JP2005182321A - 電子メール作成装置および通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ユーザに特段の注意を払わせることなく、画像データを含む本文を有する電子メールの表示態様に悪影響を与えかねない編集操作が行われることを回避すること。
【解決手段】 画像データを含む本文を有する電子メールを作成する電子メール作成装置に、カーソルを用いて作成中の電子メールの本文を表示させ、そのカーソルの示す位置へ画像データを入力する旨の操作が為された場合には、該画像データに対応するアイコンを作成中の電子メールの本文へ書き込ませ、該アイコンに後続させて制御コードを書き込ませる。そして、カーソルを上記制御コードの位置へ移動させる旨の操作が為された場合には、他の位置へ強制移動させる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、画像データを含む本文を有する電子メールの作成を容易にする技術に関する。
近年、インターネットなどの電気通信回線を利用した様々な通信サービスが提供されている。このような通信サービスの一例としては、電子メールサービスが挙げられる。電子メールサービスとは、文字で構成された本文とその本文の送信元や送信先を示す通信アドレス(以下、前者を「送信元アドレス」、後者を「送信先アドレス」と呼ぶ)とを内包した電子メールを上記電気通信回線を介して送受信することによって実現されるメッセージ交換サービスの一種である。
上記電子メールの本文には、基本的に文字のみが含まれているが、その本文に含まれている文字に様々な装飾(文字色の指定や文字フォントの指定など)を施したり、その本文に画像などを埋め込んだりして興趣性を向上させたいといったニーズがある。このようなニーズに応えるための技術としては、HTML(Hyper Text Markup Language)などのマークアップ言語を用いて、電子メールの本文を記述することが挙げられる。図1は、この種の電子メールに含まれている本文の一例を示す図であり、このような本文を有する電子メールを受信した通信端末は、図2に示すような態様でその本文を表示する。
このように、マークアップ言語を用いて電子メールの本文を記述することによって、興趣性の高い電子メールを送信することが可能になる。しかしながら、電子メールサービスを利用しているユーザの全てが上記マークアップ言語の文法を熟知している訳ではない。そこで、マークアップ言語の文法を熟知していなくても図1に示すような電子メールを作成し送信することを可能にする技術が従来より提案されている(例えば、非特許文献1)。非特許文献1に開示された技術では、図3に示すような電子メール編集画面を端末に表示させ、その電子メール編集画面に入力された本文に装飾を施させたり、画像データを添付させたりすることによって、図1に示す本文を有する電子メールを作成させるようにしている。
「できるムック(vol3)入門電子メール」、 株式会社インプレス、2002年3月、73ページ
ところで、図2に示すような電子メールの本文に含まれるデータのうち、文字データは、通信端末毎に異なる大きさや異なるフォントで表示される場合が起こり得る。これに対して、画像データは、通信端末の機種とは無関係に常に同一の大きさで表示される。このため、例えば、図4に示すような表示態様で本文の表示が行われることを意図して電子メールを作成したとしても、その電子メールの受け手が利用している通信端末の機種に応じて図5左側に示すような態様で本文が表示されたり、図5右側に示すような態様で本文の表示が行われたりすることが起こり得る。
このような事態を避けるためには、電子メールの表示態様に悪影響を与えかねない編集操作(例えば、画像データの直後に文字データを入力すること)を避けるように注意を払いつつ電子メールを作成することが考えられる。しかしながら、このような注意を払いつつ電子メールを作成することは非常に煩わしい。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、ユーザに特段の注意を払わせることなく、画像データを含む本文を有する電子メールの表示態様に悪影響を与えかねない編集操作が行われることを回避する技術を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、画像データを含む本文を有する電子メールを作成する電子メール作成装置において、カーソルを用いて作成中の電子メールの本文を表示する表示手段と、前記カーソルの示す位置へ画像データを入力する旨の操作が為された場合に、該画像データに対応するアイコンを前記作成中の電子メールの本文へ書き込むと共に、該アイコンに後続させて制御コードを書き込む書き込み手段と、前記カーソルを前記制御コードの位置へ移動させる旨の操作が為された場合に、前記カーソルを他の位置へ強制移動させる強制移動手段とを具備することを特徴とする電子メール作成装置を提供する。
