JP2004222185A - 撮像装置およびそのクランプ方法 - Google Patents

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一紀 末元
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Abstract

【課題】撮像信号を安定した基準レベルにクランプでき、良好な画像を得ることができる撮像装置およびそのクランプ方法を提供すること。
【解決手段】被写体からの撮像光を受光する有効撮像領域21と、その周囲にある遮光されたオプティカル領域(OB領域)22とを有するCCD103と、複数のブロックに分割された垂直OB領域25の各ブロック40〜50の信号レベルを積算する垂直OB積算回路118と、垂直OB積算回路118の積算結果から太陽31が有効撮像領域21の右端に位置すると判断すると、クランプ位置を左側垂直OB領域24と決定するCPU117と、当該決定に基づいて左側垂直OB領域24に対応したクランプパルスを生成するクランプパルス生成回路116と、当該クランプパルスに基づいて撮像信号をクランプするクランプ回路105とを備えて構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD撮像装置等の撮像装置およびそのクランプ方法に関し、より詳しくは、撮像素子より出力される撮像信号を基準レベルにクランプするクランプ回路の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルスチルカメラ等の撮像装置では、被写体の色レベル(階調)を忠実に再現するため、撮像素子より出力される撮像信号の黒レベルに基づいて撮像信号を所定のレベルにクランプしている。従来、クランプする際、CCD撮像素子の撮像面上に遮光膜が設けられたオプティカルブラック領域(以下「OB領域」という。)に対応して出力された黒レベルの平均値に基づいて、被写体の色レベルを所定のレベルにクランプしていた(例えば、特許文献1参照)。同様の技術に、クランプ動作の応答時間を早めるディジタル・フィードバック・クランプ方式を用いた画像入力装置(特許文献2参照)がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−8780号公報(第3−5頁、第1図)
【特許文献2】
特開平8−195894号公報(第3−4頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
CCD撮像素子のOB領域は遮光されているため、通常ではOB領域に相当する信号成分のレベルが大きく変動することはない。しかし、太陽等の高輝度被写体を直接撮影する場合において、クランプ処理の基準となる右側OB領域付近に高輝度被写体が位置すると、CCD撮像素子の有効撮像領域(感光領域)で大量に発生した電荷が周辺の画素にあふれ出してOB領域に漏れ込んだり(ブルーミング)、撮像面上に設けられた遮光膜が薄いためにOB領域に電荷が漏れ込むことがある。このため、黒レベルを規定するOB領域の信号レベルが正常値よりも高くなり、画像の信号レベルが実際よりも低く判断される。つまり、黒レベルが実際よりも高くなった結果、画像が本来の明るさよりも暗く表示されることとなる。結果として、図6に示すように、画像の水平方向に黒い線状のノイズが入ってしまう。
【0005】
この不具合は、シャッターを閉じて遮光することによって電荷の大量発生によるブルーミング等を防ぐことができるため、シャッターを使用して撮影する場合には顕著化しない。しかし、この不具合は、動画撮影時や、静止画の撮影前に出力される映像信号を表示するスルー画像撮影時、メカニカルシャッターを有しないカメラ付き携帯電話等で静止画を撮影する時等に起こり得る。近年、このようにメカニカルシャッターを使用せずに撮影する機会が増えていることに加え、撮像装置の微小化に伴い、撮像素子が配置される間隔や撮像素子に設けられた遮光膜の厚さが微小化する傾向にある。このため、ブルーミング等が起きやすくなっており、結果として、上述した不具合が起きやすくなっている。
