JP2003204661A - 回転電機 - Google Patents

回転電機

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JP2003204661A JP2002299839A JP2002299839A JP2003204661A JP 2003204661 A JP2003204661 A JP 2003204661A JP 2002299839 A JP2002299839 A JP 2002299839A JP 2002299839 A JP2002299839 A JP 2002299839A JP 2003204661 A JP2003204661 A JP 2003204661A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力や効率などの性能を維持向上しつつ、界
磁の電気的応答性と機械的応答性を改善することができ
る回転電機を提供すること。 【解決手段】 車両用交流発電機は、多相巻線1bを有
する電機子1と、界磁鉄心3を構成するディスク部3b
およびボス部3aと、ボス部3aに巻回された界磁巻線
4と、回転軸5とともに回転自在に取り付けられたロー
タ磁極積層体とを備えている。ロータ磁極積層体7は、
軸方向に沿って第1インダクタ積層鉄心8と第2インダ
クタ積層鉄心9にほぼ2分されており、それぞれには、
電気角2πのピッチで、径方向に沿って形成された複数
のスリットと、これらのスリットの間に形成されて永久
磁石を収納するスロットとを有する。この永久磁石は、
界磁巻線4の起磁力に対抗する向きであって径方向に着
磁されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車やトラック
等に搭載される車両用に適した回転電機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンが低回転化してアイドリ
ング回転時におけるトルクが低下する中で、補機類のト
ルク印加ショックやオートマチックトランスミッション
の連結ショックなどをいかにして緩和するかが重要な課
題となっている。例えば、従来の車両用発電機では、電
気負荷が急に印加された場合であっても発電量を徐々に
増加させる徐励発電などの対策がなされている。また、
特に最近では、電気ステアリングなどのように、瞬間消
費電力が大きく、かつ、その作動応答性やフィーリング
が重要視されるものが多くなっており、原動機であるエ
ンジンの駆動トルクの不足分を補うために、補機類の消
費トルクを瞬間的に開放するという技術課題が生じてい
る。このような技術課題に対しては、例えば、トランジ
スタ駆動の発電電動機を用いて電動トルクをベクトル制
御などで高速制御する方法が一般的である(例えば、特
許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開平4−222436号公報(第3−
5頁、図1−6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法で
は、複雑な制御機構や大電流を流すことができるトラン
ジスタが必要になるためコストが高くなるという問題が
ある。また、このような発電電動機は、電動動作を兼ね
るためにどうしても機械時定数が大きくなるが、このよ
うな大きな機械時定数を有する部品を用いて瞬間的にト
ルク補償を行うためには、さらに大きなトランジスタや
バッテリ容量が必要になるなど充電システム全体に影響
を与えるという問題があった。そこで、例えば単に車両
用発電機の界磁電流を調整することにより高速トルクを
制御することができれば、大きな設計変更や高価な部品
を使用する必要もないため、有効な手段となる。このた
め、時定数減少をねらって界磁抵抗値を増したり、界磁
巻線の巻線数を減らすなどの方法も考えられるが、励磁
力の低下により出力や発電効率が低下してしまい、電気
負荷が増加している最近の傾向を考慮すると、採用は難
しい。
【0005】本発明は、このような点に鑑みて創作され
たものであり、その目的は、出力や効率などの性能を維
持向上しつつ、界磁の電気的応答性と機械的応答性を改
善することができる回転電機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、三つの着眼
点で回転電機の基本構造を変更している。具体的には三
