JP2005184921A - モータハウジング - Google Patents
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Abstract
【課題】 モータハウジング内部への水の浸入を抑制する。
【解決手段】 モータハウジングは、上ケース1と下ケース2とが各嵌合部11、21で互いに上下方向に嵌合することにより形成され、内部にモータやその駆動回路が収納されている。上ケース1の外表面10の下端部には横方向に張り出すように傘状部101が設けられ、傘状部101と下ケース2の側面20との間には最大隙間量αの間隙が設けられている。また傘状部101の下端部は、下ケース2の下面22より下方距離βの位置に、水が下方へ滴下する部位である水切れ端部Pが形成される。これにより、上ケース1の外表面上を滴下して水切れ端部Pに至った水は、下ケース側面20上に形成される嵌合端部S側へ移動することができず、嵌合部における毛細管現象によって内部に水が浸入することが防止できる。
【選択図】 図7
【解決手段】 モータハウジングは、上ケース1と下ケース2とが各嵌合部11、21で互いに上下方向に嵌合することにより形成され、内部にモータやその駆動回路が収納されている。上ケース1の外表面10の下端部には横方向に張り出すように傘状部101が設けられ、傘状部101と下ケース2の側面20との間には最大隙間量αの間隙が設けられている。また傘状部101の下端部は、下ケース2の下面22より下方距離βの位置に、水が下方へ滴下する部位である水切れ端部Pが形成される。これにより、上ケース1の外表面上を滴下して水切れ端部Pに至った水は、下ケース側面20上に形成される嵌合端部S側へ移動することができず、嵌合部における毛細管現象によって内部に水が浸入することが防止できる。
【選択図】 図7
Description
本発明は、空調用送風機などのモータを収容するモータハウジングに関する。
従来より、空調用送風機のブロワモータは、上下に分割可能な上ケースと下ケースとが互いに嵌合して形成されるハウジング内に収納されている。そして、送風機により送風される風がこのモータハウジング内を流れ、モータハウジングの下流側の空調ユニットへ送風される。
図3に、この従来技術における上ケース1と下ケース2との嵌合部の断面図を示す。なお、図中に示す矢印の上下方向は、モータハウジングの配置方向を示している。
すなわち、従来技術においては、上ケース1と下ケース2との嵌合部11、21の端である嵌合端部Sが下ケース2の外表面20に露出して形成されている。
また、上ケース1と下ケース2との嵌合部11、21は、ミクロ的に見ると完全な面接触ではない。すなわち、嵌合部11、21において互いに対向する部位のうち多くの部位は点接触または線接触による当接であり、それ以外の部位では接触しておらず、隙間を形成している。
車両用の空調装置においては、車外から入り込む雨や雪などに起因する水がモータハウジングの外表面上を滴下する。また、モータの冷却のためにモータハウジングの外部より冷却風が送風される場合は、この冷却風のモータハウジング内での流れにより、モータハウジング内部はモータハウジングの外部より負圧になっている。
したがって、ハウジングの外表面上を滴下する水は、上ケース1と下ケース2との嵌合端部Sにおいて発生する毛細管現象と、ハウジング内部の負圧とにより、その隙間よりハウジング内部に吸い込まれる。
例えば、図3(A)に示すハウジングの場合は、上ケース1の外表面10上を下方へ滴下する水は、下ケース2の外表面20に至る前に嵌合端部Sに達し、この嵌合端部Sより毛細管現象によって嵌合部11、21へと吸い込まれる。
また、図3(B)に示すハウジングの場合は、上ケース1の外表面10上を下方へ滴下する水は、上ケース1の外表面10の下端部10aに達したのち、表面張力により上ケース1の外表面10の下端表面上を横方向へ移動し、下ケース2の外表面20上に形成されている嵌合端部Sに達する。この場合にも、水は嵌合端部Sより毛細管現象によって嵌合部11、21へと吸い込まれる。
このようにして、嵌合端部Sより嵌合部11、21を経てモータハウジング内に吸い込まれた水は、モータハウジング内の風の流れによりモータ内部にまで入り込み、モータの故障を引き起こすおそれがある。
本発明は、上記点に鑑み、モータハウジング内部への水の浸入を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、上下方向に分割可能な上ケース(1)と下ケース(2)とがそれぞれの嵌合部(11、21)で互いに嵌合することにより形成され、内部にモータ(7、7a)を収納するモータハウジングであって、
嵌合部における下ケースの上下方向の外表面である側面(20)上に位置する嵌合端部(S)と、上ケースの外表面(10)の下端部(100、101、102、103、110、111、112、113)において上ケースの外表面上で水が滴下する部位である水切れ端部(P)との位置関係が、水切れ端部と下ケースの側面との上下方向とは垂直の横方向の距離(α)、および、水切れ端部と嵌合端部との上下方向の距離(β)の、少なくともいずれか一方が所定値以上となるように形成されていることを特徴とする。
