JP2005170907A - 口臭予防剤および口臭予防組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】口臭をマスキングなどの一時的抑制手段によらず、臭気物質の前駆物質を減少または枯渇させることにより、本質的に口臭を予防することのできる口臭予防剤、該口臭予防剤を含有する口臭予防組成物を提供する。
【解決手段】アリルメチルスルフィド産生促進成分を有効成分として用いる。このアリルメチルスルフィド産生抑制成分は、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤を含有し、このチオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤として、好ましくはS−アデノシルメチオニン、非加熱の動物組織または非加熱の微生物体含有物などのS−アデノシルメチオニン含有物を用いる。
【選択図】 なし
【解決手段】アリルメチルスルフィド産生促進成分を有効成分として用いる。このアリルメチルスルフィド産生抑制成分は、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤を含有し、このチオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤として、好ましくはS−アデノシルメチオニン、非加熱の動物組織または非加熱の微生物体含有物などのS−アデノシルメチオニン含有物を用いる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、口臭予防剤、該口臭予防剤を含有する口臭予防組成物に関し、特にニンニクに由来する口臭の予防剤、該口臭予防剤を含有する口腔用組成物および食品組成物などの口臭予防組成物に関する。
ニンニクは古来より、滋養強壮などの優れた効用から世界中で食べられている植物である。しかし、その独特のニオイから摂取の機会を制限されることがある。ニンニクは株のままでは無臭であるが、切ったりすりおろしたりすることによりニンニク中のアリインをアリイナーゼが分解して生じるアリシンがジアリルジスルフィドなどに変換し、強烈な臭気を呈する。また、ニンニクを食べることにより呼気中にニンニク不快臭が出ることが知られている。このニンニク不快臭は食べた直後から翌日までも持続的に発生するため、その不快臭の消去、発生抑制については以前から検討されているが、十分な効果を有するものは未だ見出されていない。
従来、これらのニンニク口臭を抑制する手段として、欧米ではパセリなどが使用されてきた。また、パセリ以外にもニンニク臭を弱めたり、消臭するために種々の方法が開発されており、特にセリ科の植物を用いた方法が多く検討されている。このようなセリ科の植物としては、例えば、ピネン、アピオールを含有するセリ科植物(特許文献1)、セロリ、ニンジン、パセリ、セリ、ミツバ、ウイキョウ、センキュウ、トウキ、マルバトウキ(特許文献2)、イノンド、キャラウエイ、フェンネル、ハマボウフウ、アニス(特許文献3)が開示されている。さらにセリ科植物抽出画分(特許文献4)およびオランダゼリ、セリ、ミツバ属のセリ科植物(特許文献5)が開示されている。また、セリ科植物以外の植物としては、例えば、ルイボスクラウン(特許文献6)などが開示されている。
しかしながら、これらのセリ科植物やその抽出物の特有の強い香味によって、一時的に臭気をマスキング(隠蔽)することはできるが、ニンニクを摂取した翌日の気になる口臭を予防するものではない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、口臭発生を抑える口臭予防剤と、該口臭予防剤を含有する口腔用組成物および食品組成物などの口臭予防組成物を、特にニンニクを食べた翌日の口臭の発生を抑える口臭予防組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、意外にもニンニク由来の口臭の主成分であるアリルメチルスルフィドの産生を促進する物質が、ニンニクを摂取した翌日の口臭発生を予防することを見出した。すなわち、アリルメチルスルフィドの産生を促進する物質をスクリーニングした結果、S−アデノシルメチオニンおよびS−アデノシルメチオニン含有物である酒粕に、強いアリルメチルスルフィド産生促進活性を見出し、しかもこのS−アデノシルメチオニンおよびS−アデノシルメチオニン含有物を摂取することにより、ニンニク摂取翌日の口臭を予防することを確認し、本発明をなすに至った。
