JP2005184391A - 撮像装置およびその異常検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者へ報知する。
【解決手段】 撮影レンズ系1とCCD固体撮像素子3との間の光路上に介挿されたメカニカルシャッタ2が、該光路を開閉してCCD固体撮像素子3の露光を制限する。CCD固体撮像素子3は、1フレームの画像を3フィールドに分けて転送出力する。CPU19は、同一フレームから分けて転送される3フィールドの画像データのうちの少なくもと2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいてメカニカルシャッタ2等の動作異常状態を検出する。CPU19は、動作異常状態を検出すると、表示装置インタフェース10を介して表示装置14にエラー情報や対処方法等を表示させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子から1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像装置に係り、特に画像データ出力のインタレース転送を行うCCD(電荷転送素子)固体撮像素子を用いた場合における異常状態の検出に好適な撮像装置およびそのような撮像装置における異常検出方法に関するものである。
いわゆるインタレースCCDによる撮像装置においては、固体撮像素子としてのCCDの受光面が、光学系を介して少なくとも二次元的な光学像により露光され、所定時間の露光が完了した後に、CCDから1フレームの画像を複数フィールドに分けて交互に出力画像データが転送出力される。この場合、露光が完了した時点でメカニカルシャッタ等の遮光手段によってCCDの受光面への入射光を遮断して、CCDがそれ以上露光されないようにする。
例えば、CCDに露光蓄積された1フレームの画像の各画素の電荷を転送する際に、3フィールドに分けてインタレース転送する撮像装置の例についてさらに具体的に説明する。1フレームの露光後、CCDの入射光がメカニカルシャッタ等により遮断されることによって、例えば第1フィールドの転送期間中に第2フィールドおよび第3フィールドに対応する受光部が露光されることがなく、各フィールドの露光時間を一様にすることができる。このような、撮像結果のインタレース転送とメカニカルシャッタによる遮光を併用した原色系カラーフィルタCCDによる撮像装置は、例えば特許文献1等に開示されている。
しかしながら、光学鏡胴に光漏れが発生するなどして、第1フィールド転送中に光がCCDに入射してしまった場合、第2フィールドは第1フィールドよりも長く露光されたことになり、第2フィールドの画素レベルが第1フィールドよりも大きなデータが出力されることになる。同様に、第2フィールド転送中にさらに第3フィールドが露光されることになるので、第3フィールドは、第2フィールドよりもさらに大きなデータが出力されることになる。もちろん、メカニカルシャッタの動作異常等により、遮光が不完全になってしまったような場合も、おおむね同様の現象となる。これらの状態で撮像された画像データは、不適正な画像データであり、しかも光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等は、速やかに認知し且つ適正な対処を施す必要がある。
撮像装置における異常検出としては、画素信号間のレベル差に基づいて固体撮像素子における欠陥画素を検知することが行われており、例えば特許文献2等に開示されている。一方では、撮像素子におけるフレーム間またはフィールド間の出力の差異により動き予測を行う技術が、例えば特許文献3等に開示されている。しかしながら、上述したような光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し使用者に報知することは、行われていなかった。
特開2001−285688号公報 特開平6−284346号公報 特開平9−130663号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することを可能とする撮像装置およびそのような撮像装置における異常検出方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光に好適な、異常状態の効果的な検出を可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、メカニカルシャッタの異常状態の効果的な検出を可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、適正に異常状態を検出することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、しかも少ない処理データ量による高速な処理によって、適正に且つ速やかに異常状態を検出することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項5の目的は、特に、撮像素子としてR・G・Bの原色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、撮像素子としてYe・Cy・Mg・Gの補色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、異常状態による露光量差に対する検出精度を向上することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、記録露光時間が大きく変動する場合にも適正に且つ効果的に異常状態を検出することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、異常状態の検出を使用者に速やかに認識させることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項10の目的は、特に、異常状態における対処方法または必要な処置を使用者に速やかに認識させることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、異常状態の発生を使用者に速やかに且つ一層確実に認識させることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することができ、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光に好適な、異常状態の効果的な検出を可能とする撮像装置の異常検出方法を提供することにある。
本発明の請求項13の目的は、特に、メカニカルシャッタに異常動作が生じた際、異常状態の効果的な検出を可能とする撮像装置の異常検出方法を提供することにある。
請求項1に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、
同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて異常状態を検出する異常検出手段と
を具備することを特徴としている。
請求項2に記載した本発明に係る撮像装置は、上述した目的を達成するために、
光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、
前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を規制し、露光完了後に遮光して、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止するための遮光手段と、
