JP2005179077A - 多孔質母材の製造方法とその製造装置、およびこの多孔質母材の製造方法を用いて製造された合成石英ガラス - Google Patents
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Abstract
【課題】 合成石英ガラス中に気泡が発生することを防止できる多孔質母材の製造方法とその製造装置、およびこの多孔質母材の製造方法を用いて製造された合成石英ガラスを提供する。
【解決手段】 反応容器1内に設けられたバーナ4より、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、ガラス原料ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材3上に堆積させることにより多孔質母材9を作製する多孔質母材の製造方法であって、バーナ4の近傍に空気を導入する空気流入口7を設け、この空気流入口7により、バーナ4に流れる反応ガスの供給量に対して、空気の流量を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】 反応容器1内に設けられたバーナ4より、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、ガラス原料ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材3上に堆積させることにより多孔質母材9を作製する多孔質母材の製造方法であって、バーナ4の近傍に空気を導入する空気流入口7を設け、この空気流入口7により、バーナ4に流れる反応ガスの供給量に対して、空気の流量を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、合成石英ガラスを得ることのできる多孔質母材の製造方法とその製造装置、およびこの多孔質母材の製造方法を用いて製造された合成石英ガラスに関するものである。
従来、合成石英ガラスを製造するには、まず、ガラス製または金属製の反応容器内部にバーナと支持棒を設け、このバーナからガラス原料ガスと燃焼用ガス、および助燃性ガスを反応容器内に噴出させる。次いで、火炎中でガラス原料ガスを反応させてガラス微粒子を形成し、支持棒に設けた出発部材にこのガラス微粒子を所定量堆積させて多孔質ガラスを得る。その後、この多孔質ガラスを加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ていた(特許文献1参照)。
また、このような合成石英ガラスの製造は、たとえば、図4に示すような製造装置100を用いて行われる。この製造装置100は、排気管102を具備する反応容器101と、ガラス微粒子を堆積させて多孔質母材109を得る支持棒103と、ガラス原料ガスや燃焼用ガスおよび助燃性ガスを噴出するバーナ104とから概略構成されている。支持棒103は、その少なくとも先端付近が、反応容器101の内部に配設されるように、反応容器101に取り付けられている。また、バーナ104は、反応容器101に設けられたバーナ挿入孔106に、その少なくとも先端付近が反応容器101の内部に配設されるように取り付けられている。
特開2000−302459号公報
しかしながら、上述したような従来の方法では、多孔質ガラスを加熱炉で透明ガラス化すると、得られる合成石英ガラス中に気泡が存在することがあった。この気泡は、後工程の熱処理工程で膨らみ、製品の製造ができなくなるおそれがあった。また、製品になった場合でも、合成石英ガラスを伝搬する光が気泡によって散乱し、局所的に光の透過率が低下することがあった。
バーナの火炎中で生成したガラス微粒子は出発部材に付着するが、これは100%付着ではなく、一部は付着せず、排気管から排出されるか、または反応容器の内壁に付着する。この反応容器の内壁に付着したガラス微粒子は互いに結合し、二次ガラス微粒子を形成する。また、この二次ガラス微粒子は、一定の大きさになると反応容器の内壁から脱離して反応容器の底へ落下するが、一部はガラス微粒子の堆積中の多孔質ガラス表面に付着する。このときに付着した二次ガラス微粒子は、反応して生成した一次ガラス微粒子とは嵩密度が異なり、これが透明化後の気泡の原因となる。
したがって、多孔質ガラス表面に二次ガラス微粒子が付着することがなければ、気泡の発生を防ぐことが可能である。
したがって、多孔質ガラス表面に二次ガラス微粒子が付着することがなければ、気泡の発生を防ぐことが可能である。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、合成石英ガラス中に気泡が発生することを防止できる多孔質母材の製造方法とその製造装置、およびこの多孔質母材の製造方法を用いて製造された合成石英ガラスを提供することにある。
本発明の請求項1に記載の多孔質母材の製造方法は、反応容器内に設けられたバーナよりガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、該反応ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材上に堆積させることにより多孔質母材を作製する多孔質母材の製造方法であって、前記バーナの近傍に空気を導入する空気流入手段を設け、この空気流入手段により、前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して、前記空気の流量を制御することを特徴とする。