また、上記課題を解決するために、本発明は、作成中の電子メールの本文を表示する表示手段と、前記カーソルの示す位置へ画像データを入力する旨の操作が為された場合に、該画像データに対応するアイコンを前記作成中の電子メールの本文へ書き込むと共に、該アイコンに後続させて制御コードを書き込む書き込み手段と、前記カーソルを前記制御コードの位置へ移動させる旨の操作が為された場合に、前記カーソルを他の位置へ強制移動させる強制移動手段と、前記書き込み手段により前記アイコンが書き込まれた本文を有する電子メールを送信する旨の操作が為された場合に、前記アイコンに対応する画像データを添付して送信する送信手段とを具備することを特徴とする通信端末を提供する。
このような電子メール作成装置および通信端末によれば、作成中の電子メールの本文に画像データを挿入する旨の操作が為されると、その画像データに対応するアイコンが上記本文に書き込まれ、その画像アイコンに後続して制御コードが書き込まれる。そして、上記制御コードの位置へカーソルを移動する旨の操作が為された場合には、他の位置へカーソルが強制移動される。
本発明によれば、画像アイコンの直後に位置する制御コードへカーソルを位置付けようとしても、カーソルが他の位置へ強制移動されるので、その制御コードの位置へデータが入力されることを抑止することが可能になる。これにより、画像データを含む本文を有する電子メールを作成する際に、ユーザに特段の注意を払わせることなく、その表示態様に悪影響を与えかねない編集操作が行われることを回避することが可能になるといった効果を奏する。
以下、図面を参照しつつ本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(A:構成)
(A−1:通信システムの構成)
図6は、本発明の1実施形態に係る通信システムの全体構成の一例を示す図である。図6に示されているように、この通信システムは、インターネット10に接続された通信端末20と、ゲートウェイ(以下、「GW」)30を介してインターネット10に接続された移動通信網40と、移動通信網40に収容される移動通信端末50Aおよび50Bと、を有している。
通信端末20は、例えばパーソナルコンピュータ(以下、PC)であり、電子メールを生成しインターネット10を介して送信したり、インターネット10を介して受信した電子メールの本文をその内容に応じて表示する機能(以下、メールクライアント機能)を備えている。より詳細には、通信端末20は、図1に示す本文を有する電子メールを生成し送信する一方、このような電子メールを受信した場合に図2に示す態様でその本文を表示することができる。
GW30は、インターネット10における通信プロトコルと移動通信網40における通信プロトコルとを相互変換する機能を備えている。このGW30は、通信端末20と移動通信端末50Aや50Bとの間で移動通信網40およびインターネット10を介して行われる通信を仲介するためのものである。
移動通信網40は、複数の基地局(図示省略)や交換機(図示省略)などを含んでおり、各基地局の形成する無線エリアに在圏している移動通信端末50Aおよび50Bを収容し無線通信サービスを提供するためのものである。
移動通信端末50Aと50Bは、移動通信網40に収容される携帯電話機であり、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能を備えている。以下では、移動通信端末50Aと50Bとを区別する必要がない場合には、単に「移動通信端末50」と表記する。なお、本実施形態では、移動通信端末50が、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能を備えた携帯電話機である場合について説明するが、係るメールクライアント機能を備えたPHS(Personal Handyphone System:登録商標)であっても良いことは勿論である。
