JP2005161295A - 食用油ろ過用フィルター及びその製造方法 - Google Patents

食用油ろ過用フィルター及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 パルプのセルロース繊維に活性炭の微粒子を均一に分散させることができ、調理後の汚れた食用油をできる限り少ない活性炭の使用量で、短時間で、効率的にろ過できる食用油ろ過用フィルターを提供する。
【解決手段】 パルプ2と活性炭粉末3とを水中で攪拌混合し、この混合物を成形型内に入れて所定形状に圧縮成形し、乾燥固化する。得られた成形体は抄紙構造を有しており、パルプで構成された容器6内に収容されている。繊維と吸着剤との割合は、繊維の重量割合をnとするとき、吸着剤の重量割合が0.2n〜5nである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、揚げ物調理した後の汚れた油の浄化に好適な食用油ろ過用フィルター及びその製造方法に関する。
食用油ろ過用フィルターとして、例えば、特開平7−148408号公報(特許文献1)には、天然植物繊維を含有する繊維質のフィルター材からなる容器内に、活性炭を充填した浄油器フィルターが提案されている。しかし、容器内に活性炭を充填した上記浄油器フィルターでは、活性炭は充填状態で密な状態で油を通すので、油が流通しにくく、ろ過時間が長くかかっていた。しかも、充填した活性炭の間を油が処理されることなく通過し易いため、活性炭と油との接触効率が低く、吸着効率を高めることが困難である。また、活性炭が比較的多量に使用されるため、コスト高となる。
特開2001−212413号公報(特許文献2)には、パルプを離解して綿状かつ嵩高状の不定形とし、パルプを構成するセルロース繊維の毛羽立ちを利用して流体中の不純物を吸着するろ過材が開示されている。この文献には、ろ過材の密度が0.06〜0.40g/cm3であること、活性炭を含むこと、抄紙工程を経ることなく得ることなども記載されている。しかし、不定形であるため、取り扱いが煩雑となるだけでなく、パルプに対する活性炭の保持性を高めることが困難であり、活性炭が偏析する虞がある。特に、粒径の小さい活性炭を用いる場合、パルプに活性炭粉末を均一に分散させて保持させることが困難であり、ろ過効率が低下する。また、作業工程において活性炭が飛散し易く、作業性及び作業環境を損なう。
特開平7−148408号公報(特許請求の範囲) 特開2001−212413号公報(特許請求の範囲、段落番号[0004])
従って、本発明の目的は、できる限り少ない活性炭の使用量で、短時間で効率よくろ過でき、脱色、脱臭効果に優れる食用油ろ過用フィルター及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、粒子径の小さな吸着剤(活性炭など)であっても均一に分散でき、食用油を高い吸着効率で処理できる食用油ろ過用フィルター及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、良好な環境下で製造できる食用油ろ過用フィルターの製造方法を提供することにある。
本発明の食用油ろ過用フィルターは、繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)とを混合して成形した成形体で構成されている。成形体は抄紙構造を有していてもよい。繊維と吸着剤との割合は、繊維の重量割合をnとするとき、吸着剤の重量割合が0.2n〜5n程度であってもよい。前記成形体は、繊維(パルプなど)で構成された容器内に収容することができる。前記成形体はシート状又は板状に形成され、かつこの成形体の少なくとも一方の面に、繊維で構成された繊維層が形成されていてもよい。また、繊維は、パルプとレーヨンとで構成してもよい。
本発明の食用油ろ過用フィルターは、繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)とを水中で攪拌混合する工程と、この混合物を成形型内に入れて圧縮成形する工程と、乾燥固化する工程とを含む方法で製造できる。
なお、本明細書において、活性炭とは、賦活処理の有無や程度に拘わらず吸着能を有する炭素質物質を意味し、木炭などの炭、軽度に賦活処理した炭素質物質、賦活処理した活性炭などを含む意味に用いる。
