JPH1061059A - 土木建築構造物外面の防音壁施工方法 - Google Patents
土木建築構造物外面の防音壁施工方法Info
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- JPH1061059A JPH1061059A JP22225396A JP22225396A JPH1061059A JP H1061059 A JPH1061059 A JP H1061059A JP 22225396 A JP22225396 A JP 22225396A JP 22225396 A JP22225396 A JP 22225396A JP H1061059 A JPH1061059 A JP H1061059A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 都市内の土木建築構造物の外面に車などによ
る都市騒音の反射をやわらげる効果のある防音用の軽量
多孔質板状体を張り付け施工する土木建築構造物外面の
防音壁施工方法を提供する。 【解決手段】 軽量の粒状物を固結材により、大きな空
隙率を有し、かつ所定の厚さを有する板状体５に形成
し、その板状体５を土木建築構造物の外面に張り付け
る。
る都市騒音の反射をやわらげる効果のある防音用の軽量
多孔質板状体を張り付け施工する土木建築構造物外面の
防音壁施工方法を提供する。 【解決手段】 軽量の粒状物を固結材により、大きな空
隙率を有し、かつ所定の厚さを有する板状体５に形成
し、その板状体５を土木建築構造物の外面に張り付け
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として都市など
に構築される高速道路や鉄道高架、さらには建築物など
の土木建築構造物の桁や柱の外面や建築物の外壁面に自
動車や列車等の走行音が反射して都市の騒音を増幅する
のを緩和するために施される土木建築構造物外面の防音
壁施工方法に関する。
に構築される高速道路や鉄道高架、さらには建築物など
の土木建築構造物の桁や柱の外面や建築物の外壁面に自
動車や列車等の走行音が反射して都市の騒音を増幅する
のを緩和するために施される土木建築構造物外面の防音
壁施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、都市に構築される高速道路や鉄道
高架等の土木建築構造物は、ほとんどがコンクリートの
構造物が主体で、その表面は固く、自動車等の走行音が
反射しやすく、その周囲の大型建造物の外面での音の反
射等によって都市の騒音を増幅しており、大きな騒音公
害として問題とされているが、その緩和の有効対策がと
られていないので現状であり、そのような土木建築構造
物外面の防音対策の施工が強く要請されている。
高架等の土木建築構造物は、ほとんどがコンクリートの
構造物が主体で、その表面は固く、自動車等の走行音が
反射しやすく、その周囲の大型建造物の外面での音の反
射等によって都市の騒音を増幅しており、大きな騒音公
害として問題とされているが、その緩和の有効対策がと
られていないので現状であり、そのような土木建築構造
物外面の防音対策の施工が強く要請されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特に都市の
土木建築構造物の外面に、車などによる都市の騒音の反
射をやわらげる吸収効果のある防音用の軽量多孔質板状
体を張り付けることにより、騒音緩和対策として有効な
土木建築構造物外面の防音壁施工方法を提供することを
解決課題としたものである。
土木建築構造物の外面に、車などによる都市の騒音の反
射をやわらげる吸収効果のある防音用の軽量多孔質板状
体を張り付けることにより、騒音緩和対策として有効な
土木建築構造物外面の防音壁施工方法を提供することを
解決課題としたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃物ガラスの
焼成粒や汚泥の焼成粒等からなる軽量の粒状物、または
軽石等の天然石のような軽量の粒状物を、アスファルト
乳剤やウレタン樹脂等の固結材により、大きな空隙率を
有し、かつ所定の厚さを有する板状体に形成し、その板
状体を土木建築構造物の外面に適宜な手段で張り付ける
土木構築構造物外面の防音壁施工方法からなり、また上
記の板状体の形成時に、その板状体の土木建築構造物外
面への張り付け面に薄い補強板を接着させ、その補強板
を介して板状体を張り付ける土木建築構造物外面の防音
壁施工方法からなる。
焼成粒や汚泥の焼成粒等からなる軽量の粒状物、または
軽石等の天然石のような軽量の粒状物を、アスファルト
乳剤やウレタン樹脂等の固結材により、大きな空隙率を
有し、かつ所定の厚さを有する板状体に形成し、その板
状体を土木建築構造物の外面に適宜な手段で張り付ける
土木構築構造物外面の防音壁施工方法からなり、また上
記の板状体の形成時に、その板状体の土木建築構造物外
面への張り付け面に薄い補強板を接着させ、その補強板
を介して板状体を張り付ける土木建築構造物外面の防音
壁施工方法からなる。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の方法
を適用した土木建築構造物外面の防音壁施工の実施形態
につき説明する。まず、図１は、都市大型ビルなどの建
物１の間に高架になった高速道路２が設けられた例を示
しており、地上の道路３を走行する車４の走行音は実線
Ｓで示すように建物１に反射し、高速道路２の柱、桁、
または壁などの外面でさらに反射して都市騒音が増幅さ
れることになる。
を適用した土木建築構造物外面の防音壁施工の実施形態
