JP2005177535A - 水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置 - Google Patents

水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置 Download PDF

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Abstract

【課題】濃縮に要する熱エネルギーを抑制できると共に、限られた膜面積の分離膜を用いて高濃度の水溶性有機物を得ることができる水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置を提供する。
【解決手段】蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法と、浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法とを組合せて、水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮方法において、
前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により有機物が濃縮した第1次濃縮蒸気を得、
その後、該第1次濃縮蒸気を、前記蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法により濃縮して第2次濃縮蒸気を得、
次いで、該第2次濃縮蒸気を液化し、前記浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法により濃縮して高濃度水溶性有機物を得ること
を特徴とする水溶性有機物の濃縮方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置に関し、詳しくは、濃縮に要する熱エネルギーを抑制できると共に、限られた膜面積の分離膜を用いて高濃度の水溶性有機物を得ることができる水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置に関する。
水溶性有機物と水との混合液の濃縮方法としては、最も広く実用化されている技術の一つは蒸留法である。ただし、比較的低濃度の水溶性有機物と水との混合液を濃縮する場合、蒸留法は大量の水分を蒸発させて分離するため多大な熱エネルギーが必要である。例えば、発酵法によるエタノールの製造では連続発酵法や固定化酵素法のようなバイオテクノロジーを駆使した方法の発酵生産性は著しく高い。にもかかわらず発酵液中のエタノール濃度が従来の回分式発酵法より低濃度のため、蒸留法による濃縮・分離のエネルギーが増大してむしろエタノールの製造コストが不利になると云われている。また、化学工業の製造プロセスでは、しばしば低濃度の水溶性有機物と水との混合液が生成するが、蒸留法だけで濃縮・分離して回収するにはコストがかかりすぎる。
このため、低濃度水溶性有機物と水との混合液を有機液体選択透過型浸透気化膜を有する浸透気化分離モジュールの1次側に供給し、2次側に不活性ガスからなるキャリアガスを流して膜を透過する有機液体成分に富む蒸気を捕集し、引続いて有機液体成分を含有するキャリアガスを水分選択透過型蒸気透過膜を有する蒸気透過分離モジュールの1次側に導入し、該蒸気透過分離モジュールの2次側に乾燥した不活性ガスを流して膜を通してキャリアガス中に含まれる水分を除去し、しかる後、1次側のキャリアガスを凝縮器に導入して冷却し、有機液体成分を凝縮液として取り出す、有機液体水溶液の濃縮液の製造方法が提案されている(特許文献1参照)。
また別に、有機液体を優先的に透過させる分離膜を有する浸透気化分離モジュールと、水を優先的に透過させる分離膜を有する浸透気化分離モジュールとを用いた、有機液体水溶液の濃縮液製造装置が提案されている(特許文献2参照)。
この特許文献1及び2に記載の技術は、分離に要する熱エネルギーコストを大幅に節減できるけれども、用いる分離膜の膜面積について膨大な量が必要となり、大幅な設備投資を要する。
一方、蒸留塔で予備濃縮された水溶性有機物を水分選択透過性の膜を用いてさらに高度に濃縮させる場合、蒸留塔の塔頂蒸気を蒸気透過膜に導いて水蒸気を分離する方法(蒸気透過法:Vapor Permeation法)と、蒸留塔の留出液を浸透気化膜に導いて水分を分離する方法(浸透気化法:PerVaporation法)が検討されている。水分選択透過性の膜を用いる何れの方法も、水の分子の膜透過は、膜を介して存在する水の分圧差を推進力として起るものであり、透過した蒸気の側を減圧とし、濃縮すべき蒸気または液中の水の分圧が透過側蒸気の水の分圧よりも大きい状態に保って操作することが、必要とされている。
