JP2005174412A - 記録再生装置及びそれに用いるテープガイド - Google Patents

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憲明 益田
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秀和 武田
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茂 山崎
Tetsutaro Inoue
鉄太郎 井上
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Abstract

【課題】
記録再生装置において、テープを損傷させずに、テープ位置決めと安定したヘッド・テープ間接触性を確保できる技術を提供する。
【解決手段】
テープガイドとして、テープ対向面とは別の角度位置のテープ幅方向に、各独立に駆動可能な複数の超音波振動子が配列固定され、テープ走行時に、該複数の超音波振動子により、テープ幅方向に振動条件を制御して上記テープ対向面を加振しテープの位置決め制御を行う構成のものを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テープを記録媒体とした記録再生装置におけるテープガイド技術に関する。
データの大容量化のためには、データの記録密度の向上、トラック幅の狭化、テープ全厚みの薄膜化が必要であり、また、高速転送化のためには、記録・再生ヘッドの増加に加え、固定ヘッド装置においてはテープ走行速度の増加、回転ヘッド装置においては、回転数の高速化が必須である。かかる動作条件においては、テープとヘッド間の相対位置変動が生じ易くなる。このための対策技術としては、従来より、テープガイドの上・下ガイドフランジでの規制やガイド構造による規制などを行う強制位置決め技術がある。このうち、本発明に関連し、超音波を利用したテープ位置規制技術としては、例えば、特開平9−180313号公報(特許文献1)や特開平5−40994号公報(特許文献2)に記載されたものがある。特開平9−180313号公報には、ヘッドのトラッキング精度を確保するために、テープを位置決めするガイド部のテープ接触面側に配した超音波モータにより、テープを直接、テープ幅方向に駆動するとした技術が記載されている。また、特開平5−40994号公報には、ガイド内部に単一の超音波素子を内蔵し、片持ち構造のガイド部のテープしゅう動面を振動させるとした技術が記載されている。
特開平9−180313号公報
特開平5−40994号公報
薄手テープの高速走行時におけるテープ損傷を防止するためには、テープガイド巻き付け部による走行負荷の増加を抑え、テープテンションの絶対値を下げることにより、ガイドフランジ部でのテープエッジ規制力を極力低減する必要がある。特に、テープの高速走行時は、テープ駆動源やガイド部材の振動も増加し、テープ幅方向の変動量が増大し、テープエッジに過剰な規制力が作用する。一方、データの記録・再生を行う場合は、ヘッドに対する高精度なトラッキングが要求され、そのためには、ヘッド周りでの正確なテープ位置決め制御が必要となる。記録密度が高くなるに従い、スペーシングのヘッド出力に及ぼす影響も大きくなるため、安定したヘッド・テープ間の接触性の確保が必須となる。このための対策としては、従来より、例えばテープテンションの絶対値を増加させる方法があるが、該方法では、各テープガイドでのフランジ力の増加やヘッド面での張り付き等につながることが予想される。また、上記特許文献記載技術のうち、特開平9−180313号公報記載の技術は、超音波モータを直接テープ面に当接させて該テープを移動させるため、テープ面が傷むおそれがあるし、特開平5−40994号公報記載の技術は、単に、超音波加振子の剥離防止と、装置の小型・低コスト化のために、単一の超音波加振子をガイド部に設けるものであり、テープのヘッド接触性を改善しようとする技術ではない。
本発明の課題点は、上記従来技術の状況に鑑み、記録再生装置において、テープ走行時に、テープを損傷させずに、ヘッド周りで正確なテープ位置決めができ、かつ、安定したヘッド・テープ間接触性を確保できるようにすることである。
本発明の目的は、かかる課題点を解決できるテープガイド技術の提供にある。