同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する異常検出手段と
を具備することを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の積分値を算出する積分値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された積分値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の平均値を算出する平均値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された平均値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴としている。
請求項5に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、R(赤)・G(緑)・B(青)の3色のカラーフィルタを有する原色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、R・G・Bの3色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、Ye(黄)・Cy(シアン)・Mg(マゼンタ)・G(緑)の4色のカラーフィルタを有する補色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、Ye・Cy・Mg・Gの4色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記同一フレームに対する前記複数フィールドの転送のうち、最初に転送されたフィールドのデータと最後に転送されたフィールドのデータとに基づく比較によって前記異常状態を検出する手段を含むことを特徴としている。
請求項8に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記1フレームに対する記録用露光時間に応じて前記異常状態の検出のための差異の閾値を変動させる手段を含むことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態である旨を表示する手段をさらに備えることを特徴としている。
請求項10に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項9のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態に対する対処方法および対処のための指示の少なくとも一方を表示する手段をさらに備えることを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項10のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態を音声により使用者に報知する手段をさらに備えることを特徴としている。
請求項12に記載した本発明に係る撮像装置の異常検出方法は、上述した目的を達成するために、
光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像装置において、
同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、
前記露光量の差異に基づいて異常状態を検出する
ことを特徴としている。
請求項13に記載した本発明に係る撮像装置の異常検出方法は、上述した目的を達成するために、
光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送するとともに、
前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を遮光手段により規制し、露光完了後の該遮光手段の遮光により、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止する撮像装置において、
同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、
前記露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する
ことを特徴としている。
[作用]
すなわち、本発明の請求項1による撮像装置は、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて異常状態を検出する異常検出手段とを具備する。
このような構成により、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することを可能とし、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光に好適な、異常状態の効果的な検出が可能となる。
この請求項1に係る撮像装置を、撮像素子に蓄積された電荷を転送する際に、3フィールドに分けて転送する撮像素子を使用した撮像装置を例にとって具体的に説明する。インタレースCCDでは、転送に先立って行われる露光が完了した時点でメカニカルシャッタ等の遮光手段によってそれ以上露光されないようにCCDを遮光する。この遮光によって、例えば、第1フィールドの転送を行っている間に第2フィールドと第3フィールドが露光されるなどすることがなく、各フィールドの露光時間を一様にすることができる。しかしながら、光学鏡胴に光漏れが発生するなどして、第1フィールド転送中にCCDに光があたってしまった場合、第2フィールドは第1フィールドよりも長く露光されることになり、第2フィールドのデータとして第1フィールドよりも出力レベルが高い大きなデータが出力されることになる。この場合、第2フィールド転送中にもさらに第3フィールドが露光されることになるので、第3フィールドは第2フィールドよりもさらに大きなデータが出力されることになる。このような原理に基づき、例えば第1フィールドと第3フィールドの出力データを、特定エリアの平均をとるなどして比較し、両者の差が、予め定めた一定の値以上の値だった場合に、漏光等の異常が発生していると判定し、異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項2による撮像装置は、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を規制し、露光完了後に遮光して、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止するための遮光手段と、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する異常検出手段とを具備する。
このような構成により、特に、メカニカルシャッタに異常動作が生じた際に、異常状態の効果的な検出が可能となる。
この請求項2は、主としてメカニカルシャッタ等の異常検出を意図したものである。光学鏡胴等に漏光がない場合でも、例えばメカニカルシャッタが完全に閉じていない場合にはCCDの受光部に光があたり、露光差が発生してしまう。また、メカニカルシャッタの閉じるタイミングが遅れ、第1フィールドの転送開始後となってしまった場合には、転送開始からメカニカルシャッタが閉じるまでの時間だけ、第2フィールドと第3フィールドが第1フィールドよりも多く露光されることになるので、第1フィールドだけ出力が小さくなることになる。そのため、特定エリアの第1フィールドと第3フィールドの出力データを平均をとるなどして比較し、両者の差が予め定められた一定の値以上の値だった場合に、上述したように何らかの原因でフィールド間露光差が起こったという異常を検出することができ、さらに第2フィールドと第3フィールドの出力データの対応する平均値等に実質的に差がなかった場合には、その異常の原因がメカニカルシャッタの閉じるタイミングが遅かったためであることを検出することができる。