この移動通信端末50の有するメールクライアント機能が、通信端末20の有するメールクライアント機能と異なっている点は、以下の2つの点である。第1に、作成中の電子メールの本文へ画像データを挿入することを指示された場合に、その画像データに対応するアイコンの前後に所定の制御コード(本実施形態では、改行コード)を付与してその挿入位置へ書き込む点である。そして、第2に、上記アイコンに後続する改行コードの位置にカーソルを移動する旨の操作が為された場合に、カーソルを他の位置へ強制移動する点である。これにより、画像データに対応するアイコンに後続させて文字を入力しようとしてカーソルを移動しても、カーソルが他の位置へ強制移動される。つまり、画像データに後続させて文字データを入力するといった電子メールの表示態様に悪影響を与えかねない編集処理が行われることを回避することが可能になる。なお、本実施形態では、アイコンの前後に改行コードを付与して本文へ書き込む場合について説明するが、アイコンの直前に文字列を挿入しようとしても、文字列の末尾には常に改行コードが付与されるため、文字列とアイコンとが同一行内に並べて書き込まれることはない。このため、アイコンの前に付与する改行コードは必ずしも必須のもではない。要は、アイコンの直後に改行コードを書き込み、そのような改行コードの位置へのカーソルの移動させる旨の操作が為されても、他の位置へ強制移動させるような態様であれば良い。なお、本実施形態では、上記制御コードとして改行コードを用いる場合について説明したが、タブコードなど他の制御コードであっても良いことは勿論である。以下では、本発明の特徴を顕著に示している移動通信端末50を中心に説明する。
(A−2:移動通信端末50の構成)
まず、図7を参照しつつ移動通信端末50の構成について説明する。図7は、移動通信端末50の構成の一例を示すブロック図である。この図に示されているように、移動通信端末50は、制御部100と、表示部110と、操作部120と、無線通信部130と、記憶部140と、これら各構成要素間のデータ授受を仲介するバスとを有している。
制御部100は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、記憶部140に格納されているソフトウェアを読み出し実行することにより、移動通信端末50の各部を制御するためのものである。表示部110は、液晶ディスプレイとその駆動回路であり、制御部100から引渡されたデータに応じた画像を表示するものである。操作部120は、数字や文字、各種指示等をユーザに入力させるための複数の操作子(例えば、カーソルキーやテンキーなど)を備えており、その操作子の操作内容に応じたデータ(以下、操作内容データ)を制御部100へ引渡すものである。
無線通信部130は、移動通信網40の基地局(図示省略)と無線通信するためのものである。この無線通信部130は、上記基地局から送信されてくるデータを受信し制御部100へ引渡すと共に、制御部100から引渡されたデータを上記基地局へ送出するものである。
記憶部140は、図7に示されているように、RAM(Random Access Memory)などにより構成される揮発性記憶部140aと、ROM(Read Only Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)により構成される不揮発性記憶部140bとを含んでいる。この揮発性記憶部140aは、ソフトウェアにしたがって作動している制御部100によってワークエリアとして利用される。一方、不揮発性記憶部140bには、複数の画像データが格納されている。これら複数の画像データのなかには、ユーザによってダウンロードされた画像データや、工場出荷時点で不揮発性記憶部140bに書き込まれている画像データが含まれている。以下では、前者を「ダウンロード画像データ」と呼び、後者を「プリインストール画像データ」と呼ぶ。また、不揮発性記憶部140bには、OS(Operating System)を制御部100に実現させるためのOSソフトウェアや、上述したメールクライアント機能を制御部100に実現させるためのメール処理プログラムなどのソフトウェアが格納されている。以下では、上記ソフトウェアを実行することによって制御部100に付与される機能について説明する。
制御部100は、移動通信端末50の電源(図示省略)が投入されると、まず、OSソフトウェアを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する。OSソフトウェアにしたがって作動している制御部100には、移動通信端末50の各部を制御する機能、ユーザの指示に応じて他のソフトウェアを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する機能が付与される。例えば、上記メール処理プログラムの実行を指示されると、制御部100は、そのメール処理プログラムを不揮発性記憶部140bから読み出し実行する。上述したように、このメール処理プログラムにしたがって作動している制御部100には、本発明に係る通信端末に特有なメールクライアント機能が付与される。具体的には、以下に述べる3つの機能が付与される。