上記構成の食用油ろ過用フィルターは、繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)とを混合することにより、吸着剤(活性炭粉末など)を成形体に均一に分散して繊維(パルプのセルロース繊維など)に付着させることができる。このため、調理後の油は繊維(パルプ)で構成された成形体中に散在する吸着剤(活性炭粉末など)に効率よく接触しやすい。そのため、粒状の活性炭に比較して油吸着性や吸着効率が高く、吸着剤(活性炭など)の使用量も比較的少なくて足りる。また、繊維に沿って油を流動できるため、ろ過効率が高く、ろ過時間を短縮できる。特に、成形体が、繊維がランダムに絡み合った抄紙構造を有する場合には、油と吸着剤との接触効率を高めることができると共に、ろ過時間も短縮できる。なお、繊維としてパルプを用いると、調理後の温度の高い油であっても円滑に処理できるとともに安全性も高めることができる。また、吸着剤として活性炭粉末を用いると、吸着効率を向上でき、ろ過時間を短縮できる。
調理後の食用油をろ過することによって、その食用油中に含有されている天ぷらかすやパン粉などの不純物は繊維(パルプのセルロース繊維など)によって吸着除去されるとともに、繊維(パルプのセルロース繊維など)に均一に分散付着している活性炭粉末によって調理後の褐色化した食用油を効果的に脱色し、また食用油中の臭気物質を効果的に吸着脱臭することができる。
繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)との割合に関し、繊維(パルプなど)の重量割合nに対して吸着剤(活性炭粉末など)の重量割合が0.2n未満では脱色、脱臭性能が低く、5nを超えると、飽和状態になり、油ろ過時に吸着剤(活性炭粉末など)が繊維(パルプなど)から遊離して吸着剤(活性炭粉末など)が成形体の表面上でへどろ状態になるため、油が通過しにくくなり、ろ過時間に影響が生じることになる。
前記成形体は、繊維(パルプなど)で構成された容器内に収容すると、成形体を囲む容器により、繊維(パルプなど)から吸着剤(活性炭粉末など)が脱落するのを防止でき、繊維に対する吸着剤の均一な分散状態を保持できる。また、繊維を、パルプとレーヨンとで構成すると、成形性や補強性を向上できる。
食用油ろ過用フィルターの製造に際し、繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)とを水中で攪拌混合することにより、繊維(パルプのセルロース繊維など)に対して吸着剤(活性炭粉末)を均一な分散状態に付着させることができ、しかも混合時に吸着剤(活性炭粉末)が周囲に飛散するのを防止できるため、良好な環境下で製造できる。繊維(パルプなど)と吸着剤(活性炭粉末など)との混合物に含まれる水分は次工程の圧縮成形により脱水される。
本発明によれば、繊維(パルプのセルロース繊維など)に吸着剤(活性炭粉末など)を均一に分散させることができる。そのため、この吸着剤(活性炭粉末など)の均一な分散状態下で、調理後の汚れた食用油との接触効率を高めることができ、できる限り少ない吸着剤(活性炭粉末など)の使用量で、しかも短時間で効率よくろ過でき、不純物の除去、脱色、脱臭効果に優れる。また、粒子径の小さな吸着剤(活性炭など)であっても均一に分散でき、食用油を高い吸着効率で処理できる。さらに、本発明の製造方法によれば良好な環境下で製造できる。
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は一実施例の食用油ろ過用フィルターの模式断面図である。
本発明に係る食用油ろ過用フィルター1(フィルター本体)は、パルプ2に竹活性炭等の活性炭粉末3を混ぜ合わせて所定形状(この例では、厚みのある円板状)に成形した成形体で構成されている。この成形体は、パルプがランダムに絡み合った多孔質の抄紙構造を有している。この食用油ろ過用フィルターの製造に際しては、パルプ2と活性炭粉末3とを水中で攪拌混合し、次いでこの混合物を成形型内に入れて所定形状に圧縮成形(又は吸引成形)し、乾燥(例えば、高温での乾燥)して固化し、多孔質構造の成形体を得る。圧縮成形工程でパルプと活性炭粉末の混合物に含まれる水分が脱水される。高温乾燥によりパルプ2と活性炭粉末3の混合物中に存在する雑菌を殺菌できる。
