JP2005171796A - ターボチャージャ用軸受装置 - Google Patents
ターボチャージャ用軸受装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005171796A JP2005171796A JP2003409967A JP2003409967A JP2005171796A JP 2005171796 A JP2005171796 A JP 2005171796A JP 2003409967 A JP2003409967 A JP 2003409967A JP 2003409967 A JP2003409967 A JP 2003409967A JP 2005171796 A JP2005171796 A JP 2005171796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- housing
- outer ring
- groove
- sleeve
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C27/00—Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
- F16C27/04—Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies
- F16C27/045—Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies with a fluid film, e.g. squeeze film damping
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
- F16C19/546—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing
- F16C19/547—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings
- F16C19/548—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings in O-arrangement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/23—Gas turbine engines
- F16C2360/24—Turbochargers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C25/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for wear or play
- F16C25/06—Ball or roller bearings
- F16C25/08—Ball or roller bearings self-adjusting
- F16C25/083—Ball or roller bearings self-adjusting with resilient means acting axially on a race ring to preload the bearing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/583—Details of specific parts of races
- F16C33/586—Details of specific parts of races outside the space between the races, e.g. end faces or bore of inner ring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Support Of The Bearing (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Supercharger (AREA)
Abstract
【課題】ターボチャージャ用軸受装置において、ハウジングの給油孔からオイルフィルムダンパ形成用と軸受潤滑用として油を十分に供給できるようにする。
【解決手段】ハウジング1の軸孔1aの内壁面に正のすきまS1,S2を介して外輪7a,8aが配置される。ハウジングの軸孔の内壁面とタービン軸2との間に外輪の内端面にばね付勢されたスリーブ9,10が配置される。外輪の外周面に周溝7g,8gと軸方向溝7h,8hとが形成される。スリーブ9,10に、ハウジングの給油孔1b,1cから導入される油を、玉軸受の内部へ送る油孔9e,10eと軸方向溝に送る案内面9c,10cとが形成される。これにより、給油孔からの油を玉軸受内部へは潤滑油として、すきまにはオイルフィルムダンパ形成用油として十分に安定的に供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】ハウジング1の軸孔1aの内壁面に正のすきまS1,S2を介して外輪7a,8aが配置される。ハウジングの軸孔の内壁面とタービン軸2との間に外輪の内端面にばね付勢されたスリーブ9,10が配置される。外輪の外周面に周溝7g,8gと軸方向溝7h,8hとが形成される。スリーブ9,10に、ハウジングの給油孔1b,1cから導入される油を、玉軸受の内部へ送る油孔9e,10eと軸方向溝に送る案内面9c,10cとが形成される。これにより、給油孔からの油を玉軸受内部へは潤滑油として、すきまにはオイルフィルムダンパ形成用油として十分に安定的に供給する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ターボチャージャ用軸受装置に係り、より詳しくは、ハウジング内においてタービン軸をタービンホイール側とコンプレッサホイール側とで支持する軸受を備えたターボチャージャ用軸受装置に関する。
