JP2003085720A - 磁気記録テープ装置、磁気記録テープの記録再生方法、磁気記録テープのサーボ装置および方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ＬＴＭ（テープの横切る振動）が大きい場合に
もヘッドがトラックを追随することができる磁気記録テ
ープ装置、磁気記録テープの記録再生方法、磁気記録テ
ープのサーボ装置および方法を提供する。 【解決手段】非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記録
テープ４をテープ経路に沿って移動させるテープ駆動手
段と、少なくとも磁気記録テープ４の記録または再生を
行う磁気ヘッドブロック５と、磁気記録テープ４のエッ
ジＥの位置を検出するエッジ検出手段６と、エッジ検出
手段６で検出されたエッジＥの位置に応じて磁気記録テ
ープ４に対する磁気ヘッドブロック５の位置を調節する
位置調節手段（７，８）とを有する構成とし、例えばこ
れを粗位置決めとして、さらに磁気記録テープ４に形成
されたサーボ用トラックパターンに応じて磁気記録テー
プ４に対する磁気ヘッドブロック５の微細位置決めを行
う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録テープの
記録あるいは再生を行う装置およびその方法と、磁気記
録テープのトラックをサーボする磁気記録テープのサー
ボ装置および方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータデータを記録および
再生するための磁気記録テープ記録再生装置において、
例えば４〜１０ｍ／秒程度のリニア速度でテープを移動
させ、マルチチャンネル固定ヘッドにより複数のトラッ
クを同時に記録あるいは再生する、リニアテープ記録お
よび再生と呼ばれる技術（以下リニアテープ方式と言
う）が提案されている。

【０００３】リニアテープ方式を含め、全ての大容量記
憶装置および媒体において、データ記憶容量の増加およ
び検索性能の向上が求められている。リニアテープ方式
の場合、例えば１／２インチ（約１．２７ｃｍ）などの
テープなど、予め定められた幅のテープ媒体上に数多く
のリニアトラックを達成するため、記録ギャップおよび
トラック幅がますます狭くされ、かつ、マルチチャンネ
ル固定ヘッド構造を用いる方向へと開発が進んでいる。
転送速度を向上させるために最も効果的な対策は、ヘッ
ド（チャンネル）の数を増加させることであり、必然と
データトラックは狭くなってくる。

【０００４】上記のリニアテープ方式に用いる磁気記録
テープの構成を説明する。図１（ａ）は、上記の磁気記
録テープ４の平面図である。非磁性支持体の一方の面上
に、磁性層が形成されており、テープの延伸方向に沿っ
て複数のデータトラックＤＴが形成されている。例えば
１／２インチのテープ幅ＴＷ内に、１０００を越える数
のデータトラックＤＴが形成されている。

【０００５】図１（ｂ）は、部分的に拡大した平面図
と、マルチチャンネル磁気ヘッドブロックの配置を説明
する模式図である。磁気記録テープ４上においては、例
えば９６本のデータトラックＤＴ毎に、６本のサーボ用
トラックＳＴが配置されており、マルチチャンネル磁気
ヘッドブロック５は、上記データトラックＤＴとその両
側に配置されたサーボ用トラックＳＴにかかるようにが
配置される。

【０００６】図１（ｃ）は上記マルチチャンネル磁気ヘ
ッドの構成を示す模式図である。マルチチャンネル磁気
ヘッドブロック５は、８個のデータトラック用ヘッドＤ
Ｈと、その両側に形成された２個ずつのサーボ用ヘッド
ＳＨの計１２個のヘッドが１列に配置されて構成されて
おり、８本のトラックを同時に記録あるいは再生可能
で、転送レートを高めることができる。上記の２個のサ
ーボ用ヘッドＳＨの一方が６本のサーボ用トラックのい
ずれかのトラックをトラッキングするかにより、２×６
＝１２通りのトラック位置を合わせることが可能とな
る。さらに、８個のデータトラック用ヘッドＤＨが上記
の各位置でそれぞれ記録あるいは再生ができるので、１
２×８＝９６本のトラックを上記構成のマルチチャンネ
ル磁気ヘッドにより記録あるいは再生が可能となってい
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リニア
テープ方式においては、テープの移動速度が高速である
ため、記録あるいは再生のためにテープのトラックを磁
気ヘッドで正確になぞるのは、トラック幅が狭くなるに
つれて次第に困難となってくる。その大きな要因の一つ
は、「テープの横切る振動」または「ラテラルテープモ
ーション（ＬＴＭ：Lateral Tape Motion ）」として知
られるテープの振動である。ＬＴＭが大きいと、ヘッド
がトラックを追随できなくなってしまうからである。

