JP2005178114A - 伸縮式の筆記具または化粧具 - Google Patents

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Abstract

【課題】伸縮式の筆記具,化粧具の使用モードと携帯モードとの選択を、先軸筒および後軸筒の上下方向への移動操作のみでできるようにすることを目的とする。
【解決手段】携帯モードから使用モードに移行するには、後軸筒2(キャップ1)を最上位置まで動かしてから後軸筒2を少し下げる操作を行う。最初の上動操作により、回転子6は、柱状部61が当該後軸筒の上下方向の溝状部21から脱した後、スライド子5のカム面52の第1の安定位置へと時計方向に回動する。次の下動操作により、回転子6(柱状部61)は、後軸筒2のカム面22の使用モード位置へとさらに時計方向に回動する。使用モード位置では回転子6,芯ケース4が柱状部61を介して後軸筒2にロックされた形となり、芯出し操作が可能となる。携帯モードへ戻すには、先ず後軸筒2を再び最上位置まで動かしてロック状態を解除し、次に後軸筒2を先軸筒3に対して下動させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、書記部材(シャープペンシルの芯ケース,水性・油性ボールペンのレフィールなど)や化粧部材(口紅,アイシャドー,アイライナーなど)を収納する軸筒部分を例えば先軸筒と後軸筒とに分割して、当該軸筒がその長手方向(上下方向)に相対移動できるようにした、伸縮式の筆記具または化粧具に関する。
なお、本発明の筆記具または化粧具の全長を長くした場合の「伸状態」は使用モードであり、また全長を短くした場合の「縮状態」は携帯(不使用)モードとなる。
本明細書においては、必要に応じて、筆記具または化粧具の書記部材や化粧部材の出没側を「下」または「先」と記し、これとは反対の操作側を「上」または「後」と記す。
従来、筆記具の先軸筒と後軸筒とをその長手方向に相対的に移動させることにより、当該筆記具の全長を変化させてそれの「伸状態」と「縮状態」とを選択的に設定することは知られている(例えば特許文献1参照)。
この筆記具を「縮状態」から「伸状態」に移行させる場合、利用者は、
・先ず、例えば後軸筒(上部軸筒)をその長手方向に先軸筒(中間軸筒)から引っ張り、
・次に、この後軸筒を先軸筒に対して一定角度だけ回動させる、
といったように、後軸筒に対する長手方向への引っ張りと、その後の周方向(時計方向)への回動とからなる2段階の操作をしている。
そして、「伸状態」から「縮状態」に移行させるときの利用者は、上述の場合とは逆に、例えば後軸筒を、先ず周方向(反時計方向)へ回動することにより「伸状態」のロック状態を解除してから先軸筒に押し入れるといった操作を行う。
特開平05−139087号公報
従来の、このような「伸状態」と「縮状態」との選択的な設定機能を備えた筆記具の場合、これらの各状態の一方のモードから他方のモードに変更するには、後軸筒などに対する伸縮操作および回動操作のいわば二次元操作を行わなければならず、モード変更の操作に手間がかかるという問題点があった。
そこで、本発明では、伸縮式の筆記具または化粧具をその「伸状態」の使用モードと「縮状態」の携帯モードとに、先軸筒および後軸筒の上下方向への相対的な移動操作のみ、すなわち当該軸筒に対する一次元操作のみで選択的に設定できるような伸縮機構を提供し、これにより当該筆記具などの「伸状態」および「縮状態」の選択操作の簡便化を図ることを目的とする。
本発明は、以上の課題を次のようにして解決する。
(1)書記部材または化粧部材の軸筒部分を第1の軸筒(例えば後述の後軸筒2)と第2の軸筒(例えば後述の先軸筒3)とに分割した態様で形成し、当該軸筒同士がその長手方向に相対移動する伸縮式の筆記具または化粧具において、前記書記部材(例えば後述の芯ケース4)または前記化粧部材に、当該部材とともに前記長手方向に移動するスライド子(例えば後述のスライド子5)と、これに対応した回転子(例えば後述の回転子6)とを取り付け、前記第1の軸筒に、前記スライド子および前記回転子を前記長手方向に案内するためのガイド部(例えば後述の溝状部21)を形成し、前記スライド子および前記第