ここで、空気流入手段とは、反応容器外から内部へ空気が入り込むことが出来れば何でも良く、空気が、自然に入り込むか、強制的に送り込まれるか、の制限は一切ない。したがって、空気流入手段としては、たとえば、反応容器へバーナを設ける際に設けたバーナ挿入孔における、バーナ(外面)とバーナ挿入孔縁部との間に形成されたバーナの近傍の空間とすることが出来る。
また、反応ガスは、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなるものとしているが、この燃料用ガスには助燃性ガスを含むものとする。
これにより、空気流入手段によってバーナからの反応ガスの噴出に伴ってもたらされるバーナの近傍に存在する空気の反応容器内への引き込みが制御される。そして、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外から反応容器内への空気の流量との流量比の制御を適切に行うことができる。したがって、バーナの火炎が安定して、反応容器中に舞い戻った流れが発生することなく、二次ガラス微粒子が形成されることが抑制され、内部に気泡を有しない合成石英ガラスを製造することができる。
これにより、空気流入手段によってバーナからの反応ガスの噴出に伴ってもたらされるバーナの近傍に存在する空気の反応容器内への引き込みが制御される。そして、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外から反応容器内への空気の流量との流量比の制御を適切に行うことができる。したがって、バーナの火炎が安定して、反応容器中に舞い戻った流れが発生することなく、二次ガラス微粒子が形成されることが抑制され、内部に気泡を有しない合成石英ガラスを製造することができる。
また、本発明の請求項2に記載の多孔質母材の製造方法は、前記請求項1に記載の多孔質母材の製造方法において、前記反応容器内にバーナを複数設け、各々のバーナに対応して個別に空気を導入する空気流入手段を設け、それぞれの空気流入手段は独自に空気の流量を制御することを特徴とする。
これにより、一つのバーナに設けた空気流入手段だけでは空気の流量を制御することが不十分である場合に、空気流入手段の数を増やすことで適切に流量比の制御を行うことが出来る。これは、たとえば空気流入手段が、上述したようにバーナ(外面)とバーナ挿入孔縁部との間に形成されたバーナの近傍の空間である場合など、バーナの近傍の空間を必要以上に大きくすると、空気の自然な送り込みがなされなくなってしまうおそれが有る場合に優位である。
また、本発明の請求項3に記載の多孔質母材の製造方法は、前記空気流入手段は、清浄空間から空気を取り入れることを特徴とする。
ここで、清浄空間とは、反応容器内に入り込む空気に伴って不要な塵埃などが無闇に入り込んだり、反応容器内へ入り込む空気の流れや強さの乱れを防いだりしないようにする構造を有する空間のことを言う。したがって、清浄空間としては、例えば反応容器だけを仕切りで囲むブースや、反応容器の付属設備をも含めて壁面で囲む室内などが適用可能である。
また、清浄空間には、空気を取り入れる手段(以下、「空気導入手段」と言う。)が設けられている。この空気導入手段は、反応容器外から内部へ入り込む空気を提供することが出来るものであれば、自然に入り込むか、強制的に送り込まれるかの制限は一切ないが、設置する清浄空間の形態によって適宜選択される。したがって、例えば、空気導入手段を、清浄空間の一部に形成された自然通気を行う単なる通気孔などとしたり、加圧して空気を強制的に送り込んだりするポンプ機能を有する空気供給口などとすることが出来る。
これにより、清浄空間が塵埃などの不要物の混入や空気の乱れを遮断し、また、清浄空間に設けた空気導入手段が、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外から反応容器内への空気の流量との流量比の制御を適切に行うことで、バーナの火炎が安定し、反応容器中に舞い戻った流れが発生することなく、余分なガラス微粒子は排気管から排出されるものとなる。したがって、清浄な空気が提供されることで、二次ガラス微粒子を形成することが抑制され、内部に気泡を有しない合成石英ガラスを安定して提供することが出来る。
また、本発明の請求項4に記載の多孔質母材の製造方法は、前記清浄空間のクリーン度をクラス1000未満とすることを特徴とする。
これにより、一層清浄な空気が反応容器内へ提供されることとなり、二次ガラス微粒子を形成することが抑制され、気泡の無いより透明な合成石英ガラスを提供することが出来る。
また、本発明の請求項5に記載の多孔質母材の製造方法は、前記請求項1ないし4のいずれか1に記載の多孔質母材の製造方法において、前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対する前記空気流入手段により導入する空気の流量比を50〜300%とすることを特徴とする。