【０００８】ＬＴＭを小さくする工夫として、テープの
移動経路に回転ガイドを用いる方法が知られている。し
かしながら、磁気抵抗再生ヘッドなどの新しいヘッド技
術や、保磁力の高い新しい記録媒体が開発されると、磁
気テープ上の記録密度をさらに高めることが可能となる
ので、トラック幅はますます狭くなってくるが、ＬＴＭ
が制限因子となって、あるトラック幅寸法およびトラッ
ク密度においては、高い信頼性を確保して十分正確にト
ラックをなぞることができなくなってしまう。また、転
送速度を高めるためにテープ速度を速くすると、ＬＴＭ
はさらに増大してしまい、上記の問題が大きくなってし
まう。

【０００９】例えば、図１（ｄ）に示すように、記録幅
ＲＣよりも再生幅ＲＤを狭くして、この差分によりＬＴ
Ｍを吸収することができる。しかし、記録幅が狭くなる
につれて、再生幅との差も必然的に小さくなってくるの
で、ＬＴＭを吸収しきれなくなってしまう。

【００１０】本発明は、上記の状況に鑑みてなされたも
のであり、従って本発明の目的は、ＬＴＭが大きい場合
にもヘッドがトラックを追随することができる磁気記録
テープ装置、磁気記録テープの記録再生方法、磁気記録
テープのサーボ装置および方法を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の磁気記録テープ装置は、非磁性支持体上
に磁性層を有する磁気記録テープをテープ経路に沿って
移動させるテープ駆動手段と、少なくとも上記磁気記録
テープの記録または再生を行う磁気ヘッドブロックと、
上記磁気記録テープのエッジの位置を検出するエッジ検
出手段と、上記エッジ検出手段で検出されたエッジの位
置に応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッド
ブロックの位置を調節する位置調節手段とを有する。

【００１２】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記磁気記録テープに、当該テープの延伸方向
に沿って複数のトラックが形成されている。さらに好適
には、上記磁気ヘッドブロックは、上記複数のトラック
から選択された複数のトラックにおいて同時に記録また
は再生を行う。

【００１３】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記駆動手段により、上記磁気記録テープが上
記テープ経路に沿って一方向あるいはその逆方向に移動
させることができる。

【００１４】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記位置調節手段は、上記磁気ヘッドブロック
を上記磁気記録テープの幅方向に移動させる。

【００１５】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記エッジ検出手段は、上記磁気記録テープの
エッジにかかるように光を出射する光出射部と、上記光
を受光する受光部とを有し、上記受光部の出力により上
記磁気記録テープのエッジを検出する。

【００１６】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記エッジ検出手段は、上記磁気記録テープの
移動方向において、上記磁気ヘッドよりも前に配置され
ている。

【００１７】上記の本発明の磁気記録テープ装置は、好
適には、上記エッジ検出手段で検出されたエッジの位置
に応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッドブ
ロックの粗位置決めを行い、上記磁気記録テープに形成
されたサーボ用トラックパターンに応じて上記磁気記録
テープに対する上記磁気ヘッドブロックの微細位置決め
を行う。

【００１８】上記の本発明の磁気記録テープ装置によれ
ば、エッジ検出手段により磁気記録テープのエッジの位
置を検出し、検出されたエッジの位置に応じて磁気記録
テープに対する磁気ヘッドブロックの位置を調節する。
磁気記録テープ上のデータトラックなどの各トラック
は、それぞれ磁気記録テープのエッジから一定の距離に
配置されているので、上記のように磁気ヘッドブロック
の位置を調節することで、ＬＴＭが大きい場合にもヘッ
ドがトラックを追随することができる。

【００１９】上記の目的を達成するために、本発明の磁
気記録テープの記録再生方法は、非磁性支持体上に磁性
層を有する磁気記録テープをテープ経路に沿って移動さ
せる工程と、上記磁気ヘッドブロック近傍における上記
磁気記録テープのエッジの位置を検出する工程と、上記
検出されたエッジの位置に応じて上記磁気記録テープに
対する磁気ヘッドブロックの位置を調節する工程と、上
記磁気ヘッドブロックにより上記磁気記録テープの記録
または再生を行う工程とを有する。

【００２０】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記テープの延伸方向に沿って複数
のトラックが形成されている磁気記録テープの記録また
は再生を行う。さらに好適には、上記磁気ヘッドブロッ
クにより、上記複数のトラックから選択された複数のト
ラックにおいて同時に記録または再生を行う。

【００２１】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記磁気記録テープをテープ経路に
沿って移動させる工程において、一方向あるいはその逆
方向に移動させる。

【００２２】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記磁気記録テープに対する磁気ヘ
ッドブロックの位置を調節する工程において、上記磁気
ヘッドブロックを上記磁気記録テープの幅方向に移動さ
せる。

【００２３】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記磁気記録テープのエッジの位置
を検出する工程において、光出射部から出射された光を
上記磁気記録テープのエッジにかかるように通過させ、
通過した光を受光部により受光し、上記受光部の出力に
より上記磁気記録テープのエッジを検出する。