嵌合部における下ケースの上下方向の外表面である側面(20)上に位置する嵌合端部(S)と、上ケースの外表面(10)の下端部(100、101、102、103、110、111、112、113)において上ケースの外表面上で水が滴下する部位である水切れ端部(P)との位置関係が、水切れ端部と下ケースの側面との上下方向とは垂直の横方向の距離(α)、および、水切れ端部と嵌合端部との上下方向の距離(β)の、少なくともいずれか一方が所定値以上となるように形成されていることを特徴とする。
上ケースおよび下ケースの嵌合部の下ケースの外表面に形成される端部である嵌合端部は、毛細管現象の発生起点となりうる。そこで、本発明では、モータハウジングの上下方向を鉛直方向に配置する場合に、この嵌合端部と上ケースの外表面上において、水が上ケースより離れて重力方向へ滴下する部位である水切れ端部とが、所定値以上の距離となるよう離れて位置しているので、水切れ端部に存在する水が嵌合端部へ移動することを抑制できる。したがって、嵌合端部から毛細管現象によって上ケースと下ケースとの嵌合部を経て下ケースの内部、すなわちモータハウジング内部へ水が吸い込まれることを抑制することができる。
請求項2に記載の発明は、上ケースの下端部には、横方向に所定長さの開口を備える凹部(100b、100c、105)が形成されていることを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を滴下し上ケースの下端部に至った水は、上ケースの下端部に設けた凹部により、横方向、すなわち下ケースの外表面方向への移動が阻害される。したがって、上ケースの下端部に至った水は、下ケースの外表面に形成されている嵌合端部に到達することが困難となり、この上ケースの下端部を水切れ端部としてこれより下方へ滴下するので、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
請求項3に記載の発明は、上ケースの下端部には横方向において下ケースとは反対方向に凸形状となる凸状部(100、101、102、103)が形成されているとともに、水切れ端部は、凸状部表面に位置することを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を滴下する水は、上ケースの下端部の下ケースとは反対の横方向へ凸状に膨らんだ、すなわち下ケース外表面より長い距離隔たった凸状部表面に至り、下ケース外表面へ移動する前にこの凸状部表面の水切れ端部より下方へ滴下する。したがって、上ケースの下端部に至った水は、下ケースの外表面に形成されている嵌合端部に到達することが困難となり、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
請求項4に記載の発明は、上ケースの下ケースとは反対側の外表面上には、上下方向における斜め下方向に所定長さ伸長する傘部(102)が形成されるとともに、水切れ端部は傘部の下端部に相当することを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を滴下する水は、この外表面上に設けられた上下方向における斜め下方向に所定長さ伸長する傘部の下端部に至り、下ケース外表面へ移動する前に、この傘部の下端部を水切れ端部としてこれより下方へ滴下する。したがって、上ケースの外表面上を滴下する水は、下ケースの外表面に形成されている嵌合端部に到達することが困難となり、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
請求項5に記載の発明は、上ケースの下端部(112)において、上下方向の下ケース側面との横方向距離が下方向となるに応じて大きくなるテーパ部(112a)が形成されているとともに、水切れ端部は、テーパ部の上下方向の下端部であることを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を滴下し上ケースの下端部に至った水は、上ケースの下端部に設けたテーパ部の下端部を水切れ端部として、これより下方へ滴下する。テーパ部の水切れ端部は、下ケース側面と横方向距離が大きくなっているため、水はこの水切れ端部より下ケース側面への移動が阻害されている。したがって、上ケースの下端部に至った水は、下ケースの外表面としての側面に形成されている嵌合端部に到達することが困難となり、この下端部を水切れ端部としてこれより下方へ滴下するので、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
請求項6に記載の発明は、上下方向の下ケース側面(20)の下端部(T)は、下ケースの上下方向の下方側の表面(22)よりも上下方向の上方に位置することを特徴とする。
これにより、下ケースの上下方向の下側の表面に水が存在する場合であっても、この下側の表面よりも上方にある下ケース側面の下端部には水が移動することが阻害される。したがって、例えば、下ケース側面の下端部を嵌合端部とする場合であっても、この嵌合端部には水が移動できないので、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
請求項7に記載の発明は、上ケースの下端部と下ケースの側面との間には、横方向において所定長さ(α)の間隙(100b、100c、105)が形成されていることを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を滴下し上ケースの下端部に至った水は、上ケースの下端部と下ケースの側面との横方向の所定長さの間隙により、横方向、すなわち下ケースの外表面としての側面方向への移動が阻害される。したがって、上ケースの下端部に至った水は、下ケースの外表面に形成されている嵌合端部に到達することが困難となり、この上ケースの下端部を水切れ端部としてこれより下方へ滴下するので、嵌合端部から毛細管現象によってモータハウジング内部へ浸入することが抑制される。