第1に、データの入力位置を示すカーソルを用いて作成中の電子メールの本文を表示する表示機能である。第2に、作成中の電子メールの本文に画像データを挿入することを指示された場合に、その挿入位置に上記画像データに対応するアイコンの前後に改行コードを付与して書き込む機能である。そして、第3に、上記アイコンに後続する改行コードの位置へカーソルを移動することを指示された場合に、カーソルを他の位置へ強制移動させる強制移動機能である。
以上に説明したように、移動通信端末50のハードウェア構成は一般的なコンピュータ装置のハードウェア構成と同一であり、記憶部140に格納されている各種ソフトウェアを制御部100に実行させることによって、本発明に係る通信端末に特有な機能とが付与される。なお、本実施形態では、上記各種機能をソフトウェアモジュールを用いて実現する場合について説明したが、これらソフトウェアモジュールと同一の機能を担っているハードウェアモジュールを用いて移動通信端末50を構成しても良いことは勿論である。
(B:動作)
次に、本実施形態の動作を説明する。
ユーザが操作部120に所定の操作を行うと、制御部100は、不揮発性記憶部140bに格納されたメール処理プログラムを起動し順次実行する。図8は、メール処理プログラムの実行に伴なって表示部110に表示される各画面の内容を示す図である。メール処理プログラムの実行が開始されると、まず、メニュー画面910が表示部110に表示される。このメニュー画面910は、電子メールに関する種々の処理をユーザに選択させるための画面であり、各処理の内容を図像化したアイコン911が配列されている。これらのアイコン911のうち電子メールの作成を表す「新規作成」アイコン911がユーザにより選択されると、メニュー画面910に代えてメール作成画面920が表示部110に表示される。このメール作成画面920は、電子メールのうち編集されるべき項目をユーザに選択させるための画面である。更に詳述すると、メール作成画面920は、電子メールの送信先アドレスを入力するための「宛先」ボタン921と、電子メールの件名を入力するための「件名」ボタン922と、本文を編集するための「本文」ボタン923とを含んでいる。これらのコマンドボタンのうち「本文」ボタン923がユーザにより選択されると、メール作成画面920に代えて本文編集画面930が表示部110に表示される。
この本文編集画面930には、図8に示すように、電子メールの本文を表示するための本文表示領域931が設けられている。ユーザは、この本文表示領域931に表示された本文を参照しながら操作部120を適宜に操作することによって、その本文を編集することができる。この後にユーザによって操作部120が操作されて本文の内容を確定するための指示が入力されると、上述したメール作成画面920が本文編集画面930に代えて再び表示される。そして、メール作成画面920が表示されているときに操作部120が操作されてメール送信の指示が入力されると、その段階において作成されている本文を含む電子メールが移動通信網40に送信される。
次に、メール処理プログラムに基づいて実行される処理の具体的な内容を説明する。図9は、メニュー画面910において「新規作成」アイコン911が選択されたときに実行される処理の流れを示すフローチャートである。同図に示す処理が開始されると、制御部100は、メール作成画面920(図8参照)を作成して表示部110に表示させる(ステップSA1)。
続くステップSA2において、制御部100は、ユーザによって操作部120が操作されるまで待機する。そして、ユーザによって操作部120が操作されると、制御部100はその操作内容に応じた処理を実行する。例えば、制御部100は、メール作成画面920の「宛先」ボタン921が選択されると送信先アドレスの入力を受け付ける一方、「件名」ボタン922が選択されると電子メールの件名の入力を受け付ける。また、電子メールの送信を示す指示が入力されると、制御部100は、その段階までで作成した電子メールを送信する(ステップSA3)。一方、「本文」ボタン923が選択されると、制御部100は、本文編集画面930を表示部110に表示させたうえで、その本文を編集するための処理(以下「本文編集処理」という)を実行する(ステップSA4)。以降、制御部100は、本文編集処理が完了するまで待機し、本文を確定する旨の指示が入力されたと判定すると(ステップSA5)、本文編集画面930に代えてメール作成画面920を表示部110に表示させる。以下、図10を参照して、本文編集処理の具体的な内容を説明する。