【００２４】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記磁気記録テープのエッジの位置
を検出する工程において、上記磁気記録テープの移動方
向における上記磁気ヘッドよりも前において検出する。

【００２５】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法は、好適には、上記エッジ検出手段で検出されたエ
ッジの位置に応じて上記磁気記録テープに対する上記磁
気ヘッドブロックの粗位置決めを行い、上記磁気記録テ
ープに形成されたサーボ用トラックパターンに応じて上
記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッドブロックの微
細位置決めを行う。

【００２６】上記の本発明の磁気記録テープの記録再生
方法によれば、磁気ヘッドブロック近傍における磁気記
録テープのエッジの位置を検出し、検出されたエッジの
位置に応じて磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロッ
クの位置を調節する。磁気記録テープ上のデータトラッ
クなどの各トラックは、それぞれ磁気記録テープのエッ
ジから一定の距離に配置されているので、上記のように
磁気ヘッドブロックの位置を調節することで、磁気ヘッ
ドブロックにより磁気記録テープの記録または再生を行
うときに、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを
追随することができる。

【００２７】上記の目的を達成するために、本発明の磁
気記録テープのサーボ装置は、磁気記録テープに対し
て、少なくとも当該磁気記録テープの記録または再生を
行うための磁気ヘッドブロックの位置を調節する磁気記
録テープのサーボ装置であって、テープ経路に沿って移
動する磁気記録テープのエッジの位置を検出するエッジ
検出手段と、上記エッジ検出手段で検出されたエッジの
位置に応じて、上記磁気ヘッドブロックの上記磁気記録
テープに対する位置を調節する位置調節手段とを有す
る。

【００２８】上記の本発明の磁気記録テープのサーボ装
置によれば、エッジ検出手段によりテープ経路に沿って
移動する磁気記録テープのエッジの位置を検出し、検出
されたエッジの位置に応じて磁気記録テープに対する磁
気ヘッドブロックの位置を調節する。磁気記録テープ上
のデータトラックなどの各トラックは、それぞれ磁気記
録テープのエッジから一定の距離に配置されているの
で、上記のように磁気ヘッドブロックの位置を調節する
ことで、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを追
随することができる。

【００２９】上記の目的を達成するために、本発明の磁
気記録テープのサーボ方法は、磁気記録テープに対し
て、少なくとも当該磁気記録テープの記録または再生を
行うための磁気ヘッドブロックの位置を調節する磁気記
録テープのサーボ方法であって、上記磁気ヘッドブロッ
ク近傍における上記磁気記録テープのエッジの位置を検
出する工程と、上記検出されたエッジの位置に応じて上
記磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロックの位置を
調節する工程とを有する。

【００３０】上記の本発明の磁気記録テープのサーボ方
法によれば、磁気ヘッドブロック近傍における磁気記録
テープのエッジの位置を検出し、検出されたエッジの位
置に応じて磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロック
の位置を調節する。磁気記録テープ上のデータトラック
などの各トラックは、それぞれ磁気記録テープのエッジ
から一定の距離に配置されているので、上記のように磁
気ヘッドブロックの位置を調節することで、磁気ヘッド
ブロックにより磁気記録テープの記録または再生を行う
ときに、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを追
随することができる。

【００３１】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るサーボ装置お
よび方法と、これを組み込んだ磁気記録テープ装置と磁
気記録テープの記録再生方法の実施の形態について、図
面を用いて詳しく説明する。

【００３２】第１実施形態 本実施形態の磁気記録テープ装置は、リニアテープ方式
による磁気記録テープ装置であり、例えば４〜１０ｍ／
秒程度のリニア速度でテープを移動させ、マルチチャン
ネル磁気ヘッドブロックにより複数のトラックを同時に
記録あるいは再生する。このとき、磁気記録テープは、
テープ駆動系により、テープ経路に沿って一方向に、あ
るいはその逆方向に、移動する。

【００３３】図１（ａ）は、本実施形態において記録あ
るいは再生を行う磁気記録テープ４の平面図である。非
磁性支持体の一方の面上に、磁性層が形成されており、
テープの延伸方向に沿って複数のデータトラックＤＴが
形成されている。例えば１／２インチのテープ幅ＴＷ内
に、１０００を越える数のデータトラックＤＴが形成さ
れており、１トラックの幅は例えば１．５μｍ〜２７μ
ｍ程度にまで微細化されている。

【００３４】図１（ｂ）は、磁気記録テープの部分的に
拡大した平面図と、本実施形態に係る磁気記録テープ装
置における磁気記録テープのトラックに対するマルチチ
ャンネル磁気ヘッドブロックの配置を説明する模式図で
ある。磁気記録テープ４上においては、例えば９６本の
データトラックＤＴ毎に、６本のサーボ用トラックＳＴ
が配置されており、磁気記録テープ４に記録あるいは再
生を行うときには、マルチチャンネル磁気ヘッドブロッ
ク５は、上記データトラックＤＴとその両側に配置され
たサーボ用トラックＳＴにかかるように配置される。