水切れ端部と下ケースの側面との横方向の距離の所定値は、請求項8に記載のように、1mmとすることができる。すなわち、上ケースに設けられる水切れ端部は、下ケースの嵌合端部が形成されている上下方向の外表面としての側面より横方向に1mm以上離して位置させることにより、上ケースの外表面上を水切れ端部まで滴下した水は、横方向の距離が大きいため、下ケース側面への移動が阻害される。
請求項9に記載の発明は、水切れ端部は、嵌合端部よりも上下方向における下方に位置することを特徴とする。
これにより、上ケースの外表面上を下方へ滴下し上ケースの下端部の水切れ端部に至った水は、その水切れ端部よりも上下方向すなわち、鉛直方向の上方の嵌合端部へは移動が阻害され、水切れ端部より鉛直下方へ滴下する。したがって、嵌合端部において毛細管現象による水の浸入を防止することができる。
また、請求項10に記載のように、上ケースの下端部そのものを、下ケースの側面の下端部よりも上下方向の下方に位置するようにすれば、上ケースの外表面上を下方へ滴下して上ケースの下端部に至った水は、この上ケースの下端部よりも上下方向の上方、すなわち鉛直上方に位置する下ケース側面の下端部への移動は阻害される。したがって、下ケース側面に形成される嵌合端部への水の移動も阻害されるので、嵌合端部において毛細管現象による水の浸入を防止することができる。
さらに、請求項11に記載のように、下ケースの上下方向の下側底部(2a)に、水抜き用の穴(2b)を備えるようにすれば、一旦ハウジング内に浸入した水を、この水抜き用の穴からハウジング外へ排出することができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態として、車両用空調装置の送風機のブロワモータを収容するモータハウジングについて図面を参照して説明する。図1は本実施形態のモータハウジングの上面図であり、図2は側面図である。なお、図2においては、図1における部分断面(A−A断面、B−B断面)を示している。また、図中の矢印は、上ケース1および下ケース2の嵌合方向を上下方向として表している。さらに、この上下方向は、モータハウジングの車室内における配置方向である鉛直方向に一致させている。
以下、本発明の第1実施形態として、車両用空調装置の送風機のブロワモータを収容するモータハウジングについて図面を参照して説明する。図1は本実施形態のモータハウジングの上面図であり、図2は側面図である。なお、図2においては、図1における部分断面(A−A断面、B−B断面)を示している。また、図中の矢印は、上ケース1および下ケース2の嵌合方向を上下方向として表している。さらに、この上下方向は、モータハウジングの車室内における配置方向である鉛直方向に一致させている。
本実施形態のモータハウジングは、上ケース1および下ケース2とを備えている。上ケース1と下ケース2とはモータハウジングの全周にわたって上下方向に嵌合している。この嵌合により形成されたモータハウジング内部には、モータを構成するロータ7およびステータ7aやモータの駆動回路が収納されている。
上ケース1の上方は円形の開口が設けられ、この開口をロータカバー5で覆っている。ロータカバー5から上方へはロータ7と一体で回転するモータシャフト6が突き出ている。このモータシャフト6を回転軸として、図示しないブロワケースに収納された送風用ファンを回転駆動する。
モータハウジングの外周部には、矩形断面の冷却風路4が突出して設けられている。この冷却風路4の先端には冷却風吸い込み口3が上ケース1側に設けられ、図示しないブロワケースの吐出口に連通している。したがって、ブロワケースより吐出された空気が、図2中の矢印で示すように冷却風吸い込み口3よりモータハウジング内の冷却風路4に冷却風として送られる。
そして、この冷却風は、ハウジング内でモータの駆動回路やロータ7などを冷却して、ロータカバー5に設けられた冷却風出口8や、ロータカバー5と上ケース1との間に設けられた冷却風出口9よりモータハウジング外へ排出される。モータハウジング内は、このような冷却風吸い込み口3より吸い込まれた冷却風の流れにより、モータハウジングの外に対して負圧になっている。特に冷却風吸い込み口3付近の冷却風路4は、吸い込まれた冷却風の流速が大きく、したがって発生する負圧も大きくなっている。
図4は、上ケース1と下ケース2との嵌合部のうち、本第1実施形態の冷却風路4における左半分のC−C断面(図1参照)を示している。なお、冷却風路4の右半分は一点鎖線に対して対称形状であるので省略する。
図4において、上ケース1および下ケース2の側面はともに、上下方向に伸びた外表面10、20を備えている。また、上ケース1の嵌合部11と下ケース2の嵌合部21とは、互いにL字形状をなして対向配設されている。なお本実施形態の嵌合部においては、下ケース2の下方から伸びた平板状の側面壁の端部を嵌合部21とし、上ケース1の上方から伸びた平板状の側面壁の一部に断面L字状の凹部を設けてこれを嵌合部11としている。この結果、嵌合部11、21は、C−C断面において、モータハウジング内部の冷却風路4側から、下ケース2の外表面の嵌合端部Sの部位まで形成されている。
なお、下ケース2の底部2aには、水抜き用穴2bが形成され、何らかの原因でモータハウジング内に水が混入しても、この水抜き用穴2bより水をモータハウジング外へ排出できるようになっている。
