JP2005177309A - 遊技機 - Google Patents

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JP2005177309A JP2003425387A JP2003425387A JP2005177309A JP 2005177309 A JP2005177309 A JP 2005177309A JP 2003425387 A JP2003425387 A JP 2003425387A JP 2003425387 A JP2003425387 A JP 2003425387A JP 2005177309 A JP2005177309 A JP 2005177309A
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Toru Imamura
徹 今村
Tatsuaki Oshima
龍明 大島
Takashi Sawafuji
敬 澤藤
Masaaki Honma
雅明 本間
Atsushi Ishigaki
敦士 石垣
Toshifumi Kubota
俊史 久保田
Tomohiro Uchida
朋宏 内田
Takayuki Morishita
隆之 森下
Hiroaki Yozawa
宏明 与沢
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Abstract

【課題】 賭け数によってゲームの単位時間当りの賞期待値または遊技媒体の投入数量に対する賞期待値を変わらないようにすることにより、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技媒体が投入されたことにもとづき遊技の開始を可能とし、その遊技結果に対応する遊技価値の獲得を可能とする遊技機において、遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段(賭け数設定スイッチ712)と、この賭数設定手段とにより設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を遊技の単位時間当りの遊技価値の獲得期待値がほぼ一定となる値に設定する割当時間設定手段(割当時間タイマ707)とを備えた。
【選択図】 図1

Description

この発明はスロットマシンなどの遊技機に関するものである。
ボーナスフラグがセットされた状態である特別遊技状態に入ると、メダル遊技の割当最低所要時間4.1秒を2秒に緩和するようにしたスロットマシン等の遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に限らず、現行のパチスロ機と称されているスロットマシン遊技機では、通常遊技状態においては、1回の当たり外れ遊技(以下「ゲーム」という)に割り当てられる最低所要時間、即ち、前のゲームが開始されてから次のゲームが開始可能となるまでの最低所要時間(以下「1ゲームの割当時間」という)は約4.1秒に設定されている。つまり、ゲームが開始されてから4.1秒経過する前に回胴図柄表示装置のすべてのリールを停止させて次のゲームの開始指示をスタートレバーなどで遊技機に指示したとしても前のゲームの開始から4.1秒経過するまでは次のゲームは開始されない。
特開平11−342238号公報
上記従来技術を含む従来技術では、通常遊技状態においては、賭け数にかかわらず常に1ゲーム当り4.1秒以上かかることになり、賭け数が少ない場合にはゲームの単位時間当りのメダル獲得期待値(賞期待値)が小さく、遊技者の技量も発揮する機会が減り、逆に賭け数を多くした場合にはメダル獲得期待値が高くなりすぎて射幸性を煽る恐れがあるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、賭け数によってゲームの単位時間当りの賞期待値または遊技媒体の投入数量に対する賞期待値を変わらないようにすることにより、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明によれば、遊技媒体が投入されたことに基づき遊技の開始を可能とし、その遊技結果に対応する遊技価値の獲得を可能とする遊技機において、遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段と、この賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を遊技の単位時間当りの遊技価値の獲得期待値がほぼ一定となる値に設定する割当時間設定手段とを備えたことを特徴とする。請求項2では、賭数設定手段を遊技者が設定可能な位置に設けたことを特徴とする。請求項3では割当時間設定手段は賭数設定手段で遊技者が賭け数を設定する毎にその賭け数に応じた遊技割当時間を設定することを特徴とする。請求項4では賭数設定手段を遊技店側が設定可能な位置に設けたことを特徴とする。請求項5では賭数設定手段により設定された賭け数に基づく遊技媒体の取込数およびこの取込数に対応して獲得可能な遊技媒体の払出数を制御する制御手段と、この制御手段により現在取り込みが可能な遊技媒体の数,現在払い出しが可能な遊技媒体の数を遊技者に知らせる報知手段とを更に備えたことを特徴とする。請求項6では制御手段は、賭数設定手段の設定に応じて単位時間当りの遊技回数を変更する遊技回路変更手段を更に備えたことを特徴とする。請求項7では賭数設定手段で現在選択できる賭け数を表示する賭数表示手段を更に備えたことを特徴とする。請求項8では、制御手段は、1遊技に投入される賭け数と、遊技により遊技価値の獲得可能性が大きな大当り遊技となったときに獲得可能な最大の遊技価値に対応する賞数と1遊技に対する割当時間とを対応付けて記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている前記1遊技に投入される賭け数に対応する前記賞数と前記1遊技に対する割当時間との比がほぼ一定の関係を満たすように設定されてなることを特徴とする。請求項9では、制御手段は、1遊技に投入される賭数とこの賭け数に対応する賞数とを対応付けて記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている賞数対賭数の比がほぼ一定の関係を満たすように設定されてなることを特徴とする。請求項10では、遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段と、この賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を設定する割当時間設定手段と、この割当時間設定手段が設定した前記割当時間とその遊技に要した時間とを比較し、その遊技に要した時間よりも前記割当時間の方が長い場合には、前記割当時間に達するまで次の遊技の開始を抑制する抑制手段を備えたことを特徴とする。請求項11では、前記割当時間設定手段により設定される割当時間は、遊技の単位時間当りの賞期待値が変わらない時間に設定されていることを特徴とする。請求項12では、前記割当時間設定手段により設定される割当時間が、当該遊技機が遊技可能となる安定動作成立のための時間よりも短くなる場合には、前記割当時間を使用しないことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遊技媒体が投入されたことに基づき遊技の開始を可能とし、その遊技結果に対応する遊技価値の獲得を可能とする遊技機において、遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段と、この賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を遊技の単位時間当りの遊技価値の獲得期待値がほぼ一定となる値に設定する割当時間設定手段とを備えたので、遊技毎の賭け数に応じて、遊技当りの割当時間を賭け数によって遊技の単位時間当りの賞期待値は変わらないように変更したので、遊技者の技量の発揮と射幸性との均衡を図ることができる。
