JP2005183445A - 基板接合体の製造方法、基板接合体、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電子素子の転写配置に用いられる接合材の配置量が多すぎた場合であっても、接合材の食み出しを防止し、製造される基板接合体の品質の向上、低コスト化を図ることが可能な基板接合体の製造方法を提供する。
【解決手段】 第1基板40上に形成された電子素子24を第2基板20上に形成された配線25上に貼り合わせた基板接合体11において、電子素子24と配線25とを接合する接合材25bを所定領域内に収容する接合材収容部50を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 第1基板40上に形成された電子素子24を第2基板20上に形成された配線25上に貼り合わせた基板接合体11において、電子素子24と配線25とを接合する接合材25bを所定領域内に収容する接合材収容部50を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基板接合体の製造方法、基板接合体、電気光学装置、及び電子機器に関する。
一般に、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称する。)装置等の半導体応用装置においては、変形や落下による壊れ防止、低コスト化等の理由等により下地基板にプラスチック基板を使用することが望ましい場合がある。
しかし、パネル型の表示装置に使用される薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)は、高温プロセスの製造工程によって製造されるので、当該高温プロセスによる製造方法を用いてプラスチック基板上にTFTを形成したり、有機EL素子等の回路素子を形成したりすると、基板の熱変形や回路素子の破壊、素子寿命の低下を招いてしまい、結果として所望の半導体応用装置を製造するのが難しい。
そこで、近年では、高温プロセスを含む従来の半導体製造技術を用いて複数のTFT等の電子素子(電子デバイス)を耐熱性の基礎基板上に製造した後に、当該基板から電子素子が形成されている素子形成膜(層)を剥離し、これを接合材を介してプラスチック基板等の配線基板に貼り付けることにより、プラスチック基板や有機EL素子等の回路素子等を高温プロセスに曝すのを回避する転写技術が提案されている。これらの転写技術は、例えば特許文献1〜特許文献3に詳細に説明されている。
特開平10−125929号公報
特開平10−125930号公報
特開平10−125931号公報
ところで、上記した転写技術では、電子素子の転写に用いられる接合材を、マスク印刷法(スクリーン印刷法)を用いて、基板上に配置している。すなわち、接合材の配置パターンに応じて開口が形成されたマスクを基板(基礎基板あるいはプラスチック基板)上に配置するとともに、そのマスクを介して基板上に接合材を配置している。
しかしながら、マスク印刷法では、接合材を配置する基板に対してマスクを高精度に位置合わせするとともに、供給量を正確に制御する必要がある。例えば、接合材の配置位置ずれが生じたり、或いは接合材の配置量が多すぎたりした場合には、転写されるべき電子素子の他に、その電子素子に隣接する電子素子までも転写されてしまうという問題がある。すなわち、電子素子は1枚の基板に複数の電子素子が規則的に配置された状態に形成されるため、転写先の接合材が所定位置から食み出した場合には、その接合材が本来転写されるべきでない電子素子に接触し、剥離させてしまうのである。
これにより、複数の電子素子を形成した1枚の基板から転写できる電子素子の数が減り、製造コストを上昇させてしまうという問題がある。
これにより、複数の電子素子を形成した1枚の基板から転写できる電子素子の数が減り、製造コストを上昇させてしまうという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電子素子の転写配置に用いられる接合材の配置量が多すぎた場合であっても、接合材の食み出しを防止し、製造される基板接合体の品質の向上、低コスト化を図ることが可能な基板接合体の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、品質の向上が図られた基板接合体、電気光学装置、及び電子機器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、品質の向上が図られた基板接合体、電気光学装置、及び電子機器を提供することにある。
本発明に係る基板接合体の製造方法、基板接合体、電気光学装置、及び電子機器では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
第1の発明は、第1基板上に形成された電子素子を第2基板上に形成された配線上に貼り合わせた基板接合体において、電子素子と配線とを接合する接合材を所定領域内に収容する接合材収容部を備えるようにした。この発明によれば、第1基板に形成された電子素子を第2基板に形成された配線上に転写(貼り合わせ)させる際に、これらを導通接続させる接合材が所定領域外に食み出すことが防止される。これにより、転写されるべき電子素子のみを転写させることができ、余計な電子素子が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