つの着眼点とは、(1)界磁の応答性を改善するため
に、基本構成として界磁起磁力を低下させたときに主磁
束を急速に消失できうる磁気回路とすること、(2)イ
ンダクタンスと回路磁気抵抗とが反比例関係にあること
から、回路磁気抵抗を増して界磁回路のインダクタンス
を下げること、(3)機械的慣性を極力小さくすること
である。
【0007】上述した課題を解決するために、本発明の
回転電機は、多相巻線を有する電機子と、界磁鉄心を構
成するディスク部およびボス部と、ボス部に巻回された
界磁巻線と、界磁鉄心と電機子との間に配置されて回転
軸とともに回転自在に取り付けられたロータ磁極体とを
備えている。また、このロータ磁極体は、軸方向に沿っ
て第1インダクタ鉄心と第2インダクタ鉄心にほぼ2分
されている。これらの第1インダクタ鉄心および第2イ
ンダクタ鉄心のそれぞれは、電機子の電気角に関して周
期2πのピッチで径方向に着磁した第1の永久磁石を収
納し、この第1の永久磁石の着磁の向きは界磁巻線の起
磁力に対向する方向となっている。
【0008】また、本発明の回転電機は、多相巻線を有
する電機子と、界磁鉄心を構成するディスク部およびボ
ス部と、ボス部に巻回された界磁巻線と、界磁鉄心と電
機子との間に配置されて回転軸とともに回転自在に取り
付けられたロータ磁極体とを備えている。また、このロ
ータ磁極体は、軸方向に沿って第1インダクタ鉄心と第
2インダクタ鉄心にほぼ2分されている。これら第1イ
ンダクタ鉄心および第2インダクタ鉄心のそれぞれは、
電機子の電気角に関して周期2πのピッチで、径方向に
沿って形成された複数のスリットと、これらのスリット
の間に形成されて第1の永久磁石を収納するスロットと
を有する。さらに、第1の永久磁石は、界磁巻線の起磁
力に対抗する向きであって径方向に着磁されている。
【0009】第1の永久磁石の磁束が界磁巻線の磁束に
対して主磁気回路で対抗する位置関係に配置されている
ため、界磁巻線の起磁力が消失すると急速に界磁磁束が
消失する。これにより、界磁の電気的応答性を改善する
ことができる。また、ディスク部の一部がハウジングに
固定されてブラシレス磁気回路が形成されている場合
に、上述したスロットは、第1インダクタ鉄心あるいは
第2インダクタ鉄心の径方向に沿って電機子側に偏って
配置されることが望ましい。
【0010】第1の永久磁石のNS磁極の表面で漏洩す
る磁束が少なくなるとともに、隣の磁石のない領域に行
くために第1の永久磁石の内径裏面側を通る磁束通路が
絞られることがないため、総合的に電機子側に与える第
1の永久磁石の磁力を強めることができる。
【0011】また、ブラシレス磁気回路とすることによ
り主磁気回路中に存在するエアギャップの数が増えると
ともに、第1の永久磁石を介在させることにより、界磁
回路の磁気抵抗を増やすことができるため、主磁気回路
のインダクタンスが非常に小さくなる。また、機械的に
も、回転部はロータ磁極体を含む最小限の構成で済み、
しかも磁束はディスク部側と電機子側との間で抜ける構
造となっているため、重い鉄心の量を減らすことが可能
になり、低慣性で高応答の機械特性が得られる。
【0012】さらに、第1の永久磁石の偏在により、磁
路肉厚側であるディスク部と第1および第2インダクタ
鉄心との間の磁気抵抗が、界磁鉄心側からみて角度位置
的にぼかし効果を奏するかたちとなるため、第1の永久
磁石の起磁力の角度的ムラの発生が軽減され、ディスク
部とロータ磁極体との間の通磁性を向上させることがで
きる。このため、小型のロータ磁極体とすることがで
き、機械的慣性のさらなる低減が可能になる。
【0013】また、上述した界磁鉄心は、ディスク部の
外径面に、ディスク部の軸方向肉厚よりも軸方向に長い
円筒部を備えることが望ましい。これにより、界磁鉄心
のディスク部から第1および第2インダクタ鉄心へ流れ
る磁束の通磁性がよくなるため、相対的に小型のロータ
磁極体とすることができ、機械的慣性の低減が可能とな
る。
【0014】また、上述した第1インダクタ鉄心と第2
インダクタ鉄心の間に、界磁巻線の起磁力と対向する向
きに着磁した第2の永久磁石を配置することが望まし
い。これにより、第1インダクタ鉄心と第2インダクタ
鉄心の間に磁束の漏れが生じることを低減することがで
きるとともに、この第2の永久磁石の磁束を界磁磁束と
して加算して電機子に供給することができるので、出力
向上による高性能化が可能となる。すなわち、出力を維