上記課題点を解決するために、本発明では、記録再生装置のテープを走行規制するテープガイドとして、テープ対向面とは別の角度位置のテープ幅方向に、各独立に駆動可能な複数の超音波振動子が配列固定され、テープ走行時に、該複数の超音波振動子により、テープ幅方向に振動条件を制御して上記テープ対向面を加振しテープの位置決め制御を行う構成のものを備える。すなわち、テープ上に記録されたサーボ信号、または、データ信号を検出し、フィードバック制御により所定高さでテープを位置決めする制御を行う。複数の超音波振動子の振動により、テープ幅方向における部分的な摩擦係数の低減を図り、その結果、テープに幅方向の移行力を発生させ、テープ幅方向に移動かつ静止させる。また、高速でテープを巻き戻すモードにおいては、ガイドの摩擦係数が最小値となるように振動子を加振させ、データの記録・再生時には、最適な規制力を発生させながら安定したヘッド・テープ間接触化を図る。また、超音波振動子の部分的加振によりテープ幅方向で部分的に摩擦係数を変化させてテープ幅方向のテンション分布を変化させ、テープテンションの増加を図ることで、テープ端部におけるヘッド・テープ間接触性を改善する。
本発明によれば、記録再生装置において、テープ走行時に、テープを損傷させずに、正確なテープ位置決めができるとともに、安定したヘッド・テープ間接触性も確保できる。これによって、薄手テープの高速走行にも対応可能となる。データ信頼性の向上も図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態につき、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態としての記録再生装置の構成例である。
図1において、1は記録ヘッド、2は再生ヘッド、3は、記録ヘッド1で記録する信号を増幅する記録アンプ、4は、再生ヘッド2で再生した信号を増幅する再生アンプ、5は記録回路、6は再生回路、7は、再生信号からエラーレートを検出するエラーレート検出手段、8は、再生信号からサーボ信号を検出するサーボ信号検出手段、9は、制御手段としてのヘッド制御手段、10は、同じく制御手段としてのテープガイド駆動判別手段、11はヘッド位置決め制御手段、12はヘッド送り駆動手段、13は、駆動手段としての加振手段、14、15、16は超音波振動子である。
図1の構成において、ホスト機器(図示なし)から転送されたデータaは、記録回路5によりエラー訂正符号の付加、変調等の処理をされた後、記録アンプ3で所定値に増幅され、記録ヘッド1に送られ、テープ(後述)に記録される。テープ上に記録された信号は、再生ヘッド2により再生され、再生アンプ4で増幅され、再生回路6に送られる。再生回路6では、サーボ信号及びデータを弁別し、該データは、エラーレート検出手段7にてエラー判別される。ヘッド制御手段9は、サーボ信号検出手段8からの信号と、エラーレート検出回路7のからの信号とを総合的に判断し、該判断結果に基づき、ヘッド位置決め制御手段11を介してヘッド送り駆動手段12により、記録ヘッド1、再生ヘッド2を一体でテープ幅方向にテープに対し相対的に移動させ、忠実にテープ上の記録トラックを再生するように位置決めする。テープガイド駆動判別手段10は、再生回路6からの再生信号及びサーボ信号検出手段8からのサーボ信号に基づき指示信号を形成し、該指示信号を加振手段13に入力し、該加振手段13を駆動する。加振手段13は、複数の超音波振動子14、15、16をそれぞれ独立に駆動する。すなわち、各テープ走行モードに対応して、テープガイド駆動手段10は、テープ位置決め制御を行った後、サーボ信号によるトラッキング制御とエラーレートを最小値にする高精度位置決め制御を行う。ヘッドとのトラッキング制御後、上記それぞれの超音波振動子を駆動した場合、微小なテープ高さ変位により再度、ヘッドとのトラッキング制御を行う必要があるため、テープを所定のテープ高さ位置に制御した後、トラッキング制御を行う。
図2は、本発明の実施形態としての固定ヘッド方式の記録再生装置の構成例である。
