JP2005182320A - 電子メール作成装置および通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像データを本文に含ませることが可能な電子メールを作成する際に、その本文に含ませることが可能なデータの残量を把握しつつ、その本文を作成することを可能にすること。
【解決手段】 本文に画像データが含められる電子メールを作成する電子メール作成装置に、作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、該画像データが該電子メールの本文に既に含まれているか否かを判定させ、その判定結果が肯定的である場合には、その画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データを該電子メールの本文へ書き込ませた後、その電子メールのデータ量と該電子メールについて予め定められた閾値との差を算出させ報知させる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、画像データを本文に含む電子メールの作成を容易にする技術に関する。
近年、インターネットなどの電気通信回線を利用した様々な通信サービスが提供されている。このような通信サービスの一例としては、電子メールサービスが挙げられる。電子メールサービスとは、文字で構成された本文とその本文の送信元や送信先を示す通信アドレス(以下、前者を「送信元アドレス」、後者を「送信先アドレス」と呼ぶ)とを内包した電子メールを上記電気通信回線を介して送受信することによって実現されるメッセージ交換サービスの一種である。
上記電子メールの本文には、基本的に文字のみが含まれているが、その本文に含まれている文字に様々な装飾(文字色の指定や文字フォントの指定など)を施したり、その本文に画像などを埋め込んだりして興趣性を向上させたいといったニーズがある。このようなニーズに応えるための技術としては、HTML(Hyper Text Markup Language)などのマークアップ言語を用いて、電子メールの本文を記述することが挙げられる。図1は、この種の電子メールに含まれている本文の一例を示す図であり、このような本文を有する電子メールを受信した通信端末は、図2に示すような態様でその本文を表示する。
このように、マークアップ言語を用いて電子メールの本文を記述することによって、興趣性の高い電子メールを送信することが可能になる。しかしながら、電子メールサービスを利用しているユーザの全てが上記マークアップ言語の文法を熟知している訳ではない。そこで、マークアップ言語の文法を熟知していなくても図1に示すような電子メールを作成し、送信することを可能にする技術が従来より提案されている(例えば、非特許文献1)。非特許文献1に開示された技術では、図3に示すような電子メール編集画面を端末に表示させ、その電子メール編集画面に入力された本文に装飾を施させたり、画像データを添付させたりすることによって、図1に示す本文を有する電子メールを作成させるようにしている。
「できるムック(vol3)入門電子メール」、 株式会社インプレス、2002年3月、73ページ
ところで、電子メールの本文に含ませることができるデータの量については、その最大値(例えば、1Mbyteなど)が定められていることが一般的である。このため、電子メールの本文に無駄なデータが含まれないようにする種々の工夫が為されている。その一例としては、図4に示すように、同一の画像を複数表示させるような電子メールについては、図5に示すように、1つの画像データのみを添付し、その画像データを引用して表示を行う旨のタグ(例えば、図5のIMGタグ:以下、引用データ)を本文の該当位置に書き込むようにすることが挙げられる。
しかしながら、非特許文献1に開示された技術では、作成中の電子メールのデータ構造(例えば、図5に示すデータ構造)がユーザに提示されることはない。このため、無駄なデータが本文に含まれているのではないかといった不安をユーザに抱かせてしまう場合がある。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、画像データを含む本文を有する電子メールを作成する際に、その本文に含ませることが可能なデータの残量を把握しつつ、その本文を作成することを可能にする技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、本文に画像データが含められる電子メールを作成する電子メール作成装置において、作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、該画像データが該電子メールの本文に既に含まれているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記作成中の電子メールの本文に含まれている画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データを該電子メールの本文へ書き込む書き込み手段と、前記書き込み手段により前記引用データが本文に書き込まれた電子メールのデータ量を算定する算定手段と、前記算定手段により算定された前記データ量に応じた報知を行う報知手段とを具備することを特徴とする電子メール作成装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、該画像データが該電子メールの本文に既に含まれているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記作成中の電子メールの本文に含まれている画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データを該電子メールの本文へ書き込む書き込み手段と、前記書き込み手段により前記引用データが書き込まれた本文のデータ量を算定する算定手段と、前記算定手段により算定された前記データ量に応じた報知を行う報知手段と、前記書き込み手段により前記引用データが書き込まれた本文を有する電子メールを送信する旨の操作が為された場合に、該電子メールを送信する送信手段とを具備することを特徴とする通信端末を提供する。