パルプ2と活性炭粉末3との重量比は、パルプ2に対し活性炭粉末3の配合量が極度に少ないと脱色、脱臭効果が少なく、多過ぎると、活性炭粉末3がパルプ2からあふれ出てパルプ2層の表面上でへどろ状態になるため、油の通過性が悪く、ろ過時間に影響が生じるから、パルプ2と活性炭粉末3との重量割合は、パルプn(g):活性炭粉末0.2n〜5n(g)、好ましくはパルプn(g):活性炭粉末0.5n〜2n(g)程度である。
このように、パルプ2と活性炭粉末3とを水中で攪拌混合すると、パルプ2のセルロース繊維に対して活性炭粉末3の微粒子を均一に分散させて付着することができる。また、水中で混合することにより活性炭粉末3が周囲に飛散することがないため、良好な環境下で製造できる。
食用油ろ過用フィルター(成形体)1は、パルプ100%で成形された容器本体4と、同じくパルプ100%で成形された蓋5とで構成された容器6内に収容されており、容器本体4のフランジ部4aと蓋5の周縁部は食品衛生上安全な接着剤(コーンスターチ等)で接着されている。このような構造により、パルプ2のセルロース繊維から活性炭粉末3が脱落するのを防止できるため、パルプ2のセルロース繊維に対する活性炭粉末3の均一な分散状態を維持することができる。また、容器本体4の底部4b及び蓋5のパルプ繊維によっても不純物の吸着除去が行われて有利である。
本発明の食用油ろ過用フィルターにおいて、前記活性炭粉末に限らず種々の吸着剤(粉末状吸着剤など)が使用できる。吸着剤としては、例えば、ゼオライト、アモルファスシリカ、ベントナイト、活性アルミナ、活性白土などが挙げられる。これらの吸着剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい吸着剤は活性炭である。
活性炭としては、竹活性炭の他、例えば、他の植物系活性炭(ヤシ殻、木粉、素灰などを原料とする活性炭)、鉱物系活性炭(ピート炭、レキ炭、ピッチ、コークスなどを原料とする活性炭)、樹脂系活性炭(フェノール樹脂、アクリル樹脂などを原料とする活性炭)などが挙げられる。これらの活性炭は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの活性炭のうち、環境負荷の低減という観点からは、植物系活性炭が好ましい。植物系活性炭は、竹、廃材、間伐材、木材チップ等を炭化し、賦活処理することにより得てもよい。この場合、他の活性炭より安価になる。また、廃材を使えば資源の有効利用につながる。
賦活処理としては、ガス状賦活剤(酸素、水蒸気、二酸化炭素など)を用いて加熱処理するガス賦活法や、賦活剤(塩化亜鉛やリン酸など)を用いて加熱する化学的賦活法などが例示できる。賦活の程度は比較的低度であってもよく、例えば、ガス賦活法では、400〜800℃程度の温度で賦活してもよく、化学的賦活法では、300〜600℃程度の温度で賦活してもよい。
吸着剤(活性炭など)の比表面積は、300〜3000m2/g、好ましくは500〜3000m2/g、さらに好ましくは700〜2500m2/g程度である。
吸着剤(活性炭など)の平均細孔径は、ろ過する食用油に含まれる不純物に応じて選択でき、1〜100Å(0.1〜10nm)、好ましくは3〜30Å、さらに好ましくは5〜20Å程度である。脱色用に用いる場合、細孔径は3〜5000Åに幅広く分布していてもよく、複数のピークを有していてもよい。例えば、細孔径のピークが3〜10Å、40〜500Å、500〜5000Åに多く分布していてもよい。また、平均細孔径は、5〜100Å、好ましくは10〜50Å、さらに好ましくは20〜40Åである。
本発明では、吸着剤の粒子径が小さくても成形体に均一に分散でき、食用油との接触効率を高めることができる。吸着剤(活性炭など)の平均粒径は、5〜500μm、好ましくは10〜100μm、さらに好ましくは特に30〜40μm程度である。平均粒径が上記範囲を越えると、吸着剤(活性炭など)の均一分散性が低下し、吸着効率が低下する。粒径が上記範囲内のものは、繊維に均一に絡み(付着し)、かつ均一に分散されるので、吸着効率が高い。
本発明のフィルター(吸着フィルター)は、吸着剤(活性炭など)が分散しているため、吸着剤(活性炭など)の使用量が少量であっても効率よく吸着できる利点がある。
