JP2005167851A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿の一方の面を読み取る密着型イメージセンサ(CIS)を具備する画像読取装置において、CISが担持された上ガイド部材本体の製造誤差の累積等の影響を受けることなく、CISを原稿搬送方向に正確に位置決めする手段を提供する。
【解決手段】 本画像読取装置1は、搬送路9の最下流部を形成し、底部34に開口部35が形成されてなる上ガイド部材本体36と、この上ガイド部材本体36に担持され、開口部35を通して原稿Pを読み取るCIS10と、原稿PをCIS10に密着させるプラテンローラ17とを具備してなる画像読取装置1において、CIS10の両端部に、嵌合溝38aが形成された位置決め部材40が設けられ、開口部35の両側に、位置決め部材40が移動可能に挿通される挿通穴43が形成され、挿通穴43に位置決め部材40がそれぞれ挿通されて、その嵌合溝38aがプラテンローラ17のローラ軸17aに嵌合したものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、原稿の一方の面を読み取る密着型イメージセンサを具備する画像読取装置に関し、特に、搬送路を形成する上ガイド部材の製造誤差の累積等の影響を受けずに、密着型イメージセンサを原稿搬送方向に確実に位置決めすることが可能な画像読取装置に関するものである。
コピー機、ファックス機、スキャナ等では、密着型イメージセンサで原稿の一方の面の読み取りを行う画像読取装置を具備するものがある。図12は、従来の画像読取装置における画像読取部の一例を示す概略縦断面図である(特許文献1参照)。図に示すように、画像読取部70は、図示しない搬送路を搬送される原稿Pに密着して原稿画像を読み取る、所謂密着型イメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」という。)71、及びCIS71の側面に取り付けられ、支軸72が突設されてなる保持ブラケット73を備えてなる読取手段74と、開口部75を有する軸受部76、この軸受部76に連通する軸受溝77が形成された左右一対の側面部78、及びこれら側面部78を連結する連結部79で構成された取付ブラケット80と、取付ブラケット80の連結部79に取り付けられた板ばね81と、回転支軸82の両端に軸受83が取り付けられてなるプラテンローラ84とを具備してなるものである。画像読取部70の組み立てに際しては、まず、保持ブラケット73の支軸72を軸受部76の開口部75から軸受溝77へと挿入することにより読取手段74を取付ブラケット80に支持する。次に、軸受83を軸受部76に嵌合させることにより、プラテンローラ84を取付ブラケット80に回転自在に支持する。このように、読取手段74とプラテンローラ84を支持してユニット化した取付ブラケット80の側面部78を、前記コピー機等の内部の図示しないフレーム対して、ねじ締結等により固定している。
以上のように構成される画像読取部70では、軸受部76に嵌合した軸受83が、上下左右の動きが規制されて軸受部76に固定されているので、CIS71は、プラテンローラ84と板ばね81とで挟持されるようにして保持される。この時、プラテンローラ84が、CIS71の図示しない読取領域に圧接され、このプラテンローラ84によって搬送路を搬送される原稿PがCIS71の読取領域に密着されるものとなっている。これにより、CIS71による良好な画像読み取りが可能となっている。
特開平5−236199号公報
しかし、従来の画像読取装置では、画像読取部70を構成する各部材の製造誤差の累積、及び組み立て誤差等により、CIS71とプラテンローラ84との相対的な位置関係に、原稿搬送方向へのずれが生じる場合がある。この場合、原稿PがCIS71の読取領域に正確に密着されず、読取精度が劣化して画像不具合が発生するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、原稿の一方の面を読み取るCISを具備する画像読取装置において、画像読取部を構成する各部材の製造誤差の累積等の影響を受けることなく、CISを原稿搬送方向に正確に位置決めして、良好な画像読み取りを可能とする手段を提供する。