1の軸筒のそれぞれに、前記回転子に作用してこれを回動するためのカム面(例えば後述のカム面52,22)を形成し、前記カム面を、携帯モードから使用モードへ移行するときの伸方向への前記相対移動に基づいて前記ガイド部の案内から脱した前記回転子(例えば後述の柱状部61)を、前記スライド子のカム作用で、自カム面の、前記ガイド部から一定の周方向にずれた形の第1の安定位置(例えば図3(b)の位置)まで回動させて保持し、その後の、前記伸方向とは逆の縮方向への前記相対移動により、前記第1の安定位置の前記回転子(例えば後述の柱状部61)を、前記第1の軸筒のカム作用で、自カム面の、当該安定位置から前記周方向にずれた形の使用モード位置(例えば図3(c)の位置)まで回動させて保持し、その後の、前記伸方向への再度の前記相対移動により、前記使用モード位置の前記回転子(例えば後述の柱状部61)を、前記スライド子のカム作用で、自カム面の、当該使用モード位置から前記周方向にずれた形の第2の安定位置(例えば図4(d)の位置)まで回動させて保持し、その後の、前記縮方向への再度の前記相対移動により、前記第2の安定位置の前記回転子(例えば後述の柱状部61)を、前記第1の軸筒のカム作用で、当該安定位置から前記周方向にずれた形の前記ガイド部の位置(例えば図4(e)の位置)まで回動させ、かつ、当該ガイド部の位置に移動した当該回転子を、前記スライド子のカム面の、前記第2の安定位置(例えば図4(d)の位置)から前記周方向にずれた形の第3の安定位置に移行する前の段階に相当する、部分で受ける態様のものにする。
(2)前記スライド子に、一定の周方向にみたときに山部から谷部へと移行する下りテーパ部(例えば後述のテーパ部52b)と、谷部から山部へと移行する上りテーパ部(例えば後述のテーパ部52c)とからなるカム面を形成し、前記第1の軸筒に、前記使用モード位置を設定するための第1のテーパ部(例えば後述のテーパ部22a)およびこれに続く垂下部(例えば後述の垂下部22b)と、前記回転子を前記ガイド部の位置まで回動させるための第2のテーパ部(例えば後述のテーパ部22c)からなるカム面を形成する。
(3)前記第1のテーパ部およびこれに続く垂下部と、当該垂下部に続く前記第2のテーパ部とからなるカム面単位部分を、隣同士の前記ガイド部の間に形成する。
本発明は、このように、伸縮式の筆記具または化粧具の使用モード(伸状態)および携帯モード(縮状態)の選択を、先軸筒および後軸筒の上下方向への相対的な移動操作のみで設定可能な形にしているので、当該筆記具などのモード選択操作の簡便化を図ることができる。
図1乃至図6を用いて本発明の実施の形態を説明する。上述のように、本発明は伸縮式の筆記具または化粧具のいずれにも適用されるものであるが、以下の記載では、説明の便宜上、筆記具のシャープペンシルを対象とする。
図1は伸縮式の筆記具の携帯モード(縮状態),図2は当該筆記具の使用モード(伸状態),図3は携帯モードから使用モードへの移行にともなう回転子などの位置変化,図4は使用モードから携帯モードへの移行にともなう回転子などの位置変化,図5はスライド子および回転子、図6は後軸筒および図1のA−A′断面をそれぞれ示している。
図示の筆記具は、概略、
・キャップ1
・キャップ1に強く嵌合し、かつ後述の回転子に対するカム面22を内周面下側部分に持つ後軸筒2
・キャップ1の内周面に案内されながら上下方向に移動可能な先軸筒3
・下端側に周知の芯チャックを有して後軸筒2および先軸筒3の内部空間に収納され、かつ(芯出し操作時を除き)当該先軸筒と一体になって上下方向に移動する芯ケース4
・芯ケース4の外周面側に配されて後軸筒2の上下方向の溝状部に案内され、かつ後述の回動子に対するカム面52を下端部分に持つ環状のスライド子5
・芯ケース4の外周面側に配されてスライド子5とともに後軸筒2の上下方向の溝状部21に案内されながら上下方向に移動し、かつ当該溝状部から脱した状態では当該スライド子や当該後軸筒の各カム面の作用で当該芯ケースの周方向に回動する環状の回転子6
・キャップ1に螺合した天冠7
・先軸筒3に螺合したテーパ先金8
などの各構成要素からなっている。
