に示す。
[比較例4]
ポリアミド66原料(ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との等モル塩)15kgを用いた。該原料を含有する50重量%水溶液に、有機熱安定剤Bを25.9g(100重量部のポリアミド66に対して0.2重量部に相当)を配合した。シリコーン系消泡剤を配合し40Lの重合槽に仕込み、約50℃の温度条件で混合し窒素で置換した。次に温度を約50℃から約150℃まで昇温した。この際槽内の圧力をゲージ圧にして約0.05〜0.15MPaに保つため水を系外に除去しながら加熱を続けたが、水と同時に槽内のポリアミド66原料が排出され重合を継続することができなかった。
Figure 2005187553
Figure 2005187553
本発明のポリアミド66樹脂ペレットは、高温での成形、繰り返しの溶融工程、長時間の熱滞留において、黄色度の増加の抑制、熱分解が抑制されかつ靭性等の機械物性に優れるため、多くの成形用途(自動車部品、工業用途部品、電子部品、ギア等)や押出用途(チューブ、棒、フィラメント、フィルム、ブロー等)において有用である。

Claims (12)

  1. ポリアミド66樹脂と、ポリアミド66樹脂100重量部に対し、0.01〜1.0重量部の、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤を含有し、該有機熱安定剤がペレット内部に存在しかつペレット表面に付着していることを特徴とするポリアミド66樹脂ペレット。
  2. ポリアミド66樹脂が、100重量部のポリアミド66に対し、0.0001〜0.1重量部の、リン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載のポリアミド66樹脂ペレット。
  3. ポリアミド66樹脂が、100重量部のポリアミド66に対し、0.0001〜0.1重量部の、リン酸金属塩、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物及び0.0001〜0.1重量部の可溶性アルミン酸金属塩とを含有することを特徴とする請求項2に記載のポリアミド66樹脂ペレット。
  4. 可溶性無機リン化合物が次亜リン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項2又は3に記載のポリアミド66樹脂ペレット。
  5. 可溶性アルミン酸金属塩がアルミン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項3又は4に記載のポリアミド66樹脂ペレット。
  6. ポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とするポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  7. ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部の、亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物を配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とする請求項6に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  8. ポリアミド66原料あるいはそのオリゴマー100重量部に対して0.0001〜0.1重量部の亜リン酸金属塩、次亜リン酸金属塩から選ばれる少なくともひとつの可溶性無機リン化合物及び0.001〜0.1重量部の可溶性アルミン酸金属塩とを配合してポリアミド66の重合を行う工程において、重合が進行しその水分が0.2〜10重量%の段階でヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物及び有機リン化合物から選ばれる少なくともひとつの有機熱安定剤の溶融物を溶融ポリアミド66に配合し内部に有機熱安定剤を含有したペレットを得た後、さらに該ペレット表面に有機熱安定剤を付着させて得られることを特徴とする請求項7に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  9. 可溶性無機リン化合物が次亜リン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項7又は8に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  10. 可溶性アルミン酸金属塩がアルミン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項8又は9に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  11. 有機熱安定剤の配合量が、100重量部のポリアミド66に対して0.01〜1.0重量部であることを特徴とする請求項6から10のいずれか1項に記載のポリアミド66樹脂ペレットの製造方法。
  12. 請求項6から11のいずれか1項に記載の製造方法で得られるポリアミド66樹脂ペレットを用いて得られる成形品。
JP2003428587A 2003-12-25 2003-12-25 ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4480391B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428587A JP4480391B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003428587A JP4480391B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005187553A true JP2005187553A (ja) 2005-07-14
JP4480391B2 JP4480391B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=34787502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003428587A Expired - Fee Related JP4480391B2 (ja) 2003-12-25 2003-12-25 ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4480391B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007246645A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP2007246644A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP2007246646A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
WO2015125886A1 (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 旭化成ケミカルズ株式会社 ポリアミド樹脂組成物、ポリアミド樹脂組成物の製造方法、及び成形品
JP2020002362A (ja) * 2014-05-30 2020-01-09 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAscend Performance Materials Operations Llc 低リン低色調ポリアミド

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2567456B (en) 2017-10-12 2021-08-11 Si Group Switzerland Chaa Gmbh Antidegradant blend