ターボチャージャ用のタービン軸は、ハウジング(センターハウジング)内においてタービンホイール側とコンプレッサホイール側それぞれに配置された二つの玉軸受を介して支持されている。タービン軸は、タービンホイールで吸入された排気ガスをタービンホイールで圧縮するため高速回転する。このような高速回転によるタービン軸からの振動がハウジングに伝達されるのを抑制するため、玉軸受とハウジングとの間に振動抑制用の油膜(オイルフィルムダンパ)が形成されている。通常、オイルフィルムダンパ形成用の油は、軸受潤滑用の油と共用されており、ハウジングの外径側から供給されるようになっているため、オイルフィルムダンパ形成用と軸受潤滑用の両用として油を安定に供給することはターボチャージャの運転上、重要である。
こうした油の供給方式を採用するものとして、外輪とハウジング内壁面との間にスリーブを介装したものがある(特許文献1および2参照)。すなわち、特許文献1では、スリーブの外周面に周溝を設けるとともに軸受に連通する油孔を設け、この周溝によってハウジングの軸孔内壁面との間にすきまを作り、油をそのすきまに供給してオイルフィルムダンパを形成するとともに、油孔を介して軸受に供給している。特許文献2では、外輪とハウジング内壁面との間に浮動状態に介装したスリーブに玉軸受方向の油孔を形成し、ハウジングの給油孔からの油でスリーブを浮動させる一方、その油を油孔を通して軸受に供給している。なお、スリーブを用いない方式のものもある(特許文献3参照)。
特開平6−159086号公報
実開昭61−47434号公報
実開昭62−84632号公報
上記スリーブを用いた方式では、共にスリーブを外輪とハウジング内壁面との間に位置させ、スリーブとハウジング内壁面との間にオイルフィルムダンパ用油を供給するものであるから、スリーブの製作精度が低いとハウジングの給油孔からの油をオイルフィルムダンパ形成用として供給するには不十分となるおそれが高い構造であった。また、スリーブの油孔は軸受方向に向けられてはいるものの、ハウジングの給油孔からの油を軸受潤滑用油として軸受に供給するには不十分となるおそれが高い構造であった。
本発明によるターボチャージャ用軸受装置は、ハウジングの軸孔内でタービン軸を回転自在に支持する軸受を備え、ハウジングの給油孔からオイルフィルムダンパ形成用と軸受潤滑用とに共用する油が供給されるターボチャージャ用軸受装置において、ハウジングの軸孔の内壁面に正のすきまを介して配置される外輪と、ハウジングの軸孔の内壁面とタービン軸との間に配置されて外輪の内端面にばね付勢されるスリーブとを備え、外輪には、その外周面に周溝と当該周溝に連通し当該外輪の内端縁へ向けて開放した軸方向溝とからなるオイルフィルムダンパ形成用の油導入溝が形成され、スリーブには、ハウジングの給油孔から導入される油を軸受潤滑用油として軸受の内部へ送る油孔と、その油をオイルフィルムダンパ形成用油として軸方向溝に送る案内面とが形成されていることを特徴とするものである。
本発明による構成では、軸受の内部と、ハウジングと外輪との間の嵌合すきまとの両方に油を安定的に供給するために、軸受の外輪に周溝と軸方向溝とを設けている。軸受の外輪は、外周面に研磨が施されていて高精度に形成されるから、外周面に周溝や軸方向溝を形成したうえで外輪の寸法やバランスを調整することが従来例に比べて容易である。
スリーブの外周面に断面V字形の周溝を形成し、このスリーブの周溝に上記油孔を形成した場合、ハウジングの給油孔からの油を効率的に周溝を介して油孔や外輪の軸方向溝に供給できて好ましい。
スリーブの外周面に断面V字形の周溝を形成し、このスリーブの周溝に上記油孔を形成した場合、ハウジングの給油孔からの油を効率的に周溝を介して油孔や外輪の軸方向溝に供給できて好ましい。
スリーブの外周面の外端側領域に外輪の外径R1よりも小さな外径R2を有する小径部を当該案内面として形成すると、給油孔からの油をスリーブの小径部によって外輪の軸方向溝とスリーブの油孔とに入りやすくして油の流れをよりスムーズにできて好ましい。
外輪の軸方向溝の溝深さdを、外輪の外径R1とスリーブの小径部の外径R2との差(外径差)hの1倍以上20倍以下に設定すると、給油孔からの油をスリーブの案内面からよりスムーズに供給できて好ましい。
外輪の各周溝の溝幅w1を、外輪の両端の面取を除く平坦部の軸方向長さLの1/5倍以上1/2倍以下に設定し、外輪の軸方向溝の溝幅w2を外輪の周溝の溝幅w1の1/2倍以上2倍以下に設定すると、給油孔からの油をスリーブの案内面からよりスムーズに供給できて好ましい。
本発明は、ハウジングの給油孔からオイルフィルムダンパ用と軸受潤滑用としての油を十分に安定供給できる。
図面を参照して本発明による最良の形態のターボチャージャ用の軸受装置を説明する。図1は、ターボチャージャ用軸受装置の断面図、図2は、図1の要部を拡大した図、図3は、図1の(3)−(3)線断面の矢視図、図4は、図1の外輪を示す斜視図である。これらの図において、1はハウジング、2はタービン軸である。