【００３５】図１（ｃ）は上記マルチチャンネル磁気ヘ
ッドの構成を示す模式図である。マルチチャンネル磁気
ヘッドブロック５は、８個のデータトラック用ヘッドＤ
Ｈと、その両側に形成された２個ずつのサーボ用ヘッド
ＳＨの計１２個のヘッドが１列に配置されて構成されて
いる。記録ヘッドとしては、薄膜磁気ヘッドが好まし
い。再生ヘッドとしては、例えば薄膜磁気ヘッドあるい
は磁気抵抗ヘッドであってもよい。上記のマルチチャン
ネル磁気ヘッドブロック５を、データトラックＤＴとそ
の両側に配置されたサーボ用トラックＳＴにかかるよう
に配置することで、８個のデータトラック用ヘッドＤＨ
により８本のトラックを同時に記録あるいは再生可能
で、転送レートを高めることができる。例えば、上記の
２個のサーボ用ヘッドＳＨの一方が６本のサーボ用トラ
ックのいずれかのトラックをトラッキングするかによ
り、２×６＝１２通りのトラック位置を合わせることが
可能となる。さらに、８個のデータトラック用ヘッドＤ
Ｈが上記の各位置でそれぞれ記録あるいは再生ができる
ので、１２×８＝９６本のトラックを上記構成のマルチ
チャンネル磁気ヘッドにより記録あるいは再生が可能と
なっている。また、マルチチャンネル磁気ヘッドブロッ
ク５に設けられるデータトラック用ヘッドＤＨの数を増
やすことで、さらに多数本のトラックを同時に同時に記
録あるいは再生して転送レートを高めることができる。

【００３６】本実施形態に係る磁気記録テープ装置にお
いて、例えば、図１（ｄ）に示すように、記録幅ＲＣよ
りも再生幅ＲＤを狭くすることで、この差分によりＬＴ
Ｍを吸収することができる。

【００３７】さらに、本実施形態に係る磁気記録テープ
装置においては、マルチチャンネル磁気ヘッドブロック
５を磁気テープの各トラックにトラッキングするため
に、下記のサーボ装置が組み込まれている。図２は、本
実施形態に係る磁気記録テープ装置に組み込まれている
サーボ装置の模式構成図である。上記のサーボ装置は、
エッジ検出部６、制御部７、ヘッド駆動部（ヘッドポジ
ショナ機構）８およびマルチチャンネル磁気ヘッドブロ
ック５とを有する。エッジ検出部６は、例えば磁気記録
テープの移動方向ＰＲにおいて、上記磁気ヘッドよりも
前に配置されており、磁気ヘッドブロック近傍における
磁気記録テープ４のエッジＥの位置を検出する。制御部
７は、エッジ検出部６により手段で検出されたエッジの
位置に応じて、磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロ
ックの位置を調節するように、例えば磁気記録テープの
幅方向に、ヘッド駆動部８を制御する。ヘッド駆動部８
は、例えばステッピングモータあるいはボイスコイルモ
ータなどの駆動系を用いて、制御部７から受けた制御信
号により、マルチチャンネル磁気ヘッドブロック５の位
置を磁気記録テープの幅方向であるヘッド調節方向ＨＡ
に調節する。

【００３８】図３は、本実施形態の磁気記録テープ装置
の要部模式図である。例えば、繰り出しリール１から繰
り出された磁気記録テープ４は、例えば２組のテープ規
制ガイド（２ａ，２ｂ）にガイドされたテープ経路に沿
って移動し、巻き取りリール３に巻き取られる。逆の経
路でテープを移動させることも可能である。テープ経路
のガイドは、回転ガイドの他、エアガイドを用いること
もできる。但し、テープの座屈などの変形が起きにくい
規制方法を選択することが好ましい。ここで、テープ規
制ガイド２ａは、磁気記録テープの一方のエッジ部を規
制し、テープ規制ガイド２ｂは他方のエッジ部を規制し
ている。１組のテープ規制ガイド２ｂの中央部におい
て、磁気ヘッドブロック５が配置され、マルチチャンネ
ルでの磁気記録テープの記録あるいは再生がなされる。

【００３９】ここで、磁気ヘッド５近傍にはエッジ検出
部（６ａ，６ｂ）が設けられており、磁気ヘッドブロッ
ク近傍における磁気記録テープ４の一方のエッジ（図面
上は上方のエッジ）の位置を検出する。例えば、繰り出
しリール１から巻き取りリール３へと第１の移動方向Ｐ
Ｒａに移動する場合、この移動方向ＰＲａにおいて磁気
ヘッド５よりも前に配置されているエッジ検出部６ａを
用い、磁気ヘッドブロック近傍における上記磁気記録テ
ープのエッジの位置を検出する。また、例えば、巻き取
りリール３から繰り出しリール１へと第２の移動方向Ｐ
Ｒｂに移動する場合、この移動方向ＰＲｂにおいて磁気
ヘッド５よりも前に配置されているエッジ検出部６ｂを
用い、磁気ヘッドブロック近傍における上記磁気記録テ
ープのエッジの位置を検出する。