につき説明する。まず、図１は、都市大型ビルなどの建
物１の間に高架になった高速道路２が設けられた例を示
しており、地上の道路３を走行する車４の走行音は実線
Ｓで示すように建物１に反射し、高速道路２の柱、桁、
または壁などの外面でさらに反射して都市騒音が増幅さ
れることになる。
【０００６】そこで本発明では、軽量の粒状物を、アス
ファルト乳剤やウレタン樹脂等の固結材により、適当な
大きさと厚さを有し、かつ大きな空隙率を有するおこし
状の板状体５に形成し、上記の高速道路２等の土木建築
構造物の外面に適宜な接着材で張り付けることにより、
図１で建物１に反射された実線Ｓで示す車４の走行音
は、高速道路２の外面に張り付けられた板状体５で一部
吸収され破線で示すごとき反射音に緩和される。
ファルト乳剤やウレタン樹脂等の固結材により、適当な
大きさと厚さを有し、かつ大きな空隙率を有するおこし
状の板状体５に形成し、上記の高速道路２等の土木建築
構造物の外面に適宜な接着材で張り付けることにより、
図１で建物１に反射された実線Ｓで示す車４の走行音
は、高速道路２の外面に張り付けられた板状体５で一部
吸収され破線で示すごとき反射音に緩和される。
【０００７】なお、図１に示す実施形態で使用される板
状体５は適当な大きさのタイル状にしたものを図２のご
とく土木建築構造物である高速道路２に張り付けてい
る。尚、図１の実施形態では高速道路２の外面のみに板
状体５を張り付けて防音壁施工を行なっているが、車４
の走行音Ｓが反射する建物１の外面にも同様に板状体５
を張り付け施工すれば、反射音Ｓはさらに緩和される。
状体５は適当な大きさのタイル状にしたものを図２のご
とく土木建築構造物である高速道路２に張り付けてい
る。尚、図１の実施形態では高速道路２の外面のみに板
状体５を張り付けて防音壁施工を行なっているが、車４
の走行音Ｓが反射する建物１の外面にも同様に板状体５
を張り付け施工すれば、反射音Ｓはさらに緩和される。
【０００８】次に、図３に示す他の実施形態において
は、上記所定の厚さを有する板状体５の厚さをできるだ
け薄く形成するために、その板状体５の形成時に、板状
体５の土木建築構造物である高速道路２の外面への張り
付け面に適宜な材質の薄い補強板７を接着させており、
板状体５の取扱時に破損しないようにしたものであり、
この補強板７を介して、接着材など適宜な手段で板状体
５を土木建築構造物の外面に張り付けるものである。
は、上記所定の厚さを有する板状体５の厚さをできるだ
け薄く形成するために、その板状体５の形成時に、板状
体５の土木建築構造物である高速道路２の外面への張り
付け面に適宜な材質の薄い補強板７を接着させており、
板状体５の取扱時に破損しないようにしたものであり、
この補強板７を介して、接着材など適宜な手段で板状体
５を土木建築構造物の外面に張り付けるものである。
【０００９】尚、上記板状体５を形成する際の粒状物と
しては、自然石でもよいが、人工的に製造された、例え
ば火力発電所から発生する石炭灰を造粒した骨材や、下
水汚泥等のヘドロを焼成して製造された汚泥焼成骨材及
びパルプスラッジを焼成処理した通称スカム砂といわれ
る骨材、そしてガラスの焼成粒などのリサイクル製品な
どを用いることができる。
しては、自然石でもよいが、人工的に製造された、例え
ば火力発電所から発生する石炭灰を造粒した骨材や、下
水汚泥等のヘドロを焼成して製造された汚泥焼成骨材及
びパルプスラッジを焼成処理した通称スカム砂といわれ
る骨材、そしてガラスの焼成粒などのリサイクル製品な
どを用いることができる。
【００１０】また、上記粒状体を結合する固結材として
は、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、
ゴム入りアスファルト等の瀝青物を界面活性剤で乳化さ
せたアスファルト乳剤や、ポリオール又は／及びポリア
ミンとポリイソシアネートとの二液反応型のウレタン樹
脂又はポリオールとポリイソシアネートとの反応により
得られる末端イソシアネート基を有するプレポリマー
で、湿気硬化型のウレタン樹脂等を使用するとよい。
は、ストレートアスファルト、ブローンアスファルト、
ゴム入りアスファルト等の瀝青物を界面活性剤で乳化さ
せたアスファルト乳剤や、ポリオール又は／及びポリア
ミンとポリイソシアネートとの二液反応型のウレタン樹
脂又はポリオールとポリイソシアネートとの反応により
得られる末端イソシアネート基を有するプレポリマー
で、湿気硬化型のウレタン樹脂等を使用するとよい。
【００１１】尚、上記粒状体を適宜な厚さの板状体５に
成形する際には、粒状体の１００重量部に対して固結材
の１０重量部を加え、コンクリートミキサー等で混合
し、離形剤を塗ったモールド中に詰め、恒温オープンで
５０℃、６０％ＲＨで５時間養生後脱型し、室内で放熱
した後、厚さ約５mmのスレート板を図３の補強板７とし
て、それに揺変剤を加えたエポキシ系接着材で接着して
板状体５に成形することができる。
成形する際には、粒状体の１００重量部に対して固結材
の１０重量部を加え、コンクリートミキサー等で混合
し、離形剤を塗ったモールド中に詰め、恒温オープンで
５０℃、６０％ＲＨで５時間養生後脱型し、室内で放熱
した後、厚さ約５mmのスレート板を図３の補強板７とし
て、それに揺変剤を加えたエポキシ系接着材で接着して
板状体５に成形することができる。
【００１２】
【発明の効果】以上に説明した本発明の土木建築構造物
外面の防音壁施工方法によれば、構造体の外面に張り付
け施工する粒状体がおこし状に固めてあるため、多孔質
で表面の凹凸も多く、音を吸収し、防音効果が大きい。
また、板状体が軽量であるので、張り付ける構造物に負
担がかからず、さらに、板状体に形成される粒状物に、
