JP2005163428A - 扉用錠前 - Google Patents

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Abstract


【課題】 障子が開いている時にハンドルを施錠位置へと回そうとても、掛け止め部材の弧状係合部の先端が相手側のクレセント受けに衝突前にハンドルの回転を阻止すること。
【解決手段】 内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、障子がきちんと全閉していない場合には、ハンドルが施錠位置まで回転しないように、台座側に受け部を設け、一方、前記ハンドルの基端部側に前記受け部に案内され、かつ、トリガーバネのバネ力に抗して進退動する共に、前記掛け止め部材に形成した係合部と係脱するトリガーを組み込んだこと。
【選択図】 図16

Description

本発明は障子の框に取付けられるクレセント錠に関する。
特許文献1には、内障子の框に固定される台座と、この台座に解錠位置から施錠位置の範囲内で回動することができるように設けられたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子の框に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠が記載されている。
この種のクレセント錠には、普通一般的に、台座内に施錠時に使用される補助ロック機構を設けられている。そこで、ハンドルを解錠位置から施錠位置へと略180度回した後に台座の室内側の側壁に見える摘みを操作すると、前記補助ロック機構のロック機構が働き、ハンドルを解錠方向へ操作することができない。
ところが、このような補助ロック機構が存在していても、日常生活では、ハンドルが正規の施錠位置にある場合に人々は必ず摘みを操作し、該補助ロック機構をロックするとは限らない。特に補助ロック機構をロックする生活習慣がついていない場合には、障子を開けたまま、あるいは障子を不完全に閉じた状態でハンドルを解錠位置から施錠位置へと回してしまう場合がしばしばある。このような場合(例えば外側障子又は内側障子が開いている時)に、不注意により障子を勢い良く閉めると、クレセント錠の掛け止め部材(通称、スプーン)の一部がクレセント受けに衝突し、クレセント錠を傷める危険性がある。また、外側障子又は内側障子が多少開いている時にハンドルを操作すると、途中で阻止されない限り施錠位置へと回転するから、不注意により障子がきちんと閉まった正規の位置で施錠したつもりになる恐れもあり、防犯上の問題がある。
特許公開2002−13332号
本発明の第1の目的は、障子がきちんと閉まった正規の位置でないかぎり(障子が開いている場合には)、ハンドルを完全に回して施錠することができないようにすることである。また、本発明の第2の目的は、、操作性の向上を図るために、台座等との関係でハンドルの回転を阻止するトリガーを、回転中に相手側のクレセント受けに当接させ、ハンドルの基端部の内方向へ自動的に後退動させることである。さらに、本発明の第3の目的は、意匠上、悪戯等の問題点も考慮し、ハンドルの施・解錠位置に於いて、トリガーがハンドルの基端部に設けた収納部に略収まることである。その他各部材を合理的に組み合わせることである。
本発明のクレセント錠は、内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、障子がきちんと全閉していない場合には、ハンドルが施錠位置まで回転しないように、台座側に受け部を設け、一方、前記ハンドルの基端部側に前記受け部に案内され、かつ、トリガーバネのバネ力に抗して進退動する共に、前記掛け止め部材に形成した係合部と係脱するトリガーを組み込んだことを特徴とする。
上記の上位概念に対する下位概念的な本発明のクレセント錠は、内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、前記台座側に受け部を設け、一方、前記ハンドルの基端部側にトリガーバネのバネ力に抗して進退動可能なトリガーを組み込み、該トリガーは、前記障子を開いた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ所定量回転した時、前記トリガーバネのバネ力により掛け止め部材の係合部に係合すると共に、前記受け部に回転が阻止され、一方、障子を閉じた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ回転した時、トリガーは、外障子のクレセント受けに当たることにより、前記掛け止め部材の係合部から外れて基端部の内方向へ後退し、前記掛け止め部材のクレセント受けに対する係合を許容することを特徴とする。