図2において、17はテープ、18は、テープをヘッド側に供給する供給リール、19は、供給されたテープを巻き取る巻き取りリール、20は回転型ローラ、21、22はテープガイド、14a、15a、16aは、テープガイド21内においてテープ幅方向に配列固定された超音波振動子、14b、15b、16bは、テープガイド22内においてテープ幅方向に配列固定された超音波振動子、23は、記録ヘッド1及び再生ヘッド2を搭載した固定ヘッドブロック(図5参照)、24は、固定ヘッドブロック23を搭載し高さ方向に駆動するヘッド送り手段である。超音波振動子14a、15a、16aは、テープガイド21内においてテープ対向面位置(第1の部分)とは別の角度位置のテープ幅方向位置(第2の部分)に設けられる。同様に、超音波振動子14b、15b、16bは、テープガイド21内においてテープ対向面位置(第1の部分)とは別の角度位置のテープ幅方向位置(第2の部分)に設けられる。テープ17は、供給リール18と巻き取りリール19間を往復しながら、固定ヘッドブロック23に搭載されたヘッドにより記録、再生がなされる。図2の構成では、オープンリール式のテープパス構成としたが、供給リール18は、装置から離脱可能なカートリッジ型のテープ収納容器(図示なし)であってもよい。かかる構成において、テープ走行時、上記テープガイド21、22はそれぞれ、複数の超音波振動子14a、15a、16aまたは14b、15b、16bにより、テープ幅方向に振動条件を制御してテープ対向面を加振しテープの位置決め制御を行う。
図3は、本発明の実施形態としてのヘリカルスキャンヘッド方式の記録再生装置の構成例である。
図3において、25は回転ドラム、26は供給リール、27は巻き取りリール、28は固定ガイド、29、39は回転ガイド、30、36はテープガイド、14c、15c、16cは、テープガイド30内においてテープ幅方向に配列固定された超音波振動子、14d、15d、16dは、テープガイド36内においてテープ幅方向に配列固定された超音波振動子、31、35は傾斜固定ガイド、32は記録ヘッド、33は再生ヘッド、37はキャプスタン、38はキャプスタンモータ、40はピンチローラである。超音波振動子14c、15c、16cは、テープガイド30内においてテープ対向面位置(第1の部分)とは別の角度位置のテープ幅方向位置(第2の部分)に設けられる。同様に、超音波振動子14d、15d、16dは、テープガイド36内においてテープ対向面位置(第1の部分)とは別の角度位置のテープ幅方向位置(第2の部分)に設けられる。テープ17は、供給リール26から各ガイドにより案内されてキャプスタン37とピンチローラ40により駆動されa方向に走行する。回転ドラム25は、記録ヘッド32と再生ヘッド33を搭載した回転ドラム部と固定ドラム部(図示なし)から構成される。回転ドラム25は、b方向に回転する。かかる構成において、テープ走行時、上記テープガイド30、36はそれぞれ、複数の超音波振動子14c、15c、16cまたは14d、15d、16dにより、テープ幅方向に振動条件を制御してテープ対向面を加振し、テープの位置決め制御を行う。
図4は、本発明の記録再生装置に用いるテープガイドの断面構成例を示す図である。
図4において、21はテープガイド、17はテープ、21bは、テープガイド21の上フランジ、42、43、44は、テープガイド21のテープ案内部が複数に分割された状態の円筒状の固定ガイド部材、21aは、テープガイド21の下フランジ、46は、テープガイド21の固定軸、14、15、16は、テープガイド21内の超音波振動子、A、B、Cはそれぞれ、超音波振動子14、15、16に電圧を印加する配線である。該固定ガイド部材42、43、44はそれぞれ、テープ対向面側の部分(第1の部分)と、該テープ対向面部分(第1の部分)とは別の角度位置のテープ幅方向部分(第2の部分)とを有し、該固定ガイド部材42、43、44それぞれの、該別の角度位置の部分(第2の部分)すなわち固定ガイドがテープと接触しない領域部分には、超音波振動子が固定されている。固定軸46には、固定ガイド部材42、43、44、上フランジ21b、下フランジ21aが圧入や接着等により固定されている。
配線Aを介し加振手段13(図1)からの制御された駆動電圧が印加されると、固定ガイド部材42は該駆動電圧に従った周波数、振幅の超音波振動を行う。該超音波振動は固定ガイド部材42内を上記第2の部分側から上記第1の部分側に伝搬し該固定ガイド部材42の該第1の部分を加振する。同様に、配線Bを介し加振手段13(図1)からの制御された駆動電圧が印加されると、固定ガイド部材43は該駆動電圧に従った周波数、振幅の超音波振動を行い、該超音波振動は固定ガイド部材43内を上記第2の部分側から上記第1の部分側に伝搬し該固定ガイド部材43の該第1の部分を加振する。