そして、この筆記具の主たる特徴は、(スライド子5とともに後軸筒2の溝状部21に案内されて上下動でき、かつ、当該溝状部から脱した状態では芯ケース4などに対して回動可能な)回転子6の、携帯モード/使用モード切換えにともなう回動位置の変化態様である。なお、スライド子5は常に後軸筒2の上下方向の当該溝状部に案内されているので、当該スライド子が当該後軸筒に対して回動することはない。
すなわち、図3および図4に示すように、
A:後軸筒2(キャップ1)と先軸筒3とを相対的に伸ばして(例えば後軸筒2を先軸筒3に対して上動させて)図1の携帯モードから図2の使用モードへ移行する場合、
(a1)先ず、後軸筒2と先軸筒3とを相対的に伸ばす(後軸筒2を例えば最上位置まで動かす)ことにより、回転子6は、その柱状部61が当該後軸筒の上下方向の溝状部21から脱した後、スライド子5のカム面52の第1の安定位置へと(上からみて)時計方向に回動し、かつ、当該スライド子がこの回動分だけ当該回転子に対して下動し〔図3(a)→(b)〕、
(a2)次に、後軸筒2を少し下げる(例えば天冠7のノック操作や、テーパ先金8の下端側を紙面に押し付ける操作などを行う)ことにより、回転子6(柱状部61)は、後軸筒2のカム面22の使用モード位置へとさらに同じく時計方向に回動し、かつ、当該スライド子がこの回動分だけ当該回転子に対して順に上動・下動し〔図3(b)→(c):図2の使用モード〕、
B:一方、図2の使用モードから図1の携帯モードへ移行する場合、
(b1)先ず、例えば後軸筒2(キャップ1)を再び最上位置まで動かすことにより、回転子6(柱状部61)は、スライド子5のカム面52の第2の安定位置へとさらに同じく時計方向に回動し、かつ、当該スライド子がこの回動分だけ当該回転子に対して下動し〔図3(c)→図4(d)〕、
(b2)次に、後軸筒2(キャップ1)と先軸筒3とを相対的に縮める(例えば後軸筒2を先軸筒3に対して下動させる)ことにより、回転子6(柱状部61)は、後軸筒2のカム面22に倣いながら当該後軸筒の上下方向の次の溝状部21までさらに時計方向に回動し、かつ、当該スライド子がこの回動分だけ当該回転子に対して順に上動・下動する〔図4(d)→(e)〕。
ステップ(a2)を終えた図3(c)の状態では、回転子6(およびこれと上下方向に一体の芯ケース4)がその柱状部61を介して後軸筒2にいわばロックされ、すなわち当該後軸筒と芯ケース4とが一体化して、当該後軸筒(天冠7)に対する芯出し用のノック操作が有効となる。
このロック状態において、通常のノック操作のストローク以上に後軸筒2を先軸筒3に対して相対的に下動させる、すなわち携帯モードに移行させることができないことは勿論である。ステップ(b1)はこのロック状態を解除するためのものである。
回転子6は、(a1)〜(b2)の携帯モード−使用モード−携帯モードの1サイクルごとに後軸筒2の上下方向の溝状部21の1ピッチ分だけ回動する。
このように、後軸筒2と先軸筒3との相対的に伸縮操作のみにより、すなわち当該軸筒に対する回動操作なしに、伸縮式筆記具の携帯モード(縮状態)と使用モード(伸状態)とを選択的に設定している。
図1乃至図6において、
1はキャップ,11は当該キャップと一体のクリップ,12は当該キャップの下端部分に螺合している中リング,
2は後軸筒,21は当該後軸筒の内周面の上下方向にその下端側が開口する態様で形成した溝状部,22は当該後軸筒の下端側(の溝状部21が存在しない部分)に形成した鋸歯状のカム面,22aは当該カム面の使用モード位置設定用のテーパ部,22bは当該カム面の同じく使用モード位置設定用の垂下部,22cは当該カム面の溝状部移行用のテーパ部,23は当該後軸筒の平坦な下端面,
3は先軸筒,31は当該先軸筒の上端面,32は当該先軸筒に形成した孔部,33は当該先軸筒と一体になってキャップ1の内周面に当接する先軸筒案内用の板バネ,33aは当該板バネを当該孔部に嵌合させるための突状部,
4は芯ケース,41は当該芯ケースの開口部に圧入嵌合された筒状部,41aは当該筒状部の外周面に形成されてスライド子5に対応する環状鍔部,42は回転子6に対応する環状座部,43は当該筒状部の上端側に着脱自在な形で取り付けられた尾栓,44は当該芯ケースと一体のチャック継手,45は当該チャック継手に巻装された芯出し操作復帰用のコイル状スプリング,
