JP2005174014A - 部品クリアランスチェック装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 実装部品の配置設計に際し、部品実装機の制約を満たし、かつ意図しないハンダブリッジ等の基板不良を防止することができるように、部品間のクリアランスをチェックする部品クリアランスチェック装置を提供する。
【解決手段】 挿入部品組選択手段12が、クリアランスチェック対象とする挿入部品組みを選択する。選択された挿入部品組みについて、部品データテーブル11を参照し、部品配置関係算出手段13が、配置関係値を算出し、配置関係値に対応する配置パターン指標値を選択する。さらに部品間隔測定手段16が挿入部品組みについてクリアランスを算出し、部品間隔許容値選択手段15が、部品間隔許容値テーブル14から配置パターン指標値に応じて部品間隔許容値を選択する。測定結果チェック手段17は、クリアランスが部品間隔許容値以上であるか否かをチェックする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、部品クリアランスチェック装置に関する。
プリント基板に部品を実装する際、特に機器を用いて自動で実装するに際しては、部品実装機のアームが、実装対象部品以外の他の部品に接触することなく、かつ実装部品同士の間で意図しないハンダブリッジの起きることがないように、一つの部品と他の部品との間隔を確保しなければならない。なお、本明細書では、一つの部品と他の部品との離隔距離を有する間隔をクリアランスと呼ぶ。部品の実装に際し、このクリアランスを確保するための技術として、クリアランスチェックがある。一般的に、クリアランスチェックでは、部品実装機のアームが実装対象部品以外の他の部品に接触しない、また意図しないハンダブリッジが起きないクリアランス値(以後、このような条件を満たすクリアランスの最小値を許容値と呼ぶ)以上となるように、部品を配置する設計がなされているか否かを判定する。
従来技術におけるクリアランスチェックでは、データテーブルに格納され、一方の部品のグループ番号と他方の部品のグループ番号と両部品の搭載方向の組合せとによって定義される許容値と、部品の搭載方向、配置座標、基準搭載方向における形状を示す座標に基づいて算出されるチェック対象部品組の指示に係る部品組を構成する2つの部品間のクリアランスとを比較し、クリアランスが許容値以上となるように配置設計されているか否かをチェックする(たとえば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に開示される従来のクリアランスチェック技術における許容値は、部品の種類およびプリント基板に対する部品の搭載方向のみで定義されたものである。すなわち、クリアランスチェックの対象となる部品の種類が決定されると、部品搭載方向のみで定義される許容値を比較の基準値とすることによって、クリアランスチェックを行っている。
ここで、部品の種類とは、部品の形状、大きさ、部品ピン数、ピンピッチなどに基づいて部品をグループ分けしたものを指す。一例としてQFP(Quad Flat Package)、SOP(Small Outline Package)等があげられる。この部品の種類を、本明細書中では部品属性と定義する。
部品搭載方向のみで定義される許容値は、リード電極をプリント基板に予め形成される孔に挿入して固定するタイプの電子部品である挿入部品(たとえば、アキシャルと呼ばれる「横型挿入部品」とラジアルと呼ばれる「縦型挿入部品」、また他に異型と総称されるコネクター等の特殊形状部品がある)のような、リード電極を有する部品に対してクリアランスチェックを行う際にも使用されている。したがって、挿入部品に備わるリード電極に係る情報は、クリアランスチェックに際して無視された形となっている。
従来技術におけるクリアランスチェックでは、リード電極を有する挿入部品間のクリアランスが、許容値以上に確保されているか否かをチェックする際にも、部品の搭載方向のみによって定義される許容値と比較を行っている。