第1の発明は、第1基板上に形成された電子素子を第2基板上に形成された配線上に貼り合わせた基板接合体において、電子素子と配線とを接合する接合材を所定領域内に収容する接合材収容部を備えるようにした。この発明によれば、第1基板に形成された電子素子を第2基板に形成された配線上に転写(貼り合わせ)させる際に、これらを導通接続させる接合材が所定領域外に食み出すことが防止される。これにより、転写されるべき電子素子のみを転写させることができ、余計な電子素子が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
例えは、接合材収容部として、接合材を取り囲む枠部を採用することができる。そして、枠部が基板接合体における電子素子と略同一の高さに形成されるものでは、接合材の所定領域からの食み出しを効果的に抑えることができる。
また、例えは、接合材収容部として、接合材を取り囲む堀込部を採用することができる。そして、堀込部の上端が基板接合体における電子素子と略同一の高さに形成されるものでは、接合材の所定領域からの食み出しを効果的に抑えることができる。
また、例えは、接合材収容部として、接合材を取り囲む堀込部を採用することができる。そして、堀込部の上端が基板接合体における電子素子と略同一の高さに形成されるものでは、接合材の所定領域からの食み出しを効果的に抑えることができる。
第2の発明は、第1基板上に形成された電子素子を第2基板上に形成された配線上に転写配置する工程を有する基板接合体の製造方法において、第1基板上の電子素子と第2基板上の配線とを接合する接合材を所定領域内に収容する接合材収容部を形成する工程を有するようにした。この発明によれば、第1基板に形成された電子素子を第2基板に形成された配線上に転写(貼り合わせ)させる際に、これらを導通接続させる接合材が所定領域外に食み出すことがないので、転写されるべき電子素子のみを転写させることができ、余計な電子素子が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
例えば、接合材収容部形成工程は、液滴吐出法、転写法、或いはリソグラフ法のいずれかにより行われることができる。
例えば、接合材収容部形成工程は、液滴吐出法、転写法、或いはリソグラフ法のいずれかにより行われることができる。
第3の発明は、電気光学装置が、第1の発明の基板接合体、或いは第2の発明の製造方法により製造された基板接合体を備えるようにした。
第4の発明は、電子機器が第3の発明の電気光学装置を備えるようにした。
第3、第4の発明の電気光学装置、電子機器によれば、接合部が所定の範囲内の収容されるので、電子素子の転写の際に必要な電子素子のみが転写されるので、効率よく転写作業を行うことができる。これにより、電気光学装置、電子機器の製造コストを抑えることができる。
第4の発明は、電子機器が第3の発明の電気光学装置を備えるようにした。
第3、第4の発明の電気光学装置、電子機器によれば、接合部が所定の範囲内の収容されるので、電子素子の転写の際に必要な電子素子のみが転写されるので、効率よく転写作業を行うことができる。これにより、電気光学装置、電子機器の製造コストを抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。
ここで、図1は本発明の基板接合体及び電気光学装置の概略構成を示す断面図、図2から図15は本発明の基板接合体及び電気光学装置の製造工程を説明するための図、図16はTFT(電子素子)を配線基板から取り外す様子を示す図、図17は接合材の配置パターンの様子を示す平面図、図13は発明の電気光学装置を電子機器に適用した例を示す図である。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
ここで、図1は本発明の基板接合体及び電気光学装置の概略構成を示す断面図、図2から図15は本発明の基板接合体及び電気光学装置の製造工程を説明するための図、図16はTFT(電子素子)を配線基板から取り外す様子を示す図、図17は接合材の配置パターンの様子を示す平面図、図13は発明の電気光学装置を電子機器に適用した例を示す図である。
なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(電気光学装置及び基板接合体)
図1に示すように、電気光学装置10は、少なくとも基板接合体11を具備した構成となっている。当該基板接合体11は、配線基板20と、有機EL基板30とを後述の貼り合わせ及び転写工程によって接合した構成となっている。
図1に示すように、電気光学装置10は、少なくとも基板接合体11を具備した構成となっている。当該基板接合体11は、配線基板20と、有機EL基板30とを後述の貼り合わせ及び転写工程によって接合した構成となっている。
配線基板(第2基板)20は、多層基板21と、多層基板21に形成された所定形状の配線パターン22と、配線パターン22に接続された回路部(IC)23と、有機EL素子31を駆動させるTFT(電子素子)24と、TFT24と配線パターン22とを接合するTFT接続部(配線)25と、有機EL素子31と配線パターン22とを接合する有機EL接続部26とによって構成されている。
ここで、TFT接続部25は、TFT24の端子パターンに応じて形成されるものであり、無電解メッキ処理等によって形成されたバンプ25aと、バンプ25a上に配置される接合材25bとから構成される。
