JPH087403A - 磁気記録再生方法および装置 - Google Patents

磁気記録再生方法および装置

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JPH087403A
JPH087403A JP6133350A JP13335094A JPH087403A JP H087403 A JPH087403 A JP H087403A JP 6133350 A JP6133350 A JP 6133350A JP 13335094 A JP13335094 A JP 13335094A JP H087403 A JPH087403 A JP H087403A
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JP
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tape
reel
recording
speed
drum
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Application number
JP6133350A
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English (en)
Inventor
Tomoki Shoji
知樹 荘司
Masao Iwakura
正雄 岩倉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置の小型化および低価格化、
大容量化を実現する。 【構成】 内部に一対の供給リール7aおよび巻取りリ
ール7bを備えたカセット6から繰り出されるテープ8
を、一対の移動ガイドベース24a,24bの移動ガイ
ド2a,2bおよび傾斜ガイド3a,3bによって、記
録/再生ヘッドを備えたドラム1に対して巻付け、ドラ
ム1に対するテープ8の走行速度やトラッキング等の制
御を、供給リール7aおよび巻取りリール7bの回転制
御によって直接的に行う構成とし、横幅5.75インチ、
高さ3.25インチ、有効データ転送速度略12メガバイ
ト/秒、データ記憶容量40ギガバイト以上の性能を実
現した磁気記録再生装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生技術に関
し、特に、ヘリカルスキャン方式のデータストレージ用
磁気テープ装置等に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ケース内に供給リールと巻取りリールを
もつカセットを用いたヘリカルスキャン方式のデータス
トレージ用磁気記録再生装置としては、8ミリデータカ
ートリッジシステム(EXABYTE、Corp.の商
品名)が製品化されており、公知である。前記記憶装置
は、幅8mmのテープを媒体として用いており、装置の
幅5.25インチ、装置高さ1.625インチの装置サイズ
で、データ転送速度0.5メガバイト/秒、最大容量5,
000メガバイト/カセットの性能を有している。
【0003】また、ヘリカルスキャン方式を用いた大容
量、高転送速度の磁気記録再生装置としては、3/4イ
ンチ幅テープを用いたDST600(AMPEX、Co
rp.の商品名)が製品化されており、装置サイズ17
インチW×12.25インチH×28インチD、最大容量
165ギガバイト/巻、データ転送速度15メガバイト
/秒の性能を有する。
【0004】また、従来のカセットを記録媒体として用
いた磁気記録再生装置は、回転ドラムに巻き付けたテー
プを駆動するために、キャプスタンモータ軸にテープを
ピンチローラを用いて挟み込み、圧着し、キャプスタン
モータを駆動することにより、テープの駆動を行ってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におい
ては、次のような課題がある。
【0006】すなわち、前者のテープ幅8mmの磁気記
録媒体を用いた磁気記録再生装置は、装置サイズは小型
であるが、転送速度が遅く、一巻当たりの記憶容量が小
さい。
【0007】また、後者のテープ幅3/4インチの磁気
記録媒体を用いた磁気記録再生装置は、高転送速度、大
容量ではあるが装置サイズが大型であり、設置場所を必
要とする。
【0008】また、ヘリカルスキャン方式による記録再
生装置のテープ駆動は、テープの走行経路の途中に設け
られたキャプスタンとピンチローラの両部材間にテープ
を挟み込み、圧着させた後、キャプスタンモータを所定
の回転数で回転させ、テープの駆動を行っていた。その
ため、ピンチローラによる圧着により、テープ磁性面は
キャプスタンモータ軸、またはピンチローラと接触する
こととなり、テープ磁性面を損傷し、データ信頼性また
テープ寿命を損う懸念があるという問題点があった。ま
た、キャプスタンモータを用いるため、テープ走行系
は、装置の小型化、コストの低減化を妨げてきた。
【0009】本発明の目的は、装置の小型化および低価
格化、大容量化が可能な磁気記録再生技術を提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、カセットを用いたヘ
リカルスキャン方式の磁気記録再生装置を、カセットの
挿入方向に垂直な面内における装置の幅を、5.75イン
チ以下、装置高さを3.25インチ以下とし、有効データ
転送速度12メガバイト/秒、データ記憶容量40ギガ
バイト以上の性能を、高信頼性を達成しつつ構築するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、供給リールお
よび巻取りリールの間に巻装されたテープを、ヘッドを
搭載した回転ドラムに巻き付けることによって、テープ
に対する情報の記録再生動作を行う磁気記録再生方法に
おいて、供給リールおよび巻取りリールの回転速度の制
御によって、回転ドラムに対するテープの送り速度およ
び張力およびトラッキングの少なくとも一つの制御を行