図7は、従来のクリアランスチェックに用いられている部品組みの配置パターンを示す図である。図7では、部品組みは、2つの部品、すなわち一方の部品1と他方の部品2とによって構成される。一方の部品1と他方の部品2とは、いずれも平面形状が長方形であり、平面形状で見た長方形の短辺をn、長辺をwとするとき、短辺同士が互いを臨んで配置されるパターン(これをnnパターンと呼ぶ)、長辺同士が互いを臨んで配置されるパターン(これをwwパターンと呼ぶ)、短辺と長辺とが互いを臨んで配置されるパターン(これをnwパターンと呼ぶ)の3つの形に配置されている。このように、従来技術では、部品1,2のクリアランスについて、互いの長辺wが平行方向または直交方向になるような部品の搭載方向に従って許容値が定められる。
しかしながら、部品がたとえば挿入部品である場合、挿入部品にはリード電極が備わるので、リード電極を無視して部品の搭載方向のみによって定める許容値では不充分である。またプリント基板に挿入部品が実装される場合、挿入部品の落下を防止するために、リード電極は、プリント基板の孔に挿通された後、裏面側で折曲げられる。このリード電極の折曲げ操作をクリンチと呼ぶ。したがって、クリンチされたリード電極と部品本体とのクリアランスまたはリード電極同士のクリアランスの確保も必要となるので、図7に示す3つの配置パターンについて定められる許容値だけでは不充分である。
図8は、挿入部品のリード電極がクリンチされた状態を示す図である。図8では、リード電極を有する3つの第1〜第3挿入部品3,4,5が、そのリード電極をプリント基板6に挿通された後クリンチされた状態を示す。なお、第1〜第3挿入部品3,4,5の相対的な配置を説明するに際し、方向について定義する。図において紙面に向って左右方向に延びる軸をX軸方向とし、紙面上においてX軸に直交する方向に延びる軸をY軸方向とする。このX−Y軸方向は、本明細書を通じて共通に用いられる。またX−Y軸方向に関連し、部品の搭載角度については、部品の長手方向のX軸に対する角度と定義する。したがって、部品の長手方向がX軸方向と平行に配置されるとき、搭載角度が0度であり、部品の長手方向がY軸方向と平行に配置されるとき、搭載角度が90度である。
図8(a)を参照し、搭載角度が0度で配置される第1挿入部品3と、第1挿入部品3と間隔をあけて搭載角度が0度すなわち平行に配置される第2挿入部品4と、第1および第2挿入部品3,4に対してX軸方向で正方向に位置し、搭載角度が90度になるように配置される第3挿入部品5とのクリアランスについて説明する。なお図8(b)では第1挿入部品3について、クリンチされた状態を側面図で示す。
図8(a)に示す配置では、第1挿入部品3と第3挿入部品5とにおける部品本体同士のクリアランスと、第2挿入部品4と第3挿入部品5とにおける部品本体同士のクリアランスとを、比較すると、両者は等しい。しかしながら、第1〜第3挿入部品3,4,5のそれぞれが有するリード電極は、プリント基板上方(図8の紙面に向う方向)から見て、時計回り方向に斜めに曲げられているので、第1〜第3挿入部品3,4,5のそれぞれが有するリード電極同士によって形成されるクリアランスは異なる。
たとえば、第3挿入部品5の部品本体の一方の端部に備えられる第1リード電極5aと、他方の端部に備えられる第2リード電極5bとは、それぞれ時計回り方向にクリンチされることによって、第3挿入部品5の第1リード電極5aが、第1挿入部品3の部品本体の一方の端部に備えられる第1リード電極3aに対しては離反し、第3挿入部品5の第2リード電極5bが、第2挿入部品4の部品本体の一方の端部に備えられる第1リード電極4aに対しては近接する。したがって、第1挿入部品3の第1リード電極3aと第3挿入部品5の第1リード電極5aとによって形成されるクリアランス値L1の方が、第2挿入部品4の第1リード電極4aと第3挿入部品5の第2リード電極5bとによって形成されるクリアランス値L2よりも大きく(L1>L2)なる。
このことを部品本体同士のクリアランスに関して見ると、第1挿入部品3と第3挿入部品5との許容値は、第2挿入部品4と第3挿入部品5との許容値より、小さくて済むことになる。
