JP2005160781A - パチンコ機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 大当りとなった際に、アタッカーゲート21が開放状態となると、この開放状態に同期してステージ15が自動的に傾斜状態となるようにする。また、遊技者が操作できる位置にステージ傾斜ボタンを配設し、制御部によって、ステージ傾斜ボタンがON時にステージが傾斜状態、OFF時にステージ15が通常状態となるように制御する。
【選択図】 図1
Description
更に説明すれば、パチンコ機の大当り時は、いかに速く規定入賞個数{例えば、(10個/1ラウンド)×15ラウンド}の球を、大入賞口に入賞させるかが肝心である。しかし、球の発射数が、規定で一分間当たり約100個と限られているなか、大入賞口の開放秒数も1ラウンド当たり約30秒と限られているので、単位時間当たりに大入賞口に入賞する球数も必然的に限定される。
これらの理由から、大当り時における遊技状態は、大入賞口が開放していてもなかなか入賞しない場合も多く、更に拍車を掛けて、ステージに一定数の遊技球が比較的多く停留している事から、大入賞口に規定入賞個数、入賞しない場合が生じ、遊技者にとっては大きな損害となり、非常に不愉快になっていた。このような遊技者の不満は、遊技離れに転じるので、ホールにとっても不利益を生じる事となっていた。
この特許文献1の技術内容は、大当り遊技にて大入賞口が開放された時に、障害釘が低密度である図柄表示装置の右側を狙って打ち、遊技球が発射から大入賞口付近に達するまでの時間を短くするといった内容である。
また、ステージ上に球を停留させ、この停留した球を停留解除によって落下させるといった種の方法も、特許文献2及び3に記載されている。
特許文献2の技術内容は、通常時の球持ちを良くする装置として、確変大当り等のある特典条件が成立すると、ステージ上に遊技球を停留させる停留装置を備え、普通図柄役物である電チュー(電動チューリップ)の開放タイミングに合せて、停留装置を自動解除し、停留球を電チューに、より多く拾わせるといったものである。
これらの構成は、ステージ上の停留球を自動解除によって落下させることができるので、大当り時に大入賞口へ球を速やかに導くことにも使用することが可能となる。
上記特許文献2及び3においては、予め定められた条件に従って自動的にステージが作動し、遊技球を停留し、これを自動解除するようになっているが、大入賞口の開放時間が短く規定されているので、そのように自動でステージを作動させたとしても、単位時間当たりに大入賞口に入賞する球数も必然的に限定され、速やかに多くの球を大入賞口に入賞させることができず、遊技者を不愉快にさせることになるという問題がある。このような遊技者の不満は、遊技離れに転じるので、ホールにとっても不利益が生じるという問題がある。
因みに、遊技者は、通常時の始動入賞に対して次のような感情や要求を抱いている。これは、始動入賞口に球がなかなか入らない始動スランプは好ましくなく、特に始動スランプ時は、ステージに転動している球が早く落下して始動入賞口に入賞してくれることを望み、できれば自らの意思で遊技球を入賞するように操作してみたいといった内容である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、大当り時に通常時と同様の打ち方で大入賞口に速やかに多くの球を入賞させることができ、また、パチンコ機が本来持つ遊技者の技能による満足感を満たすことができ、遊技者の不満に起因する客離れによるホールの不利益を防止することによって、遊技者とホール側双方に有益となるパチンコ機を提供することを目的としている。
また、本発明の請求項2によるパチンコ機は、請求項1において、前記制御手段は、前記大入賞口の開放状態に対して前記ステージを傾斜状態とするタイミングを、前記抽選の結果に基き演出表示を行うための信号に応じて変える制御を行うことを特徴としている。
また、大当りとなった際に、ステージ下方の大入賞口が開放状態となった際に、遊技者がスイッチをオンとすることによって、ステージが傾斜状態となって載った球が速く落下することになるので、簡単な操作で大当り時に大入賞口に速やかに多くの球を入賞させることができる。
この構成によれば、大当りによってステージ下方の大入賞口が開放状態となった際に、自動的にステージが傾斜状態となるので、大当り時に遊技者の操作なしで大入賞口に速やかに多くの球を入賞させることができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るパチンコ機の本体の構成を示す正面図、図2は、図1に示すパチンコ機の遊技盤の構成を示す正面図、図3は、図1に示すパチンコ機の遊技盤の構成を示す断面図、図4は、図1に示すパチンコ機のセンター役物、電チュー及びアタッカーゲートの構成を示す斜視図である。
第1の実施の形態の特徴は、アタッカーゲート21の開放/閉鎖状態に同期してステージ15が傾斜/通常状態となるように構成した点にある。但し、通常状態とは、未傾斜な状態をいい、傾斜状態とは、ステージ15の上に載った球が、アタッカーゲート21の方へ落下するようにステージ15が傾く状態をいう。