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49116151A (ja) * 1973-03-13 1974-11-06
JPH01104652A (ja) * 1987-10-17 1989-04-21 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミドを製造する方法
JPH09512839A (ja) * 1994-02-16 1997-12-22 イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー 改良された色および加工性を有するポリアミド並びに製造方法
JPH1171517A (ja) * 1997-06-20 1999-03-16 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物、並びにこれを用いてなる成形品
JPH11226946A (ja) * 1998-02-10 1999-08-24 Asahi Chem Ind Co Ltd 成形用ポリアミド樹脂組成物ペレット
JP2000129119A (ja) * 1998-10-21 2000-05-09 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
WO2002053633A2 (fr) * 2000-12-29 2002-07-11 Nylstar S.A. Compositions a base de polyamide contenant l'acide (hypo)phosphoreux
JP2003320528A (ja) * 2002-04-30 2003-11-11 Mitsubishi Chemicals Corp 熱可塑性樹脂ペレット
JP2003335938A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Asahi Kasei Corp 共重合ポリアミド樹脂組成物
JP2004091586A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Toray Ind Inc 自動車用フューズ
JP2005187552A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド66樹脂ペレットの製造方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49116151A (ja) * 1973-03-13 1974-11-06
JPH01104652A (ja) * 1987-10-17 1989-04-21 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミドを製造する方法
JPH09512839A (ja) * 1994-02-16 1997-12-22 イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー 改良された色および加工性を有するポリアミド並びに製造方法
JPH1171517A (ja) * 1997-06-20 1999-03-16 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物、並びにこれを用いてなる成形品
JPH11226946A (ja) * 1998-02-10 1999-08-24 Asahi Chem Ind Co Ltd 成形用ポリアミド樹脂組成物ペレット
JP2000129119A (ja) * 1998-10-21 2000-05-09 Asahi Chem Ind Co Ltd ポリアミド樹脂組成物
WO2002053633A2 (fr) * 2000-12-29 2002-07-11 Nylstar S.A. Compositions a base de polyamide contenant l'acide (hypo)phosphoreux
JP2003320528A (ja) * 2002-04-30 2003-11-11 Mitsubishi Chemicals Corp 熱可塑性樹脂ペレット
JP2003335938A (ja) * 2002-05-20 2003-11-28 Asahi Kasei Corp 共重合ポリアミド樹脂組成物
JP2004091586A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Toray Ind Inc 自動車用フューズ
JP2005187552A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド66樹脂ペレットの製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007246645A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP2007246644A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
JP2007246646A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
WO2015125886A1 (ja) * 2014-02-21 2015-08-27 旭化成ケミカルズ株式会社 ポリアミド樹脂組成物、ポリアミド樹脂組成物の製造方法、及び成形品
JPWO2015125886A1 (ja) * 2014-02-21 2017-03-30 旭化成株式会社 ポリアミド樹脂組成物、ポリアミド樹脂組成物の製造方法、及び成形品
JP2020002362A (ja) * 2014-05-30 2020-01-09 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニーAscend Performance Materials Operations Llc 低リン低色調ポリアミド

Also Published As

Publication number Publication date
JP4480391B2 (ja) 2010-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI460207B (zh) 聚醯胺、聚醯胺組成物及聚醯胺之製造方法
JP4060251B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP5497921B2 (ja) 共重合ポリアミド
US7491763B2 (en) Polyamide composition
JP4624688B2 (ja) 有機熱安定剤マスターバッチを含有するポリアミド66樹脂混合ペレット
JP5376656B2 (ja) ポリアミド樹脂の製造方法
EP3138878A1 (en) Semi-aromatic polyamide resin composition and molded article obtained by molding same
KR101947204B1 (ko) 안정화된 폴리아미드 조성물
WO2015156363A1 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP4112459B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法
WO2015046247A1 (ja) ポリアミド樹脂組成物及び成形品
CN110964315B (zh) 聚酰胺组合物及其制造方法以及成型品
JP2004211083A (ja) 高分子量ポリアミド樹脂組成物
JP4480391B2 (ja) ポリアミド66樹脂ペレット及びその製造方法
JP4446731B2 (ja) ポリアミド66樹脂ペレットの製造方法
JP5079733B2 (ja) ポリアミド組成物
EP0738762A1 (en) Resin compositions
JP2007092054A (ja) ポリアミドおよびそれからなるポリアミド組成物
US10113054B2 (en) Molded article comprising polyamide resin composition
JP2011068876A (ja) ポリアミド組成物及び成形品
JP5113506B2 (ja) 低揮発性ポリアミド樹脂組成物
JP5247611B2 (ja) ポリアミド樹脂の製造方法
JP5347227B2 (ja) ポリアミド組成物およびそれからなるポリアミド成形体
JP6042114B2 (ja) 共重合ポリアミド及び共重合ポリアミド組成物
JP6505530B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4480391

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees