JPH0377615A - 食用油フィルタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、フィルタに関し、より詳細には、商業用の揚
げ物深鍋において使用されるような熱い食用油の濾過の
ときに使用されるフィルタに関する。

［発明の背景］ 商業用即ち業務用の揚げ物深鍋において使用されるよう
な食用油は、揚げる過程において水分、炭化した食物粒
子その他によって汚染される傾向がある。さらに、その
ような油自体が、長く使用した後、化学的に破壊される
傾向もある。汚染物質と化学破壊による副産物の両者は
、油が、泡立ち、煙を出し、嫌な臭いを出し、見場が悪
くなり、或いは揚げられる食物をまずくしてしまうとい
う好ましくない特徴を有する。粒状物質を取り除き規則
的に濾過することによって食用油をきれいに保つことは
、食用油の寿命を伸ばし、その中で調理される食物の品
質と外見を向上させる傾向があることが見出されてきた
。

以前の食用油の濾過手段は、金網ストレーナ、目の粗い
紙、及び珪藻土、或いは類似した濾過材料を包含する。

金網ストレーナは、大きな粒状物質の除去に限定される
。従来通りの目の粗い紙フィルタ（平均の細孔寸法が１
０ミクロンのオーダーであり、４ミクロンから８０ミク
ロンの細孔寸法を有する）は、穏やかな濾過効率しか発
揮しない。

珪藻上及び類似する濾過材料は、通常、取扱いが煩雑で
不便である粗雑な形態で存在する。珪藻上またはその他
の粒状濾過材料を利用する以前の総てのフィルタに共通
するさらなる欠点は、粒状濾過材料の厚さと細孔開口部
に関する不均一性である。このような不均一性は、油を
主に粒状濾過材料によって最も薄く覆われただけのフィ
ルタの部分に通過させ、その結果、不適当な濾過を招く
ことになる。この傾向は、食用油が重力の力に拠るより
も正圧をかけるか或いは真空下でフィルタを通して押し
出されるとき、さらに悪化する。

結果として、優れた濾過特性を発揮する実質的に均一な
厚さと細孔寸法を有する食用油フィルタが長年にわたっ
て必要であると考えられてきた。

さらに、比較的安価で取扱いが容易なこれらの特性を示
すフィルタに対する必要性が継続的に存在していた。本
発明は、この必要性を満足させるべく導かれたものであ
る。

［発明の要約］ 本発明に従って、好ましくは約５ミリメートル以下の実
質的に均一な厚さのシートとして形成される多孔体を有
す、る改良されたフィルタが開示されている。フィルタ
の多孔体、より好ましくはシートの多孔体は、以下のよ
うな組成を有する。１５％から３５％の活性炭と、１５
％から４０％のケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム
、或いはそれらの混合物と、２５％から４０％のセルロ
ース系繊維と、２％までの樹脂結合剤と、任意の０％か
ら３０％の珪藻土という組成である。総てのパーセント
表示は、使用された上述の成分の全重量に基づいた重量
パーセントである。

本発明の様々なその他の様相に従って、シートの実質的
に均一な厚さが約４ミリメートルから約４．５ミリメー
トルの範囲内にあり、多孔体（またはシート）の平均の
細孔寸法が約０．５ミクロンから約２５ミクロンの範囲
内にあり、また平均の細孔寸法が約２ミクロンから約６
ミクロンの範囲内にあり、多孔体（またはシート）にお
ける樹脂結合剤が成分の全重量に対して約１％から約２
％の重量パーセントの範囲内にあるメラミン・ホルムア
ルデヒド樹脂より成り、またセルロース系繊維が木材パ
ルプより成ることが、最も好ましいことである。

容易に理解されるように、本発明に従って、後の具体例
において説明される製造プロセスによって或いはそれに
匹敵するその他の製造プロセスによって形成されたフィ
ルタは、優れた濾過特性を発揮する実質的に均一な厚さ
と多孔性を有するフィルタ手段を提供する。従来通りの
揚げ物用深鍋の環境において適用されるとき、その結果
は食用油の寿命を大きく伸ばすことになる。