ハウジング1には、タービン室3とコンプレッサ室4とを連通する軸孔1aが設けられている。タービン軸2の一端にはタービンホイール5が一体形成されており、タービン軸2の他端にはコンプレッサホイール6が取り付けられている。タービン軸2の中間領域は、二つの玉軸受7,8を介して軸孔1a内に回転自在に支持されている。
玉軸受7,8は、共にアンギュラ玉軸受からなり、それぞれ、外輪7a,8a、内輪7b,8b、複数の玉7c,8c、保持器7d,8dを備える。外輪7a,8aのカウンタボア7e,8eは外側に配置され、また、内輪7b,8bのカウンタボア7f,8fは内側に配置されている。外輪7a,8aとハウジング1の軸孔1aの内壁面との間には正のすきまS1,S2が設けられている。
ハウジング1とタービン軸2との間でかつ玉軸受7,8の外輪7a,8aの内端側に、スリーブ9,10が配置されている。スリーブ9とスリーブ10との間にコイルスプリング11が軸方向に圧縮された状態で介装されている。これによって、スリーブ9,10はコイルスプリング11の伸張・復元力によってばね付勢されて外輪7a,8aの内端面に押し付けられ、玉軸受7,8に所定の予圧が付与されている。
両スリーブ9、10間には、C形のスペーサ12が配置されており、このスペーサ12でスリーブ9,10の軸方向変位量が規制される。スペーサ12は、ハウジング1にピン13を介して軸方向ならびに周方向に位置決めされている。スリーブ9,10には、軸方向ほぼ半分の領域に径方向内向きに膨出する膨出部9a,10aが、また、残り半分の領域の内周に大径部9b,10bが設けられている。膨出部9aと大径部9bとの境の段壁面にコイルスプリング11の一端部が当接され、また、膨出部10aと大径部10bとの境の段壁面にコイルスプリング11の他端部が当接されている。
これら玉軸受7,8と、スリーブ9,10と、コイルスプリング11と、スペーサ12とにより、ターボチャージャ用の軸受装置が構成されている。
この実施形態では、二つの玉軸受7,8の内部(玉配置空間)に潤滑用の油が供給されるとともに、外輪7a,8aとハウジング1の軸孔1aの内壁面との間の正のすきまS1,S2にオイルフィルムダンパ形成用の油が供給されるようになっている。正のすきまS1,S2内の油は、タービン軸2の振動を減衰するオイルフィルムダンパとして機能する。
前記潤滑用の油とオイルフィルムダンパ用の油とは同じ種類にしており、その供給経路を共通にしているので、以下で詳しく説明する。
ハウジング1には、二股の給油孔1b,1cが形成されており、これら給油孔1b,1cの導入側開口端は、玉軸受7,8の内端側に配置されている。
スリーブ9,10の外周面における外端側領域には、外輪7a,8aの外径よりも小さな外径の小径部9c,10cが形成されており、これら小径部9c,10cと大径部9b,10bとの間には、周溝9d,10dが形成されている。これら周溝9d,10dは、受け面9d1,10d1と緩斜面9d2,10d2とにより断面V字形になっており、この緩斜面9d2,10d2から内周面外端のテーパ面9d3,10d3へ向けて貫通する油孔9e,10eが形成されている。これら油孔9e,10eの開口径は、給油孔1b,1cの開口径よりも小さく設定されているとともに、油孔9e,10eが給油孔1b,1cの開口内に配置されている。給油孔1b,1cと油孔9e,10eとは同軸線上に配置されている。
外輪7a,8aの外周面の軸方向中間には周溝7g,8gが形成されている。外輪7a,8aの外周面に周溝7g,8gの円周方向の少なくとも一箇所から外輪7a,8aの内端縁へ向けて開放する軸方向溝7h,8hが形成されている。この周溝7g,8gと、この周溝7g,8gに連通する軸方向溝7h,8hとは、オイルフィルムダンパ形成用の油の導入用溝を構成する。
スリーブ9,10の油孔9e,10eと外輪7a,8aの軸方向溝7h,8hとは、円周方向の複数箇所に等間隔に形成されており、円周方向で同じ位置に配置されている。
このような構成により、給油孔1b,1cから油が導入されると、油は、スリーブ9,10の小径部9c,10c、軸方向溝7h,8h、周溝7g,8gを通じてすきまS1,S2に供給されてオイルフィルムダンパを形成する一方で、スリーブ9,10の油孔9c,10cを通じて玉軸受7,8の内部に供給されて軸受内部を潤滑、冷却する。この後、ハウジング1に設けてある排出孔1dから排出される。
このように、ハウジング1の給油孔1b,1cと、二つのスリーブ9,10の油孔9c,10cと、外輪7a,8aの周溝7g,8gおよび軸方向溝7h,8hとにより、油の供給経路が構成されている。
以上の構成を図2の左側の玉軸受7側についてさらに説明する。右側の玉軸受8についても同様である。
油孔9eの開口径は、給油孔1bの開口径よりも小さく、油孔9eが給油孔1bの開口内に同軸線上に配置されているから、給油孔1bからの給油は、図示のように給油孔1bと油孔9eとが同軸線上となる矢印Aで示す給油と,それに対して内端側と外端側の矢印B,Cで示す給油となる。これら給油の方向は、玉軸受7,8に向けて斜め方向である。
そして、スリーブ9の周溝9dにおいては、矢印Aの給油は、給油孔1bから油孔9eに直接導入されるとともに緩斜面9d2から小径部9cに案内され、矢印Bの給油は、周溝9dの受け面9d1と緩斜面9d2とがなす環状凹部で一旦受け止められてから油孔9eに導入されるとともに緩斜面9d2,10d2から小径部9cに案内され、矢印Cの給油は周溝9dの外端側周縁から小径部9cに案内される。これによって、給油孔1bからの給油は、スリーブ9の断面V字形状の周溝9dで軸受潤滑用油として油孔9eを通って矢印Dで示すように玉軸受7の内部に、また、オイルフィルムダンパ形成用油として外輪7aの外周面側に効率的に送られる。