【0006】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、撮像信号を安定した基準レベルにクランプでき、良好な画像を得ることができる撮像装置およびそのクランプ方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、撮像素子より出力される撮像信号を基準レベルにクランプするクランプ手段を備えた撮像装置であって、前記撮像素子は、撮像光を受光する有効撮像領域と、前記有効撮像領域の下部にある遮光された垂直オプティカルブラック領域と前記有効撮像領域の側方にある遮光された水平オプティカルブラック領域とを有し、前記垂直オプティカルブラック領域において水平方向に複数に分割された各区域の信号レベルを検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に基づき、所定値を超える信号レベルを有する区域が前記垂直オプティカルブラック領域の水平方向におけるいずれかの位置に存在するか否かを判断し、当該判断に基づいてクランプ位置を決定する制御手段と、前記制御手段によって決定されたクランプ位置における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに、前記撮像信号をクランプするクランプ手段と、を備えるものである。
【0008】
したがって、垂直オプティカルブラック領域のいずれかの位置に所定値を超える信号レベルを有する区域が存在する場合、クランプ位置を安定した基準レベルが得られる領域とすることができる。このため、撮像信号を安定した基準レベルにクランプでき、結果として良好な画像を得ることができる。
【0009】
また、本発明に係る撮像装置は、前記制御手段は、前記所定値を超える信号レベルを有する区域がある場合、この領域と前記水平オプティカルブラック領域の左右いずれか一方との距離が所定の距離よりも近いとき、前記水平オプティカルブラック領域の他方を前記クランプ位置とするものである。したがって、例えば、有効撮像領域の左側の水平オプティカルブラック領域の近傍に位置する高輝度被写体を撮影する場合であっても、クランプ位置を有効撮像領域の左側の水平オプティカルブラック領域とすることによって、安定した基準レベルに撮像信号をクランプすることができる。
【0010】
また、本発明に係る撮像装置は、前記検出手段は、前記水平方向に分割された前記垂直オプティカルブラック領域の各区域の信号レベルを積算するのが望ましい。
【0011】
また、本発明に係る撮像装置は、前記制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づいてクランプ位置およびクランプ幅を決定し、前記クランプ手段は、前記制御手段によって決定された前記クランプ位置および前記クランプ幅における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに、前記撮像信号をクランプするものである。したがって、クランプ位置だけでなくクランプ幅を変えることができ、結果としてクランプ位置に応じてクランプ幅を変えることができる。
【0012】
また、本発明に係る撮像装置は、前記クランプ手段は、初期状態では、水平方向の幅の広い、前記有効撮像領域の右側にある水平オプティカルブラック領域における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに前記撮像信号をクランプし、前記制御手段によってクランプ位置が前記有効撮像領域の左側にある水平オプティカルブラック領域と決定されたときのみ、当該左側の水平オプティカルブラック領域における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに前記撮像信号をクランプするものである。したがって、有効撮像領域の右側にある水平オプティカルブラック領域では、クランプ幅を長くとることができるため、安定した基準レベルに撮像信号をクランプすることができる。
【0013】
また、本発明に係るクランプ方法は、撮像素子より出力される撮像信号を基準レベルにクランプするクランプ手段を備えた撮像装置のクランプ方法であって、前記撮像素子において、撮像光を受光する有効撮像領域と、前記有効撮像領域の下部にある遮光された垂直オプティカルブラック領域と前記有効撮像領域の側方にある遮光された水平オプティカルブラック領域とを有する場合に、前記垂直オプティカルブラック領域において水平方向に複数に分割された各区域の信号レベルを検出する検出ステップと、前記検出ステップにおける検出結果に基づき、所定値を超える信号レベルを有する区域が前記垂直オプティカルブラック領域の水平方向におけるいずれかの位置に存在するか否かを判断する判断ステップと、当該判断に基づいてクランプ位置を決定する制御ステップと、を有するものである。
【0014】