上ケース1の外表面10には、上下方向における嵌合端部Sの位置付近から、下方へ向かうに応じて、下ケース2の外表面20とは反対の横方向へ膨らむように、上ケース1の側面壁の厚さの半分(ほぼ下ケース2の側面壁の厚さに等しい)程度の厚さの傘状部100が形成されており、この傘状部100と下ケース2の外表面20との間には、上下方向の下方ほど隙間の大きさが大きくなる、上ケース1下端部の凹部としての間隙100bが形成されている。この傘状部100は、上下方向において、下ケース2の下側表面22の位置よりも上方の位置まで伸びている。
上ケース1の下端部としての傘状部100の下端部は、所望の形状とすることができるが、本第1実施形態では横方向の面100aが形成されている。このように形成された上ケース1の外表面10上を、上方から水が重力方向へ滴下するとき、傘状部100の下端部に至った水は、傘状部100の下面100aを表面張力で横方向(図4中、紙面右方向)に移動し、間隙100bを隔てて横方向に位置する下ケース2の外表面20に最も近い位置Pに達する場合がある。そして、水は間隙100bの隙間の大きさが比較的大きければ、これ以上、下ケース2側へ横方向に移動することができず、結局、傘状部100の下端部の下面100aのいずれかの部位(水切れ端部)より鉛直下方へ滴下することとなる。
なお、本第1実施形態では、水の滴下位置となり得、かつ、下ケース2の外表面20に最も近い位置Pを水切れ端部とする。すなわち、上ケース1の下端部としての傘状部100の下端部に形成される水切れ端部Pと、下ケース2の外表面20との間には横方向に最大の距離(最大隙間量)αとなる間隙100bが形成されている。
ただし、水切れ端部Pは、傘状部100の下端部表面100a上の水が滴下する部位ならどこでもよい。すなわち、傘状部100の下端部を面状ではなく、たとえば半円などの凸形状としてもよく、この場合には、水切れ端部Pはこの凸形状の最も下の位置となる。いずれの形状でも、水切れ端部Pと、下ケース2の側面としての外表面20との間隙100bの横方向距離αを最大隙間量とする。
この水切れ端部Pより間隙100bの存在のために下ケース2の外表面20に水が移動できないと、下ケース2の外表面20において水切れ端部Pよりも上下方向の上方にある嵌合端部Sへは水が移動することはない。水切れ端部P付近より移動できなくなった水は、この水切れ端部Pより下方へ滴下することになる。したがって、毛細管現象は発生することはなく、モータハウジング内への水の吸い込みも生じなくなる。
この最大隙間量αを種々に変えて、上ケース1の外表面10上を滴下する水が、最終的に嵌合端部Sより毛細管現象によって、モータハウジング内部としての冷却風路4内へ進入するか否かを調べた結果を図5に表として示す。
この結果から、最大隙間量αが1.0mm以上であれば、毛細管現象が発生せず、最大隙間量αが1.0mmより小さければ毛細管現象が発生する。すなわち、最大隙間量αが1.0mm以上であれば、水切れ端部Pより下ケース2の外表面20への水の移動がなく、したがって嵌合端部Sにおいて毛細管現象も発生しない。
最大隙間量αが1.0mmよりも小さい場合(α=0.5mm、またはα=0mm)には、水は水切れ端部Pより比較的狭い隙間(最大隙間量α)の間隙100bを介して下ケース2の外表面20の方へ移動して、間隙100bに介在する。そして、さらに間隙100bに介在した水は、毛細管現象によってこの間隙100bを上方に向かって移動し、嵌合端部Sへと移動する。嵌合端部Sに至った水は、この嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へと吸い込まれる。なお、最大隙間量αがこのように小さい場合では、上ケース1の下端部の水切れ端部Pおよびこの水切れ端部Pと接近している下ケース2の外表面20上の部位とが、実質的な嵌合端部Sに相当するとみなすことができる。
以上のように、本第1実施形態では、モータハウジングの上下方向を鉛直方向に配置する場合に、下ケース2の外表面20に位置する嵌合端部Sと、上ケース1の外表面10上において水が上ケース1より離れて重力方向へ滴下する部位である水切れ端部Pとが、所定値(1mm)以上の距離となるよう離れて位置しているので、水切れ端部Pに存在する水が横方向にある嵌合端部Sへ移動することを抑制できる。したがって、嵌合端部Sから毛細管現象によって上ケースと下ケースとの嵌合部を経て下ケース2の内部、すなわちモータハウジング内部へ水が吸い込まれることを抑制することができる。
次に、他の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態において、上記第1実施形態とは、上ケース1と下ケース2との嵌合部の断面形状が異なるのみであるので、上記第1実施形態と同様の冷却風路4付近のC−C断面図を用いて説明する。なお、各実施形態において、上記第1実施形態と同一構成には同じ符号を付して説明を簡略化する。
(第2実施形態)
図6は、第2実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第2実施形態においては、上ケース1の外表面10をそのまま下方へまっすぐに伸ばした形状としている。すなわち、上ケース1の下端部110は下ケース2の下側表面22よりも下方に距離βの位置まで伸ばされている。したがって、第2実施形態では、上ケース1の下端部に形成される水切り端部Pは、下ケース2の下側表面22の位置、あるいは、下ケース2の側面の下端部Tよりも距離β下方(下方距離βという)に位置している。また、上ケース1の外表面10は、下ケース2の側面としての外表面20に沿うように配置されているので、下ケース2の外表面20はすべて嵌合部21となり、したがって、下ケース2の外表面の下端部Tと嵌合端部Sとは一致する。
