JP2005185640A - 電気機器および電気機器の仕様設定方法 - Google Patents

電気機器および電気機器の仕様設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 電子タグを利用して、任意に電気製品の仕様を設定、変更できるようにする。
【解決手段】 製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグと、それら各仕様に共通な製品本体側に設けられ、同各電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段と、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段とを備え、上記仕様情報読取手段により読み取った上記電子タグからの仕様情報を、上記マイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様を設定するようにした。
【選択図】 図9

Description

本願発明は、電子タグからの仕様情報により製品の仕様の変更又は追加等が可能となった電気機器および電気機器の仕様設定方法に関するものである。
最近では、例えば電気機器、電気ポットなどの電気加熱調理機器やテレビジョン、オーディオ、エアコン、空気清浄機その他の各種の電気機器が多数市場に提供されている。
しかも、これらの各種の電気機器の各々は、それ自体としても各々複数の機種からなり、それぞれに製品の仕様を異にしている。そして、一般に製品の仕様が異なる毎に異なる専用のマイコン(制御ユニット)を備えて構成されている。
しかし、その結果、それら各マイコンの品番も別々になる。つまり部品数が増え、品番も増えることになる。
特に上記各種電気機器の中でも、例えば電気炊飯器や電気ポットなどの電気加熱調理機器は、メーカー仕様の製品に加えて量販店向けのオリジナル仕様の製品も多いので、それらの点が問題になりやすい。
両者は、一般に各種操作スイッチを備えた操作パネル(銘板)の構成を異にし、それに対応してマイコンの機能および品番も異なっている。
このため、製品のコストアップに繋がっている。
また、上記のような操作パネル(銘板)上に設けられた複数の操作スイッチは、例えば向かって左右方向に所定の幅を有して並設されており、一般に人口比が高い右利きの人を基準として、使用頻度の高い操作スイッチを右側に配置する構成が採用されているが、これでは左利きの人にとって不便であり、使用しづらい問題を有している。
本願発明は、このような事情にに基いてなされたもので、各製品に固有な仕様情報を記憶させた電子タグを用いることにより、当該製品の仕様を任意に設定し得るようにした電気機器およびその仕様設定方法を提供することを目的とするものである。
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 第1の課題解決手段
この発明の第1の課題解決手段は、電気機器の構成において、製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグと、それら各仕様に共通な製品本体側に設けられ、同各電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段と、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段とを備え、上記仕様情報読取手段により読み取った上記電子タグからの仕様情報を、上記マイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様が設定されるようになっていることを特徴としている。
このような構成の場合、製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグを設ける一方、それら各仕様に共通な製品本体側に同電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段を設け、該仕様情報読取手段により読み取った仕様情報を、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段に入力するだけで、容易に当該製品の仕様を設定することができるようになる。
したがって、必要な仕様数の電子タグさえ準備すれば、マイコン制御手段の方は各仕様の製品に共通な1種類のものがあれば足り、品番も1つのもので済むようになる。
その結果、部品数が減少し、製品コストも安価となる。
(2) 第2の課題解決手段
この発明の第2の課題解決手段は、上記第1の課題解決手段の構成において、製品によって仕様の異なる部品が複数の操作スイッチを備えた銘板であり、電子タグからの仕様情報が、該銘板の各操作スイッチの機能を示す仕様情報であることを特徴としている。
このような構成の場合、銘板上の複数の操作スイッチに対し、対応する電子タグの配置を変えさえすれば、当該操作スイッチの機能が変わるので、製品購入後に右利き用のスイッチレイアウトを左利き用のスイッチレイアウトに自由に変更することができ、ユーザー側で、ユーザー自身が使いやすいスイッチレイアウトに自由に設定することが可能となる。
(3) 第3の課題解決手段
この発明の第3の課題解決手段は、上記第1又は第2の課題解決手段の構成において、製品が電気炊飯器等の電気加熱用調理機器であることを特徴としている。
この場合、電気炊飯器等の電気加熱用調理機器において、その銘板等製品によって仕様の異なる部品に対応して、共通な1種類のマイコン制御手段で複数の制御仕様を設定することができる。
(4) 第4の課題解決手段
この発明の第4の課題解決手段は、上記第1又は第3の課題解決手段の構成において、製品による仕様の相異は、製品の販売先の相異に応じた相異であることを特徴としている。 このような構成によると、製品の各販売先に応じた個別の仕様を共通な1種類のマイコン制御手段を使用して低コストに設定することができるようになる。
(5) 第5の課題解決手段