したがって、垂直オプティカルブラック領域のいずれかの位置に所定値を超える信号レベルを有する区域が存在する場合、クランプ位置を安定した基準レベルが得られる領域とすることができる。このため、撮像信号を安定した基準レベルにクランプでき、結果として良好な画像を得ることができる。
【0015】
また、本発明に係るクランプ方法は、前記制御ステップは、前記所定値を超える信号レベルを有する区域がある場合、この領域と前記水平オプティカルブラック領域の左右いずれか一方との距離が所定の距離よりも近いとき、前記水平オプティカルブラック領域の他方を前記クランプ位置とするものである。したがって、例えば、有効撮像領域の左側の水平オプティカルブラック領域の近傍に位置する高輝度被写体を撮影する場合であっても、クランプ位置を有効撮像領域の左側の水平オプティカルブラック領域とすることによって、安定した基準レベルに撮像信号をクランプすることができる。
【0016】
さらに、本発明に係るクランプ方法は、前記検出ステップは、前記水平方向に分割された前記垂直オプティカルブラック領域の各区域の信号レベルを積算するのが望ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る撮像装置の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る一実施形態のデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。同図において、一実施形態の撮像装置は、モード切替スイッチ114と、レリーズボタン113と、絞り101と、フォーカシングレンズ102と、モータドライバ112と、特許請求の範囲の撮像素子に該当するCCD103と、CDS回路104と、クランプ回路105と、A/D変換器106と、画像入力コントローラ107と、画像信号処理部108と、圧縮処理部109と、ビデオエンコーダ110と、画像表示装置111と、制御手段に該当するCPU117と、タイミングジェネレータ115と、クランプパルス生成回路116と、検出手段に該当する垂直OB積算回路118と、オートフォーカス(AF)検出回路119と、オート露出(AE)およびオートホワイトバランス(AWB)検出回路120と、メモリ121と、メディアコントローラ123と、記録メディア124とを備えて構成されている。なお、クランプパルス生成回路116およびクランプ回路105は、クランプ手段に該当する。
【0018】
以下、本実施形態の撮像装置が有する各構成要素について説明する。
モード切替スイッチ114は、当該デジタルスチルカメラを撮影モードまたは再生モードに切り換えるものである。レリーズボタン113は、使用者の押下操作に応じて、レリーズ信号(撮影指示信号)を送出するものである。絞り101は、被写体からの撮像光の入射量を調節するものである。フォーカシングレンズ102は、モータドライバ112に駆動されて光軸方向に変位し、CCD103の撮像面に焦点を合わせるものである。モータドライバ112は、CPU117からの指示に応じて絞り101およびフォーカシングレンズ102を駆動するものである。
【0019】
CCD103は、タイミングジェネレータ115から印加されるタイミング信号に応じて、絞り101およびフォーかシングレンズ102を通過して入射した撮像光を光電変換して、電気的な信号(以下「撮像信号」という。)を出力する素子である。
【0020】
CPU117は、当該デジタルスチルカメラ全体を制御し、モード切替スイッチ114の切り換え(撮影モードまたは再生モード)に応じてモータドライバ112やタイミングジェネレータ115、クランプパルス生成回路116、CDS回路104等を制御し、被写体の画像の撮影または再生を行うものである。CDS回路104は、CPU117からの指示に応じて、CCD103から出力された撮像信号に含まれるノイズを低減し、ノイズが低減された撮像信号を増幅するものである。タイミングジェネレータ115は、CPU117からの指示に応じてタイミング信号を生成するものであり、生成したタイミング信号をCCD103やクランプパルス生成回路116に印加する。
【0021】
クランプパルス生成回路116は、CPU117からの指示に応じてクランプパルスを生成し、生成したクランプパルスをクランプ回路105に印加するものである。クランプ回路105は、クランプパルス生成回路116から印加されるクランプパルスに応じて、CDS回路104から出力された撮像信号を黒レベルにクランプするものである。A/D変換器106は、クランプ回路105でクランプ処理後の撮像信号をデジタル信号に変換する。
