JP2005179073A - 光学素子の成形装置及び成形方法 - Google Patents

光学素子の成形装置及び成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】上下型の芯合わせ及び上下型によるプレス成形を同一の駆動手段で行うことにより、成形時間を短縮すると共に構造及び制御を簡単にする。
【解決手段】成形装置は、加熱軟化されたガラス素材1を一対の成形型2a、2bによってプレスすることにより、所望の光学素子とする。一方の成形型2aに固定されており、他方の成形型2bが挿入されることにより成形型2a、2bを相互に芯合わせする筒状のスリーブ3と、ガラス素材1またはプレスされた光学素子を挿脱する挿脱位置、スリーブ3による成形型相互の位置合わせ終了位置及びガラス素材を所望の光学素子とするプレス終了位置のそれぞれの位置に成形型のどちらか一方を停止させる駆動手段16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラス素材をプレスすることによりレンズ、プリズム等のガラス素子を高精度に成形する光学素子の成形装置及び成形方法に関し、特に、カメラ、ビデオ、顕微鏡等の光学機器さらにはレーザー装置等の光学系レンズに使用可能な球面レンズや非球面レンズを成形する成形装置及び成形方法に関する。
レンズ等の光学素子の成形は、上型及び下型によってガラス素材をプレスすることにより行われるが、光学素子のプレス成形を高精度に行うためには、上下型の芯合わせが必要であり、このため成形に際してスリーブが用いられている。スリーブは筒状となっており、上型及び下型が摺動可能に挿入されることにより、これらの軸芯を一致させるものである。このようなスリーブによる芯合わせを正確に行うための従来の成形装置としては、特開平5−24867号公報に開示されている。
この従来の成形装置は、上型の支持ロッド側にブロックを設けるものである。ブロックは、上下一対の調整板と、一対の調整板を連結したばねとを有しており、下側の調整板が上型の支持ロッドに上方から当接している。また、スリーブは下型が挿入された状態となっている。
このような構造において、押圧部材によって上側の調整板に圧力を加えて下方に押し、ばね及び下側の調整板を介して上型を押し下げると、上型がスリーブに嵌合し、この嵌合によって抵抗が発生する。ばねによって連結されている一対の調整板は、この抵抗を緩和するように上型及び下型相互のセンタリング及び傾き修正を行うため、上型と下型との軸芯が一致する。
このようにして上下型が一体となった後、スリーブと共に上下型をブロックから切り離し、押し込み部材によって成形室内に送り込み、成形室内で上下型によるガラス素材のプレス成形を行う。ブレス成型は、成形室側に設けた駆動装置を駆動させることにより行うものである。
特開平5−24867号公報
上述した従来の成形装置では、上下型の芯合わせ工程と、上下型によるプレス工程とを別々に行っているため、全体の成形工程に長時間を要している。また、上下型の芯合わせ工程、成形室への移動工程及び成形室内でのプレス工程では、それぞれ別個の駆動手段を必要としているため、駆動手段の数が多く、構造が複雑となっていると共に、駆動手段それぞれの駆動タイミングが煩雑となり、制御が難しい問題も有している。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、上下型の芯合わせ及び上下型によるプレス成形を同一の駆動手段で行うことにより、成形時間を短縮することができると共に、駆動手段を少なくして構造及び制御を簡単にすることが可能な光学素子の成形装置及び成形方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の光学素子の成形装置は、加熱軟化されたガラス素材を一対の成形型によってプレスすることにより、所望の光学素子とする成形装置において、一方の成形型に固定されており、他方の成形型が挿入されることにより成形型を相互に芯合わせする筒状のスリーブと、ガラス素材またはプレスされた光学素子を挿脱する挿脱位置、前記スリーブによる成形型相互の位置合わせ終了位置及びガラス素材を所望の光学素子とするプレス終了位置のそれぞれの位置に前記成形型のどちらか一方を停止させる駆動手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1の発明では、一方の成形型に固定されたスリーブに他方の成形型が挿入されることにより、一対の成形型の芯合わせが行われる。駆動手段はいずれか一方の成形型を3段階で停止させるものである。この停止は、ガラス素材のセット及び成形された光学素子の離型を行う位置、上記芯合わせの終了位置、光学素子のプレス終了位置で行うものである。このような駆動手段は、一対の成形型の芯合わせのための駆動及び一対の成形型によるプレス成形のための駆動を行うようになっており、芯合わせ及びプレス成形を単一の駆動手段で行うことが可能となっている。これにより、駆動手段の数を少なくすることができ、構造が簡単で、制御も容易となる。