持する場合には、相対的に小型のロータ磁極体を採用す
ることができ、機械的慣性の低減が可能となる。
【0015】また、上述した界磁巻線とロータ磁極体の
間に、ディスク部間の漏れ磁束を減じる方向に着磁した
第3の永久磁石を配置することが望ましい。これによ
り、界磁鉄心のディスク部間の漏れを防止することがで
きるとともに、この第3の永久磁石の磁束を界磁磁束と
して加算して電機子に供給することができるので、出力
向上による高性能化や、相対的に小型のロータ磁極体の
採用が可能となり、機械的慣性の低減が可能となる。特
に、回転部でなく固定部に第3の永久磁石を配置するこ
とにより、エアギャップでの起磁力ロスもなく、また遠
心力対策のためのスペースと関連部品の必要性、磁石自
体の慣性増加などの数々の弊害要因を回避することがで
き、永久磁石を用いることによる高性能化、低慣性化効
果を高めることができる。
【0016】また、上述した界磁巻線の通電方向を可変
に設定する制御手段をさらに備えることが望ましい。永
久磁石を用いる場合には、発電を要しないとき、すなわ
ち界磁巻線に通電しない無励磁のときにも、永久磁石の
磁束によって発電量が完全にゼロにならないが、上述し
た制御手段によって永久磁石の磁束による発電を抑制す
ることが可能になる。また、逆に界磁巻線に対して相対
的に永久磁石の強度を強めることが可能となり、永久磁
石による界磁磁束の急速な消失や、高性能化、低慣性化
効果のすべてに対応することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の回転電機を適用し
た一実施形態の車両用交流発電機について、図面を参照
しながら詳細に説明する。図1は、本実施形態の車両用
交流発電機の部分的な構成を示す断面図である。また、
図2は図1に示したII−II線断面の部分的な展開図
である。図3は、図1に示したIII−III線断面の
部分的な展開図である。図4は、界磁ロータの側面の展
開図である。
【0018】これらの図に示すように、本実施形態の車
両用交流発電機は、電機子1、ハウジング2、界磁鉄心
3、界磁巻線4、回転軸5、ロータホルダ6、ロータ磁
極積層体7、インダクタ積層鉄心8、9、永久磁石1
0、11を含んで構成されている。
【0019】電機子1は、電機子鉄心1aと多相巻線1
bとを有する。電機子鉄心1aには、内径側に開口した
複数のスロット(図示せず)が形成されている、各スロ
ットに所定の磁極ピッチで多相巻線1bが巻装されてい
る。界磁鉄心3は、ボス部3a、ディスク部3b、円筒
部3cからなっている。ボス部3aは、回転軸5の周囲
に配置された筒状部材である。ディスク部3bは、この
ボス部3aの端面より半径方向に広がっており、さらに
このディスク部3bの外径面には、このディスク部3b
よりも軸方向に長い円筒部3cが固設されている。
【0020】ハウジング2には、電機子1、ディスク部
3b、ボス部3aが固設されている。また、このボス部
3aには、界磁巻線4が巻装されている。ロータ磁極積
層体7は、磁気良導体を積層組み立てしたものであり、
電機子1とディスク部3bとの間に、ディスク部3bお
よびボス部3aの電機子1に対するインダクタ(誘導
子)として配置されている。このロータ磁極積層体7
は、ハウジング2と回転自在に軸承された回転軸5に固
設されたロータホルダー6により回転駆動可能に保持さ
れている。これにより、ブラシレス磁気回路が形成され
ている。
【0021】また、回転軸5、ロータホルダ6およびロ
ータ磁極積層体7によって界磁ロータが構成されてい
る。ロータ磁極積層体7は、軸方向において第1インダ
クタ積層鉄心8と第2インダクタ積層鉄心9にほぼ二分
されている。これらのインダクタ積層鉄心8、9には、
ともに電機子1の電気角2πのピッチで、半径方向に抜
開した複数のバリヤスリット8a、9aが設けられてい
る。これらのバリヤスリット8a、9aのそれぞれの群
間には、コアスロット8b、9bと、このコアスロット
8b、9bに収納された永久磁石10あるいは11とが
設けられている。
【0022】永久磁石10は、第1インダクタ積層鉄心
8において、半径方向であって、界磁巻線4の起磁力に
対向する方向に着磁されている。また、永久磁石11
は、第2インダクタ積層鉄心9において、半径方向であ
って、界磁巻線4の起磁力に対向する方向に着磁されて
いる。
【0023】具体的には、図2に示すように、第1イン