図6は、第2実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第2実施形態においては、上ケース1の外表面10をそのまま下方へまっすぐに伸ばした形状としている。すなわち、上ケース1の下端部110は下ケース2の下側表面22よりも下方に距離βの位置まで伸ばされている。したがって、第2実施形態では、上ケース1の下端部に形成される水切り端部Pは、下ケース2の下側表面22の位置、あるいは、下ケース2の側面の下端部Tよりも距離β下方(下方距離βという)に位置している。また、上ケース1の外表面10は、下ケース2の側面としての外表面20に沿うように配置されているので、下ケース2の外表面20はすべて嵌合部21となり、したがって、下ケース2の外表面の下端部Tと嵌合端部Sとは一致する。
第2実施形態では、上ケース1の外表面10上を鉛直下方に滴下する水は、上ケース1の下端部110に形成される水切れ端部Pへ至る。しかし、水切れ端部Pは嵌合端部Sすなわち下ケース2の側面の下端部Tよりも鉛直下方に位置しているので、水は水切れ端部Pより鉛直上方に位置する嵌合端部Sへ移動することはできない。したがって、嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内への水の吸い込みを抑制することができる。
このように、第2実施形態では、水切れ端部Pから嵌合端部Sへの水の移動阻止を、上記第1実施形態のように、横方向の水の移動を阻止するために上ケース1下端部に間隙(凹部)を設けるのではなく、水切れ端部Pを、嵌合端部Sの位置または下ケース2の側面下端部Tの位置より下方に配置することにより可能にしている。
なお、第2実施形態において、嵌合端部Sまたは下ケース2の側面下端部Tからの水切れ端部Pまでの下方距離βは0より大きければ(β>0)、すなわち、水切れ端部Pが嵌合端部Sまたは下ケース2の側面下端部Tよりわずかに鉛直下方に位置するようにすれば、水の上方への移動を阻止することができる。
(第3実施形態)
図7は、第3実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第3実施形態では、上記第1実施形態の上ケース1の下端部に形成される傘状部100を下ケース2の下側表面22よりも下方(下方距離β)まで伸ばして、傘状部101としたものである。これにより、傘状部101の下端部に形成される水切れ端部Pは、下ケース2の側面としての外表面20(すなわち外表面20の下端部T)よりも横方向に最大隙間量α(α≧1mm)の距離隔てて、間隙100bを介して位置するとともに、下ケース2の下側表面22より下方距離βの位置に位置している。
図7は、第3実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第3実施形態では、上記第1実施形態の上ケース1の下端部に形成される傘状部100を下ケース2の下側表面22よりも下方(下方距離β)まで伸ばして、傘状部101としたものである。これにより、傘状部101の下端部に形成される水切れ端部Pは、下ケース2の側面としての外表面20(すなわち外表面20の下端部T)よりも横方向に最大隙間量α(α≧1mm)の距離隔てて、間隙100bを介して位置するとともに、下ケース2の下側表面22より下方距離βの位置に位置している。
すなわち、第3実施形態では、水切れ端部Pに至った水の下ケース2側への移動を、上記第1実施形態と同様、間隙100bによる横方向距離αと、上記第2実施形態と同様、下方距離βとにより阻止している。
これにより、上ケース1の外表面上を滴下した水は、上ケース1の下端部に形成された傘状部101の下端の水切れ端部Pへ至り、その後この水切れ端部Pより横方向、かつ、鉛直上方にある下ケース2の側面20の下端部Tへ移動することができず、結局水切れ端部Pより鉛直下方へ滴下する。
したがって、第3実施形態においても、上ケース1の外表面10上を滴下する水は、毛細管現象によって間隙100bを上方へ向かって移動することが阻止され、さらに、水が間隙100b内の上方にある嵌合端部Sへも水が達することはないので、この嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ水が浸入することはない。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第4実施形態では、上下方向における下方(鉛直下方)へ伸びた上ケース1の外表面10の下端部よりも上方の位置に、横方向において下ケース2とは反対方向に凸形状となる凸状部が形成されている。
図8は、第4実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第4実施形態では、上下方向における下方(鉛直下方)へ伸びた上ケース1の外表面10の下端部よりも上方の位置に、横方向において下ケース2とは反対方向に凸形状となる凸状部が形成されている。