これにより、反応容器内に安定した反応ガスの流れができ、バーナの火炎がより安定し、二次ガラス微粒子を形成したり、反応容器中に舞い戻った流れが発生したりすることなく、最も質の良い合成石英ガラスを提供することが出来ることとなる。
また、本発明の請求項6に記載の多孔質母材の製造装置は、反応容器内に設けられたバーナよりガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、該反応ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材上に堆積させることにより多孔質母材を作製する多孔質母材の製造装置であって、前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して空気を導入し、かつ、その流量を制御する空気流入手段が、前記バーナの近傍に設けられていることを特徴とする。
これにより、バーナの近傍に設けた空気流入手段より空気が反応容器内へ入り込み、反応容器内で反応ガスの流れを作る。そして、この際、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量との流量比の制御を適切に行うことで、反応容器内に好ましい反応ガスの流れができ、バーナの火炎が安定し、反応容器中に舞い戻った反応ガスの流れが発生することがなくなる。したがって、余分なガラス微粒子は適切な空気の流れに伴って排気管から排出されるので、内部に気泡を有しない合成石英ガラスとすることが出来る。
また、本発明の請求項7に多孔質母材の製造装置は、前記請求項6に記載の多孔質母材の製造装置において、前記空気流入手段は、反応容器に設けられた複数のバーナごとに設けられていることを特徴とする。
これにより、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量との流量比の制御を複数の空気流入手段により行うことが出来、反応容器や製造装置の設計上の自由度が増すこととなる。
また、本発明の請求項8に多孔質母材の製造装置は、前記空気流入手段は、清浄空間から空気を取り入れることを特徴とする。
これにより、塵埃などの不要物や空気の乱れが清浄空間にて遮断されるとともに、バーナに流れるガスの供給量と、バーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量との流量比の制御が、清浄空間に設けられた空気導入手段により達成され、清浄で安定した空気の流れにより二次ガラス微粒子を形成することが抑制され、内部に気泡を有さず透明な合成石英ガラスを安定して提供することが出来る。
また、本発明の請求項9に多孔質母材の製造装置は、前記請求項8に記載の多孔質母材の製造装置において、前記清浄空間を、クラス1000未満のクリーン度に保つ制御手段を有することを特徴とする。
これにより、反応容器外から多くの空気が流入されたとしても、塵埃などの不要物が反応容器内へ入り込んでしまうおそれが低減し、気泡の無いより透明な一層良質の合成石英ガラスを提供することが出来る。
また、本発明の請求項10に多孔質母材の製造装置は、前記請求項6から9のいずれか1に記載の多孔質母材の製造装置において、前記空気流入手段は、バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して導入する空気の流量比を50〜300%の範囲とする制御手段を有することを特徴とする。
これにより、ガスの供給量やバーナの寸法に合わせて反応容器内に安定した反応ガスの流れを自由に適切に作り出すことが出来、良質の合成石英ガラスを安定して提供することが出来ることとなる。
さらに、本発明の合成石英ガラスは、前記請求項1から5のいずれか1に記載の多孔質母材の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする。
これにより、ガラス原料ガスの反応により生成する一次ガラス微粒子と嵩密度の異なるガラス異粒子、たとえば一次ガラス微粒子同士の結合により形成される二次ガラス微粒子を含まず、透明で気泡の無い高品質の合成石英ガラスを実現することができる。
本発明によれば、合成石英ガラス中における気泡の発生を効果的に防止できるので、高品質の合成石英ガラスを得ることが出来るとともに、工業的に有利に合成石英ガラスを製造することが出来る。
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明に係る多孔質母材の製造装置の第一の実施形態を説明する概略図である。図中、符号1は反応容器、2は排気管、3は出発部材としての支持棒、4はバーナ、6はバーナ挿入孔、7は空気流入口、8はバーナ挿入孔縁部、9は多孔質母材、10は多孔質母材製造装置をそれぞれ示す。
図1は、本発明に係る多孔質母材の製造装置の第一の実施形態を説明する概略図である。図中、符号1は反応容器、2は排気管、3は出発部材としての支持棒、4はバーナ、6はバーナ挿入孔、7は空気流入口、8はバーナ挿入孔縁部、9は多孔質母材、10は多孔質母材製造装置をそれぞれ示す。
