JP2005184897A - ステッピングモータの駆動制御装置、集積回路および駆動制御方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動制御装置、集積回路および駆動制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】設定電流が減少する場合において、設定電流に対するコイル電流の追随性を向上したステッピングモータの駆動制御装置を提供する。
【解決手段】コイルを流れるコイル電流と設定電流との大小を比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記コイル電流を増加する第1モード、前記コイル電流を減衰する第2モード、前記コイル電流を前記第2モードより高速で減衰する第3モードを所定周期ごとに選択的に実行することによって、前記コイル電流を前記設定電流に近づけるための制御を行う制御回路とを、有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記制御回路は、前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す前記比較回路の比較結果に応じて、前記所定期間の直後に前記第3モードを実行する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ステッピングモータの駆動制御装置、集積回路および駆動制御方法に関する。
プリンタやスキャナなどに用いられているモータにはステッピングモータが使われており、そのステッピングモータの駆動は、例えばHブリッジ回路に接続されたコイルに流れる電流(以下コイル電流と称す)によって制御されている。なお、コイル電流の増加や減少は、Hブリッジ回路内のコイル電流供給用のトランジスタがオンまたはオフすることにより制御されている。
一方、コイルはインダクタンス性の負荷であるため、電流供給用のトランジスタがオンまたはオフしても直ちに電流が所定の値にならず、ある時定数をもって変化する。そのため、コイル電流にはリップル成分(電流リップル)が発生する。
ところで、ステッピングモータの静音化方法として、図5に示すようにコイル電流を細かく切り揃えて疑似正弦波を作るマイクロステップ駆動が知られている。ステッピングモータは、この疑似正弦波における階段状に変化している部分の平らな部分を設定電流として、設定電流の変化に伴いコイル電流が設定電流となるように制御を行っている。そのためマイクロステップ駆動で、理想的なモータの駆動を行うためには、必要な電流まで駆動電流を変化させる可変能力(可変電流制御)と共に、必要な電流に到達した後のコイル電流の安定性(定電流制御)が必要である。そこで、前述した電流リップルも考慮して、コイル電流をこの疑似正弦波電流に近づけるべく、基準クロックCLKを設け、その基準クロックCLKに同期してコイル電流の増加(Charge)または減衰(Decay)を繰り返す電流制御方法が行われている(例えば、特許文献1参照)。なお、同図に示すように疑似正弦波形には、設定電流が増加する増加領域と減少する減少領域とが存在する。また、図中の領域Aと領域Bではコイルに流れる電流の向きが逆となっている。
ここで、コイルに流れる電流の増加または減衰による動作モードについて図を用いて説明する。
図6にHブリッジ回路60に負荷として接続されたコイルLに流れる電流の制御について説明するための図を示す。
スイッチング素子Q1〜Q4は例えばそれぞれNチャンネル型MOSトランジスタ(以下NMOSトランジスタと称す)を用いることができる。電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ1と接地側のNMOSトランジスタQ2が直列に接続され、また電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ3と接地側のNMOSトランジスタQ4が直列に接続されている。NMOSトランジスタQ1とQ3のドレインは電源(Vbb)に接続されており、NMOSトランジスタQ2とQ4のソースは電流検出用抵抗Rdecを介して接地されている。そして、NMOSトランジスタQ1のソースとQ2のドレインとの間にコイルLの一端が接続され、NMOSトランジスタQ3のソースとQ4のドレインとの間にコイルLの他端が接続されている。
後述する制御ロジック部20によって、NMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のオン、オフの状態は制御されており、このNMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のオン、オフの状態が変化することで、コイルLに供給される電流量が階段状に変化する擬似的正弦波電流を流すことが可能となる。コイルLに流れる電流を制御するには通常3つの動作モードがあり、それらをの各モードを組み合わせて制御を行っている。
なお、図5に示す領域Aと領域Bとでは、これらのNMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のうち、オンするトランジスタがHブリッジ回路の左右において異なるためコイル電流は逆方向となる。