上記目的を達成するための請求項1の発明は、給紙トレイと排紙トレイとを連通し、上方から下方へU字状に湾曲して形成された搬送路と、該搬送路の最下流部を形成する上下一対のガイド部材のうち上側に配置され、その底部に開口部が形成されてなる上ガイド部材本体と、この上ガイド部材本体に担持され、搬送路を搬送される原稿の一方の面を前記開口部を通して読み取る密着型イメージセンサと、該密着型イメージセンサに回転自在に圧接され、原稿を前記密着型イメージセンサに密着させるプラテンローラとを具備してなる画像読取装置において、前記密着型イメージセンサの両端部に、嵌合溝が形成された位置決め部材が設けられ、前記上ガイド部材本体の開口部の両側に、前記位置決め部材が原稿搬送方向に所定範囲内で移動可能に挿通される挿通穴が形成され、前記挿通穴に前記位置決め部材がそれぞれ挿通されて、その嵌合溝が前記プラテンローラのローラ軸に嵌合することにより、密着型イメージセンサの原稿搬送方向の位置決めがなされているものである。
本発明に係る画像読取装置によれば、給紙トレイと排紙トレイとを連通し、上方から下方へU字状に湾曲して形成された搬送路と、該搬送路の最下流部を形成する上下一対のガイド部材のうち上側に配置され、その底部に開口部が形成されてなる上ガイド部材本体と、この上ガイド部材本体に担持され、搬送路を搬送される原稿の一方の面を開口部を通して読み取る密着型イメージセンサと、該密着型イメージセンサに回転自在に圧接され、原稿を密着型イメージセンサに密着させるプラテンローラとを具備してなる画像読取装置において、密着型イメージセンサの両端部に、嵌合溝が形成された位置決め部材が設けられ、上ガイド部材本体の開口部の両側に、位置決め部材が原稿搬送方向に所定範囲内で移動可能に挿通される挿通穴が形成され、挿通穴に位置決め部材がそれぞれ挿通されて、その嵌合溝がプラテンローラのローラ軸に嵌合することにより、密着型イメージセンサの原稿搬送方向の位置決めがなされているものなので、上ガイド部材本体を画像読取装置に取り付ける時に、位置決め部材が、その嵌合溝をプラテンローラのローラ軸に嵌合させるように原稿搬送方向へ若干移動することで、密着型イメージセンサがプラテンローラの直上に配置される。従って、密着型イメージセンサがプラテンローラに対して直接位置決めされるので、上ガイド部材本体を構成する各部材の製造誤差の累積や組み立て誤差等により、密着型イメージセンサがプラテンローラの直上位置から原稿搬送方向に位置ずれして、画像不具合が発生するのを防止することができる。
搬送路を搬送される原稿の一方の面を読み取るCISを具備する画像読取装置において、CISを担持する上ガイド部材の製造誤差の累積等の影響を受けることなく、CISを原稿搬送方向に正確に位置決めするという目的を、最小の部品点数で、且つ安価なコストで実現した。
以下、本発明の実施例に係る画像読取装置について図面に基づいて説明する。図1は、本画像読取装置1の構成を示す概略縦断面図である。画像読取装置1は、本体フレーム2に設けられたFBS3と、原稿押圧板4に設けられたADF5とから構成されている。FBS3は、図に詳細は示さないが、厚みのある原稿P等を読み取る場合に用いられるものであり、本体フレーム2のプラテンガラス6上に載置された原稿Pの表面の画像が、移動式の読取手段7により読み取られるものとなっている。一方、ADF5は、シート状の原稿Pを読み取る場合に用いられるものであり、給紙トレイ8にセットされた原稿Pが最上紙Ptから1枚ずつ分離されて搬送路9へと送られ、この原稿Pの表面の画像が読取手段7により読み取られ、裏面の画像が密着型イメージセンサ(CIS)10により読み取られ、排紙トレイ11へと排出される構成となっている。尚、画像読取装置1において、読取手段7は任意の構成であり、CIS10で原稿Pの一方の面のみを読み取る構成とすることも可能である。