また、TFT接続部25の外周には、TFT接続部25を取り囲み、接合材25bを収容する接合材収容部としての枠部50が形成される。枠部50は、バンプ25a上に配置された接合材25bが所定の領域、すなわち枠部50により囲まれた領域の外側に食み出すことを抑制するものである。枠部50はTFT接続部25毎に形成されるため、個々に独立して形成されてもよく、また、隣接する枠部50と一体的(枠部50の一部が共通)に形成されてもよい。なお、枠部50は絶縁性を備え、接合材25bと有機EL接続部26等との導通接続を防止している。
また、TFT接続部25の外周には、TFT接続部25を取り囲み、接合材25bを収容する接合材収容部としての枠部50が形成される。枠部50は、バンプ25a上に配置された接合材25bが所定の領域、すなわち枠部50により囲まれた領域の外側に食み出すことを抑制するものである。枠部50はTFT接続部25毎に形成されるため、個々に独立して形成されてもよく、また、隣接する枠部50と一体的(枠部50の一部が共通)に形成されてもよい。なお、枠部50は絶縁性を備え、接合材25bと有機EL接続部26等との導通接続を防止している。
有機EL基板30は、発光光が透過する透明基板32と、ITO等の透明金属からなる陽極33と、正孔注入/輸送層34と、有機EL層35と、陰極(カソード)36と、カソードセパレータ37とを含んで構成されている。
ここで、陽極33、正孔注入/輸送層34、有機EL層35、及び陰極36等により、有機EL層35に対して正孔及び電子を供給して発光させる、所謂発光機能素子(有機EL素子31)が構成される。なお、このような発光機能素子の詳細な構造は、公知技術が採用される。また、有機EL層35と陰極36との間に電子注入/輸送層を形成してもよい。
さらに、配線基板20と有機EL基板30との間には、封止ペースト38が充填されているとともに、有機EL接続部26及び陰極36間を電気的に導通させる導電性ペースト39が設けられている。
なお、本実施形態においては、発光素子基板として有機EL基板を採用した場合について説明するが、これに限定することなく、LED等の固体発光素子を有する発光素子基板を採用してもよい。
なお、本実施形態においては、発光素子基板として有機EL基板を採用した場合について説明するが、これに限定することなく、LED等の固体発光素子を有する発光素子基板を採用してもよい。
(電気光学装置及び基板接合体の製造方法)
次に、図1に示す電気光学装置10及び基板接合体11の製造方法について図2から図15を参照して説明する。
次に、図1に示す電気光学装置10及び基板接合体11の製造方法について図2から図15を参照して説明する。
(基礎基板の製造方法)
まず、図2を参照し、TFT24を配線基板20に貼り合わせ及び転写させる前工程として、基礎基板(第1基板)40上にTFT(電子素子)24を形成する工程について説明する。
なお、TFT24の製造方法は、高温プロセスを含む公知の技術が採用されるので、説明を省略し、基礎基板40と剥離層41について詳述する。
まず、図2を参照し、TFT24を配線基板20に貼り合わせ及び転写させる前工程として、基礎基板(第1基板)40上にTFT(電子素子)24を形成する工程について説明する。
なお、TFT24の製造方法は、高温プロセスを含む公知の技術が採用されるので、説明を省略し、基礎基板40と剥離層41について詳述する。
基礎基板40は、電気光学装置10の構成要素ではなく、TFT製造工程と、貼り合わせ及び転写工程にのみに用いられる部材である。具体的には、1000℃程度に耐える石英ガラス等の透光性耐熱基板が好ましい。また、石英ガラスの他、ソーダガラス、コーニング7059、日本電気ガラスOA−2等の耐熱性ガラス等が使用可能である。
この基礎基板の厚さには、大きな制限要素はないが、0.1mm〜0.5mm程度であることが好ましく、0.5mm〜1.5mm程度であることがより好ましい。基礎基板の厚さが薄すぎると強度の低下を招き、逆に厚すぎると基台の透過率が低い場合に照射光の減衰を招くからである。ただし、基台の照射光の透過率が高い場合には、前記上限値を超えてその厚みを厚くすることができる。
この基礎基板の厚さには、大きな制限要素はないが、0.1mm〜0.5mm程度であることが好ましく、0.5mm〜1.5mm程度であることがより好ましい。基礎基板の厚さが薄すぎると強度の低下を招き、逆に厚すぎると基台の透過率が低い場合に照射光の減衰を招くからである。ただし、基台の照射光の透過率が高い場合には、前記上限値を超えてその厚みを厚くすることができる。
剥離層41は、レーザ光等の照射光により当該層内や界面において剥離(「層内剥離」又は「界面剥離」ともいう)が生じる材料からなる。即ち、一定の強度の光を照射することにより、構成物質を構成する原子又は分子における原子間又は分子間の結合力が消失し又は減少し、アブレーション(ablation)等を生じ、剥離を起こすものである。また、照射光の照射により、剥離層41に含有されていた成分が気体となって放出され分離に至る場合と、剥離層41が光を吸収して気体になり、その蒸気が放出されて分離に至る場合とがある。