例えば、領域AにおいてのChargeでは、Q1、Q4がオンすることで図6のCharge方向の電流が流れる。一方領域BでのChargeでは、Q3、Q2がオンすることで図6の点線方向に電流が流れる。以下、便宜上領域Aについての動作モードについて説明する。
図7にコイルLに流れる電流を制御する3つのモードを説明するためのタイミング波形図を示す。
以下、3つのモードについて図6及び図7を参照しながら説明する。
図7のコイル電流が増加している領域を電源印加モード(以下Chargeモード)と呼ぶ。Chargeモードでは電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ1と接地側のNMOSトランジスタQ4がオンとなり、電源VbbからコイルLに、図6に示す矢印のような電流が流れるため、コイルLに流れる電流は増加する。
次に、コイルLに流れる電流が緩やかに減少している領域を低速減衰モード(Slow Decayモード:以下Slow減衰モード)と呼ぶ。Slow減衰モードでは接地側のNMOSトランジスタQ2とQ4がオンとなり、図6に示すようにコイルLとの間で電流を回生させている。この場合、前述のChargeモードでコイルLに生じた逆起電力を電源とするが、NMOSトランジスタQ2及びQ4のオン抵抗は小さいので電流損失は小さくコイル電流は緩やかに減少していく。
また、コイルLに流れる電流がSlow減衰モードより急な傾きで減少している領域を高速減衰モード(Fast Decayモード:以下Fast減衰モード)と呼ぶ。Fast減衰モードでは、電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ3と接地側のNMOSトランジスタQ2がオンとなり、図6に示すように逆起電圧が生じているコイルLから電源Vbbへ電流を戻す。よってコイル電流はSlow減衰モードと比べて急激に減少する。
なお、モード切り換え過程において例えばFast減衰モードでNMOSトランジスタQ3の寄生ダイオード(不図示)に順方向の電流が流れている状態で、Chargeモードに切り換えが行われる際、NMOSトランジスタQ1、Q4がオンすると、NMOSトランジスタQ3の寄生ダイオード(不図示)には一瞬、逆方向の電圧が印加され逆方向の電流が流れる。この寄生ダイオードに流れる逆方向の電流のことをリカバリー電流と呼ぶ。
リカバリー電流が電流検出用抵抗Rdecに一瞬流れることによって、コイル電流が設定電流に達したと誤検出される可能性がある。その場合例えばコイル電流が設定電流に達していないにもかかわらずChargeモードから減衰モードに切り換えが行われるなどの不具合が発生する。そのため誤検出を除く対策として、図7に示すように基準CLKの立ち上がりからの一定時間、コイル電流と設定電流との比較結果を無効とした強制Charge区間を設けている。この強制Charge区間では、設定電流とコイル電流との大小に関係なく、常にChargeモードとなる。
以上の3つのモードを用いて、コイル電流の制御は、疑似正弦波の電流値を設定電流として、設定電流に達するまではChargeモード(コイル電流増加)が行われ、設定電流に達した後は、基準CLKに応じてChargeモード(強制Charge)、Slow減衰モード、Fast減衰モードという順序を繰り返すことで定電流制御を行っている。
以上説明した強制Charge及びFast減衰モードを行う時間Ta及びTbは、基準クロックCLKの周期において例えば一周期の1/8と予め設定されている。コイル電流を減少させる場合においても、Slow減衰モードを行う割合を多くしているのは、Slow減衰モードの方が設定電流に対しての電流リップルを小さくすることが出来るためである。また、Fast減衰モードを基準クロックCLKの一部分で行っているのは、Slow減衰モードで設定電流まで下がらなかった場合、強制Chargeによってコイル電流が増加し、設定電流との差がさらに広がってしまうのを防ぐためである。
特開平9−219995号公報
従来のコイル電流制御では、図5に示す疑似正弦波において設定電流が階段状に増加している区間では、設定電流が変化した場合でもChargeモードを続けることにより比較的早く設定電流に達することができる。ところが、図5に示す疑似正弦波において設定電流が階段状に減少している区間では、設定電流が変化した場合、例えば図8に示すように基準クロックCLK1周期におけるSlow減衰を行う区間が多い上に、強制Chargeが存在するため、設定電流に到達するまで時間がかり、設定電流に対するコイル電流の追随性が悪くなるという問題があった。さらにステッピングモータを高速で回転させる場合、疑似正弦波が崩れてしまい、モータの制御が困難になったり、騒音や振動が生じる問題があった。
本発明は、設定電流が減少する場合において、設定電流に対するコイル電流の追随性を向上したステッピングモータの駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る主たる発明は、コイルを流れるコイル電流と設定電流との大小を比較する比較回路と、前記比較回路の比較結果に基づいて、前記コイル電流を増加する第1モード、前記コイル電流を減衰する第2モード、前記コイル電流を前記第2モードより高速で減衰する第3モードを所定周期ごとに選択的に実行することによって、前記コイル電流を前記設定電流に近づけるための制御を行う制御回路とを、有するステッピングモータの駆動制御装置であって、前記制御回路は、前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す前記比較回路の比較結果に応じて、前記所定期間の直後に前記第3モードを実行することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、設定電流が減少する場合において、設定電流に対するコイル電流の追随性を向上することができる。
