JP2005179402A - フルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンおよび耐油防汚性・撥水撥油性の被覆物 - Google Patents

フルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンおよび耐油防汚性・撥水撥油性の被覆物 Download PDF

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岩戸 聡子
Mureo Kaku
賀来 群雄
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Abstract

【課題】 低い表面エネルギーならびに優れた撥水性および撥油性を有するとともに、優れた耐油防汚性を有する被覆層を与える水性エマルジョンの提供。
【解決手段】 水性エマルジョンの総重量に基づいて0.1〜20重量%の式Rf-(CH2)p-Si{-(O-CH2CH2)n-OR1}3を有する1種または複数種のフルオロカーボンシラン(式中、RはC3〜18のパーフルオロアルキル基、R=C1〜3のアルキル基、p=2〜4、n=2〜10)またはその部分加水分解物と;フルオロカーボンシランまたはその加水分解物を乳化するための界面活性剤と;該水性エマルジョンのpHを3以上に調整するためのpH調整剤と;金属酸化物粒子とを含み、フルオロカーボンシランと界面活性剤との重量比が1:1〜10:1である水性エマルジョン。
【選択図】 なし

Description

本発明は、表面エネルギーが極めて低く、撥水撥油性・耐油防汚性に優れた被覆層を提供することができるフルオロカーボンシラン含有水性エマルジョンに関する。さらに詳しくは、フルオロカーボンシランまたはフルオロカーボンシランの部分加水分解物とともに界面活性剤、金属酸化物粒子、pH調整剤を含有し、所望によりさらにアルコキシシランを含有する水性エマルジョン、およびそのエマルジョンを、基材に塗布乾燥することにより形成される撥水撥油性・耐油防汚性に優れた被覆物に関する。
基材の表面に撥水性を提供することができるシラン含有水溶液については種々の提案がなされている。
シラン含有水溶液の中でも、特別な熱処理を必要とせずに、基材に撥水性を提供することができるものとして、フルオロカーボンシラン加水分解物と、その加水分解物を乳化する界面活性剤とを含有するエマルジョンが開発されている(特許文献1参照)。
また、フルオロカーボンシラン加水分解物と、その加水分解物を乳化する界面活性剤と、シリケート、特定のpH調整剤とを含有するエマルジョンであって、そのpHを4.5以下に調整したものが提案されており、耐熱撥水性を基材提供することができる(特許文献2参照)。
さらにまた、同様に優れた耐熱撥水性をもたらすエマルジョンとして、フルオロカーボンシラン加水分解物と、その加水分解物を乳化する界面活性剤と、特定のシリケート、pH調整剤とを含有するエマルジョンも提案されており、耐熱撥水性と耐油防汚性を兼ね備えた被覆層を提供することができる(特許文献3参照)。
米国特許第5,550,184号明細書 特開2001−329174号公報 特開2001−335693号公報
このようなエマルジョンを塗布乾燥することによって形成された被覆層は、優れた耐熱撥水性を有するものの、油汚れの厳しい用途では、油に対する撥油性、防汚性をさらに改善することが強く望まれている。
本発明の課題は、油に対する撥油性、防汚性を兼ね備えた被覆物を形成することができるフルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンを提供することにある。
本発明者らは、このような課題を解決するために、フルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンに金属酸化物粒子を添加することにより、撥水撥油性が高く、油に対する防汚性を有した被覆層を形成できるエマルジョンを提供できることを見出した。
すなわち、本発明のフルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンは、フルオロカーボンシランまたはその部分加水分解物と、界面活性剤と、金属酸化物粒子と、pH調整剤とを含有し、所望によりさらにシラン化合物を含有する水性エマルジョンであり、該フルオロカーボンシランは、
−(CH−Si{−(O−CHCH−OR (1)
(Rは炭素原子が3〜18個のパーフルオロアルキル基であり、複数のRは炭素原子が1〜3個の同一のもしくは異なるアルキル基であり、そして、p=2〜4およびn=2〜10である)により表される少なくとも1種の加水分解性フルオロカーボンシランであり、フルオロカーボンシランは、水性エマルジョンの総重量に基づいて、0.1〜20重量%含有され、フルオロカーボンシランと、界面活性剤との重量比は、1:1〜10:1であり、金属酸化物は、水中分散型のコロイダルシリカであり、pH調整剤は、酸またはアルカリを用い、水性エマルジョンのpHを3以上に調整する量で含有され、さらに所望によりシラン化合物としてアルコキシシランを含有することを特徴とする。