すなわち、上ケース1の外表面10には、上下方向における斜め下方向に所定長さ伸長する傘部102が形成されている。この傘部102において、水切れ端部Pはこの傘部102の下端部に相当し、下ケース2の側面20、すなわち嵌合端部Sより横方向距離α隔てて位置している。この水切れ端部Pと下ケース2の側面20との間には、凹部100cと上ケース1の下端部の嵌合部11とが存在する。水切れ端部Pに至った水は、この凹部100cの存在により、上記第1実施形態と同様、横方向、すなわち下ケース2側へ移動することが阻止され、水切れ端部Pより鉛直下方へ滴下する。
これにより、第4実施形態においても、上ケース1の外表面10上を滴下する水は、傘部102の下端部の水切れ端部Pより横方向への移動、すなわち、下ケース2の側面20およびその側面20上にある嵌合端部Sへの移動が阻止されるので、嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ進入することが防止される。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第5実施形態では、第1および第3実施形態と同様の傘状部103を上ケース1の下端部に設けるとともに、この傘状部103と下ケース2の側面20との間に、上ケース1を上下方向における下方(鉛直下方)へ伸ばして上ケース1の下端部104とし、この下端部104を嵌合部11として下ケース2の側面20の嵌合部21と嵌合させている。これにより、下ケース2の側面20の下端部Tは嵌合端部Sにも相当する。なお、本第5実施形態においては、傘状部103の下端部の下方距離βは0、すなわち、傘状部103の下端部の上下方向における位置は、下ケース2の下側表面22と同じとしている。
図9は、第5実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第5実施形態では、第1および第3実施形態と同様の傘状部103を上ケース1の下端部に設けるとともに、この傘状部103と下ケース2の側面20との間に、上ケース1を上下方向における下方(鉛直下方)へ伸ばして上ケース1の下端部104とし、この下端部104を嵌合部11として下ケース2の側面20の嵌合部21と嵌合させている。これにより、下ケース2の側面20の下端部Tは嵌合端部Sにも相当する。なお、本第5実施形態においては、傘状部103の下端部の下方距離βは0、すなわち、傘状部103の下端部の上下方向における位置は、下ケース2の下側表面22と同じとしている。
上ケース1の下端部において、傘状部103と下ケース2の側面20との間には、断面U字状の凹部105が形成される。傘状部103の下端部において、下ケース2側の端部を水切れ端部Pとみなすと、この凹部105の横方向の大きさは、水切れ端部Pと上ケース1の下端部104の水切れ端部P側の端部との間の隙間距離α(α≧1mm)とすることができる。この隙間距離αにより、上記第1実施形態と同様、水の水切れ端部Pから横方向への移動を阻止している。
このように、第5実施形態では、この凹部105における隙間により、上ケース1の外表面10上を滴下して水切れ端部Pまで至った水は、横方向への移動、すなわち、下ケース2の側面20の下端部Tおよびその側面20上にある嵌合端部Sへの移動が阻止されるので、嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ進入することが防止される。
(第6実施形態)
図10は、第6実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第6実施形態では、上ケース1の外表面10は、上記第2実施形態と同様、上下方向の下方(鉛直下方)へ伸ばし、上ケース1の下端部111の下方位置βは0、すなわち、下ケース2の下側表面22と同じとしている。
図10は、第6実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第6実施形態では、上ケース1の外表面10は、上記第2実施形態と同様、上下方向の下方(鉛直下方)へ伸ばし、上ケース1の下端部111の下方位置βは0、すなわち、下ケース2の下側表面22と同じとしている。
さらに、本第6実施形態では、下ケース2の側面20と下側表面22との交わり部に、テーパ面23が形成されている。このテーパ面23の一方の端は、下ケース2の側面20の下端部Tとして下ケース2の下側表面22よりも上方の距離β(β>0)の位置にあり、上ケース1と下ケース2との嵌合部11、21はこの下端部Tまで形成されている。すなわち下端部Tと嵌合端部Sとは一致している。
また、テーパ面23の他方の端は、下ケース2の下側表面22の横方向の端部Uとして下ケース2の側面20よりも上ケース1とは反対側の横方向の距離α(α≧1mm)の位置にある。
上ケース1の下端部111における水切れ端部Pは、下端部111の下ケース2側の端にあるものとみなすと、この水切れ端部Pは、下ケース2の側面20の下端部T、すなわち嵌合端部Sより下方距離βの位置にあり、第2実施形態と同様、水切れ端部Pから鉛直上方にある嵌合端部Sへの水の移動が阻止される。
また、水切れ端部Pは、下ケース2の下側面20の横方向の端部Uとは隙間距離αの位置にあり、上記第1実施形態と同様、水切れ端部Pから横方向の下側面20の端部Uへの水の移動が阻止され、その結果、上ケース1の下端部111とテーパ面23との間で毛細管現象による水の上方への移動が発生しない。