【００４０】上記のようにして検出されたエッジの位置
に応じて、制御部７およびヘッド駆動部８により、マル
チチャンネル磁気ヘッドブロック５の位置を磁気記録テ
ープの幅方向であるヘッド調節方向ＨＡに調節する。例
えば、磁気ヘッドブロックの近傍に配置されているエッ
ジ検出部によりエッジ位置を検出しているので、エッジ
検出部において検出したエッジの位置が磁気ヘッドブロ
ックにおけるエッジの位置であるとして、磁気ヘッドブ
ロックの位置を調節する。また、磁気ヘッドブロックと
エッジ検出部の位置の距離を考慮して、即ち、エッジ位
置を検出した部分の磁気記録テープが実際に磁気ヘッド
ブロックに到達するまでの時間差を考慮して、磁気ヘッ
ドブロックにおけるエッジ位置を推定し、これに応じて
磁気ヘッドブロックの位置を調節してもよい。磁気記録
テープ上のデータトラックなどの各トラックは、それぞ
れ磁気記録テープのエッジから一定の距離に配置されて
いるので、これにより、磁気ヘッドブロックが磁気テー
プ上のトラックを追随することができる。

【００４１】図４（ａ）は、エッジ検出部の構成を示す
模式図である。エッジ検出部は、それぞれ複数本の光フ
ァイバが束ねられたバンドルドファイバの構成である光
出射ファイバＦ_INと受光ファイバＦ_OUT を備えている。
光出射ファイバＦ_INのレンズ部ＬＳから、磁気記録テー
プ４のエッジにかかるように光Ｌ_INを出射する。このと
き、磁気記録テープ４に遮られなかった部分の光Ｌ_OUT
は、レンズ部ＬＳから受光ファイバＦ_OUT に受光され
る。受光ファイバＦ_OUT には受光素子が設けられ、受光
した光Ｌ_OUT を検出する。

【００４２】ここで、磁気記録テープ４はＬＴＭにより
図面上、上下方向に振動しており、従って、磁気記録テ
ープ４による光の遮られ方が磁気記録テープ４のエッジ
の位置により変化する。例えば、図４（ｂ）に示すよう
に、磁気記録テープ４が図面上、上方に振動していると
き、即ち、磁気記録テープ４のエッジが上方に位置して
いるときには、入射する光Ｌ_INのうち、磁気記録テープ
４に遮られる分が大きくなり、磁気記録テープ４に遮ら
れなかった部分の光Ｌ_OUT の量が少なくなる。一方、図
４（ｃ）に示すように、磁気記録テープ４が図面上、下
方に振動しているとき、即ち、磁気記録テープ４のエッ
ジが下方に位置しているときには、入射する光Ｌ_INのう
ち、磁気記録テープ４に遮られる分が少なくなり、磁気
記録テープ４に遮られなかった部分の光Ｌ_OUT の量が多
くなる。このようにして、受光した光の強度あるいは分
布などを解析することで、磁気記録テープ４のエッジの
位置を検出することができる。

【００４３】上記の構成のエッジ検出部は、応答周波数
が１００ｋＨｚと高く、分解能が少なくともサブマイク
ロメートルオーダーを確保しており、例えば１０μｍ程
度あるＬＴＭを十分に観測することができる。

【００４４】上記の磁気記録テープ装置において、上記
構成のエッジ検出部により検出されたエッジの位置に応
じて、磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロックの粗
位置決めを行い、さらに、磁気記録テープに形成された
サーボ用トラックパターンに応じて磁気記録テープに対
する上記磁気ヘッドブロックの微細位置決めを行うこと
もできる。サーボ用トラックパターンを用いたトラッキ
ングはＬＴＭが大きい場合には不可能であったが、エッ
ジ検出部によるエッジ位置の検出とそれに応じた磁気ヘ
ッドブロックの粗位置決めを行うことにより、サーボ用
トラックパターンを用いたトラッキングが可能な範囲と
なったものである。

【００４５】本実施形態に係るサーボ装置と、これを組
み込んだ磁気記録テープ装置によれば、エッジ検出部に
より磁気記録テープのエッジの位置を検出し、検出され
たエッジの位置に応じて、磁気記録テープに対する磁気
ヘッドブロックの位置を調節する。磁気記録テープ上の
データトラックなどの各トラックは、それぞれ磁気記録
テープのエッジから一定の距離に配置されているので、
上記のように磁気ヘッドブロックの位置を調節すること
で、ＬＴＭが大きい場合にも、磁気ヘッドブロックが磁
気テープ上のトラックを追随することができる。