うものである。
【0012】また、本発明の磁気記録再生装置は、テー
プが巻装された供給リールおよび巻取りリールを駆動す
るリール駆動機構と、テープに対する情報の記録再生動
作を行うヘッドを搭載した回転ドラムと、テープを供給
リールおよび巻取りリールから引き出して回転ドラムに
巻き付ける操作を行う移動ガイドと、リール駆動機構を
制御して、記録または再生時におけるテープの回転ドラ
ムに対する送り速度および張力およびトラッキングの少
なくとも一つを制御する制御回路とを備えたものであ
る。
【0013】また、本発明の磁気記録再生装置は、1/
2インチ幅のテープと、テープを巻装した平行な二つの
リールを内蔵するカセットと、二つのリールを駆動する
リール駆動機構と、テープに対する情報の記録再生を行
うヘッドを搭載した回転ドラムと、テープをカセットよ
り引き出して回転ドラムへ巻き付ける移動ガイドと、外
部との間で授受される情報をテープに対して記録再生す
る記録再生回路と、リール駆動機構を制御して、記録ま
たは再生時におけるテープの回転ドラムに対する送り速
度および張力およびトラッキングの少なくとも一つを制
御する制御回路とからなり、外観形状の幅を5.75イン
チ以下、高さ3.25インチ以下、奥行き7.5インチ以下
とし、かつカセットの最大データ記憶容量を40ギガバ
イト以上、有効データ転送速度を12メガバイト/秒以
上としたものである。
【0014】
【作用】上記した本発明によれば、リール駆動制御によ
って記録再生時における回転ドラムに対するテープの送
り速度の制御を行うので、たとえば従来のキャプスタン
モータ等の構成要素を不要にすることができ、その分だ
け装置の小型化が図れる。また、装置寸法を増大させる
ことなく、ドラム径を大きくして、当該ドラムに搭載さ
れたヘッドによる記録/再生速度、すなわち上位装置等
に対するデータ転送速度を向上させることができる。ま
た、装置寸法を増大させることなく、テープを収容する
カセットの寸法を大きくして、1カセット当たりのデー
タ記憶容量を増大させることができる。
【0015】このため、たとえば、装置の幅を5.75イ
ンチ、高さ3.25インチ以下、奥行き7.5インチ以下と
し、かつカセットの最大データ記憶容量を40ギガバイ
ト以上、有効データ転送速度略12メガバイト/秒以上
の仕様を有する、大容量化、高速転送が可能な磁気記録
再生装置を構築できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0017】(実施例1)図1(a)および(b)は、
それぞれ、本発明の一実施例である磁気記録再生方法が
実施される磁気記録再生装置の構成の一例を示す平面図
および側面図であり、図9、図10および図11は、そ
れぞれ本実施例の磁気記録再生方法および装置における
テープのデータ記録フォーマットの一例を示す概念図で
あり、図7(a)および(b)は、本実施例の磁気記録
再生方法および装置に装填して使用される記憶メディア
としてのカセットの一例を示す平面図および側面図であ
る。また、図12および図13は本実施例の磁気記録再
生装置を用いた情報処理システムの構成の一例を示す概
念図である。
【0018】本実施例では、磁気記録再生装置の一例と
して、ヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置に適用し
た場合について説明する。
【0019】図12は、大型計算機を用いた情報処理シ
ステムを示している。大型計算機等からなるホスト30
には、処理データを記録保存し、高速アクセス可能な磁
気ディスク装置31、磁気ディスク装置31のデータを
複写保存する磁気テープ装置32が図示しない各装置の
制御装置を介して接続されている。ホスト30は、基幹
LANを介してサーバコンピュータ34と接続されてお
り、サーバコンピュータ34には、ワークステーション
/パーソナルコンピュータ33と磁気テープ装置32が
接続されている。
【0020】まず、図12および図13を用いて本実施
例の情報処理システムの概要について説明する。
【0021】図13は、ホスト30を用いないシステム
構成図である。各サーバコンピュータ34は基幹LAN
を介して相互に接続され、さらに、各々のサーバコンピ
ュータ34は、磁気ディスク装置31および磁気テープ
装置32を備えているとともに、LANを介して複数台
のワークステーション/パーソナルコンピュータ33が
接続されている。磁気テープ装置32は、たとえば各磁
気ディスク装置31のデータバックアップを行う。各ワ
ークステーション/パーソナルコンピュータ33は、L
ANにより接続されているため、磁気テープ装置32の
後述のようなカセット6内に保存されたデータを異なる
サーバコンピュータに接続されたワークステーション/
パーソナルコンピュータ33からアクセスが可能となっ
ている。また、カセット6を自動管理する装置によりラ
イブラリ化することにより、異なるサーバコンピュータ
34に接続されたワークステーション/パーソナルコン
ピュータ33から自由にデータをアクセスすることが可
能となる。
【0022】次に、図1等を参照して本実施例の磁気テ
ープ装置について説明する。
【0023】前記情報処理システムにおける磁気テープ
装置32は、磁気ディスク装置31のデータバックアッ
プが主な役目となる。そのため、カセット6当たりのデ
ータ記憶容量のみでなく、データ転送速度をも大きくす
ることが要求される。本実施例では、大型径φ76のド
ラム1を用い1トラック長を長くしかつ、ドラムの回転
速度を早くすることで高速データ転送と大容量化を達成
している。
【0024】本実施例の磁気テープ装置の仕様は、一例
として、装置幅はW:5.75インチ、高さH:3.25イ
ンチ、奥行きD:7.5インチである。
【0025】本実施例の磁気テープ装置は、磁気ヘッド
を装着したドラム1にテープ8を所定の角度に巻き付け
て、テープ8をFWD方向に走行させて記録または再生
を行うヘリカルスキャン方式の磁気テープ装置である。
【0026】本実施例の磁気テープ装置に用いるカセッ