また、単一の駆動手段の元で芯合わせ及びプレス成形を行うため、これらの工程の間で一対の成形型を移動させる必要がなく、芯合わせ及びプレス成形の工程を連続的に行うことができる。これにより、全体の成形時間を短縮することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光学素子の成形装置であって、前記駆動手段は、圧力制御可能なシリンダであることを特徴とする。
請求項2の発明のように、駆動手段を圧力制御可能なシリンダとすることにより、駆動手段の3段階での停止制御を簡単に行うことが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の光学素子の成形装置であって、前記成形型のどちらか一方が芯合わせ終了位置で停止したときに、一対の成形型、スリーブ及びガラス素材を囲む密閉空間を形成する一部となると共に、成形型のどちらか一方がプレス終了位置で停止したときに、前記密閉空間が小さくなるように伸縮する弾性部材をさらに具備することを特徴とする。
請求項3の発明では、芯合わせ終了位置で停止したときに、弾性部材が成形のための密閉空間の一部となるため、成形のためのチャンバーを簡単に形成することができる。また、弾性部材は、プレス終了位置で停止したときに、密閉空間が小さくなるように縮むため、ガラス素材のプレスを阻害することがない。このため、駆動手段からのプレス圧をガラス素材に確実に作用させることができ、良好なプレス成形を行うことができる。
請求項4の発明は、請求項1または2に記載の光学素子の成形装置であって、前記他方の成形型がスリーブに挿入される際に、スリーブを固定した一方の成形型が成形型の軸と交差する方向へのシフト移動及び成形型の軸と傾く方向へのチルト移動を可能とするシフト・チルト調整機構をさらに具備することを特徴とする。
請求項4の発明では、シフト・チルト調整機構が一方の成形型のシフト移動及びチルト移動を可能とするため、一対の成形型の芯合わせを確実に行うことができる。
請求項5の発明の光学素子の成形方法は、加熱軟化されたガラス素材を一対の成形型によってプレスすることにより、所望の光学素子とする成形方法において、筒状のスリーブが固定された一方の成形型と他方の成形型とを相対的に駆動手段で移動させることにより、他方の成形型を前記スリーブ内に挿入して成形型を相互に芯合わせする芯合わせ工程と、芯合わせ工程の終了の後、前記駆動手段により一方の成形型と他方の成形型とを相対的にさらに移動させてガラス素材を所望の光学素子とするまでプレスするプレス工程と、を備えていることを特徴とする。
請求項5の発明では、一対の成形型の芯合わせ工程及び一対の成形型によるプレス工程を同じ駆動手段によって行うため、駆動手段の数が少なくなり、駆動の制御が容易となる。また、芯合わせ工程及びプレス成形の間で一対の成形型を移動させる必要がないため、全体の成形時間を短縮することができる。
請求項6の発明は、請求項5記載の光学素子の成形方法であって、前記芯合わせ工程を終了した時点で、一方の成形型、スリーブ及びガラス素材を囲む密閉空間を形成し、前記プレス工程を終了した時点で、前記密閉空間を小さくすることを特徴とする。
請求項6の発明では、芯合わせ終了したときに、成形のための密閉空間を形成する一方、この密閉空間がプレス終了したときに小さくなるため、成形のためのプレス圧に影響することがなく、良好なプレス成形を行うことができる。
請求項7の発明は、請求項5記載の光学素子の成形方法であって、前記芯合わせ工程では、他方の成形型をスリーブに挿入する際に、スリーブを固定した一方の成形型を成形型の軸と交差する方向へのシフト移動及び/または成形型の軸と傾く方向へのチルト移動を行うことを特徴とする。
請求項7の発明では、一方の成形型のシフト移動及び/またはチルト移動を行うため、一対の成形型の芯合わせを確実に行うことができる。
本発明の光学素子の成形装置によれば、一対の成形型の芯合わせのための駆動及び一対の成形型によるプレス成形のための駆動を同じ駆動手段によって行うため、駆動手段の数を少なくすることができ、構造が簡単で、制御も容易となると共に、芯合わせ工程及びプレス成形工程を連続的に行うことができ、全体の成形時間を短縮することができる。
本発明の光学素子の成形方法によれば、一対の成形型の芯合わせ工程及び一対の成形型によるプレス工程を同じ駆動手段によって行うため、駆動手段の数が少なくなり、駆動の制御が容易となると共に、芯合わせ工程及びプレス成形の間で一対の成形型を移動させる必要がないため、全体の成形時間を短縮することができる。