この発明の第5の課題解決手段は、電気機器の仕様を設定する仕様設定方法において、製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグを設ける一方、それら各仕様に共通な製品本体側に同電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段を設け、該仕様情報読取手段により読み取った仕様情報を、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様を設定するようにしたことを特徴としている。
このような仕様設定方法によると、上記のように製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグを設ける一方、それら各仕様に共通な製品本体側に同電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段を設け、該仕様情報読取手段により読み取った仕様情報を、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段に入力するだけで、容易に当該製品の仕様を設定することができるようになる。
したがって、必要な仕様数の電子タグさえ準備すれば、マイコン制御手段の方は各仕様の製品に共通な1種類のものがあれば足り、品番も1つのもので済むようになる。
その結果、部品数が減少し、製品コストも安価となる。
以上の結果、本願発明の電気機器および電気機器の仕様設定方法によると、極めて低コストに各種電気機器の複数の製品仕様の設定を可能とすることができる。
(最良の実施の形態1)
図1〜図11は、電気機器として電気加熱調理器の一つである電気炊飯器を採用し、同電気炊飯器に適用した本願発明の最良の実施の形態1に係る電気機器および電気機器の仕様設定方法の構成および作用をそれぞれ示している。
(全体の特徴)
先ず本最良の実施の形態の電気炊飯器は、その炊飯器本体側において例えば内鍋3として電磁誘導の可能な磁性金属板よりなるものが採用されている一方、当該内鍋3に対する炊飯時の加熱手段として、合成樹脂製の保護枠(内ケース)4を介して当該内鍋3の底壁部3aから側壁部3bの略全体を包み込むように当該内鍋3の底壁部3aの中央部側と側方部側、および側壁部3bの下方側の3ケ所の全周に対応する3組のワークコイルC1,C2,C3が設けられ、また当該内鍋3に対する保温時の加熱手段として、当該内鍋3の側壁部3bの上方側全周に対応する保温ヒータH1が設けられている。そして、それらをマイコン制御ユニット32によって適切に駆動制御することによって、適切な炊飯機能と保温機能とを実現できるようになっている。
一方、それらの各機能に対するタイマー予約や炊飯、蒸し、保温等の各種メニューの選択は、当該電気炊飯器本体Aの銘板である前面側操作パネル部20に設けられた各種操作スイッチ群(タッチキー群)22a〜22hを介してユーザーにより行われ、それに応じて同メニュー、同メニューに応じた制御モードでの上記ワークコイルC1〜C3および保温ヒータH1の加熱量、加熱パターンが適切に制御されるようになっている。上記銘板としての操作パネル部20は、例えばメーカー本来の仕様のほか、必要に応じて量販店各社に対応した特別仕様の複数の仕様のものが用意されるようになっている。
また、同操作パネル部20の中央部には、炊飯、蒸し、保温等の各メニュー、並びに現在時刻および炊飯又は蒸し完了までの残時間その他の必要事項を表示する液晶表示部21が設けられている。この液晶表示部21は、上記操作パネル部20の内側にあるマイコン基板6B(又は操作基板6C)上に設けられている液晶ディスプレイ(図示省略)の前面側ディスプレイ面によって構成されている。
そして、この最良の実施の形態1の場合、例えば後に詳細に述べるように、上記操作パネル20上の各操作スイッチ(操作キー)22a〜22hは、例えばマイコン制御ユニット32に対して、当該スイッチの機能を規定するスイッチ機能情報をメモリしたICチップよりなる電子タグ50を備えた電子タグS1〜S8を貼り付けることによって、そのスイッチ機能を任意に切換えることができるようになっている(ユーザーの好みによるスイッチレイアウトの変更が可能となっている)。
(炊飯器本体部分の構成)
すなわち、先ず該電気炊飯器は、例えば図1に示すように、内部に誘起されるうず電流によって自己発熱が可能な例えばステンレス鋼板等の磁性金属板よりなる内鍋(飯器ないし保温容器)3と、該内鍋3を任意にセットし得るように形成された合成樹脂製の有底筒状の保護枠(内ケース)4と、該保護枠(内ケース)4を保持する外部筺体である有底筒状の外ケース1と、該外ケース1と上記保護枠(内ケース)4とを一体化して形成された炊飯器器体Aの上部に開閉可能に設けられた蓋ユニット(蓋)2とから構成されている。
上記保護枠(内ケース)4の底壁部(底部)4aの下方側にはコイル台7が設けられ、その上部には、フェライトコアを介し、上記内鍋3の底壁部(底部)3aの中央部と側方部および内鍋3の側壁部3bの各位置に対応して各々リッツ線が同心状に巻成された3組のワークコイルC1,C2,C3が、それぞれ内鍋3の底壁部3aから側壁部3bに到る略全体を包み込むように設けられており、それらにより通電時には内鍋3の略全体にうず電流を誘起して、その全体を略均一に加熱するようになっている。そして、該ワークコイルC1,C2,C3は、それぞれ相互に直列に接続されている。そして、その一端は、整流回路および平滑回路を介したワークコイル駆動回路の電源ラインに、また他端は同回路中のIGBT(パワートランジスタ)にそれぞれ接続されている。
また、上記側壁部側ワークコイルC3の上方部には、保温時において加熱手段として機能する保温ヒータH1が設けられており、保温時において上記内鍋3の全体を有効かつ均一に加熱するようになっている。
また、上記保護枠(内ケース)4およびコイル台7の前方部側には、上記ワークコイルC1,C2,C3、保温ヒータH1、肩ヒータH2等を駆動制御する上記IGBTやヒータ駆動回路、マイコン制御ユニット、電源電圧整流用のダイオードブリッジよりなる整流回路、平滑回路などを備えた制御基板6Aおよび制御基板収納ボックス5Aが上下立設状態で設けられている。