ト6は、図7に例示されるように、一例として、幅WC
=125mm、奥行きDC=80mm、高さHC=25
mmの大きさであり、このカセット6内には、テープ幅
1/2インチのメタル磁性粉を磁性材に用いたテープ8
が巻装されている。カセット6の内部には、直径64m
mのフランジとリールハブ直径20mmであるリール
(供給リール7aおよび巻取りリール7b)を2個も
つ。また、テープ8の巻取り時のテープの走行安定性、
テープ巻むら、高さ変動を抑制するため、カセット6の
テープ出入口付近に上フランジ5aおよび下フランジ5
bを持つガイド5を内蔵する。本実施例では、カセット
6内に上フランジ5aおよび下フランジ5bを持つガイ
ド5を内蔵しているが、上フランジ5aおよび下フラン
ジ5bの一方のみを持つ構成としてもよい。カセット6
の単体では、テープ8は供給リール7aから2個のガイ
ド5を経て、巻取り側の供給リール7aへ張架されてい
る。
【0027】テープ8上への記録は、回転磁気ヘッドの
走査方向に対して、±20°の角度を持つアジマス記録
である。記録は、後述するドラム1内の4個の記録ヘッ
ド17a1〜17d1を用いて行われ、正アジマスと負
アジマスの2個のヘッドを1対として、約180°対向
で配置され正アジマスと負アジマスの2個のヘッドでほ
ぼ同時に記録される。
【0028】テープ8上の記録フォーマットは、トラッ
クピッチ20μm、トラック幅20μm、トラック長1
17.67mm、トラック角4.9192°である。
【0029】記録方式は、最短記録波長0.77μm、変
調方式を8−14変換、誤り訂正符号をリードソロモン
積符号としている。一本のトラック22においてプリア
ンブル27およびポストアンブル29にそれぞれ2Kバ
イト、エラー訂正用約6.8Kバイト用いることにより、
一本のヘリカルトラック上のデータ領域28上の有効デ
ータは32640バイトとなる。カセット6に巻回され
たテープ長さは、8.5μm厚のテープ8では285mで
あり、約1225490本のトラック22を形成でき
る。よって、一巻当たりの記憶容量は、略40ギガバイ
トとなる。さらに、8ミリビデオで用いられる7μm厚
のテープ8を用いれば約345m巻回でき記憶容量は、
49ギガバイトとなる。尚、テープ8の磁性材には、た
とえばメタル磁性粉を用いている。上記仕様において本
実施例では、ヘッド出力のS/Nを27dB(ノイズは
ノイズ帯域0〜50MHzでのrmsノイズ)を確保し
ており、エラー訂正を行う前のデータとして、10-4
下のエラーレートを確保している。
【0030】また、記録時のテープ速度を83.82m/
秒、ドラム1の回転数を5400rpmそして、上固定
ドラム1a、下固定ドラム1bに対して回転する中ドラ
ム1dに記録ヘッド17a1,17b1,17c1,1
7d1の四つと、再生ヘッド17a2,17b2,17
c2,17d2の四つを搭載し、ドラム1の一回転で4
ヘリカルトラックを走査することにより、データの転送
速度は約11.7メガバイト/秒となる。
【0031】図9、図10、図11は、本実施例の磁気
記録再生装置におけるテープでの記録フォーマットの一
例を示す概念図である。
【0032】本実施例の磁気テープ装置においては、デ
ータは所定の大きさに区切られて記録される。所定の大
きさに区切られた信号は、エラー訂正用信号が付加され
たのち、信号のバースト誤りに対するエラー訂正能力を
高めるため、書き込み順序を変更するシャフリング動作
を行い、記録に好適な符号に変調後、テープ8に記録す
る。所定の大きさに区切られた信号は、6トラック毎に
まとめて記録される。したがって、記録再生は、全て6
トラック単位で行われる。この6トラックを以後スキャ
ングループと呼ぶ。6トラックを記録するため、ドラム
1は1.5回転し、記録ヘッド17a1,17b1,17
c1,17d1の順に記録を行っていく。スキャングル
ープは、6トラック毎であるがスキャングループの各ト
ラックとヘッドとの対応は12トラック毎の周期性を持
つ。よって、12トラックを識別できるトラッキング信
号25を書き込むことによりトラックとヘッドの対応が
図れる。
【0033】テープ8上のトラック22は、テープ8の
下側端からATF1部23a、プリアンブル27、デー
タ領域28、ポストアンブル29、ATF2部23bの
領域からトラック分割方式により構成されている。
【0034】ATF1部23a、ATF2部23bは、
トラッキング信号部(Automatic Track
Following部と呼ぶ)領域であり、オートト
ラッキング用の同期信号26aとパイロット信号26b
が記録される。先に述べたスキャングループの先頭トラ
ックを識別するため、ATF1部23a内にスキャング
ループマーカを記録している。同期信号26aは、トラ
ック2本おきにトラック22に記録されており、パイロ
ット信号26bは、同期信号26aの両隣のトラック2
2に記録されている。同期信号26aは、パイロット信
号26bを検出するタイミングを示す信号である。すな
わち、テープ8上に記録された同期信号26aを検出
後、同期信号26aの記録されたトラックの両隣に記録
されているパイロット信号26bの再生出力信号の大小
により、ヘッドのトラックに対するズレ量(オフトラッ
ク量と呼ぶ)を算出するために用いられる。図10で
は、トラックの開始点と終点にのみATF信号を記録し
ているが、トラック長の長いシステムなどでは、図11
のようにトラック中間部に同期信号26aおよびパイロ
ット信号26b等のATF信号を記録し、オフトラック
量を細かくサンプルすることによりトラッキング精度を
良好にすることが可能である。
【0035】プリアンブル27は、データの始端を示
し、同期をとる信号、ポストアンブル29には、データ
の終端を示す信号をそれぞれ記録している。
【0036】次に、図1を用いて、シャーシ11上の部
品配置の一例について詳細に述べる。
【0037】シャーシ11上には、記録再生を行う記録
ヘッド17a1,17b1,17c1,17d1、再生