ADF5は、図1に示すように、読み取るべき原稿Pの束が載置される給紙トレイ8と、この原稿Pの束から最上紙Ptを取り出して給紙口から搬送路9へ繰り込むピックアップローラ12、セパレートローラ13、及び分離パッド14と、給紙トレイ8と排紙トレイ11とを連通する横U字形状の搬送路9と、フィードローラ15及びプレスローラ16で構成され、搬送路9に適宜配設されて原稿Pを下流へ搬送する搬送ローラ17と、プレスローラ16をフィードローラ15に圧接する押圧バネ18と、押圧バネ18が嵌着されてなる押圧バネ取付部材19と、搬送路9の最下位置に配置された読取手段7と、読取手段7の下流側に配置されたCIS10と、CIS10の直下に配置された読取ガラス20に回転自在に圧接され、原稿Pを読取ガラス20に密着させるプラテンローラ21と、搬送路9の最下流端に配置された排出ローラ22と、この排出ローラ22に圧接された押圧ローラ23と、排出口から排出された原稿Pを受ける排紙トレイ11と、排出された原稿Pの後端部を、排出ローラ22の周面から排紙トレイ11へと案内する落下補助リブ24と、原稿Pの排出完了を検出するリードセンサ25と、を具備してなるものである。本実施例では、図に示すように、ADF5が、上フレーム26、中間第1フレーム27、中間第2フレーム28、及び下フレーム29により構成され、この各フレームに前記各部材が取り付けられている。
読取手段7は、本体フレーム2上のプラテンガラス6を通して、搬送路9を搬送される原稿Pに光を照射する光源Sと、原稿Pからの反射光を所定の方向へ導くための反射ミラーMと、該反射光を収束させるレンズLと、収束光を電気信号に変換する電荷結合素子(Charge Coupled Device、以下「CCD」という。)Qとを備えてなる所謂CCDイメージセンサであり、図に示すように、搬送路9の下方において水平方向に移動可能に配設された移動式の画像読取手段である。
即ち、読取手段7は、FBS3及びADF5双方の読取手段として用いられるものであり、FBS3により原稿Pを読み取る際には、プラテンガラス6の下方で水平方向に移動して原稿Pを読み取り、ADF5により原稿Pを読み取る際には読取位置Xへ移動するものとなっている。このようにして、搬送路9を搬送されて読取位置Xの直上を通過する原稿Pの画像を順次読み取るものとなっている。
搬送路9は、図1に示すように、給紙トレイ8と排紙トレイ11とを連通し、上方から下方へU字状に湾曲して形成された搬送経路であり、上フレーム26、中間第1フレーム27、中間第2フレーム28、及び下フレーム29が所定の間隔をおいて互いに向かい合うことにより形成されている。特に、搬送路9の最下流部は、中間第2フレーム28と、この中間第2フレーム28の下方に配置された下フレーム29によって略水平となるように形成されており、原稿Pを排出口から水平方向に排出させているが、これに限られず、搬送路9の最下流部を斜め上方へ傾斜させ、原稿Pを排出口から斜め上方へ向って排出させることも可能である。また、中間第2フレーム28は、その上端部が、画像読取装置1の図示しないフレームに両端部が固定された固定軸30に対して開閉可能に取り付けられている。これにより、搬送路9において紙詰まりが発生した時に、図9に示すように、上フレーム26をヒンジ31を支点として上方へ開いた上で、中間第2フレーム28を固定軸30を支点として上方へ回動させることにより、搬送路9の最下流部を露呈させ、搬送路9に詰まった原稿Pを取り出すことができるものとなっている。