【００４６】（実施例）図４（ａ）に示す構成のエッジ
検出部により、テープ経路に沿って１０ｍ／秒で移動し
ている磁気記録テープのＬＴＭを測定した。図５は、上
記で測定したＬＴＭ、即ち、テープのエッジ位置を時間
に対してプロットした図である。このように、上記の構
成のエッジ検出部により、少なくともサブマイクロメー
トルオーダーの分解能を確保して磁気記録テープのエッ
ジを検出することができる。

【００４７】第２実施形態 本実施形態の磁気記録テープ装置は、実質的に第１実施
形態と同様であるが、図６の本実施形態の磁気記録テー
プ装置の要部模式図に示すように、エッジ検出部（６
ａ，６ｂ）が磁気ヘッドブロック近傍における磁気記録
テープ４の他方のエッジ（図面上は下方のエッジ）の位
置を検出する構成となっていることが異なる。

【００４８】例えば、繰り出しリール１から巻き取りリ
ール３へと第１の移動方向ＰＲａに移動する場合、この
移動方向ＰＲａにおいて磁気ヘッド５よりも前に配置さ
れているエッジ検出部６ａを用い、磁気ヘッドブロック
近傍における上記磁気記録テープのエッジの位置を検出
する。また、例えば、巻き取りリール３から繰り出しリ
ール１へと第２の移動方向ＰＲｂに移動する場合、この
移動方向ＰＲｂにおいて磁気ヘッド５よりも前に配置さ
れているエッジ検出部６ｂを用い、磁気ヘッドブロック
近傍における上記磁気記録テープのエッジの位置を検出
する。

【００４９】本実施形態に係る磁気記録テープ装置によ
れば、第１実施形態と同様に、検出されたエッジの位置
に応じて、マルチチャンネル磁気ヘッドブロックの位置
を磁気記録テープの幅方向であるヘッド調節方向に調節
する。磁気記録テープ上のデータトラックなどの各トラ
ックは、それぞれ磁気記録テープのエッジから一定の距
離に配置されているので、これにより、磁気ヘッドブロ
ックが磁気テープ上のトラックを追随することができ
る。

【００５０】第３実施形態 本実施形態の磁気記録テープ装置は、実質的に第１実施
形態と同様であるが、図７の本実施形態の磁気記録テー
プ装置の要部模式図に示すように、エッジ検出部（６
ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ）が磁気ヘッドブロック近傍にお
ける磁気記録テープ４の両方のエッジ（図面上は上方お
よび下方のエッジ）の位置を検出する構成となっている
ことが異なる。

【００５１】例えば、繰り出しリール１から巻き取りリ
ール３へと第１の移動方向ＰＲａに移動する場合、この
移動方向ＰＲａにおいて磁気ヘッド５よりも前に配置さ
れているエッジ検出部（６ａ，６ｃ）を用い、磁気ヘッ
ドブロック近傍における上記磁気記録テープのエッジの
位置を検出する。また、例えば、巻き取りリール３から
繰り出しリール１へと第２の移動方向ＰＲｂに移動する
場合、この移動方向ＰＲｂにおいて磁気ヘッド５よりも
前に配置されているエッジ検出部（６ｂ，６ｄ）を用
い、磁気ヘッドブロック近傍における上記磁気記録テー
プのエッジの位置を検出する。

【００５２】本実施形態に係る磁気記録テープ装置によ
れば、第１実施形態と同様に、検出されたエッジの位置
に応じて、マルチチャンネル磁気ヘッドブロックの位置
を磁気記録テープの幅方向であるヘッド調節方向に調節
する。磁気記録テープ上のデータトラックなどの各トラ
ックは、それぞれ磁気記録テープのエッジから一定の距
離に配置されているので、これにより、磁気ヘッドブロ
ックが磁気テープ上のトラックを追随することができ
る。

【００５３】さらに、本実施形態に係る磁気記録テープ
装置によれば、エッジ検出部（６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄ）が磁気ヘッドブロック近傍における磁気記録テープ
４の両方のエッジ（図面上は上方および下方のエッジ）
の位置を検出する構成となっているので、磁気記録テー
プの幅の変動を管理することも可能となり、テープが座
屈などの変形により影響をうけていないかチェックでき
る。

【００５４】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、実施形態においては、リニアテープ方式の
磁気記録テープ装置について説明しているが、ヘリカル
方式の磁気記録テープ装置に適用することも可能であ
る。また、エッジ検出部による検出位置は、ＬＴＭが観
測できればどの位置でも構わない。その他、本発明の要
旨を変更しない範囲で種々の変更をすることができる。

【００５５】

【発明の効果】本発明の磁気記録テープ装置によれば、
エッジ検出手段により磁気記録テープのエッジの位置を
検出し、検出されたエッジの位置に応じて磁気記録テー
プに対する磁気ヘッドブロックの位置を調節する。磁気
記録テープ上のデータトラックなどの各トラックは、そ
れぞれ磁気記録テープのエッジから一定の距離に配置さ
れているので、上記のように磁気ヘッドブロックの位置
を調節することで、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがト
ラックを追随することができる。