本発明にかかる口臭予防剤は、アリルメチルスルフィド産生促進成分を含むことを特徴とする。また、本発明において、このアリルメチルスルフィド産生促進成分が、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤であることを特徴とする。
本発明において、前記チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤としては、S−アデノシルメチオニン、S−アデノシルメチオニン含有物が好ましく用いられる。
前記S−アデノシルメチオニン含有物としては、非加熱の動物組織または非加熱の微生物体含有物を用いることができ、前記非加熱の微生物含有物が、酒粕、酵母含有培地、それらの抽出物または精製物より選ばれる1種が好適に用いられる。
また、本発明には、以上の口臭予防剤を含有する口臭予防組成物も含まれ、そのようなものとして口腔用組成物および食品組成物がある。
本発明にかかる口臭予防剤は、口臭を体内から抑制することができ、特に、ニンニクを食べた翌日の口臭発生を抑える口臭予防剤に適している。また、本発明の口臭予防組成物は前記口臭予防効果を様々な剤型にて発揮することができる。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の口臭予防剤は、アリルメチルスルフィド産生促進成分を含むことを特徴とする。アリルメチルスルフィドはニンニク由来の口臭の主成分であり、強烈な臭気を呈する。アリルメチルスルフィド産生促進物質は体内からアリルメチルスルフィドの産生源であるアリルメルカプタンを低下または枯渇させ、結果として以降のアリルメチルスルフィドの発生を抑制するため、口臭予防剤の成分として有効である。
本発明の口臭予防剤は、アリルメチルスルフィド産生促進成分を含むことを特徴とする。アリルメチルスルフィドはニンニク由来の口臭の主成分であり、強烈な臭気を呈する。アリルメチルスルフィド産生促進物質は体内からアリルメチルスルフィドの産生源であるアリルメルカプタンを低下または枯渇させ、結果として以降のアリルメチルスルフィドの発生を抑制するため、口臭予防剤の成分として有効である。
また、本発明の口臭予防剤は、このアリルメチルスルフィド産生促進成分が、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤であることを特徴とする。
ここで、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤とは、チオール−S−メチルトランスフェラーゼによるアリルメルカプタンのメチル化活性を活性化し、アリルメチルスルフィドの生成を促進する物質であり、本酵素の基質であるS−アデノシルメチオニンも含む。
本発明の検討過程で、ニンニク摂取後、体内で発生するアリルメルカプタンはS−アデノシルメチオニンとチオール−S−メチルトランスフェラーゼの働きでメチル化されることによって、アリルメチルスルフィドに転化することが明らかとなった。S−アデノシルメチオニンが存在するとチオール−S−メチルトランスフェラーゼの前記メチル化反応が促進され、チオール−S−メチルトランスフェラーゼの基質となる前駆物質のアリルメルカプタンが減少または枯渇するので、S−アデノシルメチオニンにより臭気物質であるアリルメチルスルフィドの以降の産生が減少し、または産生がなくなる。
ここで、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤とは、チオール−S−メチルトランスフェラーゼによるアリルメルカプタンのメチル化活性を活性化し、アリルメチルスルフィドの生成を促進する物質であり、本酵素の基質であるS−アデノシルメチオニンも含む。
本発明の検討過程で、ニンニク摂取後、体内で発生するアリルメルカプタンはS−アデノシルメチオニンとチオール−S−メチルトランスフェラーゼの働きでメチル化されることによって、アリルメチルスルフィドに転化することが明らかとなった。S−アデノシルメチオニンが存在するとチオール−S−メチルトランスフェラーゼの前記メチル化反応が促進され、チオール−S−メチルトランスフェラーゼの基質となる前駆物質のアリルメルカプタンが減少または枯渇するので、S−アデノシルメチオニンにより臭気物質であるアリルメチルスルフィドの以降の産生が減少し、または産生がなくなる。
この点をさらに詳しく説明すると、次の通りである。ニンニクは株のままでは無臭であるが、切ったりすりおろしたりすることによりニンニク中のアリインをアリイナーゼが分解して生じるアリシンがジアリルジスルフィドなどに変換し、強烈な臭気を呈する。この生ニンニクの臭いの主成分であるジアリルジスルフィドが体内でグルタチオンにより還元されアリルメルカプタンになる。さらに、アリルメルカプタンがS−アデノシルメチオニンとチオール−S−メチルトランスフェラーゼの働きでメチル化することによって、アリルメチルスルフィドが生成することが本発明の検討過程で明らかとなった。本発明のS−アデノシルメチオニンは、まさにアリルメチルスルフィド発生に必須な物質である。