請求項2,3に記載の発明によれば、賭数設定手段を遊技者が設定可能な位置に設けたことにより、賭け数の設定は遊技者が行うことができる。また、その設定で遊技を行なう毎にその賭け数設定に応じた割当時間を適用することができるので、遊技者の技量の発揮と射幸性との均衡を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、賭け数の設定を行うための賭数設定手段(最大賭け数設定指示スイッチ)を店側が設定可能な位置に備えたので、遊技店の営業方針に合せて遊技機の仕様を変更することができる。この賭数設定手段は、例えば、遊技機の内に設けたり、遊技店のホールコンピュータに設けるようにすればよい。
請求項5に記載の発明によれば、賭数設定手段により設定された賭け数に基づく遊技媒体の取込数およびこの取込数に対応して獲得可能な遊技媒体の払出数を制御する制御手段と、この制御手段により現在取り込みが可能な遊技媒体の数,現在払い出しが可能な遊技媒体の数を遊技者に知らせる報知手段とを更に備えたので、賭け数によって遊技の単位時間当りの賞期待値または投入数量に対する賞数期待値が変わらないように制御でき、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機が得られる。また、報知手段で遊技者に取り込み数,払い出し数を知らせることができる。
請求項6に記載の発明によれば、制御手段は賭数設定手段の設定に応じて単位時間当りの遊技回数を変更する遊技回数変更手段を更に備えたので、遊技者の技量の発揮と射幸性との均衡を図ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、賭数設定手段で現在選択できる賭け数を表示する賭数表示手段を備えたので、設定できる賭け数を設定者が確認できる。
請求項8に記載の発明によれば、制御手段は、1遊技に投入される賭け数と、遊技により遊技価値の獲得可能性が大きな大当り遊技となったときに獲得可能な最大の遊技価値に対応する賞数と1遊技に対する割当時間とを対応付けて記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている前記1遊技に投入される賭け数に対応する前記賞数と前記1遊技に対する割当時間との比がほぼ一定の関係を満たすように設定される。以上のように構成することにより、賭け数の違いによって遊技の単位時間当りの賞期待値は変わらなくなり、遊技者の技量の発揮と射幸性との均衡を図ることができる。
請求項9に記載の発明によれば、制御手段は、1遊技に投入される賭け数とこの賭数に対応する賞数とを対応付けて記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている賞数対賭数の比がほぼ一定の関係を満たすように設定される。以上のように構成することにより、遊技媒体の投入数量に対する賞期待値は変わらなくなり、遊技者の技量の発揮と射幸性との均衡を図ることができる。
請求項10の記載の発明によれば、遊技媒体の賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を設定し、その遊技に要した時間よりも前記割当時間の方が長い場合には、前記割当時間に達するまで次の遊技の開始を抑制することにより、遊技者はその技量や射幸性に応じた賭け数設定の遊技機で遊技を行うことができるが、その賭け数によって次の遊技のための割当時間を調整することにより、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機を提供することができる。
請求項11の記載の発明によれば、請求項10記載の発明に加えて割当時間は、遊技の単位時間当り賞期待値が変わらない時間に設定されるので、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機を提供することができる。
請求項12に記載の発明によれば、特に賭け数が少ない場合には、機器の特性に委ねることができるので、制御がそれだけ楽になる。
発明の実施の形態
図1は実施形態による遊技機1の遊技機制御装置501を説明するためのブロック図、図2は遊技機1の外観斜視図、図3は遊技機1の前枠3を取り外した状態を示す外観斜視図、図4は遊技機1における正面パネル5を取り外した状態を示す外観斜視図、図5は遊技機1のブロック構成図、図6は遊技機制御装置とこれに関連する装置との配線説明図、図7は取込・払出制御装置とこれに関連する装置との配線説明図、図8は演出制御装置とこれに関連する装置との配線説明図、図9は遊技機の前面図、図10は遊技機の裏側の構成図である。
図2に示すような外観を呈した実施形態1による遊技機1は、遊技媒体としてパチンコ球を使用して回胴図柄表示装置の図柄合わせによる当たり外れ遊技(ゲーム)を行うものである。遊技機1は、図1に示すように、本遊技機の制御手段としての遊技機制御装置501を備え、この遊技機制御装置501はCPUと記憶装置としてのROM700(不揮発性メモリでありデータ書き換え不可)及びRAM701(揮発性メモリでありデータ書き換え可能)等を備えたコンピュータで構成される。遊技機制御装置501は遊技制御部703、設定制御部704、リール駆動信号出力制御部705、抽選部706、割当時間タイマ707等を備える。遊技制御部703はROM700から遊技制御プログラムを、RAM701から各種制御データを読み込んで遊技制御を行う。遊技制御部703は例えば4MHz以上のタイミングクロックで遊技制御プログラムを実行し、このタイミングでカウンタ708のカウント値を更新しており、スタートレバー99からのスタート信号を遊技制御部703が入力を受けたときのカウンタ708のカウント値を保持(ラッチ)し、抽選部706がそのカウント値と図柄組合わせとが対応付けられた抽選テーブル709とを照合して図柄の組合せを決定することにより遊技機内部での抽選が行われる。即ち、抽選部706はカウンタ708のラッチされたカウント値と抽選テーブル709とで抽選を行う。従って、遊技者によりスタートレバー99が操作されると遊技制御部703がリール駆動信号出力制御部705に対しリールの回転開始を指示し、リール駆動信号出力制御部705は図4の回胴図柄表示装置537Aのリール121、123、125を回転させる。その後、図柄停止ボタン101〜103が所定のタイミングで押されると遊技制御部703はリール駆動出力制御部705を制御して抽選部706で決定された図柄の組合せが透明窓35を介して遊技者に表示されるようリール121、123、125の回転を停止させる。