また、本発明のクレセント錠は、内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、前記台座の中央部の壁面にストッパー及び案内突起を有する受け部を突設し、一方、前記ハンドルの支軸側の基端部と掛け止め部材との間に、施・解錠時、一端部がハンドル側に取付けられたトリガーバネのバネ力により基端部の内方向へ後退する反面、ハンドルを操作すると、前記トリガーバネのバネ力に抗して前記案内突起に案内されながら基端部の外方向へ進出するトリガーを組み込み、該トリガーは、前記障子を開いた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ所定量回転した時、前記トリガーバネのバネ力により掛け止め部材の案内切欠部の係合部に係合すると共に前記受け部のストッパーにて回転が阻止され、一方、障子を閉じた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ回転した時には、トリガーは、前記案内突起に案内される途中でクレセント受けに当たることにより、前記係合部から外れて基端部の内方向へ後退し、前記掛け止め部材のクレセント受けに対する係合を許容することを特徴とする。
(1)外側障子又は内側障子が開いている時にハンドルを施錠位置へと回そうとても、ハンドルは所定位置にてトリガーを介してその回転が阻止される。したがって、障子がきちんと閉まった正規の位置でないかぎり(障子が開いている場合には)、ハンドルを完全に回して施錠することができないから、クレセント錠の掛け止め部材の一部がクレセント受けに衝突し、クレセント錠を傷めるという問題点を解消することができる。また、例えば本発明のクレセント錠と、信号検出手段と、入力部と、制御部と、視覚、聴覚等の認識手段を組み合わせ、障子がきちんと閉まった正規の位置か否かの信号検出乃至警報装置等に利用することができる。
(2)内外の障子が閉じている場合に於いて、トリガーが自動的に台座の受け部の山を登り下りするので、ハンドルを自由に施錠位置まで回転させることができる。
(3)前記(2)の場合に於いて、台座等との関係とハンドルの回転を阻止するトリガーを、回転中に相手側のクレセント受けに当接させ、ハンドルの基端部の内方向へ後退動させるので、したがって、操作性が良い。
(4)ハンドルの施・解錠位置に於いて、トリガーがハンドルの基端部に設けた収納部に略収まるので、意匠上、悪戯等の問題点を解消することができる。
以下、図1乃至図22に示す本発明を実施するための最良の形態により説明する。
まず、図1乃至図3を参照にして実施の環境と共に基本的構成部材を説明する。1は外障子で、この外障子1は、普通一般にガラス2、外召し合せ框3を有する。4は外障子1の外召し合せ框3の中央部の垂直端面に突出するように設けられたクレセント受けで、このクレセント受け4の突出部は鉤状に形成されている。
5は内障子で、この内障子5も外障子1と同様にガラス6、内召し合せ框7を有する。8は内障子5の内召し合せ框7に固定されるクレセント錠で、このクレセント錠8は、台座9、台座9に回動自在に設けられたハンドル10、ハンドル10と一体的に結合した掛け止め部材11とから成り、前記掛け止め部材11はクレセント受け4に係脱する施錠機能を有する。
次に、図4以降も含め、台座9と、ハンドル10と、掛け止め部材11と、本発明の要部であるトリガー12について順番に説明する。なお、これらの部材9、10、11、12に直接関係のない部材や機構(台座用固着具、掛け止め部材側の案内ピンや台座側の弧状細幅規制溝、施錠時の補助ロック機構など)は割愛する。
台座9は箱体形状に形成され、内召し合せ框7の垂直端面にクレセント受け4に対向して縦状態に固定される。図4は台座の斜視図である。図4乃至図7を参照にして台座9を説明する。9aは中央部、9b、9bは中央部の上下にそれぞれ段差状に連設する取付け部、9c、9cは上下一対の取付け部にそれぞれ固定的に係合する可撓性のケースカバーである。13は台座9の中央部9aの外壁面に突設された受け部で、この受け部13には、ストッパー14及び案内突起15がそれぞれ形成されている。