日本国特許第2765032号公報 日本国特許第2780323号公報
本発明者は、上記水分選択透過性の膜を用いる蒸気透過法及び浸透気化法技術について、蒸留法との組合わせに関し研究した結果、後記比較例1及び2において詳述するように次のような欠点があることが判明した。
蒸気透過法の場合、膜分離のための熱エネルギーが不要で、省エネルギーを図ることが出来るが、常圧近辺で操作が行われる蒸留塔の塔頂蒸気の有機液体を高度に濃縮しようとすると、濃縮蒸気の水の分圧が低くなるため、透過蒸気の側を高度の真空にしなければ透過が起らない。また、濃縮が進んだ部分での水透過の推進力、すなわち水の分圧差が小さいため、濃縮に必要な膜面積が多く必要になることが判明した。
一方、浸透気化法の場合、操作温度を高くすることによって、水溶性有機物の混合液中における水の分圧が高くなるので、推進力を確保するためには、液が沸騰しないように加圧した上で供給液(水溶性有機物と水との混合液)を加熱昇温すればよい。しかし、浸透気化の場合、透過した水分が気化するので、水の蒸発に必要な熱量を加えなければならない。したがって、供給液(水溶性有機物と水との混合液)中に水分が多いほど、必要な熱エネルギーが多くなることが判明した。
そこで、本発明の目的は、濃縮に要する熱エネルギーを抑制できると共に、限られた膜面積の分離膜を用いて高濃度の水溶性有機物を得ることができる水溶性有機物の濃縮方法及び濃縮装置を提供することである。
本発明の上記課題は、下記構成を有する。
1.蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法と、浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法とを組合せて、水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮方法において、
前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により有機物が濃縮した第1次濃縮蒸気を得、
その後、該第1次濃縮蒸気を、前記蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法により濃縮して第2次濃縮蒸気を得、
次いで、該第2次濃縮蒸気を液化し、前記浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法により濃縮して高濃度水溶性有機物を得ること
を特徴とする水溶性有機物の濃縮方法。
2.蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法と、浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法とを組合せて、水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度の水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮方法において、
前記蒸気透過分離モジュールが、一次側に供給される蒸気の中から水蒸気を選択的に二次側に透過させる水分選択透過型蒸気透過膜を有し、
前記浸透気化分離モジュールが、一次側に供給される溶液の中から水分を選択的に二次側に透過させる水分選択透過型浸透気化膜を有し、
前記各膜の二次側の圧力が、一次側の圧力よりも高い圧力を有し、
前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により濃縮して第1次濃縮蒸気を得、
その後、該第1次濃縮蒸気を前記水分選択透過型蒸気透過膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して第2次濃縮蒸気を得、
次いで、該第2次濃縮蒸気を液化して液化濃縮水溶性有機物を生成し、
生成した液化濃縮水溶性有機物を加圧および加熱昇温した後に、
前記水分選択透過型浸透気化膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して高濃度水溶性有機物を得ること
を特徴とする水溶性有機物の濃縮方法。
3.水溶性有機物と水との混合液における水溶性有機物の濃度が3質量%〜50質量%であり、