【0022】
デジタル信号に変換された撮像信号は、画像入力コントローラ107を介して画像信号処理部108等に入力される。画像信号処理部108は、撮影された画像に対して階調補正等の信号処理を行うものである。圧縮処理部109は、JPEG等の圧縮方式に基づいて、デジタル画像データを圧縮処理するものである。ビデオエンコーダ110は、デジタル画像データを画像表示装置111に合った信号形式に変換するものである。画像表示装置111は、ビデオエンコーダ110から出力された画像信号を出力し、画像を表示するものである。
【0023】
垂直OB積算回路118は、N個のブロックに分割された垂直OB領域の各信号レベルを積算するものである。AF検出回路119は、当該デジタルスチルカメラが撮影している撮影画像が合焦状態か否かを検出するものである。AEおよびAWB検出回路120は、撮影画像の露出やホワイトバランスが適切か否かを検出するものである。メモリ121は、画像データを記憶したり、画像処理等を行うための記憶領域である。
【0024】
メディアコントローラ123は、記録メディア124に記録されている画像データを読み出したり、当該デジタルスチルカメラに撮影された画像の画像データを記録メディア124に書き込むものである。記録メディア124は、当該デジタルスチルカメラが撮影した画像データを記録するものである。
【0025】
次に、図2および図3を参照して、CCD103の撮像面の構成と、垂直OB積算回路118、クランプパルス生成回路116およびCPU117の動作について詳細に説明する。
図2に、CCD103の撮像面の構成例を示す。同図に示すように、CCD103の撮像面は、被写体からの撮像光を受光する領域である有効撮像領域(感光領域)21と、有効撮像領域21の周囲(上下および左右)において遮光膜が設けられているオプティカルブラック領域(OB領域)22とに区別される。有効撮像領域21の右側のOB領域23は他のOB領域(有効撮像領域21の上側のOB領域、左側のOB領域24、下側のOB領域(垂直OB領域)25)と比べて広く形成されているため、通常、デジタルスチルカメラは、右側OB領域23をクランプ位置としている。つまり、撮像信号は、右側OB領域23に対応して出力されるクランプパルスに基づく黒レベルにクランプされる。
【0026】
垂直OB積算回路118は、垂直OB領域25を水平方向にN個のブロックに分割して、垂直OB領域25の信号レベルをブロック毎に積算するものである。あるブロックに対応する有効撮像領域に、高輝度被写体が入ることによって垂直転送路に光が漏れ込むスミアが発生している場合は、当該ブロックの信号レベルの積算結果が高くなる。
【0027】
図3を参照して、高輝度被写体の例として太陽を撮影する場合の垂直OB領域25の積算動作について説明する。同図に示すように、画面の中央付近に位置する太陽31を撮影する場合、画面中央付近でスミアが発生するため、中央付近のブロック46,47,48における信号レベルの積算結果が高くなる。また、太陽31によるスミアが発生していないブロックでは、積算結果はほぼ一定となる。また、垂直OB積算回路118は、各ブロック40〜50における信号レベルの積算結果をCPU117に通知する。
【0028】
CPU117は、垂直OB積算回路118から各ブロック40〜50の信号レベルの積算結果を受け取ると、垂直OB領域25のいずれかのブロックの積算結果が所定値以上であるか、つまり当該ブロックに対応する有効撮像領域にスミアが発生しているかを判断する。また、CPU117は、画面右端のブロック50の積算結果が所定値以上であると判断すると、クランプ位置を左側OB領域24に切り換えるよう、クランプパルス生成回路116に指示する。
【0029】
クランプパルス生成回路116は、CPU117からの指示を受けて、クランプ位置を左側OB領域24に切り換えると共にクランプ幅を短くする。つまり、クランプパルス生成回路116は、左側OB領域24に対応し、かつ、幅の短いクランプパルスを生成する。クランプ幅を短くするのは、一般に、右側OB領域23は画素数が多い(例えば、水平方向に50画素)ためクランプ幅を長くとることができるが、左側OB領域24は画素数が少ない(例えば、水平方向に4画素)ためである。なお、クランプ回路105は、クランプパルス生成回路116から出力されたクランプパルスに基づく黒レベルに、撮像信号をクランプする。
【0030】