【００５６】本発明の磁気記録テープの記録再生方法に
よれば、磁気ヘッドブロック近傍における磁気記録テー
プのエッジの位置を検出し、検出されたエッジの位置に
応じて磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロックの位
置を調節する。磁気記録テープ上のデータトラックなど
の各トラックは、それぞれ磁気記録テープのエッジから
一定の距離に配置されているので、上記のように磁気ヘ
ッドブロックの位置を調節することで、磁気ヘッドブロ
ックにより磁気記録テープの記録または再生を行うとき
に、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを追随す
ることができる。

【００５７】本発明の磁気記録テープのサーボ装置によ
れば、エッジ検出手段によりテープ経路に沿って移動す
る磁気記録テープのエッジの位置を検出し、検出された
エッジの位置に応じて磁気記録テープに対する磁気ヘッ
ドブロックの位置を調節する。磁気記録テープ上のデー
タトラックなどの各トラックは、それぞれ磁気記録テー
プのエッジから一定の距離に配置されているので、上記
のように磁気ヘッドブロックの位置を調節することで、
ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを追随するこ
とができる。

【００５８】本発明の磁気記録テープのサーボ方法によ
れば、磁気ヘッドブロック近傍における磁気記録テープ
のエッジの位置を検出し、検出されたエッジの位置に応
じて磁気記録テープに対する磁気ヘッドブロックの位置
を調節する。磁気記録テープ上のデータトラックなどの
各トラックは、それぞれ磁気記録テープのエッジから一
定の距離に配置されているので、上記のように磁気ヘッ
ドブロックの位置を調節することで、磁気ヘッドブロッ
クにより磁気記録テープの記録または再生を行うとき
に、ＬＴＭが大きい場合にもヘッドがトラックを追随す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１（ａ）は、上記の磁気記録テープ４の平面
図であり、図１（ｂ）は、部分的に拡大した平面図と、
マルチチャンネル磁気ヘッドブロックの配置を説明する
模式図であり、図１（ｃ）は上記マルチチャンネル磁気
ヘッドの構成を示す模式図であり、図１（ｄ）は記録幅
よりも再生幅の構成を示す模式図である。

【図２】図２は、第１実施形態に係る磁気記録テープ装
置に組み込まれているサーボ装置の模式構成図である。

【図３】図３は、第１実施形態の磁気記録テープ装置の
要部模式図である。

【図４】図４（ａ）は、エッジ検出部の構成を示す模式
図であり、図４（ｂ）は磁気記録テープが図面上、上方
に振動しているとき、図４（ｃ）は磁気記録テープが図
面上、下方に振動しているときの模式図である。

【図５】図５は、実施例で測定したＬＴＭ、即ち、テー
プのエッジ位置を時間に対してプロットした図である。

【図６】図６は、第２実施形態の磁気記録テープ装置の
要部模式図である。

【図７】図７は、第３実施形態の磁気記録テープ装置の
要部模式図である。

【符号の説明】

１…繰り出しリール、２ａ，２ｂ…テープ規制ガイド、
３…巻き取りリール、４…磁気記録テープ、５…マルチ
チャンネル磁気ヘッドブロック、６ａ，６ｂ，６ｃ，６
ｄ…エッジ検出部、７…制御部、８…ヘッド駆動部、Ｄ
Ｈ…データトラック用ヘッド、ＤＴ…データトラック、
Ｅ…エッジ、Ｆ_IN…光出射ファイバ、Ｆ _OUT …受光ファ
イバ、ＨＡ…ヘッド調節方向、Ｌ_IN，Ｌ_OUT …光、ＬＳ
…レンズ部、ＬＴＭ…ラテラルテープモーション、Ｐ
Ｒ，ＰＲａ，ＰＲｂ…移動方向、ＲＣ…記録幅、ＲＤ…
再生幅、ＳＨ…サーボ用ヘッド、ＳＴ…サーボ用トラッ
ク、ＴＷ…テープ幅。