<モータ駆動制御装置構成>
図1に、本発明の実施の形態に係るモータ駆動制御装置を説明するためのブロック図を示す。モータ駆動制御装置は、発振回路10と、制御ロジック部20(『制御回路』)と、出力ドライブ部40と、コンパレータ50(『比較回路』)と、Hブリッジ回路60とを備えている。
発振回路10は、コイル電流の増加又は減少の制御を行うタイミングの基準となる基準クロックCLKの出力を行う。
制御ロジック部20は、基準クロックCLKとコンパレータ50との出力結果とに基づいて、Hブリッジ回路60内のNMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のオン又はオフを制御する制御信号を出力する。また制御ロジック部20は、コンパレータ50の+(非反転入力)端子に接続された可変電圧部の値を変化させ、設定電流としてのマイクロステップ駆動の疑似正弦波形となるように制御を行う。
また制御ロジック部20は、マスク30を備えている。マスク30は基準クロックCLKの立ち上がりから、例えば最初の1/8区間(図3におけるTa)で、コンパレータ50の出力を無効とする。そして当該区間にて制御ロジック部20は、設定電流とコイル電流との比較結果に関係なくコイル電流を増加させるChargeモード(『第1モード』)を行う(強制Charge区間)。
出力ドライブ部40は、制御ロジック部20からの制御信号に従い、NMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4の所定のゲートに電圧を印加することで、トランジスタのオン、オフを行う。
コンパレータ50の−(反転入力)端子には、Hブリッジ回路60からコイル電流に相当する電圧が入力され、+(非反転入力)端子には可変電圧部を介してマイクロステップ駆動の疑似正弦波形による設定電流に相当する電圧が入力される。そしてコンパレータ50は入力された電圧の比較によってコイル電流と設定電流の大小を判別しその結果を制御ロジック部20に出力する。
Hブリッジ回路60は、前述のようにNMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4
を有しており、電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ1と接地側のNMOSトランジスタQ2が直列に接続され、また電源(Vbb)側のNMOSトランジスタQ3と接地側のNMOSトランジスタQ4が直列に接続されている。NMOSトランジスタQ1とQ3のドレインは電源(Vbb)に接続されており、NMOSトランジスタQ2とQ4のソースは電流検出用抵抗Rdecを介して接地されている。そして、NMOSトランジスタQ1のソースとQ2のドレインとの間にコイルLの一端が接続され、NMOSトランジスタQ3のソースとQ4のドレインとの間にコイルLの他端が接続されている。NMOSトランジスタQ1、Q2、Q3、Q4のオン、オフの状態は、制御ロジック部20によって制御される。
<制御ロジック部20の機能>
図2及び図3に、本発明の実施の形態に係る制御ロジック部20の機能について説明するためのフローチャートとタイムチャートをそれぞれ示す。
まず、制御ロジック部20に発振回路10から基準クロックCLKが入力される(S201)。制御ロジック部20によるモータ制御の動作は当該基準クロックCLKに同期して行われる。基準クロックCLKの立ち上がりが確認されると(S202)強制Charge区間となり、コイル電流と設定電流の大小に関係なく強制ChargeがChargeモードによって、所定の時間(図3のTa)実行される(S203)。Taは例えば基準クロックCLKの周期の1/8と設定されている。強制Chargeが行われるこのTaの区間ではコイル電流が増加する。制御ロジック部20は、この強制Charge区間でのコイル電流と設定電流との大小の比較結果に基づき、強制Charge区間以後の制御を行う。
強制Charge区間内に『設定電流>コイル電流』となる区間が無い場合には(S204:NO)、図3(b)に示すように強制Chargeの後Fast減衰モード(『第3モード』)でコイル電流を減衰する。そして基準クロックCLKの立ち上がりを確認するステップS202を再度実行する。
強制Charge区間Ta内に『設定電流>コイル電流』となる区間が有り(S204:YES)、さらに『設定電流<コイル電流』となる区間が有る場合(S205:YES)には、図3(a)に示すように、強制Charge終了後Slow減衰モード(『第2モード』)によって緩やかにコイル電流を減少させる(S206)。そして基準クロックCLKの一周期の残りがTbより大きい場合には(S207:NO)Slow減衰モードを行うステップ206を継続し、一周期の残りがTb以下となった場合(S207:YES)にFast減衰モードに切り換えて高速にコイル電流を減少させる(S208)。そして基準クロックCLKの立ち上がりを確認するステップS202を再度実行する。Tbは、基準クロックCLKの一周期の例えば1/8と設定しておく。この一周期の残り時間Tbは、クロックCLKの周期が予めわかっているので、例えばクロックCLKの立ち上がりからの時間をカウンタを用いてカウントしておき、クロックCLK一周期の残り時間を計算することによって確認することができる。