剥離層41の組成としては、例えば、非晶質シリコン(a−Si)が採用され、また、当該非晶質シリコン中に水素(H)が含有されていてもよい。水素が含有されていると、光の照射により、水素が放出されることにより剥離層41に内圧が発生し、これが剥離を促進するので好ましい。この場合の水素の含有量は、2at%程度以上であることが好ましく、2〜20%at%であることが更に好ましい。水素の含有量は、成膜条件、例えば、CVD法を用いる場合には、そのガス組成、ガス圧力、ガス雰囲気、ガス流量、ガス温度、基板温度、投入するパワー等の条件を適宜設定することによって調整する。この他の剥離層材料としては、酸化ケイ素もしくはケイ酸化合物、窒化ケイ素、窒化アルミ、窒化チタン等の窒化セラミックス、有機高分子材料(光の照射によりこれらの原子間結合が切断されるもの)、金属、例えば、Al、Li、Ti、Mn、In、Sn、Y、La、Ce、Nd、Pr、GdもしくはSm、又はこれらのうち少なくとも一種を含む合金が挙げられる。
剥離層41の厚さとしては、1nm〜20μm程度であるのが好ましく、10nm〜2μm程度であるのがより好ましく、20nm〜1μm程度であるのが更に好ましい。剥離層41の厚みが薄すぎると、形成された膜厚の均一性が失われて剥離にむらが生じるからであり、剥離層41の厚みが厚すぎると、剥離に必要とされる照射光のパワー(光量)を大きくする必要があったり、また、剥離後に残された剥離層41の残渣を除去するのに時間を要したりする。
剥離層41の形成方法は、均一な厚みで剥離層41を形成可能な方法であればよく、剥離層41の組成や厚み等の諸条件に応じて適宜選択することが可能である。例えば、CVD(MOCCVD、低圧CVD、ECR−CVD含む)法、蒸着、分子線蒸着(MB)、スパッタリング法、イオンドーピング法、PVD法等の各種気相成膜法、電気メッキ、浸漬メッキ(ディッピング)、無電解メッキ法等の各種メッキ法、ラングミュア・プロジェット(LB)法、スピンコート法、スプレーコート法、ロールコート法等の塗布法、各種印刷法、転写法、インクジェット法、粉末ジェット法等に適用できる。これらのうち2種以上の方法を組み合わせてもよい。
特に剥離層41の組成が非晶質シリコン(a−Si)の場合には、CVD法、特に低圧CVDやプラズマCVDにより成膜するのが好ましい。また、剥離層41をゾル−ゲル(sol-gel)法によりセラミックを用いて成膜する場合や有機高分子材料で構成する場合には、塗布法、特にスピンコートにより成膜するのが好ましい。
(配線基板の製造方法)
次に、図2に示した基礎基板40の製造工程と並行して、図3に示す配線基板20の製造工程(配線基板の製造方法)が行われる。
まず、ガラス基板20aの表面に酸化シリコン膜(SiO2)20bをCVD(化学的気相成長)法を用いて形成する。当該酸化シリコン膜20bの膜厚は例えば200nm程度である。
次に、図2に示した基礎基板40の製造工程と並行して、図3に示す配線基板20の製造工程(配線基板の製造方法)が行われる。
まず、ガラス基板20aの表面に酸化シリコン膜(SiO2)20bをCVD(化学的気相成長)法を用いて形成する。当該酸化シリコン膜20bの膜厚は例えば200nm程度である。
次に、酸化シリコン膜20b上に配線パターン22を形成する。本例では、配線パターン22を形成する工程と、樹脂絶縁層20cを形成する工程とを繰り返すことにより、配線パターン22を複数の層に分けて形成する。
配線パターン22は、積層構造であることが好ましく、例えば、チタニウム、アルミ銅合金、及び窒化チタニウムの3層構造(Ti/Al・Cu/TiN)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、300nm、100nm程度であることが好ましい。また、配線パターン22として、例えば、チタニウム、窒化チタニウム、アルミ銅合金(銅含有量2%)、及び窒化チタニウムからなる4層構造(Ti/TiN/Al・2%Cu/H−TiN)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、50nm、1600nm、50nm程度であることが好ましい。また、配線パターン22として、チタニウム、窒化チタニウム、及びアルミ銅合金からなる3層構造(Ti/TiN/Al・Cu)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、50nm、100nm程度であることが好ましい。
樹脂絶縁層20cとしては、例えばアクリル樹脂が用いられる。
配線パターン22は、積層構造であることが好ましく、例えば、チタニウム、アルミ銅合金、及び窒化チタニウムの3層構造(Ti/Al・Cu/TiN)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、300nm、100nm程度であることが好ましい。また、配線パターン22として、例えば、チタニウム、窒化チタニウム、アルミ銅合金(銅含有量2%)、及び窒化チタニウムからなる4層構造(Ti/TiN/Al・2%Cu/H−TiN)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、50nm、1600nm、50nm程度であることが好ましい。また、配線パターン22として、チタニウム、窒化チタニウム、及びアルミ銅合金からなる3層構造(Ti/TiN/Al・Cu)が採用される。この場合、各層膜の膜厚はそれぞれ20nm、50nm、100nm程度であることが好ましい。
樹脂絶縁層20cとしては、例えばアクリル樹脂が用いられる。
そして、ガラス基板20a上に、酸化シリコン膜20bと、樹脂絶縁層20cと、配線パターン22とが積層されることにより、多層基板21が形成される。