また、スリーブ9の内周側外端はテーパ面9d3とされているから、スリーブ9の内周側は径方向に薄肉となり、油孔9eが斜め方向となっても油孔長さを短縮化しスリーブ9の長さを短縮化し、当該軸受装置の小型化を図るうえで好ましい。
また、油孔9eの油孔長さが短くて済むから、例えば軸受潤滑用油の油量を調節するため油孔9eの内径を大小に変えても、玉軸受7に給油孔1bからの油をオイルフィルムダンパ側に偏って供給させずに済むようになるから、好ましい。
一方、スリーブ9の小径部9cから導入されてくるオイルフィルムダンパ形成用油は、外輪7の軸方向溝7hに導入され、さらに周溝7gに導入される。そして、周溝7gは外輪7の全周に設けられているから、上述したように、導入した油をオイルフィルムダンパ形成用油として外輪7の全周のすきまS1に供給してオイルフィルムダンパを形成することができる。
そして、タービン軸2の振動により外輪7が振動すると、これに伴い上記すきまS1に存在するオイルフィルムダンパがその変動を吸収するが、その際、すきまS1の周方向での変動に応じて周溝7g内の油もその変動を吸収するようになるから、オイルフィルムダンパの挙動応答性を高められて好ましい。
以上により、本実施形態では、ハウジング1の給油孔1b,1cからの油を、玉軸受7,8の内部に対しては軸受潤滑用油として安定的にかつ十分に供給して玉軸受7,8の転がり特性を長期にわたり維持し、また、すきまS1,S2に対してはオイルフィルムダンパ形成用油として安定的にかつ十分に供給してタービン軸2の振動抑制ならびに回転安定性を長期にわたり維持させられ、ターボチャージャの信頼性向上に貢献できるものとなる。
ここで、上記油の供給経路の構成要素について以下のような関係にするのが好ましい。
(a)スリーブ9,10の小径部9c,10cの外径をR2、外輪7a,8aの外径をR1とし、これら外径R1,R2が次の関係式(1)を満たすよう設定する。
R1>R2 …(1)
両外径差R1−R2をhとする。この関係式(1)を満たさないと、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。
両外径差R1−R2をhとする。この関係式(1)を満たさないと、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。
(b)外輪7a,8aの周溝7g,8gおよび軸方向溝7h,8hの深さをdとし、両外径差R1−R2をhとすると、この深さdが次の関係式(2)を満たすよう設定する。
1h≦d≦20h …(2)
深さdが1h未満であると、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。深さdが20h超であると、軸受内部への油供給量が不足する。
深さdが1h未満であると、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。深さdが20h超であると、軸受内部への油供給量が不足する。
(c)外輪7a,8aの周溝7g,8gの溝幅をw1、外輪7a,8aの両端の面取を除く平坦部の軸方向長さをLとし、溝幅w1が次の関係式(3)を満たすよう設定する。
(1/5)L≦w1≦(1/2)L …(3)
溝幅w1が(1/5)L未満であると、すきまS1,S2への油供給量が不足し、適正なオイルフィルムダンパを形成できなくなる。溝幅w1が(1/2)L超であると、軸受内部への油供給量が不足する。
溝幅w1が(1/5)L未満であると、すきまS1,S2への油供給量が不足し、適正なオイルフィルムダンパを形成できなくなる。溝幅w1が(1/2)L超であると、軸受内部への油供給量が不足する。
(d)図4に示すように、外輪7a,8aの軸方向溝7h,8hの溝幅をw2とし、溝幅w2が、次の関係式(4)を満たすよう設定する。
(1/2)w1≦w2≦2w1 …(4)
溝幅w2が(1/2)w1未満であると、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。溝幅w2が2w1超であると、軸受内部への供給油量が不足する。
溝幅w2が(1/2)w1未満であると、軸方向溝7h,8hへ油が流入しにくくなる。溝幅w2が2w1超であると、軸受内部への供給油量が不足する。
上記関係式(1)ないし(4)を満足させることによって、玉軸受7,8の内部とすきまS1,S2との両方に対してそれぞれより一層適切な量の油を安定的に供給できるようになり、好ましい。
なお、玉軸受7,8は、外輪7a,8aと内輪7b,8bの少なくともいずれか一方にカウンタボアを設けたタイプとしてもよい。
玉軸受7,8は、内輪7b,8bを省略してタービン軸2の外周面を内輪軌道としたタイプとしてもよい。
本発明は、例えば自動車や船舶などの内燃機関に装備されるターボチャージャに利用できる。
1 ハウジング
1a ハウジングの軸孔
7,8 玉軸受
7a,8a 外輪
7b,8b 内輪
7e,8e 周溝
7f,8f 軸方向溝
9,10 スリーブ
1a ハウジングの軸孔
7,8 玉軸受
7a,8a 外輪
7b,8b 内輪
7e,8e 周溝
7f,8f 軸方向溝
9,10 スリーブ
Claims (5)
- ハウジングの軸孔内でタービン軸を回転自在に支持する軸受を備え、ハウジングの給油孔からオイルフィルムダンパ形成用と軸受潤滑用とに共用する油が供給されるターボチャージャ用軸受装置において、
ハウジングの軸孔の内壁面に正のすきまを介して配置される外輪と、