さらに、配線Cを介し加振手段13(図1)からの制御された駆動電圧が印加されると、固定ガイド部材44は該駆動電圧に従った周波数、振幅の超音波振動を行い、該超音波振動は固定ガイド部材44内を上記第2の部分側から上記第1の部分側に伝搬し該固定ガイド部材44の該第1の部分を加振する。固定ガイド部材42、43、44のそれぞれにおける上記第1の部分の超音波振動は、対向したテープ17に伝わり、該テープ17を幅方向に制御された周波数、振幅の振動条件で振動させる。本構成では、テープガイド21のテープ案内部が、固定ガイド部材42、43、44として複数に分離されているため、該固定ガイド部材相互間での振動の伝搬が抑えられ、上記テープ幅方向に上記振動条件による振動特性の差をつけ易くなる。本構成ではさらに、該固定ガイド部材42、43、44は、振動が拘束されないように、相互間に空隙を設けてある。このように、テープ17が、その幅方向に制御された振動条件で加振されることにより、テープの走行抵抗が軽減されるとともに、幅方向の正確な位置決めがなされ、テープ端面の、上フランジ21bまたは下フランジ21aへの当接も回避される。また、テープ幅方向のテープテンション分布が適切に制御される結果、安定したヘッド・テープ間接触性も確保される。
なお、上記図4の構成では、テープガイドのテープ案内部が複数に分割された構成としているが、この他、該テープ案内部を切欠部などにより複数部分に区切った構成としてもよい。また、テープ案内部の分割数または区切り数は図4の場合の3個に限定されず、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。また、テープ案内部は円筒状以外の形状であってもよい。また、固定ガイド部材42、43、44は、固定軸46に拘束されないように、内部を一部中空構造としてもよい。
上記図4で説明したテープガイドは、上記図2の記録再生装置においては、テープガイド21、22に適用され、上記図3の記録再生装置においてはテープガイド30、36に適用される。
図5〜図10は、本発明の記録再生装置におけるテープ走行制御についての説明図である。図5は、図2で示した固定ヘッド方式の記録再生装置における固定ヘッド周りのテープパスの説明図、図6は、各テープ走行モードに応じた超音波振動子の制御方法の説明図、図7は、固定ヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスの説明図、図8及び図9は、テープ幅方向のテープテンション分布の説明図、図10は、図3で示したヘリカルスキャンヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスの説明図である。
図5において、固定ヘッドブロック23のテープ接触面(テープ17に接触する面)には、複数個の記録ヘッドと再生ヘッドとがそれぞれ縦方向に配列され、テープ17に対して同時に記録と再生を行えるようになっている。図中、23a、23cは記録ヘッド、23bは再生ヘッドである。テープ17が正逆両方向に走行した場合、いずれの場合も、記録ヘッド23a、23cで記録したトラック(図示なし)は、いわゆるリードアフターライト機能に対応して必ず再生可能である。かかる記録・再生動作を行いながら固定ヘッドブロック23は、図5中の矢印方向に移動し、テープ17の幅方向に複数のトラックを高密度状態で形成する。
図6は、図4の構成を有するテープガイドにおける、テープ走行モードに応じた超音波振動子14、15、16(図4)の加振用励磁電圧の制御方法の説明図、図7は、固定ヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスの説明図であって、上記図6のテープ走行モードに応じたテープパスの状態を示す図、図8、図9は、さらに、上記図7のテープパス状態におけるテープ幅方向のテープテンション分布の説明図である。