このような電子メール作成装置および通信端末によれば、電子メールの本文に含ませることを指示された画像データが、その電子メールの本文に既に含まれている場合には、その画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データが上記本文に書き込まれ、その引用データが書き込まれた後の本文のデータ量に応じた報知が行われる。
以上に説明したように、本発明によれば、画像データを本文に含ませることが可能な電子メールを作成する際に、その本文に含ませることが可能なデータの量を把握しつつ、電子メールの本文を作成することが可能になるといった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(A:構成)
(A−1:通信システムの構成)
図6は、本発明の1実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図6に示されているように、この通信システムは、インターネット10に接続された通信端末20と、ゲートウェイ(以下、「GW」)30を介してインターネット10に接続された移動通信網40と、移動通信網40に収容される移動通信端末50Aおよび50Bと、を有している。
通信端末20は、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PC)であり、電子メールを生成しインターネット10を介して送信したり、インターネット10を介して受信した電子メールの本文をその内容に応じて表示する機能(以下、メールクライアント機能)を備えている。より詳細には、通信端末20は、図1に示す本文を有する電子メールを生成し送信する一方、このような電子メールを受信した場合に図2に示す態様でその本文を表示することができる。
GW30は、インターネット10における通信プロトコルと移動通信網40における通信プロトコルとを相互変換する機能を備えている。このGW30は、通信端末20と移動通信端末50Aや50Bとの間で移動通信網40およびインターネット10を介して行われる通信を仲介するためのものである。
移動通信網40は、複数の基地局(図示省略)や交換機(図示省略)などを含んでおり、各基地局の形成する無線エリアに在圏している移動通信端末50Aおよび50Bを収容し無線通信サービスを提供するためのものである。
移動通信端末50Aと50Bは、移動通信網40に収容される携帯電話機であり、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能を備えている。以下では、移動通信端末50Aと50Bとを区別する必要がない場合には、単に「移動通信端末50」と表記する。なお、本実施形態では、移動通信端末50が、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能を備えた携帯電話機である場合について説明するが、係るメールクライアント機能を備えたPHS(Personal Handyphone System:登録商標)であっても良いことは勿論である。
この移動通信端末50の有するメールクライアント機能が、通信端末20の有するメールクライアント機能と異なっている点は、電子メールの本文に画像データを挿入する旨の操作が為された場合に、係る画像データを挿入した後のデータ量と、その電子メールの本文に含ませることが可能なデータ量の最大値との差(以下、残量)を表示する点である。これにより、移動通信端末50のユーザは、作成中の電子メールの本文に含めることが可能なデータの残量を把握しつつ、電子メールの編集作業を継続することが可能になる。以下では、本発明の特徴を顕著に示している移動通信端末50を中心に説明する。
(A−2:移動通信端末50の構成)
まず、図7を参照しつつ移動通信端末50の構成について説明する。図7は、移動通信端末50の構成の一例を示すブロック図である。この図に示されているように、移動通信端末50は、制御部100と、表示部110と、操作部120と、無線通信部130と、記憶部140と、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバスとを有している。
制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部140に格納されているソフトウェアを読み出し実行することにより、移動通信端末50の各部を制御するためのものである。表示部110は、液晶ディスプレイとその駆動回路であり、制御部100から引渡されたデータに応じた画像を表示するものである。操作部120は、数字や文字、各種指示等をユーザに入力させるための複数の操作子(例えば、カーソルキーやテンキーなど)を備えており、その操作子の操作内容に応じたデータ(以下、操作内容データ)を制御部100へ引渡すものである。
