JP2003157514A - 高密度記録用磁気テープのサーボ方法 - Google Patents

高密度記録用磁気テープのサーボ方法

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JP2003157514A
JP2003157514A JP2001353166A JP2001353166A JP2003157514A JP 2003157514 A JP2003157514 A JP 2003157514A JP 2001353166 A JP2001353166 A JP 2001353166A JP 2001353166 A JP2001353166 A JP 2001353166A JP 2003157514 A JP2003157514 A JP 2003157514A
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head
servo
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servo signal
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JP2001353166A
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Tetsuji Nishida
徹二 西田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高密度記録用磁気テープカートリッジのカー
トリッジ固有の磁気テープの幅方向の振れによるエラー
を無くす。 【解決手段】 磁気テープカートリッジWの製造過程に
おいて磁気テープMTをカートリッジケース94に収納
する前に磁気テープMTに予め書き込まれた第1サーボ
信号Y1を参照して磁気テープMTの幅方向についての
ヘッドユニットHUの位置を制御し、データを記録/再
生する高密度記録用磁気テープのサーボ方法であって、
磁気テープMTをカートリッジケース94に収納した後
に磁気テープMTに書き込まれた第2サーボ信号Y2を
も参照してヘッドユニットHUの位置を制御し、データ
を記録/再生することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、高密度記録用磁気
テープに関し、特に、磁気テープのドライブ等に使用さ
れる高密度記録用磁気テープのサーボ方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、磁気テープは記録密度が飛躍的に
高くなり、単位量あたりの記憶容量が増加している。こ
れに伴い、磁気テープのデータトラックの幅は細くなる
傾向になり、データの記録及び/又は再生(以下、単に
「記録/再生」とする。)時のエラーを防ぐためには、
高精度に磁気ヘッドを位置させる必要がある。そのた
め、このような高密度記録用磁気テープは、磁気テープ
に幅方向の基準位置を示すためのサーボ信号を予め記録
してある。そして、磁気テープのドライブでデータを記
録/再生する際に、サーボ信号読取用の磁気ヘッドでサ
ーボ信号を読み取り、その結果に応じて記録/再生用の
磁気ヘッドをテープの幅方向に移動して、磁気ヘッドの
位置を磁気テープの搬送ぶれに応じて調整し、データト
ラックに対して正確に磁気ヘッドを位置させて、適正な
データの記録/再生を行うようにしている。 【0003】前記サーボ信号は磁気テープの基準を示す
ものであることから、磁気テープの幅方向の一端を基準
として、正確な位置に書き込む必要がある。そのため、
このサーボ信号は、一般には、磁気テープカートリッジ
の生産過程の中で予め記録されている。磁気テープカー
トリッジを生産する際には、まず、幅広かつ長い磁気テ
ープを巻いたウエブを各磁気テープカートリッジの磁気
テープ幅に分割したパンケーキとし、このパンケーキを
各磁気テープカートリッジ用の小さなリールへ巻き取る
ようにしている。高密度記録用磁気テープの場合には、
小さなリールへの巻き取りの前に、専用のサーボライタ
でサーボ信号を記録する工程が入り、このサーボライタ
が非常に精密な磁気テープの走行系を有することで、正
確な位置へのサーボ信号の記録を可能にしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、高密度記録
用磁気テープは、前記したようにリールに巻き取られた