第1次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が30質量%〜95質量%であり、
第2次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が90質量%〜99質量%であり、
高濃度水溶性有機物における水溶性有機物の濃度が95質量%〜99.9質量%であること
を特徴とする前記1又は2に記載の水溶性有機物の濃縮方法。
4.水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮装置において、
前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により濃縮して第1次濃縮蒸気を得る蒸留塔と、
該第1次濃縮蒸気を水分選択透過型蒸気透過膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して第2次濃縮蒸気を得る蒸気透過分離モジュールと、
該第2次濃縮蒸気を液化して液化濃縮水溶性有機物を生成する濃縮蒸気凝縮器と、
生成した液化濃縮水溶性有機物を加圧する加圧ポンプと、
該加圧した液化濃縮水溶性有機物を加熱昇温する浸透気化加熱器と、
該加圧および加熱した液化濃縮水溶性有機物を水分選択透過型浸透気化膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して高濃度水溶性有機物を得る浸透気化分離モジュールと
を有することを特徴とする水溶性有機物の濃縮装置。
5.水溶性有機物と水との混合液における水溶性有機物の濃度が3質量%〜50質量%であり、
第1次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が30質量%〜95質量%であり、
第2次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が90質量%〜99質量%であり、
高濃度水溶性有機物における水溶性有機物の濃度が95質量%〜99.9質量%であること
を特徴とする前記4に記載の水溶性有機物の濃縮装置。
本発明は、蒸留塔で予備濃縮された水溶性有機物を水分選択透過性の分離膜を用いてさらに高濃度に濃縮させるために発明されたものであり、本発明によれば、蒸留塔より塔頂留出分を蒸気の状態で水分選択透過型蒸気透過膜に供給し、水分を透過させて有機液体を濃縮させ、次いで有機液体が濃縮した蒸気を液化して生成した液を加圧した後、加熱昇温し、水分選択透過型浸透気化膜に供給して、水分を透過させるので、濃縮に要する熱エネルギーを抑制できると共に、限られた膜面積の分離膜を用いて高濃度の水溶性有機物を得ることができる。
図1に示す濃縮装置を使用して、本発明の濃縮方法により10質量%のエタノール水溶液を濃縮する方法を説明するが、本発明はこれに限定されない。なお図1、図4及び図5において、濃縮装置を構成する各部材間を連結する経路のうち、実線で示された経路は液体の流路を示し、点線で示された経路は蒸気の流路を示す。
図1に示す濃縮装置は、エタノール発酵液1を蒸留する蒸留塔10(この実施例では、第1蒸留塔101と、この第1蒸留塔101によって濃縮されたエタノールを蒸留する第2蒸留塔111とから成っている。)と、蒸留塔10の塔頂からの蒸気を分離するための蒸気透過分離モジュール20と、この蒸気透過分離モジュール20によって濃縮された後に凝縮されたエタノール液を分離するための浸透気化分離モジュール30とを具備している。
蒸留塔10は棚段式、充填塔等、蒸留操作に適したものであれば特に限定されない。第1蒸留塔101の中段には、エタノール液(発酵液)1を供給するための供給部を有している。各蒸留塔101、111における塔底の液の一部はリボイラ102、112によって加熱されて蒸気となり、塔内を流下する液体と熱交換及び物質交換をしながら塔内を上昇する。このため塔底においては蒸気の成分のほとんどは水であるが、塔頂の近くではエタノール濃度が大きくなる。なお、塔底から取り出された液の残部は、缶出液11として取り出される。
第2蒸留塔111の塔頂から留出した蒸気は、蒸気透過分離モジュール20に送られるが、その一部は塔頂凝縮器12によって凝縮され第2蒸留塔111の塔頂に還流される。
各蒸留塔101、111の操作圧力は50〜150kPaとするのが好ましい。操作圧力が150kPa超であると、(1)蒸留塔101、111の建設コストが高くなる、(2)塔底の温度を高くする必要が生じるため、エネルギーコストが高くなる、(3)水に対するエタノールの比揮発度が小さくなる等の問題がある。一方、操作圧力が50kPaより小さいと、塔頂から留出した蒸気の凝縮温度が低過ぎるため、通常の冷却用水により塔頂蒸気を凝縮できなくなる。尚、リボイラ102、112は、外部からスチームを供給し、その凝縮熱により加熱する。