前述の従来技術におけるクリアランスチェックでは、第1挿入部品3と第3挿入部品5との間のクリアランスも、第2挿入部品4と第3挿入部品5との間のクリアランスも同じnwパターンにおける許容値を基準値としてチェックが行われている。したがって、第1〜第3挿入部品3,4,5の実装に際し、リード電極間にハンダブリッジ等の生じないような最少距離を確保するためには、大きい方のクリアランスを必要とする、たとえば第2挿入部品4と第3挿入部品5との配置に合わせた許容値を設定しておかなければならないので、プリント基板の実装密度が低下するという問題がある。
特許第2531084号公報
本発明の目的は、プリント基板に対する実装部品の配置を設計するに際し、部品実装機の制約を満たし、かつ意図しないハンダブリッジ等の基板不良を防止することができるように、部品間のクリアランスをチェックする部品クリアランスチェック装置を提供することである。
本発明は、プリント基板に実装される部品間のクリアランスをチェックする部品クリアランスチェック装置において、
部品本体形状、部品配置座標、部品搭載角度、部品ピン座標、部品属性をデータとして含む部品データテーブルと、
部品データテーブルに含まれる部品属性に基づいて、部品同士によって構成される部品組合せをクリアランスチェック対象として選択する部品組選択手段と、
部品データテーブルに含まれる部品搭載角度および部品ピン座標に基づいて、部品組選択手段によって選択される部品組合せを構成する部品同士の配置関係を表す配置関係値を算出するとともに、算出される配置関係値に基づいて、予め定められるパターン化した配置関係を表すパターン配置関係値毎に定められる配置パターン指標値を選択する部品配置関係算出手段と、
配置パターン指標値に対応するように定められる部品間隔許容値を格納する部品間隔許容値テーブルと、
部品配置関係算出手段によって選択される配置パターン指標値に応じて、部品間隔許容値テーブルに格納されている部品間隔許容値を選択する部品間隔許容値選択手段と、
部品データテーブルに含まれる部品本体形状および部品配置座標と、部品配置関係算出手段による配置関係値とに基づいて、部品組合せを構成する部品同士の間で形成されるクリアランスを算出する部品間隔測定手段と、
部品間隔測定手段によって算出されるクリアランスが、部品間隔許容値選択手段によって選択される部品間隔許容値以上であるか否かをチェックする測定結果チェック手段とを備えることを特徴とする部品クリアランスチェック装置である。
また本発明は、部品は、リード電極を備え、リード電極がプリント基板に予め形成される孔に挿入されて固定される挿入部品であることを特徴とする。
また本発明は、部品データテーブルに含まれる部品属性は、部品の形状、部品の有するピンの数、部品の有するピンのピッチによって類別される属性であることを特徴とする。
本発明によれば、プリント基板に対する実装部品、特に挿入部品の配置を設計するに際し、部品組合せを構成する部品同士の配置関係毎に、部品間隔許容値を詳細に設定した部品間隔許容値テーブルを参照し、クリアランスチェックを行うので、クリアランスが部品間隔許容値を満足するか否かを精度よくチェックすることが可能であり、部品実装機の制約を満たすとともに、意図しないハンダブリッジ等の基板不良を確実に防止することができる。また、クリアランスが部品間隔許容値を満足するか否かを精度よくチェックすることができるので、部品同士のクリアランスを過剰に大きく設定することがなくなり、プリント基板における部品の高密度実装を可能にすることができる。
また本発明によれば、部品属性として、部品の形状、部品の有するピンの数、部品の有するピンのピッチによって類別される属性を用いるので、クリアランスチェックするべき部品組合せを正確に特定することが可能である。このことによって、部品同士のクリアランスが部品間隔許容値を満足するか否かを一層精度よくチェックすることができる。
図1は、本発明の実施の一形態である部品クリアランスチェック装置10の構成を簡略化して示すブロック図である。部品クリアランスチェック装置10は、大略、部品データテーブル11と、部品組選択手段12と、部品配置関係算出手段13と、部品間隔許容値テーブル14と、部品間隔許容値選択手段15と、部品間隔測定手段16と、測定結果チェック手段17とを備える構成である。この部品クリアランスチェック装置10は、プリント基板に実装される部品間のクリアランスをチェックすることに用いられる。