本文編集画面930が表示部110に表示されると、ユーザは、本文について実行されるべき複数の編集処理の何れかを選択する。図10に示されるように、本文編集処理が開始されると、制御部100はまず、本文について実行される複数の編集処理の何れかがユーザによって選択されるまで待機する(ステップSB1)。ここでユーザが選択し得る編集処理としては、電子メールの本文に対して文字の入力/削除や装飾の付加/解除を行う処理(ステップSB2)、およびプレビュー画面940を表示する処理(ステップSB3)、上記本文に画像を含ませる処理(ステップSB4およびSB5)がある。以下では、上記各編集処理のうち、本文に画像を含ませる処理について具体的な処理の流れを説明する。もっとも、ステップSB1においてはこれら以外の編集処理が選択される場合もあり、その場合には選択内容に応じた処理が適宜に実行される。
ステップSB1において本文に対する画像の挿入が選択されると、制御部100は、本文に含ませるべき画像に対応する画像データがユーザによって選択されるまで待機する(ステップSB4)。更に詳述すると、制御部100は、まず、電子メールの本文に含ませるべき画像データの分類(ダウンロード画像データであるか、プリインストール画像データ)をユーザに選択させる。分類が選択されると、制御部100は、この分類に属する複数の画像データの何れかをユーザに選択させるための画面(以下「画像選択画面」という)を表示部110に表示させて、ユーザによる画像データの選択を待ち受ける。図11に示されるように、画像選択画面は、不揮発性記憶部140bに格納されている画像データに対して縮小処理を施した画像が配列された画面である。つまり、制御部100は、不揮発性記憶部140bに格納された複数の画像データのうちユーザにより選択された分類に属するものを読み出し、これらの画像データに縮小処理を施したうえで表示部110にリスト表示させる。ユーザは、操作部120を適宜に操作することにより、これらの画像データの何れかを選択する。
次いで、制御部100は、図10に示されているように、上記画像選択画面にて選択された画像に対応する画像データを電子メールの本文に含ませるための処理を実行する(ステップSB5)。以下では、ステップSB5にて実行される画像挿入処理について図12を参照しつつ詳細に説明する。
図12は、制御部100が実行する画像挿入処理の流れを示すフローチャートである。図12に示されているように、制御部100は、まず、画像選択画面(図11参照)にて選択された画像データに対応するアイコンの直前に改行コードを付与して電子メールの本文に書き込む(ステップSC1)。次いで、制御部100は、ステップSC1にて書き込んだアイコンに後続させて改行コードを上記本文に書き込にで(ステップSC2)、画像挿入処理を完了する。なお、本実施形態では、上述したステップSC1にてアイコンの直線に改行コードを付与して上記本文へ書き込む場合について説明したが、アイコンのみを本文へ書き込むとしても勿論良い。
次いで、上記画像挿入処理で、画像データに対応するアイコンの前後に改行コードが書き込まれた本文に対して文字の入力/削除や装飾の付加/解除を行う処理(図10:ステップSB2)を施す過程で、カーソルの移動を指示された場合に制御部100が行うカーソル移動処理について図14を参照しつつ説明する。
図14は、カーソル移動処理の流れを示すフローチャートである。図14に示されているように、制御部100は、カーソルの移動を指示する旨の操作内容データを操作部120から取得(ステップSD1)すると、移動先として指示された位置が改行コードであるか否かを判定する(ステップSD2)。制御部100は、ステップSD2の判定結果が“No”である場合には、ユーザによって指示された移動先へカーソルを移動し(ステップSD5)、逆に、ステップSD2の判定結果が“Yes”である場合には、その改行コードが上記アイコンに後続する改行コードであるか否かを判定する(ステップSD3)。
ステップSD3の判定結果が“No”である場合には、制御部100は、上記ステップSD5の処理(すなわち、ユーザに指示された移動先へのカーソルの移動)を実行して、カーソル移動処理を終了する。逆に、ステップSD3の判定結果が“Yes”である場合には、制御部100は、ユーザに指示された移動先(すなわち、上記アイコンに後続する改行コードの位置)とは異なる他の位置へカーソルを移動させ(ステップSD4)、カーソル移動処理を終了する。