本発明において前記パルプに限らず種々の繊維が使用できる。繊維には、天然繊維及び化学繊維が含まれる。天然繊維としては、羊毛、絹などの動物繊維、木綿、麻、ヤシ殻繊維(ココナッツ繊維)などの植物繊維(セルロース繊維)、岩綿などの鉱物繊維でもよい。化学繊維としては、ビスコース人造絹糸(レーヨン)などの再生繊維、アセテート人絹などの半合成繊維、6−ナイロンなどポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、アクリル繊維、ビニロンなどのポリビニルアルコール系繊維などが挙げられる。さらに、金属繊維、炭素繊維などの無機繊維であってもよい。これらの繊維は、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
耐熱性及び安全性の観点から、好ましい繊維は少なくともパルプを含む。パルプとしては、例えば、木材パルプ(針葉樹パルプ、広葉樹パルプ)、リンターパルプ、ワラパルプ、コウゾ、三椏などが例示できる。パルプは叩解処理されたパルプであってもよく、フィブリル化していてもよい。これらのパルプは、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。例えば、木材パルプを使用する場合、針葉樹パルプと広葉樹パルプとでは前者の方が長く細い繊維であるため、より硬いフィルターを形成できる。さらに、パルプと、化学繊維(例えば、レーヨンなどの再生繊維)とを組み合わせると、フィルター強度及び成形性を向上できる。パルプと化学繊維との割合(重量比)は、例えば、前者/後者=100/0〜50/50、好ましくは100/0〜60/40、さらに好ましくは100/0〜70/30程度である。
平均繊維径は、0.1〜20μm(例えば0.5〜10μm)、好ましくは1〜10μmであってもよい。また、平均繊維長は100μm〜30mmから選択でき、通常、200μm〜20mm(好ましくは500μm〜10mm)でもよい。
なお、前記の例では、容器本体のフランジと蓋とを接着剤で接合しているが、接着剤としては、デンプン糊などの安全性の高い接着剤(天然由来の接着剤)を用いるのが有利である。また、接着剤は必ずしも必要ではなく、抄紙又は抄造により形成された湿潤状態の容器本体内に、抄紙又は抄造により形成された湿潤状態の成形体を収容し、この成形体の表面及び容器本体のフランジ部の表面に、パルプスラリーを用いて抄紙又は抄造により蓋を形成することにより、フランジ部を含めて容器の繊維、フィルター(成形体)の繊維と蓋の繊維とを互いに絡み合わせて密着させ、フィルター(成形体)の収容が可能である。このようなフィルターは、フランジ部を食用油処理装置(又はユニット)の開口端部(又は環状延出端部)に係止することにより、安定に装着又は載置できる。
このフィルター(成形体)1の側部(側壁)は、底部4bから蓋5に向かって拡がるように、垂直方向(ろ過方向)に対して外方向に傾斜していてもよい。この側部(側壁)の傾斜角度は、このフィルターの被装着体(フィルターを装着する食用ろ過器)における装着部の形状に合わせて選択することができる。装着部が傾斜のない構造(例えば、円筒状構造)である場合、垂直方向に対するフィルター側部の傾斜角度は、例えば、1〜15°、好ましくは1〜10°、さらに好ましくは1〜8°(特に2〜5°)程度である。フィルターの側部を傾斜させテーパー部とすることにより、成形体のクッション性を利用して、径の小さい底部4bを装着部に向けて押圧するという簡便な操作で、緊密に密着させて装着できる。一方、傾斜角度が大きすぎると、装着部に対するフィルターの反発力が大きくなり、装着が困難となる。
さらに、フィルターの底部4bの径は、被装着体の装着部の内径より小さくてもよいが、前記被装着体の装着部の内径よりもわずかに大きいのが好ましい。例えば、フィルターの平均径は、装着部の内径に対して0.1〜10%、好ましくは0.3〜5%、さらに好ましくは0.5〜3%程度大きいのが好ましい。フィルターの適度な反発力又はクッション性(弾性)により、装着部とフィルターとが密着性が向上する。その結果、装着部とフィルターとの界面における食用油の浸透が抑制され、ろ過効率が向上する。特に、フィルターの側部を傾斜させ、かつフィルターの平均径を装着部の内径よりも大きくすることにより、フィルターを装着部に容易かつ強固に装着できると共に、ろ過効率を向上できる。
なお、本発明のフィルターは、前記容器を備えた構造に限定されず、容器6に収容することなく食用油ろ過用フィルター(成形体)1単体に構成することもできる。また、抄紙又は抄造において、前記繊維と吸着剤と前記接着剤とを含む水懸濁液を用いてもよい。