ヘッド17a2,17b2,17c2,17d2が搭載
されたドラム1、テープ8をカセット6内より引き出
し、ドラム1へ巻き付ける移動ガイド2a,2b、所定
の角度に傾斜した傾斜ガイド3a,3bを搭載した移動
ガイドベース24aおよび移動ガイドベース24b、テ
ープ8をカセット6内より引き出し、テープ走行時とテ
ープ引き出し時のテープ8のテンション検出または調節
を行うテンションガイド4、テープ8の走行、テープ速
度の安定を図るインピーダンスローラ9、カセット6内
の供給リール7aを装着する供給リールモータ13A、
カセット6内の供給リール7aから供給されたテープ8
を巻取る巻取りリールモータ13Bが搭載されている。
【0038】各主要部品の配置関係について述べる。
【0039】テープ8の走行系のガイドは、幾何学的に
テープにねじれが生じないように配置されている。シャ
ーシ11の下方には、ドライブコントロール用の回路基
板12a、RD/WR用回路基板12bが配置され、シ
ャーシ11上方のドラム1の背面には、インターフェー
ス回路基板10が配置されている。
【0040】次にシャーシ11上の主要部品の各々の構
成の一例についてさらに詳細に述べる。
【0041】まず、図1、図8を用いてドラム1につい
て説明する。
【0042】記録ヘッド17a1,17b1,17c
1,17d1、再生ヘッド17a2,17b2,17c
2,17d2を搭載したドラム1はシャーシ11に対し
所定の角度に傾斜し取り付けられている。ドラム1に対
し約200゜巻き付けられたテープ8をヘッドが走査す
る事によりテープ8上に信号の記録または再生を行う。
ドラム1は上固定ドラム1a、下固定ドラム1b、上下
ドラム間に挟まれ回転する中ドラム19、中ドラム19
上に搭載された記録ヘッド17a1,17b1,17c
1,17d1、再生ヘッド17a2,17b2,17c
2,17d2、消去ヘッド18a,18b、上固定ドラ
ム1a、下固定ドラム1bを保持固定する図示しない固
定ブロック、および図示しないモータ部等から構成され
る。
【0043】中ドラム19上の磁気ヘッドの配置を、図
8に示す。テープ8への記録は、ヘッド走査方向に対し
て±20゜の角度をもつアジマス記録を行う。信号の記
録は、記録ヘッド17a1,17b1,17c1,17
d1で行われる。ヘッドベース20a、ヘッドベース2
0c上に搭載された二つの記録ヘッド17a1と17b
1または記録ヘッド17c1と17d1は、正アジマス
と負アジマスをもつ1ペアーとなっており、中ドラム1
9上には二つのヘッドのペアーが180゜対向して配置
されている。信号の再生は、再生ヘッド17a2,17
b2,17c2,17d2で行う。記録ヘッド17a1
〜17d1と同様に、ヘッドベース22a、 ヘッドベー
ス22bに搭載された正アジマス、負アジマスをもつヘ
ッドを1ペアー(再生ヘッド17a2と17b2、再生
ヘッド17c2と17d2)とし中ドラム19上に18
0゜対向し搭載されている。
【0044】同様に、消去ヘッド18aおよび消去ヘッ
ド18bは、ヘッドベース21a、ヘッドベース21b
に搭載され、中ドラム19上に180゜対向して配置さ
れている。
【0045】ドラム1は、本実施例では上固定方式につ
いて記述しているが、上ドラム、下ドラムから構成さ
れ、磁気ヘッドを搭載した上ドラムが回転する上回転方
式でもよい。また、ヘッドは、正負のアジマスをもった
2連ヘッドで1ペアーとし180゜対向としているが、
ヘッドベース上に正アジマス、負アジマスをもつヘッド
を交互に複数隣接させた3連ヘッド、4連ヘッドを1個
のヘッドベース上に配置し、中ドラム19上に、180
゜対向もしくは、所定の角度で、配置してもよい。
【0046】移動ガイドベース24a、移動ガイドベー
ス24b上には、当該移動ガイドベース24a,24b
にそれぞれ垂直な移動ガイド2a、移動ガイド2bと移
動ガイドベース24a,24bに対し所定の角度に傾斜
した傾斜ガイド3a、傾斜ガイド3bを搭載している。
傾斜ガイド3a,3bの傾斜角、傾斜方向は、テープ8
のドラム1へ巻き付けが終了した時点において、幾何学
的にテープ8へのねじれを生じない角度である。そし
て、図1のカセット6内の位置からからテープ8を、引
き出しつつ、傾斜してシャーシ11上にとりつけられた
ドラム1への巻き付けを行う。ドラム1へテープ8を巻
きつける過程では、供給リール7a、移動ガイド2a、
ドラム1、移動ガイド2b、巻取りリール7bの間に
は、幾何学的な不釣り合いを生じるため、移動ガイド2
a,2b、傾斜ガイド3a,3bの移動時にテー8プへ
の傾斜ガイド3a,3bの当接タイミングを考慮し、テ
ープの幾何学的な不釣り合いを抑制する。
【0047】テンションガイド4は、図示しないテンシ
ョンアーム上に直立に搭載されている。テープ8の張力
は、テンションガイド4を押し、図示しないテンション
アームの回転軸に対して、回転力を与える。テンション
アームの回転角により、テンションアームに取り付けた
図示していないセンサによりテープ張力を検出する。テ
ンション検出方法は、たとえば、テンションアームに装
着した磁石とシャーシ11上に装着した磁石からの磁束
密度により抵抗値の変化を示すMR素子の出力を検出
し、テンションアーム回動角と磁気抵抗の関係からテー
プテンションを算出する。
【0048】リールエンコーダ130は、供給リールモ
ータ13Aおよび巻取りリールモータ13Bの各々の円
筒状の回転子の側面に設けられた所定のピッチの着磁部
13aと、この着磁部13aからの磁束を検知するセン
サ13bで構成されており、供給リールモータ13Aお
よび巻取りリールモータ13Bの各々の回転速度、位相
を算出する。
【0049】巻取りリールモータ13Bによりテープ速
度制御する場合、リール巻径が変化するため、リールエ
ンコーダ130の1パルスに対するテープ変位量は異な
る。ここで、リールエンコーダ130の1パルスあたり
のテープ繰り出し量は、テープ8の供給リール7aおよ
び巻取りリール7bへの巻径により変化する。供給リー
ルモータ13Aおよび巻取りリールモータ13Bの各々