しかして、台座の受け部13は、中央部に支軸16用の軸孔17を有するお皿形態であり、また前記ストッパー14は、トリガー12の可動軸の他端部と当接することができるように周壁13aの一部に形成された切欠部の左右の切欠端面である。
また前記案内突起15は、トリガー12の摺動突起が登り降りすることができるように前記周壁13aから斜め左上方向へ山形状に形成されている。
図5はケースカバー9c、9cを外した台座9の正面図、図6は台座の概略断面図、図7は図5を基準にした台座の左側面図である。台座9の形態はこれらの図から明らかなので、具体的な説明を割愛する。
次に、図8乃至図10を参照にしてハンドルを説明する。ハンドル10は片手の指で操作することができるように縦長状で形成され、台座9に解錠位置から施錠位置の範囲内で回動することができるように支軸16を介して台座の受け部13に設けられている。
ハンドル10は、トリガー12等を収納する幅広の基端部10aと、この基端部10aからストレートに延びる操作部10bとから成る。図9はハンドル10の縦概略断面図、図10はハンドル10の背面(裏側)から見た説明図である。
ここで、図10を参照にしてハンドルの基端部10aの構成を説明する。21は基端部10aの端面から操作部10bに向かって所要量形成された凹所状の収納部(任意形状の収納溝)で、この収納部21にはトリガー12及びトリガーバネ19が収納される。
しかして、収納部21の下位部分には、トリガーバネ19の下端部等を取付けるため内部突起22が設けられている。また、収納部21の中央幅広部分にはトリガー12の下端部に貫通状態に嵌装されたトリガー可動軸20用の垂直案内部(例えば長溝)23が形成されている。
さらに、収納部21の上位幅広部分を形成する内側小突起部分24及び外側のやや大きめの弧状部分25には、複数個(例えば合計3個)の固着具用のメネジ26が形成されている。
なお、前記弧状部分25には、台座9の受け部13の外壁面に形成した図示しない弧状の細幅規制溝に案内される図示しない案内ピンが突出形成されている。案内ピン、付加的な固着具用メネジ等に関しては、本発明の特定要件ではないので割愛している。
次に、また図8を参照にして掛け止め部材11を説明する。掛け止め部材11は、ハンドル10と一体的に設けられ、該ハンドル10を施・解錠方向へ回転すると、外障子1の框3に設けられたクレセント受け4に係脱する。本実施例の掛け止め部材11は、複数個の固着具30を介して前述した基端部10aの内壁面27に一体的に接合固定される。
前記基端部10aの内壁面27は、操作部10bの内壁面28よりも内側に段差状に落ち込んでいる。換言すれば、操作部10bの内壁面28の方が基端部10aの内壁面27よりも台座9側に突出している。
しかして、31は台座9の受け部13側に位置し、かつ、クレセント受け4に係脱する掛け止め部である。この掛け止め部31の軸孔を有する垂直壁32は、台座の受け部13の外壁面に摺接する。
また、掛け止め部31の垂直壁32と直交する弧状壁33は、クレセント受け4の鉤部に係合可能である。一方、手前側に見える縦長状の取付けベース板35は、前記掛け止め部31の垂直壁32に突起状に連設している。
前記取付けベース板35の外壁面36は、前述した固着具30を介してハンドル10の基端部10aの内壁面27にぴったりと固定される。そこで、取付けベース板35の上端部側には、基端部10aの前述した3個のメネジ26と一致する貫通小孔37が形成されていると共に、そのやや先細り状下端部には、基端部10aの内部突起22の小径部22aと嵌り合う嵌合小孔38が形成されている。
ところで、取付けベース板35には、支軸16用の角軸孔39と長孔状案内切欠部40がそれぞれ形成されている。ここで、取付けベース板35等の上端部に形成された角軸孔39との関係で、図4を参照にして掛け止め部材11と台座9との取付け構造を説明する。
両者9、11は前述した軸孔17に嵌め込まれ、かつ、突出する角端部16aが取付けベース板35の前記角軸孔39に嵌入する支軸16、該支軸16の他端部に螺合する止めねじ41、該止めねじ41に規制された円形状の回動座42を介して組み合わせられる。なお、支軸16と一体の回動座42には、図示しないハンドル用復帰バネの一端部が取付けられている。
また、ここで、図11等で示すトリガー可動軸20について説明する。該トリガー可動軸20は、ハンドル10の収納部21の前述した垂直案内部23に遊嵌合する大径の円形端部20aと、この円形端部20aの内面から水平状態に突出する係合杆部20bとから構成されている。そこで、該トリガー可動軸20との関係で、取付けベース板35の中央部に形成された長孔状案内切欠部40を説明する。