蒸気透過分離モジュール20には、第2蒸留器111から留出した蒸気が導入されるようになっており、導入された蒸気のうちの水蒸気が透過成分として取り出され、残りの成分が非透過成分として流出して、濃縮蒸気凝縮器21に送られる。
濃縮蒸気凝縮器21は、蒸気透過分離モジュール20から流出した蒸気の非透過成分を凝縮して凝縮液を生成し、凝縮液槽22は、当該凝縮液を貯めるようになっている。
加圧ポンプ23は、上記凝縮液槽22に貯められた凝縮液を所定の圧力まで昇圧して、浸透気化分離モジュール30に送り出すようになっている。
浸透気化熱交換器31は、加圧ポンプ23によって送り出された凝縮液と浸透気化分離モジュール30から流出された濃縮エタノールとを熱交換することによって、予備加熱し、凝縮液の温度を上昇させるようになっている。
浸透気化加熱器32は、加圧ポンプ23によって送り出されたエタノール液および浸透気化分離モジュール30より流出したエタノール液の温度を、外部から導入された加熱蒸気によって所定の温度まで加熱するようになっている。
浸透気化分離モジュール30は、加圧ポンプ23により加圧され、浸透気化熱交換器31、浸透気化加熱器32によって加熱されたエタノール液から水分を分離するようになっている。
尚、上記蒸気透過分離モジュール20は、水分選択透過型蒸気透過膜を有しており、かつ該分離膜の透過側を減圧する真空ポンプ24を備え、冷却用水によって透過蒸気を冷却凝縮する凝縮器25を介して減圧している。
上記浸透気化分離モジュール30の各々は、水分透過型浸透気化膜を有しており、かつ該分離膜の透過側を減圧する真空ポンプ34を備え、冷却用水によって透過水分を冷却凝縮する凝縮器35を介して減圧している。
蒸気透過分離モジュール20、浸透気化分離モジュール30としては、多孔質からなる管状の支持体に分離膜を成膜した管状分離膜を具備するシェルアンドチューブ型モジュールが好ましい。両モジュールは同様の構造を有しているので、先ず、蒸気透過分離モジュールについて説明し、その後、浸透気化分離モジュールについては、蒸気透過分離モジュールとの相異点のみを説明する。
図2に、本発明の濃縮方法に使用できる蒸気透過分離モジュール20の一例を示す。但し、本発明における「第1次又は第2次濃縮蒸気」を単に蒸気という。
この蒸気透過分離モジュール20は、筒状のシェル41と、シェル41の両端に固定された支持板42a,42bと、支持板42a,42bにより支持されシェル41の長手方向に延在する複数の外管43と、外管43の長手方向に設けられた管状分離膜44と、支持板42a,42bを覆うようにシェル41に取り付けられたチャンネル45a,45bとを具備する。チャンネル45aから蒸気F1の入口46が突出し、シェル41から非透過蒸気F3の出口47が外方に突出する。蒸気出口47は支持板42bに近い位置に設けられている。チャンネル45bには、膜透過蒸気F2の出口48が設けられている。またチャンネル45a,45bのフランジは支持板42a,42bに気密に係合している。
各支持板42a,42bは複数の開口部421a,421bを有し、それぞれの開口部421aと開口部421bとはシェル41の長手方向に対向するように正確に位置決めされている。各開口部421aには外管43の先端部431が固定され、それに対向する開口部421bには同じ外管43の後端部432が係合しており、もって各外管43は支持板42a,42bにより支持されている。各外管43には支持板42bに近い位置に蒸気通過口433が形成されている。
図3は、支持板42a,42bに支持された外管43及び管状分離膜44の詳細な構造を示す。管状分離膜44の先端(チャンネル45a側)は封止端441、後端(チャンネル45b側)は開放端442となっている。封止端441は封止部材49により封止されている。開放端442は支持部材410に係合し、支持部材410は外管43の後端部432に螺合している。また外管43は支持板42aに近い位置で内面から突出する複数のピン部434を有しており、ピン部434の先端は封止部材49に当接することにより管状分離膜44を支持している。
図2及び図3に示すように、蒸気入口46からシェル41に蒸気F1を供給すると、透過蒸気F2は管状分離膜44を透過し、膜透過蒸気出口48から流出する。管状分離膜44を透過しない残りの蒸気F3(非透過蒸気)は、外管43と管状分離膜44との間隙を通過し、通過口433から流出する。次いで非透過蒸気F3は外管43の外側を通過し、蒸気出口47から流出する。
