JP2005179791A - 腰回り長さ調節具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 操作片を上方へ付勢して弾支するバネ部材を中心に再度調節具の各部材について検討を加え、調節具の組み立ての簡素化や、調節具全体の薄型化を図ったズボン又はスカート等のベルト部に設ける腰回り調節具を提供する。
【解決手段】 下方に押圧する操作片14をスライダ11内に収納し、前記操作片14と接面するガイドベルト15をスライダ11に挿通させてなり、操作片14とガイドベルト15とは係合する関係にある多数の突起147,152を有し、操作片14を下方に押圧したときのみ、前記突起147,152相互の係合が解除される腰回り調節具1において、操作片14から弾性バネ片142を突設し、スライダ11に支持面131を設けて、操作片14は弾性バネ片142を前記スライダ11の支持面131に上方から接地させてなり、下方に押圧された操作片14に従って弾性変形する弾性バネ片142の復元力により、この操作片14を上方に向けて復帰させる腰回り長さ調節具1である。
【選択図】 図3
【解決手段】 下方に押圧する操作片14をスライダ11内に収納し、前記操作片14と接面するガイドベルト15をスライダ11に挿通させてなり、操作片14とガイドベルト15とは係合する関係にある多数の突起147,152を有し、操作片14を下方に押圧したときのみ、前記突起147,152相互の係合が解除される腰回り調節具1において、操作片14から弾性バネ片142を突設し、スライダ11に支持面131を設けて、操作片14は弾性バネ片142を前記スライダ11の支持面131に上方から接地させてなり、下方に押圧された操作片14に従って弾性変形する弾性バネ片142の復元力により、この操作片14を上方に向けて復帰させる腰回り長さ調節具1である。
【選択図】 図3
Description
本発明は、ズボン又はスカートのベルト部分における腰回り長さを調節する腰回り長さ調節具(「美錠」と呼ばれる)に関する。
ズボン又はスカートのベルト部分における腰回り長さを調節する腰回り長さ調節具(以下、調節具と略する)は、例えば特許文献1〜特許文献3に見られるように、従来より多くの提案がなされている。これらの調節具は、下方に押圧する操作片を上方に向けて別体のバネ部材で弾支した状態で、略中空直方体のスライダ内に収納し、前記操作片と接面するガイドベルトをスライダに挿通させている。ここで、操作片とガイドベルトとは、係合する関係にある多数の突起を有しており、操作片を下方に押圧したときのみ、前記突起相互の係合が解除されるようになっている。これから、ガイドベルトをズボン又はスカートのベルト部分の切り離し個所の一方に縫着し、このガイドベルトを挿通させたスライダにメス嵌を設け、前記切り離し個所の他方にオス嵌を縫着しておけば、ガイドベルトに対するスライダの位置関係により、嵌合するオス嵌及びメス嵌の位置関係も変化し、ベルト部分の腰回り長さを調節できる。
従来の調節具は、操作片を上方へ付勢して弾支するバネ部材をスライダ内に保持するため、少なくとも操作片又は保持部のいずれかにバネ部材を位置決め又は保持する部位、例えば突起等を設けなければならなかった。また、スライダは、こうした操作片及びバネ部材を収納するために例えば前面板及び背面板等に2分割されていたので、調節具を組み立てるには、バネ部材を前記突起等に係合又は嵌合させた状態を作りながら前面板及び背面板を組み付けなければならなかった。これは、手間と労力とを要する作業であった。
このほか、操作片を常時上方へ向けて付勢させるバネ部材は、必要な弾性力を発揮させる別部材として構成した場合、一定の厚みを有することになり、調節具の薄型化を阻害していた。そこで、操作片を上方へ付勢して弾支するバネ部材を中心に再度調節具の各部材について検討を加え、調節具の組み立ての簡素化や、調節具全体の薄型化を目指し、新たな調節具の開発を試みた。
検討の結果開発したものが、下方に押圧する操作片をスライダ内に収納し、前記操作片と接面するガイドベルトをスライダに挿通させてなり、操作片とガイドベルトとは係合する関係にある多数の突起を有し、操作片を下方に押圧したときのみ、前記突起相互の係合が解除される腰回り調節具において、操作片から弾性バネ片を突設し、スライダに支持部を設けて、操作片は弾性バネ片を前記スライダの支持部に上方から接地させてなり、下方に押圧された操作片に従って弾性変形する弾性バネ片の復元力により、この操作片を上方に向けて復帰させる腰回り長さ調節具である。