中間第2フレーム28は、図1に示すように、搬送路9の最下流部の上側を形成する上ガイド部材32と、この上ガイド部材32の上部を覆うように取り付けられた蓋部材33とを具備してなるものである。上ガイド部材32には、その原稿搬送方向両端部に係合爪34が設けられており、この係合爪34を、蓋部材33に形成された係合溝35に係合させることで上ガイド部材32の上部に蓋部材33を取り付ける。ここで、係合溝35の上下幅は、係合爪34の厚みより若干大きく形成され、係合爪34を係合溝35に係合させた時に、係合爪34と係合溝35の間には上下方向に若干の遊びが生じるものとなっている。これにより、上ガイド部材32と上蓋部材33は、この遊び分だけ互いに上下動自在となっている。更に、図に示すように、上ガイド部材32には、付勢バネ36の一端部が取り付けられ、この付勢バネ36の他端部が蓋部材33に取り付けられており、蓋部材33は、上フレーム26の内側面に下方に向って突設された図示しない突片が当接することで上方向への移動が規制されているので、上ガイド部材32が付勢バネ36によって下方に付勢されている。
図2乃至図5は、上ガイド部材32の構成を示す図であり、図2は概略斜視図、図3は概略底面図、図4は図2におけるA−A断面を示す図、図5はCIS10の上ガイド部材本体への取り付け構造を示す分解斜視図である。図2乃至図5に示すように、上ガイド部材32は、底部37を貫通して形成された開口部38に読取ガラス20が嵌合されてなる上ガイド部材本体39に、水平部40、垂直部41、及び取付部42を具備してなる位置決め部材43が両端部に取り付けられたCIS10と、このCIS10の位置を原稿搬送方向と直交する方向に調整する高さ調整ねじ44と、前記排出ローラ22に圧接される押圧ローラ23とが取り付けられてなるものである。
上ガイド部材本体39は、図2に示すように、上部が開口された略箱型の形状を有する樹脂等からなる部材である。この上ガイド部材本体39は、図2及び図5に示すように、開口部38の原稿幅方向両側に突設された読取手段支持部45と、この読取手段支持部45の若干内側に形成された挿通穴46と、この挿通穴46の更に内側に突設され、前記付勢バネ36が取り付けられる付勢バネ取付部47と、原稿搬送方向両端部に設けられた係合爪34とを具備してなるものである。
読取手段支持部45は、図4及び図5に示すように、CIS10の両端部を下方から支持するためのものであり、上ガイド部材本体39の開口部38の原稿幅方向両側に、その底部37から上方へ突出してそれぞれ設けられている。この読取手段支持部45は、円筒形状を有し、その上面は、CIS10の両端部を安定して載置できるよう、平坦な面として形成されている。また、読取手段支持部45には、その上面から上ガイド部材本体39の底面39aまで達するねじ孔48が形成されている。尚、読取手段支持部45の形状は、円筒形状に限られず、例えば、角柱形状であってもよく、CIS10の両端部を下方から支持できるよう所定の高さ寸法を有し、ねじ孔48が形成されていれば、適宜設計変更が可能である。
挿通穴46は、CIS10の両端部に取り付けられた位置決め部材43の垂直部41が挿通されるものであり、図4及び図5に示すように、読取手段支持部45の原稿幅方向内側に、底部37を貫通するように形成されている。この挿通穴46は、横断面が略矩形であり、その原稿搬送方向寸法は、位置決め部材43の垂直部41の原稿搬送方向寸法より大きく、また、原稿幅方向寸法は、垂直部41の原稿幅方向寸法と略等しいか若干大き目に形成されている。従って、位置決め部材43の垂直部41を挿通穴46に挿通させた時に、図に詳細は示さないが、垂直部41と挿通穴46との間には原稿搬送方向に若干の隙間が生じるので、この隙間分だけ、位置決め部材43は原稿搬送方向に所定範囲内で移動可能となっている。ここで、所定範囲とは、前記隙間の大きさを意味しており、上ガイド部材本体39を構成する各部材の製造誤差の累積、及び組み立て誤差等が最大でどの程度の大きさとなるかを予測して、その最大値より若干大きめとしておくのが好適である。このように、CIS10を、上ガイド部材本体39に対してねじ等で固定せず、上ガイド部材本体39に対して原稿搬送方向に移動可能としたことにより、CIS10をプラテンローラ21に対して直接位置決めして、プラテンローラ21の直上位置へと移動させることが可能となっている。これにより、CIS10とプラテンローラ21の相対的な位置関係が、上ガイド部材本体39を構成する各部材の製造誤差の累積、及び組み立て誤差等の影響を受けることを防止している。
