JP2005176598A - 永久磁石と組み合わされた巻線界磁コイルを使用する永久磁石ブラシタイプモータのための磁束変更装置 - Google Patents

永久磁石と組み合わされた巻線界磁コイルを使用する永久磁石ブラシタイプモータのための磁束変更装置 Download PDF

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Abstract

【課題】所望のレベルの磁束を発生させるために永久磁石と磁界巻線形コイルとを組み合わせる。
【解決手段】積層鉄心14及び巻線15を有する電機子13と、電機子13に関連した固定子構造体16とが設けられており、電機子が、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されており、固定子構造体16に、所定の磁束を提供する少なくとも1つの永久磁石22,24と、少なくとも1つの巻線鉄心構造体17とが設けられており、巻線鉄心構造体17が、永久磁石22,24とは逆の極性を規定するために、鉄心18と、鉄心の周囲に巻き付けられたコイル19とを有しており、これにより、コイル19への電流を制御することにより、固定子構造体16における磁束が所定の磁束に対して増減させられるようになっている。
【選択図】図3

Description

本出願は、2003年12月12日に出願された米国特許仮出願第60/529191号に基づき、優先権目的のためにこの米国特許の利益を請求する。
発明の分野
本発明は、永久磁石ブラシタイプDCモータ、特に、固定子構造体における永久磁石と組み合わされた巻線形界磁コイルに関する。
永久磁石DCブラシタイプモータの大きな挑戦は、様々な作動速度を達成することである。巻線形界磁タイプモータは概して、磁束を変化させることによって制御される速度を有する。このことは、電流、又は界磁巻線のコイルの巻き数を変更することによって行われる。永久磁石モータは一定の界磁磁石を有しているので、永久磁石モータは、磁束変化によって速度制御を達成することができない。
しばしば、自動車分野において使用される永久磁石モータは、2つ以上の速度、通常は一般的目的作動のためのより遅い速度と、最悪の場合の作動のための最大速度とを使用する必要がある。例えば、車両冷却システムモジュールの多重速度動作は、エンジン温度及び動作を最適化し、その結果燃料経済性が改良される。
永久磁石DCブラシタイプモータのために、歴史的に、より低い速度(多重速度動作)は以下の方法によって達成されてきた:
−抵抗器をモータと直列に付加する
−ブラシをスイッチアウトする(重ね巻きモータ)
−二重整流器を備えた二重電機子巻線
−付加的な第3のブラシを付加する(コイルをショートアウトする)
−SSR(ソリッドステートリレー)
リニア制御
PWM(パルス幅変調)
から成るがこれらに限定されない外部又は内部電子制御。
図1A、1B及び1Cはそれぞれ、2極、4極及び6極式の慣用のブラシタイプ永久磁石DCモータの磁気回路を示している。力線は、N極磁石から出て空隙に入るように形成されている。力線は、モータのロータの積層体に入り、できるだけ短い経路に沿って逆の極性の磁石へ延びている。力線は再び空隙を通り、逆の極性の磁石に入る。次いで、力線は、第2の磁石から出て、元の磁石へ戻る。したがって、力線は、閉ループ回路において動作すると理解される。磁石とロータ積層体との間の空隙に存在する磁束が、モータの動作特性を決定する。
磁束は、巻線形界磁固定子又は永久磁石固定子を使用して発生されることができる。図2は2極式巻線形界磁モータの磁気回路を示しており、この場合、極片10の周囲の(N)巻線コイルが磁束を発生する。1つの懸念は、永久磁石を備えたモータが一定レベルの磁束(又は固定子磁束)を有しており、ひいては1つの速度でしか動作しないということである。巻線形界磁固定子の利点は、磁束又は固定子磁束のレベルを変化させるために様々な巻線が適用されることができるということである。巻線形界磁固定子を使用することの欠点は、十分な磁束を発生するために、それぞれの界磁コイルに対して著しく多数のコイルの巻き数が必要とされるということである。この要求により固定子が大きく、重くかつ比較的高価になる。
慣用の速度制御方法を試験した結果、モータ磁束を変化させるための別の方法は、所望のレベルの磁束を発生させるために永久磁石を界磁巻線形コイルと組み合わせることである。
したがって、本発明の課題は、所望のレベルの磁束を発生させるために永久磁石と界磁巻線形コイルとを組み合わせることである。
本発明の課題は上記必要性を満たすことである。本発明の原理によれば、この課題は、永久磁石DCモータのための固定子及び電機子アセンブリを提供することによって達成される。アセンブリは、積層鉄心及び巻線を有する電機子と、電機子に関連した固定子構造体とを有している。電機子は、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されている。固定子構造体は、所定の磁束を提供する少なくとも1つの永久磁石と、少なくとも1つの巻線形鉄心構造体とを有しており、この巻線形鉄心構造体は、鉄心と、この鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、これにより、永久磁石とは逆の極性を規定している。コイルへの電流が制御されると、固定子構造体の磁束が固定子磁束に対して増減されることができる。このように、モータは様々な速度で動作することができる。