ハウジングの軸孔の内壁面とタービン軸との間に配置されて外輪の内端面にばね付勢されるスリーブとを備え、
外輪には、その外周面に周溝と当該周溝に連通し当該外輪の内端縁へ向けて開放した軸方向溝とからなるオイルフィルムダンパ形成用の油導入溝が形成され、
スリーブには、ハウジングの給油孔から導入される油を軸受潤滑用油として軸受の内部へ送る油孔と、その油をオイルフィルムダンパ形成用油として軸方向溝に送る案内面とが形成されている、ことを特徴とするターボチャージャ用軸受装置。 - スリーブの外周面に断面V字形の周溝が形成され、このスリーブの周溝に上記油孔が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ用軸受装置。
- スリーブの外周面の外端側領域に外輪の外径R1よりも小さな外径R2を有する小径部が上記案内面として形成されている、請求項1または2に記載のターボチャージャ用軸受装置。
- 外輪の軸方向溝の溝深さdが、外輪の外径R1とスリーブの小径部の外径R2との差(外径差)hの1倍以上20倍以下に設定されている、請求項3に記載のターボチャージャ用軸受装置。
- 外輪の周溝の溝幅w1が、外輪の両端の面取を除く平坦部の軸方向長さLの1/5倍以上1/2倍以下に設定されており、外輪の軸方向溝の溝幅w2が、外輪の周溝の溝幅w1の1/2倍以上2倍以下に設定されている、請求項3または4に記載のターボチャージャ用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409967A JP2005171796A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | ターボチャージャ用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409967A JP2005171796A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | ターボチャージャ用軸受装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005171796A true JP2005171796A (ja) | 2005-06-30 |
Family
ID=34731161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003409967A Pending JP2005171796A (ja) | 2003-12-09 | 2003-12-09 | ターボチャージャ用軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005171796A (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007292307A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-11-08 | Jtekt Corp | 転がり軸受、及び、これを用いた過給機 |
WO2008136481A1 (ja) * | 2007-05-01 | 2008-11-13 | Jtekt Corporation | ターボチャージャ用軸受装置 |
CN102278154A (zh) * | 2011-08-23 | 2011-12-14 | 常州环能涡轮动力有限公司 | 滚动轴承涡轮增压器的转子支承机构 |
JP2012036855A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Ihi Corp | 転がり軸受を用いたターボチャージャ |
CN102418569A (zh) * | 2011-08-19 | 2012-04-18 | 中国兵器工业集团第七○研究所 | 可拆分的基于双单列轴承构成的整体式球轴承涡轮增压器 |
JP2013177900A (ja) * | 2013-06-05 | 2013-09-09 | Toyota Motor Corp | 軸受装置 |
JP2014020461A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-03 | Jtekt Corp | ターボチャージャ用軸受装置 |
US8858173B2 (en) | 2011-05-04 | 2014-10-14 | Honeywell International Inc. | Bearing assembly with damping features |
JP2016037987A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | Ntn株式会社 | ターボチャージャ用軸受装置 |
WO2017006865A1 (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-12 | 株式会社Ihi | 軸受構造、および、過給機 |
US9695708B2 (en) | 2015-04-12 | 2017-07-04 | Honeywell International Inc. | Turbocharger spring assembly |
EP2500544A4 (en) * | 2009-11-11 | 2018-01-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Bearing device |