［詳細な説明］ 本発明に従って、食用油の濾過に理想的に適合したフィ
ルタは、活性炭と、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
ウム、或いはこれらのケイ酸塩の混合物と、セルロース
系繊維と、樹脂結合剤より成る。それぞれの成分の割合
は以下の通りである。

１５％から３５％、好ましくは２５％から３５％の活性
炭と、１５％から４０％、好ましくは３０％から４０％
のケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、或いはそれ
らの混合物と、２５％から４０％、好ましくは３０％か
ら４０％のセルロース系繊維と、２％まで、好ましくは
１％から２％の樹脂結合剤という組成である。本発明の
好適な実施例においては、珪藻土が追加の成分として含
まれてもよい。その場合は、全体のフィルタの組成にお
けるその割合は、０％から３０％、好ましくは０％から
１５％の範囲にわたることが可能である。前述のパーセ
ント表示は、珪藻土が成分として含まれることには関係
なく、適用可能なものである。総てのパーセント表示は
、成分の全重量に基づいた重量パーセントである。

上記成分が後の具体例において開示されるものと同様な
方式で処理されるとき、多孔体を有する濾過材料が創出
される。本発明の好適な実施例において、多孔体は、約
５ミリメートル以下の実質的に均一な厚さを有するシー
トとして形成される。

厚さは、好ましくは、約４ミリメートルから約４．５ミ
リメートルの範囲内にある。多孔体、従って好適な実施
例におけるシートは、約０．５ミクロンから約２５ミク
ロンの範囲内の細孔寸法、さらには実質的に約２ミクロ
ンから約６ミクロンの範囲内にある平均の細孔寸法を有
する。細孔寸法（最大、平均、及び最小）は、濾過ニュ
ース（Ｆｉｌｔｒ＊ｔｉｏｍ　Ｎｅｗｓ　）　、１９８
５年７月／り月号、１ｌｌ−２１ページのシューメーカ
ー・ダプリュ（Ｓｈｏｅｍｓｋｅｒ、Ｗ、）による「液
体濾過手段（ＬｉＱＩＩｉｄ　Ｆｉｌｔｅｒ　Ｍｅｄｉ
ｔ　）　Ｊにおいて説明されたようなＡＳＴＭ方式Ｆ３
１６−７０に従って測定される。フロリダ州バイアレア
のコウルターａエレクトロニクス社（Ｃｏ＋＋ＩＩｅｒ
　Ｅｌｅｃｔｒｏａｉｃｓ、　　Ｉｎｃ、）から入手可
能な「コウルター・細孔針（Ｃｏｌｌｌｅｒ　Ｐｏｒｅ
ｍｅｔｅｒ　）　Ｊが、測定を実行するために好んで使
用されるものである。フィルタは、シートとして形成さ
れるとき、薄くて剛性の軽量パッド即ちウェーハーとし
て存在する。このウェーハーは、必要な濾過用途に適合
するために必要となるいかなる周辺形状を有しても構わ
ない。フィルタに関する坪量（単位面積当たりの重量）
は、概して平方メートルに付きｔｏｏ　ｇから１，００
０ｇとなる。

活性炭は、食用油を脱色し、油から成分を生じる臭気を
吸収するために利用される。フィルタ製造過程において
より等質な混合物を形成できるように、活性炭が粉状の
形態であることが望ましい。