本発明の別の態様によれば、永久磁石DCモータの速度を制御する方法が提供される。モータは、積層鉄心及び巻線を有する電機子と、電機子に関連した固定子構造体とを有している。電機子は、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されている。固定子構造体は、所定の磁束を提供する、同じ極性の少なくとも2つの永久磁石と、同じ極性の少なくとも2つの巻線形鉄心構造体とを有している。それぞれの巻線形鉄心構造体は、鉄心と、鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有している。巻線形鉄心構造体は、永久磁石とは逆の極性を規定している。
この方法はモータ及びコイルと作用的に関連したスイッチを提供する。スイッチは以下のように制御される。すなわち、(1)電機子が永久磁石の所定の磁束に基づいて所定の速度で回転するように電流がコイルに提供されないように、又は(2)磁束が所定の磁束に対して増大するように電流がコイルに一方向で提供され、これにより電機子が例えば所定の速度よりも低い速度で回転するように、又は(3)磁束が所定の磁束よりも減少するように電流がコイルに1つの方向とは反対の方向で提供され、これにより電機子が例えば所定の速度よりも高い速度で回転するように、である。
本発明のその他の課題、特徴及び特性、構造体の関連するエレメントの動作方法及び機能、部材の組み合わせ、並びに製造の経済性は、添付の図面を参照した以下の詳細な説明及び添付された請求項を考慮することにより明らかになるであろう。全ての添付の図面は本明細書の一部を構成している。
本発明は、添付の図面に関連した発明の有利な実施形態の以下の詳細な説明からさらによく理解されるであろう。図面においては同一の参照符号は同一の部材を示している。
図3は、4極永久磁石DCブラシタイプモータ11(図7に概略的に示されている)のための、本発明の原理に基づいて設けられた、概して12で示された、4極固定子及び電機子アセンブリを示している。アセンブリ12は、積層鉄心14及び巻線15を有する、概して13で示された慣用の電機子と、電機子13を包囲した、概して16で示された固定子構造体とを有している。電機子13は、巻線15が通電された場合に固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されている。モータ11は、米国特許第5977666号明細書に開示されたタイプであることができ、この米国特許明細書の開示内容は引用により本明細書に記載されたものとする。モータ11は有利には、自動車用途、例えばエンジン冷却用途において使用される。4極アセンブリが示されているが、本発明は、2極、6極、8極等のモータに適用可能であることが認められるであろう。
図3に示したように、固定子構造体16において、交互の極片は、概して17で示された巻線形鉄心構造体である。巻線形鉄心構造体17は、図4に示されており、鉄心18と、鉄心18の周囲に巻き付けられた巻線若しくはコイル19とを有している。図5に示されているように、鉄心18は、ベース20と、ベース20から延びたボビン部材21とを有している。ボビン部材21及びベース20は、コイル19の部分を収容するためのポケット25を規定するように構成及び配置されている。ボビン部材21は、周面23を有しており、この周面23上にコイル19が巻き付けられている。周面23は、コイル19と鉄心18との間の電気的絶縁を提供するためにエポキシ樹脂又はその他の物質でコーティングされていることができる。
図3に示したように、固定子構造体16の主磁束は、同じ極性を有する2つの永久磁石22,24によって供給される。隣接する極(鉄心)18は、永久磁石22,24と同様の寸法の、鉄材料から形成されている。2つの鉄心18はそれぞれ、線材のコイル19が鉄心18の周囲に巻き付けられるように形成されており、コイル19に通電することにより余分な磁束がアセンブリ12に提供される。コイル19によって形成されるこの付加的な磁束は、永久磁石22,24によって提供される主磁束を増大又は低減するために使用される。
2つのコイル19は、巻線形界磁モータと同様に巻成されている。コイル19はそれぞれ、“X”ゲージワイヤの“N”巻き数で巻き付けられており、同じ方向で巻き付けられており、コイルが通電された場合に同じ極性を有する。巻線形鉄心の極性は、コイル19における巻線の巻き方向と、コイル19を流れる電流の方向とによって決定される。コイル19は、時計回り(CW)又は逆時計回り(CCW)に巻き付けられている。コイル19は、永久磁石22,24と交互の位置においてフェライト鉄心18の周囲に装備されている。