また、ステップ205において、強制Charge区間内に『設定電流<コイル電流』となる領域が無い場合(S205:NO)には、図3(c)に示すように強制Chargeモード終了後続けてChargeモードを行う(S209)。
Chargeモードを実行した場合においても基準クロックCLKの一周期内で設定電流まで到達しない場合(S210:NO)には、基準クロックCLKの残り部分で続けてChargeモードを継続し(S211)その後基準クロックCLKの立ち上がりを確認するステップS202を再度実行する。また基準クロックCLKの一周期内で設定電流まで到達する場合(S210:YES)には、到達した時間がTbより前か後かを判断するステップ207を行う。その結果、残りの時間がTb(例えば一周期の1/8)以上有る場合には、Slow減衰モードを行う(S206)。ステップ207にて残りの時間がTb以下と判別された場合(S207:YES)にはFast減衰モードを行う(S208)。そして基準クロックCLKの立ち上がりを確認するステップS202を再度実行する。
<モータ駆動制御動作>
図4に、本発明の実施の形態に係るモータ駆動の動作を説明するためのタイムチャートを示す。なお、このタイムチャートは例えば図5においての設定電流減少領域などにおいて、設定電流がコイル電流より小さくなった場合について示すものである。
前述したように、基準クロックCLKの立ち上がりにはコンパレータ50の出力をマスク30によって無効にした強制Charge区間がある。強制Charge区間(Ta)では、Chargeモードによりコイル電流が増加するので、コイル電流と設定電流との差も増加する。
従来は、図8に示すようにコイル電流が設定電流より大きい場合でも、強制Charge区間の後、Slow減衰モードとFast減衰モードを行っていたが、本発明ではこの強制Charge区間の間『コイル電流>設定電流』が成り立った場合には、図4に示すように一周期の残りの区間でFast減衰モードのみでコイル電流の減衰を行う。
次の強制Charge区間(Ta’)においても同様にコイル電流と設定電流の大小の比較を行う。Ta’ではコイル電流が設定電流より小さい区間があるので、強制Charge終了後は通常通りSlow減衰モードを行い、一周期の残り時間がTbとなったところでFast減衰モードを行う。
以下、同様に強制Charge区間でコイル電流と設定電流の大小を比較し減衰モードの切り換えを行う。
<集積回路>
図1のステッピングモータの駆動制御装置はチップ上に形成された集積回路であってもよい。この場合、コイルLは集積回路外に配置され、Hブリッジ回路60とは接続端子を介して接続される。また、発振回路10は、自走発振の場合には集積回内に配置してもよいが、他走発振の場合には集積回路外に配置し、接続端子を介してクロックCLKが入力されるようにする。
=======その他の実施の形態=======
前述した実施形態について、コイル電流と設定電流との大小の比較を強制Charge区間で行うことにしたが、比較区間を強制Charge区間以外に設け、その区間において同様の比較を行っても良い。
例えば強制Charge区間終了後に、コイル電流と設定電流との比較をおこなう区間を一定時間設けて、その区間内でのコイル電流と設定電流の比較結果の大小により本実施の形態と同様の制御を行うようにしてもよい。
その比較区間は、Chargeモードを行っている区間とは限定されず、減衰モードを行っている区間であっても良い。
また、各モードの実施順序は、前述の実施形態以外であってもよい。
例えば、強制Chargeの後Fast減衰を所定時間行い、残りの区間でSlow減衰を行ってもよい。
さらに、比較の結果でコイル電流の方が設定電流より大きい場合、比較直後から次のクロックCLKの開始までの一部分でFast減衰を行い、残りの部分で他のモードを行うようにしてもよい。
このように、基準クロックCLK内にコイル電流と設定電流とを比較する比較区間を設け、その比較区間のモードにかかわらず、比較区間において、『コイル電流>設定電流』となった場合に、比較区間終了後、残りの区間全てまたは大部分においてFast減衰モードでコイル電流の減衰を行うことにより、設定電流に到達するまでの時間を短くすることができコイル電流の設定電流に対する追随性を改善することができる。
本発明は、例えばマイクロステップ駆動の疑似正弦波形の設定電流減少領域のように設定電流が減少する場合に有効であるので、設定電流が増加する場合には機能しないようにしてもよい。
以上説明したように、設定電流が急に低くなった場合においても、強制Charge区間でコイル電流と設定電流の大小を比較し、比較直後から次のクロックCLKの開始までの区間をFast減衰モードを用いてコイル電流の減衰を行うことによって、設定電流に到達するまでの時間を短くすることが出来る。