分離膜44としては特に限定されず、高分子PVA、ポリイミド等からなっていても良いが、ゼオライト、ジルコニア等の無機物からなるのが好ましく、ゼオライトからなるのがより好ましい。例えば、多孔質アルミナからなる管状の支持体にゼオライトの薄膜を形成したものは、特に好ましく使用できる。ゼオライトとしては特に限定されず、ZSM−5型、A型、Y型等のなかから濃縮する水溶性有機物により適宜選択することができる。
浸透気化分離モジュールは、上記蒸気透過分離モジュールと基本的には同様の構造を有しており、次の点が異なっている。
すなわち、上記蒸気透過分離モジュールにおいては、上記蒸気入口(この場合は、溶液入口)46から濃縮する溶液の蒸気が導入されていたが、浸透気化分離モジュールにおいては、液体である濃縮しようとする溶液が導入される。導入された溶液が管状分離膜44と接するところで、水分を主とする蒸気が管状分離膜44を透過し、膜透過蒸気出口48から流出する。また、管状分離膜44で水分が除去された溶液は、外管43と管状分離膜44との間隙を通過し、通過口433から流出し、蒸気出口(この場合は、溶液出口)47から流出する点が異なる。
本発明の濃縮方法により濃縮する水溶性有機物は、エタノール、メタノール、i−プロピルアルコール、アセトン、ジオキサン、DMF等特に限定されないが、アルコールであるのが好ましく、エタノール又はi−プロピルアルコールであるのがより好ましい。
本発明の実施例を以下に示す。
(実施例1)
この実施例1は、図1に示す濃縮装置を用い、エタノール8質量%の発酵液から蒸留によって90質量%までエタノールを濃縮した後、本発明の方法によって水分を分離し、低含水率のエタノールを得た実施例を示すものである。
発酵液中のエタノールは第1蒸留塔101及び第2蒸留塔111で蒸留し、第2蒸留塔111の塔頂で90質量%に濃縮した。
第2蒸留塔111は塔頂の圧力をほぼ大気圧である110kPa(一次側圧力)で運転し、塔頂の蒸気は一部を凝縮させてエタノール濃度を90質量%に保つよう還流をかけ、8.9kg/hを蒸気透過分離モジュール20に導いた。この分離モジュール20では、蒸気透過法によって水を分離し、エタノールを濃縮した。用いたモジュール20を構成する分離膜のエレメントは管状のアルミナ支持体の外表面にA型ゼオライトを膜状に生成させたものであり、モジュール20に包含される管状膜エレメント群の各管の内側(二次側)を、真空ポンプ24によって8.5kPaに減圧することにより0.52kg/hの水分が膜を透過した。これにより分離モジュール20出口の蒸気は、エタノール濃度が95.6質量%に高まった。モジュール20に含まれる膜の表面積は0.36mであった。分離膜を透過した水分は凝縮器25を用い、冷却用水で冷やして凝縮させたが、凝縮した液中に含まれるエタノールは0.3質量%であった。
次いで、分離モジュール20を出た95.6質量%のエタノール蒸気を濃縮蒸気凝縮器21で冷却して液化し、凝縮液槽22に貯留し、この貯留した凝縮液を加圧ポンプ23で700kPa(一次側圧力)に昇圧した後、浸透気化過熱器32によって135℃に加熱して浸透気化法によるエタノール濃縮を行った。浸透気化に用いた分離モジュール30は蒸気透過と同様A型ゼオライトの管状膜エレメントより構成されたものであるが、浸透気化の場合は溶液中の水分が膜を介して気化するのでその潜熱によってモジュール内で液の温度が降下する。このため浸透気化加熱器32による昇温と浸透気化分離モジュール30による水分分離が交互に行われる装置構成とし、浸透気化分離モジュール30内の溶液の温度を130〜135℃に保った。膜面積0.3mの膜を用い、透過側(二次側)の圧力を真空ポンプ34によって1.5kPaに減圧することにより0.346kg/hの水分が膜を透過して99.7質量%のエタノール8.03kg/hが得られた。透過した蒸気は凝縮器35で1℃の冷媒を用いて冷却して凝縮させたが、凝縮した液に含まれるエタノールは1質量%であった。浸透気化のための加熱熱量は221kcal/hであった。水分透過の推進力となる膜の内外の水の分圧差はモジュール出口部分で4.05kPaであった。
このとき浸透気化熱交換器31を用いて、加圧ポンプ23によって浸透気化過熱器32に送られる凝縮液を予備加熱した。
この本発明の実施例1では、90質量%のエタノール液を99.7質量%まで濃縮するのに要する熱エネルギーは221kcalであり、用いた分離モジュール20、30の膜面積は合計で0.66mである。
(比較例1)