図6は、CIS10の構成を示す分解斜視図である。図に示すように、CIS10は、CIS本体49と、このCIS本体49の長手方向両端部に取り付けられた左右一対の位置決め部材43とを具備してなるものである。CIS本体49は、図に詳細は示さないが、原稿Pに対して光源から光を照射し、その反射光を収束性ファイバで光導電素子上に収束して読み取る固定式の読取手段である。このCIS10が精度良く画像読み取りを行うためには、CIS10から原稿Pまでの距離が、そのCIS本体49の焦点距離と一致している必要がある。従って、本発明では、CIS10の直下に、このCIS10に回転自在に圧接され、原稿PをCIS10に密着させるプラテンローラ21を配置することにより、CIS10から原稿Pまでの距離をCIS10の焦点距離と一致させるものである。ここで、プラテンローラ21がCIS10に圧接されているとは、CIS10から原稿Pまでの距離がCIS本体49の焦点距離に一致した状態を広く指し示し、その実施態様は、CIS本体49の種類等により異なるものである。例えば、本実施例では、A3サイズの原稿Pに対応可能なCIS本体49を使用しており、このCIS本体49は焦点距離が比較的深いものである。従って、CIS10の直下に読取ガラス20を配置して、この読取ガラス20に圧接するようプラテンローラ21を配置することで、原稿Pを読取ガラス20に密着させている。これにより、CIS10から原稿Pまでの距離を、読取ガラス20の厚み分だけ確保して、CIS本体49の焦点距離に一致させている。しかし、焦点距離の浅いCIS本体49を用いる場合には、読取ガラス20を設置せずに、プラテンローラ21を、開口部38を通してCIS本体49の図示しない読取領域に直接圧接することも可能である。また、CIS本体49の両端部には、位置決め部材43を取り付けるための貫通孔50が形成されている。尚、本実施例では、CIS本体49と位置決め部材43を別部材として構成したが、もちろん両者を一体化して形成することも可能である。
位置決め部材43は、搬送路9を搬送される原稿Pに対して、CIS10の原稿搬送方向の位置、及び原稿搬送方向と直交する方向の位置、本実施例では原稿Pからの高さ位置を位置決めするものである。図7及び図8は、位置決め部材43の構成を示す図であり、図7は概略斜視図、図8は概略底面図である。図に示すように、位置決め部材43は、CIS10の原稿Pからの高さ位置の位置決めを行う水平部40と、原稿搬送方向の位置決めを行う垂直部41と、CIS本体49に取り付けるための取付部42とを備えてなるものである。
水平部40は、図7及び図8に示すように、平板状の部材であり、その裏面が、前記読取手段支持部45を受ける面である受け面40aとなっている。本実施例では、受け面40aを平坦な面として形成し、また、読取手段支持部45の上面を平坦な面として形成したことにより、CIS10の両端部を読取手段支持部45上に安定して載置することが可能となっている。
垂直部41は、図7及び図8に示すように、水平部40の一端部から該水平部40と略直交して下方へ延び、その下端部に、下方に向って開口したU字形状の溝であるU字溝41a(嵌合溝)が形成されている。このU字溝41aの形状は、図4に示すように、プラテンローラ21のローラ軸21aと嵌合する形状であれば、U字形状に限定されず、例えば凹型の溝とすることも可能である。但し、U字溝41aの原稿搬送方向幅は、ローラ軸21aと嵌合した状態で垂直部41が原稿搬送方向に位置ずれしないよう、ローラ軸21aの外径と略等しくするのが好適である。これにより、CIS10は、原稿Pに対する原稿搬送方向の位置が確実に位置決めされ、良好な画像読み取りを行うことができる。