次に、本実施形態のデジタルスチルカメラがクランプ位置を切り換える動作(クランプ方法)について、図4および図5を参照して説明する。図4はクランプ位置の切換動作を説明する図であり、図5はクランプ位置を決定する処理手順を説明するフローチャートである。なお、垂直OB積算回路118は、垂直OB領域25を11ブロックに分割して各ブロック40〜50の信号レベルを積算するものとする。
【0031】
まず、当該デジタルスチルカメラは、ステップS0において、初期設定としてクランプ位置を右側OB領域23とする。次にステップS2において、垂直OB積算回路118は、11ブロックに分割された垂直OB領域の各ブロック40〜50の信号レベルを積算し、当該積算結果をCPU117に通知する。その後ステップS4において、当該通知を受けたCPU117は、高輝度被写体があるか否か、つまり、所定値以上の信号レベルを有するブロックがあるか否かを判断する。例えば、図4においては、所定値以上の信号レベルを有するブロックがある、つまり、高輝度被写体があると判断する。ステップS4において、高輝度被写体がある場合はステップS6に進み、高輝度被写体が無い場合はステップS2に戻る。
【0032】
高輝度被写体がある場合は、ステップS6において、高輝度被写体の位置、つまり、所定値以上の信号レベルを有するブロックの位置を判定する。例えば、図4においては、所定値以上の信号レベルを有するブロック49,50が画面の右よりにあることから、高輝度被写体の位置が右よりであると判定する。ステップS6において、高輝度被写体の位置が右よりである場合はステップS8に進み、右よりでない場合はステップS10に進む。
【0033】
高輝度被写体の位置が右よりの場合、ステップS8において、CPU117がクランプ位置を左側OB領域24に切り換えるようクランプパルス生成回路116に指示すると、当該指示を受けたクランプパルス生成回路116は、左側OB領域24に対応し、かつ、幅の短いクランプパルスを生成する。また、高輝度被写体の位置が右よりでない場合、ステップS10において、CPU117がクランプ位置を右側OB領域23に切り換えるようクランプパルス生成回路116に指示すると、当該指示を受けたクランプパルス生成回路116は、右側OB領域23に対応し、かつ、幅の長いクランプパルスを生成する。図4の場合、高輝度被写体の位置が右よりであるため、クランプ位置を右側OB領域23に切り換える。ステップS8またはステップS10でクランプ位置を切り換えた後、ステップS2に戻る。
【0034】
なお、クランプ回路105は、クランプパルス生成回路116から出力されたクランプパルスに基づく黒レベルに、撮像信号をクランプする。また、ステップS8でクランプ位置を左側OB領域24と決定した後、一定期間(例えば、数フレームの間)左側OB領域24に対応するクランプパルスに基づいて撮像信号をクランプし、再び、クランプ位置を右側OB領域23に切り換えてもよい。
【0035】
以上説明したように、本実施形態のデジタルスチルカメラでは、垂直OB積算回路118の積算結果に応じて、クランプ位置を通常の右側OB領域23から左側OB領域24に切り換えるようにしている。これにより、画面の右端に存在する高輝度被写体を撮影する場合であっても、ブルーミング等の影響を受けず、撮像信号を安定した黒レベルにクランプすることができる。結果として、水平方向に黒い線状のノイズが生じるといったクランプミスを防止して、良好な画像を得ることができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る撮像装置およびそのクランプ方法によれば、撮像信号を安定した基準レベルにクランプでき、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】CCDの撮像面の構成例を示す図である。
【図3】垂直OB領域の積算動作を説明する図である。
【図4】クランプ位置の切換動作を説明する図である。
【図5】クランプ位置を決定する処理手順を説明するフローチャートである。
【図6】従来技術の問題点を示す図である。
【符号の説明】
101 絞り
102 フォーカシングレンズ
103 CCD
104 CDS回路
105 クランプ回路
106 A/D変換器
107 画像入力コントローラ
108 画像信号処理部
109 圧縮処理部
110 ビデオエンコーダ
111 画像表示装置
112 モータドライバ
113 レリーズボタン
114 モード切替スイッチ
115 タイミングジェネレータ
116 クランプパルス生成回路
117 CPU
118 垂直OB積算回路
119 AF検出回路
120 AEおよびAWB検出回路
121 メモリ
123 メディアコントローラ
124 記録メディア