上で、このリールがカートリッジケースに収納された状
態で製品となるが、各リールには、テープを巻き取る軸
であるハブの円筒度の振れがあり、リールとカートリッ
ジケースの組合せによっても、リールの回転には多少の
振れが生じる。また、磁気テープ自身も幅方向に湾曲や
振れがあることから、各磁気テープカートリッジには、
固有の巻きの乱れがある。この巻きの乱れは、磁気テー
プを送り出す際には、その巻きの乱れに応じて磁気テー
プが幅方向に振れる原因となる。そのため、磁気テープ
カートリッジをドライブで記録/再生する際の磁気テー
プの走行は、磁気テープカートリッジ固有の癖があり、
この癖には再現性がある。 【0005】前記した磁気テープカートリッジ固有の傾
向は、前記した従来のサーボ方法によりヘッドを追従さ
せることができる程度の振れを生じるだけなら良いので
あるが、追従不能な程急激な動きをする場合には、記録
/再生用の磁気ヘッドが適正なデータトラックから外れ
て、データの飛び等のエラーとなるという問題を生じ
る。そして、このエラーは、さらなる磁気テープの高記
録密度化の障害となるものである。 【0006】以上のような、従来のサーボ方式の問題に
鑑み、本発明では、磁気テープカートリッジ固有の磁気
テープの走行の癖によっても、エラーを生じることがな
い高密度記録用磁気テープのサーボ方法を提供すること
を目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため、本発明の高密度記録用テープのサーボ方法では、
磁気テープカートリッジの製造過程において磁気テープ
をカートリッジケースに収納する前に磁気テープに予め
書き込まれた第1サーボ信号を参照して磁気テープの幅
方向についてのヘッド位置を制御し、データを記録/再
生する高密度記録用磁気テープのサーボ方法であって、
前記磁気テープをカートリッジケースに収納した後に前
記磁気テープに書き込まれた第2サーボ信号をも参照し
てヘッド位置を制御し、データを記録/再生することを
特徴とした。 【0008】このような高密度記録用磁気テープのサー
ボ方法によれば、第1サーボ信号を参照して磁気テープ
の幅方向についてのヘッド位置を制御すると同時に、第
2サーボ信号を参照することにより、磁気テープカート
リッジごとの走行の癖による急激な動きを予知し、若し
くは検知することができることで、ヘッド位置が適正な
トラック位置に制御される。従って、磁気テープカート
リッジごとの磁気テープの走行の癖を原因とするデータ
の記録/再生のエラーを防止することができる。そし
て、この結果、さらなる高記録密度化を可能にすること
ができる。 【0009】また、前記サーボ方法においては、前記第
2サーボ信号は、前記第1サーボ信号のトラック幅より
狭い消去幅の固定された消去ヘッドで前記第1サーボ信
号を消去することで書き込むようにするのが望ましい。 【0010】このような高密度記録用磁気テープのサー
ボ方法にすることにより、第2サーボ信号のために、特
別なトラックを要せずして前記サーボ方法を実現するこ
とができるので、磁気テープの記録データ量を減少する
ことなく、データの記録/再生エラーを防ぐことができ
る。そして、この結果、さらなる高記録密度化を可能に
することができる。 【0011】さらに、高密度記録用磁気テープカートリ
ッジのサーボ制御システムとしては、磁気テープカート
リッジの製造過程において磁気テープをカートリッジケ
ースに収納する前に磁気テープに予め書き込まれた第1
サーボ信号を読み取るための第1サーボ信号読取ヘッド
と、データを記録/再生するデータ用ヘッドとが一体に
構成されたヘッドユニットと、前記第1サーボ信号読取
ヘッドで読み取った前記第1サーボ信号を受け、前記ヘ
ッドユニットを前記磁気テープの幅方向に移動させてト
ラッキング調整を行うための制御信号を出力するサーボ
コントローラと、前記サーボコントローラからの制御信
号を受け、前記ヘッドユニットを前記磁気テープの幅方
向に移動させるヘッド駆動装置とを備える高密度記録用
磁気テープカートリッジのサーボ制御システムにおい
て、前記磁気テープをカートリッジケースに収納した後
に前記磁気テープに書き込まれた第2サーボ信号を読み
取る第2サーボ信号読取ヘッドを備え、前記サーボコン
トローラは、前記第2サーボ信号読取ヘッドで読み取っ
た第2サーボ信号をも参照してトラッキング調整を行う
ための制御信号を出力するように構成することができ
る。 【0012】このような高密度記録用磁気テープカート