廃棄物ガラスの焼成粒や、汚泥の焼成粒等を使用すれ
ば、廃棄物の有効なリサイクルに役立つ。さらに、板状
体の表面がでこぼこで多孔質であるため、つた等の植物
が取付きやすく、防音効果を増すだけでなく、美観的効
果もある。
外面の防音壁施工方法によれば、構造体の外面に張り付
け施工する粒状体がおこし状に固めてあるため、多孔質
で表面の凹凸も多く、音を吸収し、防音効果が大きい。
また、板状体が軽量であるので、張り付ける構造物に負
担がかからず、さらに、板状体に形成される粒状物に、
廃棄物ガラスの焼成粒や、汚泥の焼成粒等を使用すれ
ば、廃棄物の有効なリサイクルに役立つ。さらに、板状
体の表面がでこぼこで多孔質であるため、つた等の植物
が取付きやすく、防音効果を増すだけでなく、美観的効
果もある。
【図１】本発明の土木建築構造物外面の防音壁施工方法
を適用した一実施形態における都市内大型ビル間の高架
の高速道路の正断面図である。
を適用した一実施形態における都市内大型ビル間の高架
の高速道路の正断面図である。
【図２】図１の要部拡大の部分正断面図である。
【図３】本発明の他の実施形態の図２と同様な部位の部
分正断面図である。
分正断面図である。
２ 土木建築構造物 ５ 板状体 ７ 補強板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｅ０４Ｂ 1/86
Claims (2)
- 【請求項１】 軽量の粒状物を固結材により、大きな空
隙率を有し、かつ所定の厚さを有する板状体に形成し、
その板状体を土木建築構造物の外面に張り付ける土木建
築構造物外面の防音壁施工方法。 - 【請求項２】 所定の厚さを有する板状体の形成時に、
その板状体の土木建築構造物外面への張り付け面に薄い
補強板を接着させる請求項１記載の土木建築構造物外面
の防音壁施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22225396A JPH1061059A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 土木建築構造物外面の防音壁施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22225396A JPH1061059A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 土木建築構造物外面の防音壁施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1061059A true JPH1061059A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16779503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22225396A Pending JPH1061059A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 土木建築構造物外面の防音壁施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1061059A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU90243B1 (fr) * | 1998-05-20 | 1999-11-22 | Profilarbed Sa | Procédé de fabrication in situ de parois acoustiques et parois acoustiques |
| JP2005179930A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 防音壁背面への吸音パネルの取付け構造および道路構造 |
| JP2009250010A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Nippon Naturock Kk | 緑化防音壁 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22225396A patent/JPH1061059A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| LU90243B1 (fr) * | 1998-05-20 | 1999-11-22 | Profilarbed Sa | Procédé de fabrication in situ de parois acoustiques et parois acoustiques |
| WO1999060215A1 (fr) * | 1998-05-20 | 1999-11-25 | Profilarbed S.A. | Procede de fabrication in situ de parois acoustiques et parois acoustiques |
| JP2005179930A (ja) * | 2003-12-17 | 2005-07-07 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 防音壁背面への吸音パネルの取付け構造および道路構造 |
| JP2009250010A (ja) * | 2008-04-11 | 2009-10-29 | Nippon Naturock Kk | 緑化防音壁 |
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