図6中のモード(イ)は、データを記録、再生するモード(通常テープ走行時とする)である。該モード(イ)のとき、超音波振動子15に最も高い電圧V2(B)が引加される。これは、固定ガイド部材43を最も大きいエネルギーで励振させることにより、テープ17とテープガイドとの間に間欠的に微小な間隙を発生させ、該間隙部に空気膜を形成して、テープ17とテープガイドとの間を固体接触の状態から、空気による流体潤滑の状態に変え、テープ17の走行摩擦を下げるようにするためである。一般に、テープと固定式テープガイドとの間の摩擦によるテープテンションの増加率は約30%〜50%であるが、本発明により約10%以下とすることが可能である。上記のように、超音波振動子14、15、16によってそれそれ、固定ガイド部材42、43、44が励振されることにより、テープ17と該固定ガイド部材42、43、44との間の摩擦係数は、固定ガイド部材43で最も小さい状態となり、テープ17は、図7(a)のように動的に移行し、テープガイド21、22のほぼ中央部で動的に支持され、図4で示すガイドの上フランジ21bや下フランジ21aに接触することなく走行する。このとき、テープ幅方向のテープテンションTの分布は、図8に示すように、テンション値がテープ幅方向の両端側で大きく、テープ幅の略中央部で最も低くなる分布となる。該モード(イ)の場合、最終的に図1において、サーボ信号検出手段8による制御により最適なトラッキングが得られるように、ヘッド制御手段により、ヘッド送り駆動手段12とヘッド位置決め制御手段11が動作する。以上により、モード(イ)においては、エラーを発生することなく、また、テープエッジダメージを生じることなく記録、再生動作が行われる。
図6中のモード(ロ)は、モード(イ)の状態で固定ヘッドブロック23とテープ17との面圧力が低下したとき、テープ17の上下端部でヘッド面圧を安定して確保できるようにする場合のテープ走行モードである。図5に示すように、テープ17の上エッジ側からデータを記録または再生する場合、テープエッジの状態や初期テープ曲がり癖の特性などから、該テープエッジ部でのヘッドコンタクト(テープ・ヘッド間接触性)が劣化し易くなる。以下、このための対策として、テープ17の上側エッジ部近傍のヘッド面圧が低い場合における制御方法につき説明する。
テープ17の上側エッジ部近傍のヘッド面圧が低い場合、図1のエラーレート検出手段7とサーボ信号検出手段8から上記ヘッドコンタクトの不良を特定し、テープ駆動判別手段10が、超音波振動子16を最大に励振させ、テープ幅方向の下方向に行くに従い、テープ17と固定ガイド部材との間の摩擦係数が次第に小さくなるような制御を行う。この結果、テープ17は、図7(b)のように、テープガイド21、22それぞれの下フランジ21a、22aに接触した状態で走行する。このときの、テープ17のテープ幅方向のテンションTの分布は、図9に示すように、テープ幅方向の上端側でテンション値が高く、下端側で低い分布となる。この結果、テープ17の上側エッジ部近傍における該テープ17と固定ヘッドブロック23との間の面圧が増加し、安定したヘッドコンタクト(テープ・ヘッド間接触性)が確保される。この場合、テープ17は、テープテンションTが不均一な分布のため、下フランジ21a、22aと接触するように下方向に移動するが、サーボ信号検出手段8の制御により、ヘッド23が最適なトラッキング状態となるようにヘッド送り駆動手段12を作動させるため、オフトラックを生じることもなく安定した記録または再生動作がなされる。
図6中のモード(ハ)は、超音波振動子15に最大電圧Vmaxを印加し、超音波振動子14、16に最小電圧Vminを印加して、テープガイドを励振させるモードであり、高速サーチ時のモードである。これについては、図10のヘリカルスキャンヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスを用いて説明する。
図10において、回転ドラム25は、ヘッド32、33を搭載した回転部25bと螺旋状のリード(段差部)25cが形成された固定部25aとから成る。テープ17の下エッジは、該リード25cで案内規制されることで、記録ヘッド32、再生ヘッド33がテープの所定の位置に対し記録または再生を行う。テープ17は、リード25cに案内されながら、各テープガイド30、36では、その上下のフランジに接触することなく走行することが望まれる。このためには、テープ走行モードをモード(ロ)とする。高速サーチに対応するモード(ハ)では、テープガイドのテープ幅方向の中央部を、最大電圧Vmaxを印加した超音波振動子で加振することにより、該中央部の変位量を最大として、該部におけるテープ摩擦抵抗が最小となるようにする。この場合も、テープガイド部におけるテープは、高速サーチの場合はテープ走行系周りのガイド精度、回転体精度によりテープ上下変動が大となることなどを考慮して、テープガイドのテープ幅方向の略中央部に位置するように制御する。