本発明の他の形態は、耐油防汚性・撥水撥油性被覆物であり、基材の少なくとも1つの表面に、上記のフルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンを塗布乾燥することにより形成された被覆層を具えることを特徴とする。
本発明によれば、低い表面エネルギーならびに優れた撥水性および撥油性を有するとともに、優れた耐油防汚性を実現するためのフルオロカーボンシラン加水分解物含有水性エマルジョンを提供することができる。また、本発明の水性エマルジョンは長期間の放置に対しても安定であり、消費者に対して安定性に優れた完成品の耐油防汚性・撥水撥油性塗料として提供することが可能である。さらに、該水性エマルジョンを種々の基材に塗布乾燥することによって、前述のような優れた耐油防汚性ならびに撥水撥油性を有する被覆層を備えた被覆物を提供することが可能となる。本発明の水性エマルジョンおよび被覆物は、オーブンレンジ・トースターのガラス窓などの家電用途、家庭用品、自動車関連の部品などの工業用途、半導体用途、通信機器用途、建材用途またはオフィスオートメーション分野の各種部品において有用である。
本発明の水性エマルジョンは、フルオロカーボンシランまたはその部分加水分解物を含有する。水性エマルジョンを形成するために用いられる加水分解性フルオロカーボンシランとしては、
−(CHSi{−(O−CHCH−OR (1)
で表される少なくとも一種のフルオロカーボンシランが用いられる。式(1)中、Rは炭素原子が3〜18個のパーフルオロアルキル基またはそれらの混合物であり、複数のRは炭素原子が1〜3個の同一のもしくは異なるアルキル基であり、ならびにp=2〜4およびn=2〜10である。好ましくは、Rはメチル基であり、ならびにp=2およびn=2〜4である。さらに好ましくは、n=2〜3である。
具体的には、好ましいフルオロカーボンシランは、nが2であるとき、パーフルオロアルキルエチルトリス(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)シランであり、nが3であるとき、パーフルオロアルキルエチルトリス(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)シランである。このようなフルオロカーボンシランは公知の方法により製造することができる。
本発明のフルオロカーボンシランとして、2種以上のフルオロカーボンシランを混合して使用してもよい。たとえば、異なるRを有するフルオロカーボンシランを混合して用いることができる。その場合には、Rの平均炭素原子数が8〜12個となるように、フルオロカーボンシランの種類および量を選択することが好ましい。
本発明のフルオロカーボンシランは、水性エマルジョン中では、少なくとも一部の−(O−CHCH−OR基が加水分解を受けて、−OH基となっていてもよい。言い換えると、本発明の水性エマルジョン中には、
−(CHSi(OH){−(O−CHCH−OR3−q
(1’)
の構造を有する部分加水分解されたフルオロカーボンシランが存在してもよい。式(1’)中、0≦q≦3であり、n、p、R、Rは式(1)と同様である。
水性エマルジョン中のフルオロカーボンシランの含有量は、未加水分解物に換算して、エマルジョンの総重量に基づいて、少なくとも0.1重量%であり、好ましくは1〜20重量%、さらに好ましくは2〜15重量%である。フルオロカーボンシランの含有量を0.1重量%以上とすることによって十分な撥水性を達成することができ、一方、20重量%以下とすることによって水性エマルジョンの良好な安定性を実現することができる。
本発明において用いられる界面活性剤は、前述のフルオロカーボンシランまたはその加水分解物を乳化可能である界面活性剤、すなわちフルオロカーボンシラン部分加水分解物の自己縮合を抑制するのに十分に高いHLB値を有する界面活性剤である。好ましい界面活性剤は、HLBの値が12より大きく、さらに好ましくは16より大きいものである。特にHLBの値が16より大きい界面活性剤を使用する場合に、非常に多量の界面活性剤を用いることなしに、エマルジョンを安定させることが可能となる。本発明において用いられる界面活性剤は、アニオン系、カチオン系、非イオン系および両性型のいずれのタイプのものでもよい。また、フルオロカーボンシラン部分加水分解物の自己縮合を抑制するのに十分に高いHLB値を有する界面活性剤であれば、相溶性を有する2種以上の界面活性剤を混合して用いてもよい。