図4に示すブロック図は、エタノール90質量%を含む蒸留塔の塔頂蒸気を蒸気透過法のみによって低含水率化を図る実験例に用いた装置構成であり、図1と同一の符号を付した部材は同一のものを示す。
まず、上記実施例1の方法と同様に塔頂蒸気8.9kg/hを得、これを0.36mの第1分離モジュール201に導きエタノール濃度が95.6質量%になるまで濃縮した。
次いでこの濃縮蒸気を第2分離モジュール211に導き、蒸気透過法によってさらに濃縮を進めた。第2分離モジュール211の透過側は上記実施例1の方法と同様に1.5kPaに減圧した。この場合、蒸気透過であるので第2分離モジュール211の操作のために熱エネルギーを加える必要はない。第2分離モジュール211では、膜面積を0.3mとしたときに到達するエタノール濃度は98.7質量%である。膜面積を1mまで増やせばエタノールは99.4質量%まで濃縮するが、この濃度において水分透過の推進力となる膜の内外の水分の分圧差がわずか0.04kPaとなるので、これ以上膜面積を増しても水の透過は進まず、エタノールは濃縮しなかった。
即ちこの方法は膜分離のために熱エネルギーを加える必要は無いが到達できるエタノールの濃度が低い。尚、図4中、241、242は、上記実施例1における真空ポンプ24と同じ真空ポンプを示し、251、252は、上記実施例1における凝縮器25と同じ凝縮器を示し、26は、凝縮液槽22から濃縮エタノールを取出すポンプを示す。
(比較例2)
図5に示されるブロック図は、エタノール90質量%を含む蒸留塔の塔頂蒸気を冷却して液化させた後、浸透気化法のみによって低含水率化を図る実験例に用いた装置構成であり、図1と同一の符号を付した部材は同一のものを示す。
先ず、上記実施例1の方法と同様に、エタノール90質量%を含む塔頂蒸気8.9kg/hを得、これを塔頂凝縮器12によって凝縮し、凝縮液槽22に貯留し、この貯留した凝縮液を加圧ポンプ23で700kPaに昇圧した後、浸透気化加熱器32を用いて135℃に加熱してゼオライト膜の浸透気化分離モジュール30に供給した。膜を介した水の気化によりモジュール30内の溶液の温度が低下するので、液を一旦モジュール30から取り出し、浸透気化加熱器32によって再加熱して次のモジュール30へと送る操作を繰り返した。
このとき浸透気化熱交換器31を用いて、加圧ポンプ23によって浸透気化加熱器32に送られる凝縮液を予備加熱した。
浸透気化と液の加熱はモジュール内の溶液の温度が130〜135℃に保たれるように繰り返して行った。エタノール濃度が95.6質量%に進むまでモジュール30の透過側の圧力は8.5kPaに保ち、それ以上の濃度の部分では1.5kPaとすると、合計膜面積0.6mの分離モジュールによってエタノール濃度を99.7質量%に高めることが出来た。
しかし、この場合、膜分離のために必要な熱エネルギーは495kcal/hであり、実施例1の方法に比べてはるかに多い。尚、図5中。341、342は、上記実施例1における真空ポンプ24と同じ真空ポンプを示し、351、352は、上記実施例1における凝縮器25と同じ凝縮器を示す
本発明の濃縮装置の概略の構成を説明するブロック図である。 蒸気透過分離モジュールの一例を示す断面図である。 蒸気透過分離モジュールの管状分離膜及び外管を示す拡大断面図である。 蒸気透過法のみを用いた濃縮装置の概略の構成を説明するブロック図である。 浸透気化法のみを用いた濃縮装置の概略の構成を説明するブロック図である。
符号の説明
1 エタノール液(発酵液)
10 蒸留塔
11 缶出液
12 塔頂凝縮器
20 蒸気透過分離モジュール
21 濃縮蒸気凝縮器
22 凝縮液槽
23 加圧ポンプ
24 真空ポンプ
25 凝縮器
26 ポンプ
30 浸透気化分離モジュール
31 浸透気化熱交換器
32 浸透気化加熱器
34 真空ポンプ
35 凝縮器
101 第1蒸留塔
102 リボイラ
111 第2蒸留塔
112 リボイラ
201 蒸気透過分離モジュール
211 蒸気透過分離モジュール
241 真空ポンプ
242 真空ポンプ
251 凝縮器
252 凝縮器
341 真空ポンプ
342 真空ポンプ
351 凝縮器
352 凝縮器

Claims (5)

  1. 蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法と、浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法とを組合せて、水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮方法において、