モータ及び永久磁石回路は、モータの磁界が、閉ループ磁気回路のための磁気飽和点よりも著しく低くなるように形成されている。これは、永久磁石の数が慣用の永久磁石モータと比較して半分に減じられているからである。したがって、それぞれの磁気回路(極)は、慣用の永久磁石モータのように2つではなく1つの永久磁石によってしか支持されていない。これにより、(磁石負荷ライン、Pcラインにおけるより低いスロープにより)磁石のためのより低い動作点を生じる。
固定子コイル19からの磁束介入がない場合、モータ11は所定の速度(中間速度)で動作する。モータ動作特性は図6に示されている。界磁コイル19によって発生される余分な磁束を加えることによって磁束レベルを増大することができる。付加的な磁束はモータ11を減速させ、ひいては、磁束がモータに加えられた場合「低速」を規定する。界磁コイル19を逆方向で通電することによって永久磁石モータからの磁束を減じるために、界磁コイル19が使用される。このことの効果は、モータの動作速度を増大することである(高速)。
したがって、3つの異なる動作速度(中速、低速、高速)を得ることができる。3速動作のための切換えスキームは図9の表に示されており、K1〜K3は、例えば電磁リレー又はMOSFET等の電力開閉器である。さらに、コイル19は、互いに並列に(図7)又は直列に(図8)電気的に接続されることができる。図7及び図8は、車両電気システム30と、車両のエンジン冷却モジュール32との電気的な接続を示している。図7及び図8において、CONは巻線界磁コイルへの電力接続であり、M+はモータの正の接続であり、M−はモータの負の接続である。図6は、本発明のモータのモータ動作特性のグラフである。図7及び図8において、コイルは通電されていない。K1,K2,K3スイッチはオフ位置を占めている。モータ磁束は、磁石のみによるものである。
コイル19を互いに独立して又は直列及び並列接続での組み合わせにおいて一緒に選択的に通電する(切り替える)ことによって、付加的な速度変化を得ることができる。この切換え方法の例は、図11の表に示されており、図10に概略的に示されている。この場合コイルは通電されていない。K1〜K6スイッチはオフ位置を占めている。モータ磁束は磁石によるもののみである。コイル19への電流を選択的に制御することによって7つまでの異なる速度を得ることができる。K1〜K6は、例えば電磁リレー又はMOSFET等の電力開閉器である。図10において、スイッチは、モータの一部であると考えられるが、モータとは別個であることができる。
鉄心18は、固定子構造体ハウジングに組み付けられ、その後に巻き付けられる別個の部分であることができる。択一的に、別個の鉄心18は、巻き付けられ、次いで固定子構造体ハウジングに取り付けられることができる。別の選択肢は、固定子構造体ハウジングの壁部と一体的なコアを形成し、次いでこの鉄心の周囲にコイルを巻き付けることである。
すなわち、固定子構造体16の全体的な磁束レベルを生ぜしめるために、永久磁石が界磁巻線コイルと組み合わされている。さらに、基本的なモータ11は、2つの永久磁石22,24と2つの界磁巻線コイル19とによる一定の磁束レベルを有する。コイルが通電されると、コイルは、固定子構造体16における磁束を増強するか又は打ち消すことができる。モータにおける磁束変化は、可変動作速度を提供する。
固定子構造体16の利点は:
1.モータ速度が界磁コイル19によって制御される
2.モータの主磁束が、永久磁石22,24によって発生される
3.界磁コイル19における電流レベルが低く、これにより、より小さなリレーの使用が可能となる
4.低速でのモータ効率が優れている
5.巻線界磁コイルへの電力を制御するために、車両のリレーシステムを使用することができる。
固定子構造体16のその他の特徴は:
1.モータ動作を得るために巻線界磁コイル19と永久磁石とが組み合わされる
2.“n”磁石を“n”巻線界磁コイル19と置換し、コイル19をオン、オフ及びリバース・オンで切り替えることによって、モータ速度が変化される
3.磁束又はモータ速度を変化させるために、電力開閉器(リレー/MOSFET)と直列又は並列に接続された1つのコイルが使用される
4.磁束又はモータ速度を変化させるために、電力開閉器(リレー/MOSFET)と直列又は並列に予備接続された界磁巻線コイルが使用される
5.コイルが独立した部材又はハウジング構成部材/アセンブリの一体的な部分である。
6.電力開閉器は、モータアセンブリの部分であるか、外部のボックスに組み込まれているか、自動車のエンジンコンピュータユニットの部分であるか、車両の電気系統の部分であることができる
7.ストール保護における使用のために電機子速度変化を同時に又は独立して測定するために、少なくとも1つのコイル19の電圧を検出することができる。択一的に、電機子速度を検出するために付加的な巻線を加えることができる。
前記有利な実施形態は、本発明の構造的及び機能的原理を示すために及び有利な実施形態を採用した方法を示すために図示及び説明されており、このような原理から逸脱することなく変更されることができる。したがって、本発明は、別紙の請求項の思想の範囲に含まれる全ての変化形態を含んでいる。