また上記外ケース1は、例えば合成樹脂材で形成された上下方向に筒状のカバー部材1aと、該カバー部材1aの上端部に結合された合成樹脂製の肩部材11と、上記カバー部材1aの下端部に一体化された合成樹脂製の底部材1bとからなり、かつ上記保護枠(内ケース)4の底壁部4aとの間に所定の広さの断熱および通風空間部を形成した全体として有底の筒状体に構成されている。そして、該外ケース1の前面部上方には、例えば図2に示すような略半月形状の操作パネル部(銘板)20が設けられている。
該操作パネル部20には、例えば図2に詳細に示されるように、その外周面側部分に、十分に広く大きな表示面積をもつ液晶表示部21と、炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h等の各種操作スイッチの操作キー部分を形成する突没変形可能な操作用凸部(パネルシートのエンボス加工部)a,a・・・がそれぞれ設けられている。
そして、この実施の形態の構成では、同図2の各操作スイッチ22a〜22hのスイッチ機能のレイアウト(配置)を任意に変更することができるように、図2に示すような各種の必要なスイッチ機能をデジタルデータ情報としてメモリしている電子タグ50,50・・・を備えた円形の電子シールS1〜S8を、ユーザーが当該各操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・自体に貼り付けることにより、それら各操作用凸部a,a・・・部分が所定のスイッチ機能を有した操作キーに設定されるようになっている。
また、上記肩部材11の肩部内周側には、肩ヒータH2が設けられている。
さらに、上記外ケース1内の上記操作パネル部20の内側部分(裏側空間)には、上記制御基板6Aの上端側位置から斜め前方に下降する格好で、例えばマイコン基板6Bが傾斜状態で設置されている。このマイコン基板6B上には、マイコン制御ユニット32が設けられている。また、同マイコン基板6Bの斜め上方には、操作基板6Cが上記操作パネル20に対向して平行に設けられている。そして、該操作基板6Cには、例えば図3および図4に示すように、図2に示す液晶表示部21、炊飯スイッチ22a、タイマー予約スイッチ22b、取消スイッチ22c、保温スイッチ22d、再加熱スイッチ22e、メニュー選択スイッチ22f、時スイッチ22g、分スイッチ22h等の各種操作スイッチの動作機構部やそれら各操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・上面側に設けられた上記ICチップよりなる電子タグ50,50・・・からのスイッチ機能情報を受信して上記マイコン基板6B側のマイコン制御ユニット32に転送入力するタグ情報送受信制御ユニット60(図1中では図示を省略)等が設けられている。
上記各操作スイッチ22a〜22hの動作機構部は、上記操作用凸部a,a・・・によってON,OFFされる作動ロッドb,b・・・に応じてON,OFFしてON又はOFF信号を発生する切点機構c,c・・・とからなり、その側部に隣接する形で上記タグ情報送受信制御ユニット60が各々設けられている。そして、マイコン制御ユニット32は、同タグ情報送受信制御ユニット60を介して読み取った当該操作スイッチの上記電子タグ50からのスイッチ機能情報に基いて何の位置の操作スイッチが何のようなスイッチ機能を有するものかを後述のように認定して設定する。
さらに、図示はしないが、上記保護枠(内ケース)4下方側のコイル台7の中央部には、上下方向に同心状に貫通したセンタセンサ収納空間部が形成されており、該センタセンサ収納空間部中に上下方向に昇降自在な状態で、かつ常時コイルスプリングにより上方に上昇付勢された状態で内鍋温度検知センサおよび内鍋検知スイッチを備えたセンタセンサが設けられている。
一方、符号2は蓋ユニットであり、該蓋ユニット2は、その外周面を構成する合成樹脂製の外カバー12と、該外カバー12と内枠14との間に設けられた金属製の断熱構造体13と、該断熱構造体13の内側にパッキン17を介して設けられた金属製の内カバー15と、該内カバー15の下方に設けられた金属製の放熱板16とによって内側が中空の断熱構造体に形成されている。また、上記断熱構造体13は上下2枚の金属板13a,13bを閉断面構造に対向させて一体化することにより形成されている。
この蓋ユニット2は、上記外ケース1上部の肩部材11に対してヒンジ機構を介して回動自在に取付けられており、その開放端側には、該蓋ユニット2の所定位置に係合して該蓋ユニット2の上下方向への開閉を行うロック機構18が設けられている。
したがって、該構成では、先ず炊飯時には、上記内鍋3は、上記3組のワークコイルC1,C2,C3の駆動によりその底壁部3aから側壁部3b側にかけて略全体が均一に発熱し、例えば内鍋3内の水に浸された飯米が断熱部として作用する吸水工程などにおいても内鍋3の上部側をもムラなく加熱して略全体に均一な吸水性能を可能にするとともに、炊飯量が多い時などにも内鍋3の全体を略均一に加熱して加熱ムラなく効率良く炊き上げることができる。また、沸騰工程以降の水分がなくなった状態における内鍋3の底壁部3aの局部的な熱の集中を防止して焦げ付きの発生を防止することができる。次に、保温時には、上記内鍋3の側壁部3bに対応して設けられた上記保温ヒータH1および肩ヒータH2の駆動により、内鍋3の底壁部3aから側壁部3bおよび上方部の全体が適切な加熱量で均一に加熱されて加熱ムラのない保温が実現される。
一方、上記制御基板6Aのマイコン制御ユニット32には、上記各操作スイッチ22a〜22hを介して入力されたユーザーの指示内容を判断する所望の認識手段が設けられており、該認識手段で認識されたユーザーの指示内容に応じて所望の炊飯又は蒸し、保温機能、所望の炊飯又は蒸し、保温メニュー、それら各種炊飯又は蒸し、保温メニューに対応した、吸水工程における吸水温度,吸水時間、昇温工程における昇温出力,昇温速度、沸とう維持工程における加熱出力,加熱パターン、炊き上げ検知工程における炊き上げ検知温度、保温工程における加熱出力などを適切に設定して、その炊飯加熱制御手段又は保温加熱制御手段としてのマイコン制御ユニット32を適切に作動させて所望の炊飯又は蒸し、保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、上記スイッチ機能の設定が終了した各操作スイッチ22a〜22hを使って炊飯、蒸し、保温、タイマー予約、予約時刻設定等各種メニューの炊き分け、通常保温又は低温保温その他の各種の炊飯又は蒸し、保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32内の上記認識手段を介して炊飯および保温加熱パターン等設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は保温加熱制御が最適な制御パターンで適切になされるようになる。