このようなカーソル移動処理が制御部100によって実行されることにより、例えば、図14左側に示すメール編集画面930が表示部110に表示されている状況下で、カーソルを直下に移動させる旨の指示が入力された場合には、図14右側に示すようにカーソルを移動させる。上記アイコンに後続させて文字データを入力する目的で、カーソルをそのアイコンに後続する改行コードの位置へ移動させようとしても、他の位置へカーソルが強制移動されることになる。これにより、画像データに後続させて文字データを入力するといった電子メールの表示態様に悪影響を与えかねない編集操作が行われることを回避することが可能になる。なお、本実施形態では、上記アイコンに後続する改行コードの位置へカーソルを移動する旨の操作が為された場合に、その制御コードの位置でもなく、かつ、移動前の位置でもない位置へ移動させる場合について説明したが、係る操作が為された場合には、カーソルを移動させず(換言すれば、移動前の位置へ強制移動させる)、そのような操作が禁止されていることを通知する旨のメッセージを表示部110に表示させるとしても勿論良い。
また、図14では、2つの文字列とその2つの文字列に上下挟まれた画像データに対応するアイコンとが書き込まれている本文に対する編集処理におけるカーソルの遷移について説明した。しかしながら、複数の文字列と複数の画像データとが本文に含まれている場合であっても、本実施形態によれば、電子メールの表示態様に悪影響を与えるような編集操作が行われることを回避することが可能である。以下、その一例を図15を参照しつつ説明する。
図15は、10個の画像データ(画像データA〜画像データJ)の各々に対対応するアイコン(なお、画像データAに対応するアイコンは省略されている)と、6個の文字列とが書き込まれている本文の一例を示す図である。なお、以下に説明する動作例では、図15に示す本文は、表示部110の表示領域よりも大きく、その一部(例えば、符号151で示される枠内の部分)のみが表示部110に表示されているものとする。この状態で、ページ単位で上記本文をスクロールさせる旨の操作が為されると、符号151で示される枠内の部分に代えて、符号152や153で示される枠内の部分が表示部110に表示される。
図15に示されているような位置にカーソルが表示されている状況下で、カーソルを上方向へ移動させる旨の操作が為されると、ユーザに指示された移動先の位置には、画像データFに対応するアイコンに後続する改行コードがあるため、制御部100は、カーソルを他の位置へ強制移動させる。具体的には、上記改行コードよりも上の位置へ移動させようとする。ところが、本実施形態では、制御部100がカーソルを移動させようとした位置には、画像データEに対応するアイコンに後続する改行コードがある。このため、制御部100は、更に上の位置へカーソルを移動させる。その結果、制御部100は、本文を1行分だけ上方向にスクロールさせて、文字列“BBB”の先頭にカーソルを移動させる。このように、2つの文字列に複数のアイコンが上下挟まれている状態であっても、各アイコンの右側(すなわち、アイコンの直後)に有る改行コードの位置にカーソルが移動することはない。さらに、文字列“BBB”の先頭にカーソルが位置している状況下で、カーソルを移動させる旨の操作が為されると、制御部100は、以上に説明した動作と同一の動作を行って本文を3行上方向へスクロールさせるとともに、カーソルを移動可能な位置(本実施形態では、文字列“AAA”に後続する改行コードの位置)へ強制移動させる。以降、カーソルを下方向へ移動させる旨の操作が為されると、制御部100は、文字列“BBB”の先頭へカーソルを強制移動させ、更に、カーソルを下方向へ移動させる旨の操作が為されると、文字列“CCC〜C”の末尾から4文字目の位置へカーソルを移動させ、更に、下方向へカーソルを移動させる旨の操作が為されると、文字列“DDD”に後続する改行コードの位置、文字列“EEE”の先頭、文字列FFFに後続する改行コードの位置へカーソルを強制移動させる。このように、本実施形態によれば、アイコンに後続する改行コードの位置へカーソルが移動されることはなく、例えば、アイコンに後続して文字を入力するなど電子メールの表示態様に悪影響を与えるような編集処理が為されることを回避することが可能になる。
また、本実施形態によれば、一つの行に画像データと文字列とが並べて書き込まれることがないため、画像データの表示幅が移動通信端末50の表示部110の表示幅よりも小さい場合には、その画像データの表示位置を指定する編集を施すことも可能になる。具体的には、図16に示されているように、画像データAについては、左寄せで表示させ、画像データBについてはセンタリングして表示させ、画像データCについては、右寄せで表示させるような編集を施すことが可能である。
(C:変形例)
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明した。しかしながら、以下に述べるような変形を加えても良いことは勿論である。
(C−1:変形例1)
上述した実施形態では、移動通信網40に収容される移動通信端末に本発明を適用する場合について説明した。しかしながら、本発明の適用対象は移動通信端末に限定されるものではなく、通信機能を備えた据え置き型のパーソナルコンピュータ(以下、「PC」)であっても良い。要は、通信網を介して通信する機能を有する通信端末であれば、何れであっても本発明を適用することが可能である。