慣用の2極ブラシタイプ永久磁石モータのための磁気回路を示している。 慣用の4極ブラシタイプ永久磁石モータのための磁気回路を示している。 慣用の6極ブラシタイプ永久磁石モータのための磁気回路を示している。 慣用の2極巻線形界磁モータの磁気回路を示している。 本発明の原理に基づく4極固定子及び電機子アセンブリの平面図である。 図3の固定子及び電機子アセンブリの巻線形鉄心構造体の平面図である。 図4の巻線形鉄心構造体の鉄心の斜視図であり、ワイヤコイルを備えずに示されている。 本発明のモータのモータ動作特性のグラフである。 並列に接続された本発明のモータのコイルを示す概略図である。 直列に接続された本発明のモータのコイルを示す概略図である。 図7及び図8のモータの3つの速度切換え動作を示す表である。 本発明の別の実施形態によるモータのコイル切換え配列を示す概略図である。 図10の回路の7つの速度切換え動作の表である。
符号の説明
11 モータ、 12 固定子及び電機子アセンブリ、 13 電機子、 14 積層鉄心、 15 巻線、 16 固定子構造体、17 巻線形鉄心構造体、 18 鉄心、 19 コイル、 20 ベース、 21 ボビン部材、 22,24 永久磁石、 23 周面、 25 ポケット、 30 車両電気システム、 32 エンジン冷却モジュール

Claims (30)

  1. 永久磁石DCモータのための固定子及び電機子アセンブリにおいて、
    積層鉄心及び巻線を有する電機子と、
    該電機子に関連した固定子構造体とが設けられており、前記電機子が、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されており、
    前記固定子構造体に、
    所定の磁束を提供する少なくとも1つの永久磁石と、少なくとも1つの巻線鉄心構造体とが設けられており、該巻線鉄心構造体が、永久磁石とは逆の極性を規定するために、鉄心と、該鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、これにより、コイルへの電流を制御することにより、固定子構造体における磁束が所定の磁束に対して増減させられるようになっていることを特徴とする、永久磁石DCモータのための固定子及び電機子アセンブリ。
  2. 前記鉄心が鉄材料から形成されておりかつ周面を有しており、該周面の周囲にコイルが巻き付けられている、請求項1記載のアセンブリ。
  3. 前記鉄心が、永久磁石と概して同じ寸法を有している、請求項1記載のアセンブリ。
  4. 前記鉄心が、ベースと、該ベースから延びたボビン部材とを有しており、ボビン部材とベースとが、コイルの一部を収容するためのポケットを規定するように構成及び配置されている、請求項1記載のアセンブリ。
  5. 前記ボビン部材が周面を有しており、該周面の周囲にコイルが巻き付けられている、請求項4記載のアセンブリ。
  6. 前記周面が電気的に絶縁されている、請求項5記載のアセンブリ。
  7. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心が、ハウジングとは別個でありかつ該ハウジングに取り付けられている、請求項1記載のアセンブリ。
  8. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心がハウジングと一体的である、請求項1記載のアセンブリ。
  9. 永久磁石DCモータのための固定子構造体において、
    所定の磁束を提供する少なくとも1つの永久磁石と、
    少なくとも1つの巻線鉄心構造体とが設けられており、該巻線鉄心構造体が、永久磁石とは逆の極性を規定するために、鉄心と、該鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、これにより、コイルへの電流を制御することによって、固定子構造における磁束が所定の磁束に対して増減させられるようになっていることを特徴とする、永久磁石DCモータのための固定子構造体。
  10. 前記鉄心が鉄材料から形成されておりかつ周面を有しており、該周面の周囲にコイルが巻き付けられている、請求項9記載の構造体。
  11. 前記鉄心が、永久磁石と概して同じ寸法を有している、請求項9記載の構造体。
  12. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心が、ハウジングとは別個でありかつ該ハウジングに取り付けられている、請求項11記載の構造体。
  13. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心がハウジングと一体的である、請求項11記載の構造体。
  14. 永久磁石DCモータのための固定子構造体において、
    同じ極性を有しかつ所定の磁束を提供する少なくとも2つの永久磁石と、
    同じ極性を有する少なくとも2つの巻線鉄心構造体とが設けられており、それぞれの巻線鉄心構造体が、鉄心と、該鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、巻線鉄心構造体が、永久磁石とは逆の極性を規定しており、これにより、コイルへの電流を制御することにより、固定子構造体における磁束が所定の磁束に対して増減させられるようになっていることを特徴とする、永久磁石DCモータのための固定子構造体。