このように、このチオール−S−メチルトランスフェラーゼを活性化し、アリルメチルスルフィドの産生を促進するS−アデノシルメチオニンなどチオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤は、強烈な臭気を有する前記アリルメチルスルフィドの前駆物質であるアリルメルカプタンを減少または枯渇させ、結果として以降のアリルメチルスルフィドの産生を減少させまたはなくすことができ、したがって、口臭予防剤の成分として有効である。
本発明の口臭予防剤は、特に、ニンニクに由来する口臭の発生を抑えることに特徴を有する。ニンニクに由来する口臭の主成分は前記アリルメチルスルフィドであるため、前記アリルメチルスルフィド産生促進成分は、ニンニクに由来する口臭予防剤の成分として有効である。
前記チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤としては、S−アデノシルメチオニン含有物も用いることができる。このS−アデノシルメチオニン含有物もS−アデノシルメチオニンと同様に、口臭予防剤の成分として有効である。このようなS−アデノシルメチオニン含有物としては、非加熱の動物組織または非加熱の微生物体含有物を挙げることができる。非加熱の動物組織としては、肝臓を挙げることができる。非加熱の微生物体としては、特に、酵母、酵母エキスが有効に利用できる。酵母としては、清酒、ビール、ワイン、パン酵母のいずれでもよく、また、酒粕のようなそれらのしぼりかすも利用できる。
前記肝臓は生でも利用できるが、例えば肝臓の2分の1重量のエタノールを加え、氷冷下ですり潰し、濾過・濃縮した肝臓抽出物が有効に利用できる。同様に前記微生物体も、そのままで利用できるが、氷冷下で50%以下のエタノールで抽出して得られた抽出物が有効に利用できる。
本発明のS−アデノシルメチオニンあるいはS−アデノシルメチオニン含有物を後述する組成物の成分として使用する場合には、その配合率は、組成物全体の0.0001〜80%、特に1〜50%とすることが好ましい。配合率が、0.0001%に満たないと満足な口臭予防効果が発揮されない場合があり、80%を超えると組成物の安定性又は香味を損なう場合がある。
本発明の口腔用組成物および食品組成物などの口臭予防組成物は、前記の口臭予防剤を含有することを特徴とし、口臭、特に、ニンニクを食べた翌日の口臭発生を抑えるのに有効である。これらの口腔用組成物および食品組成物としては、特に限定されず、広範な口腔用組成物および食品組成物を挙げることができる。前記口腔用組成物としては、例えば、歯磨、トローチ剤、咀嚼錠、口中清涼剤として調製することが好ましい。前記食品組成物としては、キャンディ、チューインガム、グミ、ドリンク剤などとして調製することが好ましい。また、それらの種類、剤型に応じ、前記必須成分である口臭予防剤に加えて任意成分としてその他の公知の添加剤を配合することができる。
前記口腔用組成物のその他の添加可能な成分としては、製品に応じて糖類、エタノール、有機酸類、果汁、香料などを挙げることができる。歯磨としては、研磨剤、粘結剤、粘稠剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、香料、着色剤などを挙げることができる。この研磨剤としては、シリカ系研磨剤、リン酸カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、ゼオライトなどを挙げることができる。粘結剤としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、ゼラチンなどを挙げることができる。粘稠剤としては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコール、キシリトールなどを挙げることができる。界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤が挙げられ、具体的にはラウリル硫酸ナトリウム、N−アシルサルコシネート、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プルロニック、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートなどを挙げることができる。甘味剤としては、サッカリンナトリウム、ステビアエキスなどを挙げることができる。防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウムなどを挙げることができる。香料としては、1−メントール、カルボン、アネトール、リモネン等のテルペン類またはその誘導体などを挙げることができる。着色剤としては、青色1号、黄色4号、二酸化チタンなどを挙げることができる。