以下、実施形態の遊技機1をさらに説明する。
遊技機1は図2に示すような外観を有しており、従来におけるパチンコ機と同様に、遊技機1の左端部に1対1に対応して設けられる図示しないカードユニットに遊技用記録媒体であるプリペイドカードや会員カードを挿入し、所定の貸出操作である後述する球貸ボタンを押圧操作することで、遊技機1より遊技媒体であるパチンコ球(遊技球)の貸し出しが実施されて遊技が可能となっている。また、カードリーダに代えて現金投入型の球貸機が設けられている場合には、所定額の現金を球貸機に投入することにより、投入額に対応する数のパチンコ球が貸し出されて遊技が可能となる。図2に示すように、遊技機1の前面を構成する前枠3の前面上部には前面パネル7が、この前面パネル7の下部には上皿部9が設けられている。前面パネル7は、表示窓部11の周囲には三方を囲むように上部遊技効果ランプ13、側部遊技効果ランプ15、17が設けられ、さらに上部遊技効果ランプ13を挟むようにその左右には高音スピーカ19,21が遊技者に聞き取りやすいようにやや内方に傾けて配置されている。表示窓部11は纂23を挟んで上部表示窓25と下部表示窓27とを備える。上部表示窓25と下部表示窓27とは共に中空で後述する遊技装置29の正面パネル5が直に露出し、遊技者に見えるようになっている。尚、纂23の内部には図示しない冷陰極管23aが内蔵され、回胴図柄表示装置537Aのリール121,123,125、上部表示窓25の装飾表示部33及び周辺表示部37の上領域39に表示されている入賞図柄とその賞球数の表記を遊技機内部から遊技者に向けて照明している。上部表示窓25は液晶表示器31Aの表示画面が覗く透明窓31と、この透明窓31の周囲に設けられた装飾表示部33とを有する。装飾表示部33には入賞図柄とその賞球数が遊技者に対し表記されるとともに、各種装飾絵柄で装飾されている。下部表示窓27は、回胴図柄表示装置537Aのリール121,123,125の表示画面が覗く透明窓35と、この透明窓35の周囲に設けられた周辺表示部37とを有する。周辺表示部37には透明窓35を挟む上領域39及び下領域41には装飾表示部33に表示しきれなかった入賞図柄とその賞球数が遊技者に対し表記されている。また、透明窓35の遊技者に対して左側には賭(BET)ライン,入賞ラインを示すライン表示部43を、遊技者に対して右側にはリプレイ表示ランプ45、投入可能表示ランプ47、及びボーナスゲームの発生を告知する告知ランプ49を有する。また、下領域41の更に下段部にはスタートランプ51、1BETランプ53、2BETランプ55、3BETランプ57、賞数(PAYOUT)表示器59、ボーナス(BONUS)ゲームのゲーム回数または残ゲーム回数を表示する表示器61、クレジット球数を表示するクレジット表示器63、取り込み球数を表示する表示器、即ち、賭け数表示器65が配列されている。前面パネル7の右端には内枠67の一部が正面パネルから露出して設けられ、内枠露出部69を構成している。そして、この内枠露出部69には錠71が設けられ、この錠71に専用の鉤(図示しない)を差し込んで左に回動することにより、前面パネル7の閉塞が解かれて、図示左端上下に設けられたヒンジ73,75を支点に回動して内枠67から開く。前面パネル7とともに前枠3を構成し前面パネル7の下部に設けられた上皿部9は、前面パネル7とは分離して設けられており、前面パネル7が開いた状態で前面パネル7裏で内枠67内に設けられたロック機構(図示しない)を解除することにより、上皿部9がヒンジ73,75を支点に回動して内枠67から開く。また、錠71を右に回動すると内枠67と外枠77との間の閉塞が解除され、内枠67がヒンジ73,75を支点に回動して外枠77から開くことができる。上皿部9は、前面パネル7の下方にあって前面パネル7から前方に突出し、かつ下方に行くにしたがってその幅が狭くなる構造を備えている。この上皿部9の表面には各種操作手段が備えられ操作パネル535が形成されている。そして、この上皿部9の上面79には、上皿部9の筐体81で囲まれた凹部83が形成されて球収納部を構成している。この凹部83は閾板85によって2分されていて、図示左側に示す第1の球収納部87は貸玉を投入するための収納部で、図示しない球貸機の球排出ノズルをその上部に対向させて貸球をこの遊技機に投入できる構成になっている。また、図示右側には第2の球収納部89が設けられ、第1の球収納部87から一旦遊技機内部に入った遊技球を賞球とともに待機球として一時貯留し、それらの遊技球を遊技機内部に設けられた遊技球の取込装置に向けて供給する。上皿部9の上面79には筐体81の上部に最大の賭球数(MAXBET)を設定するMAXBETボタン91、MAXBETよりも小さな賭玉数を設定する1BETボタン93、賭玉数の設定を取り消すキャンセルボタン95、遊技者が獲得あるいは投入した球を精算して球を回収するための設定手段である玉抜きボタン97がそれぞれ並んで設けられている。なお、1BETボタン93は、各ゲームでの後述するスタートレバー99の操作によるゲーム開始前に設定するものであり、1回目の設定で1BETの設定、2回目の設定で2BETの設定、3回目の設定で3BET即ちMAXBETの設定が可能となる。MAXBET設定後1BET、2BETに設定し直したい場合にはキャンセルボタン95を設定することにより、1BETボタン93は初期状態にリセットされ1BETの設定が可能となる。また、この遊技機における1BET当りの賭球数は基本的には5個で、2BETで10個、3BETすなわちMAXBETで15個の遊技球を1度に賭けることになる。この賭球数によりメダルを使用するスロットマシンに合せた金額投入による遊技を可能にしている。尚、この遊技機1においては、賭数は賭数設定キースイッチ(最大賭け数設定スイッチ)により店の営業方針に応じて任意に設定可能に構成され、その設定変更に応じて1ゲーム当りの割当時間、入賞による賞球数を変更し、投入数量に対する賞期待値は賭数にかかわらずほぼ一定となるように制御している。上皿部9の筐体81の側面には、遊技開始の設定手段であるスタートレバー99、このスタートレバー99の設定により回転している回胴リール(例えば3個)の回転をそれぞれ停止させる第1図柄停止ボタン101,第2図柄停止ボタン102,第3図柄停止ボタン103を備えている。また、第1図柄停止ボタン101,第2図柄停止ボタン102,第3図柄停止ボタン103の下部には貸出をカードユニットで行なう場合に使用するボタン105、返却ボタン106、カードの有価価値を表示する度数表示器107が設けられている。貸球ボタン105はプリペイドカード等のカードの有価価値を使って遊技球の貸し出しを受けるときに設定するための設定手段、返却ボタン106はプリペイドカード等のカードの返却を指示するための設定手段である。また、貸玉ボタン105、返却ボタン106、度数表示器107の下段には球排出ボタン109が備えられ、この球排出ボタン109を押すことにより第2の球収納部89に貯留されている遊技球を上皿部9の底に設けた球排出口(図示しない)から遊技球を外部に排出するための設定手段である。さらに、前枠3の下端部で上皿部9の下端左右には低音スピーカの音出口111,112が設けられていて、遊技機内部に設けられた低音スピーカから発せられた音が遊技者に効果的に伝わるように構成されている。