の着磁部13a(φ63.5mm)への着磁ピッチを0.2
8mm間隔とすると、テープ8の巻径がφ20mmの場
合、リール1パルスの変化によるテープ繰り出し量は、
0.088mmとなるが、巻径がφ63.5mmの場合、リ
ール1パルスの変化によるテープ繰り出し量は、0.28
mmとなる。そのため、テープ8を最大にリールへ巻き
付けた状態でのテープ走行速度を制御することを第一に
考慮し、回転検出器すなわちリールエンコーダ130の
分解能を決定する必要がある。
【0050】記録再生時テープ速度Vt、供給リール7
aまたは巻取りリール7bへテープ8が最大に巻取られ
た状態におけるリール直径Drとしたときの、テープ速
度誤差をW%以下に抑制するリールエンコーダパルス数
Nrは、 Nr ≧ (π×Dr×3)/(Vt×( W÷100) )・・・式(1) となる。
【0051】一般的に、リールエンコーダ130におい
て制御可能とするセンサ13bの分解能としては、予期
される最大周波数より1/3〜1/4の細かいサンプリ
ングを必要とする。そのため、本実施例では巻径がφ6
3.5mmの場合の必要パルス数を3倍したパルス数とし
ている。なお、4倍またはそれ以上のパルス数としても
良い。本実施例においては、Vt=83.82mm/秒、
最大リール巻径63.5mmであるから、テープ速度誤差
を1%以下に抑制するリールエンコーダパルス数Nr
は、1回転あたり714パルスとなる。従って、供給リ
ールモータ13Aおよび巻取りリールモータ13Bにお
ける着磁部13aの着磁ピッチは、0.28mmとなる。
【0052】ドラム1へのテープ巻き付け動作について
説明する。図示しないカセットローダーにより供給リー
ルモータ13Aおよび巻取りリールモータ13Bに装着
された状態で、カセット6内のガイド5の間に張られた
テープ8とカセット6間に移動ガイド2a,2bが位置
するように、移動ガイドベース24a,24bは待機し
ている。カセットローディング終了後、移動ガイドベー
ス24a,24bの移動とテンションガイド4の回動を
開始し、テープ8をカセット6内より引き出しながら、
ドラム1へ巻き付けていく。テンションガイド4を傾斜
ガイド3a,3bの移動より先行して回動しても良い。
【0053】次に、図3を参照しながら、本実施例のリ
ール制御系およびドラム制御系について説明する。
【0054】本実施例では、供給リール7aおよび巻取
りリール7bの各々を駆動する供給リールモータ13A
および巻取りリールモータ13Bの回転を、供給リール
7aの側におけるテンションガイド4から張力検出器4
6を介して測定されるテープ8の張力情報と、回転速度
検出器42を介して測定される巻取りリール7bの回転
情報とにより制御する。
【0055】テープ速度は、供給リール7aと巻取りリ
ール7bの位置検出器36aおよび位置検出器36bか
ら得られる回転情報(リールエンコーダ130の出力)
をもとに、巻径計算部37によって算出される各リール
へのテープ巻径と、巻取りリール7bの回転数と先に求
めたリール径よりテープ速度検出器37aがテープ8の
速度を算出することによって求められる。
【0056】テープ速度の情報は、後述のテンション情
報とともに供給リールサーボ回路43に入力されること
によって、供給リール7aの回転制御に用いられる。
【0057】また、テープ速度の情報は、コントローラ
38によって設定されるテープ速度の設定値との比較を
行うテープ速度比較器39を介して回転速度検出器42
からの回転速度の情報とともに巻取りリールサーボ回路
41に入力され、巻取りリール7bの回転制御に用いら
れる。
【0058】テープ8のテンション制御について説明す
る。テープ8のテンション制御は、ドラム1と供給リー
ル7a間に配置したテンションガイド4の変位情報を張
力検出器46によって行う。すなわち、テープ張力の変
化によるテンションガイド4の回動を、図示しないMR
素子により回転角検出を行い、角度変位を張力検出器4
6によりテープテンション値に変換する。そしてコント
ローラ38によって設定される設定テープテンション値
と検知したテープテンション値を張力比較器45により
比較し、比較結果を供給リール側の供給リールサーボ回
路43へ入力し、供給リールモータ13Aを制御するこ
とによりテープ8のテンション制御を行う。
【0059】ドラム1の回転制御について説明する。ド
ラム回転位相を回転位相検出器52によって検知し、ド
ラムサーボ回路53に入力して基準信号発生器40の発
生する信号と比較する。また、ドラム回転速度検出器5
1から得られるドラム回転速度とコントローラ38の設
定したドラム回転速度とをドラムサーボ回路53に入力
して比較する。これらの比較結果から、ドラム1は基準
信号と同期し設定回転速度で回転する。
【0060】トラッキング制御について説明する。テー
プ8上に記録された信号の再生時は、供給リール7a、
巻取りリール7bは先に例示した方法によりテープ速度
が一定となるようにリールサーボがかけられる。
【0061】テープ8上に記録されたATF1部23
a、ATF2部23bのオートトラッキング用の同期信
号26aとパイロット信号26bをエンベロープ検波部
49によって検出する。同期信号26aは、トラック2
本おきにトラックに記録されており、パイロット信号2
6bは、同期信号26aの両隣のトラックに記録されて
いる。同期信号26aは、パイロット信号26bを検出
するタイミングを示す信号である。すなわち、テープ8
上に記録された同期信号26aを検出後、同期信号26
aの記録されたトラックの両隣に記録されているパイロ
ット信号26bの再生出力信号の大小により、ヘッドの
トラックに対するオフトラック量を算出する。オフトラ
ック量、ドラム回転位相、速度をオートトラッキング回
路50を介してドラムサーボ回路53に入力し、ドラム
モータの回転と巻取りリール7bを駆動する巻取りリー
ルモータ13Bを協調制御することによりトラッキング
を行う。
【0062】また、先に記述したように1トラックに3
カ所以上のATF信号を記録するシステムの場合、トラ