以下、本発明を図示する実施の形態により、具体的に説明する。なお、各実施の形態において、同一の部材には同一の符号を付して対応させてある。
(実施の形態1)
図1〜図8は、本発明の実施の形態1であり、図1は成形装置の全体を示し、図2及び図3はスリーブによる芯合わせの状態を示し、図4及び図5はシフト/チルト機構の作動を示し、図6は弾性部材の変化を示し、図7はプレス工程を示し、図8は作動のタイミングチャートをそれぞれ示す。
この実施の形態の成形装置は、図1に示すように、ガラス素材1に対してプレス成形を行う一対の成形型2a,2bと、架台24の上部に取り付けられた駆動手段としての駆動シリンダ16と、プレス成形の際のチャンバーの一部を構成する弾性部材としてのベローズ11と、上下型2a,2bの芯合わせを行うときに作用するシフト・チルト調整機構40とを備えている。
一対の成形型は、成形面が対向するように配置された上型2a及び下型2bからなり、下型2b上にガラス素材1が載置されてセットされる。これらの上型2a及び下型2bは、フック6によって上軸5a及び下軸5bに取り付けられるものである。また、これらの上下型2a、2bは、冷却媒体が循環する冷却路が内部に適宜形成されることにより高温に対応できるようになっている。
上型2aには、下型2bとの芯合わせを行うためのスリーブ3が固定されている。スリーブ3は筒状となっており、上型2aの外周に形成した溝(図示省略)を介して上型2aに取り付けられ、スリーブピン4によって上型2aの外周に固定されている。このスリーブ3には、下型2bが挿入されることにより嵌合し、これにより下型2bと上型2aとが芯合わせ状態で対向するようになっている。この場合、スリーブ3の内径と下型2bの外径との隙間は、例えば5〜10μmとなるように設定されるものである。
上型2aが取り付けられる上軸5aは、軸支持体13及びシフト・チルト調整機構40を介して駆動シリンダ16に連結されるようになっている。また、上軸5aの軸線上には、駆動シリンダ16のピストンロッド16aが位置している。ピストンロッド16aにおける上軸5a側の端部には、吊り押しブロック15が取り付けられている。吊り押しブロック15は、大径のフランジ部15aを有しており、このフランジ部15aが軸支持体13に下側から係合するようになっている。
軸支持体13は、頂部13aと、頂部13aから垂下して折り返された底部13bとからなる断面コ字形に形成されており、その頂部の中央部分に吊り押しブロック15が貫通している。また、底部13bには、吊りロッド14を介して反射板9が吊り下げ状に取り付けられている。吊りロッド14は、吊り押しブロック15に対しプレス方向(上下方向)に沿って移動可能となっている。また、吊りロッド14は、吊り押しブロック15に対して簡単に着脱可能となっており、これにより後述する反射板9等の吊り押しブロック15への交換が容易となっている。
上軸5aの上端部には、径方向に拡がった円盤状の調整板42が取り付けられており、この調整板42がシフト・チルト調整機構40を介して吊り押しブロック15の底部13bと連結されている。
シフト・チルト調整機構40は、図4及び図5に示すように、円周上の等間隔(120度)で配置された3つの調整玉12と、各調整玉12を支承する調整ねじ27とを備えている。調整ねじ27は、そのねじ部が吊り押しブロック15の底部13bに螺合することにより吊り押しブロック15に取り付けられている。各調整ねじ27の頭部には調整玉12が載置されており、調整ねじ27を回転させることにより調整玉12の高さ調整が可能となっている。調整玉12は、調整ねじ27の頭部上で移動可能となっているが、この移動を一定範囲で制限するため、調整ねじ27の頭部には玉カバー26が取り付けられている。上軸5aの上端部に固定された調整板42は、調整玉12上に支承されている。これにより、上軸5a及び上型2aが振り子作動を行うようになっており、スリーブ3への下型2bの挿入性が向上するようになっている。この場合、調整ねじ27及び調整玉12は、硬い材料であることが好ましい。
弾性部材としてのベローズ11は、プレス方向(上下方向)に沿って伸縮自在であり、且つ回転方向及びプレス方向と交差する方向に自在に変化可能となっている。このベローズ11は、上軸5aの周囲を囲む筒状となっていると共に、上下端部が調整板42及び反射板9に固定されることによりこれらを連結している。また、ベローズ11は、不活性ガス流入弁19に連結されており、これによりその内部に不活性ガスが流入可能となっている。
反射板9は、吊りロッド14によって吊り押しブロック15から垂下した状態で下型2b方向に延びた形状となっており、その内部には加熱手段としての赤外線ヒータ8が配置されている。赤外線ヒータ8は、反射板9が下降することにより、上下型2a,2b及びスリーブ3の周囲に位置してこれらを加熱する。この赤外線ヒータ8による加熱温度は反射板9を貫通した熱電対18によって検出されるようになっている。