また、樹脂絶縁層20cの一部を除去することにより、配線パターン22の一部が露出状態となり、当該露出部分は後の工程でメッキを形成するためのパッド20dとなる。
また、樹脂絶縁層20cの一部を除去することにより、配線パターン22の一部が露出状態となり、当該露出部分は後の工程でメッキを形成するためのパッド20dとなる。
(バンプの形成方法)
次に、上記配線パターン22上にTFT接続用のバンプ25aを形成する。具体的には、以下に詳述する無電解メッキ処理法を用いて、配線パターン22の露出部分であるパッド20d上にバンプ25aを形成する。
次に、上記配線パターン22上にTFT接続用のバンプ25aを形成する。具体的には、以下に詳述する無電解メッキ処理法を用いて、配線パターン22の露出部分であるパッド20d上にバンプ25aを形成する。
まず、パッドの表面の濡れ性向上、及び残さを除去するために処理液に浸漬する。一例として、フッ酸が0.01%〜0.1%、及び硫酸が0.01%〜0.1%含有した水溶液中に1分〜5分間含浸する。あるいは0.1%〜10%の水酸化ナトリウム等のアルカリベースの水溶液に1分〜10分浸漬してもよい。
次に、水酸化ナトリウムベースでpHが9〜13のアルカリ性水溶液を20℃〜60℃に加温した中に1秒〜5分間浸漬し、表面の酸化膜を除去する。あるいは5%〜30%硝酸をベースとしたpH1〜3の酸性水溶液を20℃〜60℃に加温した中に1秒〜5分間浸漬してもよい。
次に、ZnOを含有したpH11〜13のジンケート液中に1秒〜2分間浸漬し、パッド表面をZnに置換する。その後、5%〜30%の硝酸水溶液に1秒〜60秒浸漬し、Znを剥離する。そして、再度ジンケート浴中に1秒〜2分浸漬し、緻密なZn粒子をパット表面に析出させる。その後、無電解Niメッキ浴に浸漬し、Niメッキを形成する。メッキ高さは2μm〜10μm程度析出させる。メッキ浴は次亜リン酸を還元剤とした浴であり、pH4〜5、浴温85℃〜95℃である。
次に、ZnOを含有したpH11〜13のジンケート液中に1秒〜2分間浸漬し、パッド表面をZnに置換する。その後、5%〜30%の硝酸水溶液に1秒〜60秒浸漬し、Znを剥離する。そして、再度ジンケート浴中に1秒〜2分浸漬し、緻密なZn粒子をパット表面に析出させる。その後、無電解Niメッキ浴に浸漬し、Niメッキを形成する。メッキ高さは2μm〜10μm程度析出させる。メッキ浴は次亜リン酸を還元剤とした浴であり、pH4〜5、浴温85℃〜95℃である。
このような工程においては、次亜リン酸浴を行うので、リン(P)が共析する。最後に置換Auメッキ浴中に浸漬し、Ni表面をAuにする。Auは0.05μm〜0.3μm程度に形成する。Au浴はシアンフリータイプを用い、pH6〜8、浴温50℃〜80℃で、1分〜30分間の浸漬を行う。
このようにしてパッド20d上にNi−Auバンプ(バンプ25a)を形成する。また、Ni−Auメッキバンプ上に、半田やPbフリー半田を、例えばSn−Ag−Cu系等の半田をスクリーン印刷やディッピング等で形成してバンプとしてもよい。
なお、各化学処理の間には、水洗処理を行う。水洗槽はオーバーフロー構造あるいはQDR機構を有しており、最下面からN2バブリングを行う。バブリング方法は、テフロン(登録商標)製のチューブ等に穴を開け、N2を出す方法や、焼結体等を通じてN2を出す。以上の工程により、短時間で十分効果のあるリンスを行うことができる。
このような一連の無電解メッキ処理を行うことにより、配線基板20(多層基板21)上にバンプ25aが形成され、配線基板20の製造方法が終了となる。
なお、各化学処理の間には、水洗処理を行う。水洗槽はオーバーフロー構造あるいはQDR機構を有しており、最下面からN2バブリングを行う。バブリング方法は、テフロン(登録商標)製のチューブ等に穴を開け、N2を出す方法や、焼結体等を通じてN2を出す。以上の工程により、短時間で十分効果のあるリンスを行うことができる。
このような一連の無電解メッキ処理を行うことにより、配線基板20(多層基板21)上にバンプ25aが形成され、配線基板20の製造方法が終了となる。
(枠部の形成工程)
次に、TFT接続部25の外周に、TFT接続部25を取り囲む枠部50を形成する。枠部50は、ポリイミド、エポキシ、アクリル等の樹脂を各種印刷法、リソグラフ法、エッチング法、インクジェット、転写法等により形成する。これらは一括形成でもよいが、複数回に分けて形成してもよい。なお、枠部50としては、金属材料で形成することも可能であるが、上述したように、枠部50内に配置される接合材25bと枠部50外の有機EL接続部26等との導通接続を防止するため、絶縁性を備えるものが望ましい。
枠部50の高さは、TFT接続部25上に転写されるTFT24と略同一の高さに形成される。TFT24と略同一の高さに形成することにより、枠部50内に配置される接合材25bの収容量を大きくすることができる。なお、枠部50の高さは、各種設計事項に応じて適宜調整できる。
また、枠部50の形状としては、TFT接続部25を取り囲めばよく、各種設計事項に応じて適宜調整できる。例えば、四角形、円形、楕円形等であってもよい。また、その大きさ(幅)も枠部50内に配置される接合材25bの量に応じて適宜調整できる。