ック始端、中間部、終端部のATF信号の出力波形を比
較することによりトラックの曲がりを検出し、ヘッドが
曲がったトラックをトレースするように、ドラムモータ
の回転と巻取りリール7bの巻取りリールモータ13B
を協調制御し、トラッキングを行う。
【0063】以下、本実施例の作用の一例について説明
する。
【0064】まず、カセット6を装置内部に装填して、
図示しないローディング機構により、供給リール7aお
よび巻取りリール7bを供給リールモータ13Aおよび
巻取りリールモータ13Bに係合させる。
【0065】この時、図示しないセンサ等によってカセ
ット6の装填が検出され、これを契機として、図1の破
線に例示されるように、カセット6の一対のガイド5の
間に張架されたテープ8の内側の位置に待機していた一
対の移動ガイドベース24a,24bおよびテンション
ガイド4は拡開動作を開始し、ドラム1に対して所定の
巻付け角度でテープ8を巻き付ける。この状態が図1で
ある。
【0066】その後、たとえば、サーバコンピュータ3
4等の上位装置からの指令により、ドラム1に対してテ
ープ8を走行させることにより、当該テープ8に対する
情報の記録/再生動作を行う。この時、本実施例の場合
には、ドラム1に巻回されるテープ8の張力や、ドラム
1に対するテープの走行速度の制御は、供給リール7a
および巻取りリール7bを駆動する供給リールモータ1
3Aおよび巻取りリールモータ13Bの上述のような回
転制御によって直接的に行う。
【0067】また、トラッキング操作は、巻取りリール
7bを駆動する巻取りリールモータ13Bと、ドラム1
を駆動する図示しないドラムモータの協調した回転制御
によって行われる。
【0068】このように、本実施例の磁気テープ装置に
よれば、従来のように、ドラム1とカセット6との間に
おけるテープ8の走行経路に、当該テープ8に摺接して
テープ8の送り速度を制御するためのキャプスタンや、
その駆動モータ等が一切不要となる。この結果、カセッ
ト6とドラム1とをより近接して配置できるので奥行き
方向の寸法D、幅方向の寸法W、厚さ方向の寸法Hをそ
れぞれ大幅に削減できる。また、逆に、装置全体の寸法
を増大させることなくドラム1の径やカセット6の寸法
を大きくしてテープ8の走行速度増大によるデータ転送
速度の向上、カセット6におけるデータの格納容量の増
大を達成できる。
【0069】すなわち、装置の幅を5.75インチ以下、
高さ3.25インチ以下、奥行き7.5インチ以下とし、か
つカセット6の最大データ記憶容量を40ギガバイト以
上、有効データ転送速度を12メガバイト/秒以上とす
る、という装置仕様を実現できる。
【0070】また、カセット6におけるガイド5に、上
フランジ5aおよび下フランジ5bを設けたので、当該
カセット6に出入りするテープ8の幅方向の位置ずれが
抑制され、テープ8の走行経路の安定化が図れる。
【0071】(実施例2)図2(a)および(b)は、
それぞれ、本発明の他の実施例である磁気記録再生装置
の構成の一例を示す平面図および側面図である。
【0072】この実施例2の場合には、ドラム1に対し
てテープ8を巻き付ける動作を行う一対の移動ガイドベ
ース24aおよび24bの配置を、カセット6の側から
みて非対称とし、巻取りリール7bと当該巻取りリール
7bの側の移動ガイドベース24bとの間におけるテー
プ8の走行長が、反対側の供給リール7aと当該供給リ
ール7aの側の移動ガイドベース24aとの間における
テープ8の走行長よりも短くなるようにしたものであ
る。
【0073】これにより、巻取りリール7bの側におけ
るテープ8の弾性による振動、伸び等の制御への影響を
抑制でき、巻取りリール7bの巻取り動作の制御によ
る、ドラム1に対するテープ8の走行速度をより精密に
制御できる、という効果が得られる。
【0074】(実施例3)図4(a)および(b)は、
それぞれ、本発明のさらに他の実施例である磁気テープ
装置の構成の一例を示す平面図および側面図であり、図
6は、その制御系の構成の一例を示す概念図である。
【0075】図4に例示される本実施例の走行系では、
カセット6と、ドラム1との間における、繰り出し側お
よび巻取り側の各々でのテープ8の走行経路に、テープ
8に当接して当該テープ8の速度を検出するタイマロー
ラ14を配置したところが、前記実施例1の場合と異な
っている。
【0076】すなわち、前記実施例1では、リール巻径
と回転速度からテープ8の速度を計算していたため、リ
ール巻径誤差がテープ速度誤差を引き起こすことにな
る。これに対して、本実施例のように、タイマローラ1
4を用いることにより、直接テープ速度を精度よく測定
でき、テープ速度の速度誤差をさらに抑制することが可
能となる。
【0077】タイマローラ14を用いた場合のテープ速
度検出器47およびテープ速度検出器48におけるエン
コーダのパルス数は、記録再生時のテープ速度をVtと
し、タイマローラ14のテープとの摺動部直径をDt、
テープ速度誤差をW%、タイマローラ14の1回転当た
りのパルス数をNtとすると、 Nt≧(π×Dt×3)/(Vt×( W÷100) )・・・式(2) によって計算することが可能である。
【0078】一例として、タイマローラ14の径をφ5
mmとし、エンコーダ径をφ30mm、テープ速度を8
3.82mm/秒とした場合、テープ速度1%以内に抑制
するために必要なエンコーダパルス数は337パルスと
なる。
【0079】本実施例のように、タイマローラ14を用
いた場合の制御ブロックを図6に示す。本実施例の場合
の制御系は、図6に例示されるように、巻径計算部37
からの情報によってテープ速度を計算するテープ速度検
出器37aの代わりに、タイマローラ14に連動するテ
ープ速度検出器47およびテープ速度検出器48を設
け、当該テープ速度検出器47およびテープ速度検出器
48から直接的に得られるテープ速度の情報を巻径計算
部37やテープ速度比較器39に入力する構成となって
いる。また、供給リールモータ13Aの側には、当該供