ダクタ積層鉄心8に収納された永久磁石10は、外径側
がS極、内径側がN極となっている。また、図3に示す
ように、第2インダクタ積層鉄心9に収納された永久磁
石11は、外径側がN極、内径側がS極となっている。
これらの永久磁石10、11の着磁の向きは、それぞれ
の内径側に配置されたディスク部3bの磁化方向に対し
て対向(逆方向)する関係にある。
【0024】また、永久磁石10を収納した第1インダ
クタ積層鉄心8と永久磁石11を収容した第2インダク
タ積層鉄心9は、図4に示すような周方向位置の関係を
有している。すなわち、永久磁石12を挟んで、周方向
に沿って相互に配置されている。また、永久磁石10、
11により第1インダクタ積層鉄心8と第2インダクタ
積層鉄心9の外周にはN極とS極が形成されるが、図4
に示すように、それらの各極を、同極性のものがほぼ同
一周方向位置になるように、具体的には、第1インダク
タ積層鉄心8の外周に現れるNS極を、第2インダクタ
積層鉄心9の外周に現れるNS極よりも、電機子1の電
気角に関してπ/6(=30度)回転前進方向にずらし
て配置している。
【0025】また、第1インダクタ積層鉄心8に設けら
れて永久磁石10を収納するコアスロット8bは、この
第1インダクタ積層鉄心8自身の半径方向において電機
子1と近接しているとともに、ディスク部3bの外径面
からは大きく離間している。すなわち、コアスロット8
bおよび永久磁石10は、第1インダクタ積層鉄心8内
において、中央よりも径外方向に偏って配置されてい
る。同様に、第2インダクタ積層鉄心9に設けられて永
久磁石11を収納するコアスロット9bは、この第2イ
ンダクタ積層鉄心9自身の半径方向において電機子1と
近接しているとともに、ディスク部3bの外径面からは
大きく離間している。すなわち、コアスロット9bおよ
び永久磁石11は、第2インダクタ積層鉄心9内におい
て、中央よりも径外方向に偏って配置されている。
【0026】また、第1インダクタ積層鉄心8と第2イ
ンダクタ積層鉄心9との間に軸方向に沿って形成された
空間には、界磁巻線4の起磁力と対向する向きに着磁さ
れて、界磁巻線4に対して逆バイアス起磁力を与える界
磁逆バイアス用の永久磁石12が配置されている。
【0027】また、界磁巻線1には、発電制御を行う制
御手段としての界磁電流調整器が接続されている。図5
は、本実施形態の車両用交流発電機の回路図である。図
5に示すように、本実施形態の車両用交流発電機には、
発電制御を行う界磁電流調整器30と、4つのスイッチ
ング用トランジスタからなるHブリッジ回路32が備わ
っている。界磁電流調整器30によって、Hブリッジ回
路32に含まれる各トランジスタのオンオフ状態を制御
することにより、界磁巻線4の両端に印加する電圧の極
性を反転させたり、電流値を調整することができる。こ
れにより、界磁電流の向き、すなわち界磁巻線4の通電
によって生じる界磁磁束の向きを必要に応じて反転させ
ることが可能になる。
【0028】本実施形態の車両用交流発電機はこのよう
な構成を有しており、次にその動作を説明する。最初
に、三種類の磁束の流れについて説明する。第1の磁束
の流れ17は、界磁巻線4の通電による発生する。図1
に示すように、ディスク部3bがNS極を形成する。こ
のN極より出た磁束は、図2に示すように、第1インダ
クタ積層鉄心8のバリヤスリット8aに阻害されること
もなく、この第1インダクタ積層鉄心8を通り、電機子
鉄心1aのティース部、コアバック部、ティース部を貫
いて、S極に磁化された第2インダクタ積層鉄心9に入
り、さらにこの内径側に配置されたディスク部3b、ボ
ス部3a、そしてもともとのディスク部3bへと戻る。
【0029】また、このループとは別に、第2の磁束の
流れ18が発生する。図1および図4に示す界磁逆バイ
アス用の永久磁石12のN極より出た磁束は、第1イン
ダクタ積層鉄心8を通り、電機子1を経て、第2インダ
クタ積層鉄心9に戻り、元の永久磁石12のS極に戻
る。
【0030】また、上述した第1および第2の磁束のル
ープとは別に、第3の磁束の流れ19が発生する。図2
に示すように、第1インダクタ積層鉄心8に収納された
永久磁石10のN極より出た磁束は、第1インダクタ積
層鉄心8の内部でUターンして、上述した第1の磁束1
7の流れと平行して電機子鉄心1aに向い、他の磁束の
流れと同様に電機子鉄心1aで多相巻線1bに鎖交した
後、再び第1インダクタ積層鉄心8に入り、元の永久磁