5はスライド子,51は後軸筒2の溝状部21に案内される柱状部,52は当該スライド子の下端面に形成された山谷状のカム面,52aは当該カム面の谷部,52bは当該カム面を下側から反時計方向にみていくときに山部から谷部へと向かう下りテーパ部,52cはこれとは逆の上りテーパ部,53は当該スライド子を下方に付勢するためその上面と環状鍔部41aとの間の筒状部41に巻装されたコイル状スプリング,
6は回転子,61は後軸筒2の溝状部21に案内されるとともに当該溝状部を脱した状態では当該後軸筒のカム面22やスライド子5のカム面52からの回動力を受ける柱状部,61aは当該柱状部の上端面にスライド子5の下りテーパ部52bと対応するように形成されたテーパ状のカム面,62は環状座部42と当該回転子の下面との間の芯ケース部分に取り付けられた環状のワッシャ,
7は天冠,
8は芯出没用の開口部を持つテーパ先金,
9はテーパ先金8と螺合して中をチャック継手44が上下動するテーパ継手,
をそれぞれ示している。
ここで、周知の芯送り機構(図示省略)が作動するのは、後軸筒2のカム面22のテーパ部22aおよび垂下部22bで回転子6の柱状部61をその回動方向と上方向に対しロック状態(図3(c)参照)にしてから、例えば当該後軸筒と一体の天冠7をノック操作する、すなわち芯ケース4を先軸筒3(テーパ継手9)に対して下動させるときである。
図1の携帯モード〔=図3(a)〕では、
・後軸筒2および先軸筒3は、それぞれの下端面23と上端面31とが当接した縮状態に設定され、
・スライド子5および回転子6は、それぞれの柱状部51,61が後軸筒2の溝状部21に案内され、かつ、それぞれの下りテーパ部52bとカム面61aとが当接した状態でコイル状スプリング53により下方向に付勢され、
・回転子6は後軸筒2のカム面22に何ら拘束されていない。
携帯モードの場合、後軸筒2の下端面23と先軸筒3の上端面31が当接しているため芯出し用のノック操作をすることができない。
図1の携帯モードから図2の使用モードに移行するには、後軸筒2および先軸筒3を相対的にその長手方向に略最大限まで伸ばしてから少し縮めればよい。
図2の使用モード〔=図3(c)〕では、
・後軸筒2の下端面23と先軸筒3の上端面31とは離間し、
・スライド子5の柱状部51は後軸筒2の溝状部21に案内され(=図1)、
・回転子6の柱状部61は後軸筒2の溝状部21から離脱して後軸筒2のカム面22のテーパ部22aおよび垂下部22bに係止され、
・回転子6のカム面61aは後軸筒2のテーパ部22aおよびスライド子5の下りテーパ部52b(=携帯モードのときに比べて一つ隣の下りテーパ部)に当接している。
すなわち、後軸筒2と先軸筒3とが離間し、かつ、芯ケース4とともに上下方向に移動する回転子6がその柱状部61を後軸筒2のカム面22で押さえられた形のロック状態(回動不能状態)になっているため、芯ケース4は、天冠7(後軸筒2)のノック操作によりテーパ継手9に対して下動し、芯出し動作が行われる。
なお、ここでの芯出し操作は後軸筒2と先軸筒3との縮方向への相対的な移動をともなう形のものであればよい。例えば先軸筒3を後軸筒2に対して後方向に移動させるような操作でもよい。いずれの芯出し操作の場合にも、各軸筒の位置関係はコイル状スプリング45の作用によって操作前の状態に復帰する。
図3および図4に関する以下の記述は、あくまで説明の便宜上、後軸筒2を先軸筒3に対して前後動させるモード切換操作を前提にし、また、回転子6の複数柱状部の中の一つ(図示の柱状部61)の位置変化に着目した内容になっている。なお、モード切換操作自体は、後軸筒2と先軸筒3との相対的な前後動をともなうものであればよく、この前提の場合に限定されないことは勿論である。
図3において、
(a)図1の携帯モードでは、
・スライド子5および回転子6の各柱状部51,61がともに後軸筒2の溝状部21に入り込み、
・回転子6のカム面61aは、スライド子5の柱状部51の底面部分の下りテーパ部52bに、当該カム面が当該スライド子のカム面52の谷部52aまで到達しない態様で、当接し、
(b)使用モードへの移行途中の最伸状態(=後軸筒2を上動させた状態)では、
・スライド子5の柱状部51が後軸筒2の溝状部21に入り込んだまま、