部品データテーブル11は、たとえばランダムアクセスメモリ(略称RAM)またはハードディスク(略称HD)などの記憶媒体に格納されるデータ群であり、プリント基板毎に、プリント基板上に実装される部品に関する部品本体形状、部品配置座標、部品搭載角度、部品ピン座標、部品属性のデータが、部品のリファレンス名毎に格納されている。図2は、部品データテーブル11を例示する図である。
リファレンス名とは、プリント基板上に実装される各部品を識別するために、プリント基板設計データとして準備される各部品データに属性情報として設定される各部品の固有名称である。たとえば、図2中の第1列21に示すコラム「リファレンス名」の下方に示される「IC100」、「R100」などが、リファレンス名である。
部品本体形状とは、部品の搭載角度がX軸方向に平行な0度で配置されたとした場合の部品本体形状を特定することができるように与えられるX−Y軸に係る座標データ群である。この各部品本体に付与される座標は、部品の基準点(たとえば、部品の中心点)に対する相対座標であり、図2中の第3列23に示すコラム「部品本体形状」の下方に示される(a,b)、(c,d)…のように与えられる。
部品配置座標とは、プリント基板に実装される部品のプリント基板上における基準点の座標値を示すものであり、図2中の第4列24に示すコラム「部品配置座標」の下方に示される(x1,y1)、(x2,y2)…のように与えられる。したがって、部品本体形状および部品配置座標と、部品搭載角度とが与えられることによって、どのような形状の部品が、プリント基板のどの位置にどの方向で配置されるかを表すことができる。
部品ピン座標とは、部品の基準点に対するピンの位置座標を示すものであり、図2中の第5列25に示すコラム「部品ピン座標」の下方に示される(x3,y4)、(x5,y6)…のように与えられる。
部品属性とは、前述したように、部品の形状、大きさ、部品ピン数、ピンピッチに基づいて部品をグループ分けしたものであり、図2中の第2列22に示すコラム「部品属性」の下方に示されるように、QFP、アキシャルなどとして与えられる。
部品組選択手段12には、不図示の入力手段が備えられる。たとえば装置の操作者によって、入力手段を介してプリント基板を特定する情報が、部品組選択手段12に入力されたとき、部品組選択手段12は、入力されたデータに基づいて部品データテーブル11に格納されるデータの中から該当するプリント基板を特定し、特定したプリント基板に実装される部品を表すデータの中から、クリアランスチェックの対象とする2つの部品を特定するデータを選択する。
本実施の形態の部品クリアランスチェック装置10では、入力データに従って特定されるプリント基板について、部品組選択手段12が、部品データテーブル11に格納されるデータ群のうち、図2に示す第2列22の部品属性(たとえば、アキシャルまたはラジアルといった部品属性)に基づいて、プリント基板に実装される全部品のうちから、リード電極を有する挿入部品を抽出し、さらに抽出された挿入部品同士によって構成される部品組合せをクリアランスチェック対象として選択する。このように本実施の形態では、部品組選択手段12が、挿入部品同士の組合せを選択するので、以後挿入部品組選択手段12と呼ぶ。
以下挿入部品組選択手段12による挿入部品組みの選択について説明する。まず挿入部品組選択手段12によって抽出された挿入部品には、通し番号が付与される。たとえば、実装部品の配置を設計しようとするプリント基板に、10個の挿入部品が含まれており、この10個の挿入部品が抽出されたとき、挿入部品に順次1〜10まで通し番号が付与される。この通し番号は、以降の部品配置関係算出手段13、部品間隔測定手段16等においても、そのままの番号で使用される。次に、挿入部品組選択手段12は、抽出された全挿入部品から2つずつ総当り的に挿入部品の組合せを選択し、挿入部品同士のクリアランスチェックの対象を指定する情報として、部品配置関係算出手段13および部品間隔測定手段16へ出力する。たとえば、通し番号1と2の挿入部品組みを選択し、次いで通し番号1と3の挿入部品組みを選択し、さらに図3に示すような挿入部品組みの選択を順次繰返し、最後は通し番号9と10の挿入部品組みを選択して、部品配置関係算出手段13および部品間隔測定手段16へ出力する。