また、反射板9の内部には、石英ガラスからなるガラス管7が設けられている。ガラス管7は、上下型2a,2b及びスリーブ3と赤外線ヒータ8との間に配置されている。ガラス管7は、反射板9との間にOリング(図示省略)を介して配置されており、これにより1pas程度の真空度の密閉構造を保持することが可能となっている。これに加えて、ベローズ11と反射板9との間にも、Oリングが介挿されることにより、これらの間での密閉を保持するようになっている。なお、これらのOリングに対する熱影響を軽減するため、Oリング配置部位近傍に冷却水を供給する構造とすることが好ましい。
ガラス管7は、上型2a及びスリーブ3の周囲を囲むようになっており、これにより成形用のチャンバーの側壁として機能する。この実施の形態におけるチャンバーは、ガラス管7と、ベローズ11と、調整板41とによって囲まれた空間により構成されるものである。
下型2bが取り付けられる下軸5bは、架台24から立設した状態で下フランジ10に支持されている。下フランジ10は、下軸5bの周囲に駆動部分を有しており、この空洞部分10aから上述したチャンバーに対する空気及び不活性ガスの排出が行われるようになっている。このため、空気抜きを行う真空ポンプ23が真空バルブ22及び真空フランジ21を介して下フランジ10の空洞部分10aに接続されると共に、不活性ガス供給のガス抜きを行ってチャンバー内の圧力が過大とならないように調整する不活性ガス流出弁20が空洞部分10aに接続されている。
さらに、下フランジ10の上端面には、Oリング等のシールリング25が突出状に設けられている。このシールリング25には、図7に示すように、下降した反射板9の下端面が当接する。この当接により、反射板9の下端面が封鎖されるため、密閉空間としてのチャンバーを形成することが可能となっている。
駆動手段としての駆動シリンダ16は、圧力調整弁17に接続されることにより、そのピストンロッド16aが3段階で位置決め停止するように制御される。ピストンロッド16aは、ガラス素材1またはプレス成形された光学素子を挿脱する挿脱位置(図1)と、スリーブ3による上下型2a,2b相互の位置合わせ位置(図7)と、ガラス素材1を所望の光学素子とするためのプレス終了位置との3箇所で停止するように制御されるものである。
図2及び図3は、スリーブ3による上下型2a,2bの芯合わせを行う構造を示し、スリーブ3の下端内周面には、下型2bに向かって径が漸増するテーパ状の誘導面44が形成されている。これに対し、下型2bの上端外周面にはスリーブ3側の誘導面44が対応したテーパ状の誘導面45が形成されている。これらの誘導面44、45が基準となって下型2bがスリーブ3に同心的に嵌合するため、上下型2a,2bの芯合わせが可能となっている。
次に、図2〜図8を参照して光学素子をプレス成形する方法を説明する。
ガラス素材1を下型2上に載置してセットした後、圧力制御弁17の制御によって駆動シリンダ16が作動し、そのピストンロッド16aが伸長する。ピストンロッド16aが伸長すると、吊り押しブロック15が下降し、吊り押しブロック15に支えられている軸支持体13と、加熱炉関連部材である吊りロッド14、赤外線ヒータ8、反射板9及びガラス管7と、成形軸関連部材であるベローズ11、調整玉12、上軸5a、上型2a及びスリーブ3が下降を始める。
この下降工程では、スリーブ3と下型2bとが接触する。かかる接触状態は、図2に示すAパターンと、図3に示すBパターンと、これらが混在したA&Bパターンとがある。
Aパターンはスリーブ3と下型2bの位置ずれがプレス方向と直交状に交差する水平方向のズレであり、ズレ量△aは例えば、0.2mmである。このズレ量△aはスリーブ3と下型2bとの嵌合時間により変化するが、この実施の形態においては、スリーブ3内面と下型2b外面との公差が0.006mmのときである。
パターンBはスリーブ3と下型2bの中心軸が、例えば傾き量△bが0.1度傾いたときの補正である。そのとき、反射板9は下フランジ10上のシールリング25に接触して密閉空間を形成する。
上型2aの下降途中で、スリーブ3の内面と下型2bの外面とに設けた誘導面44,45が相互に接触した場合は、上型2a、上軸5a、ベローズ11の自重によってα方向(図2(a)参照)へのシフトが生じ、水平方向の移動のズレα’を補正する。この場合、駆動シリンダ16の駆動による下降速度は、5mm/sec〜25mm/sec程度が良好であり、特に10mm/sec程度が良好である。あまり速度が速いと、誘導面44,45でこじってしまい、速度が遅すぎると誘導面44,45での滑りが悪くなるためである。また、誘導面44,45の面粗さは1.6S以下にすることが望ましく、コーナ部にバリがないことは当然である。誘導面44,45の接触により、スリーブ3は下型2bと同軸になるが、そのときは上型2aと、フック6を介して上型2aを保持している上軸5aとが同時に補正される。これは図4に示すように、α’=0.2mmの水平方向の移動が、上軸5a側の調整板42が調整玉12によってスリーブ3の挿入方向へ回転を行い移動するためである。