図1に示すように、多孔質母材製造装置10は、反応容器1と、この反応容器1の内部に設けられ、ガラス微粒子を堆積させて多孔質母材9を得る支持棒3と、少なくとも先端付近が反応容器1の内部に配設されるように取り付けられ、支持棒3に堆積させるガラス微粒子を与えるためガラス原料ガスや燃焼用ガスおよび助燃性ガスを噴出するバーナ4とから概略構成されている。
また、このバーナ4は、反応容器1に設けられたバーナ挿入孔6に取り付けられており、バーナ挿入孔6における反応容器1(バーナ挿入孔縁部8)とバーナ4との間に、バーナ4からのガスの噴出に伴って反応容器2から空気を取り入れる空気流入口7が形成されている。
反応容器1は、高温の火炎によりガラス原料ガスからガラス微粒子を形成させる反応を行うものであり、たとえばパイレックス(登録商標)ガラスなどからなるものである。
この反応容器1の上部には、反応により形成されたガラス微粒子を堆積する支持棒3が垂下するように設けられている。また、反応容器1の下部には、ガラス原料ガスや燃焼用ガスおよび助燃性ガスを噴出するバーナ4が設けられている。
この反応容器1の上部には、反応により形成されたガラス微粒子を堆積する支持棒3が垂下するように設けられている。また、反応容器1の下部には、ガラス原料ガスや燃焼用ガスおよび助燃性ガスを噴出するバーナ4が設けられている。
また、反応容器1には、バーナ4の火炎中でガラス原料を反応して生成したガラス微粒子であって、支持棒3に付着しなかった(出来なかった)一部を、空気流入口7から流入した空気とともに排出する排気管2が設けられている。
支持棒3は、ガラス原料の反応により形成されたガラス微粒子を堆積する出発部材であり、このガラス微粒子をその近傍に満遍なく均一に堆積するために、回転しながら少しずつ上昇するように、その基端部が回転装置(図示略)と接続され、この回転装置の駆動により回転し得るように支持されている。
バーナ4は、加熱源であり、ガラス原料ガスや燃焼用ガスおよび助燃性ガスを噴出する各供給管が配設されている。ガラス原料ガスとしては、例えば四塩化ケイ素が用いられる。燃焼用ガスとしては、例えば水素および酸素が用いられる。助燃性ガスとしては、例えばアルゴンが用いられる。そして、このバーナ4は、反応容器1の下部に開口するバーナ挿入孔6内において、その先端が支持棒3の下端に対向するように配置されている。
次に、本発明に係る多孔質母材の製造方法の第一の実施形態について、図1に基づき説明する。
まず、反応容器1内には、予めバーナ4を取り付ける。このバーナ4は、反応容器1の下部に設けたバーナ挿入孔6より挿入し、ガス噴出口4aが後から反応容器1内に設置される支持棒3の下端と対向するように設置する。この際、バーナ挿入孔6は、バーナ4の外径より大きく形成されており、バーナ4を設けた後の隙間部分が、空気流入手段として機能する空気流入口7となっている。すなわち、バーナ4から反応ガスを噴出させるに伴って、バーナ4の近傍から巻き込まれて反応容器1内へ取り込まれる空気の量が、この空気流入口7の大きさによって決まるのである。
また、反応容器1の上方より支持棒3を挿入し、その下端部が先に設置されているバーナ4のガス噴出口4aの上方に位置するように取り付ける。これにより準備を完了し、ガラス原料ガスを反応させて支持棒3の近傍へのガラス微粒子の堆積を開始する。
反応は、反応容器1に設けられたバーナ4より、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出させる。この際、ガラス原料ガスとしては、例えば、四塩化ケイ素、燃料用ガスとしては水素、酸素、およびアルゴンを用いることができる。
そして、高温の火炎中でガラス原料ガスを反応させてガラス微粒子を形成し、このガラス微粒子を支持棒3の近傍に吹き付ける。このようにして、このガラス微粒子を所定量堆積させて、多孔質母材9を得る。
そして、ガラス原料ガスの反応によって形成されたガラス微粒子は、バーナ4のガス噴出口4aから噴出するガスの勢いと、空気流入口7から流入される空気の流れによって支持棒3に向かってほぼ吹き付けられ堆積するとともに、支持棒3に堆積されなかった一部のガラス微粒子は、反応容器1内に留まることなく空気の流れによって排出管2より外部へ排出される。
その後、この多孔質母材9を加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ることが出来る。
その後、この多孔質母材9を加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ることが出来る。
次に、本発明に係る多孔質母材の製造方法の第二の実施形態について、図2に基づき説明する。
まず、反応容器21内には、予め二本のバーナ24、25を取り付ける。このバーナ24、25は、反応容器21の下部に設けたバーナ挿入孔26a、26bよりそれぞれ挿入し、ガス噴出口24a、25aが後から反応容器21内に設置される支持棒23の下端と対向するように設置する。この際、バーナ挿入孔26a、26bは、いずれもバーナ24、25の外径より大きく形成されており、バーナ24、25を設けた後の隙間部分が、共に空気流入手段として機能する空気流入口27a、27bとなっている。
また、反応容器21の上方より支持棒23を挿入し、その下端部が先に設置されているバーナ24,25のガス噴出口24a、25aの上方に位置するように取り付ける。これにより準備を完了し、ガラス原料ガスを反応させて支持棒3の近傍へのガラス微粒子の堆積を開始する。