また、コイル電流が設定電流に達した後は、Chargeモード、Slow減衰モード、Fast減衰モードを繰り返すことで定電流に制御を行うことができる。よってマイクロステップの疑似正弦波形の減少領域において設定電流が減少していく場合においても設定電流に対するコイル電流の追随性を改善することができる。また、設定電流に対するコイル電流の追随性が改善されることにより、モータ回転の騒音や振動を防ぐことができる。これらの効果はモータが高速で回転する場合ほど顕著に現れステッピングモータを高速で回転させた場合でも、コイル電流を疑似正弦波に近づけることができ、また騒音や振動の発生を防ぐことができるようになる。
なお、本発明の実施の形態では便宜上Hブリッジ回路60及びコイルLについて1つしか示していないが、通常、出力ドライブ部40に不図示の他のHブリッジ回路をさらに接続し、又モータを中心にしてコイルLから90°離れた位置に不図示のコイルを配置した2相励磁が用いられることが多い。本発明を2相励磁に用いて、不図示のコイルにコイルLと90°の位相差を持った疑似正弦波の電流を流すことで、回転トルクが大きくなりさらに滑らかな駆動特性とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本発明に係るステッピングモータの駆動制御装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る制御ロジック部の機能について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る制御ロジック部の機能について説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態に係るモータ駆動の動作を説明するためのタイムチャートである。 マイクロステップの設定電流の変化を説明するための図である。 Hブリッジ回路に接続されたコイルLに流れる電流の制御について説明するための図である。 コイルに流れる電流の増加または減衰による動作モードを説明するための図である。 従来のモータ駆動の制御について説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
10 発振回路
20 制御ロジック部
30 マスク
40 出力ドライブ部
50 コンパレータ
60 Hブリッジ回路

Claims (6)

  1. コイルを流れるコイル電流と設定電流との大小を比較する比較回路と、
    前記比較回路の比較結果に基づいて、前記コイル電流を増加する第1モード、前記コイル電流を減衰する第2モード、前記コイル電流を前記第2モードより高速で減衰する第3モードを所定周期ごとに選択的に実行することによって、前記コイル電流を前記設定電流に近づけるための制御を行う制御回路と、
    を、有するステッピングモータの駆動制御装置であって、
    前記制御回路は、
    前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す前記比較回路の比較結果に応じて、前記所定期間の直後に前記第3モードを実行することを特徴とするステッピングモータの駆動制御装置。
  2. 前記所定期間は、前記所定周期の先頭側の一部期間であり、
    前記制御回路は、前記所定期間において、前記比較回路の比較結果に関わらず前記第1モードを実行することを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの駆動制御装置。
  3. 前記制御回路は、
    前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す前記比較回路の比較結果に応じて、前記所定周期内の前記所定期間直後の全期間にて前記第3モードを実行することを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータの駆動制御装置。
  4. 前記設定電流は、階段状の疑似正弦波形であり、
    前記制御回路は、前記疑似正弦波形の設定電流値が減少する期間、前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す前記比較回路の比較結果に応じて、前記所定期間の直後に前記第3モードを実行する、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のステッピングモータの駆動制御装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のステッピングモータの駆動制御装置を集積化してなることを特徴とする集積回路。
  6. コイルを流れるコイル電流と設定電流との大小の比較結果に基づいて、前記コイル電流を増加する第1モード、前記コイル電流を減衰する第2モード、前記コイル電流を前記第2モードより高速で減衰する第3モードを所定周期ごとに選択的に実行することによって、前記コイル電流を前記設定電流に近づけるための制御を行う、ステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記所定周期内の所定期間において前記コイル電流が前記設定電流より大であることを示す比較結果に応じて、前記所定期間の直後に前記第3モードを実行することを特徴とするステッピングモータの駆動制御方法。
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