一方、上型2aの下降途中で、図3のように傾き量△b=0.1度の状態で、誘導面44,45が相互に突き当たる場合は、矢印βで示す斜め方向への挿入動作が生じる。この矢印βの斜め方向への挿入動作に対しては、誘導面44,45によって矢印β’方向への補正が作用して軸が一致する。矢印β方向への力は、上型2a、上軸5a、ベローズ11の自重により作用するものである。
図5は図3の状態に対応するものであり、このとき上軸5aは調整玉12より離れている。これに対し、駆動シリンダ16の駆動による下降を行うと、一つの調整玉12aが下降運動を行い、下型2bにスリーブ3の内面が当接すると徐々に隙間が大きくなる。このとき、この隙間が生じる度に、別の調整玉12bが回転してβの方向へ傾き力を生じさせる。これにより、下降が進むにつれて徐々に傾き量△b=0.1mmが補正される。なお、このときの誘導面44,45の傾き角度は、同軸方向に10度〜30度程度が良好であり、特に、15度程度が望ましい。あまり角度が大きいと水平方向での補正が難しくなる一方、角度が小さいと補正量が小さくなるためである。
図6は、以上の作動に連動したベローズ11の作動を示す。スリーブ3への下型2bの挿入の際に、矢印β’方向への補正が行われるときは、同図(a)に対し、ベローズ11は同図(b)で示すように、Δθだけ傾き、水平方向へα’の補正が行われるときは、同図(c)で示すように、ベローズ11が水平方向にα’ずれるように変位する。これにより、ベローズ11が補正の支障となることがなくなる。
以上によって、スリーブ3に下型2bが挿入し、さらに駆動シリンダ16の駆動によって下降を行うと、図7に示すように、反射板9及びガラス管7が上下型2a、2b及びスリーブ3の周囲を囲んだ状態となる。このとき、反射板9の底面が下フランジ10上面のシールリング25と接触する。この接触によって、吊りロッド14と軸支持体13との隙間△Cが2mm程度となる。このように吊りロッド14と軸支持体13との間に隙間が発生することにより、ベローズ11が収縮し、反射板9を始めとした加熱炉関連部材をシールリング25が行い、シールリング25は反射板9と下フランジ10との間を密閉する。
以上の下降作動は、上型2aがガラス素材1に当接した時点で終了する。このとき、位置検出センサーにより目的とした位置で停止させても良い。駆動シリンダ16によるガラス素材1への加圧力は20kgf程度が良好である。すなわち、加熱炉関連部材である吊りロッド14、赤外線ヒータ8、反射板9及びガラス管7の重量と、成形軸関連部材であるベローズ11、調整玉12、上軸5a、上型2a及びスリーブ3の重量とを合計した重量と略同等となるように加圧力を制御するものであり、これにより、調整玉12から軸(調整板42、上軸5a、上型2a、スリーブ3)が離れるときの重さの急激な変動を防止することができる。
以上の下降工程の終了によって、チャンバーが形成される。チャンバーは図7に示すように、反射板9内のガラス管7、ベローズ11及び調整板42によって形成される。
チャンバーを形成した後、チャンバー内を真空引きしてチャンバー内の空気を排出し、その後、不活性ガス流入弁19から窒素を例えば、5リットル/minの流量で流入させる。このとき、チャンバー内の圧力が0.05pasを超えないように不活性流出弁20から窒素を排出する。
窒素の流入と同時に赤外線ヒータ8に電源が入り、上下型2a、2bとスリーブ3とガラス素材1とを加熱する。反射板9は赤外線ヒータ8の光を上下型2a、2bの取り付け部分にあるフック6に集光するようにして加熱を行う。加熱温度は、ガラス素材1の種類により異なるが、硝材が商品名LAM60の場合には、上下型2a、2bが600℃となるように設定する(図8参照)。
加熱によってガラス素材1が十分軟化した後、圧力制御弁17の制御によって駆動シリンダ16からガラス素材1に圧力が加えられる。圧力が加えられると、吊り押しブロック15は上軸5aの上端面から荷重を掛け、上型5を通してガラス素材1へ伝える。ガラス素材1への荷重は、下型2b、下軸5b、下フランジ10に伝えられ架台24で支えられる。このときの圧力は、圧力制御弁17により、例えば、200kgfに増圧される(図8参照)。
プレスは例えば約120sec程度の一定時間行われる。プレス中は上下型2a、2bが横移動したり、傾き移動することなく、上下型2a、2bとスリーブ3との嵌合隙間(例えば約0.006mm)が挿入された状態により行われる。