また、本発明の適用対象は、上記通信端末に限定されるものではなく、例えばPDA(Persona Digital Assistant)やノート型パソコンのように通信機能を有さないコンピュータ装置であっても良い。このように通信機能を有さないコンピュータ装置であっても、本発明を適用することによって電子メール作成装置として機能させ、携帯電話機やPHSなどを別途接続することによって、作成した電子メールを送信することが可能になるからである。
(C−2:変形例2)
上述した実施形態では、本発明に係る通信装置に特有な機能を実現させるためのメール処理プログラムが移動通信端末50の記憶部140に予め格納されている場合について説明した。しかしながら、上記メール処理プログラムが記録されている記録媒体であって、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体を用いて、上記メール処理プログラムを一般的なコンピュータ装置にインストールし本発明に係る電子メール作成装置や通信端末と同一の機能を付与するとしても勿論良い。このようにすると、既存の通信システムに含まれているコンピュータ装置に、本発明に係る電子メール作成装置や移動通信端末と同一の機能を付与することが可能になるといった効果を奏する。なお、上記記録媒体の一例としては、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)、フロッピーディスク(登録商標)などが挙げられる。
電子メールの本文の一例を示す図である。 同電子メールの本文の表示例を示す図である。 同電子メールを作成するためのメール編集画面の一例を示す図である。 画像データの直後に文字データが配置されている本文の表示例を示す図である。 画像データの直後に文字データが配置されている本文の表示例を示す図である。 本発明の1実施形態に係る通信システムの構成例を示す図である。 同移動通信端末50の構成例を示すブロック図である。 電子メール編集動作の際に移動通信端末50の表示部110に表示される画面の遷移を説明するための図である。 同移動通信端末50の制御部100が実行する本文編集・確定動作の流れを示すフローチャートである。 同制御部100が実行する電子メール編集処理の流れを示すフローチャートである。 同表示部110に表示される画像選択画面の一例を示す図である。 同制御部100が実行する画像挿入動作の流れを示すフローチャートである。 同制御部100が実行するカーソル移動動作の流れを示すフローチャートである。 同表示部110に表示される画面内でのカーソルの遷移を示す図である。 同表示部110に表示される画面内でのカーソルの遷移を示す図である。 複数の画像データを含む本文の表示例を示す図である。
符号の説明
10…インターネット、20…通信端末、30…GW、40…移動通信網、50、50A、50B…移動通信端末、100…制御部、110…表示部、120…操作部、130…無線通信部、140…記憶部、140a…揮発性記憶部、140b…不揮発性記憶部。

Claims (2)

  1. 画像データを含む本文を有する電子メールを作成する電子メール作成装置において、
    カーソルを用いて作成中の電子メールの本文を表示する表示手段と、
    前記カーソルの示す位置へ画像データを入力する旨の操作が為された場合に、該画像データに対応するアイコンを前記作成中の電子メールの本文へ書き込むと共に、該アイコンに後続させて制御コードを書き込む書き込み手段と、
    前記カーソルを前記制御コードの位置へ移動させる旨の操作が為された場合に、前記カーソルを他の位置へ強制移動させる強制移動手段と
    を具備することを特徴とする電子メール作成装置。
  2. 作成中の電子メールの本文を表示する表示手段と、
    前記カーソルの示す位置へ画像データを入力する旨の操作が為された場合に、該画像データに対応するアイコンを前記作成中の電子メールの本文へ書き込むと共に、該アイコンに後続させて制御コードを書き込む書き込み手段と、
    前記カーソルを前記制御コードの位置へ移動させる旨の操作が為された場合に、前記カーソルを他の位置へ強制移動させる強制移動手段と、
    前記書き込み手段により前記アイコンが書き込まれた本文を有する電子メールを送信する旨の操作が為された場合に、前記アイコンに対応する画像データを添付して送信する送信手段と
    を具備することを特徴とする通信端末。
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