部品配置関係算出手段13は、部品データテーブル11に格納される部品搭載角度および部品ピン座標に基づいて、クリアランスチェックの対象として、挿入部品組選択手段12によって選択される2つの挿入部品組みの相対的な配置関係を表す配置関係値を算出する。配置関係値とは、2つの挿入部品それぞれの基準点の位置、基準点の位置に基づく基準点間の距離、2つの挿入部品同士の部品搭載角度差である。
また部品配置関係算出手段13は、算出した配置関係値を、パターン配置関係値と比較し、配置関係値に対応付けすることのできるパターン配置関係値を選択する。パターン配置関係値とは、2つの挿入部品組みについて、プリント基板上への実装において想定される幾何学的配置を予めパターン化し、そのパターン化した配置について、基準点の位置、基準点の位置に基づく基準点間の距離、2つの挿入部品同士の部品搭載角度差を算出したものである。
図4は、パターン配置関係値を例示する模式図である。パターン配置関係値は、前述のように算出値であるけれども、2つの挿入部品の配置に関する理解を容易にするため、図4では、挿入部品の上視図として示す。このパターン配置関係値は、予め作成された上で、部品配置関係算出手段13に備えられるたとえばRAMなどの記憶媒体に格納されている。
図4の例では、パターン配置関係値として表されるパターンは、次のように分類される。X軸方向およびY軸方向に関する相対位置については、一方の挿入部品31に対して他方の挿入部品32が、右側に存在するもの(1),(3)、右上側に存在するもの(7)、右下側に存在するもの(5)、上側に存在するもの(2),(9)、下側に存在するもの(10)、左側に存在するもの(4)、左上側に存在するもの(6)、左下側に存在するもの(8)に分類される。また、搭載角度に関する相対位置については、一方の挿入部品31と他方の挿入部品32との搭載角度差が、0度であるもの(1),(2)と、90度であるもの(3)〜(10)に分類される。このパターン配置関係値の分類番号(1)〜(10)を配置パターン指標値と呼ぶ。挿入部品31,32のパターン配置が回転対称(180度回転させても同じ配置形態)である(3)と(4)、(5)と(6)、(7)と(8)、(9)と(10)とのような場合は、同一配置といえる。なお、図4に示すパターン配置関係値は、単に一例を示すにすぎない。一方の挿入部品の部品属性と、他方の挿入部品の部品属性との組合せが異なる毎に、パターン配置関係値を求めておくことが必要である。
部品配置関係算出手段13による配置関係値とパターン配置関係値との比較、および配置関係値に対応付けすることのできるパターン配置関係値の選択は、次のようして行うことができる。X軸方向およびY軸方向に関する相対位置、すなわち一方の挿入部品に対して他方の挿入部品が、右、右上、右下、左、左上または左下のいずれに位置するかは、挿入部品同士の基準点の差を演算することによって、判定することができる。また搭載角度に関する相対位置は、挿入部品同士の搭載角度差を演算することによって判定することができる。この判定を行うことによって、部品配置関係算出手段13は、クリアランスチェック対象挿入部品組みの配置関係値に合致するパターン配置関係値を選択し、さらにパターン配置関係値に対応するように定められている配置パターン指標値を選択することができる。部品配置関係算出手段13は、このようにして選択した配置パターン指標値を、部品間隔許容値選択手段15へ出力する。
部品間隔許容値テーブル14は、たとえばRAMまたはHDなどの記憶媒体に格納されるデータテーブルであり、配置パターン指標値に対応するように定められる部品間隔許容値がデータとして備えられる。この部品間隔許容値テーブル14は、部品属性の組合せ毎に予め準備されることが必要である。
図5は、部品間隔許容値テーブル14を例示する図である。図5では、ラジアル−ラジアル(ラジアル部品同士)の部品間隔許容値と、アキシャル−アキシャル(アキシャル部品同士)の部品間隔許容値のデータテーブルを例示する。たとえば、ラジアル部品同士の配置パターン指標値が(1)にあたる配置関係でプリント基板に実装される場合、その部品間のクリアランスは、部品間隔許容値であるd1以上でなければいけないことを示す。