長孔状案内切欠部40にはトリガー可動軸20の前記係合杆部20bが貫通状態に挿入される。図14を基準にすると、長孔状案内切欠部40は、下位の垂直孔40aと、この垂直孔40aの上端部に段差状係合部45に連設する上位の斜孔40bとから成る。
トリガー可動軸20は、施・解錠時、下位の垂直孔40aに位置し、例えば外障子1を開いている時に不注意でハンドルを操作した時に垂直孔40aを上昇し、一時的に上位の斜孔40bに入り込み、図16で示すように略中間部分の段差部45に係止される。この理由については作用の箇所で後述する。
次に、図11乃至図16を参照にしてトリガー12について説明する。トリガー12は、ハンドル10の支軸側の基端部10aと掛け止め部材11の取付けベース板35との間に、施・解錠時、下端部19aがハンドル側の内部突起22に取付けられたトリガーバネ19のバネ力により基端部10aの内方向へ後退する反面、ハンドル10を施錠方向又は解錠方向へ操作すると、前記トリガーバネ19のバネ力に抗して台座9の受け部13の案内突起15に案内されながら前記基端部10aの外方向へ進出することができるように組み込まれている。トリガーバネ19の上端部19bは、トリガー12の下端部に突設されたバネ取付け部51に取付けられている。
図13を参照にしてトリガー12の構成を説明する。図13を基準にした場合、トリガー12は親指ないし人差し指状のイメージが彷彿されるように形成されている。
さて、51はトリガー12の下端部12aの突起部分に水平方向に突設されたバネ取付け部で、このバネ取付け部51は、トリガー12が基端部10aの収納部21に収納された場合、図3で示すように収納部21の内部突起22の略真上に位置する。
52は図3及び図13で示すように前記バネ取付け部51及び内部突起22よりも遍芯位置の下端部に形成されたトリガー可動軸20用の角軸孔である。トリガー可動軸20の係合杆部20bは、この角軸孔52に突出状態に嵌挿され、台座9の受け部13の左右のストッパー14に当接可能である。
53は上端部12bの一側面に突出形成され、かつ、前記受け部13の案内突起15の山形状斜面15a、15bをスライドする摺動突起53である。なお、本実施例のトリガー12は、スムースに可動することができるように上端部の一側面に段差部54を有する。
次に、図14乃至図22を参照にして作用について説明する。本発明のクレセント錠8は、障子1、5を閉めている時にハンドル10を施錠方向へ回した場合と、一方、障子1、5を開いている時にハンドル10を施錠方向へ回した場合とでは、トリガー12の係止作用(ハンドル回転阻止の有無)が異なる。
まず、図14はハンドル10が解錠位置にある時、ハンドル10、掛け止め部材11及び台座の受け部13に対するトリガー12の位置を示す説明図である。
トリガー12は、(a)ハンドル10に対しては、基端部10aの収納部21に略収納されている。したがって、外部からはトリガー12が良く見えない。(b)掛け止め部材11に対しては、トリガーバネ19のバネ力が作用しているため、案内切欠部40の垂直孔40aにトリガー可動軸20の係合杆部20bが位置している。(c)台座の受け部13に対しては、上端部の摺動突起53は案内突起15の登り側傾斜面15aの手前に位置している。一方、トリガー可動軸20の係合杆部20bは、右側のストッパー(面)14から離れている。
次に、図15は障子を閉じた開いた状態に於いて、ハンドル10を初期の解錠位置から施錠方向へと回した場合の説明図である。ハンドル10を回転させると、トリガー12はハンドルの支軸側の基端部と掛け止め部材との間に内装されていることから、摺動突起53がトリガーバネ19のバネ力に抗して、かつ、案内切欠部40の垂直孔40aに案内されながら案内突起15の登り側傾斜面15aに沿って動く。
したがって、トリガー12は全体として上端部側からせり出し行く。そして、前記摺動突起53が案内突起15の登り側傾斜面15aを乗り越えると、トリガーバネ19のバネ力は復帰方向(矢印)に常時作用していることから、トリガー可動軸20の係合杆部20bが支点的な役割を果たし、該係合杆部20bが掛け止め部材の案内切欠部の段差状係合部45に係合する。
つまり、トリガー12にはトリガーバネ19のバネ力より偏芯の力がかかるので、係合方向へと回転し、係合杆部20bが前記段差状係合部45に引っ掛かる。