図7に表すように、ステージ15が未傾斜状態では、ステージ15に載った球はゆっくりと転動し、凹部15aを経由して落下するが、図8に表すように、傾斜状態となると、球は速くステージ15から落下し、アタッカーゲート21方向に誘導されて入賞しやすくなる。
図9に示すように、大当りでない通常時に、図示せぬ発射装置から発射された遊技球遊技盤面に誘導されて遊技盤面を流下する。この盤面を流下する遊技球が遊技釘39に跳ね上げられてステージ15に載った場合、ステージ15は未傾斜状態なので、球はステージ15上を暫く左右に移動してから落下する。つまり、ステージ15上の球の滞留時間が長い。
この他、ステージ15が傾斜/通常状態の場合に、球がセンター役物16の最上部に配設されたワープ入口から入ってステージ15に載った場合の動きを、図11及び図12を参照して説明する。
一方、図12に示すように、大当り時に、球がワープ16aの入口から入ってステージ15に載った場合、ステージ15は傾斜状態なので、球はステージ15上を左右に移動することなく直ぐに落下する。つまり、ステージ15上の球の滞留時間が短い。
図13に示すように、制御部41には、信号の入力側に始動入賞センサ17bと、Vゾーンセンサ21aと、大入賞口入賞球カウントスイッチ21bとが接続され、信号の出力側即ち被制御対象を接続する側にステージ用ソレノイド部38及びアタッカーゲート用ソレノイド部43が接続されている。
大入賞口入賞球カウントスイッチ21bは、大当り時に開放状態となったアタッカーゲート21に球が入る毎に一瞬ON(オン)となって、この信号を制御部41へ出力するものである。
また、再度アタッカーゲート21を開放し、この開放に同期してステージ15を傾斜状態とする制御は、予め定められたラウンド数まで行うようになっている。この後、大当り動作を終了する制御を行うようになっている。なお、Vゾーンセンサを省略し、単にカウントスイッチの検出で継続するようにしてもよい。
時刻t1において、アタッカーゲート21が閉鎖状態、大入賞口入賞球カウントスイッチ21bがOFF(オフ)、ステージ15の傾斜状態がOFFであるとする。ここでは簡単のため、ステージ15が傾斜している場合にON、傾斜していない未傾斜状態の場合にOFFと表現する。
時刻t1とt2の間で、球が電チュー17に入って始動入賞センサ17bから始動入賞信号が制御部41に入力されると、制御部41の制御によって、大当りの抽選が行われると共に特別図柄の変動が開始される。
これによって、上述で説明したようにステージ15に載った球が速く落下するので、その分、アタッカーゲート21に速く多くの球が入ることになる。
但し、このアタッカーゲート21の閉鎖、及びステージ15の傾斜状態のOFFの制御は、アタッカーゲート21が開放及びステージ15の傾斜状態がONとなった時刻から規定入賞時間となった場合にも行われ、これは、規定入賞個数に到達しなくても先に規定入賞時間となれば実行される。
但し、Vゾーン球入賞信号が入力されていない場合は、該当ラウンド終了時点で大当り動作が終了される。Vゾーンセンサを設けない構成でもよい。
この他、制御部41は、アタッカーゲート21の開放状態に対してステージ15を傾斜状態とするタイミングを、抽選の結果に基き表示器14に演出表示を行うための信号に応じて変える制御を行うようにしてもよい。
また、この演出表示を行うための信号に応じたタイミングの可変は、アタッカーゲート21の開放状態の時間1に対してステージ15の傾斜状態の時間を1/2とするなど、時間比率で変えることもでき、この場合も、遊技者に、より興味を惹かせるようにすることができる。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ機の本体の構成を示す正面図である。
第2の実施の形態のパチンコ機が第1の実施の形態のものと異なる点は、ステージ15の傾斜/通常状態の動作が、アタッカーゲート21の開放/閉鎖状態の動作に同期して自動的に行われるのではなく、図15に示すように上皿50の外面に配設したステージ傾斜ボタン(スイッチ)51のON/OFF操作に応じて行うようにしたことにある。
更に説明すれば、遊技者がステージ傾斜ボタン51を押している間は、前述したステージ用ソレノイド部38が励磁されるON状態となってステージ15が傾斜状態となり、ステージ傾斜ボタン51を離すと、ステージ用ソレノイド部38が非励磁となるOFF状態となってステージ15が未傾斜な通常状態に戻るようになっている。
但し、その入賞は、図17(a)に示す電チュー17の羽根17aが開いている状態でも、(b)に示す羽根17aが閉じている状態の何れでも可能となっている。羽根17aが開いている状態では、真上から球が入る他に、その左右からも入るようになっている。
図18に示すように、電チュー17の羽根17aが閉じた状態で、球が遊技釘39に跳ね上げられてステージ15に載った場合、ステージ15は未傾斜状態なので、球はステージ15上を暫く左右に移動する状態となる。この状態において、図19に表すように、遊技者が電チュー17に球が入るように狙って、ステージ傾斜ボタン51を押してステージ15を傾斜させれば、電チュー17に球を入れて入賞させることができる。