本発明の請求項3による撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の積分値を算出する積分値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された積分値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含む。
このような構成により、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく、撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、適正に異常状態を検出することが可能となる。
この請求項3に係る撮像装置は、比較対象を複数の特定のエリアのデータの積分値として、比較することによって異常状態を検出する。もしも、特定のエリアを1箇所とした場合には、例えばその特定のエリアの露光によるデータが非常に大きな値で飽和してしまっていた場合に、異常状態を検出することができなくなってしまう。そのため、例えば、画面の4隅と中央の5箇所などを特定のエリアとして設定し、これらの特定のエリアのデータの積分値を比較して1箇所でも積分値に一定の閾値以上の差があった場合に異常と判定することによって、被写体の輝度分布などに依存することなく、より正確に異常状態を検出することができる。
本発明の請求項4による撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の平均値を算出する平均値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された平均値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含む。
このような構成により、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、しかも少ない処理データ量による高速な処理によって、適正に且つ速やかに異常状態を検出することが可能となる。
この請求項4に係る撮像装置は、比較対象を複数の特定のエリアの各々のデータの平均値として、比較することによって異常状態を検出する。平均値は、通常の場合、積分値として用いられる積算値よりも小さい値になるために、扱うデータ量が少なくて済み、処理を高速化することが可能になる。
本発明の請求項5による撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、R(赤)・G(緑)・B(青)の3色のカラーフィルタを有する原色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、R・G・Bの3色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含む。
このような構成により、特に、撮像素子としてR・G・Bの原色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することが可能となる。
この請求項5に係る撮像装置は、撮像素子としてR・G・Bの原色系カラー撮像素子を用いる場合に、それらR・G・Bの3つの出力のうちの少なくとも1つの出力結果の比較によって異常を検出する。この場合、R・G・Bの各色成分がそれぞれ個別に積分されるようにして、例えばそれらのうちで最も感度が高い色成分の比較をすることによって異常を検出するようにしてもよい。あるいは、最も感度が高い色成分と低い色成分の両方を判定対象とするようにして、感度が高い色成分データがオーバーフローしている場合には感度の低い色成分で異常を検出するようにして、検出精度を向上させることができる。
本発明の請求項6による撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、Ye(黄)・Cy(シアン)・Mg(マゼンタ)・G(緑)の4色のカラーフィルタを有する補色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、Ye・Cy・Mg・Gの4色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含む。
このような構成により、特に、撮像素子としてYe・Cy・Mg・Gの補色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することが可能となる。
この請求項6に係る撮像装置は、撮像素子としてYe・Cy・Mg・Gの補色系カラー撮像素子を用いる場合に、それらYe・Cy・Mg・Gの4つの出力のうちの少なくとも1つの出力結果の比較によって異常を検出する。この場合、Ye・Cy・Mg・Gの各色成分がそれぞれ個別に積分されるようにして、例えばそれらのうちで最も感度が高い色成分の比較をすることことによって異常を検出するようにしてもよい。あるいは、最も感度が高い色成分と低い色成分の両方を判定対象とするようにして、感度が高い色成分データがオーバーフローしている場合には感度の低い色成分で異常を検出するようにして、検出精度を向上させることができる。
本発明の請求項7による撮像装置は、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記同一フレームに対する前記複数フィールドの転送のうち、最初に転送されたフィールドのデータと最後に転送されたフィールドのデータとに基づく比較によって前記異常状態を検出する手段を含む。
このような構成により、特に、異常状態による露光量差に対する検出精度を向上することが可能となる。
この請求項7に係る撮像装置は、検出対象として、最初に転送されるフィールドと最後に転送されるフィールドとを用い、これらを比較する。請求項1および請求項2に関連して説明した通り、何らかの露光差によって出力データに相違がある場合、最初のフィールドと最後のフィールドとの差が最も大きくなる可能性が高いため、最初のフィールドと最後のフィールドの比較により検出精度を上げることができる。
本発明の請求項8による撮像装置は、請求項1〜請求項7のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記1フレームに対する記録用露光時間に応じて前記異常状態の検出のための差異の閾値を変更させる手段を含む。
このような構成により、特に、記録露光時間が大きく変動する場合にも適正に且つ効果的に異常状態を検出することが可能となる。
請求項8に係る撮像装置は、設定された記録用露光時間に応じて異常検出のための閾値を変更する。例えば1フレームを3フィールドで転送するシステムにおいて、メカニカルシャッタが閉じなくなってしまった場合を考えると、記録用露光時間をT秒とし、転送時間がその2倍の2T秒だったとすると、第1フィールドが露光される時間はT秒、第2フィールドが露光された時間は3T秒、第3フィールドが露光された時間は5T秒ということになる。そのため、第1フィールドと第3フィールドを比較する場合、例えば、第3フィールドの出力が第1フィールドの出力の2倍以上であるか否かを判定することによって異常を検出することができる。しかしながら、記録用露光時間が100T秒だった場合、第3フィールドが露光される時間が104T秒になり、大きな露光差とならないため、記録露光時間が短い場合と同一の閾値を使用することができず、閾値を下げる必要がある。そのため、記録に用いる正常な露光時間、すなわち設定された記録用露光時間、に応じて判定閾値を変更することによって、正確な異常検出を行うことができるようになる。