このように、第6実施形態では、上ケース1の外表面10上を滴下して水切れ端部Pまで至った水は、下ケース2の下端部に設けたテーパ面23によって、鉛直上方への移動、すなわち、下ケース2の側面20の下端部T(すなわち嵌合端部S)への移動が阻止されるとともに、横方向への移動、すなわち、下ケース2の下側表面22の横方向の端部Uへの移動が阻止されるので、嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ進入することが防止される。
なお、第6実施形態では、下ケース2の下端部にテーパ面23を設けた例を示したが、テーパ面23でなくともよい。すなわち、角部に丸みを形成し、この丸みにより、嵌合端部Sを下ケース2の下側表面22より上方の距離βに位置するようにするとともに、下ケース2の下側表面22の横方向の端部Uを上ケース1の下端部111より距離α隔てて位置するようにすることができる。
(第7実施形態)
図11は、第7実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第7実施形態では、水切れ端部Pと嵌合端部Sとの横方向距離αおよび下方距離βを生じさせるために、上ケース1の下端部112にテーパ面112aを設けている。
図11は、第7実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第7実施形態では、水切れ端部Pと嵌合端部Sとの横方向距離αおよび下方距離βを生じさせるために、上ケース1の下端部112にテーパ面112aを設けている。
すなわち、下ケース2の側面20の下端部Tは下ケース2の下側表面22の端部と一致させる。上ケース1の外側面10は上下方向に伸ばし、その下端部112は下ケース2の下側表面22の上下方向位置と一致させる。そして上ケース1の下端部112には、上下方向の最下部で下ケース2の側面20との隙間距離α(α≧1mm)が最大となるようテーパ面112aが設けられている。
このテーパ面112aの下方の端は、上ケース1の最下部に形成される水切れ端部Pであり、テーパ面112aの上方の端は、水切れ端部Pよりも距離β上方にあって、下ケース2の側面20と嵌合する嵌合部11の下端、すなわち嵌合端部Sを形成している。
このように、第7実施形態では、上ケース1の外表面10上を滴下して水切れ端部Pまで至った水は、上ケース1の下端部112に設けたテーパ面112aによって、鉛直上方への移動、すなわち、嵌合端部Sへの移動が阻止されるとともに、横方向への移動、すなわち、下ケース2の側面20への移動が阻止されるので、嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ進入することが防止される。
(第8実施形態)
図12は、第8実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第8実施形態では、上記第7実施形態における上ケース1の下端部112に凸状部113を設けたものである。
図12は、第8実施形態のモータハウジングの冷却風路4付近の嵌合部断面を示す図である。第8実施形態では、上記第7実施形態における上ケース1の下端部112に凸状部113を設けたものである。
すなわち、第8実施形態では、上ケース1の下端部113は、上下方向に伸びる上ケース1の外表面10の最下部において、下ケース2とは反対側の横方向へ凸となるよう膨らみを形成している。なお、上ケース1の下端部113と下ケース2の側面20との間には、上記第7実施形態と同じテーパ面112aが設けられており、このテーパ面112aにより、横方向の最大隙間αと下ケース2の下側表面22から嵌合端部Sまでの上下方向距離βとを備える凹部が形成されている。
第8実施形態では、上述のように構成されているので、水が上ケース1の外表面10上を滴下して凸状部113へ至ると、水滴が大きい場合は凸状部113の横方向の先端P1を水切れ端部として、これより下方へ滴下する。あるいは、水滴が小さい場合は、水は凸状部113の外表面に沿って下側表面へ回り込み横方向へ移動してテーパ面112aの下方の端部へ至り、これ以上横方向への移動が阻止されているので、この端部を水切れ端部Pとして下方へ滴下する。
このように、第8実施形態においては、上ケース1の下端部に設けた凸状部113の下側面のいずれかの部位が水切れ端部Pとなって、ここより水が下方へ滴下し、嵌合端部Sの方向への水の移動、すなわち横方向および鉛直上方への水の移動が阻止されるので、水が嵌合端部Sより毛細管現象によってモータハウジング内へ浸入することが抑制される。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、上ケース1と下ケース2との嵌合部11、21は、上下方向に伸びる下ケース2の側面20の上端部に対して、L字状に凹部が形成された上ケース1の下端部が嵌合する構造となっている例を示したが、これに限らない。
上記各実施形態では、上ケース1と下ケース2との嵌合部11、21は、上下方向に伸びる下ケース2の側面20の上端部に対して、L字状に凹部が形成された上ケース1の下端部が嵌合する構造となっている例を示したが、これに限らない。
たとえば、図13に示すように、下ケース2の上端部にもL字状の凹部を設け、上ケース1の下端部のL字状凹部と嵌合させるようにしてもよい。この場合には、下ケース2の側面20上に形成される嵌合部11、21の下端部が嵌合端部Sに相当し、図13に示す例では、上記第3実施形態(図7)と同様の傘状部101を上ケース1の下端部に設けることにより、毛細管現象による嵌合端部Sからモータハウジング内への水の浸入を防止することができる。