この他、ステージ15が通常状態の場合に、球がセンター役物16の最上部に配設されたワープ入口から入って載った場合に、ステージ15を傾斜させる際の動きを、図21〜図23を参照して説明する。
このようにステージ15を傾斜状態とする制御は、図24に示す制御部(制御手段)41で行うようになっている。図24は、第2の実施の形態に係るパチンコ機の特徴部分の電気的な接続構成を示すブロック図である。
通過センサ19aは、普通図柄始動ゲート19を球が通過したことを検出すると、その通過信号が制御部41へ出力されるようになっている。
制御部41は、通過センサ19aから通過信号が入力されると普通図柄を変動させると共に抽選を行い、この抽選結果が当たりであれば、電チュー用ソレノイド部53を励磁することによって電チュー17の羽根17aを所定時間開放状態とする。
また、制御部41は、ステージ傾斜ボタン51からON信号が供給されている状態において、ステージ用ソレノイド部38を励磁することによってステージ15を傾斜させる制御を行うようになっている。
次に、このようなパチンコ機において、ステージ傾斜ボタン51によるステージ15の傾斜動作を、図25に示すタイミングチャートを参照して説明する。
このような状態において、時刻t2で、ステージ傾斜ボタン51が短時間押下されたとすると、制御部41によってステージ用ソレノイド部38が励磁されてステージ15が短時間傾斜状態となる。
この結果、時刻t3において、当りになったとすると、制御部41の制御によって、電チュー用ソレノイド部53が励磁されることで羽根17aが開放される。この開放は、予め定められた時刻t4まで行われる。
これは、時刻t5〜t6間に示す特別図柄が停止中の始動スランプ中であっても同様に行われる。即ち、時刻t5の始動スランプ中に、ステージ傾斜ボタン51が所定時間ON操作されると、このON操作に応じた制御部41によってステージ15が傾斜状態となる。時刻t6以降も、これらと同様な動作が行われる。
この場合、大当りによってステージ15下方のアタッカーゲート21が開放状態となった際に、自動的にステージ15が傾斜状態となるので、大当り時に遊技者の操作なしでアタッカーゲート21に速やかに多くの球を入賞させることができる。
13 遊技盤
14 表示器
15 ステージ
16 センター役物
17 電チュー(電動チューリップ)
17a 羽根
17b 始動入賞センサ
19 普通図柄始動ゲート
21 アタッカーゲート(大入賞口)
21a Vゾーンセンサ
31 ステージ回転軸ピン
32 コロ
33 コロ押さえ
34 スライド板支軸ピン
35 ステージ連結ピン
36 スライド板
37 プランジャー連結ピン
38 ステージ用ソレノイド部
39 遊技釘
41 制御部
43 アタッカーゲート用ソレノイド部
51 ステージ傾斜ボタン
53 電チュー用ソレノイド部
Claims (4)
- 遊技のための球が盤面の入賞口へ入賞することを契機とした抽選の結果が大当りの場合に、入賞口の下方に配設された大入賞口を閉鎖状態から開放状態とするパチンコ機において、
前記入賞口の上方に配設され、載った球を任意時間滞留させたのち落下させる通常状態及び球を即時落下させる傾斜状態の何れか一方の状態へ可動自在なステージと、
前記ステージを前記通常状態及び前記傾斜状態の双方の状態のうち何れか一方から他方の状態へ作動させる駆動手段と、
前記駆動手段を動作させることによって、前記大入賞口が開放状態となった際に前記ステージを傾斜状態とし、前記大入賞口が閉鎖状態となった際に前記ステージを通常状態とする制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記制御手段は、前記大入賞口の開放状態に対して前記ステージを傾斜状態とするタイミングを、前記抽選の結果に基き演出表示を行うための信号に応じて変える制御を行う
ことを特徴とする請求項1に記載のパチンコ機。 - 遊技のための球が盤面の入賞口へ入賞することを契機とした抽選結果に基づいて抽選内容を演出表示するパチンコ機において、
前記入賞口の上方に配設され、載った球を任意時間滞留させたのち落下させる通常状態及び球を即時落下させる傾斜状態の何れか一方の状態へ可動自在なステージと、
前記ステージを前記通常状態及び前記傾斜状態の双方の状態のうち何れか一方から他方の状態へ作動させる駆動手段と、
遊技者が操作できるように配設されたスイッチと、
前記スイッチがオン時に前記ステージが傾斜状態となるように前記駆動手段を動作させ、前記スイッチがオフ時に前記ステージが通常状態となるように前記駆動手段を動作させる制御を行う制御手段と
を備えたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記制御手段は、前記駆動手段を動作させることによって、前記入賞口の下方に配設された大入賞口が開放状態となった際に前記ステージを傾斜状態とし、前記大入賞口が閉鎖状態となった際に前記ステージを通常状態とする制御を行う
ことを特徴とする請求項3に記載のパチンコ機。
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