図5〜図8に示すように遊技機1の制御系は、上述した遊技制御装置501を搭載した遊技制御基板500、取込払出制御装置715を搭載した取込払出制御基板502、演出制御装置を搭載した演出制御基板504を備えている。遊技制御基板500と取込払出制御基板502との間は信号線506,507により接続されて遊技制御装置501と取込払出制御装置715との間で双方向の信号送受が可能になっている。遊技制御基板500と演出制御基板504との間は信号線509により接続されて遊技制御装置501から演出制御装置への一方向の信号伝送のみが可能になっている。また、遊技制御基板500には電源装置511が接続されている。電源装置511には遊技機1の外部から電源が供給される。この電源装置511には、AC24Vの電源の供給を受けるための電源コード513、AC24Vの電源ON,OFF用の電源スイッチ515、打止め切替スイッチ517、自動精算切替スイッチ519、ボーナスゲーム等の抽選テーブル709を複数種の中から選択設定するための設定用キースイッチ521、設定用キースイッチ521によって設定されている抽選テーブル710をリセットしたり設定変更する際にリセットを実行するための設定変更/リセットスイッチ523、賭数を設定するための賭球数設定用キースイッチ525(最大賭け数設定指示スイッチ)、電圧AC24Vの電源断を検出して遊技制御基板500に電源断信号を送信するために電源断信号を検出する電源断信号検出/発生器5257電源動作が行なわれている場合に点灯する電源動作LED529、電源装置511への過電流の流入を防いで遊技機1を保護するヒューズ531を備え、これらの各種信号は電源エネルギーとともに伝送線533によって遊技制御基板500に向けて一方向に送られるように構成されている。尚、パチンコ機が設置される遊技島の電源設備を変更すること無く容易に遊技機1を設置可能なように、パチンコ島に供給される電圧AC24Vの電源の供給を受けて動作可能にしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の電源電圧、例えば現状のパチスロ機と言われるスロットマシンと同一のAC100Vの電源の供給を受けて動作可能としても良い。さらに、遊技制御基板500には前面パネル7、操作パネル535、リールユニット537、外部集中端子板539が接続されている。前面パネル7には、第1ランプ基板541と第2ランプ基板543とを備え、伝送線545によって遊技制御基板500から信号および電気エネルギーが第1ランプ基板541に向けて送られ、さらに必要な信号および電気エネルギーが伝送線547によって第1ランプ基板541から第2ランプ基板543に向けて送られるように構成している。第1ランプ基板541には、図2に示す赤色LEDで表示されるスタートランプ51、1BETランプ53、2BETランプ55、3BETランプ57、3桁の7セグメント表示器で構成され払出すパチンコ球の個数を表示する賞数(PAYOUT)表示器59、同じく3桁の7セグメント表示器で構成されボーナスゲームのゲーム回数または残ゲーム回数を表示する表示器61、4桁の7セグメント表示器で構成され装置内に貯留される遊技球の個数であるクレジットを表示するクレジット表示器63、2桁の7セグメント表示器で構成され取込球数(賭け数)を表示する賭け数表示器65を備えている。また、第2ランプ基板543は、赤色LEDで表示されリプレイの発生を表示するリプレイ表示ランプ45、同じく赤色LEDで表示され遊技球が投入可能である場合に表示される投入可能表示ランプ47、及び白色LEDで表示されボーナスゲームの発生を告知する告知ランプ49を備えている。操作パネル535は、図2に示すMAXBETボタン91、MAXBETよりも小さな賭玉数を設定するための設定手段である1BETボタン93、賭玉数の設定を取り消すための設定手段であるキャンセルボタン95、遊技者が獲得あるいは投入した球を精算して球を回収するための設定手段である玉抜きボタン97、遊技開始の設定手段であるスタートレバー99、このスタートレバー99の設定により回転している回胴リール(例えば3個)の回転をそれぞれ停止させるための設定手段である第1停止ボタン101,第2停止ボタン102,第3停止ボタン103を備えている。
そして、これらMAXBETボタン91、1BETボタン93、キャンセルボタン95、玉抜きボタン97、スタートレバー99、第1停止ボタン101,第2停止ボタン102,第3停止ボタン103は、中継コネクタ549を介して伝送線551,553により遊技制御基板500と接続し、伝送線551により遊技制御基板500から各種制御信号および電気エネルギーを受け、伝送線553により遊技制御基板500に向けて各ボタン91,93,95,97,101,102,103、およびスタートレバー99の設定信号を送信する。例えばMAXBETボタン91は、赤色LEDランプとフォトスイッチとを内蔵し、遊技者がMAXBETボタン91を押すと、その押圧情報はフォトスイッチが検知し、その検知信号は中継コネクタ549、伝送線553を介して遊技制御基板500に送られる。遊技制御基板500は、MAXBETボタン91から送られてきた信号を検知すると、伝送線551、中継コネクタ549を介してMAXBETボタン91に信号及び電気エネルギーを送り赤色LEDランプを点灯させる。リールユニット537は、ベルト状の回胴リール121,123,125、及びリール駆動制御装置を搭載したリール基板561を有する。回胴リール121はステッピングモータ555−1、ベルトセンサ557−1、および中継基板559−1を、回胴リール123はステッピングモータ555−3、ベルトセンサ557−3、および中継基板559−3を、回胴リール125はステッピングモータ555−5、ベルトセンサ557−5、および中継基板559−5をそれぞれ有する。各回同リール121,123,125は中継基板559−1,559−3,559−5を介してリール基板561と接続している。リール基板561は伝送線563、565を介して遊技制御基板500と接続し、伝送線563により遊技制御基板500からステッピングモータの各種制御信号および電気エネルギーを受け、伝送線563により遊技制御基板500に向けて各リールに設けられたベルトセンサの信号を送信する。外部集中端子板539は、遊技制御基板500とは伝送線567によって接続し、遊技制御基板500からの信号を遊技機1の外部機器、例えばホールコンピュータや遊技島の表示器等に向けて送信するための中継基板の役割を担っている。遊技制御基板500から送信しうる信号としては、遊技球(メダル)投入信号、遊技球(メダル)払出信号、BB中信号、RB中信号、チャレンジタイム(CT)状態やリプレイ状態出力信号がある。さらに、外部集中端子板539には扉開放スイッチ569から遊技機1の前枠3の開放信号であるドアセンサ信号が伝送線571を介して送信され、遊技制御基板500からの送信信号と同じく外部器機に向けて送信可能に構成される。外部集中端子板539は、これら外部に送信可能な各信号毎に外部機器との接続用の接続端子を備えている。取込払出制御基板502は、前述の遊技制御基板500と伝送線506及び伝送線507によって双方向に信号伝送を行なうように構成されている他、取込装置573、払出装置575、CRユニット接続基板577、および球抜きボタン97が接続し、さらに、CRユニット接続基板577にはCRユニット579、貸玉ボタン105、返却ボタン106、カードの有価価値を表示する度数表示器107が接続するように構成されている。