非イオン型界面活性剤のHLB値は、米国のアトラス社(現在ICIアメリカ社)のグリフィン氏により創案された計算式などにより計算で求めることができるが、アニオン系およびカチオン系界面活性剤の場合は、今のところHLB値を計算により求める方法がない。しかしながら、アトラス社ではHLB値が変化することに着目して、標準の油の乳化実験によって実験的にHLB値を決定する方法を確立して発表している。アトラス社以外にもHLB値を実験的に決定する方法が確立されているが、いずれの実験方法を採用してもアニオン系およびカチオン系界面活性剤のHLB値は16より大きくなることが明らかにされている。
具体的には、R’−CHCH−O−(CHCHO)11−H、C19−C−O−(CHCHO)50−Hなどのノニオン系界面活性剤、R’−CHCHSCHCH(OH)CHN(CH Clなどのカチオン系界面活性剤、C1225(OCHCHOSO NH 、C1227−C−SO Naなどのアニオン系界面活性剤を挙げることができる。R’はパーフルオロアルキル基であり、通常、3〜18個の炭素原子を有する。
好ましい界面活性剤は、分子鎖中にエチレンオキシ反復単位(ポリエチレングリコール)を有するノニオン系界面活性剤などである。
フルオロカーボンシランと界面活性剤との重量比は、10:1〜10:10であり、好ましくは10:2〜10:5であり、さらに好ましくは10:3である。前述のような重量比で界面活性剤を用いることによって、水性エマルジョンを安定に維持すると同時に、乾燥後の基材上への親水性基の残存を防止して良好な撥水性をもたらすことができる。
本発明の水性エマルジョンは、耐油防汚性を向上させるために、金属酸化物粒子を含有する。本発明において用いられる金属酸化物粒子は、水中分散型の金属酸化物粒子(水分散スラリー)であれば特に限定されず、公知のものであってよい。上記金属酸化物粒子として、例えば、SiO、TiO、Al、ZrO、SnO、Sb、Ta、CeO、La、Fe、ZnO、WO、In、SrTiO、Bi、Feを挙げることができる。
本発明における使用に好適な金属酸化物粒子としては、粒径が5〜40nmのSiOを主成分とする金属酸化物粒子がコロイド状に水中に分散しているコロイダルシリカである。加えて、表面にあるシリコン原子のいくつかがアルミニウム原子に置き換わったコロイダルシリカ、または粒子表面がアルミナ層で覆われたコロイダルシリカなどを用いてもよい。
フルオロカーボンシランとコロイダルシリカとの重量比は、95:5〜60:40であり、好ましくは90:10〜70:30であり、さらに好ましくは85:15〜70:30である。前述の範囲内のコロイダルシリカを用いることによって、良好な撥水・撥油性・防汚性をもたらすことができる。
本発明の水性エマルジョンは、pHを3以上に調整するために、酸またはアルカリのpH調整剤を適宜用いることができる。
このような酸またはアルカリは、特に限定されず、公知のものであってよい。上記酸として、例えば、リン酸、ホウ酸、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸またはギ酸等を用いることができる。また、上記アルカリとして、例えば、アンモニア、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化アンモニウム、アルミン酸ナトリウムまたは水酸化カリウム等を用いることができる。本発明において、pH調整剤として塩酸、リン酸、またはアンモニアを用いることが特に好ましい。
本発明の水性エマルジョンは、所望によりアルコキシシランをさらに含有する。本発明におけるアルコキシシランは、分子内に2個以上のアルコキシ基をもつ有機ケイ素化合物またはその部分縮合物等を含む。例えば、以下に示す式(2)の構造を有するシリケートまたは式(3)の構造を有するオルガノアルコキシシランを用いることができる。
Si−(R) (2)
(式中、Rは、OCH、OCHCH、および(OCHCHOCH(m=1〜10)からなる群から選択される1または2以上の基である。)
Si(OR4−n (3)
(Rは炭素原子が1〜10個のアルキル基であり、複数のRは炭素原子が1〜3個の同一のもしくは異なるアルキル基であり、およびn=1〜3である)
で示されるアルキル基は、適宜の置換基、例えばアミノ基、エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基、チオール基、ウレア基、フェニル基またはメルカプト基等で置換されていてもよい。より具体的に例えば、ジメチルジメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランまたはこれらの混合物やその部分縮合物等が挙げられる。
アルコキシシランは、フルオロカーボンシランに対するモル分率で5未満である量で用いられる。5未満のモル分率において用いることによって、十分な撥油性が得られる。さらに、アルコキシシランを添加する場合は、水性エマルジョンの取扱いやすさという点から安定であることが好ましく、安定なエマルジョンを保つためには、フルオロカーボンシランに対するアルコキシシランのモル分率を0.1〜4とすることが好ましく、0.2〜2とすることがさらに好ましい。