リッジのサーボ制御システムによれば、第1サーボ信号
読取ヘッドにより第1サーボ信号を読み取って、この第
1サーボ信号をサーボコントローラが受けて、トラッキ
ング調整を行うための信号をヘッド駆動装置に出力す
る。そして、ヘッド駆動装置がヘッドユニットを幅方向
に移動させることで、データ用ヘッドの位置を適正なト
ラック位置に制御する。それと同時に、前記磁気テープ
をカートリッジケースに収納した後に前記磁気テープに
書き込まれた第2サーボ信号を、第2サーボ信号読取ヘ
ッドにより読み取り、この第2サーボ信号をも参照して
前記サーボコントローラがトラッキング調整を行うため
の制御信号を出力し、ヘッド駆動装置がヘッドユニット
を幅方向に移動させ、データ用ヘッドの位置を適正なト
ラック位置に制御する。従って、磁気テープカートリッ
ジの癖により磁気テープが幅方向に急激に振れる等、磁
気テープが非定常な動作をしても、データの記録/再生
エラーを防止することができる。そして、この結果、さ
らなる高記録密度化を可能にすることができる。 【0013】また、前記磁気テープカートリッジのサー
ボ制御システムにおいては、第2サーボ信号を書き込む
固定された第2サーボ信号書込ヘッドをさらに備えるよ
うに構成しても良い。即ち、サーボ制御システムを磁気
テープカートリッジのドライブに搭載するとすれば、そ
のドライブで磁気テープカートリッジに初めて書込みを
行うときに第2サーボ信号書込ヘッドにより第2サーボ
信号を書き込み、以後、そのドライブでデータの記録/
再生をする場合には、そのドライブで書き込んだ第2サ
ーボ信号を参照してサーボコントローラがトラッキング
調整を行うための制御信号を出力し、ヘッド駆動装置が
ヘッドユニットを幅方向に移動させる。従って、磁気テ
ープカートリッジとそのドライブとの相性まで考慮し
て、その磁気テープカートリッジの走行特性(癖)を第
2サーボ信号として記録でき、データの記録/再生エラ
ーをより確実に防止することができる。そして、この結
果、さらなる高記録密度化を可能にすることができる。 【0014】また、高密度記録用磁気テープカートリッ
ジとしては、磁気テープカートリッジの製造過程におい
て磁気テープをカートリッジケースに収納する前に磁気
テープに予め書き込まれた第1サーボ信号を参照しなが
らヘッド位置が制御され、データが記録/再生される高
密度記録用磁気テープカートリッジにおいて、磁気テー
プをカートリッジケースに収納後、固定された第2サー
ボ信号の書込用ヘッドによりその磁気テープカートリッ
ジ固有のテープ変動を示す第2サーボ信号が前記磁気テ
ープに書き込まれた構成とすることができる。 【0015】このように高密度記録用磁気テープカート
リッジを構成すると、磁気テープカートリッジのドライ
ブでは、第1サーボ信号によりデータの記録/再生用ヘ
ッドの適正なヘッド位置からの幅方向のずれを検出し、
この検出結果に基づいて記録/再生用ヘッドを適正な位
置に制御できるとともに、磁気テープカートリッジ固有
のテープ変動を示す第2サーボ信号をも参照しつつ前記
制御を行うことにより、磁気テープカートリッジ固有の
急激なテープ変動に対応させ記録/再生用ヘッドを制御
し、適正なトラッキングを行って、データの記録/再生
エラーを防止することができる。そして、この結果、さ
らなる高記録密度化を可能にすることができる。 【0016】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。 [高密度記録用磁気テープカートリッジの製造方法]ま
ず初めに、高密度記録用磁気テープカートリッジ(以
下、単に「磁気テープカートリッジ」ともいう。)Wの
製造方法について説明する。磁気テープカートリッジの
磁気テープは、まずウエブといわれる幅広の帯状の磁気
フィルムとして製造され、このウエブがスリッタにより
100本程度の細い磁気テープに裁断される(図示せ
ず)。 【0017】細く裁断された磁気テープMTをリールに
巻いたものはパンケーキ91と呼ばれる。図1に示すよ
うに、パンケーキ91は、第1サーボライタ95により
送り出されて別のリール92に巻き取られ、この過程で
第1サーボ信号書込ヘッド95aにより第1サーボ信号
Y1(図2参照)が書き込まれる。第1サーボライタ9
5は、極めて正確なスピードかつ、小さな振れで磁気テ
ープMTを走行させることが可能な装置が使用される。
第1サーボ信号Y1は、磁気テープMTの一方のエッジ
から一定距離の位置に正確なパターンで書き込まれる。