球抜きボタン97は、図1に示す遊技機1の上皿部9上面79右端に設けられ、取込装置573内に残存している遊技球を完全に排出させるための設定ボタンで、伝送線581により取込払出制御基板502と接続している。この球抜きボタン97が押下されることにより、その信号は伝送線581を介して取込払出制御基板502に送られ、取込払出制御基板502は、取込装置573に球の排出を命じ、取込装置573内に残存している遊技球は全て上皿部9の第2の球収納部89に排出される。尚、この例ではMAXBETボタン91、1BETボタン93、精算用のキャンセルボタン95はいずれも遊技制御基板500に設けているが、遊技制御基板500の負荷を軽減するためには、MAXBETボタン91、1BETボタン93、精算用のキャンセルボタン95も球抜きボタン97と同様に取込払出制御基板502に接続し、取込払出制御基板502により直接制御されるように構成してもよい。取込装置573は、伝送線583,585によって取込払出制御基板502との間で双方向に信号伝送を行なうように構成されている。取込装置573は、パチンコ球を遊技機1に取り込むための装置で、遊技球取込基板589、ステッピングモータ591,592、フォトセンサ593,594、及び取込発光基板595とを備えている。払出装置575は、伝送線597,599によって取込払出制御基板502との間で双方向に信号伝送を行なうように構成されている。払出装置575は、ストップソレノイド601、賞球払出数検出センサ603、振り分けソレノイド605、貸出数検出センサ607を備えて構成される。CRユニット接続基板577は、伝送線609,611によって取込払出制御基板502との間で双方向に信号伝送を行なうように構成されている。CRユニット接続基板577は、本遊技機1の筐体外部にあるCRユニット579との間で伝送線613,615によって双方向に信号伝送を行なうように構成されている。更にCRユニット接続基板577は、伝送線617,619によって度数表示基板621と双方向に信号伝送を行なうように構成されている。度数表示基板621には度数表示器107が配置されている。また、度数表示基板621には貸球及び返却スイッチ基板623が伝送線625によって度数表示基板621側にのみ伝送可能に設けられている。返却スイッチ基板623には球貸ボタン105と返却ボタン106とが配置されている。取込払出制御基板502には、上記の他、球通路センサ中継基板627、外部端子基板629が設けられている。球通路センサ中継基板627には、払出路球切れスイッチ631、受け皿満タンスイッチ633が伝送線632,634により、それぞれ球通路センサ中継基板627に向けて信号を伝送されるように接続し、両スイッチからの信号は球通路センサ中継基板627から取込払出制御基板502に向けて伝送線635により伝送されるよう構成されている。外部端子基板629は、取込払出制御基板502とは伝送線637によって接続し、取込払出制御基板502からのCR球貸情報を遊技機1の外部機器、例えばホールコンピュータや遊技島の表示器等に向けて送信するための中継基板の役割を担っている。さらに、外部端子基板629には球切れスイッチ639から遊技機1の球切れ信号が送信され、本体ドアスイッチ641からは遊技機1の本体扉の開放信号が送信され、取込払出制御基板502からのCR球貸情報と同じく外部器機に向けて送信可能に構成される。外部端子基板629は、これら外部に送信可能な各信号毎に外部機器との接続用の接続端子を備えている。演出制御基板504は、伝送線509により遊技制御基板500から演出制御信号の送信を受けて音、光、画像により対応する演出を行い遊技者の期待と興奮を誘う各種演出を行うものである。演出制御基板504には、前面パネル7に載置されている高音スピーカ19,21及び内枠下部に設置されている低音スピーカ、前面パネル7内に配置されている電飾ランプ651液晶表示装置31、冷陰極管23、リールユニット537に内蔵されているリールランプユニット653が伝送線655,657,659,661,663を介して演出制御基板504から出力される表示制御指令にもとづきそれぞれ駆動することにより演出が行なわれる。
ROM700には例えば以下の表1乃至表4に示すようなデータがその機種の仕様に合せて選択されてデータテーブル710に記憶されている。以下の各表では、1回のゲームに際して投入可能な遊技球またはメダルの賭け数A毎に、この賭け数Aで行われる遊技においてのBB(ビックボーナス)の当選確率B,1ゲームの割当時間C,BB中の1回の小役当たりで払出される遊技球の個数またはメダルの枚数である賞数D,BBゲームの際に遊技者が獲得して払出され得る最大の遊技球またはメダルの数である最大賞数Eの値が設定されている。即ち、複数のデータA毎にデータB〜Eが対応付けられている。そして各遊技機には、その機種の仕様に合せて表1乃至表4のいずれか1つの表のデータ、あるいはいずれかの表のいくつかの行のデータが選択されてROM700のデータテーブル710に記憶されている。例えばパチンコ機用の遊技球を用いたスロットマシン(以下「パロット」と称す)の場合には表1の1〜7行のデータ全てが、メダルを用いたいわゆるパチスロ機の場合には表1の5〜7行のデータが記憶されている。
尚、ここでBB(ビッグボーナス)とは、従来のメダルを使ったスロットマシン遊技機いわゆるパチスロ機における当選すると30回の小役抽選獲得ゲームを行う中で、メダル1枚賭けで指定された絵柄(JAC等)をそろえるJACゲーム8回のレギュラーボーナスゲームを最大3回まで可能な特別遊技を想定している。
データB〜Eは、1つの表における各賭け数A,A・・・で行われる遊技において、単位時間当たり(例えば1秒当たり)の賞期待値(個)(以下「単位時間賞期待値(個)」という)がすべてほぼ一定になるように、かつ、1ゲームに際して投入される投入遊技媒体数に対する賞期待値(以下「投入数量賞期待値」という)がすべてほぼ一定になるように設定されている。単位時間賞期待値(個)は「E(BB最大賞数)*B(BB確率)/C(1ゲームの割当時間)」で定義され、投入数量賞期待値は「E(BB最大賞数)/Amax(1ゲームに際して投入可能な最大賭け数)」で定義される。各表の場合、BB(ビックボーナス)確率Bを一定にしているので、単位時間賞期待値(個)は実質的にはEとCとの値で決まる。即ち、各表では、各賭け数Aで行われる遊技において、単位時間賞期待値(個)は実質的に「E(BB最大賞数)/C(1ゲームの割当時間)=一定」となるような関係にEとCとの値が設定され、また、投入数量賞期待値は「E(BB最大賞数)/Amax(1ゲームに際して投入される最大賭け数)=一定」となるような関係にEとAmaxとの値が設定されている。
