JP2005179930A - 防音壁背面への吸音パネルの取付け構造および道路構造 - Google Patents
防音壁背面への吸音パネルの取付け構造および道路構造 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 高架道路等の道路,鉄道道床などにすでに設置された多数の支柱4の間に、吸音材10が内装されていると共に背面側が遮音部材9とされている防音パネル6が取付けられた防音壁5の背面側に、前面に多数の開口部17を有する金属製表面材の内側に吸音材26を内装した背面用の吸音パネル15を配置して、その吸音パネル15の上下フランジ20,22を前記遮音部材9にワンサイドボルト32などの締結材にて接合する。
【選択図】図3
Description
第2発明では、第1発明の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造において、前記防音壁の背面側に、前記吸音パネルを配置して、その吸音パネルの上下フランジ部を前記遮音部材に締結材にて接合してなることを特徴とする。
第3発明では、第2発明の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造において、前記締結材がワンサイドボルトであることを特徴とする。
また、第4発明では、第1発明〜第3発明のいずれかの防音壁背面への吸音パネルの取付け構造において、前記防音壁が多数の支柱の間に、箱体の内部に吸音材が前面の多数の孔あき面板と背面の金属遮音板と、空気層とを備えた防音パネルを備えており、
前記吸音パネルが、前面に多数の開口部を有する金属製表面材と、その金属製表面材の上下両端部および左右両端部には、それぞれ後方に屈曲した上面板および下面板ならびに左右の側面板とを備えていると共に、上面板には上方に伸びる上フランジを備え、下面板には下方に伸びる下フランジを備えており、
前記金属製表面材とその上下左右の端部に屈曲した板材に囲まれた内側に吸音材が充填され、吸音材の厚さは、前記金属製表面材の上下左右の端部の板材の巾寸法より狭くなっており、
前記上フランジと下フランジを既設の防音壁背面にワンサイドボルトなどの締結材で接合した時に、空気層が存するように構成されている吸音パネルとされていることを特徴とする。
また、第5発明では、第4発明の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造において、吸音パネルの裏面側に棒状の吸音材取付け用押え材が、上面板および下面板に接合されていることを特徴とする。
また、第6発明では、第1発明〜第5発明のいずれかの防音壁背面への吸音パネルの取付け構造において、防音壁背面側の防音パネルの遮音板が、前記吸音パネルの遮音部材を兼ねた背面板を兼用していることを特徴とする。
また、第7発明では、第1発明〜第6発明のいずれかの防音壁背面への背面吸音パネルの取付け構造において、防音壁が、一般道路の両側または片側に設けられた高層建築物に対向するように設けられている一般道路の自動車走行部中央に設けられている高架道路の防音壁であることを特徴とする。
また、第8発明の道路構造では、一般道路の両側または片側に設けられた高層建築物に対向するように一般道路の自動車走行部中央部に防音壁を有する高架道路を備えた道路構造において、前記防音壁の背面側が第1発明〜第6発明のいずれかの防音壁背面への背面吸音パネルの取付け構造とされていることを特徴とする。
第4発明によると、吸音パネルが、前面に多数の開口部を有する金属製表面材と、上面板および下面板ならびに左右の側面板とを備え、上面板には上方に伸びる上フランジを備え、下面板には下方に伸びる下フランジを備えた箱型とされ、上フランジと下フランジとを既設の防音壁背面にワンサイドボルトなどの締結材で接合した時に、空気層が存するように構成されているので、上下部に取付けフランジを有する箱型の簡単な構造で空気層の形成が可能な吸音パネルを使用して、これを既設の片面吸音形式の防音パネルの背面側に取付けて、両面吸音形式の防音パネルおよび防音壁に容易に変更することができる。
また、第5発明によると、吸音パネルの裏面側に棒状の吸音材取付け用押え材が、上面板および下面板に接合されているので、棒状の吸音材取付け用押え材により吸音材を押えて、吸音パネル内に容易に空気層を形成することができ、また、空気層による吸音効率の向上を図ることができる。
また、第6発明によると、防音壁背面側の防音パネルの遮音板が、前記吸音パネルの遮音部材を兼ねた背面板を兼用しているので、吸音パネル側に新たに遮音板を設ける必要がなく、吸音パネルの構造が簡単で経済的な吸音パネルとすることができ、片面吸音形式の既設防音壁を経済的に両面吸音形式の防音壁に変更することができる。