上記本発明の実施形態によれば、テープを、テープガイドのフランジ部で高さ規制することなく、所定位置に位置決めして保持できるため、テープエッジにダメージが発生することを防止できる。また、テープ幅方向に部分的に変化したテンション分布を形成することができるため、テープテンションの絶対値を増大させずに、テープ・ヘッド間接触性の改善等ヘッドテープインターフェースの確保が可能となる。この結果、テープ寿命が長く、かつ、データ信頼性の高い記録再生装置を提供することができる。
本発明の実施形態としての記録再生装置の構成例図である。 本発明の実施形態としての固定ヘッド方式の記録再生装置の構成例図である。 本発明の実施形態としてのヘリカルスキャンヘッド方式記録再生装置の構成例図である。 本発明の記録再生装置に用いるテープガイドの断面構成例を示す図である。 固定ヘッド方式の記録再生装置における固定ヘッド周りのテープパス説明図である。 テープ走行モードに応じた超音波振動子の制御方法の説明図である。 固定ヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスの説明図である。 テープ幅方向のテープテンション分布の説明図である。 図8と異なるテープ走行モードにおけるテープテンション分布の説明図である。 ヘリカルスキャンヘッド方式の記録再生装置におけるテープパスの説明図である。
符号の説明
1…記録ヘッド、
2…再生ヘッド、
3…記録アンプ、
4…再生アンプ、
5…記録回路、
6…再生回路、
7…エラーレート検出手段、
8…サーボ信号検出手段、
9…ヘッド制御手段、
10…テープガイド駆動判別手段、
11…ヘッド位置決め制御手段、
12…はヘッド送り駆動手段、
13…加振手段、
14、15、16、14a、15a、16a、14b、15b、16b、14c、15c、16c、14d、15d、16d…超音波振動子、
17…テープ、
18、26…供給リール、
19、27…巻き取りリール、
20…回転型ローラ、
21、22、30、36…テープガイド、
23…固定ヘッドブロック、
24…ヘッド送り手段、
2…回転ドラム、
28…固定ガイド、
29、39…回転ガイド、
31、35…傾斜固定ガイド、
32…記録ヘッド、
33…再生ヘッド、
37…キャプスタン、
38…キャプスタンモータ、
40…ピンチローラ、
42、43、44…固定ガイド部材、
46…固定軸。

Claims (4)

  1. テープガイドで走行規制したテープに対しヘッドにより信号を記録または再生する記録再生装置であって、
    テープ面に対向する第1の部分と、該第1の部分と別の角度位置にあってテープ幅方向に複数の超音波振動子が配列固定された第2の部分とを有するテープガイドと、
    上記超音波振動子を各独立に駆動する駆動手段と、
    上記ヘッドからの再生情報に基づく指示信号を上記駆動手段に入力する制御手段と、
    を備え、テープ走行時に、上記複数の超音波振動子により、上記テープガイドの上記第1の部分を、テープ幅方向に振動条件を制御した状態で振動させ、該テープの位置決め制御を行う構成としたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 上記制御手段は、上記超音波振動子の加振周波数、加振振幅のいずれか一方または両方を制御する指示信号を出力する構成である請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 上記テープガイドは、上記第1の部分及び上記第2の部分がテープ幅方向に複数に分離または切欠部により複数部分に区切られ、該分離された部分または区切られた部分毎に上記超音波振動子が配され、該分離または該区切られた部分が互いに独立に振動状態を制御される構成である請求項1に記載の記録再生装置。
  4. 記録再生装置において記録媒体のテープを走行規制するテープガイドであって、
    テープ面に対向する第1の部分と、該第1の部分と別の角度位置にあってテープ幅方向に複数の超音波振動子が配列固定された第2の部分とを有して成り、テープ走行時に、上記複数の超音波振動子により、上記第1の部分が、テープ幅方向に振動条件を制御した状態で加振され、テープの位置決め制御を行う構成を特徴とするテープガイド。
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