図16は、摺動突起53が案内突起15の山を登り終えたものの、まだ相手側のクレセント受け4に衝突しない段階を示す概略説明図であるが、この時、トリガー12(トリガー可動軸20)の突出する係合杆部20bが受け部13の右側のストッパー(面)14に当接する。
図16は、摺動突起53が案内突起15の山を登り終えたものの、まだ相手側のクレセント受け4に衝突しない段階を示す概略説明図である。
したがって、図21で示すように、今仮に前記障子を開いた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ所定量回転した時、相手側に障害物(クレセント受け4)が存在しない限り、トリガー12は前記トリガーバネのバネ力により段差状係合部45に引っ掛かる方向に回転すると共に、係合杆部20bが受け部13の右側のストッパー(面)14に当接するから、それ以上、ハンドル10を施錠方向へ回転することができない。
つまり、障子を開いた状態でハンドル10を施錠方向へ回転すると、トリガー12は所定位置にて段差状係合部45に係止され、かつ、受け部のストッパーにて回転が阻止される。したがって、図21は図16と同一である。
次に、図17は図16の続きである。障子を全閉状態にしてハンドル10をさらに施錠方向へと回転し続けると、トリガー12の摺動突起53は案内突起15の下り斜面15bを下がり始めるが、その時、クレセント受け7に当たる。そうすると、トリガー12が押し戻された格好になるので、段差状係合部45から外れる。
そうすると、トリガー12はトリガーバネのバネ力により下降し、ハンドル10の収納部21に略全体が収まる。このように、障子1,5を閉じた状態に於いて、ハンドル10を施錠方向へ回転した時、トリガー12は、案内突起15の山に案内される途中でクレセント受け4に当たり、その結果、前記段差状係合部から外れて基端部10aの内方向へ後退し、掛け止め部材11のクレセント受け4に対する係合を許容する(図20)。
最後に図22は、ハンドル10を解錠方向へ戻した場合に於いて、トリガー12が段差状係合部45から外れる場合の一例を示す。この場合障子の全開状態、全閉状態の如何を問わない。
前述したように、本実施例では障子を開いた状態に於いて、ハンドル10を施錠位置へと回そうとても、ハンドル10の正規位置(施錠位置)までの回転がトリガー12を介して阻止される訳であるが、この場合ハンドル10を初期位置へ戻す途中で、トリガー12の係合杆部20bは、例えば受け部13の他方(左側)のストッパー(面)14に当接する。
これによりトリガー12に時計方向への回転トルクが発生するため、トリガー12は段差状係合部45から外れる方向へ移動し、段差状係合部45から外れると、トリガーバネのバネ力により、図18で示すようにトリガー可動軸20の係合杆部20bは案内切欠部40に案内されて垂直孔40aに落下する。したがって、トリガー12はハンドル10の収納部21に略全体が収まる。
なお、本実施例では、ハンドル10を施錠状態から解錠状態へ戻す時の具体的構成まで権利を請求するものではないから、上記の構成はその一例に過ぎない。したがって、例えばトリガー12の摺動突起53が受け部13の下降斜面15bを戻りながら登る途中、或いは受け部の山を越える途中にトリガー12の係合杆部20bが受け部13の他方(左側)のストッパー(面)14に当接するように構成しても良い(切欠部等の設計変更上の問題)。
トリガー10は、本実施例では指先状に形成されているが、この形態に限定するのではなく、単純形状のスライド係合板であっても良い。
本発明は、建具のサッシ(障子)の框に錠前の一種として利用される。
図1乃至図22は本発明の一実施例を示す各説明図。
実施の環境を示す概略説明図(障子、框等を断面にした見下し図)。 図1の矢印A方向から見た実施の環境を示す説明図。 正面から見た要部の説明図(ハンドルは仮想線)。 台座を中心とする斜視からの説明図。 台座の正面図(上下のカバーは省略)。 図5の6−6線概略断面説明図。 台座の左側面図。 ハンドルと掛け止め部材を中心とする斜視からの説明図。 ハンドルの概略断面説明図。 ハンドルの内側の構成を示す説明図。 ハンドルとトリガーを中心とする斜視からの説明図。 各構成部材の位置関係を示す説明図。 トリガーの説明図。 ハンドルが初期の解錠位置にある場合の説明図。 障子全閉時に於いて、ハンドルを初期の解錠位置から施錠方向に所定量回した時の説明図。 トリガーが掛け止め部材に引っ掛かった状態の説明図。 図16の状態からさらにハンドルを施錠方向に回転した時の説明図。 図17に於いて、トリガーがクレセント受けに当たった時の説明図。 図18に於いて、さらにハンドルを施錠方向に回転した時の説明図。 掛け止め部材がクレセント受けに係合した施錠位置の説明図。 障子を開いている状態でハンドルを施錠方向に所定量回転した時の説明図。 図21に於いて、ハンドルを初期の解錠位置へと戻す時の説明図。