なお、第1サーボ信号Y1の例については後述する。 【0018】次に、第1サーボ信号Y1が書き込まれた
磁気テープMTが巻かれたリール(パンケーキ)92か
ら、ワインダ96により磁気テープMTが送り出され
て、各磁気テープカートリッジWに収納されるリール9
3へ巻き取られる。磁気テープMTが巻かれたリール9
3は、磁気テープカートリッジの組立工程において、カ
ートリッジケース94に他の部品とともに組み付けら
れ、収納される。 【0019】一般の高密度記録用磁気テープカートリッ
ジは、以上の工程で製品となり出荷されるが、本発明の
磁気テープカートリッジWは、さらに第2サーボライタ
97により第2サーボ信号Y2が書き込まれる。第2サ
ーボライタ97は、固定式の第2サーボ信号書込ヘッド
97aを有し、リール93の磁気テープMTを送り出し
ながら第2サーボ信号Y2を書き込んでいく。この際、
磁気テープMTの走行は、磁気テープカートリッジWの
固有の走行の癖により、幅方向に僅かに振れ、第2サー
ボ信号Y2は、この振れに応じて磁気テープMT上に湾
曲又は振動したパターンで書き込まれていく。第2サー
ボ信号書込ヘッド97aは、所定位置に書き込むことが
できるのであれば、全く固定しておくのでも構わない
が、所定位置への書込みが困難である場合には、書き始
めの第2サーボ信号書込ヘッド97aの位置を、第1サ
ーボ信号Y1を参照して調整し、その後、固定して書き
込むようにすることもできる。磁気テープカートリッジ
Wが巻き戻されながらデータを記録/再生されるもので
ある場合には、第2サーボライタ97により、磁気テー
プMTを巻き戻しながら第2サーボ信号Y2を記録する
こともできる。なお、第2サーボ信号Y2の例について
は後述する。 【0020】[磁気テープ上のサーボ信号]次に、磁気
テープ上のサーボ信号について説明する。第1サーボ信
号Y1のパターンは、種々のものがあるが、一例とし
て、タイミングベーストサーボについて簡単に説明す
る。本発明での第1サーボ信号Y1は特にこのタイミン
グベーストサーボに限るものではなく、例えば、1つの
トラックを左右2つのトラックに分け、周波数の異なる
信号を左右交互に書き込んでおくいわゆる振幅サーボ方
式であってもよい。 【0021】図2に示すように、第1サーボ信号Y1
は、テープの幅方向に対して所定の角度(アジマス)を
有する短い信号をデータトラックを挟んで磁気テープM
Tの長さ方向に連続して記録してなるものである。第1
サーボ信号Y1は、図2において上端が右に傾く信号が
5本、左に傾く信号が5本、さらに右に傾く信号が4
本、左に傾く信号が4本のまとまりを1つのブロックB
Lとするパターンで書き込まれ、このパターンが磁気テ
ープMTの長手方向に沿って繰り返し書き込まれてい
る。 【0022】この第1サーボ信号Y1を磁気テープカー
トリッジのドライブで利用する場合には、例えば、図2
において、第1サーボ信号読取ヘッドがトラックL1の
位置をトレースしようとするならば、右に傾く5本の信
号のうち最初に読み取ったパルスP1と、次の左に傾く
5本の信号のうち最初に読み取ったパルスP2との時間
間隔をAとし、パルスP1と、次の右に傾く4本の信号
の最初のパルスP3との時間間隔をBとし、AとBとの
比を計算する。そして、第1サーボ信号読取ヘッドがト
ラックL1上にある場合には、AとBとの比は一定値に
なるはずであるから、その一定値からのずれに基づき、
第1サーボ信号読取ヘッドがトラックL1からずれてい
る量を検出することができる。 【0023】このことから分かるように第1サーボ信号
Y1によれば、第1サーボ信号読取ヘッドが1つのブロ
ックBLを読み終わるごとに、ヘッドユニットHU(図
4参照)の位置のずれを検出し、修正する動作をするこ
とが可能である。つまり、第1サーボ信号Y1は、ブロ
ックBLより短い間隔で発生する磁気テープMTの幅方
向の振れに対応することはできず、1つのブロックBL
の間は磁気テープMTが振れることなく走行するという
仮定のもとに機能している。 【0024】なお、トラックL1〜L6は、第1サーボ
信号読取ヘッドがトレースするラインを示しており、ト
ラックL1は、磁気テープカートリッジWから磁気テー
プMTを送り出しながらトレースし、トラックL2は磁
気テープMTを巻き戻しながらトレースし、トラックL
3以下も同様に送り出し、巻き戻しながらトレースする
ように利用される。即ち、一つの第1サーボ信号読取ヘ
ッドで、6つのトラックが3往復かけてトレースされ