本発明の水性エマルジョンは、エマルジョンの安定性、およびその被覆剤の撥油性、防汚性に影響を及ぼさない範囲で、顔料、殺生物剤、紫外線吸収剤、および酸化防止剤などの慣用の添加剤を含有することができる。
水性エマルジョンの調製方法は特に限定されるものではないが、水に界面活性剤を溶解した後にフルオロカーボンシランを添加し、ついで、金属酸化物粒子(コロイダルシリカなど)および必要に応じて他の添加剤を添加し、そして上記の酸またはアルカリを添加してpHを調整する。アルコキシシランを用いる場合には、pHを調整した後にアルコキシシランを添加する方法が好ましい。エマルジョンのpHを調整した後にアルコキシシランを添加してもpHに変動がないと考える。
また、フルオロカーボンシランの自己縮合を抑制し加水分解された状態に保つためには、界面活性剤を溶解した後にフルオロカーボンシランを添加することが好ましく、さらに、慣用の攪拌技術により攪拌しながらフルオロカーボンシランをゆっくり添加することが好ましい。
前述のような水性エマルジョンを基材の少なくとも1つの表面に塗布し、引き続いて乾燥することによって被覆層を形成し、被覆物を作製することができる。本発明においては、ガラスあるいは金属表面、鋳物、陶器などのセラミック、煉瓦、コンクリート、石または木材などの慣用の基材を適宜用いることができる。
基材への塗布は、ディッピング法、スプレー法、スピンコート法、ロールコート法、各種刷毛塗り、スクリーン印刷法、グラビア印刷法などの公知の方法により行うことができる。
乾燥工程を促進するために加熱してもよい。通常、乾燥は100〜350℃の温度範囲で5分〜24時間にわたり行われる。
また、必要に応じて、本発明の水性エマルジョンを塗布した被覆物を、乾燥後に水で洗浄して残留している界面活性剤を除去してもよい。
以下に、本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。以下の実施例および比較例において使用された成分は、次のとおりである。
フルオロカーボンシランは、R−(CH−Si{−(O−CHCH−OCHで表される構造を有する化合物の混合物である、具体的には、RはF(CFであり、k=6の化合物を1〜2重量%(全てのRの総重量に対して当該R基の占める比率、以下同様);k=8の化合物を62〜64重量%;k=10の化合物を23〜30重量%;k=12〜18の化合物を2〜6重量%混合したものである。
界面活性剤は、R’−CHCH−O−(CHCHO)11−Hで表されるノニオン系界面活性剤であり、R’は、3〜18個の炭素原子を有するパーフルオロアルキル基である。
金属酸化物粒子は、コロイダルシリカであるルドックス(登録商標)AM、AS、CL(グレースジャパン株式会社製)である。ルドックス(登録商標)AMはナトリウムイオンにより安定化され、表面のシリコン原子のいくつかがアルミニウム原子に置き換えられているコロイダルシリカであり、平均粒径は12nmである。ルドックス(登録商標)ASはアンモニウムイオンで安定化されたコロイダルシリカであり、平均粒径は22nmである。ルドックス(登録商標)CLは塩素イオンで安定化され、個々の粒子がアルミナの層で覆われているコロイダルシリカであり、平均粒径は12nmである。
アルコキシシランは、シリケートであるテトラキス[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]シリケート(Si(DEGM))、またはオルガノアルコキシシランであるメチルトリエトキシシラン(CH−Si(OCHCH)である。
特に明記しない限り、以下の試験方法を用いた。
撥水角・撥油角測定
得られたガラス試験片の被覆層表面に純水またはn‐ヘキサデカンを2μl滴下し、接触角計(協和界面科学製)により接触角を測定して、それぞれ撥水角および撥油角とした。
表面エネルギー測定
ガラス試験片の被覆層表面にそれぞれ純水、ジヨードメタンを2μl滴下し、接触角計により接触角(θ)を測定した。次のOwensの式により表面エネルギー値γを計算により求めた。
1+cosθ=2[(γ γ 1/2/γ+(γ γ 1/2/γ
式中、γは固体の表面自由エネルギー、γは液体の表面自由エネルギーを示し、添字dは分散力成分を、添字pは極性力成分を示す。
防汚性試験
アルミニウム試験片の被覆層表面にサラダ油を直径1cmの大きさに滴下し、250℃のオーブンで24時間加熱後、取り出し自然放置で冷却する。室温になったら湿ったガーゼ(イワツキ株式会社製)で焦げ付いたサラダ油を約2kgf/cm(約0.20MPa)の荷重をかけて5回往復させてふき取り、視覚的に観察する。きれいにふき取れる場合を○、やや残る場合を△、焦げ付いた油がふき取れない場合を×と評価した。