(炊飯器本体側制御回路部分の構成)
次に、図5は上述のように構成された炊飯器本体A側の炊飯および保温制御並びに操作パネル20の仕様変更(特にユーザーによる操作スイッチのレイアウト変更)制御用のマイコン制御ユニット32を中心とする制御回路部分の構成を示す。
図中、符号32が上述のような炊飯加熱制御手段および蒸し、保温加熱制御手段に加え、内鍋温度判定手段、内鍋検知手段、タグ情報判定手段、仕様設定手段、ブザー報知手段等を備えた炊飯又は保温並びに仕様変更制御用のマイコン制御ユニット(CPU)であり、該マイコン制御ユニット32はマイクロコンピュータを中心として構成され、例えばタグ情報送受信制御回路部、タグ情報判定回路部、仕様設定回路部、内鍋3の温度検知回路部、ワークコイル駆動制御回路部、内鍋3の検知回路部、発振回路部、リセット回路部、保温ヒータおよび肩ヒータ等駆動制御回路部、制御回路部、ブザー報知部、電源回路部等を各々併設して構成されている。
そして、先ず上記内鍋3の底壁部3a側センタセンサ部の内鍋温度検知センサS、内鍋検知スイッチLSに対応して設けられた温度検知回路43および鍋検知回路44には、例えば上記内鍋温度検知センサSによる内鍋3の底壁部3aの温度検知信号、内鍋検知スイッチLSによる鍋検知信号がそれぞれ入力されるようになっている。
また、上記ワークコイル駆動制御回路部は、例えばパルス幅変調回路41、同期トリガー回路40、IGBT駆動回路42、IGBT37、共振コンデンサ38によって形成されている。そして、上記マイコン制御ユニット32のワークコイル駆動制御回路部により、上記パルス幅変調回路41を制御することにより、例えば炊飯工程に応じて上記ワークコイルC1,C2,C3の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯又は蒸し加熱工程の各工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンを炊飯量を考慮して適切に可変コントロールし、均一な吸水作用と加熱ムラのない御飯の炊き上げ又は蒸し加熱調理を実現するための適切な出力制御が行われるようになっている。
また同マイコン制御ユニット32の保温ヒータ駆動制御回路部および肩ヒータ駆動制御回路部により、それぞれ保温ヒータ駆動回路33および肩ヒータ駆動回路34を制御することにより、例えば保温又は炊飯、蒸し加熱工程に応じて上記保温ヒータH1、肩ヒータH2の出力値および同出力値でのONデューティー比(例えばn秒/16秒)をそれぞれ適切に変えることによって、炊飯又は炊飯、蒸し各加熱工程における内鍋3の加熱温度と加熱パターンとを実際の炊飯量を考慮して適切に可変コントロールするための適切な出力制御が行われるようになっている。
また、図3においても符号22a〜22hは電子タグ50,50・・・(電子タグ50を備えた電子シールS1〜S8)の貼り替えによりスイッチ機能の変更が可能な上述した各種の操作スイッチであり、これら各操作スイッチ22a〜22hの内側の操作基板6C上には、それら各スイッチの動作機構部(b,c)に対応して上述したタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・が設けられている(但し、図5中では1つの制御ユニット60で代表させて示している)。
そして、それら各操作スイッチ22a〜22hの必要なものが適切に操作されると、上記マイコン制御ユニット32側の所定の認識手段によってユーザーの指示内容が認識され、その認識内容に応じて所望の各種炊飯又は保温加熱パターン仕様内容を設定して上記各炊飯加熱制御手段又は蒸し保温加熱制御手段を適切に作動させて所望の炊飯又は保温を行うようになっている。
したがって、ユーザーは、すでにスイッチ機能の設定が完了している同操作スイッチ22a〜22hを使用して保温、タイマー予約、予約時刻設定、さらに白米又は玄米、早炊、おかゆ、かため又はやわらかめ、すしめし、炊き込み等の炊き分け、蒸し、通常保温又は低温保温等の各種の炊飯又は蒸し、保温機能の選択設定内容を入力すれば、それに対応した機能内容が当該マイコン制御ユニット32の上述した認識手段を介して炊飯又は蒸し、保温加熱パターン設定部に自動的に設定入力され、対応する炊飯又は蒸し、保温加熱制御が適切に実行される。
さらに、符号17は炊飯完了を知らせるブザー報知部、16はリセット回路、21は液晶表示部である。この実施の形態の場合、上記液晶表示部21には、上記操作スイッチ22a〜22hのON操作に対応して所定のメニュー(制御モード)や時刻等の必要事項が表示され、以後設定内容に応じた必要な表示がなされて行くようになっている。
(電子シールの変形)
なお、上述の構成では、一例として、図2の構成からも明らかなように、上述した各種操作スイッチ22a〜22hのスイッチ機能のレイアウトを変更する電子タグ50,50・・・を備えた円形の電子シールS1〜S8を、図3および図4のように各操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・自体に貼るようにした。しかし、このような構成の場合、電子シールS1〜S8を操作用凸部aの凸球面に対応した凹球面に形成しなければならず、さらに整然と正確な位置に貼ることも難しい。また、操作部に電子タグ50が位置するので、若干の耐久性に対する懸念もある。
そこで、上記電子タグ50を備えた電子シールS1〜S8は、必要に応じ、例えば図7および図8に示すように、横長片に形成して、各操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・の直下部に貼るようにしてもよい。このような構成によれば上述の問題は全て解決される。