・回転子6の柱状部61は後軸筒2の溝状部21から離脱し、
・回転子6は、そのカム面61aが、スライド子カム面52の下りテーパ部52bに当接しながらその谷部52aに到達する位置まで回動し、
・スライド子5は回転子6の当該回動分だけ当該回転子の方に下動し、
(c)図2の使用モード(=最伸状態から後軸筒2を少し下動させた状態)では、
・スライド子5の柱状部51が後軸筒2の溝状部21に入り込んだまま、
・回転子6は、そのカム面61aに対する後軸筒カム面22のテーパ部22aの作用により、その柱状部61が後軸筒カム面22のテーパ部22aおよび垂下部22bに当接する位置まで回動したロック状態となり、
・スライド子5は、回転子6の当該回動分だけ回転子カム面61aに対していったん上動した後で下動し、
・回転子カム面61aの(外側に突出していない)内側部分が、スライド子5の(b)における下りテーパ部52bから時計方向に上りテーパ部52cを超えた一つ隣の下りテーパ部に、その谷部まで到達しない態様で当接している。
すなわち、(c)の使用モードでは、後軸筒2および先軸筒3を相対的に縮める芯出し操作(例えば後軸筒2のノック操作)のとき、回転子6は垂下部22aに阻まれて回動できない。そのため、当該回転子およびこれと上下方向に一体の芯ケース4などが先軸筒3に対して下動し、芯送り機構が動作する。
図4において、
(d)使用モードの後軸筒2を上動させた例えば最伸状態では、
・スライド子5の柱状部51が後軸筒2の溝状部21に入り込んだまま、
・回転子6は、その柱状部61およびカム面61aが後軸筒カム面22のテーパ部22aおよび垂下部22bのそれまで(使用モード)の当接位置から離脱して、かつ、そのカム面61aがスライド子5のカム面52の下りテーパ部52bに倣いながら谷部52aに到達する位置まで回動し、
・スライド子5は回転子6の当該回動分だけ当該回転子の方に下動し、
(e)その後の後軸筒2の下動操作の途中(=携帯モードへの移行途中)では、
・スライド子5の柱状部51が後軸筒2の溝状部21に入り込んだまま、
・回転子6は、そのカム面61aに対する後軸筒カム面22のテーパ部22cの作用により、その柱状部61が(a)における対応溝状部21から時計方向に一つ隣の溝状部に入り込む位置まで回動し、
・スライド子5は、回転子6の当該回動分だけ回転子カム面61aに対していったん上動した後で下動し、
・回転子6のカム面61aが、スライド子5の(d)における下りテーパ部52bから時計方向に上りテーパ部52cを超えた一つ隣の下りテーパ部に、その谷部まで到達しない態様で当接しており、この当接状態のまま携帯モードへと移行する。
このように、図3(c)の使用モードにおける後軸筒2と回転子6とのいわば係止状態をいったん解除して、当該回転子をスライド子カム面52の安定位置まで回動し、その後、回転子カム面61aを後軸筒カム面のテーパ部22cで駆動することにより回転子6の柱状部61が後軸筒2の溝状部21に誘導される。
以上の回転子6の位置変化を十全に確保できるのは、後軸筒2の溝状部21および垂下部22bと、スライド子5のカム面52の谷部52aとの周方向における位置関係を図示のようにずらしているからである。
すなわち、図3の(a)および(c)における回転子6の柱状部61はいずれもスライド子5のカム面52の安定位置である谷部52aには当接していない。そのため、次の(b)および(d)の最伸状態にしたときには、それぞれ、回転子6が必ずスライド子5のカム面52の谷部52aの位置まで回動し、その後に後軸筒2を下動させても元の(a),(c)の状態に戻ることはなく、本来の(c),(e)の状態に確実に移行することができる。
図5および図6は、スライド子5,回転子6および後軸筒2それぞれのカム面などを斜視図の形で示し、また図1のA−A′断面を示している。
なお、以上の説明では後軸筒2の内周面に溝状部21を、またスライド子5および回転子6にそれぞれ柱状部51,61を設けているが、これを逆にしてもよい。
この場合、後軸筒2の内周面に(溝状部21に代わる)突状のガイド部を形成し、スライド子5および回転子6の柱状部51、61の部分を他の環状部よりも相対的な凹状部(=当該各柱状部をなくした形)とし、かつ、回転子6の柱状部61以外の環状部(図5(b)の平坦な上面部分)に図示のカム面61に相当するカム面を形成すればよい。