給リールモータ13Aの回転速度を検出して巻径計算部
37に入力する回転速度検出器44が設けられている。
【0080】巻取りリール7bと供給リール7aの各々
を駆動する巻取りリールモータ13Bおよび供給リール
モータ13Aの回転を、タイマローラ14から得られた
テープ速度信号と巻取りリール7bと供給リール7aの
回転情報とテープ8の張力情報とにより制御する。
【0081】テープ速度は、タイマローラ14により得
られたテープ速度とテープ速度の設定値との比較を行
い、巻取りリールサーボ回路41へ入力される。また、
タイマローラ14から得られたテープ速度と巻取りリー
ル7bの回転数から、巻取りリール7bのリール巻径を
算出する事により精度よくテープ巻径を得ることができ
る。テープ巻径を精度よく求めることにより、テープ8
の加減速時における供給リールモータ13Aおよび巻取
りリールモータ13Bへ供給する電流が精確にもとま
り、テープ速度を一定に保つことが容易となる。
【0082】ドラム回転制御、テープテンション制御
は、前記実施例1と同様である。トラッキング制御は、
前記実施例1のテープ速度検出が供給リール7aおよび
巻取りリール7bからタイマローラ14に変わるため、
テープ速度の測定誤差、およびリール駆動時の供給リー
ルモータ13Aおよび巻取りリールモータ13Bへの供
給電流の制御がより正確になる。
【0083】このように、本実施例の磁気テープ装置に
よれば、テープ8の実際の走行速度をタイマローラ14
によって直接的に検出することで、供給リール7aおよ
び巻取りリール7bを駆動する供給リールモータ13A
および巻取りリールモータ13Bの回転制御を行い、当
該回転制御によってドラム1に対するテープ8の走行速
度を制御するので、テープ8の走行速度の制御がより安
定かつ正確となる。
【0084】(実施例4)図5(a)および(b)は、
それぞれ、本発明のさらに他の実施例である磁気テープ
装置の構成の一例を示す平面図および側面図である。
【0085】この実施例4の場合には、前記実施例3の
テープ走行系の構成に対して、さらにタイマローラ14
−巻取りリール7b間にテンションバッファ15を配置
する構成とした点が異なっており、他は、前記実施例3
の構成と同様である。
【0086】これにより、テープ8の速度変動、テンシ
ョン変動をより的確に抑制できる、という効果が得られ
る。
【0087】なお、上記した特許請求の範囲に記載され
たもの以外の本発明の特徴を列挙すれば以下の通りであ
る。
【0088】すなわち、本発明の磁気記録再生装置で
は、1/2インチ幅のテープと、前記テープを巻装した
平行な2リールを内蔵するカセットと、前記平行な2リ
ールを駆動するリール駆動機構と、前記テープに記録再
生を行うヘッドを搭載した回転ドラムと、前記テープを
前記カセットより引き出し、前記回転ドラムへ前記テー
プを巻き付ける移動ガイドと、前記テープ駆動機構の制
御回路と、外部からの信号を授受し、前記テープに記録
再生を行う回路と、からなる磁気記録再生装置におい
て、前記テープを引き出し前記ドラムに巻き付ける前記
移動ガイド部材は、2個のテープガイド運搬部材と、テ
ンションを制御するアームとからなる構成とすることが
できる。
【0089】また、1/2インチ幅のテープと、前記テ
ープを巻装した平行な2リールを内蔵するカセットと、
平行な2リールを駆動するリール駆動機構と、前記テー
プに記録再生を行うヘッドを搭載した回転ドラムと、前
記テープを前記カセットより引き出し、前記回転ドラム
へ前記テープを巻き付ける移動ガイドと、前記テープ駆
動機構の制御回路と、前記テープの速度検出機構と、前
記テープの張力状態に応じて、前記2リール間のテープ
長を変化せしめるテンションバッファ機構とからなり、
前記ドラム、前記ガイド、前記テープ速度検出機構、テ
ンションバッファ機構、リールの順番に配置する構成と
することができる。
【0090】また、1/2インチ幅のテープと、前記テ
ープを巻装した平行な2リールを内蔵するカセットと、
前記平行な2リールを駆動するリール駆動機構と、前記
テープに記録再生を行う回転ヘッドを搭載したφ76m
mの回転ドラムと、前記テープを前記カセットより引き
出す移動ガイドと、前記移動ガイドを駆動する機構と、
前記テープ駆動機構の制御回路と、外部からの信号を授
受し、前記テープに記録再生を行う回路と、からなる磁
気記録再生装置のテープの走行パスにおいて、供給リー
ルから前記回転ドラムまでのテープ長に対し、前記回転
ドラムから巻取りリールまでのテープ長が短い構成とす
ることができる。
【0091】また、アジマスの異なる複数の磁気ヘッド
を用いて、テープに斜めのトラックを形成して情報を記
録し、これを再生する磁気記録再生装置において、上記
トラックの一部にトラッキング用信号を記録し、前記ト
ラッキング用信号を用いて巻取りリールを駆動制御する
構成とすることができる。
【0092】また、回転数5400rpm以上、ドラム
径をφ76mm以上、ドラム高さを50mm以下とする
ことができる。
【0093】また、テープを巻装した二つのリールをも
つカセットにおいて、カセット内にフランジを持つガイ
ドを内蔵した構成とすることができる。
【0094】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生方法によれば、装
置の小型化および低価格化を実現できる、という効果が
得られる。
【0095】また、本発明の磁気記録再生装置によれ
ば、装置の小型化および低価格化、大容量化を実現でき
る、という効果が得られる。
【0096】また、本発明の磁気記録再生装置によれ
ば、横幅5.75インチ、高さ3.25インチ、有効データ
転送速度略12メガバイト/秒、データ記憶容量40ギ
ガバイト以上の性能を有するカセットを用いたヘリカル
スキャン方式の磁気記録再生装置を構築することでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は、本発明の実施例1であ
る磁気記録再生方法が実施される磁気記録再生装置の構