  15. それぞれの鉄心が、鉄材料から形成されておりかつ周面を有しており、該周面の周囲にコイルが巻き付けられている、請求項14記載の構造体。
  16. それぞれの鉄心が、それぞれの永久磁石と概して同じ寸法を有している、請求項14記載の構造体。
  17. 積層鉄心と巻線とを有しておりかつ固定子構造体に対して回転するように構成及び配置された電機子と組み合わされている、請求項14記載の構造体。
  18. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、鉄心が、ハウジングとは別個でありかつ該ハウジングに取り付けられている、請求項14記載の構造体。
  19. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、鉄心が前記ハウジングと一体的である、請求項14記載の構造体。
  20. 永久磁石DCモータにおいて、
    積層鉄心と巻線とを有する電機子と、
    該電機子に関連した固定子構造体とが設けられており、前記電機子が、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されており、
    固定子構造体に、
    同じ極性を有しておりかつ所定の磁束を提供する少なくとも2つの永久磁石が設けられており、
    同じ極性を有する少なくとも2つの巻線鉄心構造体が設けられており、それぞれの巻線鉄心構造体が、鉄心と、該鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、巻線鉄心構造体が、永久磁石とは逆の極性を規定しており、これにより、コイルへの電流を制御することにより、固定子構造体における磁束が所定の磁束に対して増減させられるようになっていることを特徴とする、永久磁石DCモータ。
  21. 前記コイルが、並列に電気的に接続されている、請求項20記載のモータ。
  22. 前記コイルが、直列に電気的に接続されている、請求項20記載のモータ。
  23. 電機子、ひいてはモータを様々な速度で回転させるためにコイルへの電流ひいては固定子構造体における磁束を制御するように選択的に制御されるように、モータ及びコイルに対して構成及び配置されたスイッチと組み合わされている、請求項20記載のモータ。
  24. 前記スイッチが、
    (1)コイルに電流が供給されていない場合に電機子が所定の速度で回転し、
    (2)電流がいずれかのコイルに一方向で提供された場合に、磁束が増大し、可動子を所定の速度よりも低い速度で回転させ、
    (3)電流がいずれかのコイルに前記一方向とは反対方向で提供された場合に、磁束が減少し、可動子を所定の速度よりも高い速度で回転させる
    ように構成及び配置されている、請求項20記載の組み合わせ。
  25. 前記スイッチがモータとは別個である、請求項23記載の組み合わせ。
  26. 前記スイッチがモータと一体的である、請求項23記載の組み合わせ。
  27. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心がハウジングとは別個でありかつ該ハウジングに取り付けられている、請求項20記載のモータ。
  28. 前記固定子構造体がハウジングを有しており、前記鉄心がハウジングと一体的である、請求項20記載のモータ。
  29. 永久磁石DCモータの速度を制御する方法において、
    前記モータが、積層鉄心と巻線とを有する電機子と、該電機子に関連した固定子構造体とを有しており、前記電機子が、固定子構造体に対して回転するように構成及び配置されており、固定子構造体が、所定の磁束を提供する、同じ極性を有する少なくとも2つの永久磁石と、同じ極性を有する少なくとも2つの巻線形鉄心構造体とを有しており、それぞれの巻線形鉄心構造体が、鉄心と、該鉄心の周囲に巻き付けられたコイルとを有しており、巻線形鉄心構造体が永久磁石とは逆の極性を規定しており、前記方法が、
    モータ及びコイルに作用的に関連したスイッチを提供し、
    (1)コイルに電流が供給されないようにスイッチを切り換え、永久磁石の所定の磁束に基づき電機子が所定の速度で回転するようにするか、
    (2)電流がいずれかのコイルに一方向で提供されるようにスイッチを切り換え、これにより、磁束が所定の磁束よりも増大し、電機子を所定の速度よりも低い速度で回転させるか、又は、
    (3)電流がいずれかのコイルに前記一方向とは逆方向で提供されるようにスイッチを切り換え、これにより、磁束が所定の磁束よりも減少し、電機子を所定の速度よりも高い速度で回転させる
    ことを含むことを特徴とする、永久磁石DCモータの速度を制御する方法。
  30. ストール条件を決定する場合に使用するために電機子の速度を測定するためにコイルのうちの少なくとも1つのコイルの電圧を検出する、請求項29記載の方法。
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