一定時間プレスした後、赤外線ヒータ8の出力をOFFにして上下型2a、2bが所定の温度、例えば、370℃になるまで待機させる。所定温度になった時点でプレス圧力を20kgfに戻し、窒素の流入量を30リットル/minに増加させ、加圧されて成形された光学素子、上下型2a、2b及びスリーブ3を急速冷却させる。成形する際の温度関係とプレスタイミングを図8に示す。
上下型2a、2bの温度が例えば、200℃〜250℃になったとき、駆動シリンダ16を駆動して、加熱炉関連部材である吊りロッド14、赤外線ヒータ8、反射板9及びガラス管7と、調整板42、上軸5a、上型2a、スリーブ3を上昇させる。すなわち、上昇により、吊り押しブロック15は軸支持体13を持ち上げ、それに連動して吊りロッド14を通して反射板9、赤外線ヒータ8、ガラス管7を持ち上げる。さらに調整玉12を通しベローズ11と上軸5a、上型2a、スリーブ3を引き上げる。これにより、スリーブ3から下型2bが抜き取られる。
スリーブ3から下型2bを抜き取る際には、挿入時と同様にシフト・チルト調整機構40の機能が必要となり、図2の状態で挿入されたものは、図2の状態に戻り、図3の状態で挿入されたものは、図3の状態の戻る。ここで、図3のパターンでの上昇では、水平に調整されている下型2bに倣うように図5の調整玉12aを押し上げ、スリーブ3は下型2bと同軸上に補正される。このようなスリーブ3、下型2bの挿入、取り外しをスムーズに行うには、調整ネジ27を用いてスリーブ3の位置を精度良く調整することが望ましい。
スリーブ3が下型2bと離れ、駆動シリンダ16のピストンロッド16aが上端まで上昇した後、プレス成形された光学素子を取り出す。このときの上下型2a、2bの温度は、例えば200℃〜250℃である。
図7には、下降時における吊りロッド14の相対的な上昇量ΔCと、上下型2a、2bの間隔Fと、調整板42と反射板9との間隔Dと、調整板42と軸支持体13との間隔Eとを示してある。これらの関係を、F<ΔC<D<Fとすることにより円滑な作動を確保することができる。
このような実施の形態では、ガラス素材1またはプレスされた光学素子を挿脱する挿脱位置、スリーブ3による成形型2a、2b相互の位置合わせ終了位置及びガラス素材1を所望の光学素子とするプレス終了位置の3段階位置への上型2aの移動を同じ駆動シリンダ16によって行うため、上下から2a、2bの芯合わせ及びプレス成形を単一の駆動シリンダ16により行うことが可能となる。これにより、移動のための駆動手段の数を少なくすることができ、構造が簡単で、制御が容易となる。また、上下型2a、2bの芯合わせ工程及びプレス成形の工程を連続的に行うことができるため、全体の成形時間を短縮することができる。
特に、この実施の形態では、下型2bをスリーブ3に挿入する際に、シフト・チルト調整機構40の調整玉12で支持して上型2a、上軸5a及びスリーブ3を吊り下げ、下型2b及びスリーブ3の誘導面44,45の突き当てによって芯合わせの補正を行い、さらに、調整玉12により微調整を行うため、下型2bとスリーブ3の隙間公差が小さいときでも対応が可能となっている。これにより、上下型2a、2b及びスリーブ3の温度が200℃〜250℃の温度領域でも挿入や着脱動作が可能となり、迅速な成形を行うことができる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2を示す。
この実施の形態では、複数のシフトばね30及び複数のチルトばね31を設けるものである。これらのばね30,31は、ばね支持体32に取り付けられており、ばね支持体32は軸支持体13の周囲に配置されている。シフトばね30は、ばね支持体32から水平方向に延びて軸支持体13に連結されている。このシフトバネ30は、円周上の4方向から軸支持体13に連結されており、軸支持体13を水平方向に沿って移動させることが可能となっている。また、チルトばね31は上下方向に延びて軸支持体13に連結されている。チルトばね31は、円周上の4方向から軸支持体13に連結され、これにより軸支持体13を上下方向に移動させることが可能となっている。
これに対し、軸支持体13には、上軸5aが取り付けられていると共に、上軸5aに上型2aが取り付けられ、上型2aにスリーブ3が固定されているため、スリーブ3はシフトバネ30及びチルトばね31によって、水平方向及び上下方向に移動可能となっている。
ばね支持体32にはチャンバー部材28が取り付けられている。チャンバー部材28は、上型2a、スリーブ3及び下型2bを含む領域を囲むように筒状となっている。このチャンバー部材28には、吊りロッド14が上方に向かって屈曲状に連設しており、吊りロッド14がばね支持体32を上下動可能に貫通している。さらに、軸支持体13とチャンバー部材28とは、弾性部材としてのベローズ11によって連結されている。従って、チャンバー部材28が上下動するのに伴ってベローズ11が伸縮するようになっている。