前記容器は、強度を高めるために、フランジ部を容器本体の中央部(又はフィルター本体)よりも緻密で硬質に形成してもよい。また、フランジ部は、断面構造において、フィルター本体の厚み方向の中央部から延出していてもよく、上縁部又は下縁部から延出していてもよい。さらに、容器本体の中央部などに凹部(直線的又は湾曲した傾斜面を有する凹部など)に形成することにより、フランジ部は、フィルター本体の中央部よりも被処理食用油の上流側に位置していてもよい。このような構造のフィルターでは、食用油が外方へ漏出するのを防止しつつ、食用油を高さの低い容器本体の中央域に案内しながら吸着処理でき、濾過効率を向上できる。
フィルター(又は成形体)と容器との厚み割合は、吸着効率を損なわず活性炭の脱落を防止できる範囲であればよく、例えば、前者/後者=50/50〜95/5、好ましくは60/40〜90/10、さらに好ましくは、70/30〜80/20程度であってもよい。
本発明のフィルター(又は成形体)は、全周に亘りパルプなどの繊維層で被覆されている必要はなく、例えば、板状に形成されたフィルター(フィルター本体)と、繊維で構成された繊維層との積層構造であってもよい。このような積層構造を有するフィルターには、板状に形成されたフィルター本体の少なくとも一方の面に、繊維で構成された繊維層が形成されたフィルターが含まれる。図2〜3は、積層構造を有する円板状食用油ろ過用フィルターの模式断面図である。
図2において、食用油ろ過用フィルター20は、円板状フィルター本体21と、この両面に形成され、かつ繊維で構成された上部繊維層22及び底部繊維層23とで構成されている。また、前記フィルター20の側部(側壁)において、フィルター本体21は、繊維層で被覆されることなく露呈している。さらに、このフィルター20の側部24は、フィルターの厚み方向(ろ過方向)において、底部繊維層23から上部繊維層22に向かって外方向に拡がり、前記と同様の傾斜角度で傾斜している。フィルター20は、フィルター本体の繊維と繊維層の繊維とが互いに絡み合って密着することにより、フィルター本体21と上部繊維層22及び底部繊維層23とが一体化している。このフィルター20も、径の小さい底部繊維層23がろ過の下流側となるように、食用油ろ過器の装着部に装着される。このようなフィルター20は、前記と同様にクッション性が高いため、食用油ろ過器の装着部に簡便かつ緊密に装着できる。しかも、フィルター本体21の側部(側壁)に繊維層がないため、フィルター本体21の側部において、食用油が吸着剤で処理されることなく、ショートパスするのを有効に防止できる。すなわち、フィルターの側部24付近を通過する食用油も吸着剤と充分に接触できるため、ろ過効率が向上する。従って、フィルター20は、業務用食用油など、劣化が激しい食用油においても脱臭及び脱色効果が高い。
図3において、食用油ろ過用フィルター30は、円板状フィルター本体31と、この底面に形成された底部繊維層33とで構成されており、側部(側壁)34が積層方向において、外方向に傾斜し、テーパー部を形成している。フィルター30も、フィルター本体の繊維と繊維層の繊維とが互いに絡み合って密着することにより、フィルター本体31と底部繊維層33とが一体化している。さらに、このフィルター30でも、フィルター本体の側部において、食用油が吸着剤と接触することなく、ショートパスするのを有効に防止できるだけでなく、底部繊維層33により、吸着剤が脱落するのが抑制できる。
なお、繊維で構成された繊維層は、フィルター本体の少なくとも底部に形成するのが有利であるが、フィルター本体の上部に形成してもよい。
これらの積層フィルターにおいて、フィルター本体と繊維層との厚み割合は、前記フィルターと容器との厚み割合と同様であってもよい。
本発明の食用油ろ過用フィルターは、多孔質構造を有するとともに、繊維(パルプ繊維など)がランダムに交絡した抄紙構造を有していてもよい。このようなフィルターでは、食用油は繊維(繊維間のランダムな空隙)に沿って流れ、均一に流動する。しかも、吸着剤(活性炭粉末など)が繊維に均一に分散しているため、食用油との接触効率及び吸着効率を高めることができる。
本発明の食用油ろ過用フィルター又は成形体の嵩密度は、0.5g/cm3以下(例えば、0.01〜0.5g/cm3)であり、通常、0.05〜0.3g/cm3(例えば、0.1〜0.25g/cm3)、好ましくは0.1〜0.2g/cm3(例えば、0.15〜0.2g/cm3)程度である。本発明のフィルターは、このように小さな嵩密度を有するとともに、抄紙構造を有しているため、圧力損失を低減しつつ吸着効率を向上できる。