フロリダ州ジャクソンビルのアメリカン・ノリット社（
＾５ｅｒｉｃｕ　Ｎｏｒ目Ｃａｍｐｇａ７．　　ｌａｗ
、）によって登録商標「ダルコ（Ｄｇｒｃｏ）　Ｓ−５
１Ｊの下に販売されている粉状活性炭が、このような用
途に関して非常に満足できるものとして見出された。オ
クラホマ州プライアのアトケム（Ａｔｏｃｈｅｍ　）に
よって供給サレル「セカーボン（Ｃｃｃｔｒｂｏｍ）　
ＰＡＣ２００Ｊが、活性炭成分として使用され得るもう
１つの製品である。上記の具体例が活性炭の供給源とし
て引用されたが、同様な特性を有し不純物が少ないその
他の供給源が利用され得ることも理解されるべきである
。

ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムが単独、または
それらの混合物であるとにかかわらず、ケイ酸塩は、油
が化学的に破壊され始めるときに形成される遊離脂肪酸
を取り除くために利用される。

好ましくは、合成のケイ酸カルシウム或いはケイ酸マグ
ネシウムが使用される。これも、フィルタ製造過程（後
の具体例を参照）においてより等質な混合物を形成する
ために、合成のケイ酸カルシウム或いはケイ酸マグネシ
ウムが粉状の形態であることが望ましい。コロラド州は
デンバーのマンピル社特殊製品グループ（Ｓｐｃｃｔｇ
Ｎ７　Ｐｒｏ４ｗｃｌｔ　Ｇｒｏ＋＋ｐ　ｏｆ　Ｍｌｎ
ｖｉｌｌｅ　Ｃｏｒｐ、）によって登録商標「シラソー
プ（Ｓｉｌ＊５ｏｔｂ）　Ｊの下に販売されている粉状
の合成ケイ酸カルシウムが、そのような用途に関しては
非常に良好なものであると判明した。二者択一的に、イ
ンデイアナ州ジェファーソンビルのりエイジェント・ケ
ミカル・アンド・リサーチ社（Ｒｅｓｇｅａｔ　Ｃｂｅ
ｍｉｃｔ！　ｘｎｄ　Ｒｅ５ｕｔｃｈ、Ｉａｃ、）によ
り商標「マグネツル（Ｍｌｇｍｇｓｏｌ）　Ｊの下に販
売されている合成のケイ酸マグネシウムも利用され得る
。上記の製品がケイ酸カルシウムまたはケイ酸マグネシ
ウムの潜在的な供給源として引用されたが、フィルタ組
成のこの特定の成分はこれらの特定の製品或いはケイ酸
カルシウムまたはケイ酸マグネシウムの合成形態に限定
されるものではないことが留意されるべきである。

セルロース系繊維は、他の成分が結合できることになる
支持マトリクスを提供する。ワシントン州フェデラル・
ウェイのウエイヤハウザー社（Ｗｚ７ｅｒｈｓｅｍｓｅ
ｒ）によって登録商標「レギュラー・クラフト（ＲｅＨ
ｗｌｉｒ　Ｃｒｔ（ｔ　）　Ｊの下に販売されている木
材パルプが、このような用途に関してセルロース系繊維
の優れた供給源であることが判明した。

使用される木材パルプは、概して、２．９ミリメートル
の平均繊維長と５０ミクロンのオーダーの平均径を有す
る。セルロース系繊維成分として使用され得るその他の
木材パルプ製品には、これもまたウェイヤハウザー社に
よって販売されている「ティー・クラフト（Ｔｙｅｅ　
Ｃｔｘｆｔ）　Ｊ木材パルプまたは類似の柔軟木材繊維
が包含される。

樹脂結合剤は、フィルタ組成の中に存在して、他の成分
を結合してまとめる。この樹脂は、好ましくは、フィル
タ組成の２％以下のレベルで存在する。最も好ましくは
、フィルタ組成の中に存在する樹脂結合剤の量は、約１
％から約２％の範囲にある。さらに、樹脂結合剤は、メ
ラミン・ホルムアルデヒド樹脂から成ることが好ましい
。ニューシャーシー州ウニインのアメリカン−サイアナ
ミド社（Ａｍｅｔｉｃｕ　Ｃｙｔｕｍｉｄ　Ｃｏｍｐｕ
７　）によって登録商標「ヘアーズＪ　　（ＰＡＲＥ２
）６０７　Ｊ　ノ下に販売されている粉状のメラミン・
ホルムアルデヒド樹脂が、このような用途に関しては非
常に良好なものであると判明した。メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂が最も好ましいものではあるが、他の毒性
のない尿素ホルムアルデヒド樹脂も使用され得る。