符号の説明
1…外障子、3…外召し合せ框、4…クレセント受け、5…内障子、7…内召し合せ框、8…クレセント錠、9…台座、10…ハンドル、10a…基端部、10b…操作部、11…掛け止め部材、12…トリガー、13…受け部、14…ストッパー、15…案内突起、16…支軸、17…軸孔、19…トリガーバネ、20…トリガー可動軸、20b…係合杆部、21…収納部、22…内部突起、23…垂直案内部、24…内側小突起部分、25…弧状部分、26…メネジ、30…固着具、31…掛け止め部、32…垂直壁、33…弧状壁、35…取付けベース板、40…長孔状案内切欠部、40a…下位の垂直孔、40b…上位の斜孔、45…段差状係合部。

Claims (6)

  1. 内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、前記台座側に受け部を設け、一方、前記ハンドルの基端部側にトリガーバネのバネ力に抗して進退動可能なトリガーを組み込み、該トリガーは、前記障子を開いた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ所定量回転した時、前記トリガーバネのバネ力により掛け止め部材の係合部に係合すると共に、前記受け部に回転が阻止され、一方、障子を閉じた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ回転した時、トリガーは、外障子のクレセント受けに当たることにより、前記掛け止め部材の係合部から外れて基端部の内方向へ後退し、前記掛け止め部材のクレセント受けに対する係合を許容することを特徴とするクレセント錠。
  2. 請求項1に於いて、施・解錠時、トリガーはハンドルの基端部に形成された収納部に略入り込んでいることを特徴とするクレセント錠。
  3. 内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、前記台座の中央部の壁面にスツトパー及び案内突起を有する受け部を突設し、一方、前記ハンドルの支軸側の基端部と掛け止め部材との間に、施・解錠時、一端部がハンドル側に取付けられたトリガーバネのバネ力により基端部の内方向へ後退する反面、ハンドルを操作すると、前記トリガーバネのバネ力に抗して前記案内突起に案内されながら基端部の外方向へ進出するトリガーを組み込み、該トリガーは、前記障子を開いた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ所定量回転した時、前記トリガーバネのバネ力により掛け止め部材の案内切欠部の係合部に係合すると共に前記受け部のスツトパーにて回転が阻止され、一方、障子を閉じた状態に於いて、ハンドルを施錠方向へ回転した時には、トリガーは、前記案内突起に案内される途中でクレセント受けに当たることにより、前記係合部から外れて基端部の内方向へ後退し、前記掛け止め部材のクレセント受けに対する係合を許容することを特徴とするクレセント錠。
  4. 請求項3に於いて、台座の受け部は、軸孔を有するお皿形態であり、また受け部のスツトパーは、トリガー可動軸と当接することができるように周壁に形成された切欠部であることを特徴とするクレセント錠。
  5. 請求項3に於いて、案内突起は、トリガーの摺動突起が登り降りすることができるように山形状に形成されていることを特徴とするクレセント錠。
  6. 内障子に固定される台座と、この台座に軸支されたハンドルと、このハンドルと一体的に設けられ該ハンドルを施・解錠方向へ回転すると外障子に設けられたクレセント受けに係脱する掛け止め部材とを備えたクレセント錠に於いて、障子がきちんと全閉していない場合には、ハンドルが施錠位置まで回転しないように、台座側に受け部を設け、一方、前記ハンドルの基端部側に前記受け部に案内され、かつ、トリガーバネのバネ力に抗して進退動する共に、前記掛け止め部材に形成した係合部と係脱するトリガーを組み込んだことを特徴とするクレセント錠。
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