本発明の、伸縮式の筆記具の携帯モード(縮状態)を示す説明図である。 本発明の、伸縮式の筆記具の使用モード(伸状態)を示す説明図である。 本発明の、携帯モードから使用モードへの移行にともなう回転子などの位置変化を示す説明図である。 本発明の、使用モードから携帯モードへの移行にともなう回転子などの位置変化を示す説明図である。 本発明の、スライド子および回転子を示す説明図である。 本発明の、後軸筒および図1のA−A′断面を示す説明図である。
符号の説明
1:キャップ
11:クリップ
12:中リング
2:後軸筒
21:溝状部
22:鋸歯状のカム面
22a:使用モード位置設定用のテーパ部
22b:使用モード位置設定用の垂下部
22c:溝状部移行用のテーパ部
23:平坦な下端面
3:先軸筒
31:上端面
32:孔部
33:先軸筒案内用の板バネ
33a:突状部
4:芯ケース
41:筒状部
41a:環状鍔部
42:環状座部
43:尾栓
44:チャック継手
45:芯出し操作復帰用のコイル状スプリング
5:スライド子
51:柱状部
52:山谷状のカム面
52a:谷部
52b:下りテーパ部
52c:上りテーパ部
53:芯ケース部分(筒状部)に巻装されたコイル状スプリング
6:回転子
61:柱状部
61a:テーパ状のカム面
62:環状のワッシャ
7:天冠
8:テーパ先金
9:テーパ継手

Claims (3)

  1. 書記部材または化粧部材の軸筒部分を第1の軸筒と第2の軸筒とに分割した態様で形成し、当該軸筒同士がその長手方向に相対移動する伸縮式の筆記具または化粧具において、
    前記書記部材または前記化粧部材に、当該部材とともに前記長手方向に移動するスライド子と、これに対応した回転子とを取り付け、
    前記第1の軸筒に、前記スライド子および前記回転子を前記長手方向に案内するためのガイド部を形成し、
    前記スライド子および前記第1の軸筒のそれぞれに、前記回転子に作用してこれを回動するためのカム面を形成し、
    前記カム面を、
    携帯モードから使用モードへ移行するときの伸方向への前記相対移動に基づいて前記ガイド部の案内から脱した前記回転子を、前記スライド子のカム作用で、自カム面の、前記ガイド部から一定の周方向にずれた形の第1の安定位置まで回動させて保持し、
    その後の、前記伸方向とは逆の縮方向への前記相対移動により、前記第1の安定位置の前記回転子を、前記第1の軸筒のカム作用で、自カム面の、当該安定位置から前記周方向にずれた形の使用モード位置まで回動させて保持し、
    その後の、前記伸方向への再度の前記相対移動により、前記使用モード位置の前記回転子を、前記スライド子のカム作用で、自カム面の、当該使用モード位置から前記周方向にずれた形の第2の安定位置まで回動させて保持し、
    その後の、前記縮方向への再度の前記相対移動により、前記第2の安定位置の前記回転子を、前記第1の軸筒のカム作用で、当該安定位置から前記周方向にずれた形の前記ガイド部の位置まで回動させ、かつ、当該ガイド部の位置に移動した当該回転子を、前記スライド子のカム面の、前記第2の安定位置から前記周方向にずれた形の第3の安定位置に移行する前の段階に相当する、部分で受ける態様のものにした、
    ことを特徴とする伸縮式の筆記具または化粧具。
  2. 前記スライド子に、一定の周方向にみたときに山部から谷部へと移行する下りテーパ部と、谷部から山部へと移行する上りテーパ部とからなるカム面を形成し、
    前記第1の軸筒に、前記使用モード位置を設定するための第1のテーパ部およびこれに続く垂下部と、前記回転子を前記ガイド部の位置まで回動させるための第2のテーパ部とからなるカム面を形成した、
    ことを特徴とする請求項1記載の伸縮式の筆記具または化粧具。
  3. 前記第1のテーパ部およびこれに続く垂下部と、当該垂下部に続く前記第2のテーパ部
    とからなるカム面単位部分を、隣同士の前記ガイド部の間に形成した、
    ことを特徴とする請求項2記載の伸縮式の筆記具または化粧具。
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