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記録
   テープをテープ経路に沿って移動させるテープ駆動手段
   と、 少なくとも上記磁気記録テープの記録または再生を行う
   磁気ヘッドブロックと、 上記磁気記録テープのエッジの位置を検出するエッジ検
   出手段と、 上記エッジ検出手段で検出されたエッジの位置に応じて
   上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッドブロックの
   位置を調節する位置調節手段とを有する磁気記録テープ
   装置。
2. 【請求項２】上記磁気記録テープに、当該テープの延伸
   方向に沿って複数のトラックが形成されている請求項１
   に記載の磁気記録テープ装置。
3. 【請求項３】上記磁気ヘッドブロックは、上記複数のト
   ラックから選択された複数のトラックにおいて同時に記
   録または再生を行う請求項２に記載の磁気記録テープ装
   置。
4. 【請求項４】上記駆動手段により、上記磁気記録テープ
   が上記テープ経路に沿って一方向あるいはその逆方向に
   移動させることができる請求項１に記載の磁気記録テー
   プ装置。
5. 【請求項５】上記位置調節手段は、上記磁気ヘッドブロ
   ックを上記磁気記録テープの幅方向に移動させる請求項
   １に記載の磁気記録テープ装置。
6. 【請求項６】上記エッジ検出手段は、上記磁気記録テー
   プのエッジにかかるように光を出射する光出射部と、上
   記光を受光する受光部とを有し、上記受光部の出力によ
   り上記磁気記録テープのエッジを検出する請求項１に記
   載の磁気記録テープ装置。
7. 【請求項７】上記エッジ検出手段は、上記磁気記録テー
   プの移動方向において、上記磁気ヘッドよりも前に配置
   されている請求項１に記載の磁気記録テープ装置。
8. 【請求項８】上記エッジ検出手段で検出されたエッジの
   位置に応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッ
   ドブロックの粗位置決めを行い、 上記磁気記録テープに形成されたサーボ用トラックパタ
   ーンに応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッ
   ドブロックの微細位置決めを行う請求項１に記載の磁気
   記録テープ装置。
9. 【請求項９】非磁性支持体上に磁性層を有する磁気記録
   テープをテープ経路に沿って移動させる工程と、 上記磁気ヘッドブロック近傍における上記磁気記録テー
   プのエッジの位置を検出する工程と、 上記検出されたエッジの位置に応じて上記磁気記録テー
   プに対する磁気ヘッドブロックの位置を調節する工程
   と、 上記磁気ヘッドブロックにより上記磁気記録テープの記
   録または再生を行う工程とを有する磁気記録テープの記
   録再生方法。
10. 【請求項１０】上記テープの延伸方向に沿って複数のト
    ラックが形成されている磁気記録テープの記録または再
    生を行う請求項９に記載の磁気記録テープの記録再生方
    法。
11. 【請求項１１】上記磁気ヘッドブロックにより、上記複
    数のトラックから選択された複数のトラックにおいて同
    時に記録または再生を行う請求項１０に記載の磁気記録
    テープの記録再生方法。
12. 【請求項１２】上記磁気記録テープをテープ経路に沿っ
    て移動させる工程において、一方向あるいはその逆方向
    に移動させる請求項９に記載の磁気記録テープの記録再
    生方法。
13. 【請求項１３】上記磁気記録テープに対する磁気ヘッド
    ブロックの位置を調節する工程において、上記磁気ヘッ
    ドブロックを上記磁気記録テープの幅方向に移動させる
    請求項９に記載の磁気記録テープの記録再生方法。
14. 【請求項１４】上記磁気記録テープのエッジの位置を検
    出する工程において、光出射部から出射された光を上記
    磁気記録テープのエッジにかかるように通過させ、通過
    した光を受光部により受光し、上記受光部の出力により
    上記磁気記録テープのエッジを検出する請求項９に記載
    の磁気記録テープの記録再生方法。
15. 【請求項１５】上記磁気記録テープのエッジの位置を検
    出する工程において、上記磁気記録テープの移動方向に
    おける上記磁気ヘッドよりも前において検出する請求項
    ９に記載の磁気記録テープの記録再生方法。
16. 【請求項１６】上記エッジ検出手段で検出されたエッジ
    の位置に応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘ
    ッドブロックの粗位置決めを行い、 上記磁気記録テープに形成されたサーボ用トラックパタ
    ーンに応じて上記磁気記録テープに対する上記磁気ヘッ
    ドブロックの微細位置決めを行う請求項９に記載の磁気
    記録テープの記録再生方法。
17. 【請求項１７】磁気記録テープに対して、少なくとも当
    該磁気記録テープの記録または再生を行うための磁気ヘ
    ッドブロックの位置を調節する磁気記録テープのサーボ
    装置であって、 テープ経路に沿って移動する磁気記録テープのエッジの
    位置を検出するエッジ検出手段と、 上記エッジ検出手段で検出されたエッジの位置に応じ
    て、上記磁気ヘッドブロックの上記磁気記録テープに対
    する位置を調節する位置調節手段とを有する磁気記録テ
    ープのサーボ装置。
18. 【請求項１８】磁気記録テープに対して、少なくとも当
    該磁気記録テープの記録または再生を行うための磁気ヘ
    ッドブロックの位置を調節する磁気記録テープのサーボ
    方法であって、 上記磁気ヘッドブロック近傍における上記磁気記録テー
    プのエッジの位置を検出する工程と、 上記検出されたエッジの位置に応じて上記磁気記録テー
    プに対する磁気ヘッドブロックの位置を調節する工程と
    を有する磁気記録テープのサーボ方法。