珪藻土は、もし使用されるならば、その固有の大きな表
面積のゆえに粒状物質を除去し、粒状物質を保持する能
力を高めるべく機能する。ニューヨーク州はニューヨー
クのライトコ−ケミカル社（Ｗｉｔｃｏ　Ｃｂｅｍｉｃ
ｓｌ　Ｃｏｒｐｏｒｔｔｉｏｎ）によって販売されてい
る「グレイドーケナイト（Ｇｒｌｄｅ　Ｋｃｎｉｌｅ）
７００」珪藻土が、このような用途に関しては非常に良
好なものであると判明した。珪藻土成分として使用され
得るその他の製品には、コロラド州デンバーのマンピル
社（Ｍ＊ａマ１ｌｌｅ　Ｃｏｒｐ、）によって販売され
ている「ハイフロ・スーパーセル（Ｈｙｌｌｏ　Ｓｍｐ
ｅｒｃｅｌ）　Ｊ及びオハイオ州シンシナチのイーグル
・ピチャー・インダストリーズ社（Ｅｔｇｌｅ　Ｐｉｃ
ｌ＋ｅｔ　Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ、　Ｉｎｃ、　）によ
って販売されているｒＦＷ−１４Ｊが包含される。

様々な成分及びそれらの変化する割合は、フィルタが特
殊な濾過用途に対して容易に調整され得るという点で、
非常に融通性のあるシステムを提供する。このような調
整は、当該分野における通常の熟練者によって容易に理
解されることになるであろう。例えば、油が高いレベル
の粒状物質を含む場合には、珪藻土の割合を高めること
ができ、遊離脂肪酸のレベルが高い場合には、ケイ酸カ
ルシウムまたはケイ酸マグネシウムの割合が増加され得
るのである。

［実施例］ 以下の実施例は、本発明を実行し使用するときに通常の
熟練者を支援するために説明するものである。それは、
本発明の１つの代表例として意図したものであり、いか
なる意味でも本件の開示の範囲または特許権による発明
保護の範囲を限定することを意図しない。本発明のフィ
ルタは、多くの標準的な製造方法によって製造すること
ができ、変化する比率の上述の成分より構成され得るが
、以下の製造方法及び混合成分は食用油の濾過において
最も効果的であると判明したフィルタである。

ウォーター・スラリーは、水の中に成分を以下の順番と
割合で加えることによって簡単なパドル形の羽根ミキサ
ーの中に作り出される。３４％のセルロース系繊維、３
４％のケイ酸カルシウム、３０％の活性炭、及び固体成
分を結合してまとめる２％の樹脂結合剤である。このパ
ーセント表示は、水の中に加えられた成分全体に基づい
たものである。スラリーの固体含有量をスラリー全体の
約２重量％に調節するために十分な水が使用される。混
合物が完全に混合されたら次にそれを精砕機の中で剪断
加工する。

最終的な精砕スラリーはスクリーン上に注がれて水分を
除去され、その結果、所望のシート状の最終生産物を形
成する。シートの厚さの均一性は、精砕スラリーをスク
リーン上表面上に−様に配分する移動レーキの使用によ
って達成される。水分を十分に除去した後、湿ったシー
トは天火の中で乾燥される。その後、乾燥されたシート
は、所望の濾過用途に適合させるために必要な周囲寸法
と形状のフィルタパッド即ちウェーハーの形状にカット
される。仕上げられたシートから切り取られて残った縁
取り即ち損紙は原料として加えることができ、ミキサー
内に作り出されるウォーター・スラリーの次の一回分の
２％の固形物の一部を形成する。