石10のS極に戻る。以上の第1、第2および第3の磁
束17、18、19の流れを受けた状態で、周方向に沿
ってNS磁極が形成された第1および第2インダクタ積
層鉄心8、9が回転することにより発電が行われ、電機
子1の多相巻線1bに誘導電圧が発生する。この多相巻
線1bに誘導された交流電圧は、図5に示す整流器40
によって整流されて直流電圧に変換される。
【0031】次に、界磁電流がないときの磁束の流れを
説明する。まず、上述した第1の磁束の流れ17は、界
磁起磁力がゼロのため発生しない。また、上述した第3
の磁束の流れ19は、電機子反作用をもたらす電機子1
に向うのではなく、界磁起磁力がゼロであることと、界
磁鉄心3の円筒部3cなどが存在することにより、より
低磁気抵抗のディスク部3bおよびボス部3a側へ回
り、元に戻る短絡回路が形成される。このため、この第
3の磁束の流れ19の発電への寄与は無視できる程度と
なる。
【0032】また、第2の磁束の流れ18は、界磁電流
の変化に影響を受けることなく、上述した界磁電流が流
れているときと同様に、界磁逆バイアス用の永久磁石1
2のN極より出た磁束は、第1インダクタ積層鉄心8を
通り、電機子1を経て、第2インダクタ積層鉄心9に戻
り、元の永久磁石12のS極に戻る。この残留磁束によ
り、界磁電流をゼロとしても発電はゼロにできないが、
界磁電流調整器30によって制御するHブリッジ回路3
2を用いて界磁電流を逆方向に流すことにより、電機子
1への鎖交磁束の方向という視点でみると、第1の磁束
の流れ17は、第2の磁束の流れ18と逆方向となるの
で、発電電圧を消滅させて発電量をゼロにすることがで
きる。
【0033】次に、本発明の第1の特徴となる永久磁石
による界磁磁束の急速な消滅の動作について説明する。
上述したように、永久磁石によって発生する磁束を、発
電を行う界磁磁束の一部として利用しているということ
は、界磁巻線4の通電によって発生する磁束はその分だ
け少なくなっているということである。したがって、界
磁巻線4の起磁力が消滅すると、磁束が少ない分電機子
磁束も速く消滅する。また、第1インダクタ積層鉄心
8、第2インダクタ積層鉄心9に収納された永久磁石1
0、11によって、界磁巻線4の起磁力に対して逆方向
の起磁力をかけている。このため、界磁起磁力が消滅す
ると、直ちに、流れていた磁石磁束はディスク部3b内
の磁束と逆方向に界磁鉄心3内を逆流する作用をし、そ
れ以前に流れていた界磁鉄心3から電機子1に向かって
いた磁束の消滅を早くすることができる。また、このよ
うにして第1インダクタ積層鉄心8および第2インダク
タ積層鉄心9では、内蔵された永久磁石10、11の磁
束が流れるだけの低飽和傾向となるので、永久磁石1
0、11によって発生する磁束は、これらのインダクタ
積層鉄心8、9内で漏れる量が多くなり、電機子反作用
に打ち勝ってまで電機子1を貫こうとしなくなる。すな
わち、この部分から電機子1側に行く磁束も少なくな
る。このようにして、界磁電流が低下すると、界磁の全
体について電機子1に与える磁束を急速に低減すること
ができる。
【0034】次に、本発明の第2の特徴となる界磁ロー
タのインダクタンスの低減について説明する。界磁ロー
タのインダクタンスは、その磁気回路の磁気抵抗に反比
例する。空気に近くきわめて高い透磁率を有する永久磁
石10、11が磁気回路に直列に入っているので、磁気
抵抗が大きくなってインダクタンスは小さくなる。さら
に、本実施形態の車両用交流発電機は、通常の車両用交
流発電機と異なり、ブラシレス構造、すなわち磁気回路
に直列に入ったエアギャップが1磁極対ループについて
従来構造の2箇所から4箇所に増加している。このた
め、磁気抵抗が大幅に増え、インダクタンスが低下して
いる。さらに、界磁ロータは、電機子1と向き合う磁極
の大部分が積層体(第1インダクタ積層鉄心8、第2イ
ンダクタ積層鉄心9)となっているため、磁束が変化し
たときに内部に磁気誘導による渦電流とそれによる自己
磁束保持の作用が生じにくくなっている。すなわち、界
磁のインダクタンスを小さくすることにより、動的に磁
束慣性を少なくして界磁ロータの動特性を良くすること
ができる。
【0035】このように、本実施形態の車両用交流発電
機では、発電量の調整を行うことができるとともに、界
磁磁束を急速に消滅させることができる。また、界磁の
インダクタンスを小さくし、永久磁石の追加による高性