    前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により有機物が濃縮した第1次濃縮蒸気を得、
    その後、該第1次濃縮蒸気を、前記蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法により濃縮して第2次濃縮蒸気を得、
    次いで、該第2次濃縮蒸気を液化し、前記浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法により濃縮して高濃度水溶性有機物を得ること
    を特徴とする水溶性有機物の濃縮方法。
  2. 蒸気透過分離モジュールを用いる蒸気透過法と、浸透気化分離モジュールを用いる浸透気化法とを組合せて、水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度の水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮方法において、
    前記蒸気透過分離モジュールが、一次側に供給される蒸気の中から水蒸気を選択的に二次側に透過させる水分選択透過型蒸気透過膜を有し、
    前記浸透気化分離モジュールが、一次側に供給される溶液の中から水分を選択的に二次側に透過させる水分選択透過型浸透気化膜を有し、
    前記各膜の二次側の圧力が、一次側の圧力よりも高い圧力を有し、
    前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により濃縮して第1次濃縮蒸気を得、
    その後、該第1次濃縮蒸気を前記水分選択透過型蒸気透過膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して第2次濃縮蒸気を得、
    次いで、該第2次濃縮蒸気を液化して液化濃縮水溶性有機物を生成し、
    生成した液化濃縮水溶性有機物を加圧および加熱昇温した後に、
    前記水分選択透過型浸透気化膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して高濃度水溶性有機物を得ること
    を特徴とする水溶性有機物の濃縮方法。
  3. 水溶性有機物と水との混合液における水溶性有機物の濃度が3質量%〜50質量%であり、
    第1次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が30質量%〜95質量%であり、
    第2次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が90質量%〜99質量%であり、
    高濃度水溶性有機物における水溶性有機物の濃度が95質量%〜99.9質量%であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の水溶性有機物の濃縮方法。
  4. 水溶性有機物と水との混合液を濃縮することにより高濃度水溶性有機物を得る水溶性有機物の濃縮装置において、
    前記水溶性有機物と水との混合液を蒸留により濃縮して第1次濃縮蒸気を得る蒸留塔と、
    該第1次濃縮蒸気を水分選択透過型蒸気透過膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して第2次濃縮蒸気を得る蒸気透過分離モジュールと、
    該第2次濃縮蒸気を液化して液化濃縮水溶性有機物を生成する濃縮蒸気凝縮器と、
    生成した液化濃縮水溶性有機物を加圧する加圧ポンプと、
    該加圧した液化濃縮水溶性有機物を加熱昇温する浸透気化加熱器と、
    該加圧および加熱した液化濃縮水溶性有機物を水分選択透過型浸透気化膜に供給し、水分を選択的に透過させることにより濃縮して高濃度水溶性有機物を得る浸透気化分離モジュールと
    を有することを特徴とする水溶性有機物の濃縮装置。
  5. 水溶性有機物と水との混合液における水溶性有機物の濃度が3質量%〜50質量%であり、
    第1次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が30質量%〜95質量%であり、
    第2次濃縮蒸気における水溶性有機物の濃度が90質量%〜99質量%であり、
    高濃度水溶性有機物における水溶性有機物の濃度が95質量%〜99.9質量%であること
    を特徴とする請求項4に記載の水溶性有機物の濃縮装置。
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