また、図14に示すように、嵌合部11、21のそれぞれのL字状凹部の形成方向を、図13に示した例とは逆方向とし、下ケース2の側面20上に形成される嵌合部11、21の上端部が嵌合端部Sに相当するようにしてもよい。なお、図14に示す例では、上記第1実施形態(図4)と同様の傘状部100を上ケース1の下端部に設けることにより、毛細管現象による嵌合端部Sからモータハウジング内への水の浸入を防止することができる。
さらに、図15に示すように、嵌合部11、21には凹部を設けず、上下方向に伸びる下ケース2の側面20に対して、上下方向に伸びる上ケース1が外側から嵌合するようにしてもよい。この場合、嵌合端部Sは上下方向に伸びる嵌合部11、21の下端部に相当する。なお、図15に示す例では、上記第3実施形態(図7)と同様の傘状部101を上ケース1の下端部に設けることにより、毛細管現象による嵌合端部Sからモータハウジング内への水の浸入を防止することができる。
上記各実施形態では、本発明を車両用空調装置の送風機のブロワモータを収容するモータハウジングに適用した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1…上ケース、2…下ケース、10…上ケース外表面、11…上ケース嵌合部、
20…下ケース側面(外表面)、21…下ケース嵌合部、22…下ケース下側表面、
100、101、103…傘状部、102…傘部、
110、111、112…上ケース下端部、112a…テーパ面、113…凸状部、
P…水切れ端部、S…嵌合端部、T…下ケース側面下端部。
20…下ケース側面(外表面)、21…下ケース嵌合部、22…下ケース下側表面、
100、101、103…傘状部、102…傘部、
110、111、112…上ケース下端部、112a…テーパ面、113…凸状部、
P…水切れ端部、S…嵌合端部、T…下ケース側面下端部。
Claims (11)
- 上下方向に分割可能な上ケース(1)と下ケース(2)とがそれぞれの嵌合部(11、21)で互いに嵌合することにより形成され、内部にモータ(7、7a)を収納するモータハウジングであって、
前記嵌合部における前記下ケースの上下方向の外表面である側面(20)上に位置する嵌合端部(S)と、前記上ケースの外表面(10)の下端部(100、101、102、103、110、111、112、113)において前記上ケースの外表面上で水が滴下する部位である水切れ端部(P)との位置関係が、
前記水切れ端部と前記下ケースの前記側面との前記上下方向とは垂直の横方向の距離(α)、および、前記水切れ端部と前記嵌合端部との前記上下方向の距離(β)の、少なくともいずれか一方が所定値以上となるように形成されていることを特徴とするモータハウジング。 - 前記上ケースの下端部には、前記横方向に所定長さの開口を備える凹部(100b、100c、105)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモータハウジング。
- 前記上ケースの下端部には前記横方向において前記下ケースとは反対方向に凸形状となる凸状部(100、101、102、103)が形成されているとともに、
前記水切れ端部は、前記凸状部表面に位置することを特徴とする請求項1に記載のモータハウジング。 - 前記上ケースの前記下ケースとは反対側の外表面上には、前記上下方向における斜め下方向に所定長さ伸長する傘部(102)が形成されるとともに、前記水切れ端部は前記傘部の下端部に相当することを特徴とする請求項1に記載のモータハウジング。
- 前記上ケースの下端部(112)において、前記上下方向の下ケース側面との前記横方向距離が前記下方向となるに応じて大きくなるテーパ部(112a)が形成されているとともに、
前記水切れ端部は、前記テーパ部の前記上下方向の下端部であることを特徴とする請求項1に記載のモータハウジング。 - 前記上下方向の下ケース側面(20)の下端部(T)は、前記下ケースの前記上下方向の下方側の表面(22)よりも前記上下方向の上方に位置することを特徴とする請求項1に記載のモータハウジング。
- 前記上ケースの下端部と前記下ケースの側面との間には、前記横方向において所定長さ(α)の間隙(100b、100c、105)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のモータハウジング。
- 前記水切れ端部と前記下ケースの側面との前記横方向の距離の前記所定値は1mmであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のモータハウジング。
- 前記水切れ端部は、前記嵌合端部よりも前記上下方向における下方に位置することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータハウジング。
- 前記上ケースの下端部は、前記下ケースの側面の下端部よりも前記上下方向の下方に位置することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のモータハウジング。
- 前記下ケースの前記上下方向の下側底部(2a)に、水抜き用の穴(2b)を備えていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載のモータハウジング。
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