次に、TFT接続部25の外周に、TFT接続部25を取り囲む枠部50を形成する。枠部50は、ポリイミド、エポキシ、アクリル等の樹脂を各種印刷法、リソグラフ法、エッチング法、インクジェット、転写法等により形成する。これらは一括形成でもよいが、複数回に分けて形成してもよい。なお、枠部50としては、金属材料で形成することも可能であるが、上述したように、枠部50内に配置される接合材25bと枠部50外の有機EL接続部26等との導通接続を防止するため、絶縁性を備えるものが望ましい。
枠部50の高さは、TFT接続部25上に転写されるTFT24と略同一の高さに形成される。TFT24と略同一の高さに形成することにより、枠部50内に配置される接合材25bの収容量を大きくすることができる。なお、枠部50の高さは、各種設計事項に応じて適宜調整できる。
また、枠部50の形状としては、TFT接続部25を取り囲めばよく、各種設計事項に応じて適宜調整できる。例えば、四角形、円形、楕円形等であってもよい。また、その大きさ(幅)も枠部50内に配置される接合材25bの量に応じて適宜調整できる。
次に、図4から図12を参照して、上記の配線基板20と基礎基板40とを貼り合わせて、TFT24を配線基板20に転写する方法について説明する。ここで、TFT24の転写工程としては公知の技術が採用されるが、本実施形態では特にSUFTLA(Surface Free Technology by Laser Ablation/Annealing:登録商標)と呼ばれる転写技術を用いて行われる。
(接合材配置工程)
配線基板20のTFT接続部25上に導通材としての接合材25bを配置する。例えば、リソグラフィ法、各種印刷法、液滴吐出法等を用いて、図4に示すように、TFT接続部25上に接合材25bをパターン配置する。ここで、接合材25bとしては、例えば、Agペースト、はんだペースト、異方性導電粒子(ACP)を含有する導電ペースト、非導電粒子(NCP)を含有する導電ペースト等が用いられる。なお、リソグラフィ法により接合材25bを配置する場合には、感光性の材料からなる接合材25bが用いられる。
なお、接合材25bの配置量は、上述した枠部50の許容量に応じる。すなわち、TFT24の転写の際に、TFT接続部25上から押し流される接合材25bが枠部50内に収容される程度であればよい。このように、枠部50を設けることにより、接合材25bの配置量の調整範囲が広がり、接合材配置工程の作業を容易化することができる。
配線基板20のTFT接続部25上に導通材としての接合材25bを配置する。例えば、リソグラフィ法、各種印刷法、液滴吐出法等を用いて、図4に示すように、TFT接続部25上に接合材25bをパターン配置する。ここで、接合材25bとしては、例えば、Agペースト、はんだペースト、異方性導電粒子(ACP)を含有する導電ペースト、非導電粒子(NCP)を含有する導電ペースト等が用いられる。なお、リソグラフィ法により接合材25bを配置する場合には、感光性の材料からなる接合材25bが用いられる。
なお、接合材25bの配置量は、上述した枠部50の許容量に応じる。すなわち、TFT24の転写の際に、TFT接続部25上から押し流される接合材25bが枠部50内に収容される程度であればよい。このように、枠部50を設けることにより、接合材25bの配置量の調整範囲が広がり、接合材配置工程の作業を容易化することができる。
(TFTの転写工程)
次に、図5に示すように、接合材25bが配置された配線基板20と基礎基板40とを貼り合わせる。そして、図6に示すように、接合材25bを加熱して熱硬化させる。接合材25bの加熱方法としては、温風供給法、赤外線加熱法など様々な加熱法が適用可能である。接合材25bが温度上昇して熱硬化することにより、TFT24(電極)とバンプ25aとが接合される。
この際、上述したように、TFT接続部25上に配置した接合材25bが押し流され、枠部50内に収容される。これにより、接合材25bと有機EL接続部26等との導通接続が防止される。
次に、図5に示すように、接合材25bが配置された配線基板20と基礎基板40とを貼り合わせる。そして、図6に示すように、接合材25bを加熱して熱硬化させる。接合材25bの加熱方法としては、温風供給法、赤外線加熱法など様々な加熱法が適用可能である。接合材25bが温度上昇して熱硬化することにより、TFT24(電極)とバンプ25aとが接合される。
この際、上述したように、TFT接続部25上に配置した接合材25bが押し流され、枠部50内に収容される。これにより、接合材25bと有機EL接続部26等との導通接続が防止される。
次に、図7に示すように、接合材25bが配置された部分のみを局所的に、かつ、基礎基板40の裏面側(TFT非形成面)から、レーザ光LAを照射する。これにより、剥離層41の原子や分子の結合が弱まり、また、剥離層41内の水素が分子化し、結晶の結合から分離され、即ち、TFT24と基礎基板40との結合力が完全になくなり、レーザ光LAが照射された部分のTFT24を容易に取り外すことが可能となる。
次に、図8に示すように、基礎基板40と配線基板20とを引き離すことにより、基礎基板40上からTFT24が除去されるとともに、当該TFT24が配線基板20に転写される。なお、TFT24の端子は、上記のバンプ25a及び接合材25bを介して、配線パターン22に電気的に接続されている。
(有機EL基板の貼り合わせ工程)
次に、図9から図11を参照して、上記の配線基板20と有機EL基板30とを貼り合わせて、最終的に図1に示す電気光学装置10を形成する工程について説明する。