US9963998B2 (en) | 2013-06-18 | 2018-05-08 | Honeywell International Inc. | Assembly with bearings and spacer |
US9976476B2 (en) | 2015-04-12 | 2018-05-22 | Honeywell International Inc. | Turbocharger bearing assembly |
CN109026397A (zh) * | 2018-10-21 | 2018-12-18 | 至玥腾风科技投资集团有限公司 | 轴承润滑系统和微型燃气轮机发电机组 |
US10208623B2 (en) | 2015-04-12 | 2019-02-19 | Garrett Transportation I Inc. | Turbocharger bearing assembly |
JP2019203506A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 一体型スクィーズフィルムダンパを備えた単列玉軸受 |
WO2020001820A1 (de) * | 2018-06-25 | 2020-01-02 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Aufnahme für ein drehlager |
US11187267B2 (en) | 2018-07-26 | 2021-11-30 | Ihi Corporation | Bearing structure |
US11339794B2 (en) * | 2018-01-04 | 2022-05-24 | Ihi Corporation | Turbocharger |
US11441602B2 (en) | 2018-07-27 | 2022-09-13 | Ihi Corporation | Bearing structure and turbocharger |
-
2003
- 2003-12-09 JP JP2003409967A patent/JP2005171796A/ja active Pending
Cited By (27)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007292307A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-11-08 | Jtekt Corp | 転がり軸受、及び、これを用いた過給機 |
WO2008136481A1 (ja) * | 2007-05-01 | 2008-11-13 | Jtekt Corporation | ターボチャージャ用軸受装置 |
EP2500544A4 (en) * | 2009-11-11 | 2018-01-31 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Bearing device |
JP2012036855A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-02-23 | Ihi Corp | 転がり軸受を用いたターボチャージャ |
US8858173B2 (en) | 2011-05-04 | 2014-10-14 | Honeywell International Inc. | Bearing assembly with damping features |
CN102418569B (zh) * | 2011-08-19 | 2015-03-04 | 中国兵器工业集团第七○研究所 | 可拆分的基于双单列轴承构成的整体式球轴承涡轮增压器 |
CN102418569A (zh) * | 2011-08-19 | 2012-04-18 | 中国兵器工业集团第七○研究所 | 可拆分的基于双单列轴承构成的整体式球轴承涡轮增压器 |
CN102278154A (zh) * | 2011-08-23 | 2011-12-14 | 常州环能涡轮动力有限公司 | 滚动轴承涡轮增压器的转子支承机构 |
JP2014020461A (ja) * | 2012-07-18 | 2014-02-03 | Jtekt Corp | ターボチャージャ用軸受装置 |
JP2013177900A (ja) * | 2013-06-05 | 2013-09-09 | Toyota Motor Corp | 軸受装置 |
US9963998B2 (en) | 2013-06-18 | 2018-05-08 | Honeywell International Inc. | Assembly with bearings and spacer |
JP2016037987A (ja) * | 2014-08-06 | 2016-03-22 | Ntn株式会社 | ターボチャージャ用軸受装置 |
US9695708B2 (en) | 2015-04-12 | 2017-07-04 | Honeywell International Inc. | Turbocharger spring assembly |
US9976476B2 (en) | 2015-04-12 | 2018-05-22 | Honeywell International Inc. | Turbocharger bearing assembly |