る。 【0025】第2サーボ信号Y2も、種々のものが考え
られるが、一例として、図3に示すように、前記した図
2の第1サーボ信号Y1の一部を、消去幅が極めて小さ
い固定式の消去ヘッドで消去したものを説明する。第2
サーボ信号Y2は、トラックL1とトラックL2の中央
を消去することを目標として設定された消去ヘッドによ
り、極めて狭い幅で第1サーボ信号Y1を消去すること
で書き込まれている。第2サーボ信号Y2の幅は、この
ように、第1サーボ信号Y1の一部を第1サーボ信号の
利用に影響が無い範囲で連続的に消去すると、磁気テー
プMTの利用効率を高め、より記録密度を高くすること
ができる。なお、第2サーボ信号Y2を書き込む第2サ
ーボ信号記録ヘッドの記録(消去)幅は、データトラッ
クの幅の半分以下であることが望ましい。また、データ
読取ヘッド50の幅は、データトラック幅の90%以上
あることが望ましい。もちろん、第2サーボ信号Y2
は、図2に示した例に限らず、例えば、第1サーボ信号
Y1にもデータトラックにも使用されていない部分に、
非常に細いアナログの単調な信号を書き込むようにする
こともできる。 【0026】この第2サーボ信号Y2を磁気テープカー
トリッジのドライブで利用する場合には、例えば、次の
ようにして利用する。図3に示したように、ヘッドユニ
ットHUに、トラックL1とトラックL2の中央の位置
を読み取る振れ検出ヘッド21と、第2サーボ信号読取
ヘッド20の左側のラインを読み取るL方向読取ヘッド
22と、第2サーボ信号読取ヘッド20の右側のライン
を読み取るR方向読取ヘッド23とを形成しておく。こ
れらの振れ検出ヘッド21、L方向読取ヘッド22、R
方向読取ヘッド23を合わせたものが第2サーボ信号読
取ヘッド20に相当する。なお、図3において、上を磁
気テープMTの左側、下を磁気テープの右側とよぶこと
にする。 【0027】第2サーボ信号読取ヘッド20は、第1サ
ーボ信号読取ヘッド10より磁気テープMTの進行方向
に対して前方に位置している。ここで、第2サーボ信号
Y2を書き込んだ消去ヘッドと同じ位置関係にあるヘッ
ドが仮想線で記したヘッド21’であるとし、第1サー
ボ信号読取ヘッド10はヘッド21’と並んでいるとす
る。仮に仮想のヘッド21’で信号を読み取ると、ヘッ
ド21’は常に磁化されていない第2サーボ信号Y2上
をトレースするので何の信号も検出しない。ところが、
第2サーボ信号読取ヘッド20は、この仮想のヘッド2
1’よりも前方に位置していることから、いわば信号を
先読みすることができる。つまり、ダイ2サーボ信号読
取ヘッド20は、ヘッド21’が信号を読み取るより
先、即ち第1サーボ信号読取ヘッド10が信号を読み取
るより先に第2サーボ信号Y2の振れを検出することが
できる。これらの動作の詳細については後述する。 【0028】[サーボ制御システムの構成]次に、サー
ボ制御システムの構成について説明する。図4は、サー
ボ制御システムの構成図であり、図5は、サーボコント
ローラの機能ブロック図である。図4に示すように、ヘ
ッドユニットHUに第1サーボ信号読取ヘッド10、第
2サーボ信号読取ヘッド20、データ読取ヘッド50が
正確な位置に形成されている。第2サーボ信号読取ヘッ
ド20は、振れ検出ヘッド21、L方向読取ヘッド2
2、R方向読取ヘッド23から構成され、それぞれのヘ
ッドで読み取った信号は、サーボコントローラ30へ出
力されるよう接続されている。サーボコントローラ30
は、第2サーボ信号読取ヘッド20から出力された信号
をもとに、ヘッドユニットHUの磁気テープMTに対す
る幅方向の振れを検出し、ヘッドユニットHUの位置を
磁気テープMTに合わせるよう制御するために、ヘッド
駆動装置40を駆動する信号を出力する。 【0029】サーボコントローラ30は、図5に示すよ
うに、第1サーボ信号読取ヘッド10からの信号を受け
取る第1サーボ信号入力部31と、振れ検出ヘッド21
からの信号を受け取る振れ信号入力部32と、L方向読
取ヘッド22からの信号を受け取るL方向信号入力部3
3と、R方向読取ヘッド23からの信号を受け取るR方
向信号入力部34とを備えている。 【0030】第1サーボ信号入力部31は、入力された
信号を磁気ヘッド制御量決定部35に出力するよう機能
する。磁気ヘッド制御量決定部35は、磁気テープMT
の急激な振れが無い場合には、第1サーボ信号Y1の信
号から、前記したA,Bのタイミングを抽出し、現在の
磁気テープMTに対するヘッドユニットHUの幅方向の