取付部42は、図7に示すように、水平部40の上部に突設された略円筒形状を有するものであり、その上端部は小径に形成されている。また、取付部42には、その上端部側からねじ孔51が形成されている。この取付部42の上端部を、図6に示すように、CIS本体49の貫通孔50に嵌合させ、ねじ52をねじ孔51に螺合させることにより、位置決め部材43をCIS本体49の両端部にそれぞれ固定している。
以上のように構成されたCIS10は、図4(a)に示すように、上ガイド部材本体39によって担持されている。本発明において担持とは、CIS10が上ガイド部材本体39によって下方から支持され、且つ、原稿搬送方向にも、原稿Pからの高さ方向にも移動可能な状態であることをいう。本実施例では、図5に示すように、位置決め部材43の垂直部41が挿通穴46に挿通され、水平部40の受け面40aが読取手段支持部45上に接離可能に載置されることにより、CIS10が上ガイド部材本体39によって担持されている。尚、接離可能とは、受け面40aと読取手段支持部45とが接合された状態にあり、受け面40aに力を加えることで両者を離間させることが可能な構成をいう。このように、読取手段支持部45を設けて、この上にCIS10を載置したのは、図5に示すように、読取手段支持部45に形成されたねじ孔48に高さ調整ねじ44を螺合して、この高さ調整ねじ44によってCIS10の高さ位置を調整可能とするためである。しかし、CIS10の高さ方向への位置調整が不要な場合には、読取手段支持部45設けず、CIS本体49を上ガイド部材本体39の底部37の上に直接載置することにより、CIS10を上ガイド部材本体39で担持することも可能である。このように、CIS10を、上ガイド部材本体39に対してねじ等で固定せずに取り付けたことにより、CIS10を上ガイド部材本体39から容易に取り外すことが可能となっている。従って、図1に示す両面読取機である画像読取装置1において、CIS10とプラテンローラ21を取り外して片面読取機とする場合に、CIS10を取り外しやすく、作業性が向上するという利点がある。
また、図1に示すように、CIS10の上面には付勢バネ53の一端部が固定され、この付勢バネ53の他端部が蓋部材33に固定されており、蓋部材33は、上フレーム26の内側面に下方に向って突設された図示しない突片が当接することで上方向への移動が規制されているので、CIS10が付勢ばね53によって下方に付勢され、受け面40aが読取手段支持部45に圧接されている。従って、搬送路9の最下流部を上方に傾斜して形成した場合でも、CIS10が、その自重により原稿搬送方向に位置ずれせずに、良好な画像読み取り行うことが可能となっている。しかし、本実施例では、搬送路9の最下流部が水平に形成されており、読取手段支持部45上に載置されたCIS10がその自重により原稿搬送方向に位置ずれすることがないので、付勢ばね53を省略することも可能である。
ここで、図4(a)は、CIS10を上ガイド部材本体39に取り付けた状態における図2のA−A断面図であるが、図に示すように、上ガイド部材本体39は、付勢バネ36で下方へ付勢されており、その底部37に配置された読取ガラス20が、プラテンローラ21に対して圧接されている。これにより、搬送路9を搬送される原稿Pは、プラテンローラ21によって読取ガラス20に密着されるものとなっている。一方、CIS10は、その両端部が読取手段支持部45上に載置され、その自重により、また、付勢バネ53から受ける付勢力により読取手段支持部45に対して押圧されている。この時、CIS本体49から、読取ガラス20に密着された原稿Pまでの距離D1が、CIS本体49の前記焦点距離と等しくなっており、CIS本体49による良好な画像読み取りが可能となっている。