表1は、現在の遊技媒体としてメダルを投入するタイプのパチスロ機の内規、1ゲーム(メダル1,2,3枚賭け数選択)当りの割当時間4.1秒(メダル消費1分間400円以内)での期待値にあわせて、遊技媒体の各賭け数に応じた1ゲーム当りの割当時間を設定した表である。ここで、1ゲーム(遊技)当りの割当時間とは、その遊技の開始のための始動操作(遊技者によるスタートレバー99の操作)がなされてから次の遊技のための始動操作がなされるまでの最低所要時間である。したがって、1つの遊技がこの時間よりも早く終了した場合には、次の遊技はこの割当時間を過ぎるまでは一切開始するができず、たとえ遊技者がスタートレバー99を操作しても次の遊技はスタートせず、従って次のゲームの当り/はずれの抽選は行われず、遊技者は待たされる。賭け数Aは、1,2,3の倍数個の遊技球の賭け数選択が可能であるとし、各行の期待値は最大賭け数を選択した場合の数値を記している。具体的には行番号5の賭け球5,10,15個選択の場合がパチスロ機のメダル1,2,3枚選択の場合に一致するので、行番号5における1ゲーム当りの割当時間Cが4.1秒に設定される。BB中の1ゲーム当りの払い出し枚数Dも現在のパチスロ機に合わせて15枚に対応させて設定した。現在メダルが1枚当り20円、遊技球が1個当り4円で貸し出されており、この比率で算出すると遊技球の場合にはBB中の1ゲーム当りの払い出し個数Dは75個となる。BBゲームにおける最大払出枚数Eは規則では480枚以内となっているが、計算を容易にするために500枚と仮定設定し、それに対応して遊技球での払出数は2500個とした。また、BB確率Bは計算を容易にするために1/400に仮定設定した。その結果、単位時間当りの払出期待値(E*B/C)は約1.52、払出/投入比率E/Amaxは約166.7となり、これらの値がほぼ等しくなるように各賭け数Aに対応させて1ゲーム当りの割当時間C、BBゲームにおける最大払出枚数Eを設定した。またBBゲームにおける最大払出数Eの設定に伴い、BB中の1ゲーム当りの払い出し数Dもそれぞれ調整している。
表2は、現在のパチンコ機における風営法施行規則、遊技球1分間100個以内での期待値に合わせて遊技媒体の各賭け数に応じた1ゲーム当りの割当時間を設定した表である。賭け数Aは、表1と同じく1,2,3の倍数個の遊技球の賭け数選択が可能であるとし、各行の期待値は最大賭け数を選択した場合の数値を記している。表3は、現在の遊技媒体としてメダルを投入するタイプのパチスロ機の内規、1ゲーム(メダル1,2,3枚賭け数選択)当りの割当時間4.1秒(メダル消費1分間400円以内)での期待値に合わせて、遊技媒体の各賭け数に応じた1ゲーム当りの割当時間を設定した表である。賭け数Aは、1,2,3の倍数個の遊技球の賭け数選択が可能えあるとし、各行の期待値は最大賭け数を選択した場合の数値を記している。具体的には行番号7の遊技球100個選択の場合がパチンコ機の1分間100個以内の場合に一致するので、行番号7における1ゲーム当りの割当時間Cが60秒に設定される。BB中の1ゲーム当りの払い出し個数Dは現在のパチスロ機においては3枚賭け設定で最大15枚の払出がなされており、その値に対応させて設定した。現在メダルが1枚当り20円、遊技球が1個当り4円で貸し出されており、この比率で算出すると遊技球100個賭けの場合にはBB中の1ゲーム当りの払い出し個数Dは500個となる。BBゲームにおける最大払出枚数Eは、計算を容易にするために表1と同じく現行パチスロ機をMAX3枚賭けでMAX500枚と仮定設定し、それに対応させて遊技球での払出数は16667個とした。また、BB確率Bは計算を容易にするために表(E*B/C)は約0.69、払出/投入比率E/Amaxは約166.7となり、これらの値がほぼ等しくなるように各賭け数Aに対応させて1ゲーム当りの割当時間C、BBゲームにおける最大払出枚数Eを設定した。また表1と同様にBBゲームにおける最大払出数Eの設定に伴い、BB中の1ゲーム当りの払い出し数Dもそれぞれ調整している。
表3は、表1と同様に、現在の遊技媒体としてメダルを投入するタイプのパチスロ機の内規、1ゲーム(メダル1,2,3枚賭け数選択)当りの割当時間4.1秒(メダル消費1分間400円以内)での期待値に合わせて、遊技媒体の各賭け数に応じた1ゲーム当りの割当時間を設定した表であるが、表1は、表の各行毎に賭け数を3通り設定可能であったものを表3では各賭けた遊技球数ごとに1ゲーム当りの割当時間Cをパチスロ機の内規4.1秒に合わせて設定した。賭け数Aは、行番号1〜15それぞれにおいて、1,2,3,…,…,15個の遊技球のみの投入が可能であるとしている。表3では行番号15の遊技球15個選択の場合がパチスロ機のメダル3枚選択の場合に一致するので、行番号15における1ゲーム当りの割当時間Cが4.1秒に設定される。BB中の1ゲーム当りの払い出し枚数Dも表1と同じく、現在のパチスロ機に合わせて15枚に対応させて設定した。そして現在メダル対遊技球の貸し出し額の比率から計算して、BB中の1ゲーム当りの払い出し個数Dは75個とした。BBゲームにおける最大払出枚数Eも表1と同じく、計算を容易にするためにメダル3枚賭けで500枚と仮定設定し、それに対応する遊技球での払出数は2500個とした。また、BB確率Bも計算を容易にするために表1と同じく1/400に仮定設定した。その結果、単位時間当りの払出期待値(E*B/C)も表1と同じく約1.52、払出/投入比率E/Amaxは約166.7となり、これらの値がほぼ等しくなるように各賭け数Aに対応させて1ゲーム当りの割当時間C、BBゲームにおける最大払出枚数Eを設定した。またBBゲームにおける最大払出枚数Eの設定に伴い、BB中の1ゲーム当りの払い出し数Dもそれぞれメダル対遊技球の貸し出し額の比率に合わせて調整している。
表4は、表2と同様に、現在のパチンコ機における風営法施行規則、遊技球1分間100個以内での期待値に合わせて遊技媒体の各賭け数に応じた1ゲーム当りの割当時間を設定した表であるが、表2は、100球賭けの場合を除き、表の各行毎に賭け数を3通り設定可能であったものを表4では各賭けた遊技球数ごとに1ゲーム当りの割当時間Cをパチンコ機における風営法施行規則、遊技球1分間100個以内に合わせて設定した。賭け数Aは、表3と同じく、行番号1〜15それぞれにおいて、1,2,3,…,…,15個の遊技球のみの投入が可能であるとしている。表2と同じく遊技球100個選択の場合がパチンコ機の1分間100個以内の場合に一致するが、パロット機においては、表2のような遊技球100個賭けは待ち時間が60秒にもなり現実的ではないので、表4では15個までに留めている。そこで、行番号15の賭け数Aが遊技球15個の場合について見ると、賭け数Aが遊技球100個賭けの場合の3/20なので、1ゲーム当りの割当時間Cも3/20の9.0秒に設定される。
BB中の1ゲーム当りの払い出し枚数Dは表2と同じく、現在のパチスロ機に合わせ、現在のメダル対遊技球の貸し出し額の比率から計算して75個とした。BBゲームにおける最大払出枚数Eも表2と同じく、計算を容易にするためにメダル3枚賭けで500枚と仮定設定し、それに対応する遊技球での払出数は2500個とした。また、BB確率Bも計算を容易にするために表1〜3と同じく1/400に仮定設定した。その結果、単位時間当りの払出期待値(E*B/C)も表2と同じく約0.69、払出/投入比率E/Amaxは約166.7となり、これらの値がほぼ等しくなるように各賭け数Aに対応させて1ゲーム当りの割当時間C、BBゲームにおける最大払出枚数Eを設定した。また表2と同様にBBゲームにおける最大払出数Eの設定に伴い、BB中の1ゲーム当りの払い出し数Dもそれぞれメダル対遊技球の貸し出し額の比率に合わせて調整している。