(オリジナルな操作スイッチレイアウトの設定制御方法について)
ところで、この実施の形態の場合、例えばユーザーによるオリジナルな操作スイッチのレイアウト設定(レイアウト仕様の設定)を可能とするために、例えば図3および図4又は図7および図8に示すように、上述した各操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・の各々に対応して電子タグ50を有する電子シールS1〜S8が剥がれにくいように貼設されている。
この電子シールS1〜S8に設けられている上述の電子タグ50は、上述のごとく例えば極めて小さなICチップにより構成されており、例えば図6に詳細に示すように、電源回路50bと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)50cと、変調回路50dと、復調回路50eと、CPU50fと、このCPU50fに対して入出力可能に接続され、上述したスイッチの各機能(図2参照)を示すデータが記憶されているメモリ50aを有して構成されている。
電源回路50bは、蓄電池としてのコンデンサ(図示せず)を内蔵し、このコンデンサはコイル型の第1の送受信アンテナ51とともに共振回路を形成している。このコンデンサには、第1の送受信アンテナ51が予じめ設定されている特定の周波数の電波(上記共振回路が共振する特定周波数)を受信したときに、その相互誘導作用で生じる電力が充電されるようになっている。そして、電源回路50bは、このコンデンサからの電力を整流し安定化してCPU50fに供給し、当該電子タグ50の各回路部を活性化する。また、上記第1の送受信アンテナ51は、例えば複数枚の軟磁性アモルファス箔又は複数枚の金属箔を耐熱性樹脂又は耐熱性無機材料からなる絶縁層を介して積層してなる磁芯部材51aの外周に、高強度の被覆導線51bを巻成した耐久性の高いものに構成されている。
一方、上記メモリ50aは、例えばROM、RAMおよびEEPROMを含み、CPU50fの制御の下で、後述するタグ情報送受信制御ユニット60からの送信電波のデジタル・データ通信による読み出しコマンドに応じて、上記メモリ50aに記憶されている所定のスイッチ機能情報データの読出しを行うとともに、必要に応じ、同タグ情報送受信制御ユニット60からの書き込みコマンドに応じて何らかの必要なデータの書き込みが行われる。
以上のように、CPU50f、メモリ50a、RF回路50c、所定のスイッチ機能情報データを記憶したメモリ50a、およびワイヤレス送信機能等を有して構成された操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部a,a・・・側の電子タグ50は、それに対応して、例えば上記操作基板6Cの各操作スイッチ22a〜22hの動作機構部(b,c)側の各々に隣接して設けられたタグ情報送受信制御ユニット60とワイヤレスで送受信可能に構成されている。
該タグ情報送受信制御ユニット60は、上記対応する電子タグ50側に記憶されたスイッチ機能情報を読み出して、上述したマイコン基板6B側の炊飯又は保温制御用のマイコン制御ユニット32に転送して入力し、また電子タグ50側のメモリ50a内に必要な情報を書き込むように構成されており、上記第1の送受信アンテナ51と相互に高い指向性を有して強く結合されていて、相互誘導作用する同じくコイル型の第2の送受信アンテナ61が受信した電波のデジタルデータを処理するデータ処理回路部を有する。
すなわち、第2の送受信アンテナ61は、上記電子タグ50側第1の送受信アンテナ51に対してのみ所定の周波数の電波を送信し、かつ電子タグ50側第1の送受信アンテナ51からの所定の周波数の電波のみを受信するように構成されている。また、データ処理回路部は上記第2の送受信アンテナ61に接続されており、バッテリを内蔵する電源回路60aと、無線周波数(RF)回路(ワイヤレス送受信回路)60bと、変調回路60cと、復調回路60dと、CPU60eと、このCPU60eに対して入出力可能に接続され、上記電子タグ50のメモリ50aから読み取った所定の種類のスイッチ機能情報を記憶するメモリ60fとを有して構成されている。
上記電子タグ50中のメモリ50aに記憶されたスイッチの機能情報の読み出しは、上記タグ情報送受信制御ユニット60の第2の送受信アンテナ61から上記電子タグ50側の第1の送受信アンテナ51に向けて2値化されたデジタル・データ信号を特定周波数の電波に乗せて送信する。このデジタル信号は、変調回路60cで変調を受け、RF回路60bで増幅されて第2の送受信アンテナ61から送信される。該送信された電波は、電子タグ50側第1の送受信アンテナ51により受信され、この受信時のアンテナコイル間の相互誘導作用により電源回路50bの蓄電用コンデンサに電力が充電される。そして、それにより電源回路50bは動作電力をCPU50fに供給し、電子タグ50の各回路部を活性化して、RF回路50cを作動させる。
そして、CPU60eは、この受信信号(読み出しコマンド信号)に基づいて、上記メモリ50aに記憶されている所定のスイッチ機能情報を送信する。このスイッチ機能情報の送信は、上記同様に2値化されたデジタル・データ信号を変調回路50dで変調した後、RF回路50cで増幅することによって第1の送受信アンテナ51から送信することにより行われる。このようにして送信されたデジタル・データは、タグ情報送受信制御ユニット60側第2の送受信アンテナ61で受信され、上記データ処理回路部でデータ処理されて、上述のマイコン制御ユニット32に転送される。
また、上記CPU60eの入力ゲートには、さらに汎用的な入力装置(入力回路)60gが接続されており、所定の外部入力手段(パソコン等)からの必要な追加情報が、同入力装置60gを介して入力され、上記CPU60e、RF回路60bを通して上記電子タグ50側のメモリ50aに書き込まれるようになっている。
今例えば、この最良の実施の形態1におけるオリジナルな操作スイッチのレイアウト設定方法(ユーザーの好みに応じた操作パネルの仕様設定方法)について、その基本的な考え方を分りやすく説明すると、次のようになる。