本発明では、フィルターが前記構造を有しているため、食用油と吸着剤(活性炭粉末などの吸着剤粉末)との接触効率が高く、少量の吸着剤(活性炭粉末などの吸着剤粉末)でも高い吸着効果を示す。特に、ランダムに絡み合った繊維を伝って食用油が流動するためか、食用油を均一に分配しながら吸着処理できるとともに、交絡したパルプ繊維間に吸着剤が分散しているため、食用油と吸着剤(活性炭粉末などの吸着剤粉末)との接触効率を大きく向上できる。そのため、従来のフィルターに比べて、吸着剤(活性炭粉末などの吸着剤粉末)の使用量(重量基準)が1/2〜1/20(特に1/5〜1/15)程度であっても、高い処理効率を実現できる。
なお、必要に応じて、繊維に吸着剤(活性炭粉末などの吸着剤粉末)を固定させるためのバインダー成分、均一な分散液を得るための分散剤や安定剤を添加してもよい。
フィルターの形状は、特に制限されず、種々の形状が採用でき、通常、二次元的形状(シート状、プレート状など)、三次元形状(例えば、厚みが薄くてもよい筒状(円筒形状、楕円筒形状など)、多角柱状、逆台形状など)である。また、三次元形状のフィルターは、両端開口の中空構造(中空筒状など)であってもよく、一方の端部が閉じた中空構造(例えば、有底中空筒状)であってもよい。フィルターの平面形状は、用途に応じて適当に選択でき、四角形、六角形などの多角形状であってもよく、楕円形状、円形状などであってもよい。
上記のように構成された食用油ろ過用フィルターは、家庭用あるいは業務用のろ過容器の中に入れて使用され、調理後の汚れた食用油をできる限り少ない活性炭の配合量で、効率よくろ過できる。しかも、短時間で、不純物の除去、脱色、脱臭作用が効率よく行われ、新生油に近い状態にまでろ過できる。
本発明の食用油ろ過用フィルターは、使用済み食用油を精製するのに好適である。本発明のフィルターは、例えば、使用済み食用油に含まれる有害成分や食品の残渣(例えば、酸化脂肪酸、天ぷらかすやパン粉など)などを除去するために使用してもよい。本発明のフィルターは、脱色、脱臭効果に優れているため、ろ過後の油は新油と同程度にまで精製される。なお、本発明のフィルターは、家庭用あるいは業務用のフィルター容器に入れて使用してもよい。
使用済み食用油の処理温度は特に制限されず、フィルターの構成成分の耐熱性に応じて選択できる。繊維としてパルプを用いたフィルターでは、一般的に合成繊維を用いたフィルターよりも耐熱性を向上できるため、加熱状態(例えば、50〜200℃、特に70〜180℃程度)の食用油を処理できる。
図1は、本発明の一実施例の食用油ろ過用フィルターの模式断面図である。 図2は、本発明の他の例の食用油ろ過用フィルターの模式断面図である。 図3は、本発明のさらに他の例の食用油ろ過用フィルターの模式断面図である。
符号の説明
1…食用油ろ過用フィルター
2…パルプ
3…活性炭粉末
4…容器本体
5…蓋
6…容器
20、30…食用油ろ過用フィルター
21、31…円板状フィルター本体
22…上部繊維層
23、33…底部繊維層
24、34…フィルター側部

Claims (8)

  1. 繊維と吸着剤とを混合して成形した成形体で構成されている食用油ろ過用フィルター。
  2. 成形体が抄紙構造を有する請求項1記載の食用油ろ過用フィルター。
  3. 成形体がパルプと活性炭粉末とで構成されている請求項1記載の食用油ろ過用フィルター。
  4. 繊維と吸着剤とが、繊維の重量割合をnとするとき、吸着剤の重量割合が0.2n〜5nである請求項1記載の食用油ろ過用フィルター。
  5. 成形体が、繊維で構成された容器内に収容されている請求項1記載の食用油ろ過用フィルター。
  6. 成形体がシート状又は板状に形成され、かつこの成形体の少なくとも一方の面に、繊維で構成された繊維層が形成されている請求項1記載の食用油ろ過用フィルター。
  7. 繊維がパルプとレーヨンとで構成されている請求項1又は6記載の食用油ろ過用フィルター。
  8. 繊維と吸着剤とを水中で攪拌混合する工程と、この混合物を成形型内に入れて圧縮成形する工程と、乾燥固化する工程とを含む食用油ろ過用フィルターの製造方法。
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