チャンバー部材28の下端面は、下フランジ10に対向しており、下フランジ10の上面に突出状に取り付けられたシールリング25と接触することにより、成形を行う密閉状のチャンバーを形成するようになっている。
この実施の形態では、型ヒータ29によって上下型2a,2bを加熱するようになっている。このため、上下軸5a,5b及び上下型2a,2bの中心部分にはヒータ用孔が形成されており、このヒータ用孔の内部に型ヒータ29が取り付けられている。なお、ヒータ用孔の周囲には、Oリング(図示省略)が配置されることにより上下軸5a,5bと上下型2a,2bとが密閉状態で連結されるようになっている。型ヒータ29の電極は、セラミックスによって囲まれた状態となっており、これにより低真空度でのショートを防止していると共に、着脱を簡単に行うことが可能となっている。この場合、電極とセラミックスとは接着剤を介して固着されるものである。なお、上下軸5a,5bには、冷却媒体が循環するようになっており、これにより過剰な加熱が防止されている。
軸支持体13には、吊り押しブロック15が係合状態で貫通しており、吊り押しブロック15が駆動手段としての駆動シリンダ16のピストンロッド16aに取り付けられることにより、駆動シリンダ16が駆動すると、軸支持体13が上下動するようになっている。駆動シリンダ16は、実施の形態1と同様に圧力制御弁17の制御によって駆動する。この駆動は、ガラス素材1またはプレス成形された光学素子を挿脱する挿脱位置と、スリーブ3による上下型2a,2b相互の位置合わせ位置と、ガラス素材1を所望の光学素子とするためのプレス終了位置の3箇所で停止するように制御されるものである。
また、駆動シリンダ16は、チャンバーの開閉作動を行うようになっている。すなわち、駆動シリンダ16の駆動によって軸支持体13が上昇するときは、これに連動してチャンバー部材28、ばね支持体32が上昇し、チャンバーが開放される。このとき、スリーブ3は上軸5a及び上型2aと共に上昇して下型2bと切り離される。チャンバーは、チャンバー部材28と、ベローズ11と軸支持体13とシールリング25と下フランジ10によって形成されるものである。
この実施の形態による光学素子のプレス成形は、まず、その中心が下型2bの中心と一致するようにガラス素材1を下型2bに載置する。ガラス素材1の載置の後、駆動シリンダ16が駆動することにより軸支持体13、上軸5a、上型2a及びスリーブ3が下降する。これと共に、チャンバー部材28が下降して下フランジ10上のシールリング25に接触し、上述したチャンバーを形成する。スリーブ3の下降により、スリーブ3内に下型2bが挿入され、実施の形態1と同様に上下型2a,2bの中心が一致する芯合わせが行われる。
チャンバーの形成の後、ベローズ11に取り付けられた不活性ガス流入弁19からチャンバー内に窒素ガスを導入する。窒素ガスの流入量は、例えば10mml/minに調整される。流入された窒素ガスは、下フランジ10の不活性ガス流出弁20から排出される。この窒素ガスの流入によってチャンバー内の酸素濃度が低くなり、この状態で型ヒータ29によって上下型2a,2b、スリーブ3及びガラス素材1を加熱する。加熱温度は、ガラス素材1が硝材LAM60の場合、上下型2a,2bが約600℃となるように設定される。
この実施の形態において、上下型は型ヒータ29によって内部から加熱すると共に、スリーブ3の表面に窒素ガスを吹き付けるため、スリーブ3よりも上下型2a,2bの温度が高くなる。このため、上下型2a,2bとスリーブ3との隙間をこれらの熱膨張差によって小さくすることができる。例えば、隙間が0.0006mmのときには、上下型2a,2bとスリーブ3との間で50〜80℃の温度差が生じるものである。
加熱温度が目的の温度に達した後、その温度を所定時間、例えば10分保持することによりガラス素材1を十分に軟化させる。その後、駆動シリンダ16が駆動してガラス素材1をプレスする。プレス圧力は、例えば約200kgfであり、圧力制御弁17により制御される。このプレスにより、光学素材1が所望の光学素子となる。プレス状態を一定時間、例えば120秒保持した後、窒素ガスの流入量を例えば50ml/minに増加させることにより、スリーブ3、上下型2a,2b及び光学素子を冷却する。この冷却によって、上下型2a,2bが所定の温度、例えば380℃になった時点でプレス圧力を解除する。その後、上軸5a、上型2aを3mm程度上昇させて光学素子と上型2aとの接触を解除する。さらに、上下型2a,2bの温度が下がったとき(例えば200℃)、駆動シリンダ16がさらに上昇方向に駆動してチャンバーを開放し、窒素ガスの流入が停止する。