すなわち先ず図9は、以下の説明を分かりやすくするために、特に上述した図2の操作パネル部(銘板部)20の各種操作スイッチ22a〜22hの数(操作用凸部aの数)を8つから6つに減らし、右側から左側にNo1〜No6の番号を付した無地の状態(どの操作スイッチがどういう機能を持つか、全く機能が設定されていない状態)を示しており、これらNo1〜No6の各操作スイッチ(操作用凸部a,a・・・)の各々に対応して、それらの各々に必要な6つのスイッチ機能、例えば「スタート」、「取消」、「選択・上がる」、「選択・下がる」、「予約」、「保温」を付与する各種のスイッチ機能情報を備えた電子タグ50,50・・・を備えた6枚の電子シールS1〜S6が全く任意に貼設されるようになっている。
すなわち、先にも述べたように、図示のように、液晶表示部21を中心として、その周囲に操作スイッチNo1〜No6を配置するようにした場合、例えば「スタート」など使用頻度の高い操作スイッチが、右側にあるか、左側にあるかによって、右利きの人と左利きの人とでは、使いやすさが大きく異なってくる。
そこで、この最良の実施の形態1の場合には、これを解消するために、製造販売時点では上記のようにNo1〜No6の各操作スイッチに対して何ら機能設定を行うことなく、当該各操作スイッチNo1〜No6は、単にそのON,OFF信号をNo1〜No6のアドレスの定まった入力ポートを介してマイコン制御ユニット32のスイッチON,OFF判定回路に入力するようになっている。そして、それによりマイコン制御ユニット32は、どのスイッチが押されたか、そのONスイッチNoを認識する。
一方、これに対して電子シールS1〜S6の各々に設けられている電子タグ50,50・・・のメモリ50a,50a・・・には、それぞれ上述した「スタート」、「取消」、「選択・上がる」、「選択・下がる」、「予約」、「保温」の各スイッチ機能を示すデジタル情報が予じめメモリされており、該スイッチ機能を示すデジタル情報(スイッチ機能情報)が読み出されて、上述した操作基板6C側に対応して設けられているタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・側に送信され、同タグ情報送受信制御ユニット60,60・・・を介してマイコン制御ユニット32側に転送入力され、電子シールS1〜S6の何れかが貼られた操作スイッチNo1〜No6の各々に対応してメモリされるようになっている。
この最良の実施の形態1の構成の場合、上記電子タグ50,50・・・とタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・とは、全て同一の周波数で対応するようになっているが、各操作スイッチNo1〜No6毎に設けられている電子タグ50とタグ情報送受信制御ユニット60とは、相互の送受信アンテナ51と61とが相互に高い指向性をもって強くペア状態に結合されており、他の操作スイッチ側のタグ情報信号には全く影響されることなく、確実なタグ情報の読み取りが可能となっている。そして、上記各操作スイッチNo1〜No6の各々の動作機構部(b,c)に隣接して設置されている上記第1〜第6のタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・は、それらの各々が隣接するNo1〜No6の何れかの操作スイッチがON操作されたときにのみ対応するものに動作電源が供給されて、同操作スイッチに貼られた電子タグ50からのスイッチ機能情報を読み出し、上記マイコン制御ユニット32に転送して入力し、メモリさせるようになっている。
このようにして、同構成では、例えば電源プラグを接続した通電状態において、上記No1〜No6の各操作スイッチの各々に、順次電子シールS1〜S6を1枚づつ貼って行き、1枚貼り終える毎に当該貼られた操作スイッチをON操作して行くと、順次その時にON操作された操作スイッチに対応して貼られた電子シールS1〜S6の電子タグ50,50・・・に記憶されているスイッチ機能情報がマイコン制御ユニット32側に入力され、メモリされて行く。そして、それにより最終的に操作スイッチNo1〜No6の全てのスイッチ機能の設定、すなわち各操作スイッチNo1〜No6のユーザーの希望に応じたオリジナルなレイアウト仕様が設定される。
この結果、例えばユーザーが右利きの人の場合、図9の操作スイッチNo1に電子シールS1(スタート)、操作スイッチNo2に電子シールS3(選択・上がる)、操作スイッチNo3に電子シールS4(選択・下がる)、操作スイッチNo4に電子シールS5(予約)、操作スイッチNo5に電子シールS2(取消)、操作スイッチNo6に電子シールS6(保温)を貼れば、略前述の図2の操作スイッチレイアウトに対応する右利きの人に適した操作スイッチのレイアウトが実現され、右利きユーザー仕様となった操作パネル部(銘板)20を提供することができる。
これとは逆に、例えばユーザーが左利きの人の場合、図9の操作スイッチNo6に電子シールS1(スタート)、操作スイッチNo5に電子シールS3(選択・上がる)、操作スイッチNo4に電子シールS4(選択・下がる)、操作スイッチNo3に電子シールS5(予約)、操作スイッチNo2に電子シールS2(取消)、操作スイッチNo1に電子シールS6(保温)を貼れば、左利きの人に適した操作スイッチのレイアウトが実現され、同様に左利きユーザー仕様となった操作パネル部(銘板)20を提供することができる。
以上のように、この発明の最良の実施の形態1では、例えば電気炊飯器等の電気機器の構成において、製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグと、それら各仕様に共通な製品本体側に設けられ、同各電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段と、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段とを備え、上記仕様情報読取手段により読み取った上記電子タグからの仕様情報を、上記マイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様が設定されるようになっていることを特徴としている。