本発明の請求項9による撮像装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態である旨を表示する手段をさらに備える。
このような構成により、特に、異常状態の検出を使用者に速やかに認識させることが可能となる。
この請求項9の撮像装置は、異常が発生し異常状態を検出したときに、表示装置に異常状態を表示する。このようにして、使用者(通常の場合、撮影者)は、異常状態を認識することができ、異常状態のままで撮影を繰り返すことがなくなる。
本発明の請求項10による撮像装置は、請求項1〜請求項9のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態に対する対処方法および対処のための指示の少なくとも一方を表示する手段をさらに備える。
このような構成により、特に、異常状態における対処方法または必要な処置を使用者に速やかに認識させることが可能となる。
この請求項10の撮像装置は、異常が発生し異常状態を検出したときに、表示装置に異常状態から回復するための操作等の対処方法を表示する。また、メカニカルシャッタ等のメカニズムが破損しているような場合には、修理が必要となる場合があるため、このような場合には、例えば修理を依頼するための方法などを表示するようにしてもよい。このようにして、使用者は、異常状態のままで撮影を繰り返すことなく、異常状態に対して速やかに適切な対処を施すことが可能となる。
本発明の請求項11による撮像装置は、請求項1〜請求項10のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態を音声により使用者に報知する手段をさらに備える。
このような構成により、特に、異常状態の発生を使用者に速やかに且つ一層確実に認識させることが可能となる。
この請求項11の撮像装置は、異常が発生し異常状態を検出したときに、警報音やアナウンス等の音声表示により異常状態を報知する。このようにして、使用者は、耳から聴覚的に異常状態を認識することができ、視覚的な表示装置による異常状態の表示のような他の報知手段と組み合わせれば、一層確実に異常状態を認識することができる。
本発明の請求項12による撮像装置の異常検出方法は、上述した目的を達成するために、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像装置において、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいて異常状態を検出する。
このようにすることにより、特に、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することができ、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光などの異常状態の効果的な検出が可能となる。
本発明の請求項13による撮像装置の異常検出方法は、上述した目的を達成するために、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送するとともに、前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を遮光手段により規制し、露光完了後の該遮光手段の遮光により、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止する撮像装置において、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する。
このようにすることにより、特に、メカニカルシャッタの異常動作に好適な、異常状態の効果的な検出が可能となる。
本発明によれば、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することを可能とする撮像装置およびそのような撮像装置における異常検出方法を提供することができる。
すなわち本発明の請求項1の撮像装置によれば、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて異常状態を検出する異常検出手段とを具備することにより、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光などの異常状態の効果的な検出が可能となる。
本発明の請求項2の撮像装置によれば、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を規制し、露光完了後に遮光して、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止するための遮光手段と、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する異常検出手段とを具備することにより、特に、メカニカルシャッタの異常動作などの異常状態の適正且つ効果的な検出が可能となる。
本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の積分値を算出する積分値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された積分値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことにより、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、適正に異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項4の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置であって、前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の平均値を算出する平均値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段が、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された平均値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことにより、特に、特定のエリアの露光量が非常に大きく撮像素子が飽和してしまうなど、被写体の輝度分布が特異な場合にも、その輝度分布等に依存することなく、しかも少ない処理データ量による高速な処理によって、適正に且つ速やかに異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、R(赤)・G(緑)・B(青)の3色のカラーフィルタを有する原色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、R・G・Bの3色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことにより、特に、撮像素子としてR・G・Bの原色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項6の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記撮像素子が、Ye(黄)・Cy(シアン)・Mg(マゼンタ)・G(緑)の4色のカラーフィルタを有する補色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段が、Ye・Cy・Mg・Gの4色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことにより、特に、撮像素子としてYe・Cy・Mg・Gの補色系カラー撮像素子を用いている場合に、効果的に異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項7の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記同一フレームに対する前記複数フィールドの転送のうち、最初に転送されたフィールドのデータと最後に転送されたフィールドのデータとに基づく比較によって前記異常状態を検出する手段を含むことにより、特に、異常状態による露光量差に対する検出精度を向上することが可能となる。