無線通信部130は、移動通信網40の基地局(図示省略)と無線通信するためのものである。この無線通信部130は、上記基地局から送信されてくるデータを受信し制御部100へ引渡すと共に、制御部100から引渡されたデータを上記基地局へ送出するものである。
記憶部140は、図7に示されているように、RAM(Random Access Memory)などにより構成される揮発性記憶部140aと、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)により構成される不揮発性記憶部140bとを含んでいる。この揮発性記憶部140aは、ソフトウェアにしたがって作動している制御部100によってワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部140bには、電子メールの本文に含ませることが可能なデータ量の最大値を表す閾値データや、複数の画像データが格納されている。これら複数の画像データのなかには、ユーザによってダウンロードされた画像データや、工場出荷時点で不揮発性記憶部140bに書き込まれている画像データが含まれている。以下では、前者を「ダウンロード画像データ」と呼び、後者を「プリインストール画像データ」と呼ぶ。また、不揮発性記憶部140bには、OS(Operating System)を制御部100に実現させるためのOSソフトウェアや、上述したメールクライアント機能を制御部100に実現させるためのメール処理プログラムなどのソフトウェアが格納されている。以下では、上記ソフトウェアを実行することによって制御部100に付与される機能について説明する。
制御部100は、移動通信端末50の電源(図示省略)が投入されると、まず、OSソフトウェアを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する。OSソフトウェアにしたがって作動している制御部100には、移動通信端末50の各部を制御する機能、ユーザの指示に応じて他のソフトウェアを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する機能が付与される。例えば、上記メール処理プログラムの実行を指示されると、制御部100は、そのメール処理プログラムを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する。上述したように、このメール処理プログラムにしたがって作動している制御部100には、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能が付与される。具体的には、以下に述べる5つの機能が付与される。
第1に、作成中の電子メールの本文に含められる画像データを管理するための画像データ管理テーブルを揮発性記憶部140a内に作成する機能である。図8は、画像データ管理テーブルのテーブルフォーマットの一例を示す図である。この画像データ管理テーブルには、上記本文内で画像データを一意に識別する画像識別子に対応付けて、その画像データの不揮発性記憶部140b内での格納場所を表すデータ(例えば、ファイルパス)が格納されている。この画像データ管理テーブルは、作成中の電子メールの本文へ含ませることを指示された画像データが既にその本文に含まれているか否かを制御部100に判定させる際に用いられる。
第2に、作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、その画像データがその電子メールの本文に既に含まれているか否かを上記画像データ管理テーブルの格納内容に基づいて判定する判定機能である。
第3に、上記判定機能の判定結果が肯定的である場合に、作成中の電子メールの本文に含まれている画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データをその電子メールの本文へ書き込む書き込み機能である。本実施形態では、上記引用データとして、IMGタグ(図5参照)が用いられており、そのsrc属性値には、その画像データの画像識別子が設定される。
第4に、上記書き込み機能により引用データが書き込まれた本文のデータ量をその本文に含まれる各種タグのデータ量に基づいて算定する算定機能である。そして、第5に、上記算定機能によって算定されたデータ量と上記閾値データの表す値との差を表示部110に表示させ、その差をユーザへ報知する報知機能である。
以上に説明したように、移動通信端末50のハードウェア構成は一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成と同一であり、記憶部140に格納されている各種ソフトウェアを制御部100に実行させることによって、本発明に係る通信端末に特有な機能とが付与される。なお、本実施形態では、上記各種機能をソフトウェアモジュールを用いて実現する場合について説明したが、これらソフトウェアモジュールと同一の機能を担っているハードウェアモジュールを用いて移動通信端末50を構成しても良いことは勿論である。
(B:動作)
次に、本実施形態の動作を説明する。