(実施例1〜4および比較例1〜3)
フルオロカーボンシラン100重量部に対して30重量部となる量の界面活性剤を水に溶解し、ついで、水性エマルジョンの総重量に基づいて10重量%のフルオロカーボンシランを慣用の攪拌技術により攪拌しながらゆっくりと添加してフルオロカーボンシランの自己縮合を抑制した加水分解された状態に保ち、ついで、第1表に示す量のコロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)AM)を加え1時間攪拌し、pHメーターでエマルジョンのpHを測定しながらpH調整剤として塩酸(HCl)を添加し、pH3.5になったところで添加を終了した。さらに、フルオロカーボンシランに対するSi(DEGM)のモル分率を0.45とするようにSi(DEGM)を加え、2〜4時間攪拌し、水性エマルジョンを調製した。
その後、水性エマルジョンを、ガラス板(2.5cm×5.0cm、厚さ3mm)およびアルミニウム板(2.5cm×5.0cm、厚さ1mmのJIS1100)に塗布して試験片を作成した。
水性エマルジョンの塗布はディップコーティングにより行った。ディップコーティングは、試験片を175mm/分の速度で水性エマルジョンに下ろし、その状態で4分間保持し、25mm/分の速度で引き上げることにより行った。塗布後の乾燥は、280℃で10分間にわたって行った。得られた試験片の撥水角、撥油角、表面エネルギーを測定した結果を第1表に示す。
Figure 2005179402
Figure 2005179402
実施例1〜4と比較例1〜3とを比較すると、水性エマルジョンに含有されるコロイダルシリカの量が5〜30重量部(フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの総重量を100重量部とする)であるとき、表面エネルギー値が10dyne/cm(0.010N/m)以下と非常に低く、かつ非常に優れた撥水性(120度以上の撥水角)および撥油性(80度以上の撥油角)を有する被覆層を与えることがわかる。
(実施例5〜6および比較例4〜5)
フルオロカーボンシラン100重量部に対して30重量部となる量の界面活性剤を水に溶解し、ついで、水性エマルジョンの総重量に基づいて10重量%のフルオロカーボンシランを慣用の攪拌技術により攪拌しながらゆっくりと添加してフルオロカーボンシランの自己縮合を抑制した加水分解された状態に保ち、ついで、第2表に示す量のコロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)AS)を加え1時間攪拌し、水性エマルジョンを調製し、pHメーターでエマルジョンのpHを測定しながら、pH調整剤としてアンモニア(NH)を添加し、pH9.9になったところで添加を終了した。その後、実施例1〜4と同様の方法で試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギーを測定した結果を第2表に示す。
Figure 2005179402
実施例5〜6と比較例4〜5を比較すると、コロイダルシリカとしてルドックス(登録商標)AS、pH調整剤にアンモニアを使用した場合にも、水性エマルジョンに含有されるコロイダルシリカの量が15〜30重量部(フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの総重量を100重量部とする)であるとき、表面エネルギー値が10dyne/cm以下と非常に低く、かつ非常に優れた撥水性(120度以上の撥水角)および撥油性(80度以上の撥油角)を有する被覆層を与えることがわかる。
(実施例7〜9)
コロイダルシリカとしてルドックス(登録商標)CLを使用した他は、実施例1〜4と同様の方法で水性エマルジョンおよび試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギーを測定した結果を第3表に示す。
Figure 2005179402
実施例7〜9と比較例1を比較すると、コロイダルシリカにルドックス(登録商標)CL、pH調整剤としてHCl、アルコキシシランとしてSi(DEGM)を使用した場合にも、10〜30重量部(フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの総重量を100重量部とする)のコロイダルシリカが水性エマルジョンに添加されているとき、表面エネルギーが5dyne/cmと非常に低く、かつ非常に優れた撥水性(120度以上の撥水角)および撥油性(80度以上の撥油角)を有する被覆層を与えることがわかる。
(実施例10〜12)