本発明の請求項8の撮像装置によれば、請求項1〜請求項7のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段が、前記1フレームに対する記録用露光時間に応じて前記異常状態の検出のための差異の閾値を変動させる手段を含むことにより、特に、記録露光時間が大きく変動する場合にも適正に且つ効果的に異常状態を検出することが可能となる。
本発明の請求項9の撮像装置によれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態である旨を表示する手段をさらに備えることにより、特に、異常状態の検出を使用者に速やかに認識させることが可能となる。
本発明の請求項10の撮像装置によれば、請求項1〜請求項9のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態に対する対処方法および対処のための指示の少なくとも一方を表示する手段をさらに備えることにより、特に、異常状態における対処方法または必要な処置を使用者に速やかに認識させることが可能となる。
本発明の請求項11の撮像装置によれば、請求項1〜請求項10のいずれか1項の撮像装置であって、前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態を音声により使用者に報知する手段をさらに備えることにより、特に、異常状態の発生を使用者に速やかに且つ一層確実に認識させることが可能となる。
本発明の請求項12の撮像装置の異常検出方法によれば、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像装置において、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいて異常状態を検出することにより、特に、露光された1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けて撮像素子からデータ転送出力する撮像装置における光学鏡胴の漏光やメカニカルシャッタの動作異常等の異常状態を適切に検知し、使用者への報知に供することができ、特に、例えば、光学鏡胴等における部品不良や破損による漏光などの異常状態の効果的な検出が可能となる。
本発明の請求項13の撮像装置の異常検出方法によれば、光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送するとともに、前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を遮光手段により規制し、露光完了後の該遮光手段の遮光により、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止する撮像装置において、同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出することにより、特に、メカニカルシャッタの異常動作に好適な、異常状態の効果的な検出が可能となる。
以下、本発明に係る実施の形態に基づき、図面を参照して本発明の撮像装置を詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の一つの実施の形態に係る撮像装置を適用したディジタルスティルカメラの構成を示している。この実施の形態においては、R・G・Bの原色系カラーフィルタを用いた原色系カラーCCD撮像素子を用いたものについて説明するが、Ye・Cy・Mg・Gの補色系カラーフィルタを用いた補色系カラー撮像素子においてもほぼ同様の処理が可能である。図1は、ディジタルスティルカメラの全体の構成を示すブロック図であり、そして図2は、3フィールドで1フレームの画像データのインタレース転送を行う3フィールド転送のインタレースCCDの構成を模式的に示す図である。また、図3に、正規の3フィールド転送のタイミングチャートを示し、図4に、メカニカルシャッタが閉じなかった場合の3フィールド転送における各フィールドの露光時間を説明するためのタイミングチャートを示し、そして図5に、メカニカルシャッタが閉じるタイミングが遅れた場合の3フィールド転送における各フィールドの露光時間を説明するためのタイミングチャートを示している。
図1に示すディジタルカメラは、撮影レンズ系1、メカニカルシャッタ2、CCD(電荷結合素子)固体撮像素子3、CDS(相関2重サンプリング)回路4、AGC(自動利得制御)回路5、A/D(アナログ−ディジタル)変換器6、タイミング発生器(TG)7、CCDインタフェース(CCD−I/F)8、メモリコントローラ9、表示装置インタフェース(表示装置I/F)10、圧縮処理部11、YUV変換部12、メモリ13、表示装置14、モータドライバ15、操作部16、音声出力装置17、メモリカード18およびCPU(中央制御部)19を具備している。CDS回路4、AGC回路5、A/D変換器6およびタイミング発生器7は、フロントエンド(F/E)の信号処理部20を構成し、信号処理IC(集積回路)21には、CCDインタフェース8、メモリコントローラ9、表示装置インタフェース10、圧縮処理部11およびYUV変換部12が搭載される。
撮影レンズ系1は、被写体光学像をCCD固体撮像素子3の受光面上に結像させるための光学系である。メカニカルシャッタ2は、撮影レンズ系1とCCD固体撮像素子3との間の光路上に介挿されて、光路を開閉し、遮蔽手段としてCCD固体撮像素子3の露光を制限する。すなわち、メカニカルシャッタ2は、開状態においては、撮影レンズ系1を介しての入射光による被写体光学像によりCCD固体撮像素子3を露光し、閉状態においては、CCD固体撮像素子3への入射光を遮蔽する。撮像素子としてのCCD固体撮像素子3は、露光状態で受光面に入射される光学像を電気信号に変換して一時保持し、この場合、詳細は後述するように、1フレームの画像を3フィールドに分けて転送出力する。
CDS回路4、AGC回路5、A/D変換器6およびタイミング発生器7は、CCD固体撮像素子3からの出力信号をフロントエンドにおいて処理する信号処理部20を構成する。CDS回路4は、CCD固体撮像素子3の出力画像信号を相関2重サンプリングする。AGC回路5は、CDS回路4の相関2重サンプリング出力を、自動利得制御して所用の信号レベルに調整する。A/D変換器6は、AGC回路5のアナログ出力をディジタルデータに変換する。タイミング発生器7は、信号処理IC21のCCDインタフェース8から与えられる同期駆動信号であるVD信号(垂直同期駆動信号)およびHD信号(水平同期駆動信号)に応動し、且つCPU19と連携して、CCD固体撮像素子3、CDS回路4、AGC回路5およびA/D変換器6にタイミング信号を与え、これらを適正に同期させる。