本発明は、従来の調節具と異なり、弾性変形により復元力を発現する弾性バネ片を操作片に対して一体に設けている。これにより、部材数が1つ低減されている。ここで、弾性バネ片を操作片と一体に設けるには、操作片が弾性バネ片を一体に設けた樹脂一体成形品であるとよい。こうした弾性バネ片は、常態として弾性力を発生させていないが、操作片を押圧することにより、操作片の変位につれて弾性変形し、操作片の押圧に反発する弾性力=復元力を発生させ、操作片に加えられる押圧がなくなれば、操作片を上方へ押し上げて初期位置へ復帰させる。
このように、押圧された操作片を復帰させるための復元力を発生させる弾性バネ片は、操作片に対して1基設ければ機能するが、押圧及び復帰に伴う操作片の昇降運動を円滑にするには、弾性バネ片は操作片から水平面内に点対称関係で一対設けることが望ましい。また、上述のように、操作片を復帰方向に押し上げるに必要な復元力を効率的に生み出すには、弾性バネ片は、弾性変形する略水平な腕部と、この腕部端から下方に曲げて突出する脚部とからなる構造にするとよい。この腕部及び脚部からなる弾性バネ片は、特に弾性バネ片を樹脂で形成した場合に、必要な復元力の発生を容易にする。
スライダに設ける支持部は、上記操作片に一体に設ける弾性バネ片が弾性変形する基礎になれば、構造又は大きさは問わないが、例えば上述のように、操作片から水平面内に点対称関係で弾性バネ片を一対設けた場合、支持部は操作片を挟んで水平面内に点対称関係で一対設けることになる。また、弾性バネ片が腕部及び脚部からなる構成の場合、前記脚部が接地できる水平面を支持部とすることが好ましい。弾性バネ片は、前記水平面内で脚部が摺接しながら、腕部を湾曲させることになる。
通常、操作片がスライダ内に収納されることから、支持部もスライダ内に設けることになる。この場合、支持部はスライダ内を架設する構成が好ましい。このスライダ内に架設した支持部は、スライダの構造強度を高める補強材の役割も果たす。ここで、スライダを構成する表側部材又は裏側部材とは別に支持面を取り付けることは、部材数の増加や組み付けの手間を増やすことから、支持部は、スライダを構成する表側部材又は裏側部材の一方から切り起こして構成するとよい。より好ましい支持部は、スライダを構成する表側部材又は裏側部材の一方から切り起こし、他方に向けて架設する構成である。
本発明により、部材数を低減し、組み立てを簡素にし、薄型化も容易な腰回り調節具を提供できるようになる。部材数の低減は、操作片に弾性バネ片を一体に設けることによる効果である。このように、弾性バネ片は予め操作片と一体に設けられることになるため、操作片に対して弾性バネ片の位置決めを図ることなく、常に正しい位置に組み付けることができる。組み立ての簡素化は、こうした部材数の低減と、前記位置決め作業の省略とによる効果である。薄型化は、スライダ内に架設する支持部により、スライダの構造強度が向上できることによる効果である。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明による調節具1を取り付けたスカート2のベルト部21,22を表す部分斜視図、図2はオス嵌23側から見た調節具1の斜視図、図3は同じくオス嵌23(図示略)側から見た調節具1の分解斜視図、図4はスライダ11側から見た調節具1の斜視図、図5は同じくスライダ11側から見た調節具1の分解斜視図である。本例は、スカート2のベルト部21,22に調節具1を用いる例であるが、ズボン等、ベルト部を有する各種下衣にも本発明は適用できるため、本例のスカート2により説明を代表し、ズボンほかについては説明を省略する。
本発明の調節具1は、図1に見られるように、スカート2のベルト部21,22を分離し、一方のベルト部21に取付布151を介して縫着し、スライダ11に設けるメス嵌121に係合するオス嵌23を残る他方のベルト部22に縫着する。取付布151と一体になったガイドベルト15に対してスライダ11が位置調節できることにより、オス嵌23及びメス嵌121の係合位置が変化し、ベルト部21,22の腰回り長さを調節できる。こうした基本的な機能又は働きは、本発明の調節具1も従来のものも変わりはない。また、図2又は図4に見られるように、外観上も本発明の調節具1も従来のものも変わりはない。これから、本発明の調節具1は、従来の調節具に代えて利用しうることがわかる。