反応は、反応容器21に設けられたバーナ24、25より、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出させ、高温の火炎中でガラス原料ガスを反応させてガラス微粒子を形成し、回転しながら上方へ移動する支持棒23の近傍に吹き付けるようにして、このガラス微粒子を所定量堆積させて、多孔質母材29を得る。この際、バーナ24、25のガス噴出口24a、25aから噴出する火炎は、空気流入口27a、27bから流入される空気によって乱れることなく支持棒23の近傍に向かって吹き付けられる。これにより、より多くの空気を反応容器内へ取り込むことが出来るものとなる。
そして、ガラス原料ガスの反応によって形成されたガラス微粒子は、バーナ24、25のガス噴出口24a、25aから噴出するガスの勢いと、空気流入口27a、27bから流入される空気の流れによって支持棒23に向かってほぼ吹き付けられ堆積するとともに、支持棒23に堆積されなかった一部のガラス微粒子は、反応容器21内に留まることなく空気の流れによって排出管22より外部へ排出される。
その後、この多孔質母材29を加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ることが出来る。
その後、この多孔質母材29を加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ることが出来る。
さらに、本発明に係る多孔質母材の製造方法の第三の実施形態について、図3に基づき説明する。
まず、反応容器41内には、予めバーナ44を取り付ける。このバーナ44は、反応容器41の下部に設けられたバーナ挿入孔46より挿入し、ガス噴出口44aが後から反応容器41内に設置する支持棒43の下端と対向するように設置する。また、この反応容器41は、空気導入手段としての空気導入口61を具備する清浄空間60内に設置する。この清浄空間60は、近傍が壁で囲まれ、外部と遮断された空間を構成する。この際、清浄空間60に設けられた空気導入口61は、清浄空間60に対して空気を送り込む構成を有している。したがって、空気導入口61より空気が次々と清浄空間60内へ送り込まれ、清浄空間60内の圧を適度に挙げることにより、バーナ44が設けられたバーナ挿入孔46におけるバーナ44との隙間より反応容器41へ空気を取り込み易くしている。
まず、反応容器41内には、予めバーナ44を取り付ける。このバーナ44は、反応容器41の下部に設けられたバーナ挿入孔46より挿入し、ガス噴出口44aが後から反応容器41内に設置する支持棒43の下端と対向するように設置する。また、この反応容器41は、空気導入手段としての空気導入口61を具備する清浄空間60内に設置する。この清浄空間60は、近傍が壁で囲まれ、外部と遮断された空間を構成する。この際、清浄空間60に設けられた空気導入口61は、清浄空間60に対して空気を送り込む構成を有している。したがって、空気導入口61より空気が次々と清浄空間60内へ送り込まれ、清浄空間60内の圧を適度に挙げることにより、バーナ44が設けられたバーナ挿入孔46におけるバーナ44との隙間より反応容器41へ空気を取り込み易くしている。
反応は、反応容器41に設けられたバーナ44より、ガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出させ、高温の火炎中でガラス原料ガスを反応させてガラス微粒子を形成し、回転しながら上方へ移動する支持棒43の近傍に吹き付けるようにして、このガラス微粒子を所定量堆積させて、多孔質母材49を得る。この時、バーナ44のガス噴出口44aから噴出する火炎は、空気流入口47から流入される空気によって乱れることなく支持棒43の近傍に向かって吹き付けられる。
そして、ガラス原料ガスの反応によって形成されたガラス微粒子は、バーナ44のガス噴出口44aから噴出するガスの勢いと、バーナ挿入孔46におけるバーナ44との隙間より補助機能の有して取り込まれる空気の流れによって支持棒43に向かって殆ど吹き付けられ堆積するとともに、支持棒43に堆積されなかった一部のガラス微粒子は、反応容器1に留まることなく空気の流れによって排出管42より外部へ排出される。
その後、この多孔質母材49を加熱炉中にて加熱することにより透明ガラス化して、合成石英ガラスを得ることが出来る。
次に、本発明に係る実施例について説明する。
(実施例1)
まず、図1に示す多孔質母材製造装置10を用い、バーナ4の近傍に流れる反応容器1外からの空気の流量を変えて、請求項1に記載の多孔質母材の製造方法により、直径150mm、長さ500mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置10に用いたバーナの直径は50mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を10[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を150[SLM] 、酸素(O2)を100[SLM]、アルゴン(Ar)を40[SLM]で、供給量は300[SLM]=0.0050[m3/sec]とした。