高さ調整ねじ44は、CIS10の原稿Pからの高さ位置を調整して、CIS本体49の焦点距離に一致させるためのものであり、読取手段支持部45の上面から出没可能となるようにねじ孔48に螺合されている。本実施例では、図4及び図5に示すように、ねじ孔48が、読取手段支持部45の上面から上ガイド部材本体39の底面39aまで達するように形成され、このねじ孔48より長尺のねじ部44aを有する高さ調整ねじ44が、上ガイド部材本体39の底面39a側からねじ孔48に螺合されている。この高さ調整ねじ44の先端は、図4(a)に示すように、読取手段支持部45の上面と略面一となっており、CIS10を読取手段支持部45上に載置した時に、高さ調整ねじ44の先端が受け面40aに当接するものとなっている。これにより、高さ調整ねじ44を進める方向に回し、図4(b)に示すように、その先端を読取手段支持部45の上面から突出させて受け面40aを持ち上げることで、CIS10を原稿Pから遠ざけることができ、CIS10を原稿Pから遠ざけ過ぎた場合には、高さ調整ねじ44を後退させる方向に回して、CIS10を原稿Pに近づけることが可能となっている。従って、上ガイド部材32を構成する各部材の製造誤差の累積、及び組み立て誤差等により、また、CIS10の各個体間における焦点距離のばらつきにより、CIS本体49から原稿Pまでの距離が、そのCIS本体49が有する焦点距離に一致せず画像不具合が発生する場合に、CIS10の両端部について、原稿Pからの高さ位置を高さ調整ねじ44でそれぞれ調整し、CIS本体49から原稿Pまでの距離D2をCIS本体49の焦点距離と合わせることにより、CIS10による良好な画像読み取りを行なうことが可能となっている。尚、高さ調整ねじ44は、ねじ孔48より長尺のねじ部44aを有するものに限られず、例えば、図に詳細は示さないが、所謂止めねじのように、頭部がなく全長に渡ってねじ部を有するものをねじ孔に埋没させるように螺合させることも可能である。
また、本実施例では、高さ調整ねじ44を上ガイド部材本体39の底面39a側からねじ孔48に螺合させたので、CIS10の原稿Pからの高さ位置を調整したい場合には、図9に示すように、上フレーム26を開いて、中間第2フレーム28を固定軸30を支点として回動させることで、上ガイド部材本体39の底面39a側から図示しないドライバ等を用いて前記高さ調整ねじ44を回すことが可能となっている。従って、中間第2フレーム28を画像読取装置1から取り外して分解することなく、CIS10の位置を容易に調整することができるので、調整作業に要する手間と時間を削減することができる、という利点がある。
押圧ローラ23は、図2及び図3に示すように、両端部が上ガイド部材本体39に回転自在に支持されたローラ軸23aと、このローラ軸23aの軸方向に所定の間隔で設けられ、上ガイド部材本体39の底部37を貫通して形成された角穴54から一部を突出させるように設けられたローラ本体23bとを具備してなるものである。この押圧ローラ23の各ローラ本体23b間には、図1に示すように、ローラ軸23aを下方に付勢するようにしてコイルスプリング55が配設されており、このコイルスプリング55の他端は上蓋部材33に取り付けられている。従って、押圧ローラ23は、そのローラ本体23bが排出ローラ22に圧接され、排出ローラ22の回転に従動して回転するものとなっている。これにより、搬送路9を搬送される原稿Pは、その先端部が排出ローラ22と押圧ローラ23によってニップされ、下流側へと搬送されるものとなっている。