成の一例を示す平面図および側面図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の実施例2であ
る磁気記録再生装置の構成の一例を示す平面図および側
面図である。
【図3】本発明の実施例1である磁気記録再生装置の制
御系の構成の一例を示す概念図である。
【図4】(a)および(b)は、本発明の実施例3であ
る磁気テープ装置の構成の一例を示す平面図および側面
図である。
【図5】(a)および(b)は、本発明の実施例4であ
る磁気テープ装置の構成の一例を示す平面図および側面
図である。
【図6】本発明の実施例3である磁気記録再生装置の制
御系の構成の一例を示す概念図である。
【図7】(a)および(b)は、本発明の実施例1であ
る磁気記録再生装置に装填して使用される記憶メディア
としてのカセットの一例を示す平面図および側面図であ
る。
【図8】本発明の実施例1である磁気記録再生装置を構
成するドラムの一例を示す平面図である。
【図9】本発明の実施例1である磁気記録再生装置にお
けるテープでの記録フォーマットの一例を示す概念図で
ある。
【図10】本発明の実施例1である磁気記録再生装置に
おけるテープでの記録フォーマットの一例を示す概念図
である。
【図11】本発明の実施例1である磁気記録再生装置に
おけるテープでの記録フォーマットの一例を示す概念図
である。
【図12】本発明の実施例1である磁気記録再生装置を
用いた情報処理システムの構成の一例を示す概念図であ
る。
【図13】本発明の実施例1である磁気記録再生装置を
用いた情報処理システムの構成の一例を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1…ドラム、1a…上固定ドラム、1b…下固定ドラ
ム、1d…中ドラム、2…トラック、2a,2b…移動
ガイド、3a,3b…傾斜ガイド、4…テンションガイ
ド、5…ガイド、5a…上フランジ、5b…下フラン
ジ、6…カセット、7a…供給リール、7b…巻取りリ
ール、8…テープ、9…インピーダンスローラ、10…
インターフェース回路基板、11…シャーシ、12a…
回路基板、12b…RD/WR用回路基板、13A…供
給リールモータ、13B…巻取りリールモータ、13a
…着磁部、13b…センサ、14…タイマローラ、15
…テンションバッファ、17a1〜17d1…記録ヘッ
ド、17a2〜17d2…再生ヘッド、18a,18b
…消去ヘッド、19…中ドラム、20a,20c…ヘッ
ドベース、21a,21b…ヘッドベース、22…トラ
ック、22a,22b…ヘッドベース、23a…ATF
1部、23b…ATF2部、24a,24b…移動ガイ
ドベース、25…トラッキング信号、26a…同期信
号、26b…パイロット信号、27…プリアンブル、2
8…データ領域、29…ポストアンブル、30…ホス
ト、31…磁気ディスク装置、32…磁気テープ装置、
33…ワークステーション/パーソナルコンピュータ、
34…サーバコンピュータ、36a,36b…位置検出
器、37…巻径計算部、37a…テープ速度検出器、3
8…コントローラ、39…テープ速度比較器、40…基
準信号発生器、41…巻取りリールサーボ回路、42…
回転速度検出器、43…供給リールサーボ回路、44…
回転速度検出器、45…張力比較器、46…張力検出
器、47,48…テープ速度検出器、49…エンベロー
プ検波部、50…オートトラッキング回路、51…ドラ
ム回転速度検出器、52…回転位相検出器、53…ドラ
ムサーボ回路、130…リールエンコーダ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リールおよび巻取りリールの間に巻
    装されたテープを、ヘッドを搭載した回転ドラムに巻き
    付けることによって、前記テープに対する情報の記録再
    生動作を行う磁気記録再生方法であって、前記供給リー
    ルおよび巻取りリールの回転速度の制御によって、前記
    回転ドラムに対する前記テープの送り速度および張力お
    よびトラッキングの少なくとも一つの制御を行うことを
    特徴とする磁気記録再生方法。
  2. 【請求項2】 テープが巻装された供給リールおよび巻
    取りリールを駆動するリール駆動機構と、前記テープに
    対する情報の記録再生動作を行うヘッドを搭載した回転
    ドラムと、前記テープを前記供給リールおよび巻取りリ
    ールから引き出して前記回転ドラムに巻き付ける操作を
    行う移動ガイドと、前記リール駆動機構を制御して、記
    録または再生時における前記テープの前記回転ドラムに
    対する送り速度および張力およびトラッキングの少なく
    とも一つを制御する制御回路とを備えたことを特徴とす
    る磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 1/2インチ幅のテープと、前記テープ
    を巻装した平行な二つのリールを内蔵するカセットと、
    前記二つのリールを駆動するリール駆動機構と、前記テ
    ープに対する情報の記録再生を行うヘッドを搭載した回
    転ドラムと、前記テープを前記カセットより引き出して
    前記回転ドラムへ巻き付ける移動ガイドと、外部との間
    で授受される情報を前記テープに対して記録再生する記
    録再生回路と、前記リール駆動機構を制御して、記録ま
    たは再生時における前記テープの前記回転ドラムに対す
    る送り速度および張力およびトラッキングの少なくとも
    一つを制御する制御回路とからなり、外観形状の幅を5.
    75インチ以下、高さ3.25インチ以下、奥行き7.5イ
    ンチ以下とし、かつ前記カセットの最大データ記憶容量
    を40ギガバイト以上、有効データ転送速度を12メガ
    バイト/秒以上としたこと特徴とする磁気記録再生装
    置。
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