遊技者が操作できない例えば遊技機1の裏側あるいは遊技店のホールコンピュータには、設定指示手段としての設定スイッチ711が設けられている。設定スイッチ711は例えば1回のゲームに際して投入が必要な賭け数を設定指示する賭け数設定スイッチ712と、設定1から設定6までの6段階の出玉率の選択設定が可能な、従来より周知の出玉率設定スイッチ713とから成る。出玉率設定スイッチ713の設定により各表のうちのBB確率Bが決定され設定制御部704に指示できる。また、賭け数設定スイッチ712の設定により各表のいずれかの行の賭け数A、1ゲームの割当時間C、及びBB中の1回の遊技での入賞に対するDが決定し、設定制御部704に指示できる。例えば、この遊技機がパロット機であって、その仕様の1つとして表2のデータ郡がデータテーブル710に記憶され、かつ、賭け数設定スイッチ712で行番号1の賭け数A「1球〜3球」が設定指示された場合は、設定制御部704が賭け数設定スイッチ712からの設定指示信号を入力検出して、表2のデータ郡の中から1行目のデータA,C,D(賭け数A「1球〜3球」、1ゲームの割当時間1.8秒、及びBB中の遊技1回当りの獲得賞数Dを読み込むとともに出玉率設定スイッチ713の設定値とともに遊技制御部703のデータ記憶部714に記憶する。遊技制御部703はデータ記憶部714に記憶された出玉率設定値に基いて遊技を制御する。例えば、遊技制御部703はデータ記憶部714に記憶された出玉率設定値に基いて複数の抽選テーブル709のうちその設定値に応じた抽選テーブル709で抽選を行うよう抽選部706に指示することによりBB確率Bが決定する。さらに遊技制御部703は、取込払出制御装置715に取込装置573の1回の遊技球の取込数を最大3個とするよう指示し、割当時間タイマ707に1ゲームの割当時間である1.8秒を設定し、取込払出制御装置715にBB中のJACゲーム1回の小役当たりで払出装置575の払い出す賞数を15個、かつBB中において払出装置575の払い出す最大賞数がほぼ500個となるように制御し、賭け数表示器65に賭け数(投入数)を表示させ、BB中の1回の小役当たり時に賞数表示器59に「15」を表示させるとともにBB終了時に液晶表示装置31にBBゲーム中の総獲得数を表示させる。このように設定された遊技機において、取込装置573により球が1球あるいは2球あるいは3球投入されて遊技者がスタートレバー99を操作すると遊技制御部703はそのゲームの当たり/はずれの抽選を行うとともに回胴図柄表示装置537Aの3つのリール121,123,125を回転させる1ゲームを開始する。1ゲームが開始される毎に割当時間タイマ707にタイマーがセットされそのゲームの所要時間が計測される。その後、遊技者により図柄停止ボタン101〜103が押されると遊技制御部703はリール121,123,125を抽選結果と対応させながら停止させる。遊技者は前の1ゲームが終わると次のゲームを行うためにパチンコ球を投入してスタートレバー99を操作し、次のゲームを行う。この際、先のタイマーセットによる所要時間の計測結果が前のゲームが開始されてから次のゲームを開始するためにスタートレバー99が操作されるまでの時間が割当時間タイマ707に設定された1ゲームの割当時間である1.8秒に満たない場合には1.8秒経過してから次のゲームが開始可能となる。つまり、前のゲームが開始されてから次のゲームを開始するためにスタートレバー99が操作されるまでの時間が1.8秒に満たない場合にはスタートレバー99が操作されても回胴図柄表示装置537Aのリール駆動用ステッピングモータ121a,123a,125aに駆動信号が出力されない。即ち、スタートレバー99が操作されたときにこれを検出した遊技制御部703から出力されるリール駆動信号と割当時間タイマ77のリセット出力との論理和をとるAND回路のような論理和回路によりリール駆動信号出力制御部705が構成される。よって、上記最大賭け数が小さいほど1ゲームの割当時間を短く、かつ、BB最大賞数を少なく、最大賭け数が大きいほど1ゲームの割当時間を長く、かつ、BB最大賞数を大きくしているので、どの賭け数に設定してもゲームの単位時間当りの賞期待値が同じになり、また投入数量に対する賞期待値も同じになる。
Figure 2005177309
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即ち、表2に示す実施形態の遊技機では、最大賭け数が違っていても、単位時間賞期待値(個)がすべて一定になるように、かつ、投入数量賞期待値がすべてほぼ一定となるように、各最大賭け数A毎のB〜Eの値が設定されたデータテーブル710有する(記憶装置手段であるROM700)を備えており、出玉率設定スイッチ713と賭け数設定スイッチ712とにより、上記表2に示すデータのうちからA〜Eの値を任意に1行選択できるので、賭け数の違いによってもゲームの単位時間賞期待値または投入数量期待値を変わらないようにでき、射幸性と遊技者の技量発揮との調和を図る遊技機が得られる。
尚、一般に、1ゲームのスタート後リールが定常回転して図柄停止ボタンの設定が可能になるまでには0.3秒〜1秒、1つのリールの停止から次のリールの停止までの時間は0.2秒以上必要なため、3つのリールを備えた回胴図柄表示装置537Aの場合はスタート後全てのリール121、123、125が停止するまで少なくとも0.7秒乃至1.4秒は費やされることになる。従って、1.4秒より短い割当時間は設定しないようにしてもよい(即ち、表1の「1球〜3球」、表3の1球、2球、3球、4球、5球、表4の1球、2球のように割当時間Cを「無し」にしておく)。この場合、前のゲームが開始されてから次のゲームを開始するためにスタートレバー99が操作されるとすぐに全てのリール121,123,125の回転が開始開始され次のゲームが開始される。つまり、遊技制御部703は割当時間タイマ707に割当時間を設定せず、リール駆動信号出力制御部705(論理和回路)を無効化する。この場合、1つの表における各最大賭け数Aで行われる遊技において、単位時間賞期待値(個)がすべてほぼ一定とはならず、賭け数Aが少ない場合には期待値は小さくなる方向にあるものの1ゲームの終了後直ちに次のゲームが開始可能となるので、単位時間(例えば1分)当りのゲーム数は多数枚賭けのときよりも増加可能となる。例えば、表1において、賭け数1,2,3個のときは、1ゲーム当りの割当時間を「無し」、賞数はBB中1回賞数15個とし、賭け数5,10,15個のときは、1ゲーム当りの割当時間をメダル式スロットマシンと同じ4.1秒に、賞数はBB中1回賞数75個に設定している。賭け数1,2,3個のときは、各機器の特性との関係で、1ゲームに要する最低時間は機器の特性にもよるが、最低でも0.7秒、通常1.2秒程度はかかるので、割当時間を0.82秒に設定せずに1ゲーム当りの割当時間を「無し」、とした場合でも、単位時間当りの賞期待値Eは、賭け数5,10,15個のときよりも小さくなってしまう。すなわち、賭け数が少なくなると、機器の特性が原因で賞の獲得期待値は小さくなってしまう場合があるが、単位時間(例えば1分間)当りのゲーム回数は賭け数が多い場合よりも多くなるので、期待値が低くなる傾向にある分、射幸性は低下する傾向にあるが、単位時間に多数回の遊技を行うことができる分、遊技性は増す。一方、賭け数を多く設定した場合には、単位時間(例えば1分間)当りのゲーム回数は賭け数が少ない場合よりも少なくなるため、単位時間当たりに遊技可能な回数は少なくなってしまう分、遊技性は低下する傾向にあるものの、1回の大当りで獲得可能な遊技価値の数量は大きくなり、射幸性は増す。極端な場合、例えば表1に第7行目に示すように、賭け数を225球(メダルの場合は45枚)に設定した場合、本発明では、1ゲーム当りの割当時間は61.5秒と実に1分間に1回程度しか遊技が行えないことになるが、BBに当選した場合の獲得枚数は37500個にも達する、但し、期待値はほぼ一定に設定しているので、射幸性にも限度があり、全体としては遊技性と射幸性との調和を確保している。