以下、本画像読取装置1における、CIS10の原稿搬送方向の位置決め動作について説明する。CIS10の原稿搬送方向の位置決めが行われるのは、画像読取装置1の組み立て工程における中間第2フレーム28の取り付け時、及び、画像読取装置1のメンテナンス時、すなわち、中間第2フレーム28を上方へ開き、搬送路9に詰まった原稿Pを除去したり、CIS10の高さ位置を調整を行う等のメンテナンス作業を行った後に、中間第2フレーム28を閉じる際、等である。図10及び図11は、CIS10の原稿搬送方向の位置決め動作について説明するための図であり、開放された中間第2フレーム28を閉じる際における、CIS10近傍を拡大した図である。図10(a)に示すように、中間第2フレーム28を開いた状態では、中間第2フレーム28が傾斜するので、CIS10が読取ガラス20の直上から原稿搬送方向に若干位置ずれする場合がある。この状態から、中間第2フレーム28を下方へ回動させると、図10(b)に示すように、位置決め部材43の垂直部41の先端部がプラテンローラ21のローラ軸21aに接触し、ローラ軸21aから受ける力により、CIS10は上方へと持ち上げられる。ここで、図7に示すように、垂直部41の先端部には、ローラ軸21aに引っ掛かることを防止するために、下方に向って傾斜した傾斜部41bが形成されており、この傾斜部41bの両縁部は面取りされている。これにより、ローラ軸21aは、図11(a)に示すように、この傾斜部41bによってU字溝41aの方向へと案内され、図11(b)に示すように、U字溝41aに嵌合する。この時、CIS10は、プラテンローラ21の直上、すなわち、プラテンローラ21と読取ガラス20の接触位置Cの直上に配置されるものとなっている。以上のようにして、CIS10の原稿搬送方向の位置決めがなされ、CIS10による良好な画像読み取りが可能となっている。
本発明は、移動式の読取手段と密着型イメージセンサで原稿の両面を読み取る構成のみならず、密着型イメージセンサで原稿の片面のみを読み取る構成とすることも可能である。
本発明の実施例に係る画像読取装置1の構成を示す概略縦断面図 上ガイド部材32の構成を示す概略斜視図。 上ガイド部材32の構成を示す概略底面図。 図2におけるA−A断面を示す図。 CIS10の取り付け構造を示す分解斜視図。 CIS10の構成を示す分解斜視図。 位置決め部材43の構成を示す概略斜視図。 位置決め部材43の構成を示す概略底面図。 画像読取装置1の上フレーム26、及び中間第2フレーム28を開けた状態を示す概略縦断面図。 CIS10の原稿搬送方向の位置決め動作について説明する説明図。 CIS10の原稿搬送方向の位置決め動作について説明する説明図。 従来例に係る画像読取装置における画像読取部70を示す概略縦断面図。
符号の説明
1 画像読取装置
8 給紙トレイ
9 搬送路
10 密着型イメージセンサ(CIS)
11 排紙トレイ
21 プラテンローラ
21a ローラ軸(プラテンローラ)
37 底部(上ガイド部材本体)
38 開口部(上ガイド部材本体)
39 上ガイド部材本体
41a U字溝(嵌合溝)
43 位置決め部材
46 挿通穴
P 原稿

Claims (1)

  1. 給紙トレイと排紙トレイとを連通し、上方から下方へU字状に湾曲して形成された搬送路と、該搬送路の最下流部を形成する上下一対のガイド部材のうち上側に配置され、その底部に開口部が形成されてなる上ガイド部材本体と、この上ガイド部材本体に担持され、搬送路を搬送される原稿の一方の面を前記開口部を通して読み取る密着型イメージセンサと、該密着型イメージセンサに回転自在に圧接され、原稿を前記密着型イメージセンサに密着させるプラテンローラとを具備してなる画像読取装置において、
    前記密着型イメージセンサの両端部に、嵌合溝が形成された位置決め部材が設けられ、
    前記上ガイド部材本体の開口部の両側に、前記位置決め部材が原稿搬送方向に所定範囲内で移動可能に挿通される挿通穴が形成され、
    前記挿通穴に前記位置決め部材がそれぞれ挿通されて、その嵌合溝が前記プラテンローラのローラ軸に嵌合することにより、密着型イメージセンサの原稿搬送方向の位置決めがなされていることを特徴とする画像読取装置。
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