まず、図1に示す多孔質母材製造装置10を用い、バーナ4の近傍に流れる反応容器1外からの空気の流量を変えて、請求項1に記載の多孔質母材の製造方法により、直径150mm、長さ500mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置10に用いたバーナの直径は50mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を10[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を150[SLM] 、酸素(O2)を100[SLM]、アルゴン(Ar)を40[SLM]で、供給量は300[SLM]=0.0050[m3/sec]とした。
各実施例では、いずれも本発明に係る多孔質母材の製造装置および多孔質母材の製造方法を用いて合成石英ガラスを製造し、その評価を行った。そして、この評価は、製品中に存在した気泡数の確認と、多孔質母材表面に付着した二次ガラス微粒子を確認することによる、反応容器途中で舞い戻った流れの有無を判断することにより行った。
また、バーナ4の近傍に流れる反応容器1外からの空気の流量は、空気流入口7での流速と、バーナ4と反応容器1(バーナ挿入孔6縁部)との間隔から算出した断面積から算出した。結果を表1に示す。
表1の結果から、バーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量が0.0020[m3/sec]で、バーナに流れる供給量の40%である場合、多孔質ガラスを製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入し、ガラス微粒子を巻き込み、母材表面に付着した。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ500mmの多孔質ガラス全体で200個の気泡を確認した。
また、同空気の流量が0.0025[m3/sec]でバーナに流れる供給量の50%である場合、多孔質ガラスの製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ500mmの多孔質ガラス全体で7個の気泡が確認された。
また、同空気の流量が0.0150[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
また、同空気の流量が0.0150[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
さらに、同空気の流量が0.0200[m3/sec]でバーナに流れる供給量の400%である場合、バーナの火炎の揺らぎが大きくなり、多孔質ガラスを製造することが出来なかった。
以上のことから、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことが分かった。
以上のことから、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことが分かった。
(実施例2)
次に、図2に示す多孔質母材製造装置30を用い、バーナ24、25の近傍に流れる反応容器21外からの空気の流量を変えて、請求項2に記載の製造方法により、直径50mm、長さ400mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置30に用いた二本のバーナの直径はいずれも20mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を6[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を90[SLM] 、酸素(O2)を60[SLM]、アルゴン(Ar)を24[SLM]で、供給量は180[SLM]=0.0030[m3/sec]とした。
また、バーナ24,25の近傍に流れる反応容器21外からの空気の流量は、ここでは第一のバーナ24側の空気流入口27aでの流速と、バーナ24と反応容器21(第一のバーナ挿入孔26a縁部)との間隔から算出した断面積から算出した。結果を表2に示す。
次に、図2に示す多孔質母材製造装置30を用い、バーナ24、25の近傍に流れる反応容器21外からの空気の流量を変えて、請求項2に記載の製造方法により、直径50mm、長さ400mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置30に用いた二本のバーナの直径はいずれも20mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を6[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を90[SLM] 、酸素(O2)を60[SLM]、アルゴン(Ar)を24[SLM]で、供給量は180[SLM]=0.0030[m3/sec]とした。
また、バーナ24,25の近傍に流れる反応容器21外からの空気の流量は、ここでは第一のバーナ24側の空気流入口27aでの流速と、バーナ24と反応容器21(第一のバーナ挿入孔26a縁部)との間隔から算出した断面積から算出した。結果を表2に示す。