本発明の調節具1は、スライダ11内に収納する操作片14に特徴を有する。具体的には、図3又は図5に見られるように、操作片14は上端の押圧部141から、左右に延設した弾性バネ片142,142を挟んで上首部143及び下首部144を降ろし、この下首部144から連続して拡幅本体145を設け、拡幅本体145からガイド片146を降ろした構造で、各部が一体となった樹脂一体成形品である。拡幅本体145の正面側には等間隔の3行×3列に並んだ突起147を設けてあり、前記各突起147が常態においてガイドベルト15の突起152と左右方向に係合する。また、各弾性バネ片142は、略水平な腕部148と、この腕部148端から下方に曲げて突出する脚部149とからなり、前記脚部149をスライダ11の裏側部材13から切り起こして表側部材12に向けて架設した支持面131に上方から接地する。
スライダ11は、表側部材12、裏側部材13からなり、組み付けに際して上記操作片14を収納する。表側部材12は、表側上面122、表側立面123、そして表側下面124からなる側面視が略コの字形状の金属製板で、表側立面123に切り起こしにより正面側に突出させてメス嵌121を形成している。また、本例では、前記メス嵌121の直上に、後述する裏側部材13の支持面131先端に設けた突部132を嵌合する突部受孔125を設けている。表側上面122は、左右両端に裏側部材13へ向けて突出させた上端爪126,126を一対に設け、中間に操作片14の上首部143を挿通する上切欠127を形成している。また、表側下面124は、左右に裏側部材13へ向けて突出させた下端爪128,128を一対に設け、中間に操作片14のガイド片146を挿通する下切欠129を形成している。
裏側部材13は、裏側立面133及び裏側下面134からなる側面視がLの字を左右反転させた形状の金属製板で、裏側立面133の略中心付近に開孔138を設けてある。表側立面133は、上縁左右に表側部材12の上端爪126,126をかしめる上端爪受け135,135を形成しており、前記上端爪受け135,135直下付近に、切り起こしにより表側部材12に向けて突出する水平な支持面131,131を形成している。各支持面131先端には突部132を形成してあり、表側立面123に設けた突部受孔125にそれぞれ嵌合する。これにより、支持面131は安定して表側部材12及び裏側部材13の間に架設できるほか、前記支持面131先端の突部132と表側立面123の突部受孔125と嵌合により、表側部材12及び裏側部材13の位置決めが容易になっている。表側部材12及び裏側部材13の間に架設する支持面131は、スライダ11内の補強部材として働き、スライダ11の薄型化に貢献する。このほか、裏側立面133は、裏側下面134との境界縁から上方に向けて、表側部材12の下端爪128を嵌合する下端爪受け136を開口している。また、裏側下面134は、裏側立面133との境界縁から前方に向けて、操作片14のガイド片146を挿通させる挿通孔137を開口している。
スライダ11は、表側部材12の表側立面123に対して、突部受孔125に支持面131先端の突部132を嵌合し、裏側下面134の端縁を表側立面123に当接させるように組み合わせ、表側部材12の上端爪126を上端爪受け135に向けて、また下端爪128を下端爪受け136に向けて折り曲げて係合し、表側部材12と裏側部材13とを一体化する。操作片14は、下首部144が裏側部材13の両支持面131,131間にあり、ガイド片146を裏側部材13の挿通孔137に挿通させ、かつ裏側部材13の支持面131に各弾性バネ片142の脚部149端を接地させた位置関係で裏側部材13に宛てがっておき、この裏側部材13に対して表側部材12を組み付けることにより、スライダ11内に収納できる。このとき、予め取付布151と一体となったガイドベルト15をスライダ11に挿通させた状態で組み込むこともできる。しかし、後述するように、先に操作片14のみを組み込んでスライダ11を構成し、後から取付布151及びガイドベルト15をスライダ11に挿通させることもできる。この場合、スライダ11の組み付け作業が容易になる利点がある。
図6〜図9は本発明の調節具1の組み立て手順の一例を表した斜視図であり、図6は取付布151の成形手順、図7は取付布151へのガイドベルト15縫着手順、図8はスライダ11へのガイドベルト15挿通手順、そして図9は挿入補助片153を取り外す完了手順をそれぞれ表している。調節具1は、ガイドベルト15の突起152と操作片14の突起147とを係合又は解除させて、ガイドベルト15に対してスライダ11の位置関係を変化させるものであるから、スライダ11内にガイドベルト15を挿通させる必要がある。このため、スライダ11の組み付けに際して、予めガイドベルト15をスライダ11内に挿通させておくことが考えられるが、以下に示す手順により、先に組み付けたスライダ11にガイドベルト15を挿通させることが容易にできる。