このような構成の場合、その仕様を設定するに際し、製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグを設ける一方、それら各仕様に共通な製品本体側に同電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段を設け、該仕様情報読取手段により読み取った仕様情報を、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段に入力するだけの簡単な方法で、容易に当該製品の仕様を設定することができるようになる。
したがって、必要な仕様数の電子タグさえ準備すれば、マイコン制御手段の方は各仕様の製品に共通な1種類のものがあれば足り、品番も1つのもので済むようになる。
その結果、部品数が減少し、製品コストも安価となる。
また、以上の構成の場合、製品によって仕様の異なる部品が複数の操作スイッチを備えた操作パネル(銘板)であり、電子タグからの仕様情報が、該操作パネル(銘板)の各操作スイッチの機能を示す仕様情報となっている。
このような構成の場合、操作パネル(銘板)上の複数の操作スイッチに対し、対応する電子タグの配置を変えさえすれば、当該操作スイッチの機能が変わるので、製品購入後に右利き用のスイッチレイアウトを左利き用のスイッチレイアウトに自由に変更することができ、ユーザー側で、ユーザー自身が使いやすいスイッチレイアウトに自由に設定することが可能となる。
(最良の実施の形態2)
次に図10および図11は、本願発明の最良の実施の形態2に係る電気機器およびその仕様設定方法を示すものである。
上述の最良の実施の形態1のように、電気機器として当該電気炊飯器の炊飯器本体Aに通電した状態において、図9の複数の操作スイッチNo1〜No6(図2の22a〜22h)の各々に順々に電子タグ50付きの電子シールS1〜S6(S1〜S8)を貼って行き、電子シールを1つ貼る毎に当該操作スイッチをON操作して対応するスイッチ機能情報を入力メモリしてゆく方法の場合、その都度スイッチを押すという若干の手間が必要である。
これに対して、この最良の実施の形態2の構成では、炊飯器本体Aの電源をOFFにした状態で、先ず操作スイッチNo1〜No6(図9の構成に対応)の各々に所望のスイッチ機能情報をもった電子タグ50付きの電子シールS1〜S6を全て貼ってしまう。
そして、その後、炊飯器本体Aに通電し、例えば図10のフローチャートのステップS1〜S2に示すように所定の操作スイッチ(例えば使用頻度の高いNo1のスイッチ)を所定時間(例えば3秒間)以上押し続けることによってマイコン制御ユニット32側の制御モードを上記操作スイッチNo1〜No6のスイッチ機能を読み込ませるための「スイッチ機能メモリモード」にセットする(スイッチメモリモード許可)。
続いて、順次ステップS3,S4、S5,S6、S7,S8、S9,S10、S11,S12、S13,S14で、上記操作スイッチNo1〜No6を1つづつON操作して行って、それらの各スイッチ機能をチェックして行く。
このスイッチ機能のチェックは、例えば図11のフローチャートのステップS1〜S12に示すように、上記のようにしてNo1〜No6の各操作スイッチを順々にON操作して行った時に対応する電子タグ50,50・・・からタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・を介してマイコン制御ユニット32側に読み込まれるスイッチ機能が、「取消キー」、「スタートキー」、「選択・上がるキー」、「選択・下がるキー」、「予約キー」、「保温キー」の何れであるかを順次判定して行き(ステップS1〜S5)、それぞれ各判定でYESの時に当該スイッチキーと設定して登録する(ステップS8〜S12,S6)。
そして、そのようにして全ての操作スイッチNo1〜No6のスイッチ機能の設定登録が終わると、その旨をユーザーにブザー報知してユーザー(右利き/左利き)に応じたオリジナル仕様の操作スイッチレイアウト(操作キーレイアウト)が完了したことを認識させる。
このような構成によると、電子シールS1〜S6を貼る作業とスイッチ機能のメモリ作業とを2段階に分けて、集中的に行えるので、スイッチ機能の設定作業が楽になる。
その他の構成および作用効果は、上述の最良の実施の形態1のものと同一である。
(最良の実施の形態3)
次に図14のフローチャートは、本願発明の最良の実施の形態3に係る電気機器およびその仕様設定方法の構成を示している。
先にも述べたように、各種の電気機器の中でも、例えば電気炊飯器や電気ポットなどの電気加熱調理機器は、メーカー仕様の製品に加えて量販店向けのオリジナル仕様の製品も多い。
両者は、一般に上述のような各種操作スイッチNo1〜No6(22a〜22h)を備えた操作パネル部(銘板)20の構成を異にし、それに対応してマイコン制御ユニット32の機能および品番も異なっている。このため、従来から製品のコストアップに繋がっている。
そこで、この最良の実施の形態3の構成では、先ずマイコン制御ユニット32側に販売店等仕向先による製品仕様の相異に応じて全ての必要な制御仕様をプログラムする一方、対応する各操作パネル(銘板)20,20・・・の方にその仕様内容(品番、機能等)を電子デジタル情報で表わす電子タグ50,50・・・を設ける。
この電子タグ50は、上述の各実施の形態の場合と同様に電子シール化して、例えば操作パネル20の裏面側に貼って置く。そして、上記の各場合同様に本体側操作基板60C上にタグ情報送受信制御ユニット60を設け(この場合は、もちろん1つでよい)、マイコン制御ユニット32と接続して置く。そうすると、炊飯器本体Aの組立て製造時、同炊飯器本体Aに対して操作パネル20が取り付けられると、自動的に、その操作パネル20が例えばA店向けのものか、B店向けのものか判定されて、それに対応する制御仕様プログラムに設定される。
この場合のマイコン制御ユニット32の仕様設定制御の内容をフローチャートにして示すと、例えば図14のようになる。
すなわち、先ずステップS1で、取り付けられた操作パネル20の電子タグ50からの電子タグ情報を読み込む。次にステップS2で、その結果、電子タグ情報があったか否かを判定し、タグ情報があった場合には、ステップS3で同情報から製品番号を確認し、ステップS4では同確認された製品番号に合った制御仕様プログラムを選択して設定する。