部品間隔許容値選択手段15は、部品配置関係算出手段13から出力される配置パターン指標値に基づいて、配置パターン指標値に対応付けられて部品間隔許容値テーブル14に格納されている部品間隔許容値を選択し、測定結果チェック手段17へ出力する。
図5に示すラジアル−ラジアル部品間隔許容値テーブルについて例示すると、部品配置関係算出手段13から配置パターン指標値(1)が出力されるとき、部品間隔許容値選択手段15は、該出力に応答して、部品間隔許容値d1を選択して測定結果チェック手段17へ出力する。
部品間隔測定手段16は、部品データテーブル11に含まれる部品本体形状および部品配置座標と、部品配置関係算出手段13による配置関係値とに基づいて、部品組合せを構成する挿入部品同士の間で形成されるクリアランスを算出する。
測定結果チェック手段17は、部品間隔測定手段16によって算出されるクリアランスが、部品間隔許容値選択手段15によって選択される部品間隔許容値以上であるか否かをチェックする。このチェックの結果は、結果出力18として得られる。設計者は、結果出力18によって、プリント基板に実装される挿入部品同士のクリアランスが、部品間隔許容値以上を満足するように配置設計されているか否かを判定することができる。
図6は、部品クリアランスチェック装置10における挿入部品間のクリアランスチェック動作を説明するフローチャートである。図6を参照して部品クリアランスチェック装置10における挿入部品間のクリアランスチェック動作を説明する
ステップs0のスタートでは、部品クリアランスチェック装置10を起動し、挿入部品組選択手段12に対して、設計対象のプリント基板を特定する情報が入力された状態である。ステップs1では、挿入部品組選択手段12が、部品データテーブル11を参照し、プリント基板上に実装される全挿入部品を選択し、選択した全挿入部品に通し番号を付与する。ステップs2では、挿入部品組選択手段12が、全挿入部品群の中から、クリアランスチェックの対象とする2つの挿入部品を、部品を特定するべく付与されている通し番号を用いて選択する。ステップs3では、挿入部品組選択手段12によって、2つの挿入部品組みが選択されたか否かが判定される。挿入部品組みが選択されたときステップs4へ進み、挿入部品組みが選択されなかったとき、すなわちクリアランスチェックの対象とするべき挿入部品組みが存在しないとき、ステップs10のエンドへ進み、クリアランスチェック動作を終了する。
ステップs4では、部品配置関係算出手段13が、部品データテーブル11を参照し、クリアランスチェック対象である2つの挿入部品の配置関係値を算出する。ステップs5では、部品配置関係算出手段13が、算出した配置関係値と、パターン配置関係値とを比較し、配置関係値がいずれのパターン配置関係値にあたるかを判定する。配置関係値が該当するパターン配置関係値が無いとき、ステップs2へ戻り、配置関係値が該当するパターン配置関係値が有るとき、ステップs6へ進む。ステップs6では、部品配置関係算出手段13が、配置関係値が該当するパターン配置関係値を選択し、さらにパターン配置関係値に対応する配置パターン指標値を選択する。
ステップs7では、部品配置関係算出手段13で選択し出力される配置パターン指標値に応答し、部品間隔許容値選択手段15が部品間隔許容値テーブル14から、配置パターン指標値に対応する部品間隔許容値を選択する。ステップs8では、部品間隔測定手段16が、部品データテーブル11から、クリアランスチェック対象である2つの挿入部品の部品形状および部品配置座標を読出し、部品配置関係算出手段13による配置関係値をも用いて、挿入部品同士の最小クリアランスを算出する。ステップs9では、測定結果チェック手段17は、部品間隔測定手段16から得られるクリアランスが、部品間隔許容値選択手段15によって選択される部品間隔許容値以上であるか否かをチェックし、その結果を外部出力し、その後ステップs2へ戻りクリアランスチェック動作を繰返す。