また、第7発明によると、一般道路の両側または片側に沿って設けられた高層建築物に対向するように前記一般道路の自動車走行部中央に設けられた高架道路に設置された支柱の間に吸音材が内装されていると共に背面側が遮音部材とされている防音パネルが取付けられた防音壁にも、容易に適用して、片面吸音形式の防音壁を、背面側の片面側から容易に経済的に吸音パネルを取付けて両面吸音形式の防音壁に変更して、建物の高層化による騒音公害を解消することができると共に、前記第2発明〜第5発明の効果と同様な効果がある。
第8発明によると、片面吸音形式の防音壁を有する高架道路を備えた道路構造を、両面吸音形式の防音壁に、高層建築物に対向する背面側の片面側から容易に経済的に吸音パネルを取付けて両面吸音形式の防音壁に変更して、建物の高層化による騒音公害を解消することができる道路構造とすることができると共に、前記第2発明〜第6発明の効果と同様な効果のある道路構造とすることができる。
まず、図4〜図7を参照して、既設防音パネルの背面側に設置される背面吸音形式の吸音パネル(以下、背面吸音パネルまたは単に吸音パネルとも言う)の一形態について説明と、図4は背面吸音パネルの横断平面図および正面図、図5は背面図、図6は図5のA−A線断面図、図7は図4に示す背面吸音パネルの左右方向の一側部付近を示す斜視図である。
2 高架道路
3 側道
4 支柱
5 防音壁
6 防音パネル
7 内側
8 外側
9 遮音部材
10 吸音材
11 空気層
12 建物
13 車両
14 高層の建物(高層建築物)
15 背面吸音パネル(吸音パネル)
16 前面板
17 開口部
18 金属板製箱型本体
19 上面板
20 上フランジ
21 下面板
22 下フランジ
23 開口部
24 側面板
25 背面端板
26 吸音材
27 空気層
28 吸音材取付け押え具
29 取付け用のフランジ
30 ボルト挿通孔
31 ボルト挿通孔
32 ワンサイドボルト
33 前部フランジ
34 後部フランジ
35 押え金具
36 高欄
37 構造体
38 仕切り傾斜板
39 吸音パネル壁
Claims (8)
- 道路,鉄道などにすでに設置された多数の支柱の間に、吸音材が内装されていると共に背面側が遮音部材とされている防音パネルが取付けられた防音壁の背面側に、
前面に多数の開口部を有する金属製表面材の内側に吸音材を内装した背面用の吸音パネルを接合してなることを特徴とする防音壁背面への吸音パネルの取付け構造。 - 前記防音壁の背面側に前記吸音パネルを配置して、その吸音パネルの上下フランジ部を前記遮音部材に締結材にて接合してなることを特徴とする請求項1に記載の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造。
- 前記締結材がワンサイドボルトであることを特徴とする請求項2に記載の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造。
- 請求項1〜3のいずれかの吸音パネルの取付け構造において、
前記防音壁が多数の支柱の間に、箱体の内部に吸音材が前面の多数の孔あき面板と背面の金属遮音板と、空気層とを備えた防音パネルを備えており、
前記吸音パネルが、前面に多数の開口部を有する金属製表面材と、その金属製表面材の上下両端部および左右両端部には、それぞれ後方に屈曲した上面板および下面板ならびに左右の側面板とを備えていると共に、上面板には上方に伸びる上フランジを備え、下面板には下方に伸びる下フランジを備えており、
前記金属製表面材とその上下左右の端部に屈曲した板材に囲まれた内側に吸音材が充填され、吸音材の厚さは、前記金属製表面材の上下左右の端部の板材の巾寸法より狭くなっており、
前記上フランジと下フランジを既設の防音壁背面にワンサイドボルトなどの締結材で接合した時に、空気層が存するように構成されている吸音パネルとされていることを特徴とする防音壁背面への吸音パネルの取付け構造。 - 吸音パネルの裏面側に棒状の吸音材取付け用押え材が、上面板および下面板に接合されていることを特徴とする請求項4に記載の防音壁背面への吸音パネルの取付け構造。
- 防音壁背面側の防音パネルの遮音板が、前記吸音パネルの遮音部材を兼ねた背面板を兼用していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防音壁背面への背面吸音パネルの取付け構造。
- 防音壁が、一般道路の両側または片側に設けられた高層建築物に対向するように設けられている一般道路の自動車走行部中央に設けられている高架道路の防音壁であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防音壁背面への背面吸音パネルの取付け構造。
- 一般道路の両側または片側に設けられた高層建築物に対向するように一般道路の自動車走行部中央部に防音壁を有する高架道路を備えた道路構造において、前記防音壁の背面側が請求項1〜6のいずれかに記載の防音壁背面への背面吸音パネルの取付け構造とされている道路構造。
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