フルオロカーボンシラン100重量部に対して30重量部となる量の界面活性剤を水に溶解し、ついで、水性エマルジョンの総重量に基づいて10重量%のフルオロカーボンシランを慣用の攪拌技術により攪拌しながらゆっくりと添加してフルオロカーボンシランの自己縮合を抑制した加水分解された状態に保ち、ついで、コロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)AM)を、フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの重量比が85:15となるように加え1時間攪拌した。ついで、pHメーターでエマルジョンのpHを測定しながら、第4表に示すpH調整剤を添加し、酸性のpH調整剤の場合にはpH3.5、アルカリ性のpH調整剤の場合にはpH9.9になったところで添加を終了した。さらに、フルオロカーボンシランに対するアルコキシシランのモル分率を0.45となるように第4表に示すアルコキシシランを加え、2〜4時間攪拌し、水性エマルジョンを調製した。その後、実施例1〜4と同様の方法で試験片を作成した。
(比較例6〜7)
コロイダルシリカを加えない他は実施例10〜12と同様の方法で、水性エマルジョンおよび、試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギー、防汚性の測定結果を第4表に示す。
Figure 2005179402
Figure 2005179402
実施例3と比較例1、実施例10と比較例6、実施例11と比較例7、実施例12と比較例4をそれぞれ比べると、アルコキシシランの種類、pH調整剤の種類の組み合わせに無関係に、水性エマルジョンにコロイダルシリカを添加した場合に撥水性、撥油性、表面エネルギー値に改善が見られることがわかる。また、サラダ油を焦げ付かせる防汚性実験においても、コロイダルシリカを添加した場合に汚れが明らかに取れやすくなることがわかる。さらに、実施例10と実施例12を比較すると、アルコキシシランを添加していなくても撥水性、撥油性、防汚性の向上がみられるものの、アルコキシシランを添加した時のほうがより効果が高いことがわかる。
(実施例13〜15)
アルコキシシランとpH調整剤の種類の組み合わせを第5表に示すように変えた他は、実施例3と同様の方法で、水性エマルジョンおよび試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギー、防汚性の測定結果を第5表に示す。
Figure 2005179402
実施例13〜15を見ると、アルコキシシランおよびpH調整剤の種類の組み合わせに無関係に、コロイダルシリカを添加した場合に、良好な撥水性、撥油性および防汚性が得られることがわかる。
(実施例16〜18)
フルオロカーボンシラン100重量部に対して30重量部となる量の界面活性剤を水に溶解し、ついで、水性エマルジョンの総重量に基づいて10重量%のフルオロカーボンシランを慣用の攪拌技術により攪拌しながらゆっくりと添加してフルオロカーボンシランの自己縮合を抑制した加水分解された状態に保ち、ついで、コロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)CL)を、フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの重量比が70:30となるように加え1時間攪拌し、pHメーターでエマルジョンのpHを測定しながら、第6表に示すpH調整剤を添加し、酸性のpH調整剤の場合にはpH3.5、アルカリ性のpH調整剤の場合にはpH9.9になったところで添加を終了した。さらに、フルオロカーボンシランに対するアルコキシシランのモル分率を0.45となるように第6表に示すアルコキシシランを加え、2〜4時間攪拌し、水性エマルジョンを調製した。その後、実施例1〜4と同様の方法で試験片を作成した。
(比較例8〜9)
コロイダルシリカを加えない他は実施例16〜18と同様の方法で、水性エマルジョンおよび試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギー、防汚性を測定した結果を第6表に示す。
Figure 2005179402
Figure 2005179402
実施例16と比較例4、実施例17と比較例8、実施例18と比較例9をそれぞれ比較すると、アルコキシシランおよびpH調整剤の種類、組み合わせに無関係に、コロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)CL)を加えた場合に、撥水性、撥油性、表面エネルギーに改善が見られる。さらに、防汚性試験でも汚れが取れやすくなっていることがわかる。
(実施例19〜21および比較例11)
フルオロカーボンシランに対するアルコキシシランのモル比を第7表に示す量に変えた他は実施例10と同様の方法で、水性エマルジョンおよび試験片を作成した。撥水角、撥油角、表面エネルギー、防汚性の結果を第7表に示す。
Figure 2005179402