信号処理IC21は、CPU19との交信に基づき、信号処理部20のA/D変換器6を介して与えられるディジタル画像データをメモリ13へ格納するとともに、圧縮およびYUV変換等の所要の信号処理を行い、当該信号処理IC21内で処理されたデータのメモリ13への格納、A/D変換器6から与えられ、またはメモリ13から取り出された画像データ等の表示装置14への表示、A/D変換器6から与えられ、またはメモリ13から取り出されたディジタル画像データの圧縮処理およびYUV変換、並びにメモリ13から取り出されたディジタル画像データのメモリカード18への格納等の処理を行う。
CCDインタフェース8は、信号処理部20のA/D変換器6から与えられるディジタル画像データを受けて、メモリコントローラ9を介してメモリ13に格納するとともに、詳細は後述するような特定部位の積分値等の特徴データを求め、それをCPU19に与える。メモリコントローラ9は、CPU19の制御に基づき、CCDインタフェース8を介して与えられる原RGB(RAW−RGB)データ、YUV変換部12でYUV変換されたYUVデータおよび圧縮処理部11で例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式にて圧縮されたJPEGデータ等のメモリ13への書き込みおよびメモリ13からの読み出しを制御する。表示装置インタフェース10は、メモリ13から読み出された画像データを表示装置14に表示させる。圧縮処理部11は、A/D変換器6から与えられまたはメモリ13から取り出された画像データ等を、例えばJPEG方式のような所定の圧縮方式にて圧縮する。YUV変換部12は、A/D変換器6から与えられまたはメモリ13から取り出された画像データを、CPU19から与えられる制御値に従ってYUV変換する。すなわち、メモリコントローラ9は、A/D変換器6から与えられた画像データを、メモリ13へ格納し、且つメモリ13から画像データを取り出して、表示装置インタフェース10を介して表示装置14への表示に供するとともに、メモリ13から画像データを取り出して、圧縮処理部11によるJPEG方式等の圧縮処理、YUV変換部12によるYUV変換、ならびにこれら圧縮およびYUV変換の処理後のデータのメモリ13への書き込みに供し、さらにはメモリ13からデータを取り出してメモリカード18への書き込みに供する。
メモリ13は、例えばSDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の半導体メモリであり、原RGBデータ、YUV変換されたYUVデータおよびJPEG圧縮されたJPEGデータ等をそれぞれ格納する。表示装置14は、液晶表示装置等の画像表示可能な表示装置であり、表示装置インタフェース10を介して与えられるA/D変換器6から供給され、またはメモリ13から取り出された画像データ等を表示し、さらには、後述する異常状態の検出時における異常発生の旨および対処方法等を表示する。モータドライバ15は、CPU19の制御に基づいて、フォーカシングおよびズーミング等のために撮影レンズ系1のレンズ駆動モータ(図示せず)を駆動し、且つシャッタ開閉動作のためにタイミング発生器7と連動してメカニカルシャッタ2のシャッタ駆動モータ(図示せず)を駆動する。操作部16は、撮影を指令するためのレリーズスイッチ、各モードを切換えるためのモードスイッチ、ならびにその他のスイッチ、キー、レバーおよびダイヤル等の少なくとも一部の操作手段を含み、当該ディジタルカメラに対する動作指示、設定指示および選択指示等の情報をCPU19に与えるための操作を行う。音声出力装置17は、後述する異常状態の検出時における異常発生の警報および対処方法の音声アナウンス等の音声を発するものであり、正常動作時における操作アシスト情報のアナウンスやセルフタイマー動作時の撮影タイミングの確認音等も発するようにしてもよい。メモリカード18は、いわゆるフラッシュメモリのような半導体不揮発性メモリを内蔵するスモールカードなどと称される小型のICメモリ式記録媒体であり、当該ディジタルスティルカメラに対して着脱可能な外部記録媒体として用いられ、例えばディジタルスティルカメラに設けられたスロットに脱離可能に装着されて用いられる。このメモリカード18は、例えば、CPU19の制御により、メモリ13内のJPEG方式等で圧縮された画像データをメモリコントローラ9を介してメモリ13から取り出して、撮影結果として保存する。
CPU19は、上記各部を制御し、通常の撮影動作を行わせるとともに、この場合、同一フレームから分けて転送される3フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、前記露光量の差異に基づいてメカニカルシャッタ2等の動作異常状態を検出する異常検出手段の機能を含んでいる。
図1において、撮影レンズ系1を介してCCD固体撮像素子3の受光面で露光されたデータは、CCD固体撮像素子3において電気信号に変換され、アナログ画像信号を生成する。このアナログ画像信号は、図2に模式的に示すように垂直方向について1/3に間引かれたフィールドの3回の転送でCCD固体撮像素子3から1フレームの画像信号が出力される。出力されたアナログ画像信号は、フロントエンドの信号処理部20で、CDS回路4による相関2重サンプリング、AGC回路5によるレベル制御およびA/D変換器6によるA/D変換を経てディジタル信号に変換され、信号処理IC21のCCDインタフェース8を介してメモリコントローラ9に与えられ、メモリコントローラ9によってSDRAM等からなるメモリ13に取り込まれる。このとき、CCDインタフェース8においては、1フレームの画面を水平と垂直に16分割した256のエリアに対してR(赤)、Gr(赤ラインの緑)、Gb(青ラインの緑)およびB(青)のそれぞれの積分値が算出される。
この積分値算出は、各フィールドに対して行われる。CPU19は、これを特徴データとして読み出してオートホワイトバランス(AWB)等の演算を行う。全3フィールドの転送が完了したメモリ13のRGBデータは、YUV変換部12でYUVのデータに変換され、メモリ13に書き戻される。この変換時にCPU19で計算された前記オートホワイトバランス等の制御値が使用される。YUVデータは、再度読み出され、圧縮処理部11において、この場合、JPEG圧縮され、メモリ13に書き戻される。CPU19によって、メモリ13にて、JPEG圧縮された画像データにヘッダデータなどが付加されて、例えばExif等に従った撮影情報データを含むJPEG画像データとしてフォーマットされ、メモリカード18に保存される。
図2は、CCD固体撮像素子3から3回にわけてインタレース転送をする場合にどの画素が読み出されるかを模式的に示している。図示のように垂直方向に1/3に間引かれたフィールドデータにより、逐次1ラインずつずらして3回に分けて転送される。露光から転送までのタイミングチャートである図3に示すように、露光が完了した時点でメカニカルシャッタ2が閉じられる。メカニカルシャッタ2が閉じられると、CCD固体撮像素子3の受光面に対して、完全に光が遮断されるので、各部が正常に動作していれば、各フィールドの露光差が発生しない。