表2の結果から、バーナ近傍に流れる反応容器外からの空気の流量が0.0012[m3/sec]で、バーナに流れる供給量の40%である場合、多孔質ガラスを製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入し、ガラス微粒子を巻き込み、母材表面に付着した。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ400mmの多孔質ガラス全体で60個の気泡が確認された。
また、同空気の流量が0.0015[m3/sec]でバーナに流れる供給量の50%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
また、同空気の流量が0.0090[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ400mmの多孔質ガラス全体で、3個の気泡が確認された。
また、同空気の流量が0.0090[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ400mmの多孔質ガラス全体で、3個の気泡が確認された。
さらに、同空気の流量が0.0120[m3/sec]でバーナに流れる供給量の400%である場合、バーナの火炎の揺らぎが大きくなり、多孔質ガラスを製造することが出来なかった。
以上のことからも、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことがわかった。
以上のことからも、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことがわかった。
(実施例3)
次に、図3に示す多孔質母材製造装置50を用い、バーナ44の近傍に流れる反応容器41外からの空気の流量を変えて、請求項4に記載の製造方法により、直径200mm、長さ1000mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置50に用いたバーナの直径は60mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を15[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を180[SLM] 、酸素(O2)を120[SLM]、アルゴン(Ar)を45[SLM]で、供給量は360[SLM]=0.0060[m3/sec]とした。
また、バーナ44の近傍に流れる反応容器41外からの空気の流量は、空気流入口47での流速と、バーナ44と反応容器41(第一のバーナ挿入孔46縁部)との間隔から算出した断面積から算出した。
次に、図3に示す多孔質母材製造装置50を用い、バーナ44の近傍に流れる反応容器41外からの空気の流量を変えて、請求項4に記載の製造方法により、直径200mm、長さ1000mmの多孔質ガラスをそれぞれ製造した。この際、多孔質母材製造装置50に用いたバーナの直径は60mmであり、バーナに流れる各ガスの流量は、四塩化ケイ素(SiCl4)を15[SLM:standard liter/min、0℃、101.3KPa]、水素(H2)を180[SLM] 、酸素(O2)を120[SLM]、アルゴン(Ar)を45[SLM]で、供給量は360[SLM]=0.0060[m3/sec]とした。
また、バーナ44の近傍に流れる反応容器41外からの空気の流量は、空気流入口47での流速と、バーナ44と反応容器41(第一のバーナ挿入孔46縁部)との間隔から算出した断面積から算出した。
また、清浄空間としてのブース60内には空気が導入され、クリーン度はクラス1000未満であった。なお、クリーン度がクラス1000未満とは、0.5μm以上の粒子が1ft3(立方フィート)当たり1000個未満であることを意味する。結果を表3に示す。
表3の結果から、バーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量が0.0024[m3/sec]で、バーナに流れる供給量の40%である場合、多孔質ガラスを製造中に空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入し、ガラス微粒子を巻き込み、母材表面に付着した。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、長さ1000mmの多孔質ガラス全体で16個の気泡が確認された。
また、同空気の流量が0.0030[m3/sec]でバーナに流れる供給量の50%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
また、同空気の流量が0.0180[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
また、同空気の流量が0.0180[m3/sec]でバーナに流れる供給量の300%である場合、多孔質ガラスの製造中に反応容器途中で空気とともに排出したガラス微粒子が再び反応容器内に流入した流れは確認されなかった。そして、この多孔質ガラスを透明化したところ、気泡は確認されなかった。