ガイドベルト15は、図4又は図5に見られるように、裏面側に等間隔で3段に設けた突起152を延在方向に間隔を開けて並べた樹脂一体成形品であり、布製品であるズボン又はスカートのベルト部21へそのまま取り付けることは難しい。そこで、まず図6に見られるように、取付布151を形成する。本例の取付布151は、ガイドベルト15の幅の略2倍の幅の布を両縁から等幅に折り返した構成である。
取付布151の折り返した部分は、保形のために、縫着しておいてもよいが、本例では、図7に見られるように、ガイドベルト15を縫着することにより、取付布151の保形を図っている。ガイドベルト15は、取付布151に縫着するため、上縁及び下縁に一定幅の縫い代154,154を設けている。また、取付布151はガイドベルト15より長くしておくことで、ガイドベルト15から突出する両端を、最期に折り返して縫着し、見栄えをよくする整形を施すことができる。
こうしてガイドベルト15を縫着した取付布151は、図8に見られるように、一端を挿入補助片153で挟み、先に操作片14を収納して組み付けておいたスライダ11の左側又は右側一方から、スライダ11内へ挿入する。挿入補助片153は、ガイドベルト15が十分にスライダ11内へ侵入できるように、ガイドベルト15の突起152と操作片14の突起147とが、ガイドベルト15の挿入途中で係合しないようにするためのスペーサの役割を果たしている。この挿入補助片153は、スライダ11内に挿入できる大きさであれば素材を限定せず、簡易には長方形状の紙を折り曲げて構成してもよい。
挿入補助片に挟まれたガイドベルトは、ガイドベルトの突起と操作片の突起との間に挿入補助片が介在し、各突起は挿入補助片に当接しているのみで、係合はしない。また、操作片を押圧していない状態では、高さ方向において、ガイドベルトの突起と操作片の突起とは前後に対面し、同じ高さに位置している。このため、図9に見られるように、まず操作片を上方から押圧して下方に下げ、操作片の突起をガイドベルトの突起に対して下方へずらし、ガイドベルトの突起と操作片の突起とが前後に同一で、異なる高さに位置させた後、挿入補助片を引き抜くことで操作片の解除状態を形成し、操作片の押圧を解除することでガイドベルトの突起と操作片の突起との係合状態を容易に作り出すことができる。
こうしてガイドベルト15をスライダ11に挿通した調節具1は、取付布151の両端を折り返して整形し、ガイドベルト15を内側にして、この取付布151をスカートのベルト部21に縫着する(図1参照)。この場合、取付布151は両端をベルト部21に縫着し、全体としてベルト部21に対して自由状態にしておくとよい。取付布151だけであると、金属製からなるスライダ11が錘りとなって垂れる虞れがあるが、取付布151には樹脂製のガイドベルト15が一体となっているため、垂れる虞れはない。
図10は操作片14及びガイドベルト15の係合状態を表した調節具1の部分正面図、図11は表側部材12を取り除いて操作片14及びガイドベルト15の係合状態を表した調節具1の部分正面図、図12は操作片14及びガイドベルト15の係合状態を表した調節具1の側面図、図13は操作片14及びガイドベルト15の解除状態を表した調節具1の部分正面図、図14は表側部材12を取り除いて操作片14及びガイドベルト15の解除状態を表した調節具1の部分正面図で、図15は操作片14及びガイドベルト15の解除状態を表した調節具1の側面図である。本発明の調節具1は、上述した通り、機能及び外観は従来のものと変わらない。そこで、本発明の特徴である弾性バネ片142の働きを中心に、ガイドベルト15の突起152と操作片14の突起147との係合又は解除について説明する。
操作片14は、無負荷の状態(押圧部141を押圧していない状態)で、図10〜図12に見られるように、拡幅本体145の正面に設けた突起147と、ガイドベルト15の裏面に設けた突起152とが、互い違いに並んだ関係にあり、係合状態にある。このため、ガイドベルト15に対してスライダ11は移動できず、位置固定されることになる。この操作片14とガイドベルト15との係合は、操作片14に設けた合計9個の突起147が個々にガイドベルト15の突起152と係合しているために十分強固であり、多少の外力によってもガイドベルト15に対するスライダ11の位置関係がずれることはない。そして、ガイドベルト15は取付布151を介してベルト部21に位置固定されていため、スライダ11に形成したメス嵌121は、ベルト部21に対して位置固定されていると言える。