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実施例10、12および19〜21と比較例11を比較すると、アルコキシシランを添加しないかまたはアルコキシシランをフルオロカーボンシランに対するモル比で0.1〜1の量で添加したとき、撥油性・表面エネルギー・防汚性に改善が見られることが分かった。特に、モル比が0.2〜1の比の添加量の時に撥油角が90度以上、表面エネルギーが5dyne/cm以下となり良好である。モル比が5以上になるとき、良好な撥水性、撥油性、防汚性が得られないことがわかる。
(実施例23〜24および比較例12)
フルオロカーボンシラン100重量部に対して30重量部となる量の界面活性剤を水に溶解し、ついで、水性エマルジョンの総重量に基づいて10重量%のフルオロカーボンシランを慣用の攪拌技術により攪拌しながらゆっくりと添加してフルオロカーボンシランの自己縮合を抑制した加水分解された状態に保ち、ついで、コロイダルシリカ(ルドックス(登録商標)AM)を、フルオロカーボンシランとコロイダルシリカの重量比が85:15となるように加え1時間攪拌した。ついで、pHメーターでエマルジョンのpHを測定しながら、第8表に示すpH調整剤を添加し、第8表に示すpHになったところで添加を終了した。さらに、フルオロカーボンシランに対するアルコキシシランのモル分率を0.45となるようにSi(DEGM)を加え、2〜4時間攪拌し、水性エマルジョンを調製した。撥水角、撥油角、表面エネルギー、防汚性の結果を第8表に示す。
Figure 2005179402
実施例3、10および23〜24と比較例12を比較すると、2.1のpHを有する比較例12では、エマルジョンが白濁、沈殿を発生し、不安定であった。それに対して、3以上のpHを有する実施例の水性エマルジョンの場合には、エマルジョンは2週間放置後も白濁ないしは沈殿が発生することなく安定であり、撥油性、表面エネルギー、防汚性が良好であることがわかる。

Claims (8)

  1. フルオロカーボンシランまたはその部分加水分解物、界面活性剤、pH調整剤および金属酸化物粒子を含有する水性エマルジョンであり、
    前記フルオロカーボンシランは、
    −(CH−Si{−(O−CHCH−OR
    (式中、Rは炭素原子が3〜18個のパーフルオロアルキル基であり、複数のRは炭素原子が1〜3個の同一のもしくは異なるアルキル基であり、p=2〜4であり、およびn=2〜10である。)
    により表される少なくとも1種の加水分解性フルオロカーボンシランであり、
    前記フルオロカーボンシランは、該水性エマルジョンの総重量に基づいて、0.1〜20重量%含有され、
    前記フルオロカーボンシランと前記界面活性剤との重量比は、1:1〜10:1であり、
    前記pH調整剤は、該水性エマルジョンのpHを3以上に調整するための酸またはアルカリであることを特徴とする水性エマルジョン。
  2. 前記金属酸化物粒子がコロイダルシリカであることを特徴とする請求項1記載の水性エマルジョン。
  3. 前記コロイダルシリカの粒径が5〜40nmであることを特徴とする請求項2記載の水性エマルジョン。
  4. 前記フルオロカーボンシランとコロイダルシリカとの重量比が、95:5〜60:40であることを特徴とする請求項2または3に記載の水性エマルジョン。
  5. アルコキシシランをさらに含有し、前記フルオロカーボンシランに対する前記アルコキシシランのモル分率が4以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の水性エマルジョン。
  6. 前記アルコキシシランが
    Si−(R)
    (式中、Rは、OCH、OCHCH、および(OCHCHOCH(m=1〜10)からなる群から選択される1または2以上の基である。)により表されるシリケート、または
    Si(OR4−n
    (式中、Rは置換または無置換の炭素原子が1〜10個のアルキル基であり、複数のRは炭素原子が1〜3個の同一のもしくは異なるアルキル基であり、そして、n=1〜3である。)により表されるオルガノアルコキシシランであることを特徴とする請求項5記載の水性エマルジョン。
  7. 前記Rの1つまたは複数が、アミノ基、エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基、チオール基、ウレア基、フェニル基およびメルカプト基からなる群から選択される置換基で置換されている炭素原子が1〜10個のアルキル基であることを特徴とする請求項6記載の水性エマルジョン。
  8. 基材と、前記基材の少なくとも1つの表面に、請求項1から7のいずれかに記載の水性エマルジョンを塗布乾燥することによって形成された撥水撥油性および耐油防汚性被覆層とを具えたことを特徴とする被覆物。
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