また、上記では、店側で賭け数を設定するようにしたが、遊技者が設定できるようにしてもよい。ただし、遊技者が賭け数を設定可能とする場合には、BB等の大当りゲーム中はその大当りが入賞したときの賭け数に固定され、賭け数の設定変更はできないようにする。
また、遊技機1では、例えば図9に示すように透明窓35を介して遊技者に表示される回胴図柄表示装置537Aのリール121,123,125の図柄717が3列3ラインとなり、表1,2の各賭け数Aで示す数中の最小数が賭けられた場合(1BETの場合)は図柄の組合せの入賞対象となるラインは中央ラインとなり、表1,2の各賭け数Aで示す数中の中間数が賭けられた場合(2BETの場合)は図柄の組合せの入賞対象となるラインは全ライン(上中下ライン719,718,720)となり、表1,2の各賭け数Aで示す数中の最大数が賭けられた場合(3BETの場合)は図柄の組合せの入賞対象となるラインは全ライン+2つの斜めライン721,722となる。表3,4の場合、賭け数A=最大賭け数であるので、例えば、賭け数Aを投入すると全ライン+2つの斜めラインを入賞対象ラインとなるよう遊技機1を設定してもよいし、賭け数Aを投入すると中央ラインのみあるいは全ラインのみが入賞対象ラインとなるよう遊技機1を設定してもよい。また、表1,2では、賭け数Aで示す最小数,中間数、最大数に対して同じデータB〜Eを設定しているが、賭け数Aで示す最小数,中間数、最大数のそれぞれにに対して異なるデータB〜Eを設定してもよい。この場合、1BET,2BET,3BETの賭け数の違いに対してもゲームの単位時間賞期待値及び投入数量期待値を変わらないようにすることが可能となる。
尚、上記では、遊技媒体としてパチンコ球を使う遊技機を説明したが、遊技メダル(パチンコ球5個に相当)を使用する遊技機(いわゆる通常のスロットマシン)にも適用することができる。
本発明の実施形態による遊技機の遊技制御装置を説明するためのブロック図。 同遊技機の外観斜視図。 同遊技機の前枠を取り外した状態を示す外観斜視図。 同遊技機の正面パネルを取り外した状態を示す外観斜視図。 同遊技機のブロック構成図。 同遊技機において遊技機制御装置とこれに関連する装置との配線説明図。 同遊技機において取込・払出制御装置とこれに関連する装置との配線説明図。 同遊技機において演出制御装置とこれに関連する装置との配線説明図。 同遊技機の前面図。 同遊技機の裏側の構成図。
符号の説明
1 遊技機、59 賞数報知器(報知手段)、65 賭け数表示器(賭数表示手段)、501 遊技機制御装置(制御手段)、703 遊技制御部(制御手段,抑制手段)、707 割当時間タイマ(割当時間設定手段)、710 データテーブル(記憶手段)、711 設定スイッチ(設定指示手段)712 賭け数設定スイッチ(賭数設定手段)。

Claims (12)

  1. 遊技媒体が投入されたことに基づき遊技の開始を可能とし、その遊技結果に対応する
    遊技価値の獲得を可能とする遊技機において、
    遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段と、
    この賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を遊技の単位時間当りの遊技価値の獲得期待値がほぼ一定となる値に設定する割当時間設定手段とを備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 賭数設定手段を遊技者が設定可能な位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 割当時間設定手段は賭数設定手段で遊技者が賭け数を設定する毎にその賭け数に応じた遊技割当時間を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 賭数設定手段を遊技店側が設定可能な位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 賭数設定手段により設定された賭け数に基づく遊技媒体の取込数およびこの取込数に対応して獲得可能な遊技媒体の払出数を制御する制御手段と、この制御手段により現在取り込みが可能な遊技媒体の数,現在払い出しが可能な遊技媒体の数を遊技者に知らせる報知手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 制御手段は、賭数設定手段の設定に応じて単位時間当りの遊技回数を変更する遊技回路変更手段を更に備えたことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
  7. 賭数設定手段で現在選択できる賭け数を表示する賭数表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 制御手段は、1遊技に投入される賭け数と、遊技により遊技価値の獲得可能性が大きな大当り遊技となったときに獲得可能な最大の遊技価値に対応する賞数と1遊技に対する割当時間とを対応付けで記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている前記1遊技に投入される賭け数に対応する前記賞数と前記1遊技に対する割当時間との比がほぼ一定の関係を満たすように設定されてなることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  9. 制御手段は、1遊技に投入される賭け数とこの賭数に対応する賞数とを対応付けて記憶してなる記憶手段を備え、この記憶手段に記憶されている賞数対賭数の比がほぼ一定の関係を満たすように設定されてなることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
  10. 遊技媒体の賭け数を設定するための賭数設定手段と、この賭数設定手段により設定された賭け数に基づいて次の遊技のための割当時間を設定する割当時間設定手段と、この割当時間設定手段が設定した前記割当時間とその遊技に要した時間とを比較し、その遊技に要した時間よりも前記割当時間の方が長い場合には、前記割当時間に達するまで次の遊技の開始を抑制する抑制手段を備えたことを特徴とする遊技機。
  11. 前記割当時間設定手段により設定される割当時間は、遊技の単位時間当りの賞期待値が変わらない時間に設定されていることを特徴とする請求項10記載の遊技機。
  12. 前記割当時間設定手段により設定される割当時間が、当該遊技機が遊技可能となる安定動作成立のための時間よりも短くなる場合には、前記割当時間を使用しないことを特徴とする請求項10または11記載の遊技機。
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