ずれを演算し、そのずれの分だけ逆にヘッドユニットH
Uを移動させるようにヘッドユニットHUの制御量を決
定するよう機能する。そして、決定したヘッドユニット
HUの制御量を磁気ヘッド駆動制御信号設定部36に出
力する。磁気ヘッド駆動制御信号設定部36は、この制
御量に応じ、ヘッド駆動装置40を駆動するのに必要な
信号を設定し、ヘッド駆動装置40へ出力するよう機能
する。また、後記する出力比較部38からヘッドユニッ
トHUの位置の補正量が入力されたときには、この補正
量を考慮して前記制御量を決定する。 【0031】振れ信号入力部32は、振れ判定部37に
信号を出力する。振れ判定部37は、空白の信号、即ち
何のパルスも入力されなければ、特にアクションを起こ
すことなく、一方、信号が入力されたときは、先読みし
ている振れ検出ヘッド21が振れを感知したと判断し
て、出力比較部38に補正を促す信号を出力する。 【0032】出力比較部38は、振れ判定部37から補
正を促す信号を受けた時に、L方向信号入力部33及び
R方向信号入力部34から受けた信号を比較して、左右
どちらにどれだけヘッドユニットHUを補正すべきかを
磁気ヘッド制御量決定部35へ出力する。例えば、L方
向信号入力部33からの信号が弱ければ、その分、磁気
テープMTが右側に振れるので、ヘッドユニットHUを
これにあわせて右に移動させるように補正量を決定す
る。 【0033】[サーボ制御システムの動作]以上のよう
に構成されたサーボ制御システムの動作について図3及
び図5を参照して説明する。磁気テープカートリッジW
を記録/再生する場合、主として、第1サーボ信号読取
ヘッド10が読み取った第1サーボ信号Y1を、サーボ
コントローラ30の第1サーボ信号入力部31が受け取
り、磁気ヘッド制御量決定部35に出力する。磁気ヘッ
ド制御量決定部35は、第1サーボ信号読取ヘッド10
が読み取った第1サーボ信号Y1のタイミング、即ちパ
ルスP1,P2,P3の時間間隔をもとにして、ヘッド
ユニットHUの磁気テープMTに対する適正なヘッド位
置からのずれを計算し、このずれを修正するようにヘッ
ドユニットHUの制御量を決定し、磁気ヘッド駆動制御
信号設定部36に出力する。磁気ヘッド駆動制御信号設
定部36は、ヘッド駆動装置40がヘッドユニットHU
を前記制御量の分だけ駆動できるような信号を生成し、
ヘッド駆動装置40に出力する。 【0034】ところで、第2サーボ信号Y2は固定式の
消去ヘッドで書き込まれていることから、個々の磁気テ
ープカートリッジWの走行の癖に応じて、時に幅方向に
変動することがある。図3の例では、パルスP2を発生
する付近でその変動が発生し、第2サーボ信号Y2がパ
ルスP2付近で振れている。その結果、パルスP2は、
補正をしなければ所定のタイミングよりも僅かに早いタ
イミングで発生し、ヘッドユニットHUの位置の検出を
誤る要因となる。 【0035】本実施形態のサーボ制御システムでは、振
れ検出ヘッド21が、第1サーボ信号読取ヘッド10よ
り前方に位置し、第1サーボ信号読取ヘッド10より先
に信号を読み取っているので、第1サーボ信号読取ヘッ
ド10がトラックL1を外れる前に、第2サーボ信号Y
2の振れを検知できる。図3の例では、振れ検出ヘッド
21が信号を検知しない状態から、振れ検出ヘッド21
がトレースするトラック上のP4の位置で信号を検出
し、パルス電圧を出力する。このとき、L方向読取ヘッ
ド22は、信号を所定タイミングで検出していた状態か
ら、第2サーボ信号Y2上を通ることで、信号を検出し
ないか、出力が弱くなる。一方、R方向読取ヘッド23
は、信号を所定タイミングで検出し続ける。 【0036】そこで、振れ検出ヘッド21が検出した信
号が振れ信号入力部32に入力され、さらに振れ判定部
37にこの信号が入力されると、振れ判定部37では、
信号の入力があったときはヘッドユニットHU位置の補
正が必要であると判定して出力比較部38に補正を促す
信号を出力する。そして、出力比較部38は振れ判定部
37からの信号入力があったならば、L方向信号入力部
33及びR方向信号入力部34から受けた、L方向読取
ヘッド22及びR方向読取ヘッド23が検出した信号の
出力を比較し、出力値が小さい方と逆にヘッドユニット
HUを移動するように、ヘッドユニットHUの位置の補
正値を磁気ヘッド制御量決定部35に出力する。例え
ば、図3の場合では、先読みしたL方向読取ヘッド22
の出力が小さいことから、逆の右側へヘッドユニットH
Uを移動するように補正値を出力する。磁気ヘッド制御