他方、以上とは異なり、上記電子タグ情報が無かった場合には、ステップS5に移って本来のメーカ仕様に制御仕様プログラムを選択して設定する。
この制御フローは、マイコン制御ユニット32側の制御プログラムが作動中は、繰り返して実行させるようにする。このようにすると、何らかのノイズによる妨害で、電子タグ50があるのに電子タグ情報を入力できなかった場合の誤設定を回避することができる。
(その他の最良の実施の形態)
以上に述べた各最良の実施の形態の複数の操作スイッチNo1〜No6(図9参照)と、同操作スイッチNo1〜No6に貼られた電子シールS1〜S6の電子タグ50,50・・・およびそれらに対応するタグ情報送受信制御ユニット60,60・・・との関係は、少なくとも1対1の関係で対応し、ON操作された操作スイッチと該ON操作された操作スイッチに対応する一対の電子タグ50およびタグ情報送受信制御ユニット60とは相互にペアの関係となっていて、ON操作された操作スイッチのタグ情報送受信制御ユニット60は、当該操作された操作スイッチの電子タグ50からのスイッチ機能情報のみを確実に読み込むことができるようになっていることが必要である。
このために、上述のように最良の実施の形態1,2,3の構成では、ON操作されてONになった操作スイッチに隣接するタグ情報送受信制御ユニットのみに動作電源を与えて駆動するようにする一方、相互に高い指向性の送受信アンテナで強くペア結合させることにより、同ON操作された操作スイッチの電子タグ情報のみを読み込ませるようにしたが、これはまた次のような構成に変更することもできる。
例えば上記操作スイッチNo1〜No6各々の動作機構部(b,c)および電子タグ50、タグ情報送受信制御ユニット60部分を、それぞれ個別にスリーブ構造の電波シールド部材でシールドし、電波の漏れおよび侵入を防止する。
このようにすると、送受信アンテナ間相互の指向性、ペア結合の度合を高くしなくても、より確実な特定タグ情報の読み取りが可能となる。
なお、以上の各実施の形態における電子タグ50は、例えば上述の実施の形態1,2のようにユーザー等による新たな貼設又は貼り替えを必要としない利用形態の場合には、さらに例えば図12および図13に示すように、各操作パネル20,20・・・の操作スイッチ22a〜22hの操作用凸部(エンボス加工部)aの裏面側に貼設するようにしてもよい。
また、本願発明の適用対象となる電気機器は、もちろん以上のような電気炊飯器や電気ポットなどの電気加熱用調理器に限られるものではなく、上記同様の各種仕様設定が必要なあらゆる種類の電気機器に適用することが可能である。
本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の炊飯器本体の構成を示す一部切欠図である。 同炊飯器本体の操作パネル部の正面図である。 同操作パネル部の操作キー部分の非操作状態の拡大断面図である。 同操作パネル部の操作キー部分の非操作状態の拡大正面図である。 同炊飯器本体の制御回路図である。 同電気炊飯器の操作キー側電子タグの送受信回路とそれに対応する操作基板側タグ情報送受信制御回路の構成を示す電気回路図である。 本願発明の最良の実施の形態1の変形例に係る操作パネル部の操作キー部分の非操作状態の拡大断面図である。 同操作キー部分の非操作状態の拡大正面図である。 本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器およびその仕様設定方法の要旨とする構成ならびに作用を説明する説明図である。 同電気炊飯器のオリジナル操作キーの設定方法を示す基本となるフローチャートである。 同図10のオリジナル操作キーの設定方法における各操作キーのチェック方法を示すサブフローチャートである。 本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の操作キー部分の非操作状態における拡大断面図である。 同電気炊飯器の操作キー部分の操作状態における拡大断面図である。 同電気炊飯器のオリジナル操作キーの設定方法を示すフローチャートである。
符号の説明
3:内鍋
4:保護枠
20:操作パネル部
22a〜22h,No1〜No6:操作スイッチ(操作キー)
32:マイコン制御ユニット
50:電子タグ
60:タグ情報送受信制御ユニット
A:炊飯器本体
1〜S8:電子シール

Claims (5)

  1. 製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグと、それら各仕様に共通な製品本体側に設けられ、同各電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段と、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段とを備え、上記仕様情報読取手段により読み取った上記電子タグからの仕様情報を、上記マイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様が設定されるようになっていることを特徴とする電気機器。
  2. 製品によって仕様の異なる部品が複数の操作スイッチを備えた銘板であり、電子タグからの仕様情報が、該銘板の各操作スイッチの機能を示す仕様情報であることを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  3. 製品が電気炊飯器等の電気加熱用調理機器であることを特徴とする請求項1又は2記載の電気機器。
  4. 製品による仕様の相異は、製品の販売先の相異に応じた相異であることを特徴とする請求項1又は3記載の電気機器。
  5. 製品によって仕様の異なる部品の各々に当該製品に固有の仕様情報を記憶させた電子タグを設ける一方、それら各仕様に共通な製品本体側に同電子タグからの仕様情報を読み取る仕様情報読取手段を設け、該仕様情報読取手段により読み取った仕様情報を、当該製品の製品機能を規定するマイコン制御手段に入力することにより、当該製品の仕様を設定するようにしたことを特徴とする電気機器の仕様設定方法。
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