US10208623B2 (en) | 2015-04-12 | 2019-02-19 | Garrett Transportation I Inc. | Turbocharger bearing assembly |
WO2017006865A1 (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-12 | 株式会社Ihi | 軸受構造、および、過給機 |
CN107835905A (zh) * | 2015-07-09 | 2018-03-23 | 株式会社Ihi | 轴承结构以及增压器 |
JPWO2017006865A1 (ja) * | 2015-07-09 | 2018-04-12 | 株式会社Ihi | 軸受構造、および、過給機 |
US10408260B2 (en) | 2015-07-09 | 2019-09-10 | Ihi Corporation | Bearing structure and turbocharger |
CN107835905B (zh) * | 2015-07-09 | 2020-06-12 | 株式会社Ihi | 轴承结构以及增压器 |
US11339794B2 (en) * | 2018-01-04 | 2022-05-24 | Ihi Corporation | Turbocharger |
DE112018006765B4 (de) | 2018-01-04 | 2024-03-28 | Ihi Corporation | Turbolader |
JP2019203506A (ja) * | 2018-05-25 | 2019-11-28 | ボーグワーナー インコーポレーテッド | 一体型スクィーズフィルムダンパを備えた単列玉軸受 |
WO2020001820A1 (de) * | 2018-06-25 | 2020-01-02 | Ebm-Papst St. Georgen Gmbh & Co. Kg | Aufnahme für ein drehlager |
US11187267B2 (en) | 2018-07-26 | 2021-11-30 | Ihi Corporation | Bearing structure |
US11441602B2 (en) | 2018-07-27 | 2022-09-13 | Ihi Corporation | Bearing structure and turbocharger |
CN109026397A (zh) * | 2018-10-21 | 2018-12-18 | 至玥腾风科技投资集团有限公司 | 轴承润滑系统和微型燃气轮机发电机组 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2005171796A (ja) | ターボチャージャ用軸受装置 | |
EP1769167B1 (en) | Multi-thickness squeeze film damper layer between bearing cartridge and housing | |
US7832938B2 (en) | Floating bearing cartridge for a turbocharger shaft | |
JP5071150B2 (ja) | ターボチャージャ用軸受装置 | |
JP6665788B2 (ja) | 摩擦ローラ式増速機 | |
JP5290738B2 (ja) | 内燃機関のクランク軸用分割型すべり軸受および分割型すべり軸受装置 | |
JPH112250A (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
JP2010138753A (ja) | 過給機の軸受装置 | |
JP2005172099A (ja) | ターボチャージャの軸受装置 | |
JP2018063018A (ja) | 過給機の軸受装置 | |
JP2005133635A (ja) | ターボチャージャの軸受構造 | |
JP2009293614A (ja) | ターボチャージャーの軸受構造 | |
JP2011021623A (ja) | ころ軸受の外輪及びころ軸受 | |
JP2006226184A (ja) | カムシャフト装置及びその組立方法 | |
JP4994356B2 (ja) | 内燃機関のクランク軸用分割型すべり軸受および分割型すべり軸受装置 | |
JP2009270613A (ja) | ターボチャージャーの軸受構造 | |
JP2007071356A (ja) | ターボチャージャ用回転支持装置 | |
JP2009203846A (ja) | ターボチャージャ用軸受装置 | |
JPH0710037Y2 (ja) | 過給機の軸受装置 | |
JP2009041676A (ja) | ころ軸受及びころ軸受装置 | |
JP2005256893A (ja) | ターボチャージャ用転がり軸受 | |
JP5089572B2 (ja) | 内燃機関のクランク軸用分割型すべり軸受および分割型すべり軸受装置 | |
JPH0640908Y2 (ja) | 過給機の軸受装置 | |
JP4239536B2 (ja) | ターボチャージャ用軸受装置 | |
JP2020063785A (ja) | ダンパ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090521 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20091006 |