それに対して、メカニカルシャッタ2が全く動作しなかった場合には、図4に示すように、各フィールドの露光時間に差異が発生してしまう。すなわち、第1フィールドの転送中も第2フィールドが露光してしまうため、第1フィールドの転送期間分だけ第1フィールドよりも第2フィールドが長く露光し、さらに第3フィールドは、第1フィールドおよび第2フィールドの転送中も露光してしまうため、第2フィールドの転送期間分だけ第2フィールドよりも第3フィールドが長く露光し、その結果第3フィールドは、第1フィールドと第2フィールドの転送期間分だけ第1フィールドよりも長く露光する。したがって、CCD固体撮像素子3の出力結果においては、露光時間の最も長い第3フィールドが最も大きなレベルとなってしまう。この出力の差異は、信号処理IC21で作成されるRGB積分値の相違となる。そこで、CPU19は、このRGB積分値の出力結果に所定の閾値以上の差があった場合に、何らかの原因によって露光時間差があったと認識し、表示装置インタフェース10を介して表示装置14にエラー情報や対処方法等を表示させるとともに、音声出力装置17より警告音を発生する。
また、メカニカルシャッタ2が遅れて閉じた場合にも、図5に示すように、第1フィールの露光時間と第2フィールドおよび第3フィールドの露光時間とに差異が発生してしまう。すなわち、第1フィールドの転送開始後も第2フィールドおよび第3フィールドが露光してしまうため、メカニカルシャッタ2の閉動作が遅れた期間分だけ、第2フィールドおよび第3フィールドが第1フィールドよりも長く露光してしまう。したがって、CCD固体撮像素子3の出力結果においては、露光時間の長い第2フィールドおよび第3フィールドが第1フィールドよりも大きなレベルとなってしまう。この出力の差異も、信号処理IC21で作成されるRGB積分値の相違となる。そこで、CPU19は、このRGB積分値の出力結果に所定の閾値以上の差があった場合に、何らかの原因によって露光時間差があったと認識し、表示装置インタフェース10を介して表示装置14にエラー情報や対処方法等を表示させるとともに、音声出力装置17より警告音を発生する。
この実施の形態においては、所定のエリア、この場合は原色系カラーフィルタの各色エリア毎の積分値を用いてレベル比較し、異常検出を行うものとしたが、一旦転送されてメモリ13上に書き込まれたデータを、CPU19が読み出して、所定のレベル比較を行うことによって異常検出をするようにしても良い。そして、RGB等の画素毎の積分値を用いてフィールド間のレベルの差異を検出するものとしたが積分値ではなく同様のエリアの平均値を用いても良い。さらには、RGBデータから算出された輝度値の積分値または平均値を用いて異常判定を行うようにしてもよい。なお、ここでは3フィールド転送について具体的に説明したが、2フィールド転送のCCD固体撮像素子や4フィールド以上の多フィールド転送のCCD固体撮像素子においても、上述とほぼ同様の異常検出が可能である。さらに、この実施の形態においては、カラーフィルタを持ったCCD固体撮像素子について説明しているが、単色のCCD固体撮像素子のみを用いるシステムや単色のCCD固体撮像素子を複数個使用するカメラシステムにも適用することができる。
上述した一つの実施の形態に基づいて、本発明は、次のような種々の態様でとらえることができる。
例えば、光学鏡胴等の部品不良や破損によって、撮像素子への入射光路に、漏光が発生している場合には、図4に示したのと同様の露光時間差による露光量の差異が発生する。この場合、3フィールド転送であれば、第1フィールドと第3フィールドとの露光量の差が最も大きいので、この2つのフィールドのデータ自体か、または2つのフィールドのデータに基づいて作成したデータの差異によって異常の判定をすることができる。ここでは第1フィールドと第3フィールドのデータによって比較を行ったが、第2フィールドと第3フィールドの比較や第1フィールドと第2フィールドの比較によっても異常の検出は可能である。(請求項1および請求項12に対応する)。
次に、メカニカルシャッタ2に異常がある場合の異常検出の場合には、メカニカルシャッタ2が全く閉じなかったときは、上述した定常的な漏光と同様に3フィールドの全てに露光時間差、すなわち露光光量差が発生するので、いずれか2つのフィールド間のデータを比較することによって異常を検出することが可能である。しかしながら、図5に示したように、メカニカルシャッタ2の閉じるタイミングが少し遅れたときは、第2フィールドと第3フィールドとの比較結果では、異常を検出することはできない。そのため、例えば第1フィールドと第3フィールドとの比較、または第1フィールドと第2フィールドとの比較によって異常を検出した場合には、さらに第2フィールドと第3フィールドとの比較を行うようにすれば、メカニカルシャッタ2のシャッタ閉じタイミングがずれているという特定の異常状態の効果的な検出が可能となる(請求項2および請求項13に対応する)。
比較対象となるフィールドにおける複数の特定のエリアのデータの積分値、たとえば累積積算値、で比較をすることによって、さらに的確に異常を検出することができる。特定のエリアを単一箇所とした場合、例えばそのエリアの露光によるデータが非常に大きな値で飽和してしまっていたようなときには異常を検出することができなくなってしまう。そのため、上述のように1フレームの画面を水平と垂直にそれぞれ16分割した256のエリアについてのR・G・Bの積分値を算出し、CPU19は、このうちの4隅と中央の5個のエリアを選択してフィールド間の比較を行うことによって、被写体によって検出ができなくならないようにしている。ここでは、R・G・Bの積分値としたが、輝度値を算出した結果の積分値によって検出してもよい(請求項3に対応する)。
さらに、上述の積分値に代えて平均値を用いることもできる。平均値は、積分値に比べて数値が小さくなるので、CPU19の読み出し情報量が低減され、より高速で処理することが可能となる(請求項4に対応する)。
撮像素子としてR・G・Bの原色系カラーフィルタを有するCCD固体撮像素子を用いる場合には、上述と同様にR・G・Bを個別に積分し、それらのうちの最も感度が高い結果のみで比較する。すなわち、感度が最も高い色成分についての比較によって異常検出を行う。このようにすることによって、たとえわずかな漏光でも異常を検出することが可能となる。その他の態様として、R・G・Bのそれぞれを比較するようにして実施することもできる。例えば、被写体が青いものであれば、青のデータは大きくなるが、その他のデータは小さくなってしまう。そのためR・G・Bの全てのデータを比較するようにすれば、被写体の色に依存することなく異常を検出することが可能となる。あるいは、感度が最も高いものと感度が最も低いものの両方を判定対象として設定することによって、感度が高い色成分データがオーバーフローしている場合に、感度の低いもので異常検出するようにして検出精度をあげることも可能である(請求項5に対応する)。
原色系のカラーフィルタでなく、補色系のカラーフィルタを有するCCD固体撮像素子を用いる場合にも上述とほぼ同様にして実施することができる(請求項6に対応する)。
先に説明した通り、露光時間差が発生する場合に、最も露光時間差が大きくなる可能性が高いのが、同一フレームに対する最初のフィールドと最後のフィールドである。そこで、異常検出のために最も有効な最初のフィールドと最後のフィールドによって異常の検出を行うようにしてもよい(請求項7に対応する)。
設定された本来の記録用露光時間に応じて、異常検出のための閾値を変動(変更)させることが望ましい。図4において、記録用露光時間が長い場合には、例えば転送時間が記録用露光時間と等しい場合に比べ、記録用露光時間が長くなるにつれて、露光差の影響は相対的に小さくなってしまう。そこで、記録用露光時間が長い場合には、閾値を下げるなど、閾値を変更することによって判定を行うことが望ましい。また、記録露光時間が著しく長い場合には、ノイズなのか露光差なのかがわからなくなってしまう。このため、例えば判定のための閾値を非常に大きくしてしまうことによって、実質的に判定を行わないようにしてもよい(請求項8に対応する)。