さらに、同空気の流量が0.0240[m3/sec]でバーナに流れる供給量の400%である場合、バーナの火炎の揺らぎが大きくなり、多孔質ガラスを製造することが出来なかった。
以上のことからも、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことがわかった。
以上のことからも、バーナに流れるガスの供給量に対するバーナの近傍に流れる反応容器外からの空気の流量比を50〜300%に制御すると望ましいことがわかった。
1,21,41・・・反応容器、2,22,42・・・排気管、3,23,43・・・支持棒(出発部材)4,24,25,44・・・バーナ、6,26a,26b,46・・・バーナ挿入孔、7,27a,27b,47・・・空気流入口、8,28a,28b,48・・・バーナ挿入孔縁部、9,29,49・・・多孔質母材(多孔質ガラス)10,30,50・・・多孔質母材製造装置、60・・・ブース(清浄空間)、61・・・空気導入口。
Claims (11)
- 反応容器内に設けられたバーナよりガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、該反応ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材上に堆積させることにより多孔質母材を作製する多孔質母材の製造方法であって、
前記バーナの近傍に空気を導入する空気流入手段を設け、この空気流入手段により、前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して、前記空気の流量を制御することを特徴とする多孔質母材の製造方法。 - 前記反応容器内にバーナを複数設け、各々のバーナに対応して個別に空気を導入する空気流入手段を設け、それぞれの空気流入手段は独自に空気の流量を制御することを特徴とする請求項1に記載の多孔質母材の製造方法。
- 前記空気流入手段は、清浄空間から空気を取り入れることを特徴とする請求項1または2に記載の多孔質母材の製造方法。
- 前記清浄空間のクリーン度をクラス1000未満とすることを特徴とする請求項3に記載の多孔質母材の製造方法。
- 前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対する前記空気流入手段により導入する空気の流量比を50〜300%とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の多孔質母材の製造方法。
- 反応容器内に設けられたバーナよりガラス原料ガスおよび燃料用ガスからなる反応ガスを噴出し、該反応ガスが反応して生成したガラス微粒子を出発部材上に堆積させることにより多孔質母材を作製する多孔質母材の製造装置であって、
前記バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して空気を導入し、かつ、その流量を制御する空気流入手段が、前記バーナの近傍に設けられていることを特徴とする多孔質母材の製造装置。 - 前記空気流入手段は、反応容器に設けられた複数のバーナごとに設けられていることを特徴とする請求項6に記載の多孔質母材の製造装置。
- 前記空気流入手段は、清浄空間から空気を取り入れることを特徴とする請求項6または7に記載の多孔質母材の製造装置。
- 前記清浄空間を、クラス1000未満のクリーン度に保つ制御手段を有することを特徴とする請求項8に記載の多孔質母材の製造装置。
- 前記空気流入手段は、バーナに流れる前記反応ガスの供給量に対して導入する空気の流量比を50〜300%の範囲とする制御手段を有することを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の多孔質母材の製造装置。
- 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の多孔質母材の製造方法を用いて製造されたことを特徴とする合成石英ガラス。
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JP2003418029A JP2005179077A (ja) | 2003-12-16 | 2003-12-16 | 多孔質母材の製造方法とその製造装置、およびこの多孔質母材の製造方法を用いて製造された合成石英ガラス |
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JP2008266032A (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Fujikura Ltd | 光ファイバ用ガラス母材の製造装置及び製造方法 |
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2003
- 2003-12-16 JP JP2003418029A patent/JP2005179077A/ja active Pending
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