前記食品組成物のその他の添加可能な成分としては、製品に応じて、水飴、ガムベース、ゼラチン、糖類、有機酸類、果汁、香料などを挙げることができる。
以下、実験例、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実験例1〕アリルメチルスルフィド(以下、AMSという。)産生促進試験
(1)実験材料
a.サンプル
本発明に好適な酒粕、ビール酵母、ワイン酵母、パン酵母を各30mg秤量して用いた(実施例1〜4)。さらに比較例として水30mgを秤量して用いた(比較例1)。
b.肝臓ホモジネート(チオール−S−メチルトランスフェラーゼおよびS−アデノシルメチオニン含有)
ラットの肝臓を取り出し、3倍量の燐酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという。)を加えてホモジナイズし、冷却高速遠心分離(9000G、10分間)した上清を1.5mLずつ試験管に分注し冷凍保存した。用時、本肝臓ホモジネートを融解して試験に供した。
c.ニンニク絞り汁
国産ニンニク(ホワイト6片)をおろし金ですりおろし、ろ過して絞りかすを除いた絞り汁を試験に供した。
(2)実験方法
1)bの肝臓ホモジネートが入った試験管にPBS(pH7.4)1.44mLと、aのサンプル30mg秤量したものと(ブランクの場合水30mg)、cのニンニク絞り汁0.03mLとを入れた。
2)上記試験管にシリコン栓をし、撹拌後37℃の水浴に保温した。
3)30分後ガスタイトシリンジで上記試験管内に空気を5mL注入、攪拌し、ヘッドスペース5mLを抜き取り、ガスクロマトグラフ分析でアリルメチルスルフィド量を測定した。ガスクロマトグラフ分析の条件およびAMS産生促進率の計算は、以下の通りである。
<ガスクロマトグラフィーの条件>
島津ガスクロマトグラフGC−14A型を使用し、次の条件で測定した。カラム:Dinoryl phthalate 20%, Chromosorb WAW DMCS 60−80メッシュ、テフロン(R)チューブ1m×3.2mmφ、カラム温度:40℃〜(3℃/min上昇)〜130℃(16min)、キャリアガス:窒素55mL/min、検出器:FPD
<AMS産生促進率の計算>
AMS産生促進率(倍)=サンプル添加時のAMS発生量/ブランクのAMS発生量
(1)実験材料
a.サンプル
本発明に好適な酒粕、ビール酵母、ワイン酵母、パン酵母を各30mg秤量して用いた(実施例1〜4)。さらに比較例として水30mgを秤量して用いた(比較例1)。
b.肝臓ホモジネート(チオール−S−メチルトランスフェラーゼおよびS−アデノシルメチオニン含有)
ラットの肝臓を取り出し、3倍量の燐酸緩衝生理食塩水(以下、PBSという。)を加えてホモジナイズし、冷却高速遠心分離(9000G、10分間)した上清を1.5mLずつ試験管に分注し冷凍保存した。用時、本肝臓ホモジネートを融解して試験に供した。
c.ニンニク絞り汁
国産ニンニク(ホワイト6片)をおろし金ですりおろし、ろ過して絞りかすを除いた絞り汁を試験に供した。
(2)実験方法
1)bの肝臓ホモジネートが入った試験管にPBS(pH7.4)1.44mLと、aのサンプル30mg秤量したものと(ブランクの場合水30mg)、cのニンニク絞り汁0.03mLとを入れた。
2)上記試験管にシリコン栓をし、撹拌後37℃の水浴に保温した。
3)30分後ガスタイトシリンジで上記試験管内に空気を5mL注入、攪拌し、ヘッドスペース5mLを抜き取り、ガスクロマトグラフ分析でアリルメチルスルフィド量を測定した。ガスクロマトグラフ分析の条件およびAMS産生促進率の計算は、以下の通りである。
<ガスクロマトグラフィーの条件>
島津ガスクロマトグラフGC−14A型を使用し、次の条件で測定した。カラム:Dinoryl phthalate 20%, Chromosorb WAW DMCS 60−80メッシュ、テフロン(R)チューブ1m×3.2mmφ、カラム温度:40℃〜(3℃/min上昇)〜130℃(16min)、キャリアガス:窒素55mL/min、検出器:FPD
<AMS産生促進率の計算>