異常が検出された場合に、使用者に異常を認識させる方法には次のようなものがある。ディジタルスティルカメラ等のカメラには、通常の場合、表示装置14があり、異常が検出された場合には、表示装置14に異常であることの表示と、対処方法として修理依頼先の表示とを行う。また、表示装置14の画面表示をオフとしている場合には、そのままでは異常検出に係る表示を行うことができない。そこで、異常が発生した場合には、自動的に表示装置14の表示をオンとするようにしてもよい。さらに、異常の発生時に、使用者が表示を見ていないおそれもあるため、音声出力装置17による音声表示出力の警告音や音声による案内等によって、異常状態を一層確実に認識することができるようにすることもできる(請求項9〜請求項11に対応する)。
本発明の一つの実施の形態に係る撮像装置が適用されるディジタルスティルカメラの具体的な構成を示すブロック図である。 図1のディジタルスティルカメラに用いられる撮像素子の3フィールドのインタレース転送を説明するための模式図である。 図1のディジタルスティルカメラにおける撮像素子の3フィールドのインタレース転送における正常動作時の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図1のディジタルスティルカメラにおける撮像素子の3フィールドのインタレース転送におけるメカニカルシャッタが閉じない場合の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図1のディジタルスティルカメラにおける撮像素子の3フィールドのインタレース転送におけるメカニカルシャッタが遅れて閉じた場合の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 撮影レンズ系
2 メカニカルシャッタ
3 CCD(電荷結合素子)固体撮像素子
4 CDS(相関2重サンプリング)回路
5 AGC(自動利得制御)回路
6 A/D(アナログ−ディジタル)変換器
7 タイミング発生器(TG)
8 CCDインタフェース(CCD−I/F)
9 メモリコントローラ
10 表示装置インタフェース(表示装置I/F)
11 圧縮処理部
12 YUV変換部
13 メモリ
14 表示装置
15 モータドライバ
16 操作部
17 音声出力装置
18 メモリカード
19 CPU(中央制御部)
20 信号処理部
21 信号処理IC(集積回路)

Claims (13)

  1. 光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、
    同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて異常状態を検出する異常検出手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  2. 光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換し、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像素子と、
    前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を規制し、露光完了後に遮光して、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止するための遮光手段と、
    同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する異常検出手段と
    を具備することを特徴とする撮像装置。
  3. 前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の積分値を算出する積分値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段は、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された積分値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像素子の画面内の所定の複数のエリアに対して、前記撮像素子の転送出力における各画素値に対応する値の平均値を算出する平均値算出手段をさらに備え、且つ前記異常検出手段は、前記少なくとも2フレームの転送結果における算出された平均値の差異に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像素子は、R(赤)・G(緑)・B(青)の3色のカラーフィルタを有する原色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段は、R・G・Bの3色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記撮像素子は、Ye(黄)・Cy(シアン)・Mg(マゼンタ)・G(緑)の4色のカラーフィルタを有する補色系カラー撮像素子を含み、且つ前記異常検出手段は、Ye・Cy・Mg・Gの4色のうちの少なくとも1色の転送出力の結果に基づいて前記異常状態の検出を行う手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記異常検出手段は、前記同一フレームに対する前記複数フィールドの転送のうち、最初に転送されたフィールドのデータと最後に転送されたフィールドのデータとに基づく比較によって前記異常状態を検出する手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記異常検出手段は、前記1フレームに対する記録用露光時間に応じて前記異常状態の検出のための差異の閾値を変更させる手段を含むことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態である旨を表示する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態に対する対処方法および対処のための指示の少なくとも一方を表示する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記異常検出手段によって異常状態が検出された場合に、異常状態を音声により使用者に報知する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送する撮像装置において、
    同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、
    前記露光量の差異に基づいて異常状態を検出する
    ことを特徴とする撮像装置の異常検出方法。
  13. 光学系を介して受光した少なくとも二次元的な光学像を電気信号に変換する撮像素子が、1フレームの画像データを複数フィールドの画像データに分けてデータ転送するとともに、
    前記撮像素子に対する前記1フレームの画像データの露光時間を遮光手段により規制し、露光完了後の該遮光手段の遮光により、各フィールドのデータ転送時における前記撮像素子の露光を阻止する撮像装置において、
    同一フレームに対する前記複数フィールドの画像データのうちの少なくとも2フィールドの転送結果における露光量を比較し、
    前記露光量の差異に基づいて前記遮光手段の動作異常状態を検出する
    ことを特徴とする撮像装置の異常検出方法。
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