図9に示すように、有機EL基板30は、透明基板32上に、順に陽極33と、正孔注入/輸送層34と、有機EL層35と、陰極36とが形成された構造となっている。また、陰極36は、カソードセパレータ37が形成された状態で成膜されるので、陰極36は隣接する陰極と分離されている。
また、図10に示すように、配線基板20の有機EL接続部26上には導電性ペースト39が配置されている。ここで、導電性ペースト39としては、例えば、Agペースト、はんだペースト、異方性導電粒子を含有する導電ペースト(ACP)、非導電粒子を含有する導電ペースト(NCP)等が用いられる。
次に、図9から図11を参照して、上記の配線基板20と有機EL基板30とを貼り合わせて、最終的に図1に示す電気光学装置10を形成する工程について説明する。
図9に示すように、有機EL基板30は、透明基板32上に、順に陽極33と、正孔注入/輸送層34と、有機EL層35と、陰極36とが形成された構造となっている。また、陰極36は、カソードセパレータ37が形成された状態で成膜されるので、陰極36は隣接する陰極と分離されている。
また、図10に示すように、配線基板20の有機EL接続部26上には導電性ペースト39が配置されている。ここで、導電性ペースト39としては、例えば、Agペースト、はんだペースト、異方性導電粒子を含有する導電ペースト(ACP)、非導電粒子を含有する導電ペースト(NCP)等が用いられる。
図11に示すように、有機EL基板30を反転し、陰極36が導電性ペースト39と接触するように、有機EL基板30と配線基板20とが貼り合わされる。更に、両基板間の空間に封止ペースト38が封入され、更に、両基板の周辺を封止剤42によって封止することにより、電気光学装置10が完成となる。
この電気光学装置10は、有機EL基板30における配線基板20側から、順に陰極36、有機EL層35、正孔注入/輸送層34、陽極33が配置された、陽極33側から発光光を取り出すトップエミッション型の有機EL装置となる。
この電気光学装置10は、有機EL基板30における配線基板20側から、順に陰極36、有機EL層35、正孔注入/輸送層34、陽極33が配置された、陽極33側から発光光を取り出すトップエミッション型の有機EL装置となる。
このように、本実施形態においては、接合材25bを所定領域内に収容する枠部50を備えるようにしたので、TFT24の転写配置の際に、接合材25bが所定領域外に食み出すことが防止される。これにより、転写されるべきTFT24のみを転写させることができ、余計なTFT24が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
そのため、上記方法により製造された電気光学装置10の製造コストを抑えることができると共に、品質の向上が図られる。
そのため、上記方法により製造された電気光学装置10の製造コストを抑えることができると共に、品質の向上が図られる。
なお、本実施形態では、配線基板20のTFT接続用のバンプ25a上に接合材25bを配置する場合について説明したが、基礎基板40に形成したTFT24の電極24a上に接合材25bを配置する場合であってもよい。
また、基礎基板40のTFT24上及び配線基板20のバンプ25a上の両方に接合材25bを配置してもよい。
また、基礎基板40のTFT24上及び配線基板20のバンプ25a上の両方に接合材25bを配置してもよい。
次に、接合材25bを収容する接合材収容部の他の実施形態について図12を参照して説明する。
接合材収容部としては、TFT接続部25上に配置された接合材25bを収容すればよいので、図12に示すように、TFT接続部25を取り囲む堀込部60を形成してもよい。
堀込部60の深さは、堀込部60の上端60aの高さが、TFT接続部25上に転写されるTFT24と略同一の高さとなるように形成される。堀込部60の上端60aをTFT24と略同一の高さに形成することにより、堀込部60内に配置される接合材25bの収容量を大きくすることができる。なお、堀込部60の深さは、各種設計事項に応じて適宜調整できる。
このように、堀込部60は枠部50と同様に機能して、TFT24の転写配置の際に、接合材25bが所定領域外に食み出すことを防止する。これにより、転写されるべきTFT24のみを転写させることができ、余計なTFT24が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
接合材収容部としては、TFT接続部25上に配置された接合材25bを収容すればよいので、図12に示すように、TFT接続部25を取り囲む堀込部60を形成してもよい。
堀込部60の深さは、堀込部60の上端60aの高さが、TFT接続部25上に転写されるTFT24と略同一の高さとなるように形成される。堀込部60の上端60aをTFT24と略同一の高さに形成することにより、堀込部60内に配置される接合材25bの収容量を大きくすることができる。なお、堀込部60の深さは、各種設計事項に応じて適宜調整できる。
このように、堀込部60は枠部50と同様に機能して、TFT24の転写配置の際に、接合材25bが所定領域外に食み出すことを防止する。これにより、転写されるべきTFT24のみを転写させることができ、余計なTFT24が転写されないので、効率よく転写作業を行うことができる。
次に、本発明の電気光学装置を電子機器に適用した例について説明する。