能化で相対的に小型ロータを採用することができること
から、界磁の電気的応答性と機械的応答性を改善するこ
とができる。また、電機子と対向する第1インダクタ積
層鉄心8および第2インダクタ積層鉄心9は積層体であ
るため、渦電流の発生による鉄損を少なくすることがで
き、しかも脈動を含む磁束の通りがよいことも、ロータ
の小型化に寄与していることはいうまでもない。
【0036】実際に、電機子1の外径が128mmで、
定格電圧14V、定格電流150Aの車両用交流発電機
を組み立てて確かめたところ、従来の界磁時定数が18
0msであったのに対し、本実施形態の車両用交流発電
機では約1/20の10msにすることができた。ま
た、機械的時定数と比例関係にある慣性は、従来構造の
28kgcm2 に対し、本実施形態の車両用交流発電機
では1/2以下の12kgcm2 にすることができた。
また、このように小さい界磁時定数および機械時定数な
がら、出力電圧が14Vのときに出力電流が180Aと
なって、約20%の出力向上を実現できた。さらに、発
電効率では、従来構造では最高70%であったのに対
し、本実施形態の車両用交流発電機では、約8%上昇し
て78%に改善することができた。
【0037】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変
形実施が可能である。図6は、変形例の車両用交流発電
機の部分的な構成を示す断面図である。この車両用交流
発電機では、界磁巻線4とロータ磁極積層体7の間に、
ディスク部3b間および円筒部3c間の漏れ磁束を防止
する方向に着磁した固定磁石20が配置されている。ま
た、第1インダクタ積層鉄心8と第2インダクタ積層鉄
心9の間には、通気ファンとなる開口部を有する環状の
アルミセパレータ21が備わっている。これにより、デ
ィスク部3b間における磁束の漏れを防止することがで
きるとともに、この永久磁石20の磁束を界磁磁束とし
て加算して電機子1に供給することできるため、その分
だけ界磁ロータを小型化することができる。特に、上述
した実施形態のように、永久磁石12を回転部に装着す
るのではなく、固定部に配置することができるため、エ
アギャップでの起磁力ロスも生じない。さらに、永久磁
石の遠心力対策のためのスペースと関連部品の確保の必
要性や永久磁石自体の慣性増加などの数々の欠点を回避
することができ、永久磁石による高性能化、低慣性化効
果を高めることができるという格別な効果がある。
【0038】図7および図8は、さらに他の変形例を示
す図である。上述した実施形態では第1インダクタ積層
鉄心8と第2インダクタ積層鉄心9とを、図4に示すよ
うにπ/6の位相差を与えて配置したが、図7に示すよ
うに位相差がないように配置してもよい。また、上述し
た実施形態では第1インダクタ積層鉄心8と第2インダ
クタ積層鉄心9に図2、図3に示すようなバリヤスリッ
ト8a、9aを設けているが、図8に示すようにこれら
のバリヤスリットを設けない磁極構成方法を採用しても
よい。特に、回転機をインバータを用いて駆動する場合
には電流ベクトル制御が可能であり、この場合にはスリ
ットを設けない方がいわゆるq軸磁束が増加するため、
逆突極特性によるリラクタンストルクによる電動力や発
電力をより高めることができるという効果がある。
【0039】なお、上述した実施形態では、界磁鉄心3
や界磁巻線4を固定しているが、これらを回転軸5に一
体固設した回転子を用いるようにしてもよい。この場合
には、効果の程度は少なくなるが、永久磁石を用いるこ
とによる効果は得られるため、従来構造の車両用交流発
電機よりも有利となる。
【0040】また、上述した実施形態では、第1および
第2インダクタ積層鉄心8、9に永久磁石10、11を
完全に埋没させているが、第1および第2インダクタ積
層鉄心8、9のそれぞれの端部にオープンスロットを設
けて、永久磁石10、11を楔形状効果や接着などで固
定するようにしてもよい。
【0041】また、上述した実施形態では、第1および
第2インダクタ積層鉄心8、9を用いているが、これら
の代わりに塊状体の鉄心を用いるようにしてもよい。ま
た、各部の鉄心やエアギャップの仕様、電機子仕様、そ
れら組み合わせや永久磁石の特性やその態様の細部など
は、適宜変更することができ、また、相互に関連する各
部の設計要素同士や、目標値との関係で態様を適宜変え