前述のように、クリアランスチェックの対象として選択する2つの挿入部品組みが、無くなったところで、クリアランスチェック動作が完了する。
以上に述べたように、本実施の形態では、部品が、リード電極を備える挿入部品であるけれども、これに限定されることなく、リード電極を備えないものであってもよい。
本発明の実施の一形態である部品クリアランスチェック装置10の構成を簡略化して示すブロック図である。 部品データテーブル11を例示する図である。 通し番号の付与された挿入部品組みを例示する図である。 パターン配置関係値を例示する模式図である。 部品間隔許容値テーブル14を例示する図である。 部品クリアランスチェック装置10における挿入部品間のクリアランスチェック動作を説明するフローチャートである。 従来のクリアランスチェックに用いられている部品組みの配置パターンを示す図である。 挿入部品のリード電極がクリンチされた状態を示す図である。
符号の説明
10 部品クリアランスチェック装置
11 部品データテーブル
12 部品組選択手段
13 部品配置関係算出手段
14 部品間隔許容値テーブル
15 部品間隔許容値選択手段
16 部品間隔測定手段
17 測定結果チェック手段
18 結果出力

Claims (3)

  1. プリント基板に実装される部品間のクリアランスをチェックする部品クリアランスチェック装置において、
    部品本体形状、部品配置座標、部品搭載角度、部品ピン座標、部品属性をデータとして含む部品データテーブルと、
    部品データテーブルに含まれる部品属性に基づいて、部品同士によって構成される部品組合せをクリアランスチェック対象として選択する部品組選択手段と、
    部品データテーブルに含まれる部品搭載角度および部品ピン座標に基づいて、部品組選択手段によって選択される部品組合せを構成する部品同士の配置関係を表す配置関係値を算出するとともに、算出される配置関係値に基づいて、予め定められるパターン化した配置関係を表すパターン配置関係値毎に定められる配置パターン指標値を選択する部品配置関係算出手段と、
    配置パターン指標値に対応するように定められる部品間隔許容値を格納する部品間隔許容値テーブルと、
    部品配置関係算出手段によって選択される配置パターン指標値に応じて、部品間隔許容値テーブルに格納されている部品間隔許容値を選択する部品間隔許容値選択手段と、
    部品データテーブルに含まれる部品本体形状および部品配置座標と、部品配置関係算出手段による配置関係値とに基づいて、部品組合せを構成する部品同士の間で形成されるクリアランスを算出する部品間隔測定手段と、
    部品間隔測定手段によって算出されるクリアランスが、部品間隔許容値選択手段によって選択される部品間隔許容値以上であるか否かをチェックする測定結果チェック手段とを備えることを特徴とする部品クリアランスチェック装置。
  2. 部品は、リード電極を備え、リード電極がプリント基板に予め形成される孔に挿入されて固定される挿入部品であることを特徴とする請求項1記載の部品クリアランスチェック装置。
  3. 部品データテーブルに含まれる部品属性は、
    部品の形状、部品の有するピンの数、部品の有するピンのピッチによって類別される属性であることを特徴とする請求項1または2記載の部品クリアランスチェック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008071941A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Fuji Mach Mfg Co Ltd 電子部品装着機の吸着部品干渉判定方法及び吸着部品干渉判定装置
FR3113752A1 (fr) * 2020-08-31 2022-03-04 Airbus Operations Gestion de risques lies au non-respect d’une tolerance dimensionnelle d’une chaine de tolerances

Cited By (2)

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