AMS産生促進率(倍)=サンプル添加時のAMS発生量/ブランクのAMS発生量
実施例1〜4では、いずれも比較例に比べて高いAMS産生促進率が認められた。特に、実施例1の酒粕において著しい効果が認められた。
〔実験例2〕ヒトによる官能評価
(1)実験材料
a.ニンニク口臭惹起剤
にんにくのすりおろし4gをカップラーメンに加えたニンニクラーメンを供した。
b.口臭予防剤および比較サンプル
酒粕25g(実施例5)に砂糖大さじ2と、水 50mLとを加えて、なめらかになるまで攪拌した。比較例として、酒粕の代わりに水25mLを用いた(比較例2)。調製後は冷蔵庫で冷やしてから被験者に供した。
(2)実験方法
被験者3名で午後3時にaのニンニクラーメンを食し、直後bのサンプルを摂取した。翌日(16時間後)の呼気を官能で評価した。評価は訓練した評価者2名により5段階で行い、結果にはその平均値を示した。なお、各被験者は3日以上の間隔あけて実施例と比較例の実験を行った(4点:すごくにおう、3点:におう、2点:ややにおう、1点:あまりにおわない、0点:全くにおわない)。
(1)実験材料
a.ニンニク口臭惹起剤
にんにくのすりおろし4gをカップラーメンに加えたニンニクラーメンを供した。
b.口臭予防剤および比較サンプル
酒粕25g(実施例5)に砂糖大さじ2と、水 50mLとを加えて、なめらかになるまで攪拌した。比較例として、酒粕の代わりに水25mLを用いた(比較例2)。調製後は冷蔵庫で冷やしてから被験者に供した。
(2)実験方法
被験者3名で午後3時にaのニンニクラーメンを食し、直後bのサンプルを摂取した。翌日(16時間後)の呼気を官能で評価した。評価は訓練した評価者2名により5段階で行い、結果にはその平均値を示した。なお、各被験者は3日以上の間隔あけて実施例と比較例の実験を行った(4点:すごくにおう、3点:におう、2点:ややにおう、1点:あまりにおわない、0点:全くにおわない)。
(3)実験結果
前記酒粕による実施例5および比較例2における、翌日の呼気官能評価の結果を表2に示した。
前記酒粕による実施例5および比較例2における、翌日の呼気官能評価の結果を表2に示した。
(3)実験結果
表2の通り、実際のヒトによる評価においても、本発明の実施例5の酒粕を摂取した場合において、明らかに、翌日のニンニク口臭を予防した。
表2の通り、実際のヒトによる評価においても、本発明の実施例5の酒粕を摂取した場合において、明らかに、翌日のニンニク口臭を予防した。
本発明の口臭予防剤を主成分として、トローチ、咀嚼錠、口中清涼剤、キャンディ、チューインガム、グミ、ドリンク等の口臭予防組成物を構成することが可能であり、それらの配合例を実施例6〜12として、表3〜表9に示した。
下記の組成物例は、いずれも口臭予防効果に優れており、安全性も良好なものであった。
下記の組成物例は、いずれも口臭予防効果に優れており、安全性も良好なものであった。
以上のように、本発明にかかる口臭予防剤、該口臭予防剤を含有する口腔用組成物および食品組成物などの口臭予防組成物は、口臭の発生抑制に有効であり、特にニンニクを食べた翌日の口臭の予防に適している。
Claims (9)
- アリルメチルスルフィド産生促進成分を含む口臭予防剤。
- 前記アリルメチルスルフィド産生促進成分が、チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤であることを特徴とする請求項1に記載の口臭予防剤。
- 前記チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤がS−アデノシルメチオニンであることを特徴とする請求項2に記載の口臭予防剤。
- 前記チオール−S−メチルトランスフェラーゼ活性化剤がS−アデノシルメチオニン含有物であることを特徴とする請求項2に記載の口臭予防剤。
- 前記S−アデノシルメチオニン含有物が、非加熱の動物組織および非加熱の微生物体含有物より選ばれる1種であることを特徴とする請求項4に記載の口臭予防剤。
- 前記非加熱の微生物含有物が、酒粕、酵母含有培地、それらの抽出物または精製物より選ばれる1種であることを特徴とする請求項5に記載の口臭予防剤。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の口臭予防剤を含有することを特徴とする口臭予防組成物。
- 口腔用組成物であることを特徴とする請求項7に記載の口臭予防組成物。
- 食品組成物であることを特徴とする請求項7に記載の口臭予防組成物。
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