上記のプロセスは一度に一枚のシートを作成し即ち連続
シートが長網抄紙（紙作成）機に類似した機械の上で作
成できる装置において実行され得ることが、当該分野に
おいて熟練した者によって理解されるであろう。そのよ
うな機械を使用することにより、シートの厚さの均一性
は、基礎となる移動スクリーンの幅にわたって精砕スラ
リーの−様な吐出量を維持することによって制御される
。

シートの多孔性が成分のセルロースに対する無機物の比
率を変化させ精砕の程度を変化させることによって変更
できることもまた理解されるであろう。

要約すると、本発明に従って形成されるフィルタは、揚
げ物用深鍋の用途において伝統的に使用される食用油の
濾過に理想的に適合したフィルタを提供する。使用され
る成分の組合せ、厚さの均一性、及び細孔寸法の実質的
な均一性は、そのような食用油の用途に適用されるとき
優れた濾過特性を発揮するフィルタ手段を結果として生
じ、それによって油の寿命を伸ばすことになる。上記の
具体例は、従来式の食用油濾過手段による場合よりも寿
命を４０％伸ばすことになった。

本発明を、その好適な実施例及びその数例の代替案に関
連して説明してきた。通常の熟練者は、これらの記載に
基づいて、開示された広い概念から離れることなく、様
々な変更、同等物の交換、その他の改良を実行できるで
あろう。例えば、多孔性特性及びその結果の濾過特性は
、上記の具体例において説明されたように変更され得る
のである。加えて、本発明のフィルタはその他のオイル
ベースの濾過環境においても実際的な重要性を有するこ
とが期待される。従って、本発明は、添付された特許請
求の範囲に含まれた定義及びその同等物によってのみ限
定されるものであると意図される。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）以下の成分の全重量に基づいた重量パーセントと
   して、 １５％から３５％の活性炭と、 １５％から４０％のケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
   ウム、或いはそれらの混合物と、２５％から４０％のセ
   ルロース系繊維と、 ２％までの樹脂結合剤と、 ０％から３０％の珪藻土と を含んで成る多孔体を有する食用油フィルタ。
2. （２）前記多孔体が約５ミリメートル以下の実質的に均
   一な厚さを有するシートより成る請求項第（１）項に記
   載の食用油フィルタ。
3. （３）前記厚さが約４ミリメートルから約４．５ミリメ
   ートルの範囲内にある請求項第（２）項に記載の食用油
   フィルタ。
4. （４）前記多孔体が実質的に約０．５ミクロンから約２
   ５ミクロンの寸法の範囲内にある細孔を有する請求項第
   （１）項に記載の食用油フィルタ。
5. （５）前記多孔体における平均の細孔寸法が約２ミクロ
   ンから約６ミクロンの範囲内にある請求項第（１）項に
   記載の食用油フィルタ。
6. （６）前記ケイ酸カルシウム成分が合成のケイ酸カルシ
   ウムである請求項第（１）項に記載の食用油フィルタ。
7. （７）前記セルロース系繊維が木材パルプより成る請求
   項第（１）項に記載の食用油フィルタ。
8. （８）前記樹脂結合剤が前記多孔体の全組成に対して約
   １％から約２％の重量パーセントの範囲内にある請求項
   第（１）項に記載の食用油フィルタ。
9. （９）前記樹脂結合剤がメラミン・ホルムアルデヒド樹
   脂より成る請求項第（１）項に記載の食用油フィルタ。
10. （１０）以下の成分の全重量に基づいた重量パーセント
    として、 ２５％から３５％の活性炭と、 ３０％から４０％のケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシ
    ウム、或いはそれらの混合物と、３０％から４０％のセ
    ルロース系繊維と、 １％から２％の樹脂結合剤と、 ０％から１５％の珪藻土と を含んで成る請求項第（１）項に記載の食用油フィルタ
    。