ユーザが操作部120に所定の操作を行うと、制御部100は、不揮発性記憶部140bに格納されたメール処理プログラムを起動し順次実行する。図9は、メール処理プログラムの実行に伴なって表示部110に表示される各画面の内容を示す図である。メール処理プログラムの実行が開始されると、まず、メニュー画面910が表示部110に表示される。このメニュー画面910は、電子メールに関する種々の処理をユーザに選択させるための画面であり、各処理の内容を図像化したアイコン911が配列されている。これらのアイコン911のうち電子メールの作成を表す「新規作成」アイコン911がユーザにより選択されると、メニュー画面910に代えてメール作成画面920が表示部110に表示される。このメール作成画面920は、電子メールのうち編集されるべき項目をユーザに選択させるための画面である。更に詳述すると、メール作成画面920は、電子メールの送信先アドレスを入力するための「宛先」ボタン921と、電子メールの件名を入力するための「件名」ボタン922と、本文を編集するための「本文」ボタン923とを含んでいる。これらのコマンドボタンのうち「本文」ボタン923がユーザにより選択されると、メール作成画面920に代えて本文編集画面930が表示部110に表示される。
この本文編集画面930には、図9に示すように、電子メールの本文を表示するための本文表示領域931と、その電子メールに入力可能なデータの残量を表示するためのデータ量表示領域932とが設けられている。ユーザは、この本文表示領域931に表示された本文を参照しながら操作部120を適宜に操作することによって、その本文を編集することができる。この後にユーザによって操作部120が操作されて本文の内容を確定するための指示が入力されると、上述したメール作成画面920が本文編集画面930に代えて再び表示される。そして、メール作成画面920が表示されているときに操作部120が操作されてメール送信の指示が入力されると、その段階において作成されている本文を含む電子メールが移動通信網40に送信される。
次に、メール処理プログラムに基づいて実行される処理の具体的な内容を説明する。図10は、メニュー画面910において「新規作成」アイコン911が選択されたときに実行される処理の流れを示すフローチャートである。同図に示す処理が開始されると、制御部100は、上述した画像データ管理テーブルを揮発性記憶部140a内に作成する一方、メール作成画面920(図9参照)を作成して表示部110に表示させる(ステップSA1)。なお、電子メールの作成開始始点では、上記画像データ管理テーブルの格納内容が空であることは言うまでもない。
続くステップSA2において、制御部100は、ユーザによって操作部120が操作されるまで待機する。そして、ユーザによって操作部120が操作されると、制御部100はその操作内容に応じた処理を実行する。例えば、制御部100は、メール作成画面920の「宛先」ボタン921が選択されると送信先アドレスの入力を受け付ける一方、「件名」ボタン922が選択されると電子メールの件名の入力を受け付ける。また、電子メールの送信を示す指示が入力されると、制御部100は、その段階までで作成した電子メールを送信する(ステップSA3)。具体的には、制御部100は、その段階までで作成した電子メールの本文に、画像データ管理テーブルに格納されているファイルパスで特定される画像データとその画像データの画像識別子との組を添付して送信する。一方、「本文」ボタン923が選択されると、制御部100は、本文編集画面930を表示部110に表示させたうえで、その本文を編集するための処理(以下「本文編集処理」と呼ぶ)を実行する(ステップSA4)。以降、制御部100は、本文編集処理が完了するまで待機し、本文を確定する旨の指示が入力されたと判定すると(ステップSA5)、本文編集画面930に代えてメール作成画面920を表示部110に表示させる。以下、図11を参照して、本文編集処理の具体的な内容を説明する。
本文編集画面930が表示部110に表示されると、ユーザは、本文について実行されるべき複数の編集処理の何れかを選択する。図11に示されるように、本文編集処理が開始されると、制御部100はまず、本文について実行される複数の編集処理の何れかがユーザによって選択されるまで待機する(ステップSB1)。ここでユーザが選択し得る編集処理としては、電子メールの本文に対して文字の入力/削除や装飾の付加/解除を行う処理(ステップSB2)、およびプレビュー画面940を表示する処理(ステップSB3)、上記本文に画像を含ませる処理(ステップSB4およびSB5)がある。以下では、上記各編集処理のうち、本文に画像を含ませる処理について具体的な処理の流れを説明する。もっとも、ステップSB1においてはこれら以外の編集処理が選択される場合もあり、その場合には選択内容に応じた処理が適宜に実行される。
ステップSB1において本文に対する画像の挿入が選択されると、制御部100は、本文に含ませるべき画像に対応する画像データがユーザによって選択されるまで待機する(ステップSB4)。更に詳述すると、制御部100は、まず、電子メールの本文に含ませるべき画像データの分類(ダウンロード画像データであるか、プリインストール画像データ)をユーザに選択させる。分類が選択されると、制御部100は、この分類に属する複数の画像データの何れかをユーザに選択させるための画面(以下「画像選択画面」と呼ぶ)を表示部110に表示させて、ユーザによる画像データの選択を待ち受ける。図12に示されるように、画像選択画面は、不揮発性記憶部140bに格納されている画像データに対して縮小処理を施した画像が配列された画面である。つまり、制御部100は、不揮発性記憶部140bに格納された複数の画像データのうちユーザにより選択された分類に属するものを読み出し、これらの画像データに縮小処理を施したうえで表示部110にリスト表示させる。ユーザは、操作部120を適宜に操作することにより、これらの画像データの何れかを選択する。