量決定部35は、この補正値を受け、この補正値に応じ
てヘッドユニットHUの制御量を決定し、磁気ヘッド駆
動制御信号設定部36に出力する。そして、前記した場
合と同様に、磁気ヘッド駆動制御信号設定部36は、ヘ
ッド駆動装置40がヘッドユニットHUを前記制御量の
分だけ駆動できるような信号を生成し、ヘッド駆動装置
40に出力する。 【0037】このようにして、ヘッドユニットHUは、
磁気テープMTが磁気テープカートリッジWごとに固有
の急激な振れが発生した場合に、ヘッド駆動装置40に
より駆動され、磁気テープMTに対する適正なヘッド位
置を保つことが可能になる。また、磁気テープMTの形
状が原因による磁気テープMTの変動を連続して計測す
ることも可能である。この結果、磁気テープMTに対す
る追従性が良くなり、データトラックの幅をさらに狭く
して、記録密度の向上を図ることも可能となる。 【0038】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は前記実施の形態には限定されない。例え
ば、本実施の形態では、磁気テープカートリッジWの製
造時に第2サーボ信号Y2の書込みを行っていたが、デ
ータの記録/再生装置で初めて磁気テープカートリッジ
Wを使用するときに、その記録/再生装置で第2サーボ
信号Y2を書き込むようにすることもできる。また、前
記実施の形態において、振れ検出ヘッド21を省略し、
L方向読取ヘッド22で検出した信号とR方向読取ヘッ
ド23で検出した信号との比較のみにより、振れの判定
を行うこともできる。さらに、実施の形態では、第1サ
ーボ信号Y1によりヘッド位置を制御している磁気テー
プカートリッジを前提にしたが、これまでサーボ信号に
よるヘッド位置の制御をしていない記録メディアに応用
することも可能である。 【0039】 【発明の効果】以上詳述したとおり、本発明の高密度記
録用磁気テープのサーボ方法によれば、磁気テープカー
トリッジ固有の磁気テープの幅方向の振れに対しても、
磁気ヘッドの位置を適正にすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】高密度記録用磁気テープカートリッジの製造工
程を示す図である。 【図2】第1サーボ信号の一例を説明する図である。 【図3】第2サーボ信号の一例を説明する図である。 【図4】高密度記録用磁気テープカートリッジのサーボ
制御システムの構成を示す図である。 【図5】サーボコントローラの機能ブロック図である。 【符号の説明】 10 第1サーボ信号読取ヘッド 20 第2サーボ信号読取ヘッド 21 振れ検出ヘッド 22 L方向読取ヘッド 23 R方向読取ヘッド 30 サーボコントローラ 40 ヘッド駆動装置 94 カートリッジケース HU ヘッドユニット MT 磁気テープ W 磁気テープカートリッジ Y1 第1サーボ信号 Y2 第2サーボ信号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 磁気テープカートリッジの製造過程にお
    いて磁気テープをカートリッジケースに収納する前に磁
    気テープに予め書き込まれた第1サーボ信号を参照して
    磁気テープの幅方向についてのヘッド位置を制御し、デ
    ータを記録及び/又は再生する高密度記録用磁気テープ
    のサーボ方法であって、 前記磁気テープをカートリッジケースに収納した後に前
    記磁気テープに書き込まれた第2サーボ信号をも参照し
    てヘッド位置を制御し、データを記録及び/又は再生す
    ることを特徴とする高密度記録用テープのサーボ方法。
JP2001353166A 2001-11-19 2001-11-19 高密度記録用磁気テープのサーボ方法 Pending JP2003157514A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012033264A (ja) * 2011-11-14 2012-02-16 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012033264A (ja) * 2011-11-14 2012-02-16 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ

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