21 有効撮像領域
22 オプティカルブラック領域
23 右側オプティカルブラック領域
24 左側オプティカルブラック領域
25 垂直オプティカルブラック領域

Claims (8)

  1. 撮像素子より出力される撮像信号を基準レベルにクランプするクランプ手段を備えた撮像装置であって、
    前記撮像素子は、撮像光を受光する有効撮像領域と、前記有効撮像領域の下部にある遮光された垂直オプティカルブラック領域と前記有効撮像領域の側方にある遮光された水平オプティカルブラック領域とを有し、
    前記垂直オプティカルブラック領域において水平方向に複数に分割された各区域の信号レベルを検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づき、所定値を超える信号レベルを有する区域が前記垂直オプティカルブラック領域の水平方向におけるいずれかの位置に存在するか否かを判断し、当該判断に基づいてクランプ位置を決定する制御手段と、
    前記制御手段によって決定されたクランプ位置における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに、前記撮像信号をクランプするクランプ手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記所定値を超える信号レベルを有する区域がある場合、この領域と前記水平オプティカルブラック領域の左右いずれか一方との距離が所定の距離よりも近いとき、前記水平オプティカルブラック領域の他方を前記クランプ位置とすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記検出手段は、前記水平方向に分割された前記垂直オプティカルブラック領域の各区域の信号レベルを積算することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づいてクランプ位置およびクランプ幅を決定し、前記クランプ手段は、前記制御手段によって決定された前記クランプ位置および前記クランプ幅における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに、前記撮像信号をクランプすることを特徴とする請求項1、2または3記載の撮像装置。
  5. 前記クランプ手段は、初期状態では、水平方向の幅の広い、前記有効撮像領域の右側にある水平オプティカルブラック領域における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに前記撮像信号をクランプし、前記制御手段によってクランプ位置が前記有効撮像領域の左側にある水平オプティカルブラック領域と決定されたときのみ、当該左側の水平オプティカルブラック領域における前記撮像信号の信号レベルに基づき決定される基準レベルに前記撮像信号をクランプすることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の撮像装置。
  6. 撮像素子より出力される撮像信号を基準レベルにクランプするクランプ手段を備えた撮像装置のクランプ方法であって、
    前記撮像素子において、撮像光を受光する有効撮像領域と、前記有効撮像領域の下部にある遮光された垂直オプティカルブラック領域と前記有効撮像領域の側方にある遮光された水平オプティカルブラック領域とを有する場合に、
    前記垂直オプティカルブラック領域において水平方向に複数に分割された各区域の信号レベルを検出する検出ステップと、
    前記検出ステップにおける検出結果に基づき、所定値を超える信号レベルを有する区域が前記垂直オプティカルブラック領域の水平方向におけるいずれかの位置に存在するか否かを判断する判断ステップと、
    当該判断に基づいてクランプ位置を決定する制御ステップと、を有することを特徴とするクランプ方法。
  7. 前記制御ステップは、前記所定値を超える信号レベルを有する区域がある場合、この領域と前記水平オプティカルブラック領域の左右いずれか一方との距離が所定の距離よりも近いとき、前記水平オプティカルブラック領域の他方を前記クランプ位置とすることを特徴とする請求項6記載のクランプ方法。
  8. 前記検出ステップは、前記水平方向に分割された前記垂直オプティカルブラック領域の各区域の信号レベルを積算することを特徴とする請求項6または7記載のクランプ方法。
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