次いで、制御部100は、図11に示されているように、上記画像選択画面にて選択された画像に対応する画像データを作成中の電子メールの本文に含ませるための処理を実行する(ステップSB5)。以下では、ステップSB5にて実行される画像挿入処理について図13を参照しつつ詳細に説明する。
図13は、メール処理プログラムにしたがって作動している制御部100によって実行される画像挿入処理の流れを示すフローチャートである。図13に示されているように、制御部100は、まず、画像選択画面(図12参照)にて選択された画像データ(以下、挿入画像データ)が、作成中の電子メールの本文に含まれている画像データ(以下、添付画像データ)と同一であるか否かを判定する(ステップSC1)。具体的には、制御部100は、画像データ管理テーブルの格納内容を参照し、挿入画像データのファイルパスが格納されている場合には、その挿入画像データは添付画像データと同一であると判定する。そして、ステップSC1の判定結果が“Yes”である場合には、制御部100は、上記挿入画像データの挿入を指示された位置に、その挿入画像データと同一の添付画像データを引用して画像を表示することを示す引用データを書き込む(ステップSC3)。逆に、ステップSC1の判定結果が“No”である場合には、制御部100は、挿入画像データのファイルパスにその画像データを一意に識別する画像識別子を対応付けて画像データ管理テーブルへ格納し(ステップSC2)、上記ステップSC3にて、その画像識別子で示される画像データを引用して画像を表示する旨の引用データを書き込む。なお、本実施形態では、挿入画像データのファイルパスと、添付画像データのファイルパスとが一致するか否かで、その挿入画像データが添付画像データと同一であるか否かを判定する場合について説明したが、挿入画像データと上記添付画像データとをビット単位で比較して両者が同一であるか否かを判定するとしても良いことは勿論である。
次いで、制御部100は、作成中の電子メールの本文に含まれるデータのデータ量を算定する(ステップSC4)。具体的には、制御部100は、その電子メールの本文に書き込まれているデータのデータ量を積算し、更に、本文に書き込まれている引用データに含まれる画像識別子に対応付けて画像データ管理テーブルに格納されているファイルパスで特定される画像データのデータ量を加算して上記本文に含まれるデータのデータ量を算定する。
そして、制御部100は、不揮発性記憶部140bに格納されている閾値データの表す値から、上記ステップSC4にて算定したデータ量を減算して得られる値をデータ量表示領域932に書き込んだ本文編集画面930を表示部110に表示させる(ステップSC5)。これにより、ユーザは、作成中の電子メールの本文に含ませることが可能なデータの残量を把握することが可能になる。例えば、電子メールの本文に添付画像データと同一の画像データを挿入した場合には、上記残量が上記引用データ分しか減少しなかったことを把握することが可能になる。なお、本実施形態では、作成中の電子メールの本文に含ませることが可能なデータの残量を表示部110に表示させる場合について説明したが、係る残量に対応する音声を放音させることによって、その残量をユーザへ報知するとしても良いことは勿論である。
(C:変形例)
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明した。しかしながら、以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(C−1:変形例1)
上述した実施形態では、移動通信網40に収容される移動通信端末に本発明を適用する場合について説明した。しかしながら、本発明の適用対象は移動通信端末に限定されるものではなく、通信機能を備えた据え置き型のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)であっても良い。要は、通信網を介して通信する機能を有する通信端末であれば、何れであっても本発明を適用することが可能である。
また、本発明の適用対象は、上記通信端末に限定されるものではなく、例えばPDA(Persona Digital Assistant)やノート型パソコンのように通信機能を有さないコンピュータ装置であっても良い。このように通信機能を有さないコンピュータ装置であっても、本発明を適用することによって電子メール作成装置として機能させ、携帯電話機やPHSなどを別途接続することによって、作成した電子メールを送信することが可能になるからである。
(C−2:変形例2)
上述した実施形態では、作成中の電子メールの本文に含ませることが可能なデータの残量をユーザへ報知する場合について説明したが、上記本文のデータ量をそのまま報知するとしても良いことは勿論である。これは、図13に示す画像挿入処理に代えて、図14に示す画像挿入処理を制御部100に実行させることによって実現される。図14に示す画像挿入処理が図13に示す画像挿入処理と異なっている点は、ステップSC5に代えて、ステップSC6およびステップSC7を設けた点である。