ここで、操作片14の押圧部141を、例えば上方から指で押して押し下げると、図13〜図15に見られるように、操作片14の突起147が相対的にガイドベルト15の突起152から下方へ下がって、両突起147,152の上下関係がずれることになり、解除状態を作り出すことができる。この解除状態では、ガイドベルト15に対してスライダ11が自由状態になるから、スライダ11を自由に移動させて、ベルト部21におけるメス嵌121の位置を変更できることになる。
本発明の調節具1では、上記操作片14の押圧により、弾性バネ片142が脚部149を支持面131に摺接させながらずれ、腕部148を湾曲させて弾性変形する(図14参照)。本例の操作片14は、押圧部141から下方に垂下した上首部143、下首部144で弾性バネ片142を挟んだ構造であり、弾性バネ片142は前記上首部143及び下首部144で挟まれた部位を支点として弾性変形するが、脚部149を接地している支持面131は位置固定であるため、前記弾性変形による復元力は、支持面131に対して操作片14を上方へ押し上げる方向の力となる。
ここで、押圧部141を押圧している段階では、前記復元力と押圧力とが平衡しているから、前記弾性バネ片142の弾性変形は維持される。その間は、ガイドベルト15に対してスライダ11を自由に移動させることができる。そして、例えば押圧部141を押し下げていた指を外すと、操作片14には弾性バネ片142による復元力のみが作用することになるから、操作片14は自ら上方に変位して、再び操作片14の突起147をガイドベルト15の突起152に係合させることになる。この係合状態では、弾性バネ片142は初期状態に復帰し、もはや復元力を有しない。すなわち、弾性バネ片142は弾性変形したときのみ復元力が発生するので、負荷のかかる時間が短く、弾性が弱くなる(へたる)虞れは少なく、実用的な耐久性を備えている。
1 調節具
11 スライダ
12 表側部材
121 メス嵌
13 裏側部材
131 支持面
14 操作片
141 押圧部
142 弾性バネ片
147 突起
15 ガイドベルト
152 突起
2 スカート
21 ベルト部
23 オス嵌
11 スライダ
12 表側部材
121 メス嵌
13 裏側部材
131 支持面
14 操作片
141 押圧部
142 弾性バネ片
147 突起
15 ガイドベルト
152 突起
2 スカート
21 ベルト部
23 オス嵌
Claims (8)
- 下方に押圧する操作片をスライダ内に収納し、前記操作片と接面するガイドベルトをスライダに挿通させてなり、操作片とガイドベルトとは係合する関係にある多数の突起を有し、操作片を下方に押圧したときのみ、前記突起相互の係合が解除される腰回り調節具において、操作片から弾性バネ片を突設し、スライダに支持部を設けて、操作片は弾性バネ片を前記スライダの支持部に上方から接地させてなり、下方に押圧された操作片に従って弾性変形する弾性バネ片の復元力により、該操作片を上方に向けて復帰させることを特徴とする腰回り長さ調節具。
- 操作片は、弾性バネ片を一体に設けた樹脂一体成形品である請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 弾性バネ片は、操作片から水平面内に点対称関係で一対設けてなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 弾性バネ片は、弾性変形する略水平な腕部と、該腕部端から下方に曲げて突出する脚部とからなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 支持部は、操作片を挟んで水平面内に点対称関係で一対設けてなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 支持部は、スライダ内を架設してなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 支持部は、スライダを構成する表側部材又は裏側部材の一方から切り起こしてなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
- 支持部は、スライダを構成する表側部材又は裏側部材の一方から切り起こし、他方に向けて架設してなる請求項1記載の腰回り長さ調節具。
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