て本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の車両用交流発電機の部分的な構成
を示す断面図である。
【図2】図1に示したII−II線断面の部分的な展開
図である。
【図3】図1に示したIII−III線断面の部分的な
展開図である。
【図4】界磁ロータの側面の展開図である。
【図5】本実施形態の車両用交流発電機の回路図であ
る。
【図6】変形例の車両用交流発電機の部分的な構成を示
す断面図である。
【図7】他の変形例の界磁ロータの側面の展開図であ
る。
【図8】他の変形例を界磁ロータの縦断面図を示す図7
のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
1 電機子 2 ハウジング 3 界磁鉄心 3a ボス部 3b ディスク部 3c 円筒部 4 界磁巻線 5 回転軸 6 ロータホルダ 7 ロータ磁極積層体 8 第1インダクタ積層鉄心 9 第2インダクタ積層鉄心 10、11、12、20 永久磁石 21 アルミセパレータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多相巻線を有する電機子と、界磁鉄心を
    構成するディスク部およびボス部と、前記ボス部に巻回
    された界磁巻線と、前記界磁鉄心と前記電機子との間に
    配置されて回転軸とともに回転自在に取り付けられたロ
    ータ磁極体とを備え、 前記ロータ磁極体は、軸方向に沿って第1インダクタ鉄
    心と第2インダクタ鉄心にほぼ2分されており、 前記第1インダクタ鉄心および前記第2インダクタ鉄心
    のそれぞれは、前記電機子の電気角に関して周期2πの
    ピッチで径方向に着磁した第1の永久磁石を収納し、こ
    の第1の永久磁石の着磁の向きは前記界磁巻線の起磁力
    に対向する方向であることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 多相巻線を有する電機子と、界磁鉄心を
    構成するディスク部およびボス部と、前記ボス部に巻回
    された界磁巻線と、前記界磁鉄心と前記電機子との間に
    配置されて回転軸とともに回転自在に取り付けられたロ
    ータ磁極体とを備え、 前記ロータ磁極体は、軸方向に沿って第1インダクタ鉄
    心と第2インダクタ鉄心にほぼ2分されており、 前記第1インダクタ鉄心および前記第2インダクタ鉄心
    のそれぞれは、前記電機子の電気角に関して周期2πの
    ピッチで、径方向に沿って形成された複数のスリット
    と、これらのスリットの間に形成されて第1の永久磁石
    を収納するスロットとを有し、 前記第1の永久磁石は、前記界磁巻線の起磁力に対抗す
    る向きであって径方向に着磁されていることを特徴とす
    る回転電機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ディスク部の一部はハウジングに固定されてブラシ
    レス磁気回路が形成されており、 前記スロットは、前記第1インダクタ鉄心あるいは前記
    第2インダクタ鉄心の径方向に沿って前記電機子側に偏
    って配置されていることを特徴とする回転電機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記界磁鉄心は、前記ディスク部の外径面に、前記ディ
    スク部の軸方向肉厚よりも軸方向に長い円筒部を備える
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記第1インダクタ鉄心と前記第2インダクタ鉄心の間
    に、前記界磁巻線の起磁力と対向する向きに着磁した第
    2の永久磁石を配置することを特徴とする回転電機。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかにおいて、 前記界磁巻線と前記ロータ磁極体の間に、前記ディスク
    部間の漏れ磁束を減じる方向に着磁した第3の永久磁石
    を配置したことを特徴とする回転電機。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記界磁巻線の通電方向を可変に設定する制御手段をさ
    らに備えることを特徴とする回転電機。
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