ステップSC6は、ステップSC4にて算出された本文のデータ量と前述した閾値データとに基づいて、そのデータ量を表示する際の文字色を特定するステップであり、ステップSC7は、ステップSC6にて特定された文字色で上記データ量を表示するステップである。例えば、上記最大値データと上記データ量との差が所定の値(例えば、1000バイト)よりも小さくなった場合には、上記文字色を赤にし、その値以上である場合には、上記文字色を黒にするべきことを定めておけば、ユーザは表示されるデータ量の文字色の変化によって、残量が所定の値よりも小さくなったことを把握することが可能になる。つまり、上述した実施形態と同一の効果を得ることができる。
(C−3:変形例3)
上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特有な機能を実現させるためのメール処理プログラムが移動通信端末50の記憶部140に予め格納されている場合について説明した。しかしながら、上記メール処理プログラムが記録されている記録媒体であって、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体を用いて、上記メール処理プログラムを一般的なコンピュータ装置にインストールし本発明に係る電子メール作成装置や通信端末と同一の機能を付与するとしても勿論良い。このようにすると、既存の通信システムに含まれているコンピュータ装置に、本発明に係る電子メール作成装置や移動通信端末と同一の機能を付与することが可能になるといった効果を奏する。なお、上記記録媒体の一例としては、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)、フロッピーディスク(登録商標)などが挙げられる。
電子メールの本文の一例を示す図である。 同電子メールの本文の表示例を示す図である。 同電子メールを作成するためのメール編集画面の一例を示す図である。 同一画像データを複数含む電子メールの表示例を示す図である。 同電子メールのデータ構造を示す図である。 本発明の1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同移動通信端末50の構成例を示すブロック図である。 同移動通信端末50の記憶部140に格納されている画像管理テーブルのテーブルフォーマットの一例を示す図である。 電子メール編集動作の際に移動通信端末50の表示部110に表示される画面の遷移を説明するための図である。 同移動通信端末50の制御部100が実行する本文編集・確定動作の流れを示すフローチャートである。 同制御部100が実行する電子メール編集処理の流れを示すフローチャートである。 同表示部110に表示される画像選択画面の一例を示す図である。 同制御部100が実行する画像挿入動作の流れを示すフローチャートである。 変形例2に係る画像挿入動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10…インターネット、20…通信端末、30…GW、40…移動通信網、50、50A、50B…移動通信端末、100…制御部、110…表示部、120…操作部、130…無線通信部、140…記憶部、140a…揮発性記憶部、140b…不揮発性記憶部。

Claims (3)

  1. 画像データを含む本文を有する電子メールを作成する電子メール作成装置において、
    作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、該画像データが該電子メールの本文に既に含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記作成中の電子メールの本文に含まれている画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データを該電子メールの本文へ書き込む書き込み手段と、
    前記書き込み手段により前記引用データが書き込まれた本文のデータ量を算定する算定手段と、
    前記算定手段により算定された前記データ量に応じた報知を行う報知手段と
    を具備することを特徴とする電子メール作成装置。
  2. 前記報知手段は、前記算定手段により算定された前記データ量と、前記電子メールの本文について予め定められている閾値であって、該本文に含めることが可能なデータの最大量を示す閾値との差を報知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子メール作成装置。
  3. 作成中の電子メールの本文に画像データを含ませる旨の操作がユーザによって為された場合に、該画像データが該電子メールの本文に既に含まれているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果が肯定的である場合に、前記作成中の電子メールの本文に含まれている画像データを引用して画像を表示するべきことを示す引用データを該電子メールの本文へ書き込む書き込み手段と、
    前記書き込み手段により前記引用データが書き込まれた本文のデータ量を算定する算定手段と、
    前記算定手段により算定された前記データ量に応じた報知を行う報知手段と、
    前記書き込み手段により前記引用データが書き込まれた本文を有する電子メールを送信する旨の操作が為された場合に、該電子メールを送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする通信端末。
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