このような実施の形態では、実施の形態1と同様に、ガラス素材1またはプレスされた光学素子を挿脱する挿脱位置、スリーブ3による成形型2a、2b相互の位置合わせ終了位置及びガラス素材1を所望の光学素子とするプレス終了位置の3段階位置への上型2aの移動を単一の駆動シリンダ16によって行うため、駆動手段の数を少なくすることができ、構造が簡単で、制御が容易となると共に、上下型2a、2bの芯合わせ工程及びプレス成形の工程を連続的に行うことができるため、全体の成形時間を短縮することが可能となる。
また、この実施の形態では、シフトばね30及びチルトばね31が成形時の熱による上下軸5a,5bの膨張を吸収して順応するため、成形中におけるスリーブ3と上下型2a,2bとの間にきしみが生じることがなく、しかもプレス成形時の芯ずれを補正する必要がない。このため、良好な品質の光学素子を成形することができる。
また、上軸5a、上型2a及びスリーブ3が軸支持体13を介してシフトばね30及びチルトばね31に弾性的に吊り下げた状態となっているため、下型2bの誘導面45がスリーブ3に突き当たった衝撃を吸収することができる。このため、重量による補正だけで芯合わせを行うことが可能となる。
本発明の実施の形態1における成形装置の全体を示す部分破断側面図である。 (a),(b)はシフト方向の芯合わせを行う作動を示す断面図である。 (a),(b)はチルト方向の芯合わせを行う作動を示す断面図である。 実施の形態1のシフト・チルト調整機構におけるシフト方向の作動を示す側面図である。 実施の形態1のシフト・チルト調整機構におけるチルト方向の作動を示す側面図である。 (a),(b),(c)はベローズの作動を示す側面図である。 上下型の位置合わせ終了状態を示す成形装置の部分破断側面図である。 実施の形態1の作動を示すタイミングチャートである。 実施の形態2の成形装置を示す部分破断側面図である。
符号の説明
1 光学素材
2a 上型
2b 下型
3 スリーブ
5a 上軸
5b 下軸
11 ベローズ
12 調整玉
16 駆動シリンダ
17 圧力制御弁
40 シフト・チルト調整機構
42 調整板

Claims (7)

  1. 加熱軟化されたガラス素材を一対の成形型によってプレスすることにより、所望の光学素子とする成形装置において、
    一方の成形型に固定されており、他方の成形型が挿入されることにより成形型を相互に芯合わせする筒状のスリーブと、
    ガラス素材またはプレスされた光学素子を挿脱する挿脱位置、前記スリーブによる成形型相互の位置合わせ終了位置及びガラス素材を所望の光学素子とするプレス終了位置のそれぞれの位置に前記成形型のどちらか一方を停止させる駆動手段と、
    を備えることを特徴とする光学素子の成形装置。
  2. 前記駆動手段は、圧力制御可能なシリンダであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の成形装置。
  3. 前記成形型のどちらか一方が芯合わせ終了位置で停止したときに、一対の成形型、スリーブ及びガラス素材を囲む密閉空間を形成する一部となると共に、成形型のどちらか一方がプレス終了位置で停止したときに、前記密閉空間が小さくなるように伸縮する弾性部材をさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子の成形装置。
  4. 前記他方の成形型がスリーブに挿入される際に、スリーブを固定した一方の成形型が成形型の軸と交差する方向へのシフト移動及び成形型の軸と傾く方向へのチルト移動を可能とするシフト・チルト調整機構をさらに具備することを特徴とする請求項1または2に記載の光学素子の成形装置。
  5. 加熱軟化されたガラス素材を一対の成形型によってプレスすることにより、所望の光学素子とする成形方法において、
    筒状のスリーブが固定された一方の成形型と他方の成形型とを相対的に駆動手段で移動させることにより、他方の成形型を前記スリーブ内に挿入して成形型を相互に芯合わせする芯合わせ工程と、
    芯合わせ工程の終了の後、前記駆動手段により一方の成形型と他方の成形型とを相対的にさらに移動させてガラス素材を所望の光学素子とするまでプレスするプレス工程と、
    を備えていることを特徴とする光学素子の成形方法。
  6. 前記芯合わせ工程を終了した時点で、一方の成形型、スリーブ及びガラス素材を囲む密閉空間を形成し、前記プレス工程を終了した時点で、前記密閉空間を小さくすることを特徴とする請求項5記載の光学素子の成形方法。
  7. 前記芯合わせ工程では、他方の成形型をスリーブに挿入する際に、スリーブを固定した一方の成形型を成形型の軸と交差する方向へのシフト移動及び/または成形型の軸と傾く方向へのチルト移動を行うことを特徴とする請求項5記載の光学素子の成形方法。
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