図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、600は携帯電話本体を示し、601は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図13(b)において、700は情報処理装置、701はキーボードなどの入力部、703は情報処理本体、702は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(c)において、800は時計本体を示し、801は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態の有機EL装置を備えたものであるので、電子素子の実装不良が少なく、高品質化が図られる。
なお、本実施形態の電子機器は有機EL装置を備えるものとしたが、液晶装置、プラズマ型表示装置等、他の電気光学装置を備えた電子機器とすることもできる。
図13(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図13(a)において、600は携帯電話本体を示し、601は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図13(b)において、700は情報処理装置、701はキーボードなどの入力部、703は情報処理本体、702は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図13(c)において、800は時計本体を示し、801は上記実施形態の有機EL装置を備えた表示部を示している。
図13(a)〜(c)に示す電子機器は、上記実施形態の有機EL装置を備えたものであるので、電子素子の実装不良が少なく、高品質化が図られる。
なお、本実施形態の電子機器は有機EL装置を備えるものとしたが、液晶装置、プラズマ型表示装置等、他の電気光学装置を備えた電子機器とすることもできる。
また、上記例では、電子素子としてTFTを配線基板に転写する構成としたが、本発明における電子素子としては、TFT素子以外にも、薄膜ダイオード、その他の薄膜半導体デバイス、電極(例:ITO,メサ膜のような透明電極)、太陽電池やイメージセンサ等に用いられる光電変換素子、スイッチング素子、メモリー、圧電素子等のアクチュエータ、マイクロミラー(ピエゾ薄膜セラミックス)、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光記録媒体等の記録媒体、磁気記録薄膜ヘッド、コイル、インダクター、薄膜高透磁材料およびそれらを組み合わせたマイクロ磁気デバイス、フィルター、反射膜、ダイクロイックミラー、偏光素子等の光学薄膜、半導体薄膜、超伝導薄膜(例:YBCO薄膜)、磁性薄膜、金属多層薄膜、金属セラミック多層薄膜、金属半導体多層薄膜、セラミック半導体多層薄膜、有機薄膜と他の物質の多層薄膜等が挙げられる。
このなかでも、特に、薄膜デバイス、マイクロ磁気デバイス、マイクロ三次元構造物の構成、アクチュエータ、マイクロミラー等に適用することの有用性が高く、好ましい。
このなかでも、特に、薄膜デバイス、マイクロ磁気デバイス、マイクロ三次元構造物の構成、アクチュエータ、マイクロミラー等に適用することの有用性が高く、好ましい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
10…電気光学装置、 11…基板接合体、 20…配線基板(第2基板)、 24…TFT(電子素子)、 25…TFT接続部(配線)、 25b…接合材、 40…基礎基板(第1基板)、 50…枠部(接合材収容部)、 60…掘込部(接合材収容部)、 60a…上端、 600…携帯電話本体(電子機器)、 601,702,801…表示部(電気光学装置)、 700…情報処理装置(電子機器)、 800…時計本体(電子機器)
Claims (9)
- 第1基板上に形成された電子素子を第2基板上に形成された配線上に貼り合わせた基板接合体において、
前記電子素子と前記配線とを接合する接合材を所定領域内に収容する接合材収容部を備えることを特徴とする基板接合体。 - 前記接合材収容部は、前記接合材を取り囲む枠部であることを特徴とする請求項1に記載の基板接合体。
- 前記枠部は、前記基板接合体における前記電子素子と略同一の高さに形成されることを特徴とする請求項2に記載の基板接合体。
- 前記接合材収容部は、前記接合材を取り囲む堀込部であることを特徴とする請求項1に記載の基板接合体。
- 前記堀込部の上端は、前記基板接合体における前記電子素子と略同一の高さに形成されることを特徴とする請求項2に記載の基板接合体。
- 第1基板上に形成された電子素子を第2基板上に形成された配線上に転写配置する工程を有する基板接合体の製造方法において、
前記第1基板上の電子素子と前記第2基板上の配線とを接合する接合材を所定領域内に収容する接合材収容部を形成する工程を有することを特徴とする基板接合体の製造方法。 - 前記接合材収容部形成工程が、液滴吐出法、転写法、或いはリソグラフ法のいずれかにより行われることを特徴とする請求項6に記載の基板接合体の製造方法。
- 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の基板接合体、或いは請求項6又は請求項7に記載の製造方法により製造された基板接合体を備えることを特徴とする電気光学装置。
- 請求項8に記載の電気光学装置を備えることを特徴とする電子機器。
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